JP3008835U - 直線式ボール・ガイド・レール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 連続的にスライダ本体とエンド・キャップ及
びレールの間に転がるボールが、直線レールに沿って穏
やかで摩擦抵抗力の小さい案内を発生し、遊びを除去し
案内の精度を高め、ボール走行時の雑音を減少せしめた
直線式ボール・ガイド・レールを提供する。 【構成】 レールの両側とこれに向い合ったスライダ本
体の内側にそれぞれ一列の直線式ゲーテ形ボール・グル
ーブが設けられる。スライダ本体のゲーテ形ボール・グ
ルーブに近い部位にそれぞれノン・ロード・ボールの直
線式循環通孔が加工されている。スライダ本体両端のエ
ンド・キャップの中にボール回転グルーブを設け、ロー
ド・ボールをこの本体のノン・ロード・ボール循環通孔
に案内した後、更に向い側エンド・キャップのボール回
転グルーブを経由してゲーテ形ボール・グルーブに戻
り、ボールを循環的にスライダとレールの間に転がら
せ、ガイド・レールの両側にそれぞれ一列のボール・リ
ングを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は直線運動のボール・ガイド・レールに関し、更に詳しくは連続的に転 がるスチール・ボールで形成された二つの直線式ボール・リングを備え、以て各 方向の負荷及びトルクを引き受け、穏やかで摩擦抵抗力の小さい直線式案内運動 を達成し、更に特殊なエンド・キャップ設計によりボールがよりスムースに循環 でき、よりたやすく製作できるようにし、簡単な設計で直線運動のボール・ガイ ド・レールの効能を達成でき並びに製造コストを下げられ、工具機械或いは輸送 機械上の直線式案内運動への応用に便利ならしめるボール・ガイド・レールに関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に精密な直線式案内運動に常用されている直線式ボール・ベアリングは、 直線式ボール・ライナー・ベアリングと直線式ボール・ガイド・レールの二種類 が有る。これらのベアリングとガイド・レールは数個のボール・リングを備え、 これにより負荷を引き受け並びに摩擦抵抗力の小さい案内運動を発生している。 ボールの転がりはロード・ボール・グルーブとノン・ロード・ボール・グルーブ 或いは通孔とボール回転グルーブで構成されたボール循環コース内に限られ、且 つボール・ホールダでボールが脱落するのを防止している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

直線式ボール・ライナー・ベアリングは真っ直ぐな軸或いはレールの上に取り 付けられ、垂直或いは径向きの負荷を引き受けている。一般に、そのトルク引き 受けの能力が直線式ボール・ガイド・レールの能力より低い。若干の直線式ボー ル・ガイド・レールは、レールの両側とこれに向い合ったスライド本体の内側に それぞれ二列の円弧形ボール・グルーブが有り、これで四つのボール・リングを 形成し、その負荷及びトルク引受けの能力を強化している。四列の円弧形ボール ・グルーブを有する直線式ボール・ガイド・レールの製造技術は比較的複雑であ り、四列のボール・グルーブの正確な相対的位置及びグルーブの形を達成し並び にレール上に於ける走行の精度とボール転がりの円滑さを確保し、且つ負荷を均 一に四列のボール・リングに分布させるために、製造コストのアップをきたして いる。然し、実際的には、常に製造上の誤差により、ガイド・レールが垂直な負 荷の作用を受けた場合に上の二列のボール・リングだけが負荷を引き受け、下の 二列のボール・リングは負荷を引き受けていなく、加うるにボールと円弧形ボー ル・グルーブの接触する角度が負荷に影響されて変化し、従って負荷を均一にボ ール・リングに分布することができなく、ガイド・レールの負荷引き受けの能力 がこのために降下している。

【０００４】 もう一つの問題は、一般の直線式ボール・ガイド・レールのロード・ボール・ ホールダは金属片で必要とする形状に折り曲げ、且つ一つのロング・グルーブ・ ホールを有するものである。ロード・ボールがボール・グルーブに沿ってエンド ・キャップ上のボール回転グルーブに入る時、常にロング・グルーブ・ホール端 部直角の阻害によりボールがスムースに転がらなかったり雑音を生じている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の主な目的は、一種の特殊な直線式ボール・ガイド・レールを提供し、 以て直線式ボール・ガイド・レールの負荷とトルク引き受けの能力を増進するに ある。この種の直線式ボール・ガイド・レールは、二つの直線式ボール・リング で各方向の負荷とトルクを引き受ける。ロード・ボールはガイド・レールの両側 の直線式ゲーテ形のボール・グルーブの中で転がり、ゲーテ形は二つの円弧で形 成され、負荷を均一にロード・ボールに分布させることができる。二列のゲーテ 形ボール・グルーブを有する直線式ボール・ガイド・レールは設計が簡単で、一 般に知られているものより加工しやすく、製造コストを下げることができる並び に、必要とする走行精度を達成できる。

【０００６】 本考案の別の一つの目的は、上記直線式ボール・ガイド・レールの構造により 、ボール循環の円滑さを増進し並びにガイド・レール上で走行する時に生じる雑 音を減少させるにある。ロード・ボールは直線式ゲーテ形ボール・グルーブに沿 って転がり、エンド・キャップ上のボール回転グルーブを経由してノン・ロード ・ボール循環通孔の中に入る。エンド・キャップ上のボール回転グルーブはＵ形 を成し、グルーブの上に一つのキャップ・プレートが置かれ、キャップ・プレー トには二つのＵ形ボール回転グルーブと協同する溝が有り、ボールをより円滑に 回転させ；Ｕ形ボール回転グルーブには一つの半円と一つの直線から成るボール 回転コースが有り、当該直線コース端部を受けつぐノン・ロード・ボール循環通 孔の位置をスライダ本体の中央の所に接近させ、ノン・ロード・ボール循環通孔 が当該本体のゲーテ形ボール・グルーブ上方の応力集中部に位するのを避け、以 てスライダ本体の負荷引き受け能力を増進する。又、Ｕ形ボール回転グルーブは 五個のボールを収容できるが、一般に知られているボール回転グルーブはボール を三個だけ収容できる。従って、本考案に係わる直線式ボール・ガイド・レール は、比較的多いボールで負荷を引き受け、ガイド・レール使用の寿命を延長でき る。エンド・キャップはプラスチック材料で製作され、ボール回転の際の雑音を 減少できる。又、ロード・ボール・ホールダはスプリング線を曲げて作られるの で、製作しやすい並びにボールの転がりに影響しない。

【０００７】 本考案の直線式ボール・ガイド・レールは、主にレールとスライダ本体、エン ド・キャップ、ロード・ボール・ホールダ、膠質剥ぎ刷り器及び負荷を引き受け 摩擦抵抗力を減らす転がりボールで構成され、レール両側とこれに向い合ったス ライダ本体の内側にそれぞれ一列の直線式ゲーテ形ボール・グルーブが有り、ス ライダ本体に接近するゲーテ形ボール・グルーブの上方中央の所に、二つのノン ・ロード・ボール循環通孔が加工されている。スライダ本体の両端にエンド・キ ャップが取り付けられ、エンド・キャップ内に二つのＵ形ボール回転グルーブが 有り、これでロード・ボールを案内しノン・ロード・ボール循環通孔に入らせ、 更にスライダ別端のエンド・キャップのボール回転グルーブを経由してレールと スライダ本体の間の直線式ゲーテ形ボール・グルーブに戻り、直線式ボール・ガ イド・レールの両側にそれぞれ一つのボール・リングを形成している。ボール・ ガイド・レールが負荷を引き受けると、負荷がスライダを経由して直線式ゲーテ 形ボール・グルーブ内のボールに作用する。ゲーテ形により、ロード・ボール・ グルーブの接触角度が皆４５°になっている。従って、負荷がボール・ガイド・ レール両側のゲーテ形ボール・グルーブを経由して４５°を成す二つの分力に分 解され、分力の延長線がレールの真ん中に直交し、ガイド・レールが定額以上の トルクに作用されることが無く、且つ負荷を均一にガイド・レール両側のゲーテ 形グルーブ内のロード・ボールに分布させ、ガイド・レール使用の寿命を延長で きる並びに直線式案内運動の精度と円滑さを増加できる。

【０００８】 スライダ本体両端のエンド・キャップは、二つの互いに対称なＵ形ボール回転 グルーブを有し、この回転グルーブの断面は半円形を成し、五つのボールを収容 でき、ボールが互いに押し回す原理を利用してボールの回転を完成している。Ｕ 形ボール回転グルーブの上方に一つのキャップ・プレートが置かれ、キャップ・ プレートには二つのＵ形ボール回転グルーブと協同する溝が有り、溝の断面は半 円形を成し、キャップ・プレートの両半円形端部と中央円孔に円弧状インバース ・アングルが有り、ボール循環の円滑さを増進できる。当該Ｕ形ボール回転グル ーブには一つの半円と一つの直線から成るボール回転コースが有り、回転グルー ブの直径コース端部はエンド・キャップの中央の位置に接近しており、当該端部 の受けつぐノン・ロード・ボール循環通孔がスライダ本体の中央の所に接近でき 、そして当該本体のゲーテ形ボール・グルーブ上方の所に位することが無い。直 線式ボール・ガイド・レールが負荷に作用されると、スライダ本体のゲーテ形ボ ール・グルーブ上方の曲り角の所に応力集中の現象が発生する。従って、ノン・ ロード・ボール循環通孔は必ずスライダ本体の中央の所に接近し、以てスライダ の負荷引き受け能力を強化する。又、エンド・キャップはプラスチック材料で成 形され、ボール回転の際に生じる雑音を減少できる。エンド・キャップ外端とス ライダ底端には膠質の剥ぎ刷り器を取り付け、異物がゲーテ形ボール・グルーブ に進入しボールの循環を不円滑にするのを防止することもできる。ロード・ボー ルは二つのエンド・キャップの間に挟み止めたロード・ボール・ホールダでスラ イダ本体のゲーテ形ボール・グローブの中に保持され、スライダとレールが離れ た時にボールが脱落するのを防止すると共に、直線式ボール・ガイド・レールの ボールの組み立てを助ける。エンド・キャップの上にはＵ形ボール回転グルーブ とキャップ・プレート以外に、尚定位ピン及びロード・ボール・ホールダの定位 グルーブが有り、更に外から加えた潤滑油が各ボール・リング回転区を回転でき るようにし、以てボールの潤滑油孔と潤滑油グルーブを潤滑する。本考案の設計 は、各ボール・リング回転区を潤滑油孔に接近させ、以て潤滑油グルーブの長さ を短縮しているので、潤滑の効果を増進できる。又、定位ピンはＵ形ボール回転 グルーブとゲーテ形ボール・グルーブ及びノン・ロード・ボール循環通孔の相対 的位置を確保できる。ロード・ボール・ホールダはスプリング線を曲げて成形さ れ、製作が簡単と組み立てが簡単等の特色を有する。本考案には二列のゲーテ形 ボール・グローブが有り、ボール直径のサイズを調整すれば、直線式ボール・ガ イド・レールに或る程度の予圧力を加え、以て負荷引き受け能力を高めることが できるので、ガイド・レールの遊びが除去され、走行の時の精度を増進できる。

【０００９】

【実施例】

以下、添付した図面を参照し、具体的な実施例により本考案の詳細な構造、応 用の原理、作用と効能を説明する。然し、添付した図面は只参考と説明の用途に 供じるもので、決してこれにより本考案に対し如何なる制限をも加えるものでな い。

【００１０】 図１〜図１１は本考案に係る直線式ボール・ガイド・レールの実施例であり、 直線式案内運動に使用されるボール・ガイド・レールは、図１〜図３に示す如く 一つのレール１と一つのスライド本体２、一対のエンド・キャップ３、一対のＵ 形ボール回転グルーブのキャップ・プレート４、一対のロード・ボール・ホール ダ５、二つのボール・リング６、一対のエンド・キャップ外端の剥ぎ刷り器７及 び一対のスライダ本体底端の剥ぎ刷り器８等で構成されている。レール１の底面 ９と側面１０は基準面であり、レール１には頭沈め孔１１が穿孔され直線式ボー ル・ガイド・レールを取り付けるのに供じられる。

【００１１】 図４〜図６に示す如く、レール１の両側とスライダ本体２の内側にそれぞれ一 つの直線式ゲート形ボール・グルーブ１２が有り、ロード・ボール６を案内し摩 擦抵抗力の小さい直線運動を発生するのに供じられる。レール１のゲーテ形ボー ル・グローブ１２にロード・ボール・ホールダ５の逃げ溝１３が加工され、ロー ド・ボール・ホールダ５とゲーテ形ボール・グローブ１２の接触によりロード・ ボール６がスムースに循環できない現象が生じるのを避ける。ゲーテ形は二つの 内円弧で形成され、ロード・ボール６とゲーテ形ボール・グローブ１２に二つの 同じ接触角θ（理論上では４５°の角）を生じさせる。従って、図４に示す如く 、ロード１５がボール・ガイド・レール両側の直線式ゲーテ形ボール・グルーブ １２を経由して水平線と４５°の角を成す二つの分力１６に分解され、各分力１ ６の延長線がガイド・レールの真ん中に直交し、ガイド・レールが定額以上のト ルクに作用されないようにする。ゲーテ形ボール・グルーブ１２はロード・ボー ル６の直径サイズにより予圧力を調整でき、以てロード引受けの能力を強化し、 ガイド・レールの遊びを除去し、レール走行の精度を高める。

【００１２】 図６に示す如く、スライダ本体２のゲーテ形ボール・グローブ１２の上方の所 にノン・ロード・ボール循環通孔１７が穿孔され、スライダ本体の先端面１８と 側面１９を基準面とし、スライダ本体２に更に定位孔２０とねじ孔２１が有り、 エンド・キャップ３及び剥ぎ刷り器７を定位並びに固定するのに供じられ、そし てねじ孔２２は剥ぎ刷り器８を固定するのに供じられ、スライダ本体２のねじ孔 ２３は工作台を取り付けるのに供じられる。図７に示す如く、エンド・キャップ ３に一対のＵ形ボール回転グルーブ３０が設けられ、以てロード・ボールを案内 しスライダ本体２のノン・ロード・ボール循環通孔１７の中に入らせ、更に向い 側のエンド・キャップ３のＵ形ボール回転グルーブ３０を経由してゲート形ボー ル・グルーブ１２に戻り、以てガイド・レール両側のボール・リング６を形成す る。Ｕ形ボール回転グルーブ３０には一つの半円と一つの直線から成るボール回 転コースが有り、回転グルーブ３０の断面は半円形を成し五つのボールを収容で き、ボールが互いに押し回す原理によりボール６の回転を完成する。ボール６は ゲーテ形ボール・グルーブ１２からＵ形ボール回転グルーブ３０に入った後、ボ ール回転グルーブ３０に沿い１８０°回りエンド・キャップ３の中央の位置に転 がり、ノン・ロード・ボール循環通孔１７の中に入る。一般に知られている直線 式ボール・ガイド・レールのボール回転グルーブは普通ボールを三つだけ収容で きるが、本考案の直線式ボール・ガイド・レールは比較的多くのボールで負荷を 引き受けているので、ガイド・レール使用の寿命を延長できる。又、Ｕ形ボール 回転グルーブ３０の直線コース端部がエンド・キャップ３の中央の所に接近して いるので、当該端部を受けついでいるノン・ロード・ボール循環通孔１７がスラ イダ本体２の中央の所に接近し、当該本体のゲーテ形ボール・グローブ上方の曲 り角の応力集中の部位に位することが無い。

【００１３】 図８に示す如く、エンド・キャップ３のＵ形ボール回転グルーブ３０の上方に キャップ・プレート４が置かれ、キャップ・プレート４には二つのＵ形ボール回 転グルーブに協同する溝３５が有り、溝３５は半円形を成し、ボール６をＵ形ボ ール回転グルーブ３０の中に保持するのに供じられる。キャップ・プレート４は ゲーテ形ボール・グルーブ１２の両半円形端部３４を受けつぎ、ノン・ロード・ ボール循環通孔１７を受けつぐ中央円孔３２と円弧状インバース・アングル３３ を成しボール循環の円滑さを増進させ、又キャップ・プレート４は潤滑油を各ボ ール回転区内に確保でき、潤滑油が外に洩れ汚染をきたすのが免がれる。エンド ・キャップ３にはＵ形ボール回転グルーブ３０を確保するための定位ピン２５が 設けられ、ノン・ロード・ボール循環通孔１７とゲーテ形ボール・グルーブ１２ の相対的位置が直線式ボール・ガイド・レールのボール循環コースを形成してい る。エンド・キャップ３は外から加えた潤滑油に各ボール回転区を通過させ、ボ ールの潤滑油溝２６と潤滑油孔２７とＵ形ボール回転グルーブ３０及びキャップ ・プレート４を潤滑する効能が有る外に、尚止めグルーブ２８でノン・ロード・ ボール・ホールダ５と通孔２９を固定し以てエンド・キャップ３をスライダ本体 ２の上に固定し、ねじ孔３１でオイル・ノーズを取り付けている。又、Ｕ形ボー ル回転グルーブ３０のノン・ロード・ボール循環通孔１７を受けつぐ部位は潤滑 油孔２７に接近しており、以て潤滑油溝２６の長さが短縮され、潤滑の効果が増 進される。

【００１４】 エンド・キャップ３はプラスチック材料で製作され、以てボール６回転の際に 生じる雑音を減少している。図９に示す如く、ロード・ボール・ホールダ５はス プリング線を曲げて作られ、製作しやすく並びにボール６の転がりに影響しない 。このホールダはロード・ボール６がスライダ２とレール１が離れた時に脱落し ないようにし、並びに、ボール６の組み立てをも便利ならしめる。図１０の（Ａ ）に示す如く、エンド・キャップ３の上にエンド・キャップの外形に似た膠質の 剥ぎ刷り器７が設けられ、レール１の上に汚染物を剥ぎ取りボール循環コースの 清潔を保つのに供じられる。剥ぎ刷り器７はプラスチックで一体的に成形され、 剥ぎ刷り器７がレール１の先端面１４、ゲーテ形ボール・グルーブ１２、ボール ・ホールダ５の逃げ溝１３と接触する部位に図１０の（Ｂ）に示す如き凹グルー ブ３６が設けられ、剥ぎ刷り器７の当該部位をレール１に密着させると共に、異 物を凹グルーブ３６の円弧に沿って移動させ、剥ぎ刷り器７の当該部位に堆積す ることがない。又、剥ぎ刷り器７にはオイル・ノーズのサイズに則した通孔３７ 及びねじ用の固定孔３８が有る。スライダ本体２と二つのエンド・キャップ３の 下方に膠質の剥ぎ刷り器８を取り付け、異物が進入するのを防止することもでき る。剥ぎ刷り器８には錐形孔３９が有り、ねじでスライダ本体２の底端の凹グル ーブ２４の上に固定できる。

【００１５】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案の直線式ボール・ガイド・レールは設計が簡単で、 一般に知られているものより加工しやすく、製造コストを下げられる並びに必要 とする走行の精度が達成でき、又その構造によりボール循環の円滑さを増進でき 、ボールがレールの上で走行する際に生じる雑音を減少できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の直線式ボール・ガイド・レールの正画
図である。

【図２】本考案の直線式ボール・ガイド・レールの平面
図である。

【図３】本考案の直線式ボール・ガイド・レールの側面
図である（エンド・キャップ外端の剥ぎ刷り器を含まな
い）。

【図４】本考案に於けるスライダ本体及びスライド・ウ
ェイの組み合わせ断面図である（ボールを含む）。

【図５】本考案に於けるガイド・レールの断面図であ
る。

【図６】本考案に於けるスライダ本体の側面図である。

【図７】本考案に於けるエンド・キャップとエンド・キ
ャップＵ形ボール回転グルーブのキャップ・プレートの
分解立体図である。

【図８】本考案に於けるエンド・キャップのＵ形ボール
回転グルーブのキャップ・プレートの立体図である。

【図９】本考案に於けるロード・ボール・ホールダの立
体図である。

【図１０】（Ａ）は本考案に於けるエンド・キャップ外
端の剥ぎ刷り器の正面図、（Ｂ）は本考案に於けるエン
ド・キャップ外端の剥ぎ刷り器のＡ−Ａ部分断面図であ
る。

【図１１】本考案に於けるスライダ本体底端の剥ぎ刷り
器の立体図である。

【符号の説明】

１ レール ２ スライダ本体 ３ エンド・キャップ ４ Ｕ形ボール回転グルーブのキャップ・プレート ５ ロード・ボール・ホールダ ６ ボール・リング ７ エンド・キャップ外端の剥ぎ刷り器 ８ スライダ本体底端の剥ぎ刷り器 ９ レールの底面 １０ レールの側面 １１ 頭沈み孔 １２ 直線式ゲーテ形ボール・グルーブ １３ ロード・ボール・ホールダの逃げ溝 １５ 負荷 １６ 分力 １７ ノン・ロード・ボール循環通孔 １８ スライダ本体の先端面 １９ スライダ本体の側面 ２０ 定位孔 ２１，２２，２３ ねじ孔 ２４ 凹グルーブ ２５ 定位ピン ２６ 潤滑油溝 ２７ 潤滑油孔 ２８ 止めグルーブ ２９ 通孔 ３０ Ｕ形ボール回転グルーブ ３１ 半円形端部 ３２ 中央円孔 ３３ インバース・アングル ３４ 半円形端部 ３５ 溝 ３６ 凹グルーブ ３７ 通孔 ３８ 固定孔 ３９ 錐形孔

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 チャオ ソン チャン 台湾，タイチュン，タイチュン インダス トリアル パーク，サーティーセブンス ロード 46番地

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 円滑で摩擦抵抗力の小さい直線式案内運
   動を発生するための直線式ボール・ガイド・レールであ
   り、一つのレールと一つのスライダ本体、一対のエンド
   キャップ、一対のロード・ボール・ホールダ、二つのボ
   ール・リング、一対のエンド外端にある剥ぎ刷り器及び
   一対のスライダ本体底端にある剥ぎ刷り器から成り；レ
   ールの外側とこれに向い合ったスライダ本体にそれぞれ
   一つの直線式ゲーテ形ボール・グルーブが有り、外部負
   荷の能力をボール・リングの上に平均的に分布させ、ス
   ライダ本体の直線式ゲーテ形ボール・グルーブの上方に
   接近する部位にそれぞれ一つのノン・ロード・ボール循
   環通孔が穿孔され、通孔はスライダ本体の中央の部位に
   接近した所に位置し、以てボール・ガイド・レールの負
   荷能力を増加し、スライダ本体の両端にエンド・キャッ
   プが取り付けられ、エンド・キャップには向い合ったＵ
   形ボール回転グルーブが有り、ボールをノン・ロード・
   ボール循環通孔の中に案内した後、更に向い側エンド・
   キャップのＵ形ボール回転グルーブから直線式ゲーテ形
   ボール・グローブに戻り、ガイド・レールの両側でそれ
   ぞれ一つのボール・リングを形成し、この一対のボール
   ・リングでスライダ本体とレールとの間の直線式案内運
   動を完成し；一つのロード・ボール・ホールダが二つの
   エンド・キャップの間に挟み止められ、スライダ本体と
   レールが離れた時に当該ロード・ボールがゲーテ形ボー
   ル・グルーブから脱落するのを避けることを特徴とする
   直線式ボール・ガイド・レール。
2. 【請求項２】 二つのＵ形ボール回転グルーブを有する
   エンド・キャップの中で、ガイド・レール両側のボール
   がボールを互いに押す方式で回転を完成し；そしてＵ形
   ボール回転グルーブに一つの半円と一つの直線から成る
   ボール回転コースが有り、ボールを下方のゲーテ形ボー
   ル・グローブから上方のスライダ本体中央の部位に接迎
   したノン・ロード・ボール循環通孔に案内し、回転グル
   ーブの断面は半円形であり五つのボールを収容でき、以
   て比較的多いボールで負荷を引き受け、ボール・ガイド
   ・レールの寿命が延長できることを特徴とする請求項１
   記載の直線式ボール・ガイド・レール。
3. 【請求項３】 エンド・キャップの両Ｕ形ボール回転グ
   ルーブと潤滑油溝及び潤滑油孔の区域に一つの特殊な形
   のキャップ・プレートが置かれ、キャップ・プレートに
   は二つのＵ形ボール回転グルーブと協同する溝が有り、
   溝の断面は半円形であり、ボールをＵ形ボール回転グル
   ーブの中に保持し、キャップ・プレートの両半形端部と
   中央円孔に円弧状のインバース・アングルが有りボール
   循環の円滑さが増進され、又キャップ・プレートが潤滑
   油を各ボール回転圧内に保持し、外に洩れ汚染をきたす
   のを避けられることを特徴する請求項１記載の直線式ボ
   ール・ガイド・レール。
4. 【請求項４】 形状特殊な一つのロード・ボール・ホー
   ルダで二つのエンド・キャップの間に挟み止め、ゲーテ
   形ボール・グルーブの中のボールが脱落するのを防ぐこ
   とを特徴とする請求項１記載の直線式ボール・ガイド・
   レール。
5. 【請求項５】 二つのエンド・キャップ外端にそれぞれ
   一つの形状が特殊な剥ぎ刷り器が有り、この剥ぎ刷り器
   はゴムで一つのスチール・ピースの表面に覆い被され、
   この剥ぎ刷り器とレールが接触する部位に一つの形状が
   特殊な凹グルーブを設け以てスプリング・ピースの効能
   を生じさせ、剥ぎ刷り器の当該部位をレールに密着させ
   る並びに異物を凹グルーブに沿って移動させ、異物が剥
   ぎ刷り器の上に堆積しないようにすることを特徴とする
   請求項１記載の直線式ボール・ガイド・レール。
6. 【請求項６】 スライダ本体の底端に一つの形状が特殊
   な剥ぎ刷り器が置かれ、この剥ぎ刷り器も一つの形状が
   特殊な凹グルーブを有することを特徴とする請求項１記
   載の直線式ボール・ガイド・レール。