JP4295415B2 - 一軸式コンバインドタービン設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスタービン及び高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンを一軸上に連結して構成される一軸式コンバインドタービン設備に関し、起動時における蒸気タービン温度の最適化を企図したものである。
【0002】
【従来の技術】
エネルギー資源の有効利用と経済性の観点から、発電プラントでは様々な高効率化が図られている。ガスタービンと高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンからなる蒸気タービンとを一軸上に連結し、同軸上に配された発電機を駆動する一軸式コンバインドタービン設備もその一つである。
【0003】
一軸式コンバインドタービン設備では、ガスタービンからの排気ガスが排熱回収装置(排ガスボイラー)に送られ、排ガスボイラー内で加熱ユニットを介して蒸気を発生させ、発生した蒸気を蒸気タービンに送って蒸気タービンで仕事をするようになっている。また、高圧側蒸気タービンから排出された蒸気が排ガスボイラーで昇温された後に低圧側蒸気タービンに送られて仕事をするようになっている。
【0004】
一軸式コンバインドタービン設備を駆動する場合、電動機や内燃機関等でガスタービンをある程度回転させ、ガスタービンに付設された圧縮機からガスタービンに所要の圧縮空気が供給されるようになってからガスタービンの燃焼器に点火するようにしている。この場合、起動用の電動機や内燃機関等が必要になり、設備が大型化してしまう。そこで、従来から、一軸式コンバインドタービン設備を駆動する場合、起動時に蒸気タービンに起動用蒸気を導入することで、蒸気タービンを回転させてガスタービンを回転させ、設備の起動を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一軸式コンバインドタービン設備の起動を行う場合、高圧側蒸気タービンロータと低圧側蒸気タービンのロータとに過大な熱応力が作用しないようにロータメタル温度にマッチングした温度の起動用蒸気を導入するすることが重要である。しかし、一軸式コンバインドタービン設備の蒸気タービンは、高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービン(再熱側)を一軸上に備えた再熱式であるため、高圧側蒸気タービンと低圧側蒸気タービンとのロータメタル温度が異なっている。このため、起動用蒸気を適正に導入することが困難であった。
【0006】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、起動用蒸気を適正に導入することができる一軸式コンバインドタービン設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の構成は、ガスタービン及び高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧側蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記低圧側蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けると共に、前記第2蒸気導入経路は流量調整経路と温度調整経路とが独立して設けられ、前記流量調整経路及び前記温度調整経路がそれぞれ導入側に連通していることを特徴とする。
【0008】
また、上記目的を達成するための本発明の構成は、ガスタービン及び高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧側蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記低圧側蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧側蒸気タービン及び前記低圧側蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けると共に、前記第2蒸気導入経路は流量調整経路と温度調整経路とが独立して設けられ、前記流量調整経路及び前記温度調整経路がそれぞれ導入側に連通しているたことを特徴とする。
【0009】
また、前記第2蒸気導入経路は流量調整導入路と温度調整導入路とが設けられ、前記流量調整導入路と前記温度調整導入路とのそれぞれに複数の並列経路を設け、前記並列経路のそれぞれに流路面積が異なるオリフィスを設けると共に前記並列経路のそれぞれに開閉弁を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、前記低圧側蒸気タービンの排出側には復水器が備えられ、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を前記復水器に導入する復水経路を備えたことを特徴とする。また、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を前記低圧側蒸気タービン側に導入する回収経路を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられ、他の設備からの蒸気を第2蒸気として前記第2蒸気導入経路に導入する導入他缶経路を備えたことを特徴とする。また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられ、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えたことを特徴とする。また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられ、他の設備からの蒸気を第2蒸気として前記第2蒸気導入経路に導入する導入他缶経路を備えると共に、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えたことを特徴とする。
【0012】
た、ガスタービン及び高圧蒸気タービン及び中圧蒸気タービン及び低圧蒸気タービンを一軸上に連結し、前記高圧蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記中圧蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えると共に、起動時に第2蒸気を前記高圧蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたことを特徴とする。
【0013】
また、ガスタービン及び高圧蒸気タービン及び中圧蒸気タービン及び低圧蒸気タービンを一軸上に連結し、前記高圧蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記中圧蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えると共に、起動時に第2蒸気を前記高圧蒸気タービン及び前記中圧蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の第1実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成を示してある。また、図2には起動時におけるタービン軸回転速度と起動用蒸気量との経時変化を示してあり、図2(a) にはタービン軸回転速度の経時変化、図2(b) には中圧タービンに導入される起動用蒸気の経時変化、図2(c) には高圧タービンに導入される起動用蒸気の経時変化を示してある。
【0015】
図1に示すように、圧縮機1及び燃焼器2及びタービン3を有するガスタービン4が備えられ、ガスタービン4と同軸上に蒸気タービン5が連結されている。蒸気タービン5は、高圧側蒸気タービンとしての高圧タービン6と、低圧側蒸気タービンとしての中圧タービン7と、低圧タービン8とが一軸に連結されて構成されている。ガスタービン4からの排気ガスが排熱回収装置としての排ガスボイラー9に送られるようになっており、排ガスボイラー9には高圧過熱器10、中圧過熱器11及び低圧加熱器12が備えられている。また、排ガスボイラー9の高圧過熱器10の下流側には再熱器13が備えられている。尚、図示は省略したが、排ガスボイラー9には、高・中・低圧用それぞれのドラムや蒸発器等が備えられている。
【0016】
排ガスボイラー9の高圧過熱器10で発生した高圧蒸気は高圧側経路としての高圧蒸気ライン15により高圧タービン6に送られ、高圧タービン6から排出された蒸気は再熱ライン16により再熱器13に送られる。再熱器13で過熱された蒸気は低圧側経路としての中圧蒸気ライン17により中圧タービン7に送られ、低圧タービン8を経て復水器18に送られる。また、排ガスボイラー9の中圧過熱器11で発生した中圧蒸気は中圧ライン19から再熱器13に送られ、中圧蒸気ライン17により中圧タービン7に送られる。更に、排ガスボイラー9の低圧過熱器12で発生した低圧蒸気は低圧蒸気ライン20により低圧タービン8に送られる。
【0017】
従って、排ガスボイラー9でガスタービン4の排熱が回収されて蒸気を発生させ、排ガスボイラー9で発生した蒸気が蒸気タービン5に送られて蒸気タービン5で仕事が行われるようになっている。
【0018】
高圧蒸気ライン15から分岐して高圧バイパスライン21が設けられ、高圧バイパスライン21は再熱ライン16につながっている。高圧バイパスライン21はHP-TB 弁22の開閉によって蒸気の流通が制御されている。また、中圧蒸気ライン17から分岐して中圧バイパスライン23が設けられ、中圧バイパスライン23復水器18の中圧部位につながっている。中圧バイパスライン23はIP-TB 弁24の開閉によって蒸気の流通が制御されている。更に、低圧蒸気ライン20から分岐して低圧バイパスライン25が設けられ、低圧バイパスライン25は復水器18の低圧部位につながっている。低圧バイパスライン25はLP-TB 弁26の開閉によって蒸気の流通が制御されている。HP-TB 弁22,IP-TB 弁24及びLP-TB 弁26は図示しない制御装置の指令により開閉制御され、蒸気の流通状況や図示しないドラムの水位状態等が調節される。
【0019】
図中の符号で、27は発電機、28は燃料圧縮機であり、燃料圧縮機28で燃料が加圧されてガスタービン4の燃焼器2に送られる。また、高圧タービン6の入口側における高圧蒸気ライン15には高圧流量調整弁29が設けられ、中圧タービン7の入口側における中圧蒸気ライン17には中圧流量調整弁30が設けられている。高圧流量調整弁29、中圧流量調整弁30は設備の運転状況により適宜開閉制御される。
【0020】
一方、一軸式コンバインドタービン設備の起動時に第2蒸気である起動用蒸気を高圧タービン6及び中圧タービン7に導入する第2蒸気導入経路31が設けられている。第2蒸気導入経路31は温度調整経路としての高温蒸気ライン32及び流量調整経路としての低温蒸気ライン33から構成され、高温蒸気ライン32と低温蒸気ライン33とが合流して第2蒸気ライン34が形成されている。高温蒸気ライン32には高温流量調整弁35が設けられ、低温蒸気ライン33には低温流量調整弁36が設けられている。
【0021】
第2蒸気ライン34には温度検出手段37が設けられ、温度検出手段37の検出情報に応じて高温流量調整弁35が開閉制御される。これにより、高温蒸気の流量が制御されて第2蒸気ライン34の起動用蒸気の温度が適切に制御される。第2蒸気ライン34には圧力検出手段38が設けられ、圧力検出手段38の検出情報に応じて低温流量調整弁36が開閉制御される。これにより、低温蒸気の流量が制御されて第2蒸気ライン34の起動用蒸気の量が適切に制御される。
【0022】
第2蒸気ライン34は、中圧流量調整弁30の上流側における中圧蒸気ライン17に連通する中圧第2蒸気ライン41と、高圧流量調整弁29の下流側における高圧蒸気ライン15に連通する高圧第2蒸気ライン42とに分岐している。中圧第2蒸気ライン41の連通部の上流側における中圧蒸気ライン17には中圧電動開閉弁43が設けられ、高圧第2蒸気ライン42には高圧電動開閉弁44が設けられている。更に、再熱ライン16から分岐して復水経路としてのバイパスライン45が設けられ、バイパスライン45には開閉弁46が設けられている。バイパスライン45は復水器18に連通している。第2蒸気導入経路31から起動用蒸気が高圧タービン6に送られた際に、高圧タービン6から排出される蒸気がバイパスライン45から復水器18に送られる。
【0023】
上記構成の一軸式コンバインドタービン設備では、ガスタービン4の排気ガスが排ガスボイラー9に送られ、排ガスボイラー9でガスタービン4の排熱が回収されて蒸気を発生させ、排ガスボイラー9で発生した蒸気が蒸気タービン5に送られて蒸気タービン5で仕事が行われる。
【0024】
即ち、排ガスボイラー9の高圧過熱器10から高圧タービン6に蒸気が導入され、高圧タービン6で仕事をした蒸気は再熱ライン16から再熱器13に送られて過熱され、中圧蒸気ライン17から中圧タービン7に導入される。中圧タービン7に導入された蒸気は中圧タービン7で仕事をして低圧タービン8に送られる一方、低圧タービン8には低圧過熱器12から蒸気が導入される。低圧タービン8で仕事をした蒸気は復水器18に送られる
【0025】
この時、中圧電動開閉弁43が開状態にされ、高温流量調整弁35、低温流量調整弁36、高圧電動開閉弁44及び開閉弁が閉状態にされ、HP-TB 弁22、IP-TB 弁24、LP-TB 弁26、高圧流量調整弁29及び中圧流量調整弁30の開度が適宜調整される。
【0026】
一軸式コンバインドタービン設備の起動時は、第2蒸気導入ライン31から起動用蒸気を導入してタービン回転速度が上昇した後、失火が起きない状態にして燃焼器2を着火してガスタービン4を駆動させる。タービン回転速度が所定速度に達した後、第2蒸気導入ライン31からの起動用蒸気の導入を停止して排ガスボイラー9からの蒸気(自缶蒸気)により蒸気タービン5を駆動させる。
【0027】
即ち、起動時には、中圧電動開閉弁43及び高圧流量調整弁29を閉じると共に高圧電動開閉弁44を開き、第2蒸気導入経路31から起動用蒸気を導入する。起動用蒸気は、温度検出手段37による高温蒸気ライン32の高温流量調整弁35の調整、及び、圧力検出手段38による低温蒸気ライン33の低温流用調整弁36の調整により、導入温度及び導入量が制御される。
【0028】
中圧流量調整弁30及び高圧電動開閉弁44の開閉制御により、中圧第2蒸気ライン41から中圧タービン7に導入される蒸気量、及び、高圧第2蒸気ライン42から高圧タービン6に導入される蒸気量が調整される。例えば、図2に示す状態のように、回転前の起動時に高圧タービン6及び中圧タービン7にSton の起動用蒸気を導入し、回転が開始して着火するまでの回転開始時に中圧タービン7の起動用蒸気の量のみを一時的にTton (例えば、T=5S)に増加し、燃焼器2の着火後回転が安定するまでの間高圧タービン6及び中圧タービン7にSton の起動用蒸気を導入する。尚、起動用蒸気の量は、蒸気タービン5の規模や高圧タービン6及び中圧タービン7の動力割合に応じて適宜設定される。
【0029】
燃焼器2が着火され十分にタービン軸の回転速度が上昇して所定回転速度に達したら、中圧電動開閉弁43及び高圧流量調整弁29を開くと共に高圧電動開閉弁44を閉じて起動用蒸気の導入を終了し、排ガスボイラー9からの自缶蒸気を蒸気タービン5に導入する。
【0030】
尚、高温蒸気ライン32及び低温蒸気ライン33は、専用の蒸気ラインを設けることが可能である。また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられたプラントであれば、他の設備の蒸気(他缶蒸気)を導入する導入他缶経路を備えて高温蒸気ライン32及び低温蒸気ライン33としたり、仕事をして復水器18に回収される起動用蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えることが可能である。
【0031】
上述した一軸式コンバインドタービン設備では、起動用蒸気を高圧タービン6及び中圧タービン7に導入して起動を行うようにしたので、低圧タービン8の温度上昇を抑えて主に中圧タービン7で起動用の仕事が行える。このため、起動用の電動機や内燃機関等が不要になり、設備の大型化を回避することが可能になる。また、同時に高圧タービン6に起動用蒸気を導入しているので、高圧タービン6の冷却が行え、起動運転後に自缶蒸気が導入された際における温度差を少なくすることができ、高圧タービン6のメタル温度を適正にすることができる。
【0032】
図3、図4に基づいて本発明の第2実施形態例を説明する。図3には本発明の第2実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成を示してある。また、図4には起動時におけるタービン軸回転速度と起動用蒸気量との経時変化を示してあり、図4(a) にはタービン軸回転速度の経時変化、図4(b) には起動用蒸気の導入量の経時変化を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0033】
図3に示した一軸式コンバインドタービン設備は、高圧バイパスライン21の分岐部の上流側における高圧蒸気ライン15に第2蒸気ライン34を連通してある。そして、第2蒸気ライン34の連通部の上流側における高圧蒸気ライン15に高圧電動開閉弁44を設けてある。つまり、起動用蒸気は、第2蒸気ライン34から高圧蒸気ライン15に送られ、高圧タービン6にのみ導入される。また、再熱ライン16から分岐して回収経路としての回収ライン51が設けられ、回収ライン51は低圧タービン7の入口側の中圧蒸気ライン17に連通している。つまり、高圧タービン6に導入された起動用蒸気は高圧タービン6で仕事をした後回収ライン51及び中圧蒸気ライン17から中圧タービン7に導入される。
【0034】
上記構成の一軸式コンバインドタービン設備では、第1実施形態例と同様に、ガスタービン4の排気ガスが排ガスボイラー9に送られ、排ガスボイラー9でガスタービン4の排熱が回収されて蒸気を発生させ、排ガスボイラー9で発生した蒸気が蒸気タービン5に送られて蒸気タービン5で仕事が行われる。この時、高圧電動開閉弁44が開状態にされ、高温流量調整弁35及び低温流量調整弁36が閉状態にされ、HP-TB 弁22、IP-TB 弁24、LP-TB 弁26、高圧流量調整弁29及び中圧流量調整弁30の開度が適宜調整される。
【0035】
起動時は、高圧電動開閉弁44及び中圧電動開閉弁43を閉じて、導入温度及び導入量が制御された起動用蒸気が第2蒸気導入経路31から導入される。タービン回転速度が上昇した後、失火が起きない状態にして燃焼器2を着火してガスタービン4を駆動させ、タービン回転速度が所定速度に達した後、第2蒸気導入ライン31からの起動用蒸気の導入を停止して排ガスボイラー9からの蒸気(自缶蒸気)により蒸気タービン5を駆動させる。
【0036】
高圧流量調整弁29の開閉制御により、第2蒸気ライン34から高圧タービン6に導入される蒸気量が調整される。例えば、図4に示す状態のように、回転前の起動時に高圧タービン6にSton の起動用蒸気を導入し、回転が開始して着火するまでの回転開始時に一時的にTton (例えば、T=5S)に起動用蒸気を増加し、燃焼器2の着火後回転が安定するまでの間高圧タービン6にSton の起動用蒸気を導入する。また、着火時にも一時的に起動用蒸気を増加する。尚、起動用蒸気の量は、蒸気タービン5の規模等に応じて適宜設定される。
【0037】
燃焼器2が着火され十分にタービン軸の回転速度が上昇して所定回転速度に達したら、高圧電動開閉弁44及び中圧電動開閉弁43を開き起動用蒸気の導入を終了し、排ガスボイラー9からの自缶蒸気を蒸気タービン5に導入する。
【0038】
上述した一軸式コンバインドタービン設備では、起動用蒸気を高圧タービン6に導入し、高圧タービン6からの排出蒸気を中圧タービン7に導入して起動を行うようにしたので、低圧タービン8の温度上昇を抑えて高圧タービン6及び中圧タービン7で起動用の仕事が行える。このため、起動用の電動機や内燃機関等が不要になり、設備の大型化を回避することが可能になり、しかも、全段に起動用蒸気が流通するので、起動運転後に自缶蒸気が導入された際における温度差を極めて少なくすることができ、蒸気タービン5のメタル温度を適正にすることができる。
【0039】
尚、高温蒸気ライン32及び低温蒸気ライン33は、専用の蒸気ラインを設けることが可能である。また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられたプラントであれば、他の設備の蒸気(他缶蒸気)を導入する導入他缶経路を備えて高温蒸気ライン32及び低温蒸気ライン33とすることが可能である。
【0040】
図5に基づいて本発明の第3実施形態例を説明する。図5には本発明の第3実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0041】
図5に示した一軸式コンバインドタービン設備は、高圧バイパスライン21の分岐部の上流側における高圧蒸気ライン15に第2蒸気ライン34を連通してある。そして、第2蒸気ライン34の連通部の上流側における高圧蒸気ライン15に高圧電動開閉弁44を設けてある。また、第2蒸気ライン34は高圧蒸気ライン32のみで構成され、起動用蒸気の導入量は、圧力検出手段38の検出情報に基づく高温流量調整弁35の開閉で制御される。つまり、起動用蒸気は、第2蒸気ライン34から高圧蒸気ライン15に送られ、高圧タービン6にのみに導入される。また、高圧タービン6に導入された起動用蒸気は高圧タービン6で仕事をした後バイパスライン45から復水器18に送られる。
【0042】
上記構成の一軸式コンバインドタービン設備では、通常運転時は、第1実施形態例と同様に、ガスタービン4の排気ガスが排ガスボイラー9に送られ、排ガスボイラー9でガスタービン4の排熱が回収されて蒸気を発生させ、排ガスボイラー9で発生した蒸気が蒸気タービン5に送られて蒸気タービン5で仕事が行われる。
【0043】
起動時は、高圧電動開閉弁44を閉じて、導入量が制御された起動用蒸気が第2蒸気導入経路31から導入される。タービン回転速度が上昇した後、失火が起きない状態にして燃焼器2を着火してガスタービン4を駆動させ、タービン回転速度が所定速度に達した後、第2蒸気導入ライン31からの起動用蒸気の導入を停止して排ガスボイラー9からの蒸気(自缶蒸気)により蒸気タービン5を駆動させる。この時のタービン回転速度と導入される起動用蒸気の経時変化は、例えば、図4に示した状態になる。燃焼器2が着火され十分にタービン軸の回転速度が上昇して所定回転速度に達したら、高圧電動開閉弁44を開き起動用蒸気の導入を終了し、排ガスボイラー9からの自缶蒸気を蒸気タービン5に導入する。
【0044】
起動時における蒸気タービン5は、停止時間によりメタル温度が変化し、高圧タービン6、中圧タービン7及び低圧タービン8の入口温度もそれに応じて変化している。上述した一軸式コンバインドタービン設備では、起動用蒸気を高圧タービン6にのみ導入しているので、起動用蒸気の温度制御は必要なく、高圧蒸気ライン32からの起動用蒸気のみを流量制御して導入することができる。このため、第2蒸気導入経路31を高圧蒸気ライン32でのみ構成することが可能になり、設備及び制御の一層の簡素化が図れる。
【0045】
尚、高温蒸気ライン32は、専用の蒸気ラインを設けることが可能である。また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられたプラントであれば、他の設備の蒸気(他缶蒸気)を導入する導入他缶経路を備えて高温蒸気ライン32としたり、仕事をして復水器18に回収される起動用蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えることが可能である。
【0046】
図6に基づいて本発明の第4実施形態例を説明する。図6には本発明の第4実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0047】
図6に示した一軸式コンバインドタービン設備は、第2蒸気導入経路31として、高圧蒸気ライン32と低圧蒸気ライン33が独立して設けられ、それぞれ第2蒸気ライン34を構成している。高圧蒸気ライン32には高温流量調整弁35及び温度検出手段37が設けられ、低圧蒸気ライン33には低温流量調整弁36及び圧力検出手段38が設けられている。高圧蒸気ライン32で構成される第2蒸気ライン34及び低圧蒸気ライン33で構成される第2蒸気ライン34は、それぞれ高圧バイパスライン21の分岐部の上流側における高圧蒸気ライン15に連通している。また、第2蒸気ライン34の連通部の上流側における高圧蒸気ライン15に高圧電動開閉弁44を設けてある。
【0048】
起動用蒸気の温度は、温度検出手段37の検出情報に基づく高温流量調整弁35の開閉で高圧蒸気ライン32側で制御され、起動用蒸気の導入量は、圧力検出手段38の検出情報に基づく低温流量調整弁36の開閉で低圧蒸気ライン33側で制御される。つまり、起動用蒸気は、独立した第2蒸気ライン34からそれぞれ高圧蒸気ライン15に送られ、高圧タービン6にのみに導入される。また、高圧タービン6に導入された起動用蒸気は高圧タービン6で仕事をした後バイパスライン45から復水器18に送られる。
【0049】
上記構成の一軸式コンバインドタービン設備では、通常運転時は、第1実施形態例と同様に、ガスタービン4の排気ガスが排ガスボイラー9に送られ、排ガスボイラー9でガスタービン4の排熱が回収されて蒸気を発生させ、排ガスボイラー9で発生した蒸気が蒸気タービン5に送られて蒸気タービン5で仕事が行われる。
【0050】
起動時は、高圧電動開閉弁44を閉じて、温度が制御された起動用蒸気が高圧蒸気ライン32側の第2蒸気ライン34から高圧蒸気ライン15を通って高圧タービン6に導入される。同時に、導入量が制御された起動用蒸気が低圧蒸気ライン33側の第2蒸気ライン34から高圧蒸気ライン15を通って高圧タービン6に導入される。タービン回転速度が上昇した後、失火が起きない状態にして燃焼器2を着火してガスタービン4を駆動させ、タービン回転速度が所定速度に達した後、第2蒸気導入ライン31からの起動用蒸気の導入を停止して排ガスボイラー9からの蒸気(自缶蒸気)により蒸気タービン5を駆動させる。この時のタービン回転速度と導入される起動用蒸気の経時変化は、例えば、図4に示した状態になる。燃焼器2が着火され十分にタービン軸の回転速度が上昇して所定回転速度に達したら、高圧電動開閉弁44を開き起動用蒸気の導入を終了し、排ガスボイラー9からの自缶蒸気を蒸気タービン5に導入する。
【0051】
上述した一軸式コンバインドタービン設備では、高圧蒸気ライン32及び低圧蒸気ライン33から起動用蒸気を個別に高圧タービン6に導入しているので、起動用蒸気の温度を独立して調整することができ、起動後であっても高温流量調整弁35及び高圧電動開閉弁44を調整することにより、自缶蒸気の状態に応じて高圧タービン6に導入される蒸気の温度を最適に制御することができる。
【0052】
尚、上述した実施形態例では、高圧蒸気ライン32及び低圧蒸気ライン33から起動用蒸気を個別に高圧タービン6に導入しているが、起動用蒸気を個別に高圧タービン6及び中圧タービン7に導入することも可能である。また、高圧タービン6に導入された起動用蒸気は高圧タービン6で仕事をした後バイパスライン45から復水器18に送られるようになっているが、高圧タービン6から排出された蒸気を中圧タービン7に導入してもよい。
【0053】
また、高温蒸気ライン32及び低温蒸気ライン33は、専用の蒸気ラインを設けることが可能である。また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられたプラントであれば、他の設備の蒸気(他缶蒸気)を導入する導入他缶経路を備えて高温蒸気ライン32及び低温蒸気ライン33としたり、仕事をして復水器18に回収される起動用蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えることが可能である。
【0054】
図7に基づいて本発明の第5実施形態例を説明する。図7には本発明の第5実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成を示してある。尚、図1に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0055】
図7に示した一軸式コンバインドタービン設備は、図1に示した第1実施形態例の設備に対し、第2蒸気導入経路31だけが異なっている。その他の構成及び作用は同一である。第5実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備における第2蒸気導入経路55は、高温蒸気ライン56及び低温蒸気ライン57が備えられている。高温蒸気ライン56には3本の(複数の)並列経路56a,56b,56c が設けられ、低温蒸気ライン57には3本の(複数の)並列経路57a,57b,57c が設けられている。並列経路56a,56b,56c にはそれぞれ流路面積が異なるオリフィス58a,58b,58c 及びオン・オフ制御開閉弁59a,59b,59c が設けられ、並列経路57a,57b,57c にはそれぞれ流路面積が異なるオリフィス60a,60b,60c 及びオン・オフ制御開閉弁61a,61b,61c が設けられている。並列経路の後流側で高温蒸気ライン56と低温蒸気ライン57が合流して第2蒸気ライン34が構成されている。
【0056】
高温蒸気ライン56の並列経路56a,56b,56c のオン・オフ制御開閉弁59a,59b,59c をそれぞれ個別に開閉することで、蒸気が通過するオリフィス58a,58b,58c に応じて(開かれた通路に応じて)高温蒸気ライン56を流れる高温蒸気の量が設定され、蒸気温度が調整されて第2蒸気ライン34の起動用蒸気の温度が適切に制御される。また、低温蒸気ライン57の並列経路57a,57b,57c のオン・オフ制御開閉弁61a,61b,61c をそれぞれ個別に開閉することで、蒸気が通過するオリフィス60a,60b,60c に応じて(開かれた通路に応じて)低温蒸気ライン57を流れる低温蒸気の量が設定され、蒸気流量が調整されて第2蒸気ライン34の起動用蒸気の流量が適切に制御される。
【0057】
上述した一軸式コンバインドタービン設備では、開閉弁59a,59b,59c 及び開閉弁61a,61b,61c のオン・オフにより、高価な制御弁を用いることなく起動用蒸気の温度及び流量を設定することができ、簡単な制御で起動用蒸気の管理が可能になる。
【0058】
尚、高温蒸気ライン56と低温蒸気ライン57を合流させず、起動用蒸気を個別に高圧タービン6及び中圧タービン7に導入することも可能である。また、高圧タービン6にのみ起動用蒸気を導入することも可能である。また、高圧タービン6に導入された起動用蒸気は高圧タービン6で仕事をした後バイパスライン45から復水器18に送られるようになっているが、高圧タービン6から排出された蒸気を中圧タービン7側に導入してもよい。
【0059】
また、高温蒸気ライン56及び低温蒸気ライン57は、専用の蒸気ラインを設けることが可能である。また、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられたプラントであれば、他の設備の蒸気(他缶蒸気)を導入する導入他缶経路を備えて高温蒸気ライン56及び低温蒸気ライン57としたり、仕事をして復水器18に回収される起動用蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えることが可能である。
【0060】
【発明の効果】
本発明の一軸式コンバインドタービン設備は、ガスタービン及び高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧側蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記低圧側蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたので、起動用蒸気を適正に導入することが可能になる。
【0061】
また、本発明の一軸式コンバインドタービン設備は、ガスタービン及び高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧側蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記低圧側蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧側蒸気タービン及び前記低圧側蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたので、起動用蒸気を適正に導入することが可能になる。
【0062】
また、前記第2蒸気導入経路は流量調整経路と温度調整経路とが独立して設けられ、前記流量調整経路及び前記温度調整経路がそれぞれ導入側に連通しているので、起動用蒸気の温度を独立して調整することができ、起動後であっても自缶蒸気の状態に応じて導入側に導入される蒸気の温度を最適に制御することができる。
【0063】
また、前記第2蒸気導入経路は流量調整導入路と温度調整導入路とが設けられ、前記流量調整導入路と前記温度調整導入路とのそれぞれに複数の並列経路を設け、前記並列経路のそれぞれに流路面積が異なるオリフィスを設けると共に前記並列経路のそれぞれに開閉弁を設けたので、高価な制御弁を用いることなく起動用蒸気の温度及び流量を設定することができ、簡単な制御で起動用蒸気の管理が可能になる。
【0064】
また、本発明の一軸式コンバインドタービン設備は、ガスタービン及び高圧蒸気タービン及び中圧蒸気タービン及び低圧蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記中圧蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたので、起動用蒸気を適正に導入することが可能になる。
【0065】
また、本発明の一軸式コンバインドタービン設備は、ガスタービン及び高圧蒸気タービン及び中圧蒸気タービン及び低圧蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記中圧蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧蒸気タービン及び前記中圧蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたので、起動用蒸気を適正に導入することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成図。
【図2】起動時のタービン軸回転速度と起動用蒸気量との経時変化を表すグラフ。
【図3】本発明の第2実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成図。
【図4】起動時のタービン軸回転速度と起動用蒸気量との経時変化を表すグラフ。
【図5】本発明の第3実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成図。
【図6】本発明の第4実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成図。
【図7】本発明の第5実施形態例に係る一軸式コンバインドタービン設備の概略系統構成図。
【符号の説明】
4 ガスタービン
5 蒸気タービン
6 高圧タービン
7 中圧タービン
8 低圧タービン
9 排ガスボイラー
10 高圧過熱器
11 中圧過熱器
13 再熱器
15 高圧蒸気ライン
16 再熱ライン
17 中圧蒸気ライン
18 復水器
29 高圧流量調整弁
30 中圧流量調整弁
31 第2蒸気導入経路
32,56 高温蒸気ライン
33,57 低温蒸気ライン
34 第2蒸気ライン
35 高温流量調整弁
36 低温流量調整弁
37 温度検出手段
38 圧力検出手段
41 中圧第2蒸気ライン
42 高圧第2蒸気ライン
43 中圧電動開閉弁
44 高圧電動開閉弁
45 バイパスライン
46 開閉弁
51 回収ライン
58,60 オリフィス
59,61 オン・オフ制御開閉弁

Claims (10)

  1. ガスタービン及び高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧側蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記低圧側蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けると共に、前記第2蒸気導入経路は流量調整経路と温度調整経路とが独立して設けられ、前記流量調整経路及び前記温度調整経路がそれぞれ導入側に連通していることを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  2. ガスタービン及び高圧側蒸気タービン及び低圧側蒸気タービンを一軸上に連結し、前記ガスタービンの排熱を回収して蒸気を発生させる排熱回収装置を備え、前記排熱回収装置からの蒸気を前記高圧側蒸気タービンに導入する高圧側経路を備え、前記高圧側蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記低圧側蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えた一軸式コンバインドタービン設備において、起動時に第2蒸気を前記高圧側蒸気タービン及び前記低圧側蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けると共に、前記第2蒸気導入経路は流量調整経路と温度調整経路とが独立して設けられ、前記流量調整経路及び前記温度調整経路がそれぞれ導入側に連通しているたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  3. 請求項1もしくは請求項2のいずれか一項において、前記第2蒸気導入経路は流量調整導入路と温度調整導入路とが設けられ、前記流量調整導入路と前記温度調整導入路とのそれぞれに複数の並列経路を設け、前記並列経路のそれぞれに流路面積が異なるオリフィスを設けると共に前記並列経路のそれぞれに開閉弁を設けたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、前記低圧側蒸気タービンの排出側には復水器が備えられ、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を前記復水器に導入する復水経路を備えたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を前記低圧側蒸気タービン側に導入する回収経路を備えたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられ、他の設備からの蒸気を第2蒸気として前記第2蒸気導入経路に導入する導入他缶経路を備えたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項において、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられ、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項において、一軸式コンバインドタービン設備が複数備えられ、他の設備からの蒸気を第2蒸気として前記第2蒸気導入経路に導入する導入他缶経路を備えると共に、前記第2蒸気導入経路から前記高圧側蒸気タービンに導入されて仕事をした蒸気を他の設備における排熱回収装置に排出する排出他缶経路を備えたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  9. 請求項1と請求項3乃至請求項8のいずれか一項において、ガスタービン及び高圧蒸気タービン及び中圧蒸気タービン及び低圧蒸気タービンを一軸上に連結し、前記高圧蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記中圧蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えると共に、起動時に第2蒸気を前記高圧蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
  10. 請求項2乃至請求項8のいずれか一項において、ガスタービン及び高圧蒸気タービン及び中圧蒸気タービン及び低圧蒸気タービンを一軸上に連結し、前記高圧蒸気タービンからの排出蒸気と前記排熱回収装置からの蒸気とを前記中圧蒸気タービンに導入する低圧側経路を備えると共に、起動時に第2蒸気を前記高圧蒸気タービン及び前記中圧蒸気タービンに導入する第2蒸気導入経路を設けたことを特徴とする一軸式コンバインドタービン設備。
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