JP4295029B2 - 無機不溶性塩−親水性高分子複合体の製造方法 - Google Patents

無機不溶性塩−親水性高分子複合体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無機不溶性塩−親水性高分子複合体の製造方法に関する。より詳細には、無機不溶性塩−親水性高分子複合体を1工程の含浸工程で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
セルロース基材のような親水性高分子基材の実体内にゼオライトのような吸着性を有する無機多孔結晶を含有させた無機多孔結晶−親水性高分子複合体は、有害物質などの吸着性能に優れ、吸着剤などとして有用である(特許文献1)。
【0003】
このような複合体であるゼオライト−セルロース複合体を製造する方法としては、アルミニウム化合物とケイ素化合物と塩基性物質をセルロース基材に含浸させて製造する方法が知られている(特許文献1)。しかしながら含浸の際にアルミニウム化合物とケイ素化合物を同時にセルロース基材に含浸することは不可能であると考えられていた。これは両者を混合した時点でゲルが生成してしまい、当該ゲルは基材内部に含浸できないと考えられていたからであった。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−120923号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記方法ではセルロース基材への含浸に少なくとも2工程が必要となり、生産性が低いなどの問題があり、1工程での製造法の開発が望まれていた。すなわち、本発明の目的は、吸着剤などとして有用な無機不溶性塩−親水性高分子複合体を生産性よく製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、一定の平均粒子径以下の無機不溶性塩を含む懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させることで、親水性高分子基材の実体内に無機不溶性塩を含有(担持)させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、アルミニウム化合物とケイ素化合物を混合することにより生成するゼオライトなどの無機不溶性塩の粒子径は混合直後から数分、液温や成分濃度などの条件によっては数時間以内では1000nm以下のものが大多数を占め、その状態のものは、アルカリによって膨潤したセルロース繊維などの親水性高分子基材の空隙に容易に入ることができる。すなわち、この時点でセルロース基材などの親水性高分子基材を加えると、親水性高分子基材の実体内に無機不溶性塩を担持させることができることを見出した。
一方、無機不溶性塩は経時的にその粒子径が大きくなり、24時間放置したものでは数ミクロン(μm)程度のものが大多数を占め、この段階で親水性高分子基材を加えても、親水性高分子基材の実体内に無機不溶性塩は入ることはできず、無機不溶性塩は親水性高分子基材の外にしか担持されない。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕 親水性高分子基材と該基材の実体内に含有される無機不溶性塩よりなる無機不溶性塩−親水性高分子複合体の製造方法であって、
(1)平均粒子径が1000nm以下の無機不溶性塩を含む懸濁水溶液を得る工程と、
(2)該無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物の存在下、該懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させる工程
を含む、方法。
〔2〕 工程(1)における懸濁水溶液中の無機不溶性塩の平均粒子径が300nm以下である、上記〔1〕記載の方法。
〔3〕 さらに以下の工程を含む、上記〔1〕または〔2〕記載の方法:
(3)該無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物の組成比を変更する工程。
〔4〕 複合体に含有される無機不溶性塩の比表面積が50m2/g以上である、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の方法。
〔5〕 無機不溶性塩が炭酸塩、硫酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩から選ばれる少なくとも一種である、上記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の方法。
〔6〕 無機不溶性塩がゼオライトである、上記〔5〕記載の方法。
〔7〕 親水性高分子がセルロースである、上記〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の親水性高分子基材と該基材の実体内に含有される無機不溶性塩よりなる無機不溶性塩−親水性高分子複合体の製造方法は、(1)平均粒子径が1000nm以下の無機不溶性塩を含む懸濁水溶液を得る工程と、(2)該無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物の存在下、該懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させる工程を含む。
【0008】
本発明における無機不溶性塩とは、20℃の中性の水に対する溶解度が1w/v%以下であるものをいう。例えば、炭酸塩(炭酸バリウム、炭酸カルシウム、ハイドロタルサイトなど)、硫酸塩(硫酸バリウム、硫酸カルシウムなど)、リン酸塩(リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイトなど)、ケイ酸塩(シリカゲル、メソポーラスシリカなど)、アルミノケイ酸塩(ゼオライト、ハイシリカゼオライト、モルデナイト、クリノプチライト、モンモリロナイト、スメクタイトなど)などが挙げられる。なかでも、用途が多様であることから、ゼオライトが好ましい。
また、本発明においては、無機不溶性塩を2種以上併用することができる。
【0009】
ゼオライトとしては、特に制限はなく、公知のゼオライトとすることができる。また、ゼオライト骨格中のアルミニウム1分子に対するケイ素分子の割合(Si/Al比)についても種々の値を有するゼオライトとすることができる。具体的には、A型ゼオライト(Si/Al比:1)、X型ゼオライト(Si/Al比:1.0〜1.5)、Y型ゼオライト(Si/Al比:1.5〜3.0)、ZSM−5型ゼオライト(Si/Al比:10以上)、ZSM−11型ゼオライト(Si/Al比:10以上)、シリカライト(Si/Al比:無限大)、合成モルデナイト(Si/Al比:4.5〜12)などが挙げられる。また、これらの合成ゼオライトの骨格内アルミニウムを脱離させたゼオライトとしてもよい。例えば、骨格内アルミニウムを脱離させたY型ゼオライト、骨格内アルミニウムを脱離させたクリノプチロライト、および骨格内アルミニウムを脱離させたモルデナイトなどが挙げられる。
なかでも、合成(結晶化)が容易であることから、4Aゼオライト(Na12Si12Al1248・27H2O)とすることが好ましい。
また、A型ゼオライトの細孔口径(約4.2Å)では吸着処理することができない物質を吸着する場合や、A型ゼオライトを使用した場合にはその耐酸性が問題となる用途においては、A型ゼオライトよりも大きい細孔口径を有し、かつ、A型ゼオライトに比べてSiの割合が高く、耐酸性に優れたX型ゼオライト(細孔口径:約7.4Å、代表的な単位構成組成:Na86(Al86Si106384)・264H2O)とすることが好ましい。
さらに、より耐酸性を必要とする用途においては、Siの割合がより高いハイシリカゼオライトとすることが好ましい。ここでいうハイシリカゼオライトとは、上記ゼオライトのうち成分中のSi/Al含有比(モル比)が10以上のものをいい、具体的にはZSM−5、ZSM−11などが挙げられる。
【0010】
本発明における親水性高分子としては、水に対して膨潤するものであれば特に制限はない。例えば、天然セルロース(パルプ、ケナフ、木綿、麻等)、再生セルロース(セロファン、セルロースビーズ、レーヨン、セルローススポンジ等)、バクテリアセルロースおよびセルロースを化学修飾したエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、さらには絹、羊毛、ポリビニルアルコール、架橋型ポリビニルアルコール、キチン、キトサン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルホルマール等の天然または人工の親水性高分子、ポリアクリルアミド等の高吸水性高分子ゲル、コラーゲン、木毛等が挙げられる。
なかでも、実際の使用形態、価格および取り扱い易さの点から、セルロース、すなわち、天然セルロース(特にパルプ、木綿)および再生セルロースであることが好ましい。
【0011】
また、本発明における親水性高分子基材の形状および形態も特に限定されず、例えば、シート状物、粒状物、繊維状物、糸状物、棒状物、管状物、板状物、段ボールハニカム状物、不定形状物などとすることができる。
【0012】
本発明における親水性高分子基材の実体内とは、例えば、親水性高分子基材がパルプ等の天然セルロースからなる場合、天然セルロースを構成成分とする基材の内部、より詳細には、細胞壁を構成するミクロフィブリル(φ約0.1μm)とミクロフィブリルとの隙間(100〜5000Å)を膨潤させることによって生じる部位(サイト)あるいはミクロフィブリル中のミセルで、セルロース分子鎖が結晶化していない領域を膨潤させることによって生じる部位(サイト)を意味し、例えば、セルロースの細胞壁表面、細胞壁内に元々存在する細孔および細胞内腔(ルーメン)は含まれない。
また、親水性高分子基材の実体内に無機不溶性塩を含有するとは、無機不溶性塩の一部または全部が親水性高分子基材の実体内に存在することを意味する。
ただし、本発明においては、全ての無機不溶性塩の全部分が親水性高分子基材の実体内に存在することはない。
【0013】
本発明の製造方法においては、まず、平均粒子径が1000nm以下の無機不溶性塩を含む懸濁水溶液を得る。
【0014】
上記懸濁水溶液中の無機不溶性塩の平均粒子径は、親水性高分子基材の実体内に含有(担持)させるため、平均粒子径が1000nm以下であることが必要であり、無機不溶性塩を収率よく含有させるという観点からは、300nm以下であることが好ましい。無機不溶性塩の平均粒子径が1000nmを超えると水や塩基性物質などによって膨潤した親水性高分子基材を構成する繊維の空隙に入ることができない。また、その下限は特に限定されないが、X線を使った手法で計測され得るという観点から、0.2nm以上が好ましく、1nm以上がより好ましい。
なお、ここでいう平均粒子径は、以下の方法により測定される値(メジアン径)である。
【0015】
(懸濁水溶液中の無機不溶性塩の平均粒子径の測定方法)
1μm(1000nm)を下回る微小領域の構造を調べる方法としては、一般にX線を使用した方法が用いられるが、本発明でもこの手法により平均粒子径を算出する。
具体的にはD.I.Svergum,A.V.SemenyukおよびL.A・Feiginによる、Acta Crystallogr誌、第44巻、244頁(1988)あるいはD.I.SvergunがAppl.Crystallogr誌、第24巻、485頁に記載される手法に基づいて行う。
【0016】
(1)まず、所定温度で無機不溶性塩を含む懸濁水溶液が入ったセルに、X線発生装置(RU−300、測定条件;電圧50kV、電流280mA、λ=1.54Å(CuKα使用))から発生する白色X線を照射し、小角X線散乱装置(リガク(株)製)および超小角X線散乱装置(リガク(株)製)を用いて経時的に構造の変化を捕らえる。この手法により、所定時間毎の反応液内の微細構造が形成されていく様子、具体的には測定データをプログラム変換した粒度分布の変化として捕らえることができる。
【0017】
(2)次いで、縦軸に頻度(%)、横軸に長さ(nm)をとったこの粒度分布から、累積曲線が50%になる位置を平均粒子径(メジアン径)とする。
【0018】
上記測定方法においては、実際には反応初期(測定開始時)には無色透明な反応液が、反応系内に無機不溶性塩の微細構造が現れることによって白濁してくるが、最終的にはゲルの生成を経て無機不溶性塩の結晶化が起こり、沈殿物として析出してくる。上記平均粒子径はそのような沈殿が起こる前の半透明の状態における平均粒子径である。
【0019】
上記懸濁水溶液中に含まれる無機不溶性塩の形状および形態は、上記平均粒子径を有するものであれば特に限定されないが、形態が変化し易く親水性高分子基材を構成する繊維の空隙に入り込み易いことから、コロイド状であることが好ましい。
【0020】
上記懸濁水溶液を得る方法としては特に限定されないが、例えば、上記無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物を水中で所定の時間反応させて所定の平均粒子径の無機不溶性塩を形成させる方法、予め形成させた無機不溶性塩を、ボールミルや振動型粉砕機などの装置を用いて平均粒子径1000nm以下に微粒子化し、水に懸濁させる方法、および予め形成させた無機不溶性塩を水に懸濁させた後、ホモジナイザーや超音波振動機などの装置を用いて平均粒子径1000nm以下に微粒子化する方法などが挙げられる。
なかでも、容易に所定の平均粒子径の無機不溶性塩を得ることができることから、上記無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物を水中で所定の時間反応させる方法が好ましい。
【0021】
上記「無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物」とは、反応して目的とする無機不溶性塩を形成することができる、所定の比率で組み合わせた水溶性化合物の組をいい、目的とする無機不溶性塩に応じて適宜選択することができる。
【0022】
例えば、無機不溶性塩が炭酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウムまたはリン酸カルシウムの場合、それぞれの無機不溶性塩を構成する酸化合物(炭酸化合物、硫酸化合物、リン化合物)と金属化合物(バリウム化合物またはカルシウム化合物)を1:0.1〜10のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0023】
無機不溶性塩がハイドロタルサイトの場合、マグネシウム化合物、アルミニウム化合物、塩基性物質および炭酸化合物を1:0.1〜1:1〜100:0.1〜1のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0024】
無機不溶性塩がハイドロキシアパタイトの場合、リン化合物、カルシウム化合物および塩基性物質を1:0.1〜10:0.1〜1のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0025】
無機不溶性塩がシリカゲルの場合、ケイ素化合物と酸性物質を1:0.1〜10のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0026】
無機不溶性塩がメソポーラスシリカの場合、ケイ素化合物と酸性物質を1:0.1〜10のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0027】
無機不溶性塩がゼオライトの場合、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質を1:0.1〜10:1〜50のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0028】
無機不溶性塩がハイシリカゼオライトの場合、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質を1:0.01〜1:0.01〜50のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0029】
無機不溶性塩がモルデナイトの場合、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質を1:0.01〜1:0.01〜50のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0030】
無機不溶性塩がクリノプチライトの場合、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質を1:0.01〜1:0.01〜50のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0031】
無機不溶性塩がモンモリロナイトの場合、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質を1:0.1〜1:0.01〜50のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0032】
無機不溶性塩がスメクタイトの場合、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質を1:0.1〜1:0.01〜50のモル比で組み合わせたものが挙げられる。
【0033】
上記バリウム化合物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、アルミニウム化合物、炭酸化合物、硫酸化合物、リン化合物、ケイ素化合物、塩基性物質および酸性物質としては、水に溶解するものであれば特に制限されない。
【0034】
例えば、バリウム化合物としては、塩化バリウム、酢酸バリウム、硝酸バリウムなどが挙げられ、水に対する溶解性が高い点から、塩化バリウムが好ましい。
【0035】
カルシウム化合物としては、塩化カルシウム、炭酸カルシウム、硝酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムなどが挙げられ、水に対する溶解性が高い点から、塩化カルシウムが好ましい。
【0036】
マグネシウム化合物としては、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウムなどが挙げられ、水に対する溶解性が高い点から、塩化マグネシウムが好ましい。
【0037】
アルミニウム化合物としては、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウムなどが挙げられ、水に対する溶解度が高く、結晶性の高いゼオライトが得られる点からアルミン酸ナトリウムが好ましい。
【0038】
炭酸化合物としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムなどが挙げられ、水に対する溶解性が高い点から、炭酸水素ナトリウムが好ましい。
【0039】
硫酸化合物としては、硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸アルミニウムなどが挙げられ、水に対する溶解性が高い点から、硫酸ナトリウムが好ましい。
【0040】
リン化合物としては、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸アンモニウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウムなどが挙げられ、水に対する溶解性が高い点から、リン酸一水素ナトリウムが好ましい。
【0041】
ケイ素化合物としては、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、オルトケイ酸カリウム、水ガラス、シリカゾルなどが挙げられ、水に対する溶解度が高く、結晶性の高いゼオライトが得られる点からメタケイ酸ナトリウムが好ましい。
【0042】
塩基性物質としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられ、水に対する溶解度が高く、結晶性の高いゼオライトが得られる点から水酸化ナトリウムが好ましい。
【0043】
酸性物質としては、塩酸、硫酸、酢酸、クエン酸、硝酸などが挙げられ、取扱いの容易さから硫酸が好ましい。
【0044】
上記無機不溶性塩を含む懸濁水溶液は、目的とする無機不溶性塩に応じた上記一組の水溶性化合物を水中で反応させることにより得ることができる。通常、該反応は各化合物の水溶液(例えば、無機不溶性塩がアルミノケイ酸塩である場合にはアルミニウム化合物の水溶液と上記ケイ素化合物の水溶液と上記塩基性物質の水溶液)を混合することにより行う。この際、使用する各水溶液の成分およびその濃度に応じて、混合する際の液温、混合時間などを調整することにより、該懸濁水溶液中の無機不溶性塩の平均粒子径を1000nm以下(好ましくは300nm以下)とすることができる。
【0045】
上記各水溶性化合物の水溶液の濃度は、特に制限されないが、好ましくは50〜10000mmol/l、より好ましくは100〜5000mmol/lである。
【0046】
上記各水溶液を混合する際の液温としては、使用する上記各水溶液の各成分およびその濃度にもよるが、通常、0〜100℃(好ましくは20〜50℃)であり、混合時間は、通常、1〜60分間(好ましくは5〜30分間)である。
【0047】
本発明の製造方法においては、上記のようにして平均粒子径が1000nm以下の無機不溶性塩を含む懸濁水溶液を得た後、該無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物の存在下、該懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させる。
【0048】
本工程における無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物としては、上述したものが挙げられる。該一組の水溶性化合物の存在下に親水性高分子基材を懸濁水溶液に含浸させることで、懸濁水溶液中に存在する平均粒子径が1000nm以下の無機不溶性塩が親水性高分子基材の実体内に入り込むとともに、該一組の水溶性化合物が反応して該無機不溶性塩の形成が進行する結果、該親水性高分子基材の実体内に該無機不溶性塩が担持される。
【0049】
上記無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物の存在下、上記懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させる方法としては特に限定されず、例えば、各水溶性化合物の水溶液を混合することにより得た懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させる方法、無機不溶性塩を平均粒子径1000nm以下に粉砕し、これを水に懸濁させた懸濁水溶液或いは予め無機不溶性塩を水に懸濁させることにより得た懸濁水溶液中の無機不溶性塩をホモジナイザーなどを用いて平均粒子径1000nm以下に微粒子化した懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させるとともに、該無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物またはその水溶液を該懸濁水溶液に添加する方法などが挙げられる。
なかでも、簡便であることから、各水溶性化合物の水溶液を混合することにより得た懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させる方法が好ましい。
【0050】
上記懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸する際の液温としては特に限定されず、使用する親水性高分子基材、懸濁水溶液中の無機不溶性塩の平均粒子径、水溶性化合物の種類および濃度などに応じて適宜設定すればよいが、通常、20〜90℃であり、好ましくは40〜60℃である。また、含浸する時間は2時間〜20日間であり、好ましくは12時間〜2日間である。
【0051】
また、無機不溶性塩の析出量を増加させるためや、析出時間を短縮する目的で、必要に応じて酸性物質を上記懸濁水溶液に添加することができる。このような酸性物質としては、硫酸、硝酸、塩酸、酢酸、クエン酸、アスコルビン酸などが挙げられる。なかでも、ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩を析出させる場合、水に対する溶解性が高い点、ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩の不溶性塩を析出させやすい点から硫酸が好ましい。また、ケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩の不溶性塩は中性域で最も析出量が多い点から、上記ケイ素化合物、アルミニウム化合物を中和できる量を添加するのが好ましい。
【0052】
また、上記懸濁水溶液に親水性高分子基材を含浸させた後、含浸の途中で上記無機不溶性塩を形成し得る一組の水溶性化合物の組成を変更することにより、懸濁水溶液中に含まれる無機不溶性塩とは別の無機不溶性塩を親水性高分子基材の実体内に含有させることもできる。例えば、平均粒子径が1000nm以下のA型ゼオライトを含む懸濁水溶液に、A型ゼオライトを形成し得る一組の水溶性化合物の存在下、組成親水性高分子基材を一定時間含浸させた後、ケイ素化合物を追加するなどして該一組の水溶性化合物の組成をX型ゼオライトを形成し得るように変更し、X型ゼオライト−親水性高分子複合体を製造することができる。
【0053】
以下、本発明の製造方法をゼオライト−親水性高分子複合体を製造する場合を例にとって具体的に説明する。
【0054】
平均粒子径が1000nm以下のゼオライトを含む懸濁水溶液は、例えば、100〜5000mol/lのアルミン酸ソーダの水溶液と、100〜700mol/lのケイ酸ソーダの水溶液と2000〜5000mol/lの苛性ソーダの水溶液を20〜50℃で混合することにより得られる。この場合、混合後約30分間は、この懸濁水溶液中に含まれるゼオライトの平均粒子径は300nm以下となり、混合後約60分間は1000nm以下となる。
【0055】
上記懸濁水溶液中のゼオライトの平均粒子径が1000nm以下であるうちに親水性高分子基材を含浸させる。含浸する際の液温は、好ましくは20〜90℃の範囲であり、含浸時間は、好ましくは2時間〜20日間である。これにより上記平均粒子径が1000nm以下のゼオライトは親水性高分子基材の実体内に入り込み、ゼオライトの形成が進行する結果、親水性高分子基材に担持される。
【0056】
上記において、親水性高分子基材の実体内に4Aゼオライトを含有させる場合、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質の混合比(モル比)は、1:1〜10:5〜50であり、好ましくは1:1〜5:5〜30である。
【0057】
また、上記において、含浸の途中で各水溶性化合物の組成比を変更して懸濁水溶液中に形成されたゼオライトとは異なるゼオライトを親水性高分子基材の実体内に担持させることもできる。例えば、上記のようにして平均粒子径が1000nm以下のA型ゼオライトを含む懸濁水溶液を得た後、これに親水性高分子基材を一定時間含浸させ、次いで、ケイ素化合物をさらに添加して反応を続けることにより親水性高分子基材の実体内にX型ゼオライトを含有させることができる。具体的には、ケイ素化合物、アルミニウム化合物および塩基性物質のモル比を1:1〜10:4〜50(好ましくは1:2〜7:5〜40)としてA型ゼオライトを含む懸濁水溶液を調製し、これに親水性高分子基材を液温20〜70℃(好ましくは40〜60℃)で10〜180分間含浸させた後、ケイ素化合物とアルミニウム化合物と塩基性物質とのモル比を1:0.1〜1:1以上4未満(好ましくは1:0.1〜0.7:1〜3)とするようにケイ素化合物またはその水溶液を添加し、さらに反応を続けるようにすればよい。
【0058】
本発明において得られる無機不溶性塩−親水性高分子複合体の無機不溶性塩の担持率は、通常、1〜70重量%、好ましくは10〜50重量%であり、含浸工程を2工程以上必要とした従来の方法(特許文献1)で得られる複合体と同程度である。すなわち、本発明によれば、含浸工程を2工程以上必要とした従来の方法(特許文献1)と同様の無機不溶性塩−親水性高分子複合体を、工業生産上有利な1工程の含浸工程で得ることができる。
【0059】
また、本発明において得られる無機不溶性塩−親水性高分子複合体を吸着体として使用する場合、含有される無機不溶性塩の比表面積は、吸着能力の点から、50m2/g以上であることが好ましく、150m2/g以上であることがより好ましい。
ここでいう比表面積は、ブルナウアー・エメット・テーラー法(化学大辞典7、1997年、共立出版(株))により測定されるものである。
【0060】
【実施例】
以下実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。また以下に実施例および比較例における特性値の測定方法を示す。
【0061】
〔懸濁水溶液中の無機不溶性塩の平均粒子径の測定方法〕
当該測定は、D.I.Svergum,A.V.SemenyukおよびL.A・Feiginによる、Acta Crystallogr誌、第44巻、244頁(1988)あるいはD.I.SvergunがAppl.Crystallogr誌、第24巻、485頁に記載される手法に基づいて行った。
温度25℃で無機不溶性塩を含む懸濁水溶液が入ったセルに、X線発生装置(RU−300、測定条件;電圧50kV、電流280mA、λ=1.54Å(CuKα使用))から発生する白色X線を照射し、小角X線散乱装置(リガク(株)製)および超小角X線散乱装置(リガク(株)製)を用いて粒度分布を求めた。次いで、縦軸に頻度(%)、横軸に長さ(nm)をとったこの粒度分布から、累積曲線が50%になる位置を求め、無機不溶性塩の平均粒子径(メジアン径)とした。
【0062】
〔複合体中のゼオライト担持率〕
複合体を60℃で恒量となるまで乾燥し、次いで恒量となったるつぼ中で1gを精秤した。次いで400℃の電気炉中で灰化させ、灰分を秤量した。複合体の乾燥重量あたりの灰分量をゼオライト担持率とした。
【0063】
〔複合体中のゼオライトの比表面積〕
複合体中のゼオライトの比表面積は、ブルナウアー・エメット・テーラー法(化学大辞典7、1997年、共立出版(株))により測定した。
【0064】
(実施例1)
水29.1g、48%苛性ソーダ7.72g、アルミン酸ソーダ5.55gの混合液に水道水4g、1号ケイ酸ソーダ4gからなる混合液を加え、白濁したアルミノケイ酸塩を含有する液を得た。この液を10分間撹拌後、上記方法によりこの液中のアルミノケイ酸塩の平均粒子径を測定したところ、250nmであった。この液に針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP;含水率50%)4gを加えて充分に含浸させた後、50℃で48時間反応してゼオライト担持パルプを得た。充分水洗した後、400℃焼成によりゼオライトの担持率を測定したところ、26.8%であり、XRD(X線回折装置)の解析によりゼオライトはA型であることがわかった。また、ゼオライトの比表面積は、387m2/gであった。
【0065】
(実施例2)
実施例1と同様にして白濁したアルミノケイ酸塩を含有する液を得た。この液を10分間撹拌後、40分間静置した。上記方法によりこの液中のアルミノケイ酸塩の平均粒子径を測定したところ、540nmであった。この液に針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP;含水率50%)4gを加えて充分に含浸させた後、50℃で48時間反応してゼオライト担持パルプを得た。充分水洗した後、400℃焼成によりゼオライトの担持率を測定したところ、15.3%であり、XRD(X線回折装置)の解析によりゼオライトはA型であることがわかった。また、ゼオライトの比表面積は、392m2/gであった。
【0066】
(実施例3)
実施例1の方法により針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を含浸させ、50℃で3時間反応した後、1号ケイ酸ソーダ2.5g、水17.8gを加え、さらに80℃で24時間反応してゼオライト担持パルプを得た。充分水洗した後、400℃焼成によりゼオライトの担持率を測定したところ、29.1%であり、XRD(X線回折装置)の解析によりゼオライトはX型であることがわかった。また、ゼオライトの比表面積は、615m2/gであった。
【0067】
(比較例1)
実施例1と同様の方法でアルミン酸ソーダと1号ケイ酸ソーダを加え、白濁したアルミノケイ酸塩を含有する液を得て、この液を10分間撹拌後、24時間静置した。この液中のアルミノケイ酸塩の平均粒子径を上記方法により測定したところ、1100nmであった。この液に実施例1と同様の方法で針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を加えて充分に含浸させた後、50℃で48時間反応してゼオライト担持パルプを得た。充分水洗した後、400℃焼成によりゼオライトの担持率を測定したところ、1.2%であった。また、ゼオライトの比表面積は、402m2/gであった。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、吸着剤などとして有用な無機不溶性塩−親水性高分子複合体を生産性よく製造することができる。

Claims (8)

  1. セルロース基材と該基材の実体内に含有されるアルミノケイ酸塩よりなるアルミノケイ酸塩−セルロース複合体の製造方法であって、
    (1)アルミニウム化合物水溶液とケイ素化合物水溶液と塩基性物質水溶液とを混合することにより、平均粒子径が1000nm以下のアルミノケイ酸塩を含む懸濁水溶液を得る工程と、
    (2)該アルミノケイ酸塩を形成し得る一組の水溶性化合物の存在下、20〜90℃で2時間〜20日間、該懸濁水溶液をセルロース基材含浸させる工程
    を含む、方法。
  2. 工程(1)における懸濁水溶液中のアルミノケイ酸塩の平均粒子径が300nm以下である、請求項1記載の方法。
  3. さらに以下の工程を含む、請求項1または2記載の方法:
    (3)ケイ素化合物をさらに添加する工程。
  4. 複合体に含有されるアルミノケイ酸塩の比表面積が50m/g以上である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. アルミノケイ酸塩がゼオライトである、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. アルミニウム化合物がアルミン酸ナトリウムである、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. ケイ素化合物がケイ酸ナトリウムである、請求項1〜6記載のいずれかに記載の方法。
  8. 塩基性物質が水酸化ナトリウムである、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
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