JP5029801B2 - セルロース系繊維構造物の製造方法 - Google Patents
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<1>ケイ素化合物及び塩基性物質含有水溶液と、アルミニウム化合物及び塩基性物質含有水溶液とをそれぞれ繊維構造物に含浸させた後、これら水溶液を含浸させた繊維構造物を密閉空間へ投入して室温下で養生し、湿熱加熱してセルロース系繊維内部でケイ素化合物とアルミニウム化合物とを反応させてシリカ・アルミナ多孔体を生成させるセルロース系繊維構造物の製造方法であって、上記各水溶液の塩基性物質濃度が15〜20質量%であることを特徴とするセルロース系繊維構造物の製造方法。
<2>上記各水溶液の塩基性物質濃度が16〜19質量%である<1>記載の製造方法。
<3>繊維構造物にケイ素化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させた後、アルミニウム化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させるようにした<1>又は<2>記載の製造方法。
<4>繊維構造物にアルミニウム化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させた後、ケイ素化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させるようにした<1>又は<2>記載の製造方法。
<5>上記塩基性物質が水酸化ナトリウムである<1>〜<4>のいずれかに記載の製造方法。
<6>繊維構造物が、織布、不織布又は編物である<1>〜<5>のいずれかに記載の製造方法。
ケイ酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ87.27g及び水195.00gの混合溶液を実験用小型マングルを用いて織物及び不織布(いずれも綿100%)に含浸せしめた後、アルミン酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ80.97g及び水195.00gの混合水溶液を含浸させ、ビニール袋に入れ、密封した。12時間養生した後、ビニール袋に入れたまま85℃恒温乾燥機中で2時間加熱処理した。ビニール袋から取り出し、60℃温水で湯洗いを繰り返した後、吊り干し乾燥させた。この処理布のゼオライト担持率は織物3.4%、不織布4.5%であった。
ケイ酸ソーダ(東曹産業工業(株)製、1号ケイ酸ソーダ)50.00g、48%苛性ソーダ(東亜合成(株)製、48wt%水溶液)92.50g及び水185.00gの混合溶液を実験用小型マングルを用いて織物及び不織布(いずれも綿100%)に含浸せしめた後、アルミン酸ソーダ(朝日化学工業(株)製、NA−170)50.00g、48%苛性ソーダ88.75g及び水190.00gの混合水溶液を含浸させ、ビニール袋に入れ、密封した。12時間養生した後、ビニール袋に入れたまま85℃恒温乾燥機中で2時間加熱処理した。ビニール袋から取り出し、60℃温水で湯洗いを繰り返した後、吊り干し乾燥させた。この処理布のゼオライト担持率は、織物3.6%、不織布5.6%であった。
ケイ酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ100.41g及び水180.00gの混合溶液を実験用小型マングルを用いて織物及び不織布(いずれも綿100%)に含浸せしめた後、アルミン酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ96.70g及び水185.00gの混合水溶液を含浸させ、ビニール袋に入れ、密封した。12時間養生した後、ビニール袋に入れたまま85℃恒温乾燥機中で2時間加熱処理した。ビニール袋から取り出し、60℃温水で湯洗いを繰り返した後、吊り干し乾燥させた。この処理布のゼオライト担持率は、織物4.8%、不織布9.9%であった。
ケイ酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ105.26g及び水170.00gの混合溶液を実験用小型マングルを用いて織物及び不織布(いずれも綿100%)に含浸せしめた後、アルミン酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ101.59g及び水175.00gの混合水溶液を含浸させ、ビニール袋に入れ、密封した。12時間養生した後、ビニール袋に入れたまま85℃恒温乾燥機中で2時間加熱処理した。ビニール袋から取り出し、60℃温水で湯洗いを繰り返した後、吊り干し乾燥させた。この処理布のゼオライト担持率は、織物4.6%、不織布9.2%であった。
ケイ酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ113.31g及び水165.00gの混合溶液を実験用小型マングルを用いて織物及び不織布(いずれも綿100%)に含浸せしめた後、アルミン酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ109.68g及び水170.00gの混合水溶液を含浸させ、ビニール袋に入れ、密封した。12時間養生した後、ビニール袋に入れたまま85℃恒温乾燥機中で2時間加熱処理した。ビニール袋から取り出し、60℃温水で湯洗いを繰り返した後、吊り干し乾燥させた。この処理布のゼオライト担持率は、織物4.2%、不織布9.2%であった。若干の黄変が見られた。
ケイ酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ66.22g及び水215.00gの混合溶液を実験用小型マングルを用いて織物及び不織布(いずれも綿100%)に含浸せしめた後、アルミン酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ62.32g及び水220.00gの混合水溶液を含浸させ、ビニール袋に入れ、密封した。12時間養生した後、ビニール袋に入れたまま85℃恒温乾燥機中で2時間加熱処理した。ビニール袋から取り出し、60℃温水で湯洗いを繰り返した後、吊り干し乾燥させた。この処理布のゼオライト担持率は、織物3.3%、不織布2.2%であった。
ケイ酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ125.87g及び水150.00gの混合溶液を実験用小型マングルを用いて織物及び不織布(いずれも綿100%)に含浸せしめた後、アルミン酸ソーダ50.00g、48%苛性ソーダ122.35g及び水155.00gの混合水溶液を含浸させ、ビニール袋に入れ、密封した。12時間養生した後、ビニール袋に入れたまま85℃恒温乾燥機中で2時間加熱処理した。ビニール袋から取り出し、60℃温水で湯洗いを繰り返した後、吊り干し乾燥させた。この処理布のゼオライト担持率は、織物2.6%、不織布8.7%であったが、顕著な黄変が確認された。
10cm×10cmのゼオライトを生成させた生地(織物)を、100gの2%クエン酸水溶液に3時間浸漬した。その後、生地を水溶液から取り出し乾燥させた後、生地の質量を測定した。生地の浸漬前の質量と浸漬後の質量の差から、ゼオライトの担持量を測定して担持率を出した。
Claims (6)
- ケイ素化合物及び塩基性物質含有水溶液と、アルミニウム化合物及び塩基性物質含有水溶液とをそれぞれ繊維構造物に含浸させた後、これら水溶液を含浸させた繊維構造物を密閉空間へ投入して室温下で養生し、湿熱加熱してセルロース系繊維内部でケイ素化合物とアルミニウム化合物とを反応させてシリカ・アルミナ多孔体を生成させるセルロース系繊維構造物の製造方法であって、上記各水溶液の塩基性物質濃度が15〜20質量%であることを特徴とするセルロース系繊維構造物の製造方法。
- 上記各水溶液の塩基性物質濃度が16〜19質量%である請求項1記載の製造方法。
- 繊維構造物にケイ素化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させた後、アルミニウム化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させるようにした請求項1又は2記載の製造方法。
- 繊維構造物にアルミニウム化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させた後、ケイ素化合物及び塩基性物質含有水溶液を含浸させるようにした請求項1又は2記載の製造方法。
- 上記塩基性物質が水酸化ナトリウムである請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法。
- 繊維構造物が、織布、不織布又は編物である請求項1〜5のいずれか1項記載の製造方法。
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