JP4292680B2 - 放電電極 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気集塵機などで使用されるイオン化部に関し、特にコロナ放電用の突起を有する放電電極のメンテナンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気集塵機を例に取り上げて説明する。電気集塵機の集塵エレメントは、電極間でコロナ放電を発生させて塵埃を帯電させるイオン化部と、このイオン化部によって帯電された塵埃をクーロン力によって集塵板へ付着させるコレクタ部とから構成されている。
図6は特開平5−184969号公報に開示される従来の電気集塵機のイオン化部を示す斜視図である。図において1は板金加工によって打抜き成形された帯状の金属板からなる放電電極である。放電電極1は空気流と直交する方向に配され、上流側の端部には先鋭な突起1aが一定の間隔をおいて複数形成されている。2は放電電極1に対向して設けられた対向電極である。これら放電電極1と対向電極2とからイオン化部が構成されている。
ここで先鋭な突起1aは電界集中によりコロナ放電を発生し易くするためのもので、突起1aの先鋭度が高くなればなるほどコロナ放電を発生する電圧は下がっていく。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のイオン化部は、以上のように構成されており、イオン化部を稼動させることにより放電電極1に設けた複数の先鋭な突起1aが、コロナ放電によって発熱し、突起1aを形作る金属原子が放電電子とともに少しずつ飛散したり、酸化されたりしていた。このため突起1aの先端部は消耗したり、汚れたりして放電電極1の放電特性も劣化していた。
【0004】
このような放電電極の劣化に対し、放電電極の突起を定期的に洗浄するというメンテナンスを施すケースがほとんどあるが、先鋭度が戻って初期の放電特性を回復するケースはまれである。
特に消耗が激しい場合には放電電極1を全面交換しなければならず、時間的な損失は大きく、コスト的にも高価であるといった問題を有していた。
【0005】
この発明は上記のような問題を解決するためになされたもので、簡単なメンテナンスで長期にわたり良好な放電特性を維持することができるイオン化部を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る放電電極は、コロナ放電用の突起を端部に設けた金属板からなり、突起上に、突起の先端部を形成する鋭角の一辺に平行な切断線を設け、ここを境界として外力を加えることにより先端部を切断でき、切断後の切断面が突起の新たな先端部として機能するように構成したものである。
【0007】
切断線を、導電性を有し、放電電極の主材料と比べて機械的強度が弱い材料による接合層となるように構成したものである。
【0008】
突起と対向電極を空気流に沿って平行に配し、空気流に直交する方向から突起を対向電極へ投影した像の先端部から対向電極の風上側の端部までの距離をA、対向電極の空気流に沿った幅をBとした時、
2B/3≧A>0
の関係式を満たすように構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1、2はそれぞれ本発明の実施の形態1によるイオン化電極の側面図と放電電極に設けた突起の拡大図である。
図1において11は帯状の金属板からなる放電電極であり、長手方向の端部には単一の突起11aが成形されている。また図2に示すように突起11aには、先端部の鋭角を形成する一辺に平行な切断線11bが一定の間隔を置いて複数形成されている。
【0010】
図2に示すように、この切断線11bは他の部分より厚みが薄い溝となっており、ここを境界として先端側に曲げ外力を加えると、切断線11bより先の部分を切落とすことができる。
このようにして突起11aの先端部が消耗して交換しなければならない時、新たに同じ形状の先端部を簡単に形成することができる。
【0011】
この時、放電電極11の突起11aの先端部と対向電極2の間隔は変化するが、放電特性の変動幅が許容範囲以内となるように予め切断線11bの間隔と数を設定しておけばよい。また放電電極11の突起11aの先端部と対向電極2の距離が一定となるように対向電極2または放電電極11に可動機構を設けてもよい。
【0012】
なお上記説明では突起11aを単一としたが、複数であってもよい。
また、切断線11bを溝とした場合について述べたが、同一材料で厚みを変えずに切断線11bに相当する部位の機械的強度が弱くなるようにレーザ、電子ビームなどを用いた熱的加工を施してもよい。
【0013】
実施の形態2.
図3は、本発明の実施の形態2における放電電極の突起の拡大図である。
図において11cは突起11aの先端部が消耗した時、新たな先端部を形成するために切落とされる切落とし部である。また11dは切落とし部11cより機械的強度の弱い導電性材料からなる薄い接合層で、これによって各切落とし部11cは繋がれている。
【0014】
上記構成において劣化した先端部を有する切落とし部11cは、機械的強度の弱い導電性材料で形成された接合層11dを境界として曲げ外力を加えることにより切落とされる。これに伴って新しい切落とし部11cの切断面が露出し、突起11aの先鋭な先端部として機能する。このようにして突起11aのメンテナンスを簡単かつ迅速に実施できる。
【0015】
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3におけるイオン化部を空気流及び対向電極と直交する方向から見た図である。図において放電電極11の突起11aは、空気流に沿って平行に配している。空気流と直交する方向に配した実施の形態1とは逆になっているが、作用は同じである。
【0016】
図に示すように空気流と直交する方向から突起を対向電極面上に投影した投影像において、対向電極の上流側の端部から突起の先端部までの投影像の高さをA、対向電極の幅をBとする。幅Bに対して投影像の高さAをどの範囲に選ぶかは、切落とし部の全体量を決めるうえで重要な意味を持っている。この点につき放電電極と対向電極の距離が一定の条件の下で、幅Bに対して投影像の高さAを変化させた時の放電特性について実験を行った。
【0017】
図5に2B/3≧A>0、A=0、2B/3<A の三つのケースにつき放電特性を測定した結果を比較して示す。
図からわかるように、同一の印加電圧に対するコロナ電流は、2B/3≧A>0(実線)、A=0(鎖線)、2B/3<A(一点鎖線)の順に低くなっている。このことは、同一の印加電圧では、コロナ電流は、2B/3≧A>0の場合が最も高く、帯電効率も最も良くなる事を意味している。
【0018】
この結果に対する詳細なメカニズムは不明であるが、定性的には放電電子が放電電極と対向電極の間を移動する際、空気流に押し流されて到達点が風下側に延びるため、突起の先端部は予め下流側に寄せた方が放電特性の上からは有利であることに起因していると考えられる。
【0019】
以上の結果を踏まえると、放電電極の突起の投影像と対向電極については、2B/3≧A>0の条件を満たすように設定すればよい。したがって切断してない初期状態における投影像の高さAを2B/3として、最終の切断を行った後の投影像の高さAが0になるよう突起の切落とし部の全体量を設定すれば、長期に亘り帯電効率を良好に維持することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上のように、本発明の放電電極によれば、以下に示すような効果が得られる。
【0021】
コロナ放電用の突起の上に、先端部の一辺に平行な切断線を設け、ここを境界として外力を加えることにより先端部が切断でき、切断後の切断面が突起の新たな先端部として機能するように構成したので、洗浄メンテナンスあるいは放電電極等の交換といったことが不要となり、安価で簡単なメンテナンスにより良好な放電特性を維持することができるという効果がある。
【0022】
切断線を、導電性を有し、放電電極の主材料と比べて機械的強度が弱い材料による接合層とするように構成したので洗浄メンテナンスあるいは放電電極等の交換といったことが不要となり、安価で簡単なメンテナンスにより良好な放電特性を維持することができるという効果がある。
【0023】
突起と対向電極を空気流に沿って平行に配し、空気流に直交する方向から突起を対向電極側へ投影した像の先端部から対向電極の風上側の端部までの距離をA、対向電極の空気流に沿った幅をBとした時、
2B/3≧A>0
の関係式を満たすように構成したので長期に亘り良好な放電特性を維持することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるイオン化部の側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における放電電極に設けた突起の拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態2における放電電極の突起の拡大図である。
【図4】本発明の実施の形態3におけるイオン化部を空気流及び対向電極と直交する方向から見た図である。
【図5】本発明の実施形態3における三つのケースに対する印加電圧と放電電流の特性図である。
【図6】従来の電気集塵機におけるイオン化電極を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 放電電極、1a 突起、2 対向電極、11 放電電極、
11a 突起、11b 切断線、11c 切落とし部、11d 接合層

Claims (3)

  1. コロナ放電用の突起を端部に設けた金属板からなり、該突起上に、該突起の先端部を形成する鋭角の一辺に平行な切断線を設け、ここを境界として外力を加えることにより先端部を切断でき、切断後の切断面が該突起の新たな先端部として機能するように構成したことを特徴とする放電電極。
  2. 前記切断線を、導電性を有し前記放電電極の主材料と比べて機械的強度が弱い材料による接合層としたことを特徴とする請求項1記載の放電電極。
  3. 前記突起と対向電極を空気流に沿って平行に配し、該空気流に直交する方向から前記突起を該対向電極へ投影した像の先端部から該対向電極の風上側の端部までの距離をA、該対向電極の空気流に沿った幅をBとした時、
    2B/3≧A>0
    の関係式を満たすように構成されたことを特徴とする請求項1もしくは2記載の放電電極。
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