JP4292290B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機等の遊技機に関し、詳しくは、所定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせの場合には、特別遊技終了後に大当り確率を向上させる確率変動機能を備え、特定図柄の組み合わせを獲得したが特定入賞装置の特定領域に玉が入賞せず権利を獲得出来ないこと(以下、権利未消化ともいう)に関連して大当り確率の発生を制御する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の弾球球技機において、いわゆる第3種電動役物付遊技機と呼ばれる機種が知られており、これは、遊技球が始動ゲートを通過すると図柄表示装置の図柄が変動し、その後の停止図柄が、予め定められた確率により所定図柄の組み合わせ(3桁同一の大当り図柄)が表示されるとき、特定入賞装置を所定時間(例えば5〜6秒間)を経過するか又は所定個数(通常、4、5個)の遊技球が入賞するまで開放状態に作動させ、この特定入賞装置の開状態中には複数の遊技球が入賞するが、そのうちの1つの遊技球が通称Vゾーンと呼ばれる特定領域に入賞すれば、特別遊技(大当り権利)が発生する。そして、特別遊技権利の発生中に盤面の右側に設けた回転する第3種始動口に遊技球が入賞すれば、普段は開放しない大入賞口が所定時間(例えば6秒間)又は所定個数入賞するまで開放され、第3種始動口に所定個数(例えば16個)入ったら、権利が終了するものである。
アレンジボール遊技機も基本的に権利発生の仕方としては第3種遊技機と同様であり、所定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせの場合には、特定入球装置が開放し、特定入球装置内の特定領域に遊技球が入ったら特別遊技が発生する。アレンジボール遊技機の場合、14ゲームが有効である。
また、所定図柄の組み合わせが特定図柄の組み合わせの場合には、特別遊技終了後に前記確率を高確率状態とすることも行われている。この確率を向上させる遊技機としては、特定図柄が表示される限りは高確率状態が維持される無制限タイプ(例えば、1回ループタイプと2回ループタイプ)がある。
一方、特別遊技が無制限に続くわけではないが、所定回数の特別遊技を保証するセットタイプ、例えば、初回の特別遊技を含め3回の特別遊技が保証されている3回セットタイプの遊技機がある。特定図柄が表示された後、又は特別遊技終了後の高確率中に特定入賞装置が開放しても遊技球を特定領域に通過させることができない場合(いわゆる「権利未消化」)、無制限タイプと異なり、この権利未消化を1回の特別遊技の消化としてカウントしない。そのため、特定図柄が出ると特別遊技が開始され、その特別遊技終了後に高確率状態になり、このとき出た図柄が特定図柄であるか否かに関係なく、1回の特別遊技の後には必ず高確率状態が2回あり、必ず特別遊技が3回保証されている。
ところで、高確率による大当りが連続して所定回数(通常、初回の大当りを含めて5回)以上とならないよう、所定回数目の大当り時に強制的に低確率復帰図柄を表示させる技術である高確率リミッタ機能に関する発明としては、以下の特許文献1,2がある。
【特許文献1】
特開平10−15177号
特許文献1は、趣向性が高く、長時間遊技が続行された場合であっても、遊技者が遊技に対する興味を喪失したりしないリミッタ内蔵型の遊技機であり、特別図柄表示部に特定大当り図柄が表示された場合には、大当り状態と高確率状態とが2回連続して繰り返し生起し、特別図柄表示部に非特定大当り図柄が表示された場合には、大当り状態のみが生起し、大当り状態終了直後に高確率状態となる事態が9回連続した場合には、今回の大当り生起時に、内蔵されたリミッタが作動して、非特定大当り図柄を表示し、リミッタが作動した結果、非特定大当り図柄が表示された場合には、今回あるいは次回の大当り状態終了直後に変動確率状態が生起するものである。
【特許文献2】
特開2000−254303号
特許文献2は、表示制御内容とリーチの成立との整合性を図るため、確率変動状態でその確率変動回数が最大継続回数に達している場合にはそれ以上確率変動状態の継続を制限するリミッタ作動中となり大当りフラグが設定されている場合には、リミッタ作動時の特別図柄データすなわち確変図柄を含まない特別図柄データが設定され、確変図柄の停止表示が行なわれないようにしたものである。
このように、高確率状態における連続大当り回数をカウントする手段、カウントした値を所定値と比較する手段、所定値以上であれば強制的に高確率状態を低確率状態に戻す手段、等を有し、高確率状態における連続大当り回数を所定値以下に抑え、徒に射幸心を煽らないという効果を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、無制限のタイプでは、特定図柄が表示され特定入賞装置が開放しても、特定領域を遊技球が通過しなければ、権利未消化となり、特別遊技の特典または高確率状態の特典が減殺される又は付与されないことになり、遊技者に損失となり、課題は未解決となっている。
また一方、3回セットタイプは、特別遊技の回数を保証するというゲーム内容の趣旨から、無制限タイプのような不利益がなく、遊技者にしてみれば安心できる遊技機であるが、以下の課題が依然として残っている。
即ち、上記の3回セットタイプでは、図10に示す通り、表示装置に非特定図柄(222又は444等)が表示されると、特定図柄信号が発生せず、一方、表示装置に特定図柄(333又は777等)が表示されると、特定図柄信号が発生し、遊技者は3回の特別遊技の権利を獲得し、矢印P1に示す通り、特定入賞装置の最初の開放・閉鎖が行われ、その開放中に、通常は、遊技者が遊技球を特定領域に通過させ高確率状態と特別遊技とを発生させることになる。ところが、遊技者が遊技球を故意に特定領域に入賞しないように遊技球を操作することも可能であり、点線で示す通り、特別遊技は発生しない(これを権利未消化、俗称パンクという)にもかかわらず、矢印P2に示す通り、高確率状態が発生する事態も生じるおそれがある。その結果、この高確率状態に起因して、矢印P3に示す通り、特定図柄の有無に関係なく当り図柄が表示されると、再度、矢印P4及びP5に示す通り、遊技者が故意の操作を行い、特別遊技は発生しないにもかかわらず、高確率状態を発生させてしまうおそれがある。このように、上記の3回セットタイプは、権利未消化により特別遊技が発生しなくとも、特別遊技回数を3回保証するというゲーム内容の趣旨ではあるが、遊技者が故意に権利未消化を繰り返して行い、高確率状態を連続して発生させ、通常は出玉率が1(100%)程度に設定してある高確率状態を利用して故意に持ち玉を減少させないように、特定入賞装置に遊技球を入賞させて賞球の払い出しを狙う行為に出るおそれがある。更に、遊技者が賞球を過剰に獲得した上で、特定図柄が得られた段階で3回の特別遊技を行うおそれがある。結局、3回の特別遊技を消化する時間が先送りにされ、特別遊技の時間が不当に引き延ばされるという不具合がある。特定入賞装置は、遊技規則上は、入賞球が特定領域に誘導される確率は1/3以下という制限があり、通常は、3個位は強制的に特定入賞装置に入賞させて、4個目の入賞球を特定領域に誘導するようにしているわけであり、そうすると、4個目の入賞球を特定領域に誘導するというような構成の場合であると、遊技球を3個まで入れて、発射ハンドルから手を離せば、時間経過によって故意に権利未消化にさせようとすることが容易に可能となるのである。これにより、入賞球に対する賞球払出しが行われることから、出玉率を100%以上とし、持ち玉を少しずつ増加させることも可能である。
さらに、高確率リミッターの技術は、第1種遊技機の連荘機能を制限するものであって、第3種遊技機やアレンジボール遊技機の特定領域での動作とは、本質的に異なる技術であり、実質的になじまないものであって、第3種遊技機やアレンジボール遊技機への適用が困難である。
【0004】
そこで、本発明の遊技機は、第3種やアレンジボール遊技機において、遊技者に高確率状態の機会を保証しつつ特別遊技時間の適性化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び効果】
前記課題を解決するために為された請求項1に記載の遊技機は、
予め定められた確率の下で抽選条件の成立に起因して乱数値を抽出し、該抽出された乱数値が所定値であれば所定の図柄の組み合わせを表示して特定入球装置を所定時間開放し、開放された特定入球装置内の特定領域を遊技球が通過することに起因して遊技者に有利な特別遊技を発生させ、予め定められた条件を満足することを条件に少なくとも特別遊技の終了後から前記確率を高確率状態とする遊技機において、
前記予め定められた条件が満足され前記高確率状態に移行することが前提とされた状態で前記特定入球装置を開放させた場合に、前記所定時間開放しても前記特定領域を遊技球が通過しない場合の数をカウントする権利未消化状態カウント手段と、
該権利未消化状態カウント手段によりカウントされた数が、連続して所定回数以下の場合には、前記確率を高確率状態とすると共に前記特別遊技が消化されないものとみなす一方、連続して所定回数を超えた場合には、特別遊技の価値を減少させる特別遊技価値減少手段、を備えたことを特徴とする遊技機である。
【0006】
請求項1の発明により特定入球装置を所定時間開放させた場合に、権利未消化状態カウント手段が、前記特定領域を遊技球が通過しない場合の数をカウントする。その権利未消化状態カウント手段によりカウントされた数が、連続して所定回数以下の場合には、前記確率を高確率状態にするとともに、特別遊技の価値を減少させないということである。一方、カウントされた回数が連続して所定回数を超えた場合には、特別遊技の価値を減少させるのである。例えば、高確率状態の数を減らし、特別遊技が消化されたものとみなすことによって、結果として、特別遊技の回数を制限することになる。
要するに、高確率中の権利未消化回数をカウントし、権利未消化の連続回数の上限を制限し、所定回数以上の権利未消化によって特別遊技の価値の減少制御を行うのである。
【0007】
請求項1に記載の遊技機の効果としては、カウントされた回数が連続して所定回数を超えない場合(高確率状態が適切な期間となる場合)には、遊技者に特別遊技の機会を与えるとともに、カウントされた回数が連続して所定回数を超える場合(高確率状態が長期間となる場合)には、特別遊技の価値の減少というペナルティを遊技者に課すことで、賞球数の増加を目的として権利未消化状態を故意に発生させる行為を防止できるとともに、特定入球装置開放用の駆動装置(ソレノイド等)の通電時間の延長によって焼き付けを起こしてしまうことを防止できる。
【0008】
「該権利未消化状態カウント手段によりカウントされた数が、連続して所定回数」とは、特別遊技が発生しない状態の権利未消化が所定回数連続して続くことである。連続してカウントされた履歴があったとしても、カウントされた回数が所定回数に到達する途中で、1回でも遊技球が特定領域を通過すれば、その場合には、カウントをクリアすることになる。1回でも特別遊技が発生すれば、権利未消化状態はそこで途切れて、連続した回数ではなくなるので、カウントしないわけである。
【0009】
ここでいう特別遊技価値減少手段は、特別遊技の価値が減少する手段であればよく、(1)所定回数の特別遊技は消化されたものとみなす特別遊技みなし消化手段(例えば1ラウンド少なくする、半分の数にする等)、(2)特別遊技中の大入賞装置の開放時間の短縮手段(例えば1ラウンドごとの開放時間を短くすること)、(3)第3種始動口に入賞する遊技球の個数の減数手段(例えば、第3種始動口に16個が入ったら権利が消滅するという構成を、4個、5個、8個等の適宜の個数にする)等の各種の手段が挙げられる。
【0010】
前記の特別遊技みなし消化手段とは、遊技者が故意に高確率状態の時間を延長していると判断し、ペナルティを課す趣旨であり、実際に特別遊技が実行されなくとも特別遊技が実行されたものとみなす手段である。条件が満たされれば高確率状態による特別遊技回数を1回消化したものとみなす制御を行うことが挙げられる。具体例として、高確率遊技において、通常得られる特別遊技の回数を所要回数分(例えば1回)減少させるものである。前述した無制限タイプでは、特別遊技終了後に1回又は連続して2回高確率状態となり、この期間内に1回でも高確率移行図柄が表示される限りは無制限に高確率状態が維持されるおそれがあるが、特別遊技みなし消化手段により高確率状態の回数が減算される。特別遊技の回数が減少するのであって、必ずしもそこで高確率状態や特別遊技が終わるわけではない。1回ループ型であるときは、そこで高確率状態が終わってしまう場合がある。2回ループ型では高確率状態は残り1回に減算される場合がある。無制限タイプでは、特別遊技みなし消化によって、高確率状態が完全に消滅する場合もあれば消滅しない場合もある。3回セットタイプでは、高確率移行図柄が表示された場合には特別遊技終了後には高確率状態となり、高確率状態でどのような図柄で特別遊技となろうとも高確率状態による特別遊技が2回行われた後に低確率状態に戻るが、特別遊技みなし消化手段により高確率状態となる回数が減算され、通常であれば残り2回の高確率状態を1回の高確率状態だけにする。つまり、3回セットタイプでは、3回セットの特別遊技が2回セットの特別遊技になり、特別遊技は2回しか行われない。
【0011】
特定入球装置とは、内部に特定領域と非特定領域とを有し、その入口の巾が拡大又は開放しない入球口でもよいし、その入口の巾が拡大又は開放する入球口を有するものでもよい。特定入球装置への入球により賞球が払い出される構成でも良く、アレンジボール遊技機のように入賞図柄の点灯があるものの直接的には賞球の払い出しのない構成でも良い。また、非特定領域を遊技球が通過しても特別遊技は実行されない。但し、特別遊技ほど遊技者に有利でない何等かの遊技価値を付与する構成としても何等問題ない。
【0012】
特定入球装置は、遊技規則上、入賞球が特定領域に誘導される確率は所定確率以下(1/3以下)という制限があり、このような制約を満足する構成を備えたものが好ましい。このような制約を満足させる構成には以下のものが挙げられる。
所定個数目誘導装置であって、特定入球装置の開放に伴い、所定個数(例えば3個)は強制的に特定入球装置に入賞させて、所定個数プラス1個目(4個目)の入賞球を必ず特定領域に誘導し、他の遊技球を非特定領域に誘導するようにしている構成であってもよい。
停留装置であって、特定入球装置の開放に伴い、1個の遊技球を強制的に停留装置に停留させ、停留を解除したときに、停留している遊技球を特定領域に誘導し、他の遊技球を非特定領域に誘導する構成であってもよい。
球旋回式入球装置であって、特定入球装置の開放に伴い、特定入球装置へ入賞した遊技球は、皿に形成した複数の通過穴のうち、いずれかの1つの特定の通過孔を特定領域とし、他の通過孔を非特定領域とし、皿に到達した遊技球が皿の上で回転して中心に向かって行くうちに、いずれかの通過孔に遊技球を誘導する構成であってもよい。
回転装置であって、回転体と、回転体の周縁部に形成され回転方向に屈曲する鉤型孔等の特定遊技球収容構造を有し遊技球の収容及び放出が可能な特定の1個のポケットと、回転体の周縁部に形成され球技球が収容可能なU字形状開放孔等の前記ポケットとは異なる構造を有し遊技球の収容及び放出が可能な他の(例えば2個)のポケットとを、特定入球装置内に設け、この特定入球装置の開放に伴い、特定入球装置内に入球した遊技球をいずれかのポケットに収容し、回転体の回転駆動とポケットの遊技球収容構造の有無に起因する遊技球の放出位置の相違によって、前記の特定のポケットに収容した遊技球を特定領域に誘導し、他のポケットに収容された遊技球は非特定領域に誘導する構成でもよい。
【0013】
前記課題を解決するために為された請求項2に記載の遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記権利未消化状態カウント手段によりカウントされる数が予め定められた数を超えると警告報知する警告報知手段、を備えたことを特徴とする遊技機である。
ここでいう予め定められた数は、1回でも良いし複数回でもよい。
【0014】
請求項2に記載の遊技機の効果としては、遊技者は警告を報知されるので、遊技者は権利未消化を避けようとするので、賞球獲得目的の権利未消化を防止させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得る。
【0016】
図1に示すように、実施形態1のパチンコ機10は、大きくは長方形の外枠11と前面枠12とからなり、外枠11の左隣に公知のプリペイドカードユニット13が設けられている。前面枠12は、左端上下のヒンジ14により外枠11に対し回動可能に取り付けられている。前面枠12の下方には上皿15が設けられ、この上皿15の前面に貸出釦16、精算釦17及び残高報知部18が設けられている。プリペイドカードユニット13のカード口19にプリペイドカードを挿入すると、記憶された残高が残高報知部18に報知され、貸出釦16を押下すると遊技球の貸出しが実行され上皿15の払い出し口より遊技球が排出される。前面枠12には、窓状の金枠20が前面枠12に対して開放可能に取り付けられている。この金枠20には板ガラス21が二重に嵌め込まれている。板ガラス21の奥には遊技盤22が収納されている。上皿15の前面枠12下部には、下皿23が設けられ、下皿23の右側には発射ハンドル24が取り付けられている。この発射ハンドル24の外周には、図示しない回動リングが擁され、これを時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤22上に発射することができる。上皿15と下皿23とは連結されていて、上皿15が遊技球で満杯状態になれば下皿23に遊技球を誘導するよう構成されている。
【0017】
図2はパチンコ機10の裏面図であり、遊技盤22を脱着可能に取り付ける機構盤26が前述した外枠11に収納されている。この機構盤26には、上方から、球タンク27、誘導樋28及び払出し装置29が設けられている。この構成により、遊技盤22上の入賞口に遊技球の入賞があれば球タンク27から誘導樋28を介して所定個数の遊技球を払出し装置29により前述した上皿15に排出することができる。
【0018】
また、機構盤26には主制御基板30及び賞球制御基板31が脱着可能に、前面枠12左下部には発射制御基板32と発射モータ33が、主制御基板30の上部に外部接続端子基板34が、各々取り付けられている。尚、機構盤26を中心とした遊技球の払い出し等に関する構造は従来の構成と同様なのでその詳細な説明は割愛する。
【0019】
前述した発射ハンドル24を回動すれば、発射制御基板32により駆動される発射モータ33(図2参照)が駆動されて上皿15上の遊技球がガイドレールに沿って遊技盤22上に発射される。発射された遊技球が各入賞口に入賞すれば遊技球は盤面裏面にセーフ球として取り込まれ、入賞しなければアウト口41を介してアウト球として同様に盤面裏面に取り込まれる。
【0020】
次に図3を用いて遊技盤22について説明する。
図3に示すように、下部に、遊技球が入球可能な特定入賞装置35、特定入賞装置35の右側に第3種始動口36、その下に特別入賞装置37、特定入賞装置35の上部に図柄表示装置38、この図柄表示装置38の直下には、図柄表示装置38の変動開始用の始動ゲート39が配置されている。始動ゲート39の直下に、特定入賞装置35を開放・閉鎖するチューリップ式の電動役物40が配置されている。特別遊技のときに作動するのは第3種始動口36及び特別入賞装置37である。特別入賞装置37は特別遊技を実行するとき、開放及び閉鎖による連続作動が可能な構造である。図柄表示装置38は、遊技盤22の略中央に配置され、3つの図柄表示部を有している。各図柄表示部は複数種類の異なる図柄、例えば0〜9までの数字図柄等を液晶で表示するようになっている。最下部にアウト口41、その他の入賞口42、風車43及び遊技釘44等が備えられている。
【0021】
特定入賞装置35は、いわゆる特別遊技の権利発生を司るものであって、チューリップ式の電動役物40及び振分け装置45を備える。この特定入賞装置35は、図柄表示装置38の各図柄表示部の変動後における停止図柄が予め設定された当り図柄を表示したときに所定時間だけ電動役物40が開状態に作動し、この開状態の電動役物40を介して振分け装置45に遊技球が供給されるようになっている。
【0022】
特別入賞装置37は、いわゆる特別遊技用であって、特定入賞装置35の特定領域46(図5(a)参照)に遊技球が入り、且つ、特別入賞装置37の上方に設けた第3種始動口36に遊技球が入っていれば、所定時間だけ開閉板47が開状態に作動する動作を複数回繰り返すようになっている。
【0023】
図4に示す振分け装置45の構成について説明すると、ケース48の前部は、振分け部49、供給口50、誘導部51、第1貯留部52及び第2貯留部53を備え、透明なプラスチックにより形成されている。振分け部49は、頂点49aの左右両側に裾49b,49cを有する略山状に形成されている。供給口50は、振分け部49の頂点49aにほぼ対向して設けられ、遊技球よりも僅かに大きく形成されている。誘導部51は、供給口50の下方右側(裾49c側)にて裾49bに向かって延出するように設けられている。
【0024】
第1貯留部52は、裾49b側に設けられ、振分け部49と一体的に形成されており、3個の遊技球を貯留可能である。この第1貯留部52には非特定領域54に連通する第1連通口55が設けられている。第2貯留部53は、裾49c側に設けられ、振分け部49とは分離して形成されている。この第2貯留部53の底面には遊技球を1個だけ支持できる堰56が突設されている。また、この堰56の上端と振分け部49の裾49cとの間隔は遊技球よりも大きく形成され、この部分が排出口57となっている。このため、第2貯留部53は1個の遊技球を貯留可能である。この第2貯留部53には特定領域46に連通する第2連通口59が設けられている。前部ケース48の略中央下側には、非特定領域54に通じる第3連通口60が設けられている。尚、第1〜第3連通口55,59,60はいずれも遊技球が十分通過できる大きさに形成されている。ケース48の内部は、非特定領域54、特定領域46、シャッタ及びシャッタ駆動体(シャッタ駆動手段)を備えている。詳細は特許第2771143号を参照されたい。
【0025】
パチンコ機10の電気的構成を図6のブロック図を用いて説明する。パチンコ機10の電気回路は、図示するように、主として、主制御基板30、賞球制御基板31、発射制御基板32、図柄制御基板80、ランプ制御基板81及び音制御基板82等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継基板及び電源回路等は記載していない。
【0026】
主制御基板30は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御基板30の入力側には、タッチスイッチ24a、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッチ83、補給スイッチ84、カウントスイッチ85、第3種始動口検出スイッチ86、入球検出スイッチ87,図柄始動スイッチ88、特定領域通過検出スイッチ(以下、Vスイッチと呼ぶ)90、非特定領域通過検出スイッチ91(以下、Nスイッチと呼ぶ)等が接続されている。また、主制御基板30の出力側には、外部接続端子基板34、特別入賞装置ソレノイド93、Vソレノイド94、駆動装置95〜97、賞球制御基板31、発射制御基板32、図柄制御基板80、ランプ制御基板81、音制御基板82等が接続されている。
【0027】
タッチスイッチ24aは発射ハンドル24、賞球払出しスイッチ29aは払出し装置29内の球切りモータ29b(図6参照)の下方、満タンスイッチ83は下皿23内、補給スイッチ84は球タンク27内、カウントスイッチ85は特別入賞装置37内、第3種始動口検出スイッチ86は第3種始動口36内、入球検出スイッチ87は入賞口42内、図柄始動スイッチ88は始動ゲート39内、Vスイッチ90は特定領域46内に、Nスイッチ91は非特定領域54内に、各々取り付けられている。
【0028】
ここでタッチスイッチ24aは発射ハンドル24に内蔵され、遊技者が発射ハンドル24に触れていることを、賞球払出しスイッチ29aは球切りモータ29bにより上皿15に排出される遊技球を、満タンスイッチ83は下皿23内に遊技球が満タン状態になったことを、補給スイッチ84は球タンク27内に遊技球が存在することを、カウントスイッチ85は特別入賞装置37内に入賞する全ての遊技球を、第3種始動口検出スイッチ86は第3種始動口36に遊技球が入球したことを、入球検出スイッチ87は、入賞口42に遊技球が入賞したことを、図柄始動スイッチ88は始動ゲート39に入賞したことを、Vスイッチ90は特定入賞装置35内に入球した遊技球が特定領域46を通過したことを、Nスイッチ91は特定入賞装置35内に入球した遊技球が非特定領域54を通過したことを、各々検出するためのものである。
【0029】
また、主制御基板30の出力側に接続された特別入賞装置ソレノイド93は特別入賞装置37の開閉、Vソレノイド94は特別入賞装置37内の特定領域46の蓋(図示略)の開閉、駆動装置95は第3種始動口36の回転駆動、駆動装置96は、振分け装置45の駆動、駆動装置97は電動役物40の開閉に使用されるものである。
【0030】
賞球制御基板31は、主制御基板30からの指令コマンドに従って球切りモータ29bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット13及びCR精算表示基板101等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示基板101は、前述した上皿15の貸出釦16、精算釦17及び残高報知部18等と接続されたものである。
【0031】
賞球制御基板31は主制御基板30からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御基板30で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御基板30及び賞球制御基板31の双方で行っても良い。
【0032】
発射制御基板32は、遊技者が操作する発射ハンドル24の回動量に応じて発射モータ33を駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ24bを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル24に内蔵された前記タッチスイッチ24aがオン状態のときタッチランプ102を点灯させるためのものである。
【0033】
図柄制御基板80は、主制御基盤30と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、図柄表示装置38に対して画像の制御信号を出力する。
【0034】
ランプ制御基板81は主としてトランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御基板30からの指令を受けて、特別遊技ランプやエラーランプ等の各種ランプ103及び各種LED104等の各種ランプ類を点灯報知させるためのものである。また、音制御基板82は音源IC及びアンプ等から構成されており、主制御基板30の指令を受けてスピーカ105を駆動制御するためのものである。
【0035】
前述した、賞球制御基板31、発射制御基板32、図柄制御基板80、ランプ制御基板81及び音制御基板82への送信は、主制御基板30からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向の通信も可能であるように構成できる。
【0036】
以上説明した回路構成を有するパチンコ機10の主制御基板30内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を図7に示すフロチャートに従って説明することにする。
【0037】
図7に示すフロチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行されるメイン処理を表したものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。ステップS100〜S140(以下、ステップを単にSのように略す。)までの各処理は割り込み処理において1回だけ実行される処理であって「本処理」と称し、この本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返し実行されるS150の処理を「残余処理」と称する。
【0038】
マイコンによるハードウェア割り込みが実行されると、スタックポインタの設定が行われた後、正常割り込みであるか否かが判断される(S100)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いのか否かを判断するためのものである。電源投入時には、RAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
【0039】
正常割り込みでないと判断されると(S100:NO)、各種のパラメータ等、メモリの作業領域への各初期値の書込み、即ち初期設定が為される(S110)。
【0040】
正常割り込みとの肯定判断が為されると(S100:YES)、各入力処理(S120)ではパチンコ機10に設けられ主制御基板30に接続された各スイッチ類の入力処理が実行される。前述したタッチスイッチ24a、賞球払出しスイッチ29a、満タンスイッチ83、補給スイッチ84、カウントスイッチ85、第3種始動口検出スイッチ86、図柄始動スイッチ88、Vスイッチ90、Nスイッチ91、その他の入賞口に設けられた図示しない各入賞検知スイッチ等の各スイッチの作動状況をチェックする処理が実行される。
【0041】
次に当否判定処理(S130)を行う。これは特定領域46を遊技球が通過したか否か、即ち、Vスイッチ90がオンしたか否かを検出する処理である。
【0042】
各出力処理(S140)において、主制御基板30は、遊技の進行に応じて、賞球制御基板31、発射制御基板32、図柄制御基板80、ランプ制御基板81、音制御基板82、特別入賞装置ソレノイド93、Vソレノイド94、駆動装置95〜97等の各種ソレノイドに対して各々出力処理を実行する。即ち、前記各入力処理(S120)により遊技盤22上の各入賞口に遊技球の入賞があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく賞球制御基板31に賞球データを出力する処理を、遊技状態に対応したサウンドデータを音制御基板82に出力する処理を、パチンコ機10に異常があるときにはエラー中であることを報知すべくエラー信号を出力する処理を、更には、特別遊技発生時には特別遊技処理等を、各々実行する。
【0043】
特別遊技処理については次の出力処理が行われる。第3種始動口36への入球を検知して、特別入賞装置37を開放すること、特別遊技の旨、特別入賞装置37が閉鎖した後再び開放すること、特別入賞装置37の開放回数、特別遊技が終了したことを遊技者に図柄、音声又はランプで報知する等の処理が行われる。
【0044】
前述した本処理に続く所定の残余処理(S150)が行われる。また、正常割り込みとの肯定判断が為されないとき(S100:NO)、初期設定を行い(S110)、残余処理が行われる(S150)。
【0045】
図8に示すフローチャートは、主制御基板30のマイコンにより実行される特定入賞装置35の特別遊技みなし消化ルーチンの処理の流れを示すものであり、約2ms毎のハードウェア割り込みにより定期的に実行される処理である。3回セットタイプの遊技機であって、最初に低確率状態で普通図柄3・3・3又は7・7・7で大当りすれば、次回の大当りのときに、どのような図柄が出ようとも、必ず高確率が2回セットになることが保証されているというタイプである。また、電動役物40の開放中に特定入賞装置35へ入賞する1〜3個目は特定領域46を通過することはなく、4個目の入賞球が特定領域46に導かれる構造であり、以下説明する。なお、秒数、個数、回数等の数字は例示である。権利未消化回数PNの初期値は0である。
【0046】
まず、高確率移行を示す普通図柄又は高確率中の大当り図柄か否かを判定する(S200)。即ち、低確率時でも普通図柄333,777等の奇数図柄で当たると、特別遊技終了後には、高確率状態となり、この高確率中には、普通図柄333,777等の奇数図柄でなくとも、特別遊技の終了後、高確率となる。
S200でNO、即ち、低確率移行を示す普通図柄、又は低確率中の大当りであれば、そのままリターンに抜ける。
S200でYES、即ち、高確率移行図柄又は高確率中の大当りであれば、電動役物40が5秒間開放するか又は特定入賞装置35に遊技球が4個入賞するまで電動役物40を開放する(S210)。
S220で特定入賞装置35の特定領域46を遊技球が通過したか否か(ここでは4個目の遊技球が初めて特定領域46に誘導されたか否か)を判定し、S220でYESなら、特別遊技を実行してから(S230)、電動役物40を閉鎖し(S240)、リターンに抜ける。
S220でNOなら、遊技球が特定領域46を通過しない状態が電動役物の開始から5秒経過したか否かを判定する(S250)。特定入賞装置35へ4個の遊技球が入賞すれば必ず特定領域46へ導かれるからである。
S250でNOならS220へ戻る処理が行われ、YESなら、電動役物40の開放から5秒通過したにもかかわらず、遊技球が特定領域46を通過しないことになり、これは権利未消化したということであるから、電動役物40を閉鎖し(S260)、低確率状態を強制的に高確率状態とし既に高確率状態であればそのままとし(S270)、最初の権利未消化状態が発生したと判断して権利未消化回数PNを1に設定する(S280)。
この段階では高確率状態になっているので、高確率移行図柄が表示される確率が高い状態になっている。そして、遊技球が始動ゲート39に入球する毎に、図柄表示装置38に普通図柄が変動表示され、静止図柄が表示されることになる。これが大当り図柄(高確率移行図柄、低確率移行図柄のいずれも含む)かどうか判断される(S290)。図柄表示装置38に大当り図柄が表示されたか否かを判定し、大当り図柄が表示されない限りは大当り図柄が表示されるまで、ループ処理を繰り返し行う。一方、大当り図柄が表示されると、電動役物40が5秒間開放するか又は特定入賞装置35に遊技球が4個入賞するまで電動役物40を開放する(S300)。次に遊技球が特定領域46を通過したか否かを判定し(S310)、YESなら権利未消化回数PNを0に設定し(S320)、前述したS230、S240の処理を行い、リターンに抜ける。
S310でNOなら遊技球が特定領域46を通過しない状態が電動役物の開始から5秒経過したか否かを判定し(S330)、NOならS310へ戻り、YESなら電動役物40を閉鎖し(S340)、権利未消化回数PNを1だけインクリメントし(S350)、権利未消化回数PNが2以下であるか否かを判定し(S360)、YES(権利未消化回数PNが2以下の正整数)なら、S290へ戻り、NOなら(権利未消化回数PNが3以上の正整数)、特別遊技を消化したものとみなし、高確率状態の回数を1減算する処理を行い(S370)、権利未消化回数PNをゼロに設定し(S380)、前述のS240の処理を行いリターンに抜ける。なお、S360でPN=2となるときに、「あと1回のパンクで大当り回数が1回減りますので、ご注意ください」等の警告を報知する。
【0047】
この処理により、次の動作を行う。
A.低確率状態において高確率移行図柄で大当り図柄が表示されたにもかかわらず、権利未消化であった場合
(1)図9の矢印P1の通り、最初はPN=1(S200→S210→S220→S250→S260→S270→S280)になる。そして、次回に大当り図柄が表示されたにもかかわらず権利未消化であった場合(S290→S300→S310→S330→S340→S350→S360)、矢印P4の通り、PN=2と判定され、S290に戻り、次々回に大当り図柄が表示されたにもかかわらず、権利未消化であった場合(S290→S300→S310→S330→S340→S350→S360)、矢印P7の通り、PN=3となり、矢印P9の通り、特別遊技のみなし処理が行われ、高確率状態の回数が1回減らされる(S370)。このようなペナルティが課された後は、権利未消化回数PNは0にクリアされる(S380)ことで解除される。
(2)最初に権利未消化であり次回の大当り図柄表示のときも権利未消化ではあるが(PN=2)、次々回の大当り図柄表示のときに権利を消化したとき(S310;YES)、特別遊技のみなし処理は行われずに、権利未消化回数PNは0にクリアされ(S320)、特別遊技が実行される(S230)。
(3)最初に権利未消化であるが(PN=1)、次回の大当り図柄表示のとき、権利を消化したときには(S310;YES)、特別遊技のみなし処理は行われずに、権利未消化回数PNは0にクリアされ(S320)、特別遊技が実行される(S230)。
上記A.(1)〜(3)においては、低確率状態で高確率図柄が表示されて高確率状態に変更されるときに、1、2回連続して権利未消化の場合は、特別遊技回数は3回が保証されるが、3回連続して権利未消化が発生した場合、高確率状態は2回に減少されて、結果として、特別遊技は2回に減少される。
更に、権利未消化が3回連続すると、特別遊技が1回減少し、更に権利未消化が3回連続すると、特別遊技の権利が無くなる。
【0048】
B.低確率状態において高確率移行図柄で大当り図柄が表示され高確率状態に移行し権利を消化した場合(最初はPN=0である)、権利未消化が生じると、最初にPN=1にセットされ、以下、上記A(1)〜(3)と同様の処理が行われる。即ち、高確率状態で特別遊技を1回行った後、高確率状態中に権利未消化となるときには、高確率状態の権利が2回残存していても、1回に減少する。高確率状態で特別遊技を2回行った後、最後の高確率状態に権利未消化となるときには、高確率状態の権利が1回残存しても、その1回は権利が消滅するということである。
【0049】
以上のA.B.の通り、3回セットタイプの確率変動において、権利未消化回数PNが2以下の正整数である場合には、特別遊技の回数が3回保証され、一方、権利未消化回数PNが3以上の正整数なら、特別遊技を消化したものとみなし、高確率状態の回数を1減算する処理を行い、特別遊技の回数が1回減少される。要するに、権利未消化の状態が3回も連続して続けば意図的に権利未消化を行ったものと判断し、3回セットの特別遊技が2回セットの特別遊技になり、特別遊技のみなし消化を行って、特別遊技の遊技価値を減少させるのである。
【0050】
ここで、前記した振分け装置45における権利発生の動作の詳細を説明すると、以下の通りである。通常時にはソレノイドが消磁状態にあり、シャッタ(図示略)の第1及び第2先端部(図示略)は第1貯留部52の第1連通口55及び第2貯留部53の第2連通口59を閉鎖している。この状態で、遊技球が始動ゲート39を通過すると、図柄表示装置38の図柄が変動し、その後の停止図柄が予め設定された当り図柄のとき、チューリップ式の電動役物40が所定時間(例えば5秒)だけ開放状態に作動する。この電動役物40の開状態中には複数の遊技球が入り込み、振分け装置45の供給口50から振分け部49に供給される。
【0051】
振分け部49に供給される遊技球のうち1個目〜3個目は、誘導部51の存在により振分け部49の頂点49aから裾49b側(第1貯留部52側)にずれた位置に当たるため、そのまま落下して第1貯留部52に貯留される。一方、4個目は、誘導部51により振分け部49の頂点49aから第1貯留部52側にずれた位置に当たろうとするが、既に第1貯留部52は貯留可能な個数(3個)を有しているため、第1貯留部52側に遊技球を誘導することができず、振分け部49の他方の裾49c側に誘導され、そのまま落下して第2貯留部53にて堰56に支持されて貯留される。そして、5個目以降は、4個目と同様にして第2貯留部53に誘導されるが、既に第2貯留部53は貯留可能な個数(1個)を有しているため、排出口57から第2貯留部53の外に排出され、第3連通口60を経て非特定領域54に誘導される。
【0052】
電動役物40が開状態になってから所定時間経過した後、電動役物40は閉状態になる。シャッタが動作すると連通口55,59を遊技球が通過するのを許容し、第1貯留部52に貯留していた3個の遊技球は非特定領域54(V´)に誘導され、第2貯留部53に貯留していた1個の遊技球は特定領域46に誘導される(図5(a)の矢印参照)。ここで、特定領域46(V)に誘導された遊技球は、Vスイッチ90により検出される。このVスイッチ90の検出信号により、特別遊技が発生する。そして、特別遊技権利の発生中、第3種始動口36に遊技球が入賞すれば、普段は開放しない特別入賞装置37の開閉板47が所定時間(例えば6秒間)開放される。この開放動作は16回繰り返される。
【0053】
通常のパチンコ機と同様、特定領域46に2つの遊技球が入賞すると1度発生した特別遊技権利が失われてしまうが、特定領域46に誘導される遊技球はただ一つ(第2貯留部53に貯留される遊技球はただ一つ)であるため、そのような事態が生じるおそれはない。このため、遊技者は特別遊技権利が消滅することをおそれる必要がない。
【0054】
特別遊技の詳細は以下の通りである。即ち特別遊技は遊技球が特定領域46に入賞し、右打ちを行って、第3種始動口36に遊技球を入球させたときに開始する。特別入賞装置37は特別遊技実行時、所定回数(16回)の開放及び閉鎖による連続作動が可能な構造で、第3種始動口36への入球に起因して開放を始める。特別入賞装置37の作動中に第3種始動口36への入球が確認されると、1回の特別入賞装置37の開閉が行われる。特別入賞装置37が約10秒間又は遊技球が10個入賞したことがカウントスイッチ85により検出されるまでのいずれか早く経過するときまで開放される。特別入賞装置37は、第3種始動口36に16個の遊技球が入賞すると作動を終了する。遊技球の入球1個に対して15個の遊技球を賞球として払い出すので1回の特別遊技状態が発生すると特別遊技の賞球数、例えば、約2400個(10×15×16)を獲得することができる。
【0055】
なお、前述したフローチャートにおいては特定入賞装置35に入賞する4個目の遊技球しか停留されない場合であるが、本ルーチンは図5(b)に示す特定入賞装置61の場合であり、停留装置62の下部左右にそれぞれ特定領域(V)63と非特定領域(V´)64とがあり、1個目又は2個目の遊技球は必ず停留装置62に停留されることになっていて、通常、特定入賞装置61は、4〜5秒は開放するので、1個の遊技球が停留装置62に停留され、遊技球3〜4個は非特定領域64へ誘導されるようになっていて、開放時間の終了後にこの停留装置62を解除して、停留されていた1個の遊技球を特定領域63へ誘導することによって、3個以上入賞させたら権利が発生するようになっている。これにより、特定領域63に対する遊技球の通過確率が1/3以下ということを克服している。つまり、1〜3個目の遊技球が停留されなければ4個目の遊技球は必ず停留装置62に誘導されるが、1〜3個目の遊技球も停留装置62に停留される可能性がある構造であり、停留される遊技球の数は1個である。これは第1種パチンコ遊技機の特定領域の動作構造と同様のものである。遊技球が特定領域63を通過すれば、蓋(図示略)により閉鎖する構造が好ましい。
なお、最初の入賞球を特定領域63に直ちに入れて残りを非特定領域64へ誘導する構造のものでもよく、そういう場合は、すぐに特定領域63の蓋(図示略)をする構造でもよい。特定領域63へ2個の遊技球が入ったら権利が消滅するからである。
【0056】
上記以外にも、図5(c)に示す通りの回転式の特定入賞装置70があり、これは、内部領域に、3個のポケット71,72,73とを有する回転体74と、回転体74の下部左右にそれぞれ特定領域(V)75と、非特定領域(V´)76と、を備えていて、電動役物40が開放し、遊技球が特定入賞装置70内に入賞すると、ポケット71〜73のいずれかに収容されるようになっている。1つのポケット73の形状が他のポケット71,72の形状とは異なる形状となっており遊技球の放出位置が異なっている。ポケット71,72は半径方向に形成されるU字形状穴である。各ポケット71,72に収容された入賞球は、回転体74の回転に伴い、非特定領域76に接近し、非特定領域76の手前で遊技球は各ポケット71,72から自重によって離脱し、非特定領域76に上方向から落下する。一方、ポケット73の入口は半径方向に形成されるが奥の部分が実質的に回転方向に屈曲する鉤型の穴である。ポケット73に収容された入賞球は、回転体74の回転に伴い、非特定領域76の上まで到達しても、遊技球はポケット73の鉤型孔に拘束されたままであり、自重によっても落下せず、前記ポケット71,72に収容される遊技球の落下タイミングよりも遅延した落下タイミングで落下するものであって、特定領域75の上まで来てから初めて落下するようになっている。このような構造のものでは、入賞した遊技球は、特定領域75にどのようなタイミングで誘導されるかわからないが、入賞球が3個以上、特定入賞装置70に入れば、そのうちの1個は必然的にポケット73に収容される構造であるので、必ず特定領域75に誘導されるようになっている。特定領域75に遊技球が誘導されるときに検知すればよい。なお、特定領域75と非特定領域76の位置を逆とし、鉤型構造ポケットが2個で、通常の孔のポケットを1個としてもよい。この場合には特定領域への遊技球の落下タイミングは、非特定領域への落下タイミングが早くなる。
3つ孔付き皿(俗称、クルーン)でもよいが、特定領域へ遊技球を1/3以下の確率で必ず誘導するような補助構造(例えば、皿に遊技球を確実に誘導する誘導管等のような誘導装置)を設ける構造でもよい。
以上、各種特定入賞装置の構造の趣旨は、一旦、普通図柄が揃って図柄表示装置に表示され、特定入賞装置35が開放したにもかかわらず権利が発生しないことは、遊技者にとって不安であり、これを解消するためである。
【0057】
以上詳細に説明した実施形態1によると、3回セットタイプの遊技機において、権利未消化が連続して3回発生すると、特別遊技の回数が3回から2回に減少する。これにより、遊技者は権利未消化が連続して3回発生しないように注意しさえすれば、特別遊技が3回保証されるという安心感がある一方、権利未消化が連続して3回発生すると、特別遊技の回数が3回から2回に減少してしまうので、高確率状態の継続による賞球の維持による特別遊技の消化時間の不当な延長を排除できるとともに駆動装置97のソレノイドの焼き付けを防止することができる。
権利未消化が連続して2回になると、特別遊技のみなし消化が近いことを音声や表示等によって報知することで、遊技者に遊技球を特定領域46に入れるような注意が喚起される。
【0058】
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。例えば、本実施形態のフローチャート等における特定入賞装置の開放時間、最大延長時間、経過時間、入賞個数等の数値条件は、実施形態に限定されるものではなく、適宜に設定可能である。本実施形態の特定入賞装置、電動役物、始動ゲート、第3種始動口等の構造も実施形態記載以外の形態も包含する。本実施形態では、3回セットタイプの遊技機を挙げて説明したが、無制限タイプ、例えば、1回ループ型と2回ループ型等にも適用できることは無論である。1回ループ型は、高確率状態で大当りした図柄が確率変動移行図柄であるならば、次回の大当りまで高確率状態になる。そこからまた確率変動移行図柄で当たれば確率変動状態が継続する。つまり、特定図柄が出たときから1回の高確率が保証される。その1回の高確率状態で特定図柄が出れば、またそこから高確率状態が続くわけである。2回ループ型は高確率状態が2回継続するものであり、そのうちの1回でも特定図柄で当たれば、高確率状態がさらに2回続くものである。このようなものに、前記フローチャートを、1回ループ型に適用する場合、1回の高確率状態があるが故意に権利未消化とする場合、高確率状態はなくなる。2回ループ型に適用する場合、2回の高確率状態があるが、故意に権利未消化とする場合、高確率状態は1回で終了してしまう例が挙げられる。更に、特別遊技みなし処理によって特別遊技の回数を減少させているが、これに代えて、特別遊技中の特別入賞装置37の1回(ラウンド)の開放時間を短縮(例えば6秒未満の時間)しても良いし、第3種始動口36に入賞する遊技球の個数の16個未満、例えば4個、5個、8個等の個数に減数することによって特別入賞装置37の開放動作回数を短縮(例えば、16回未満の回数)してもよく、種々の代替構成が実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した実施形態1のパチンコ機10を示す外観斜視図である。
【図2】実施形態1のパチンコ機10の裏面図である。
【図3】同パチンコ機10の遊技盤22の構成を示す正面図である。
【図4】 遊技球振分け装置の正面図である。
【図5】(a)は振分け装置の特定領域と非特定領域を示す模式図、(b),(c)は他の構造例である。
【図6】同パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】主制御基板30で実行される「メインルーチン」の処理を示すフロチャートである。
【図8】同主制御基板30で実行される「特別遊技みなし消化ルーチン」の処理を示すフローチャートである。
【図9】同特別遊技みなし消化ルーチンの処理によるタイミングチャートである。
【図10】3回セットタイプの弊害を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
10…パチンコ機 22…遊技盤 24…発射ハンドル
30…主制御基板 31…賞球制御基板 32…発射制御基板
35…特定入賞装置 36…第3種始動口 37…特別入賞装置
38…図柄表示装置 39…始動ゲート 40…電動役物
45…振分け装置 46…特定領域 47…開閉板
48…ケース 49…振分け部 50…供給口
51…誘導部 52…第1貯留部 53…第2貯留部
49a…頂点 49b,49c…裾 54…非特定領域
61…特定入賞装置 62…停留装置 63…特定領域
64…非特定領域 71,72,73…ポケット 74…回転体
75…特定領域 76…非特定領域 80…図柄制御基板
86…第3種始動口検出スイッチ 88…図柄始動スイッチ
90…Vスイッチ 91,92…Nスイッチ
93…特別入賞装置ソレノイド 94…Vソレノイド
95,96,97…駆動装置

Claims (2)

  1. 予め定められた確率の下で抽選条件の成立に起因して乱数値を抽出し、該抽出された乱数値が所定値であれば所定の図柄の組み合わせを表示して特定入球装置を所定時間開放し、開放された特定入球装置内の特定領域を遊技球が通過することに起因して遊技者に有利な特別遊技を発生させ、予め定められた条件を満足することを条件に少なくとも特別遊技の終了後から前記確率を高確率状態とする遊技機において、
    前記予め定められた条件が満足され前記高確率状態に移行することが前提とされた状態で前記特定入球装置を開放させた場合に、前記所定時間開放しても前記特定領域を遊技球が通過しない場合の数をカウントする権利未消化状態カウント手段と、
    該権利未消化状態カウント手段によりカウントされた数が、連続して所定回数以下の場合には、前記確率を高確率状態とすると共に前記特別遊技が消化されないものとみなす一方、連続して所定回数を超えた場合には、特別遊技の価値を減少させる特別遊技価値減少手段、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記権利未消化状態カウント手段によりカウントされる数が予め定められた数を超えると警告報知する警告報知手段、を備えたことを特徴とする遊技機。
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