JP4291756B2 - 伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度熱延鋼板 - Google Patents

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本発明は、輸送機器の足回り部品などに用いるのに好適な高強度熱延鋼板に関するものである。
自動車など、輸送機器の足回り部品などには高強度鋼板が広く用いられている。中でも、価格の優位性から特別な場合を除いては熱延鋼板が主に用いられる。鋼板の強度を高めるには幾つかの方法がある。そのうち高強度と高成形性を両立させ得るものとしては、フェライト相とマルテンサイト相を複合させた、DP鋼板や、フェライト相と(残留)オーステナイト相を複合させた、TRIP鋼板が知られているが、両鋼板は延性には優れるものの、一般に穴広げ試験値で示される伸びフランジ性に優れているとは必ずしも言えないため、足回り部品などのような伸びフランジ成形性が要求される構造用部品においては、両者に代えて、延性はやや劣るものの、同性能に優れる「ベイナイト系の鋼板」が採用されるのが一般的である。
ベイナイト系と称される鋼板については、上記のDP鋼板やTRIP鋼板のような広く受け入れられている定義がなく、「鋼のベイナイト写真集−1」(平成4年6月29日、(社)日本鉄鋼協会発行)(非特許文献1)で扱われているように極めて多様であるが、本明細書では、光学顕微鏡によるミクロ組織観察でベイナイト組織と判定される組織を面積比で最大とするような鋼板の総称とし、ベイナイト(フェライトとセメンタイトからなる組織)の他に、ベイニティック・フェライト(形態はベイナイトと類似しているがセメンタイトを含まないか殆ど含まない組織)、および、特開2001−20039号公報(特許文献1)で述べられているグラニュー・ベイニティック・フェライトも含めるものとする。
鋼板の伸びフランジ性は強度と相反する性質であるから、高強度鋼板でありながら高い伸びフランジ性を有する鋼板を得るためには多くの努力が図られて来た。その歴史的経過を要約すれば、「より均一な組織」の達成を如何にしてなし得るかの追求であったと言うことが出来る。すなわち、まず、最も汎用的な高強度鋼板であるフェライト−パーライト鋼板では、フェライト相とパーライトの強度差が大きく、これを回避しつつそれなりの成形性を有するものとしてベイナイト鋼板が着目された。
次に、ベイナイト鋼板の伸びフランジ性について更に研究が進むと、より微細なレベルでの均一性が追求されるようになり、ベイナイトを構成するフェライトとセメンタイトの強度差(硬度差)を回避した(セメンタイト・フリー型)ベイニティック・フェライト鋼板が提案されるに至った[例えば、特開平6−172924号公報(特許文献2)]。
そして、それを更に進化させたものとして、グラニュー・ベイニティック・フェライトを主たる組織とする鋼板が特許文献1に、特許文献2と同一人によって出願されている。
「鋼のベイナイト写真集−1」(平成4年6月29日、(社)日本鉄鋼協会発行) 特開2001−20039号公報 特開平6−172924号公報 特開2004−197114号公報
足回り部品に用いる鋼板には優れた伸びフランジ性が求められることは既に述べたが、それに加えて疲労特性にも優れていれば適用可能な部位(部品)も拡大出来、そのことによる部品の軽量化の他に、使用する鋼板の種類を減ずることで管理が容易になるという副次的な利益も期待できる。特許文献1の技術は、グラニュー・ベイニティック・フェライトを主相とすることで優れた伸びフランジ性と優れた疲労特性を両立した高強度熱延鋼板を得るものであり、産業上の有益性は揺るぎないものであると考えられるので、これを活用し、望ましくは更に改良を加えんとするのであるが、ベイニティック・フェライトとも異なるとするグラニュー・ベイニティック・フェライトを汎用的な熱延工程で造り込むことは、技術的あるいは学術的にも極めて高度なものであるためか、再現することが出来なかった。
一方、本出願人は、特許文献3にて、伸びフランジ性に優れた高強度熱延鋼板とその製造方法を提案したが、疲労特性の改善を目的としたものではなかった。ただし、当該技術の鋼板は、高い伸びフランジ性に加えてそのバラツキも小さいものであることから、この利点を活かしつつ、更にその疲労強度を高めることが出来れば、平易な(汎用的な)設備で、伸びフランジ性と疲労特性の何れにも優れる鋼板を得ることが期待出来る。本発明はこうした課題を解決するためになされたものである。
本発明者らは、特開2004−197114号公報(特許文献3)で提案されている鋼板の疲労特性を詳細に検討した。その結果、該鋼板を構成する組織中のフェライト部分の強度が疲労特性に影響を及ぼすのではないかとの仮説に行き着いた。そこで、機械的性質のバラツキを抑制するために0.2%以下に規定していたSi量を、フェライトの強度を高めることを狙って増やしてみたところ、予想通りに疲労特性は改善された。一方、強度と延性のバラツキは若干の増加を示すに留まったが、穴広げ値のそれは大きく増加した。
そこで疲労特性の改善効果はそのままに、特に穴広げ値のバラツキを低減し、もちろん高い伸びフランジ性をも維持するべく他の化学成分を広範囲に変化させて検討した。その結果、AlおよびTiの量を所定の範囲に制御すれば所望の特性を有する鋼板が得られることを見出し、本発明を完成させた。その要旨は、
(1)質量%にて、C:0.02〜0.10%、Si:0.5〜1.2%、Mn:0.5〜2.5%、P:0.1%以下、S:0.01%以下、N:0.01%以下、Al:0.002%以下、Ti:0.002%以下、Nb:0.1〜0.6%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、面積比で最大の相がポリゴナル・フェライト、ベイニティック・フェライト、ベイナイトのうちの1つまたは2つ以上からなることを特徴とする伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度熱延鋼板。
(2)質量%にて、更に、Cu:0.8〜2.0%、Ni:0.4〜1.0%を含有することを特徴とする前記(1)記載の伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度熱延鋼板である。
本発明によれば、汎用的な熱延設備と操業技術を以ってしても伸びフランジ性と疲労特性が共に優れた熱延鋼板を得ることが出来る。
本発明を完成するに至った実験について説明する。
本発明者らは、まず質量%にて、C:0.05%、Si:0.15%、Mn:1.5%、P:0.02%、S:0.001%、N:0.004%、Al:0.03%、Ti:0.005%、Nb:0.3%を含有し、残部がFeである鋼片を溶製し、再加熱温度:1250℃、熱延終了温度(Tf):850℃、巻き取り温度(Tc):550℃、Tf−Tc間の平均冷却速度:40℃/秒の条件にて熱延鋼板としこれを基準材とした。
次に、基準材に対してSi量のみを0.2〜1.5%の範囲で変化させた比較材も作製した。これらの鋼板の強度、延性、穴広げ値、および疲労限度比を調べた。
強度と延性は、引張方向が圧延方向と直交するJIS5号試験片(酸洗仕上げ)にて行った。穴広げ値の測定は、150mm×150mmの酸洗仕上げ片を用い、日本鉄鋼連盟規格JFS T1001に準拠して行い、穿孔のクリアランスは12.5%とした。疲労限度比はJIS Z 2275に準拠した方法で求めた2×106回時間強さを鋼板の強度で除した値とした。なお、試験片は同規格に規定の1号試験片であり、平行部が25mm、曲率半径Rが100mm、原板(熱延板)の両面を等しく研削した厚さ3.0mmのものを用いた。
その結果、強度−延性バランスを引張強さと破断伸びの積で評価したところ、どの比較材も基準材とほぼ同じ値とバラツキを示した。これに対して、疲労限度比は、Si量が0.4%から上昇し始め、0.5%以上で優位差を示すに至った。ところが、穴広げ値のバラツキ、すなわち試験数5で求めた測定値の最大値と最小値の差を5点の単純平均値で除した値は、基準材が3%であるのに対して、比較材では16〜21%となった。
この結果を踏まえて、特性を劣化させることなくバラツキのみを低下することを目的に、C:0.05%、Si:0.75%、Mn:1.5%、P:0.02%、S:0.001%、N:0.004%、Al:0.03%、Ti:0.005%、Nb:0.3%を含有し、残部がFeである鋼板を作製し、これを基準材としてSi以外の化学成分を変更して上記と同じ特性を調べた。なお熱延条件は上記と同じとした。
その結果、この目的に対して、変化させて有効な元素はAlとTiであることが判明した。脱酸元素として広く用いられ特段の注意が払われないことが多いAlや、バラツキを抑制するため従来技術で0.005%以下と提案されていたTiを更に低減することで、Siを増加させた影響が相殺できるという知見を新たに見出した。本発明はこうした知見に立脚し、更に化学成分や熱延条件の適用範囲に検討を加えて完成されたものである。
以下に限定理由を述べる。まず化学成分について説明する。
C:0.02〜0.10%
Cは、鋼板の強度を確保するために必須の元素であり、高強度鋼板を得るためには少なくとも0.02%が必要である。しかし、過剰に含まれると、セメンタイトやマルテンサイトなど伸びフランジ性に好ましくない相の生成が避けられなくなるので0.10%以下とする。
Si:0.5〜1.2%
Siは、疲労特性の改善に極めて有効に機能する。その効果が明瞭となるのは0.5%以上である。1.2%を超えて含有されると、疲労特性上は問題ないものの、AlおよびTi量を本発明の範囲内としても、穴広げ試験値のバラツキが大きくなり過ぎ発明の目的を達成出来ない。より好ましい上限は1.0%である。
Mn:0.5〜2.5%
Mnは、鋼板の高強度化に有効な元素であり、0.5%以上は含有させるべきであるが、2.5%を越えて含有させると延性が劣化するため上限を2.5%とする。
P:0.1%以下
Pは、固溶強化元素として有効であるが、偏析による加工性の劣化が懸念されるので0.1%以下にする必要がある。
S:0.01%以下
Sは、MnSなどの介在物を形成して伸びフランジ性を劣化させるので出来るだけ抑制すべきであるが0.01%以下であれば許容される。
N:0.01%以下
Nは、窒化物を形成して延性や伸びフランジ性を低下させる。従って、出来るだけ抑制すべきであるが0.01%以下であれば許容される。
Al:0.002%以下
Alは、脱酸剤として一般的に使用される元素であるが、0.002%以下とすることと、後述するように、Ti量を所定の範囲にすることで穴広げ値のバラツキが低減出来ることが明らかとなった。脱酸剤、または予備脱酸剤として使用しないことも本発明の範囲である。つまり、0%も本発明の範囲に含む。
Ti:0.002%以下
TiおよびNbはC、SおよびNを析出物として固定することによって鋼板の加工性を向上させる(いわゆるscavenging効果)働きをする元素である。両者を比較すると、Tiの方が安価であり、またCとの結合も容易であるので広く用いられているが、僅かな濃度の揺らぎが鋼中に残存するC量を大きく変化させ、その結果穴広げ値のバラツキに強く影響するものと推測される。また、脱酸に用いるAlを微量(0を含む)に限定する本発明では、Tiの脱酸元素としての役割も見過ごすことの出来ないものであり、Alと共に本元素を微量にすることで生成する酸化物の構成が特異なものとなり、それによって穴広げ値のバラツキが抑制されることが推測される。Tiを添加しない鋼も本発明の範囲である。
Nb:0.1〜0.6%
一方、Nbは、Tiと比べてCとの結合力が緩やかであることで、濃度の揺らぎによるC量の変動を誘発し難いものと推定される。そこで、Cを固定する効果が明瞭に認められる0.1%以上を添加し、加工組織の残存が特性に影響を及ぼし始める0.6%超の添加を避ける必要がある。
Cu:0.8〜2.0%
Cuは、固溶強化元素または析出強化元素として鋼板の高強度化に利用できる。また、その添加によって疲労強度を一層向上させることができる。その効果は0.8%以上を添加しないと発現せず、一方、2.0%を越えて含有されていると熱延後の鋼板表面性状を悪化させるので2.0%を上限とする。
Ni:0.4〜1.0%
Niは、上記Cuによる熱延表面性状悪化を緩和する効果があり、Cuの半分程度を目安に添加することが望ましい。従って、その下限は0.4%である。一方、1.0%を超えて添加してもその効果は飽和し、コストの上昇につながるだけなので、1.0%を上限とする。なお、本発明において上記以外の成分はFeとなるが、スクラップなどの溶解原料から混入する不可避的不純物は許容される。
次に鋼板の組織について説明する。
優れた伸びフランジ性を得るには、面積比で最大の相がポリゴナル・フェライト、ベイニティック・フェライト、ベイナイトの中から選択した1つまたは2つ以上からなる鋼板とすることが必要である。これら以外の残部組織として、パーライト、残留オーステナイト、マルテンサイトの1つ又は2つ以上は極力なくすべきであり、少なくとも面積率で3%以下にすることが望ましい。
一方、面積比で最大の相がポリゴナル・フェライト、ベイニティック・フェライト、ベイナイトの3相のうちであれば、どのような組み合わせ(単一も含む)や構成比(面積比)でもよく、要求される強度、延性、伸びフランジ性に基づいて設計することが出来る。例えば、特に高延性を主眼とし、加えて高伸びフランジ性が要求されるような用途においては、ポリゴナル・フェライトを主相(面積比で最大の相)、あるいは単一相とし、析出物を活用して必要な強度を確保する方法が選択出来る。これに対して、出来るだけ構成元素を削減して低価格な鋼板であることが最も重視されるような用途においてはベイナイトを主相、あるいは単一相とする方法が選択出来る。
最後に加熱、圧延、冷却および巻き取りの各条件について述べる。
加熱温度は鋼中の炭窒化物を一旦固溶させるため1200℃以上とすることが必要である。これらを固溶させておくことにより、圧延後の冷却過程で炭窒化物を微細に分散させて鋼板の高強度化が達成出来る。
一方、加熱温度が1300℃を超えるとスラブ表面の酸化が著しくなり、特に粒界が選択的に酸化されたことに起因すると思われる楔状の表面欠陥がデスケーリング後に残り、それが圧延後の表面品位を損ねるので上限は1300℃、好ましくは1250℃とする。
圧延終了温度は鋼板の組織制御上重要である。Ar3点+50℃未満では表層部の結晶粒径が粗大となって板厚方向の材質が安定せず特性上好ましくない。一方、Ar3点+100℃超では、圧延終了後のオーステナイト粒径が粗大になり、冷却中に生成する相の構成とその分率が不安定で操業が難しくなるのでこの温度を上限とすることが望ましい。
圧延後の冷却速度は10〜50℃/秒とする必要がある。圧延後の冷却速度をコントロールすることによってポリゴナル・フェライト、ベイニティック・フェライト、およびベイナイトのうちから選択した1つまたは2つ以上の構成組織とその分率を持った鋼板を得ることが出来る。圧延後の冷却速度が10℃/秒未満では伸びフランジ性に好ましくないパーライトの生成が抑制出来ず、一方、50℃/秒超では、特に帯鋼の幅方向の冷却むらに起因する材質バラツキが懸念されるので圧延後の冷却速度は上記の範囲に限定される必要がある。
巻き取り温度は450〜650℃の範囲で目的とする組織構成に応じて選択する。ベイニティック・フェライトを主相とする場合には450〜500℃、ポリゴナル・フェライトを主相とする場合には550〜650℃を目安とし、両者の配分によってはそれらの中間の温度帯を選択する。冷却速度との組み合わせも考慮される必要がある。
(実施例1)
表1に化学成分を示す鋼のスラブを表3中から選択した条件にて熱間圧延し、厚さ3.2mmの帯鋼を得た。このようにして得られた帯鋼の末尾から20mの位置から鋼板を採取して引張強さσB 、破断伸びδ、穴広げ値λ、および疲労限度比σW /σB を調べた。その方法は既に述べた通りである。疲労限度比以外については何れも試験数5で行い、特性値とそのバラツキを求めた。結果を鋼と条件の組み合わせ毎に表4に示す。また、断面組織を観察して構成する組織を調べた。組織は鏡面研磨後、ナイタール液で現出させ、表面から板厚の1/4相当内部位置を400倍で観察し、前記の非特許文献1を参考に存在する組織を同定した。その結果、認められた相は、ポリゴナル・フェライト、ベイニティック・フェライト、ベイナイトの何れか1相又は2相以上のみであり、その他の相は認められなかった。表4から明らかなように、本発明の鋼板は高い伸びフランジ性と疲労特性を示し、機械的性質のバラツキも小さい。
Figure 0004291756
(実施例2)
表2に化学成分を示す鋼のスラブを表3の条件Cにて熱間圧延し、厚さ3.2mmの帯鋼を得た。このようにして得られた帯鋼について実施例1と同様の調査を行った。
その結果、ミクロ組織にはポリゴナル・フェライト、ベイニティック・フェライトおよびベイナイト以外の相は認められず、σB :580〜670MPa、δ:32〜35%、λ:115〜135%、σW /σB :0.60以上の特性値を示した。また、σB とδのバラツキは3〜7%であったが、λのバラツキは鋼間で明瞭な相違を示した。
図1は、それをAl量とTi量を座標軸として示したグラフである。図から明らかなように、本発明を用いれば、強度、延性、穴広げ性、および疲労特性に優れ、かつλのバラツキも10%以下と均一性の高い鋼板を得ることが出来る。
Figure 0004291756
Figure 0004291756
Figure 0004291756
穴広げ値のバラツキを、Al量を横軸に、Ti量を縦軸にして表したグラフである。添え数字はバラツキ(%)を表す。

Claims (2)

  1. 質量%にて、
    C:0.02〜0.10%、
    Si:0.5〜1.2%、
    Mn:0.5〜2.5%、
    P:0.1%以下、
    S:0.01%以下、
    N:0.01%以下、
    Al:0.002%以下、
    Ti:0.002%以下、
    Nb:0.1〜0.6%
    を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなり、面積比で最大の相がポリゴナル・フェライト、ベイニティック・フェライト、ベイナイトのうちの1つまたは2つ以上からなることを特徴とする伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度熱延鋼板。
  2. 質量%にて、更に、
    Cu:0.8〜2.0%、
    Ni:0.4〜1.0%
    を含有することを特徴とする請求項1記載の伸びフランジ性と疲労特性に優れた高強度熱延鋼板。

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