JP4291026B2 - 無影灯 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源からの光を照明域へ集光するようにした無影灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の無影灯としては、複数のLEDを集めることで1つの大きな光源を形成し、その光源の後方に反射ミラーを配し、LEDからの光を反射ミラーで反射させてから、LEDの前方の照明域に集光させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
光源にLEDを用いることで、光源が高温にならないために高温対策を採る必要がなく、また、光源の寿命が長くなり、さらに、無影灯を軽量かつ薄型にすることができるという利点がある。
【0003】
また、各LEDに対してLEDからの配光を個別に制御するレンズ部を1つずつ設けておき、各LEDからの光をレンズ部によって所定の照射距離の領域に集光させるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
さらに、特許文献3には、赤色、緑色、青色の各LEDの点灯個数の割合を変更し、各LEDからの光を混光することで、所望の照明色を得るようにした技術も開示されている。
【0005】
【特許文献1】
実用新案登録第3084178号公報
【特許文献2】
特開2001−106356号公報
【特許文献3】
特開2002−352968号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような特許文献1に係る技術においては、LEDからの光を反射ミラーで反射させてから、照明域に集光させるようにしているため、光量損失が少なからず生じ、十分な光量を得るには多くのLEDを必要とするので、コストが嵩み、また、光源が大きいので、照明域に集光させ難いという問題点があった。
【0007】
また、前記特許文献2に係る技術では、LEDが広い範囲に配されている場合は、広い範囲に配された各LEDからの光を各レンズ部によって所定の領域にそれぞれ集光させるために、様々な形状のレンズ部を用意し、そのレンズ部をそれぞれ所定位置に固定する必要があって、レンズ部の製造コストや組立コストが嵩むという問題点があった。
さらに、前記特許文献3に係る技術では、所定の照明色を変更するために、各LEDの点灯個数を変更すると、照度も変化してしまうおそれがあって、使い勝手がよくないという問題点もあった。
【0008】
本発明は上記した従来の問題を解決するためになされたもので、複数のLEDを基板の表面に沿って広がるように配し、光学系によって各LEDからの光を照明域全体へ個々に集光させるようにして、少数のLEDであっても十分な光量を得るようにして、コストを低減することができ、また、光源を小さくして、光源からの光を照明域に集光させ易くすることができる無影灯を提供することを目的としている。また、集光レンズの製造コストや組立コストを低減することができ、使い勝手がよい無影灯を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]光源からの光を照明域(S1)へ集光させるようにしたものであり、基板(20)と光学系(30)とを備えた無影灯において、
前記光源は、複数のLED(40)を含み、
前記無影灯の裏面(15)は、金属材によって鏡面に形成され、
前記無影灯の背後を照明するための補助照明灯(60)を備えている
ことを特徴とする無影灯。
【0016】
]光源からの光を照明域(S1)へ集光させるようにしたものであり、基板(20)と光学系(30)とを備えた無影灯において、
前記光源は、複数のLED(40)を含み、
前記複数のLED(40)は、前記基板(20)の表面(21)に沿って広がるように配され、
前記基板(20)の表面(21)は、前記照明域(S1)とは反対の方向へ凹入した曲面(22)を備え、
前記曲面(22)は、該曲面(22)に配置されるLED(40)の光軸(L2)の方向を前記照明域(S1)に向けるように形成され、
前記光学系(30)は、前記基板(20)の表面(21)に沿うようにそれぞれ配された複数の集光レンズ(32)と、該複数の集光レンズ(32)を前記複数のLED(40)にそれぞれ対応するようにして支持するためのレンズ支持部材(33)とを備え、
前記レンズ支持部材(33)は、前記複数の集光レンズ(32)の各光軸(L2)を前記複数のLED(40)の各光軸(L2)にそれぞれ一致させるように形成され
前記無影灯の裏面(15)は、金属材によって鏡面に形成され、
前記無影灯の背後を照明するための補助照明灯(60)を備えている
ことを特徴とする無影灯。
【0018】
]前記複数のLED(40)は、マトリクス状に並べられ、
前記集光レンズ(32)は、集光レンズ(32)の正面から前方に突出している複数の前方凸レンズ部(32b)と、集光レンズ(32)の背面から後方に突出している複数の後方凸レンズ部(32c)とを含み、
前記複数の前方凸レンズ部(32b)は、前記LED(40)の並べられている各行または各列の一方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成され、
前記複数の後方凸レンズ部(32c)は、前記各行または各列の他方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成されている
ことを特徴とする[2]に記載の無影灯。
【0028】
]前記集光レンズ(32)は、前記LED(40)からの放射エネルギーの高い光を前記照明域(S1)の周縁部(S14)に集光させる一方、放射エネルギーの低い光を前記照明域(S1)の中央部(S13)に集光させるように形成されている
ことを特徴とする[2]または[3]に記載の無影灯。
【0029】
]前記レンズ支持部材(33)と前記集光レンズ(32)とは一体的に形成され、
前記レンズ支持部材(33)の正面側または背面側の少なくとも一方には、遮光材(36)が塗布されている
ことを特徴とする[2],[3]または[4]の何れかに記載の無影灯。
【0030】
[6]前記複数のLED(40)は、2以上の白色LED(40w)を集めて成るLEDモジュール(40M)の複数と、1または2以上の赤色LED(40r)とを含む
ことを特徴とする[1]〜[5]の何れかに記載の無影灯。
【0031】
次に本発明の作用を説明する。
無影灯は、その裏面(15)が金属材によって鏡面に形成され、無影灯の背後を照明するための補助照明灯(60)を備えているので、無影灯を裏表逆にすることで、鏡として用いることができる。このとき、補助照明灯(60)を点灯することで、鏡に写る対象を照らすことができる。
複数のLED(40)が基板(20)の表面(21)に沿って広がるように配されているものでは、基板(20)の表面(21)に複数のLED(40)をほぼ均一に分散するように並べてもよく、基板(20)の表面(21)に複数のLED(40)を縦横各々所定個のマトリクス状に配列してもよい。複数のLED(40)を並べたり、配列したりすることで、複数のLED(40)が嵩張らず、LED(40)の基板(20)を小さくでき、無影灯の小型化が図れる。一般的に、複数のLED(40)は、照明域(S1)の形状に対応して配される。例えば、照明域(S1)が矩形状、円形状であれば、複数のLED(40)は矩形状、円形状になるように配される。
【0032】
光学系(30)は各LED(40)からの光を照明域(S1)全体へ個々に集光させる。各LED(40)からの光を照明域(S1)に集光させることで、十分な光量を得ることができる。また、LED(40)の各々は小さい光源であるから、光学系(30)によってLED(40)からの光を照明域(S1)に集光させ易くなる。光学系(30)には集光レンズ(32)および反射鏡(35)が含まれる。
【0033】
複数のLED(40)を正面から覆うための正面カバー(31)を備え、光学系(30)が複数の集光レンズ(32)を含み、複数の集光レンズ(32)が各LED(40)に対応してそれぞれ配され、正面カバー(31)と一体的に形成してもよく、この場合、複数の集光レンズ(32)と正面カバー(31)とは、具体的には、透光性を有する樹脂材を用いて成形型により、一体的に形成される。例えば、集光レンズ(32)は正面カバー(31)の何れの位置に形成されても、集光レンズ(32)の光軸が照明域(S1)の中央部を通るようにするためには、集光レンズ(32)の形成される位置によって、集光レンズ(32)の向きを変える必要があるから、正面カバー(31)が平面である場合、その平面に沿って配される複数の集光レンズ(32)の各形状は異なるものになる。
【0034】
集光レンズ(32)がLED(40)からの光を照明域(S1)の手前で1点に集めるように配してもよく、この場合、焦点距離の短い、外径の小さな集光レンズ(32)を用いることで、LED(40)からの光は照明域(S1)の手前で1点に集まってから照明域(S1)全体に向かって広がるようになる。外径の小さな集光レンズ(32)を用いることができるので、隣接する集光レンズ(32)間の距離が短くなって、隣接するLED(40)間の距離が短くなって、無影灯を小型にすることができる。
【0035】
光学系(30)は、集光レンズ(32)に代えて反射鏡(35)を用いるようにしてもよく、集光レンズ(32)と共に反射鏡(35)を用いるようにしてもよい。
【0036】
集光レンズ(32)に代えて反射鏡(35)を用いる場合には、照明域(S1)外に向かって出射するLED(40)からの光を反射して、照明域(S1)内に向けるように反射鏡(35)を形成する。反射鏡(35)を集光レンズ(32)と共に用いる場合には、集光レンズ(32)の外に向かって出射するLED(40)からの光を反射して、集光レンズ(32)へ向けるように反射鏡(35)を形成する。それにより、LED(40)からの光がほぼ全て照明域(S1)に集光することになり、十分の光量を得ることができる。例えば、反射鏡(35)が凹面鏡に類似したものであるとき、反射鏡(35)の鏡軸が照明域(S1)の中央部を通るように、各反射鏡(35)を配置する。
【0037】
反射鏡(35)がLED(40)からの光を反射して照明域(S1)の手前で1点に集めるように形成してもよく、この場合、例えば、反射鏡(35)が凹面鏡に類似したものであるとき、焦点距離の短い、外径の小さな反射鏡(35)を用いることで、LED(40)からの光は照明域(S1)の手前で1点に集まってから照明域(S1)全体に向かって広がるようになる。外径の小さな反射鏡(35)を用いることで、隣接する反射鏡(35)間の距離が短くなって、隣接するLED(40)間の距離が短くなって、無影灯を小型にすることができる。
【0038】
基板(20)の表面(21)が照明域(S1)とは反対の方向へ凹入した曲面(22)を備え、曲面(22)が、その曲面(22)に配置されるLED(40)の光軸の方向を照明域(S1)の中央部に向けるように形成してもよく、基板(20)の表面(21)に沿ってLED(40)を配する場合、例えば、LED(40)を基板(20)の表面(21)に実装するだけで、LED(40)の光軸の方向が照明域(S1)の中央部を向くようになる。また、このとき、LED(40)の光軸と集光レンズ(32)の光軸や反射鏡(35)の光軸とを合わせるようにすればよい。
【0039】
また、正面カバー(31)が照明域(S1)とは反対の方向へ凹入した凹入面(31a)を備え、凹入面(31a)が、正面カバー(31)に一体的に形成される集光レンズ(32)の光軸の方向を照明域(S1)の中央部に向けるように形成してもよく、前述したように、集光レンズ(32)の形成される位置によって、集光レンズ(32)の向きを変える必要があるが、正面カバー(31)が凹入面(31a)になっているから、各集光レンズ(32)の向きを積極的に変えなくても、集光レンズ(32)を正面カバー(31)の凹入面(31a)に沿って配すれば、その集光レンズ(32)の光軸の方向が照明域(S1)の中央部を向くようになり、複数の集光レンズ(32)の各形状を異ならせる必要がなく、正面カバー(31)と一体的に形成される集光レンズ(32)を同一形状のものにすることができる。
【0040】
光学系(30)は、基板(20)の表面(21)に沿うようにそれぞれ配された複数の集光レンズ(32)と、複数の集光レンズ(32)を複数のLED(40)にそれぞれ対応するようにして支持するためのレンズ支持部材(33)とを含み、レンズ支持部材(33)は、複数の集光レンズ(32)の各光軸(L2)を複数のLED(40)の各光軸(L2)にそれぞれ一致させるように形成されているものでは、集光レンズ(32)をレンズ支持部材(33)に装着すれば、集光レンズ(32)の光軸(L2)とLED(40)の光軸(L2)とが一致するように、例えば、レンズ支持部材(33)全体を基板(20)の表面(21)と同じように曲面(22)に形成したり、また、例えば、集光レンズ(32)を装着するための装着孔を形成したりすればよいので、LED(40)の配される位置に対応させて様々な形状の集光レンズ(32)を用意する必要がなく、複数の集光レンズ(32)に同一のものを用いることができ、集光レンズ(32)の製造コストや組立コストを低減することができる。
【0041】
複数のLED(40)が2以上のグループ(G11、G12)に分けられ、照明域(S1)はグループ(G11、G12)に受け持たれる領域である受け持ち領域(S11、S12)を含むようにしてもよくこの場合、グループ(G11、G12)に係るLED(40)からの光は、集光レンズ(32)によって受け持ち領域(S11、S12)にそれぞれ集光する。隣接する受け持ち領域(S11、S12)同士は互いに重なり合うようになっていてもよく、互いに重ならないようになっていてもよい。
【0042】
例えば、受け持ち領域(S11、S12)の中央部(S13)の照度よりその中央部(S13)の周囲である周縁部(S14)の照度が低くなるような場合に、隣り合う受け持ち領域(S11、S12)において、受け持ち領域(S11、S12)の周縁部(S14)同士を重なり合うようにして照度を上げるようにすれば、照明域(S1)全体の均整度を上げることができる。
【0043】
集光レンズ(32)は、集光レンズ(32)の正面から前方に突出している前方凸レンズ部(32b)と、集光レンズ(32)の背面から後方に突出している後方凸レンズ部(32c)とを含むものでは、前方凸レンズ部(32b)の複数がLED(40)の並べられている各行または各列の一方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成され、後方凸レンズ部(32c)の複数が各行または各列の他方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成されているので、複数の集光レンズ(32)を個々に形成し、個々に組み立てることなく、一体的に形成し、一度にまとめて組み立てることができる。
【0044】
前方凸レンズ部(32b)および後方凸レンズ部(32c)の各々は、互いに異なる曲率で前方および後方にそれぞれ突出していて、LED(40)からの光を照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)に集光させるように形成してもよく、例えば、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)が矩形状である場合に、LED(40)からの光を後方凸レンズ部(32c)で一方向(例えば、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の短手方向)に集光させ、さらに、前方レンズ部(32b)で他方向(例えば、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の長手方向)に集光させるようにすれば、各LED(40)からの光を照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)に集光させることができる。
【0045】
複数のLED(40)が赤、緑、青の各色を発光するRGBの各LED(40)を含むものでは、LED(40)制御手段は、RGBの各LED(40)をそれぞれ点灯制御して、RGBの各LED(40)からの光束の総量を一定のままにし、RGBの各LED(40)からの光束の比率を変えることで、色温度を調整するようにしてもよくこの場合、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の照度を変えることなく、利用者の好みの色温度に変えることができる。
【0046】
複数のLED(40)は、2以上の白色LED(40w)を集めて成るLEDモジュール(40M)の複数と、1または2以上の赤色LED(40r)を含むものでは、例えば、白色LED(40w)を点灯しただけでは赤色の成分が不足していることから、赤い物体が黄色っぽく見える場合に、赤色LED(40r)を点灯させることで、赤色の物体を本来の色に見せることができ、演色性が高まる。
【0047】
複数のLED(40)は、色調が赤系、緑系、青系である各系統の白色LED(40w)を含み、各系統の白色LED(40w)は、同じ系統で1箇所に集まらないように配してもよくこの場合、各系統の白色LED(40w)を点灯制御することで、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の照度を変えることなく、利用者の好みの色温度に変えることができる。各系統の白色LED(40w)への電流を制御することで、色温度を変えるようにしてもよい。
【0048】
無影灯の裏面(15)側に光源からの熱を無影灯の外へ放出するための放熱部材(50)を配してもよくこの場合、光源であるLED(40)からの赤外光は少なく、LED(40)から生じる熱量は少なめであるが、放熱部材(50)によって、無影灯の裏面(15)側から放熱することで、LED(40)の耐久性を上げることができる。無影灯の裏面(15)が金属材によって平らな面に形成されているものでは、例えば、アルミニウム材によって平らな裏面(15)を形成すれば、無影灯の裏面(15)側からの放熱効果を高めることができ、放熱部材(50)をわざわざ設けないで済む。
【0050】
LED(40)は、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)のいずれか1つの形状に対応する形にLED(40)の発光分布がなるように形成してもよくこの場合、LED(40)からの光を単に集光させるだけで、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)に照射させることができ、特殊なレンズを使う必要がない。
【0051】
集光レンズ(32)は、LED(40)からの光を略正方形の領域(S15)に照射するように形成され、集光レンズ(32)の2以上は、互いに集まることでレンズモジュール(32M)を構成し、レンズモジュール(32M)が照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)のいずれか1つの形状に対応する形状に形成されてもよくこの場合、集光レンズ(32)を集めて適当な形のレンズモジュール(32M)にするだけで、レンズモジュール(32M)の形に対応した照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)にLED(40)からの光を集光させることができる。また、レンズモジュール(32M)の複数を集めて、適当な形にすることで、その形に対応した照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)にLED(40)からの光を集光させることもできる。
【0052】
集光レンズ(32)は、LED(40)からの放射エネルギーの高い光を照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の周縁部(S14)に集光させる一方、放射エネルギーの低い光を照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の中央部(S13)に集光させるように形成されているものでは、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の中央部(S13)および周縁部(S14)の各照度がほぼ同じになり、照明域(S1)あるいは受け持ち領域(S11、S12)の均整度を上げることができる。
【0053】
集光レンズ(32)とレンズ支持部材(33)とを一体的に形成し、レンズ支持部材(33)の背面あるいは表面に遮光材(36)を塗布したものでは、集光レンズ(32)とレンズ支持部材(33)とは、透光性を有する材料によって一体成形され、その後に、レンズ支持部材(33)の背面あるいは表面側に遮光材(36)が塗布される。集光レンズ(32)とレンズ支持部材(33)とを一体成形することで、それらを別々に製造して組み立てる必要がない。
【0054】
集光レンズ(32)とLED(40)との間にLED(40)からの熱を放出するための放熱用の隙間(SL)を形成し、集光レンズ(32)をレンズ支持部材(33)からLED(40)の方へ突出してLED(40)に近接させることにより、LED(40)からの熱を放熱用の隙間(SL)に放出させて、LED(40)を過熱させないようにしてもよいこれにより、LED(40)の耐久性を高めLED(40)からの光のほぼ全部を集光レンズ(32)に入射させるようにし、LED(40)からの光を無駄に拡散させないようにすることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施の形態を示す無影灯の平面図であって、中央のLEDからの光を照明域全体に集光させた様子を示す図、図2は無影灯の側面図、図3は同じく無影灯の平面図であって、各LEDからの光を照明領域全体に個々に集光させた様子を示す図、図4は無影灯の側面図であって、各LEDからの光を照明領域全体に個々に集光させた様子を示す図、図5は無影灯の正面図、図6は無影灯の部分拡大平面図であって、光学系として集光レンズを示した図である。
【0056】
図1〜図6に示すように、本発明の第1実施の形態に係る無影灯は、光源からの光を照明域S1へ集光させるようにしたものであり、基板20と光学系30とを備えている。無影灯は図示しないアームにより支持される。光源は複数のLED40を含んでいる。基板20の表面21を照明域S1に対向させるように基板20が配されている。複数のLED40は、基板20の表面21に沿って広がるように配されている。基板20は無影灯の本体10の正面板に成っている。複数のLED40の広がった形状は照明域S1の形状に対応している。第1実施の形態では、矩形状の照明域S1に合わせて、複数のLED40も基板20の表面21に沿って矩形状に広がるようになっている。LED40には、例えば、紫外光LEDのパッケージに蛍光材を被せた白色LEDが用いられている。
【0057】
本実施の形態では、LED40は基板20に縦横5×7のマトリクス状に配列されている。光学系30は、各LED40からの光を照明域S1全体へ個々に集光させるように配されている。基板20には、LED40のリードを基板20の表側から裏側へ通すためのザグリ孔(図示省略)が形成されている。基板20の背面側には、白色LED駆動のためのドライバ、電源およびADコンバータ(共に図示省略)が配されている。各LED40は電源に直列に接続されている。ドライバは電流調整することで輝度制御する機能を備えている。
【0058】
複数のLED40を正面から覆うための正面カバー31を備えている。正面カバー31は無影灯の本体10に嵌着されることで、所定位置に位置決め固定されている。光学系30は、複数の集光レンズ32を含んでいる。複数の集光レンズ32は、各LED40に対応してそれぞれ配されている。さらに、複数の集光レンズ32は、正面カバー31と一体的に形成されている。集光レンズ32は正面側が平らな片凸レンズである。図1および図2に示すように、集光レンズ32は、LED40からの光を照明域S1全体に集光させるものである。すなわち、LED40からの光の光通路L1は集光レンズ32によって照明域S1全体の幅に徐々に広くなっていく。同じく、その他の集光レンズ32も、図3および図4に示すように、各LED40からの光を照明域S1全体に個々に集光させるものである。
【0059】
複数の集光レンズ32と正面カバー31とは樹脂成形型により、一体的に形成される。素材としては、透光性を有する樹脂材が用いられている。各集光レンズ32はその光軸の方向が照明域S1の中央部を向くように形成される。したがって、集光レンズ32の形成される位置によって集光レンズ32の形状は異なっている。例えば、基板20の中央部に形成される集光レンズ32の形状と、基板20の端部に形成される集光レンズ32の形状とは異なるものになる。
【0060】
次に、第1実施の形態の作用を説明する。
基板20の表面21に複数のLED40を縦横各々所定個のマトリクス状に配列することで、複数のLED40が嵩張らず、LED40の基板20を小さくでき、無影灯の小型化を図ることができる。基板20の各位置に配され、基板20の正面側に出射された各LED40からの光は、集光レンズ32によって照明域S1全体へ個々に集光するので、光量損失が少なく、十分な光量を得ることができる。また、LED40の各々は光源が小さく、集光レンズ32は、LED32からの光を照明域S1に集光させ易くなる。さらに、各集光レンズ32は各LED40からの光を照明域S1全体に個々に集光させるから、LED40の光通路L1内に遮光物が侵入していても照明域S1に影像が発生することはない。
【0061】
図7は無影灯の部分拡大平面図であって、光学系として集光レンズを示し、LEDからの光を照明域の手前で1点に集めるようにした図である。図7に示すように、LED40からの光は照明域S1の手前で1点に集まってから照明域S1全体に向かって広がるようになる。LED40からの光を照明域S1の手前で1点に集めるために、集光レンズ32は、焦点距離の短い、外径の小さなものが用いられる。外径の小さな集光レンズ32を用いることで、隣接する集光レンズ32間の距離が短くなって、隣接するLED40間の距離が短くなって、基板20が小さくて済み、無影灯を小型にすることができる。
【0062】
図8は無影灯の正面図、図9は無影灯の正面図であって、集光レンズに矩形状断面形状のものを示した図である。前述したように、集光レンズ32は片凸レンズであるが、図8に示すように、集光レンズ32は円形断面形状の片凸レンズであってもよく、図9に示すように、矩形状断面形状の片凸レンズであってもよい。集光レンズ32の矩形状断面形状は、照明域S1の形状に対応している。
【0063】
図10は、本発明の第2実施の形態を示す無影灯の部分平面図であって、光学系としてフレネルレンズを示した図、図11は同じく本発明の第2実施の形態を示す無影灯の正面図、図12は同じく本発明の第2実施の形態を示す無影灯の正面図である。
【0064】
図10に示すように、光学系30としてフレネルレンズ32aが用いられ、フレネルレンズ32aと正面カバー31とが一体的に形成されている。図11に示すように、フレネルレンズ32aは、円形断面形状の凸レンズの曲率だけを平面上に並べたものであってもよく、図12に示すように、矩形状の照明域S1の形状に合わせて、断面矩形状の凸レンズの曲率だけを平面上に並べたものであってもよい。
【0065】
図13は本発明の第3実施の形態を示す無影灯の平面図、図14は同じく本発明の第3実施の形態を示す無影灯の側面図である。図13および図14に示すように、基板20の表面21は、照明域S1とは反対の方向へ凹入した曲面22を備えている。曲面22は、それに配置されるLED40の光軸の方向を照明域S1の中央部に向けるように形成されている。曲面22としては、回転放物面、双曲面、回転楕円面、球面などが含まれる。
【0066】
また、正面カバー31は、照明域S1とは反対の方向へ凹入した凹入面31aを備えている。凹入面31aは、正面カバー31に一体的に形成される集光レンズ32の光軸の方向を照明域S1の中央部に向けるように形成されている。凹入面31aも同じく、回転放物面、双曲面、回転楕円面、球面などが含まれる。
【0067】
この基板20の曲面22においても、LED40のリードを通すためのザグリ孔(図示省略)が形成されており、基板20の曲面22に沿ってLED40を配する場合、例えば、LED40のリードを基板20のザグリ孔に通して、LED40を曲面22の所定位置に実装するだけで、そのLED40の光軸の方向が照明域S1の中央部を向くようになる。それによって、LED40を基板20に実装するときに、LED40の光軸合わせを特別に行う必要がない。
【0068】
前記第1実施の形態において述べたように、集光レンズ32の形成される位置によって、集光レンズ32の向きを変える必要があるが、正面カバー31が凹入面31aになっているから、同一形状の各集光レンズ32を正面カバー31の凹入面31aに沿って配するように形成するだけで、その集光レンズ32の光軸の方向が照明域S1の中央部を向くようになり、集光レンズ32の形成される位置によって、各集光レンズ32の形状を異ならせる必要がない。それによって、正面カバー31と集光レンズ32との一体形状を簡単にすることができ、製作し易くなる。
【0069】
図15は本発明の第4実施の形態を示す無影灯の部分平面図であって、光学系として反射鏡を示した図、図16は同じく無影灯の部分平面図であって、反射鏡で反射させたLEDからの光を照明域の手前で1点に集めるようにした図である。
【0070】
図15に示すように、光学系30は、複数の反射鏡35を含んでいる。複数の反射鏡35は、各LED40に対応してそれぞれ配されている。複数の反射鏡35は、集光レンズ32に代えて用いられていて、照明域S1全体へ個々に各LED40からの光を反射して集光させるように形成されている。反射鏡35は、LED40から照明域S1外に出射した光を照明域S1内に向けて反射させることで、LED40からの光がほぼ全て照明域S1に集光することになり、光量損失を少なくして、十分な光量を得ることができるものである。また、反射鏡35が凹面鏡に類似したものであるとき、反射鏡35の鏡軸が照明域S1の中央部を通るように、各反射鏡35が配置される。
【0071】
図16に示すように、LED40からの光を反射して照明域S1の手前で1点に集めるように反射鏡35を形成してもよい。例えば、反射鏡35が凹面鏡に類似したものであるとき、焦点距離の短い、外径の小さな反射鏡35を用いることで、LED40からの光は照明域S1の手前で1点に集まってから照明域S1全体に向かって広がるようになる。外径の小さな反射鏡35を用いることで、隣接する反射鏡35間の距離が短くなって、隣接するLED40間の距離が短くなって、基板20の狭い範囲内に所定の複数のLED40を配することができ、無影灯を小型にすることができる。
【0072】
図17は本発明の第5実施の形態を示す無影灯の部分平面図であって、光学系として集光レンズおよび反射鏡を示した図である。図17に示すように、集光レンズ32と共に反射鏡35が用いられている。LED40と反射鏡35とは、互いの光軸を合わせるように配されている。反射鏡35を集光レンズ32と共に用いる場合には、集光レンズ32の外に向かって出射するLED40からの光を反射して、集光レンズ32へ向けるように反射鏡35を形成する。それにより、LED40からの光がほぼ全て集光レンズ32を通って照明域S1に集光することになり、光量損失を少なくして、十分な光量を得ることができる。
【0073】
図18は本発明の第6実施の形態に係る無影灯を概念的に示した部分平面図であって、LEDからの光を集光レンズによって照明域全体に集光させた図、図19は、同じく部分平面図であって、LEDからの光を集光レンズによって集光させた領域をLED毎に異ならせるようにした図、図20は、同じく部分平面図であって、複数のLEDは2つのグループに分けられ、各グループにかかるLEDからの光を集光レンズにより受け持ち領域に集光させた図である。
【0074】
図18に示すように、光学系30は、基板20の表面21に沿うようにそれぞれ配された複数の集光レンズ32と、複数の集光レンズ32を支持するためのレンズ支持部材33とを備えている。レンズ支持部材33の装着面33aは、基板20の表面21に沿うように曲面に形成されている。複数の集光レンズ32は、片凸レンズ状に形成され、その装着面33aに沿って配されている。レンズ支持部材33は、複数の集光レンズ32を複数のLED40にそれぞれ対応させるようにして支持している。
【0075】
また、レンズ支持部材33は、複数の集光レンズ32の各光軸L2を複数のLED40の各光軸L2にそれぞれ一致させるように形成されている。レンズ支持部材33には、各LED40の光軸L2に対しその中心軸を一致させるようにして装着孔33bがそれぞれ穿設されている。それによって、同一の集光レンズ40を各装着孔33bに嵌め込めば、各集光レンズ32の光軸L2と各LED40の光軸L2とが一致するようになり、集光レンズ32の組立が容易になる。
【0076】
図18においては、LED40からの光を集光レンズ32で照明域S1全体に集光させたものを示したが、図19に示すように、LED40からの光を集光レンズ32で照明域S1内の受け持ち領域S11、S12にそれぞれ集光させるようにしてもよい。隣り合う受け持ち領域S1、S2において、受け持ち領域S11、S12の周縁部S14同士を重ね合わせるようにすれば、周縁部S14同士の照度が上がって、受け持ち領域S1、S2の中央部S13の照度とほぼ等しくなり、照明域S1の均整度を上げることができる。
【0077】
また、図20に示すように、複数のLED40は、2つのグループG11、G12に分けられている。照明域S1は、グループG11、G12に受け持たれる領域である受け持ち領域S11、S12を含んでいて、集光レンズ32は、グループG11、G12に係るLED40からの光を受け持ち領域11、12に集光させるように配されている。これに限らず、複数のLED40を二以上のグループG11、G12、…に分け、各グループG11、G12、…に係るLED40からの光を二以上の受け持ち領域S11、S12、…に集光させるようにしてもよい。
【0078】
図21は、本発明の第7実施の形態に係る無影灯の集光レンズを主に示す部分斜視図、図22は、図21のXXII矢視図、図23は、図21のXXIII矢視図である。
【0079】
図21〜図23に示すように、集光レンズ32は、複数の前方凸レンズ部32bと複数の後方凸レンズ部32cとを一体形成して成る。前方凸レンズ部32bは、集光レンズ32の正面から前方に突出していて、後方凸レンズ部32cは、集光レンズ32の背面から後方に突出している。複数の前方凸レンズ部32bは、LED40の並べられている行に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成されている。また、複数の後方凸レンズ部32cは、LED40の並べられている列に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成されている。複数の前方凸レンズ部32bと複数の後方凸レンズ部32cとが一体形成されているので、複数の集光レンズ32を個々に形成し、個々に組み立てる必要がない。
【0080】
前方凸レンズ部32bと後方凸レンズ部32cとの一対によって、各LED40からの光が照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12に集光するように成っている。前方凸レンズ部32bおよび後方凸レンズ部32cの各々は、互いに異なる曲率で前方および後方にそれぞれ突出していて、LED40からの光を照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12に集光させるように形成されている。例えば、照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12が略矩形状である場合に、LED40からの光を後方凸レンズ部32cで照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12の短手方向に集光させ、透過した光をさらに、前方レンズ部32bで照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12の長手方向に集光させるようになっている。
【0081】
図24は、本発明の第8実施の形態を示す無影灯の説明図である。図24に示すように、複数のLED40は、赤、緑、青の各色を発光するRGBの各LED40を含んでいて、赤色LED40rからの光束の量の比率をその円グラフの「R」の面積で示し、緑色LED40gからの光束の量の比率をその円グラフの「G」の面積で示し、青色LED40bからの光束の量の比率をその円グラフの「B」の面積で示している。図24aでは、RGBの各LED40からの光束の量の比率はそれぞれ1/3であって、標準的な白色光となる。また、図24bでは、RGBの各LED40からの光束の量の比率はそれぞれ1/2、1/4、1/4であって、赤が強い白色光となる。さらに、図24cでは、RGBの各LED40からの光束の量の比率はそれぞれ1/4、1/2、1/4であって、緑が強い白色光となる。さらに、図24dでは、RGBの各LED40からの光束の量の比率はそれぞれ1/4、1/4、1/2であって、青が強い白色光となる。
【0082】
図外のLED制御手段は、RGBの各LED40からの光束の総量を一定のままにして、例えば、図24a〜dに示すように、RGBの各LED40からの光束の比率を変えることで、色温度を調整するものである。LED制御手段が各LED40をパルス制御することで、点灯電圧を一定のままで調光することができる。
【0083】
図25は、本発明の第9実施の形態を示す無影灯の説明図であって、(a)は、複数の白色LEDの中に赤色LEDを含ませたことを示す説明図、(b)は、色調が赤系、緑系、青系である各系統の白色LEDが、同じ系統で1箇所に集まらないように配されていることを示す説明図である。
【0084】
図25aに示すように、複数のLED40は、2以上の白色LED40wを集めて成るLEDモジュール40Mの複数と、1または2以上の赤色LED40rとを含んでいる。本第9実施の形態では、LEDモジュール40Mは白色LED40wを10個集めたものであって、基板20の表面21上に6個配されている。隣り合うLED40の間の隙間あるいは、各LEDモジュール40Mの周りには白色LED40wがそれぞれ配されている。赤色LED40rを点灯させることで、白色LED40wの点灯だけでは黄色っぽく見える赤色の物体を本来の色に見せることができ、演色性が高まる。
【0085】
図25bに示すように、複数のLED40は、色調が赤系、緑系、青系である各系統の白色LED40wを含んでいて、各系統の白色LED40wは、同じ系統で1箇所に集まらないように配されている。図25bでは、赤系の白色LED40wを「A」で示し、緑系の白色LED40wを「B」で示し、青系の白色LED40wを「C」で示している。図外のLED制御手段によって、各系統の白色LED40wを点灯制御することで、照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12の照度を変えることなく、利用者の好みの色温度に変えることができる。
【0086】
図25bに示すように、左端から1列目の白色LED40wの並び「AABBCC」、また、左端から2列目の白色LED40wの並び「CCAABB」、さらに、左端から3列目の白色LED40wの並び「BBCCAA」をそれぞれ1つのモジュールとしてもよい。
【0087】
図26は、本発明の第10実施の形態を示す無影灯において、正面カバーを破断して示す部分断面図、図27は、同じく、無影灯の正面図である。
【0088】
図26に示すように、無影灯の裏面15側には、光源であるLED40からの熱を無影灯の外へ放出するための放熱部材50が配されている。放熱部材50は、ベース51に多数個のリブ52を形成したものである。リブの代わりにピンを多数個を形成してもよい。放熱部材50のベース51は無影灯の裏面15になっている。ベース51の両側縁にはハンドル70が取付られている。LED40からの熱は、ベース51からリブ52に伝わり、さらにリブ52から放熱される。それにより、LED40が適正な温度に保たれ、LED40の耐久性を向上させることができる。
【0089】
図28は、本発明の第11実施の形態を示す無影灯であって、無影灯の裏面が金属材によって平らな面に形成されていることを示す部分断面図である。
【0090】
無影灯の裏面15は、熱伝導に優れた例えばアルミニウム材などの金属材によって平らな面に形成されている。本実施の形態では、無影灯の裏面15は、金属材によって鏡面に形成され、無影灯の背後を照明するための補助照明灯60を備えている。無影灯を裏表逆にすることで、鏡として用いることができる。無影灯の裏面15を鏡面メッキによって形成してもよい。
【0091】
図29は、本発明の第12実施の形態を示す無影灯の部分斜視図である。図29に示すように、照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12のいずれか1つの形状に対応する形に発光分布がなるようにLED40が形成されている。
【0092】
例えば、照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12が矩形状である場合に、照明域S1等の長手方向にLED40の発光分布の長手方向が対応するようにLED40が配されている。それによって、LED40の発光分布の形が照明域S1等の形状に対応するようになり、LED40からの光を簡単な集光レンズで集光させるだけで、照明域S1等に照射させることができる。
【0093】
図30は、本発明の第13実施の形態を示す無影灯のレンズモジュールの斜視図、図31は、同じく無影灯の斜視図である。
【0094】
図30に示すように、集光レンズ32は、LEDからの光を略正方形の領域15に照射するように形成されている。集光レンズ32の2以上は、互いに集まることでレンズモジュール32Mを構成している。本第13実施の形態では、10個の集光レンズ32によって1つのレンズモジュール32Mが構成されている。
【0095】
図31に示すように、基板20には9個のレンズモジュール32Mが装着されている。本第13実施の形態では、レンズモジュール32Mは、照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12のいずれか1つの形状に対応する形状に形成されている。このように、2以上の集光レンズ32を所定の形状に集めたレンズモジュール32Mによって、そのレンズモジュール32Mの形状に対応する照明域S1等にLED40からの光を集光させることができ、レンズモジュール32Mの製作が容易になる。
【0096】
図32は、本発明の第14実施の形態を示す無影灯の概念図である。図32aに示すように、LEDの放射(発光)エネルギーの分布は、山形形状であって、光軸L2の方向に放射する光の放射エネルギーが最高値となり、光軸L2の方向に対して放射する光の方向が大きくなるほど、光の放射エネルギーが低くなっていく。
【0097】
図32bに示すように、集光レンズ32によって、LED40からの放射エネルギーの高い光を照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12の周縁部S14に集光させる一方、放射エネルギーの低い光を照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12の中央部S13に集光させるようにした。それによって、照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12の中央部S13および周縁部S14の各照度がほぼ同じになり、照明域S1あるいは受け持ち領域S11、S12の均整度を上げることができる。
【0098】
図33〜図36は、本発明の第15実施の形態を示す無影灯であって、図33は、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成し、レンズ支持部材の背面に遮光材を塗布した図、図34は、同じく、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成し、レンズ支持部材の表面に遮光材を塗布した図、図35は、集光レンズとLEDとの間の隙間をできるだけ小さくする一方、レンズ支持部材とLEDとの間の隙間をできるだけ大きくしたものであり、レンズ支持部材の背面に遮光材を塗布した図、図36は、集光レンズとLEDとの間の隙間をできるだけ小さくする一方、レンズ支持部材とLEDとの間の隙間をできるだけ大きくしたものであり、レンズ支持部材の表面に遮光材を塗布した図である。
【0099】
図33に示すように、集光レンズ32とレンズ支持部材33とは、透光性を有する材料によって一体成形され、その後に、集光レンズ32の表面と背面とが磨かれ、レンズ支持部材33の背面側に遮光材36が塗布される。集光レンズ32とレンズ支持部材33とを一体成形したことで、それらを別々に製造して組み立てる必要がない。また、図34に示すように、レンズ支持部材33の表面側に遮光材36を塗布するようにしてもよい。
【0100】
図35に示すように、レンズ支持部材33とLED40との間に広めの放熱用の隙間SLが形成され、放熱用の隙間SLに、LED40から熱を放出するようになっている。また、集光レンズ32の背面37をレンズ支持部材33からLED40の方(背後の方)に突出させることで、集光レンズ32の背面37側をLED40に近接させるようにしてもよい。
【0101】
また、図35においても、図33、図34と同様に、集光レンズ32とレンズ支持部材33とは、透光性を有する材料によって一体成形され、その後に、集光レンズ32の表面と背面とが磨かれ、レンズ支持部材33の背面側に遮光材36が塗布される。また、図36に示すように、レンズ支持部材33の表面側に遮光材36を塗布するようにしてもよい。
【0102】
図37および図38は、本発明の第16実施の形態を示す無影灯であって、図37は、集光レンズをレンズ支持部材にマトリクス状に並べて、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成したものであり、(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線断面図、図38は、同じく、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成したものであって、レンズ支持部材に遮光材を塗布したものであり、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【0103】
図37に示すように、集光レンズ32は、略半円球形状に形成され、平板状のレンズ支持部材33にマトリクス状に配列されていて、複数の集光レンズ32とレンズ支持部材33とが透光性を有する材料によって一体成形されている。また、図38に示すように、レンズ支持部材33の表面側には遮光材36が塗布され、LED40からの光のほぼ全部を集光レンズ32に入射させるようにして、光の無駄な拡散を防止している。図38に示すものに限らず、レンズ支持部材33の裏面側に遮光材36を塗布してもよい。
【0104】
なお、前記実施の形態においては、複数のLED40を基板20の表面21にマトリクス状に配列したものを示したが、基板20の表面21にほぼ均一に分散するように並べるようにしてもよい。
【0105】
また、前記実施の形態においては、基板20の曲面22および正面カバー31の凹入面31aを回転放物面、双曲面、回転楕円面、球面に形成した例を示したが、完全な回転放物面等でなくてもよく、これに近似した曲面であってもよい。
【0106】
さらに、実施の形態においては、基板20の曲面22や正面カバー31の凹入面31aが1つの滑らかな曲面であるとして説明したが、基板20や正面カバー31を複数の領域にそれぞれ分割し、それぞれの領域が所定の各曲面で形成されているようなものであってもよい。
【0107】
さらに、前記実施の形態では、前方凸レンズ部32bは、LED40の並べられている行に沿ってシリンダー状に延びていて、後方凸レンズ部32cは、LED40の並べられている列に沿ってシリンダー状に延びているものを示したが、逆の態様、すなわち、前方凸レンズ部32bは、LED40の並べられている列に沿って延びていて、後方凸レンズ部32cは、LED40の並べられている行に沿ってシリンダー状に延びているものであってもよい。
【0108】
【発明の効果】
本発明に係る無影灯によれば、無影灯の裏面が金属材によって鏡面に形成され、無影灯の背後を照明するための補助照明灯を備えたので、無影灯の裏面側からの放熱効果を高めることができ、また、無影灯を裏表逆にすることで、鏡として用いることができるとともに、補助照明灯を点灯することで、鏡に写る対象を照らすことができる。複数のLEDが基板の表面に沿って広がるように配され、光学系が各LEDからの光を照明域全体へ個々に集光させるように配されているので、LEDの光量損失が少ない構成になり、少数のLEDであっても十分な光量を得られるようにして、コストを低減することができる。また、基盤に配される各LEDは小さな光源であるから、光源からの光を照明域に集光させ易くすることができる。また、LEDの光通路内に遮光物が侵入していても照明域に影像が発生せず、無影度を向上させることができる。
【0109】
さらに、集光レンズがLEDからの光を照明域の手前で1点に集めるように配されているので、外径の小さな集光レンズを用いるようにすればよく、隣接する集光レンズ間の距離が短くなることから、無影灯を小型にすることができる。さらに、複数の反射鏡が照明域全体へ個々に各LEDからの光を反射して集光させるように形成されているので、各LEDからの光を照明域に集光させることができ、光量損失の少ない構成になり、十分の光量を得ることができる。
【0110】
さらに、反射鏡がLEDからの光を反射して照明域の手前で1点に集めるように形成されているので、外径の小さな反射鏡を用いればよいから、隣接する反射鏡間の距離が短くなり、無影灯を小型にすることができる。さらに、基板の表面が照明域とは反対の方向へ凹入した曲面を備え、その曲面に配置されるLEDの光軸の方向を照明域の中央部に向けるようにその曲面を形成したので、例えば、LEDを基板の表面に実装するだけで、自動的にLEDの光軸の方向が照明域の中央部を向くようになるから、LEDの位置合わせを容易に行うことができる。
【0111】
正面カバーが照明域とは反対の方向へ凹入した凹入面を備え、照明カバーに一体的に形成される集光レンズの光軸の方向を照明域の中央部に向けるように凹入面を形成したので、正面カバーと一体的に形成される複数の集光レンズを同一形状のものにすることができ、正面カバーの製作が容易になる。
【0112】
複数の集光レンズが基板の表面に沿うようにそれぞれ配され、レンズ支持部材が複数の集光レンズを複数のLEDにそれぞれ対応するようにして支持し、複数の集光レンズの各光軸を複数のLEDの各光軸にそれぞれ一致させるようにしたので、例えば、レンズ支持部材全体を基板の表面と同じように曲面に形成したり、また、例えば、集光レンズを装着するための装着孔を形成したりすれば、集光レンズの各光軸を複数のLEDの各光軸に一致させることができ、LEDの配される位置に対応させて様々な形状の集光レンズを用意する必要がなく、複数の集光レンズに同一のものを用いることができ、集光レンズの製造コストや組立コストを低減することができる。
【0113】
グループに係るLEDからの光が集光レンズによって受け持ち領域にそれぞれ集光するようにしたので、例えば、受け持ち領域の中央部の照度よりその中央部の周囲である周縁部の照度が低くなるような場合に、隣り合う受け持ち領域において、受け持ち領域の周縁部同士を重なり合うようにして照度を上げるようにすれば、照明域の均整度が上がり、照明域の隅々まで均一な明るさを実現することができる。
【0114】
集光レンズは、集光レンズの正面から前方に突出している前方凸レンズ部と、集光レンズの背面から後方に突出している後方凸レンズ部とを含み、前方凸レンズ部の複数がLEDの並べられている各行または各列の一方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成され、後方凸レンズ部の複数が各行または各列の他方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成されているので、複数の集光レンズを個々に形成し、個々に組み立てることなく、集光レンズの製造コストおよび組立コストを低減することができる。
【0115】
前方凸レンズ部および後方凸レンズ部の各々が互いに異なる曲率で前方および後方にそれぞれ突出していて、LEDからの光を照明域あるいは受け持ち領域に集光させるように形成されているので、LEDからの光を後方凸レンズ部で一方向に集光させ、さらに、前方凸レンズ部で他方向に集光させることで、各LEDからの光を照明域あるいは受け持ち領域に集光させることができる。
【0116】
複数のLEDが赤、緑、青の各色を発光するRGBの各LEDを含み、LED制御手段がRGBの各LEDをそれぞれ点灯制御するようにしたので、RGBの各LEDからの光束の総量を一定のままにし、照明域あるいは受け持ち領域の照度を変えることなく、RGBの各LEDからの光束の比率を変えて、利用者の好みの色温度に変えることができ、使い勝手を良くすることができる。
【0117】
2以上の白色LEDを集めて成るLEDモジュールの複数に、1または2以上の赤色LEDを含ませたので、例えば、白色LEDを点灯しただけでは赤色の成分の不足で黄色っぽく見える赤い物体が、赤色LEDを点灯させることで、本来の色に見せることができ、演色性を高めることができる。
【0118】
色調が赤系、緑系、青系である各系統の白色LEDを含み、各系統の白色LEDが同じ系統で1箇所に集まらないように配されているので、各系統の白色LEDを点灯制御することで、照明域あるいは受け持ち領域の照度を変えることなく、利用者の好みの色温度に変えることができる。
【0120】
LEDが照明域あるいは受け持ち領域のいずれか1つの形状に対応する形にLEDの発光分布がなるように形成されているので、LEDからの光を単に集光させるだけで、照明域あるいは受け持ち領域を照射するようになり、特殊なレンズを使う必要がなく、集光レンズの製造コストを低減することができる。
【0121】
集光レンズがLEDからの光を略正方形の領域に照射するように形成され、集光レンズの2以上は、互いに集まることでレンズモジュールを構成し、レンズモジュールが照明域あるいは受け持ち領域のいずれか1つの形状に対応する形状に形成されているので、集光レンズを集めて適当な形のレンズモジュールにするだけで、レンズモジュールの形に対応した照明域あるいは受け持ち領域にLEDからの光を集光させることができ、集光レンズの設計が容易にできる。
【0122】
LEDからの放射エネルギーの高い光を照明域あるいは受け持ち領域の周縁部に集光させる一方、放射エネルギーの低い光を照明域あるいは受け持ち領域の中央部に集光させるように集光レンズを形成したので、照明域あるいは受け持ち領域の中央部および周縁部の各照度がほぼ同じになって、照明域あるいは受け持ち領域の均整度が上がり、照明域あるいは受け持ち領域の隅々まで均一な明るさを実現することができる。
【0123】
レンズ支持部材と集光レンズとを一体的に形成し、レンズ支持部材の正面側または背面側の少なくとも一方に遮光材を塗布したので、レンズ支持部材と集光レンズとを別々に製造して組み立てる必要がなく、製造コストおよび組立コストを低減することができる。
【0124】
レンズ支持部材とLEDとの間にLEDからの熱を放出するための放熱用の隙間を形成したので、LEDからの熱を放熱用の隙間に放出させ、LEDからの熱を効率よく放出して、LEDを過熱させないようにしたから、LEDの耐久性が高まり、一方、レンズ支持部材からLEDの方へ集光レンズを突出してLEDに近接させることで、LEDからの光のほぼ全部を集光レンズに入射させるようにしたので、LEDからの光の拡散を抑え、LEDからの光を集光レンズによって無駄なく照明域に集光させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態を示す無影灯の平面図であって、中央のLEDからの光を照明域全体に集光させた様子を示す図である。
【図2】 同じく無影灯の側面図であって、中央のLEDからの光を照明域全体に集光させた様子を示す図である。
【図3】 同じく無影灯の平面図であって、各LEDからの光を照明領域全体に個々に集光させた様子を示す図である。
【図4】 同じく無影灯の側面図であって、各LEDからの光を照明領域全体に個々に集光させた様子を示す図である。
【図5】 同じく無影灯の正面図である。
【図6】 同じく無影灯の部分拡大平面図であって、光学系として集光レンズを示した図である。
【図7】 同じく無影灯の部分拡大平面図であって、光学系として集光レンズを示し、LEDからの光を照明域の手前で1点に集めるようにした図である。
【図8】 同じく無影灯の正面図である。
【図9】 同じく無影灯の正面図であって、集光レンズに矩形状断面形状のものを示した図である。
【図10】 本発明の第2実施の形態を示す無影灯の部分平面図であって、光学系としてフレネルレンズを示した図である。
【図11】 本発明の第2実施の形態を示す無影灯の正面図である。
【図12】 本発明の第2実施の形態を示す無影灯の正面図である。
【図13】 本発明の第3実施の形態を示す無影灯の平面図である。
【図14】 本発明の第3実施の形態を示す無影灯の側面図である。
【図15】 本発明の第4実施の形態を示す無影灯の部分平面図であって、光学系として反射鏡を示した図である。
【図16】 本発明の第4実施の形態を示す無影灯の部分平面図であって、反射鏡で反射させたLEDからの光を照明域の手前で1点に集めるようにした図である。
【図17】 本発明の第5実施の形態を示す無影灯の部分平面図であって、光学系として集光レンズおよび反射鏡を示した図である。
【図18】 本発明の第6実施の形態係る無影灯を概念的に示した部分平面図であって、各LEDおよび各集光レンズを共に凹入した曲面に沿って配し、LEDと集光レンズとの各光軸とを一致させ、LEDからの光を集光レンズにより照射域全体に集光させた図である。
【図19】 同じく無影灯を概念的に示した部分平面図であって、LEDと集光レンズとの各光軸とを一致させ、LEDからの光を集光レンズによって集光させた領域をLED毎に異ならせるようにした図である。
【図20】 同じく無影灯を概念的に示した部分平面図であって、LEDと集光レンズとの各光軸とを一致させ、複数のLEDは2つのグループに分けられ、各グループにかかるLEDからの光を集光レンズにより受け持ち領域に集光させた図である。
【図21】 本発明の第7実施の形態に係る無影灯の集光レンズを主に示す部分斜視図である。
【図22】 図21のXXII矢視図である。
【図23】 図21のXXIII矢視図である。
【図24】 本発明の第8実施の形態を示す無影灯の説明図であって、RGBの各LEDからの光束の総量を一定のままにして、RGBの各LEDからの光束の比率を変えることで、色温度を調整することを示す図である。
【図25】 本発明の第9実施の形態を示す無影灯の説明図であって、(a)は、複数の白色LEDの中に赤色LEDを含ませたことを示す説明図、(b)は、色調が赤系、緑系、青系である各系統の白色LEDが、同じ系統で1箇所に集まらないように配されていることを示す説明図である。
【図26】本発明の第10実施の形態を示す無影灯において、正面カバーを破断して示す部分断面図である。
【図27】 同じく、無影灯の正面図である。
【図28】 本発明の第11実施の形態を示す無影灯であって、無影灯の裏面が金属材によって平らな面に形成されていることを示す部分断面図である。
【図29】 本発明の第12実施の形態を示す無影灯であって、照明域あるいは受け持ち領域のいずれか1つの形状に対応する形に発光分布がなるように形成されたLEDを示す図である。
【図30】 本発明の第13実施の形態に係る無影灯のレンズモジュールの斜視図である。
【図31】 同じく無影灯の斜視図であって、照明域あるいは受け持ち領域のいずれか1つの形状に対応する形に形成されたレンズモジュールを複数組み込んだものを示す図である。
【図32】 本発明の第14実施の形態を示す無影灯であって、(a)は、LEDの放射(発光)エネルギーの分布を示す図、(b)は、集光レンズによって、LEDからの放射エネルギーの高い光を照明域あるいは受け持ち領域の周縁部に集光させる一方、放射エネルギーの低い光を照明域あるいは受け持ち領域の中央部に集光させるようしたことを示す図である。
【図33】本発明の第15実施の形態を示す無影灯であって、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成し、レンズ支持部材の背面に遮光材を塗布した図である。
【図34】同じく、第15実施の形態を示す無影灯であって、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成し、レンズ支持部材の表面に遮光材を塗布した図である。
【図35】同じく、第15実施の形態を示す無影灯であって、集光レンズとLEDとの間の隙間をできるだけ小さくする一方、レンズ支持部材とLEDとの間の隙間をできるだけ大きくしたものであり、レンズ支持部材の背面に遮光材を塗布した図である。
【図36】同じく、第15実施の形態を示す無影灯であって、集光レンズとLEDとの間の隙間をできるだけ小さくする一方、レンズ支持部材とLEDとの間の隙間をできるだけ大きくしたものであり、レンズ支持部材の表面に遮光材を塗布した図である。
【図37】本発明の第16実施の形態を示す無影灯であって、集光レンズをレンズ支持部材にマトリクス状に並べて、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成したものであり、(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図38】同じく、集光レンズとレンズ支持部材とを一体的に形成したものであって、レンズ支持部材に遮光材を塗布したものであり、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【符号の説明】
G11、G12…グループ
L1…光通路
L2…光軸
S1…照明域
S11、S12…受け持ち領域
S13…中央部
S14…周縁部
S15…略正方形の領域
SL…放熱用の隙間
10…本体
15…裏面
20…基板
21…表面
22…曲面
30…光学系
31…正面カバー
31a…凹入面
32…集光レンズ
32a…フレネルレンズ
32b…前方凸レンズ部
32c…後方凸レンズ部
32s…レンズ面
32M…レンズモジュール
33…レンズ支持部材
33a…装着面
33b…装着孔
35…反射鏡
36…遮光材
37…集光レンズの背面
40…LED
40b…青色LED
40g…緑色LED
40r…赤色LED
40w…白色LED
40M…LEDモジュール
41…発光部
50…放熱部材
51…ベース
52…リブ
60…補助照明灯
70…ハンドル

Claims (6)

  1. 光源からの光を照明域へ集光させるようにしたものであり、基板と光学系とを備えた無影灯において、
    前記光源は、複数のLEDを含み、
    前記無影灯の裏面は、金属材によって鏡面に形成され、
    前記無影灯の背後を照明するための補助照明灯を備えている
    ことを特徴とする無影灯。
  2. 光源からの光を照明域へ集光させるようにしたものであり、基板と光学系とを備えた無影灯において、
    前記光源は、複数のLEDを含み、
    前記複数のLEDは、前記基板の表面に沿って広がるように配され、
    前記基板の表面は、前記照明域とは反対の方向へ凹入した曲面を備え、
    前記曲面は、該曲面に配置されるLEDの光軸の方向を前記照明域に向けるように形成され、
    前記光学系は、前記基板の表面に沿うようにそれぞれ配された複数の集光レンズと、該複数の集光レンズを前記複数のLEDにそれぞれ対応するようにして支持するためのレンズ支持部材とを備え、
    前記レンズ支持部材は、前記複数の集光レンズの各光軸を前記複数のLEDの各光軸にそれぞれ一致させるように形成され
    前記無影灯の裏面は、金属材によって鏡面に形成され、
    前記無影灯の背後を照明するための補助照明灯を備えている
    ことを特徴とする無影灯。
  3. 前記複数のLEDは、マトリクス状に並べられ、
    前記集光レンズは、集光レンズの正面から前方に突出している複数の前方凸レンズ部と、集光レンズの背面から後方に突出している複数の後方凸レンズ部とを含み、
    前記複数の前方凸レンズ部は、前記LEDの並べられている各行または各列の一方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成され、
    前記複数の後方凸レンズ部は、前記各行または各列の他方に沿ってシリンダー状にそれぞれ延びていて、互いに連続するように形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の無影灯。
  4. 前記集光レンズは、前記LEDからの放射エネルギーの高い光を前記照明域の周縁部に集光させる一方、放射エネルギーの低い光を前記照明域の中央部に集光させるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の無影灯。
  5. 前記レンズ支持部材と前記集光レンズとは一体的に形成され、
    前記レンズ支持部材の正面側または背面側の少なくとも一方には、遮光材が塗布されている
    ことを特徴とする請求項2,3または4に記載の無影灯。
  6. 前記複数のLEDは、2以上の白色LEDを集めて成るLEDモジュールの複数と、1または2以上の赤色LEDとを含む
    ことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の無影灯。
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