JP4290778B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体基板(以下、「基板」という。)に加熱を伴う処理を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
半導体装置の製造においては基板に対して様々な処理が施される。これらの処理の中には基板に酸化膜、窒化膜等を形成したり、アニール処理を施すことを目的として基板を所定の雰囲気中(真空を含む)で加熱する処理がある。また、このような基板の加熱を伴う処理では半導体装置の品質を一定に保つために適切な温度管理が要求される。特に、基板の温度を高速に昇降させるRTP(Rapid Thermal Processing)では、基板の温度管理は重要となる。
【0003】
基板の温度管理を行うための一つの手法として、基板の温度を放射温度計を用いて非接触で測定するという方法がある。図7はこのような温度測定方法を用いる基板処理装置の従来の一例を示す図である。
【0004】
図7に示す基板処理装置101では石英窓121を有するチャンバ102に基板109を収容し、ランプ103からの光を照射することで基板109を加熱するようになっている。基板109の下方には放射温度計104が配置されており、チャンバ102の下部は放射温度計104まで伸びる筒状の筒部122となっている。
【0005】
放射温度計104は内部にレンズや検出器を有しており、通常、測定対象にフォーカスを合わせる(あるいは、測定対象の位置から平行光を入射させる)ようにして使用される。また、市販されている放射温度計104を使用する場合、測定対象である基板109までの距離を仕様に定められた距離とする必要があり、筒部122は不可欠となる。
【0006】
しかし、チャンバ102に筒部122のような形状を設けた場合、チャンバ102内部の処理ガスが筒部122の内部まで進入し、チャンバ102内部のガス置換の効率を低下させてしまう。
【0007】
また、基板109と放射温度計104との距離を確保しつつ基板109から十分な光を得るためには筒部122の径を大きくする必要がある。したがって、チャンバ102内部から見て筒部122との接続位置は大きな開口部123となる。通常、ランプ103からの光が効率よく基板109を加熱するためにチャンバ102の内壁は鏡面加工されている。しかし、このような大きな開口部123が存在するとこの領域において光が反射されないこととなり、基板109を均一に加熱することが困難となる。その結果、基板109の面内温度均一性を維持できず、品質が低下してしまう。
【0008】
図8は放射温度計104を用いて基板109の温度を測定する従来の基板処理装置の他の例を示す図である。
【0009】
図8に示す基板処理装置101aでは図7における筒部122が導光ロッド124となっている。導光ロッド124を用いる場合には高温の基板109から放射される光が導光ロッド124内部にて多数回反射した後、放射温度計104へと入射する。したがって、放射温度計104による測定に用いられる光の波長は導光ロッド124を透過する光の波長に制限される。
【0010】
ところが、この制限された波長は加熱源であるランプ103からの光をノイズとして拾う波長であり、導光ロッド124を用いる温度測定では基板109の周囲を遮光部材125にて覆うことが必要となる。しかし、このような遮光部材125を設けてもノイズを完全に防止することはできず、また、基板109の外周を熱的、光学的に不均一なものとなり、基板109の温度分布の均一性が低下してしまう。さらに、チャンバ102内部が遮光部材125により仕切られるので、チャンバ102内部のガス置換の効率も低下する。また、特殊な材質による遮光部材125を設けることにより装置価格も上昇してしまうという問題を有している。
【0011】
上記導光ロッド124を用いる温度測定方法における問題点は導光ロッド124の代わりに光ファイバを用いても同様の問題となる。その一方で、導光ロッドに代えて内部を鏡面とした導光管を用いるという手法も提案されている。しかし、導光管を用いる場合には導光管内部に入射した光の反射による減衰が大きく、温度測定を的確に行うことが困難となる。また、チャンバ102内部からの光を受けると導光管の温度が上昇してしまい、導光管自身からの放射光がノイズとなる。
【0012】
この発明は上記様々な課題に鑑みなされたものであり、放射温度計を用いる各種測定方法における課題を解決することができる基板処理装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、前記基板の一の面を加熱する加熱手段と、前記基板を収容し、底面に微小開口部が形成されているとともに、前記基板から放射されて前記底面と、前記底面と対向する前記基板の他の面と、の間で複数回反射した多重反射光によって、前記基板の均一加熱を可能とされた容器と、前記微小開口部に近づけて配置されており、前記容器内部からの光を前記微小開口部を介して検出器にて検出することにより前記基板の温度を測定する温度測定手段と、前記微小開口部と前記検出器とを光学的にほぼ共役な配置関係とする光学系と、を備え、前記検出器は、前記基板から放射され、前記容器の前記底面と前記基板の他の面との間において複数回反射した前記多重反射光を含む光を検出することを特徴とする。
【0014】
請求項2の発明は、基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、前記基板の一の面を加熱する加熱手段と、前記基板を収容し、前記基板の他の面に対向する位置に微小開口部が形成された容器と、前記容器内部からの光を前記微小開口部を介して検出器にて検出することにより前記基板の温度を測定する温度測定手段と、前記微小開口部と前記検出器とを光学的にほぼ共役な配置関係とする光学系と、を備え、前記検出器は、前記基板から放射され、前記容器内部の底面と前記基板の他の面との間において複数回反射した多重反射光を含む光を検出し、前記加熱手段が、前記容器の外部に配置され、前記基板を加熱するための光を出射するランプ、を有し、前記容器が、前記ランプからの光を透過する加熱用窓部材、を有することを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、前記微小開口部に配置され、前記容器内部からの光を透過する検出用窓部材をさらに備える。
【0016】
請求項4の発明は、請求項2に記載の基板処理装置であって、前記微小開口部に配置され、前記容器内部からの光を透過する検出用窓部材をさらに備え、前記検出用窓部材が、前記加熱用窓部材に遮光される波長帯域の光を透過する性質を有する。
【0017】
請求項5の発明は、請求項4に記載の基板処理装置であって、前記加熱用窓部材が石英により形成されており、前記検出用窓部材が、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、サファイア、ゲルマニウムおよびシリコンからなる群より選ばれた1つにより形成されている。
【0018】
請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記検出用窓部材を冷却する手段をさらに備える。
【0019】
請求項7の発明は、請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記検出用窓部材、前記光学系および前記検出器を保持するとともに前記微小開口部において前記容器に対して着脱自在な保持手段をさらに備える。
【0020】
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記光学系の光軸が前記微小開口部において前記基板の前記他の面にほぼ垂直であり、前記光学系が、前記微小開口部に入射する光のうち前記光軸と非平行な成分を抽出するために前記微小開口部と前記検出器の間に設けられた抽出部を有する。
【0021】
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記光学系の光軸が前記微小開口部において前記基板の前記他の面にほぼ垂直であり、前記光学系が、前記微小開口部に入射する光のうち前記光軸と平行な成分を遮光する遮光部を有する。
【0022】
請求項10の発明は、請求項8または請求項9に記載の基板処理装置であって、前記微小開口部が前記容器内部に向かって漸次広がる。
【0023】
請求項11の発明は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記検出器の検出波長帯域が4μmよりも長い波長の波長帯域である。
【0024】
請求項12の発明は、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記検出器の検出波長帯域が8〜10μmの波長帯域である。
【0025】
請求項13の発明は、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記検出器がサーモパイルを有する。
【0026】
請求項14の発明は、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の基板処理装置であって、前記容器の内部の前記微小開口部近傍に向けてガスを供給する手段をさらに備える。
【0027】
【発明の実施の形態】
<1. 装置構成>
図1はこの発明の一の実施の形態である基板処理装置1の構成を示す縦断面図であり、図2は図1に示す基板処理装置1を矢印Z方向(下方)からみたときの様子を示す底面図である。なお、以下の説明で参照される図(図1および図2を含む)では、平行斜線を施していない断面表示が含まれており、また、形状の細部を適宜簡略化して示す。
【0028】
基板処理装置1は基板9を収容する容器であるチャンバ2、基板9を加熱する光を出射するランプ31、および基板9の温度を測定する放射温度計4を有しており、所定の雰囲気中にてランプ31からの光を基板9の上面に照射することにより基板9に加熱を伴う処理を施すとともに基板9の温度が放射温度計4により測定されて管理されるようになっている。なお、放射温度計4は変換部5に接続されおり、放射温度計4からの信号を変換部5が測定温度に変換することで基板9の温度が求められるようになっている。
【0029】
また、ランプ31は上方を蓋部61により覆われ、ランプ制御部32により点灯制御されるようになっている。さらに、容器本体部21内部には基板9を支持する支持部71が設けられており、容器本体部21下部には基板9を昇降するリフト部8、および、基板9をチャンバ2内部にて回転させる回転駆動部72が設けられている。
【0030】
以下、これらの構成について順に説明するとともに放射温度計4の内部構造について説明する。
【0031】
ランプ31は複数の棒状のランプがチャンバ2外部で蓋部61に覆われるように設けられており、ランプ31はランプ制御部32から電力が供給されることにより点灯制御される。また、蓋部61はランプ31からの光により高温とならないように内部に冷却用の水路611が形成されており、さらに、ランプ31からの光を反射して基板9を効率よく加熱することができるように内壁が鏡面に加工されている。
【0032】
チャンバ2は基板9の下方および側方周囲を覆う容器本体部21に基板9の上方を覆う石英窓22を取り付けて構成されている。石英窓22は石英により形成されており、チャンバ2内に載置される基板9とランプ31との間に位置してランプ31からの光を透過する窓としての役割を果たしている。また、容器本体部21には基板9の搬出入のための搬出入口21Aが形成されており、この搬出入口には扉23が開閉自在に設けられている。さらに、容器本体部21には二酸化窒素(NO2)、アンモニア(NH3)等の様々なガスをチャンバ2内に供給する供給口21Bおよびチャンバ2内のガスを排気する排気口21Dが設けられている。
【0033】
容器本体部21内部にも蓋部61と同様に冷却用の水路211が形成されており、また、容器本体部21内部は光を反射して基板9を効率よく加熱することができるよう加工されている。
【0034】
次に、チャンバ2内部において基板9を支持しながら基板9を回転させる構成について説明する。
【0035】
容器本体部21内部には基板9を支持するための支持部71が設けられており、支持部71は基板9の外周を支持する支持リング711が支持柱712に支えられる構成となっている。なお、支持リング711は炭化ケイ素(SiC)にて主として形成されており、基板9の温度分布を均一にする役割も兼ねている。また、支持柱712は石英にて形成されている。
【0036】
支持部71は回転駆動部72により駆動されて、支持される基板9の中心となる軸21Cを中心に回転運動を行うようになっている。これにより処理中の基板9が外周に沿って回転される。
【0037】
回転駆動部72は容器本体部21の下部に設けられており、支持部71に接続されてチャンバ2内に配置された磁石721、チャンバ2外に配置された磁石722、これらの磁石721、722をそれぞれ軸21Cを中心として案内する軸受723、724、およびチャンバ2外の磁石722の移動の駆動源となるモータ725を有している。また、磁石721および磁石722は容器本体部21の一部をチャンバ2の内と外から挟むように対をなして軸21Cを中心とする円周上に複数配置されており、軸受723、724は軸21Cを中心とする円状となっている。なお、図2ではこれらの構成の図示を省略している。
【0038】
モータ725が駆動されると磁石722が軸21Cを中心として回転し、磁石722と作用し合うチャンバ2内の磁石721も軸21Cを中心として回転する。磁石722は支持柱712と接続されており、磁石722が軸21Cを中心に回転すると支持柱712および支持リング711が軸21Cを中心に回転する。これにより、基板9が外周に沿って回転されるようになっている。
【0039】
次に、基板9を昇降させるリフト部8の構成を説明するとともにチャンバ2への基板9の搬出入の動作について説明する。
【0040】
容器本体部21下部には基板9を昇降させるリフト部8が図2に示すように軸21Cを中心とする円周上に3つ設けられている。リフト部8は図1に示すように昇降移動するリフトピン81を内部に有しており、リフトピン81を上昇させると基板9が支持リング711から持ち上げられるようになっている。搬入動作はまずリフトピン81が上昇して待機し、基板9が基板処理装置1外部からハンド91が下降することでリフトピン81上に基板9を載置してハンド91をチャンバ2外部へ退避させた後、リフトピン81を下降させることで基板9が支持リング711上に載置される。また、基板9をチャンバ2外部へと搬出する際には搬入動作と逆の動作が行われる。
【0041】
<2. 放射温度計の構成>
次に、基板9の温度を測定する放射温度計4の構成等について詳説する。
【0042】
基板処理装置1では図2に示すように軸21Cから異なった距離に4つの放射温度計4(以下の説明において必要な場合には図2に示すように軸21Cから最も離れているものから順に4a、4b、4c、4dと符号を付して呼ぶ。)が設けられている。
【0043】
図2中に2点鎖線にて示している2つの大小の円は大型の基板9と小型の基板9の大きさを示している。大型の基板9に対しては放射温度計4aは支持リング711の温度を測定し、他の3つの放射温度計4b、4c、4dは基板9の温度を測定する。既述のように基板9は回転駆動部72の作用を受けて軸21Cを中心に回転するので、放射温度計4aは支持リング711全体の温度を測定することができ、他の3つの放射温度計4b、4c、4dは軸21Cを中心とする3つの同心円上の領域の基板9の温度を測定することができるようになっている。
【0044】
小型の基板9の処理が行われる場合には図1に示す支持リング711は小さなものに取り替えられ、放射温度計4bが支持リングの温度を測定し、放射温度計4c、4dが基板9の温度を測定する。
【0045】
図3は容器本体部21の下部に取り付けられた放射温度計4を示す縦断面図である。放射温度計4は容器本体部21に取り付けられるフランジ部41、フランジ部41に取り付けられるホルダ42、およびフランジ部41に取り付けられてホルダ42を取り囲むカバー43を有しており、さらに、フランジ部41に保持される検出用窓部材411、フランジ部41に取り付けられるガス供給管44、並びに、ホルダ42に保持される光学系421および検出器422を有している。検出器422は変換部5に接続されており、検出器422からの信号を受けて変換部5が基板9の温度を求める。
【0046】
図4はフランジ部41およびガス供給管44を上方(図3中の矢印Aの方向)からみた様子を示す図である。図4に示すようにフランジ部41は取付孔41Aを2つ有するフランジ形状となっており、取付孔41Aを介して放射温度計4が容器本体部21の下部の外壁に取り付けられる。
【0047】
図5は図3の部分拡大図であり、以下の説明において適宜参照する。
【0048】
図3に示すように容器本体部21に取り付けられるフランジ部41の面は容器本体部21に向かって突出する凸部41F(図4および図5に符号を付す)を有しており、この凸部41Fと容器本体部21の凹部21Fとがはまり合うようにしてフランジ部41が容器本体部21に取り付けられる。容器本体部21には凹部21Fの中央に容器本体部21を貫通する微小な開口である微小開口部21Hが形成されており、この微小開口部21Hを介してチャンバ2内部の光が放射温度計4に導かれる。すなわち、チャンバ2には基板9の下面に対向する位置に微小開口部21Hが形成されている。
【0049】
図5に示すようにフランジ部41の凸部41Fの先端には微小開口部21Hからの光を導入する検出用孔41Hが形成されており、チャンバ2内部と放射温度計4内部とを隔離するために凸部41F内部にはこの検出用孔41Hに接する検出用窓部材411が配置されている。なお、検出用孔41Hは微小開口部21Hと等しいかさらに小さい開口となっている。このような構成により、放射温度計4が容器本体部21に取り付けられると、検出用窓部材411が微小開口部21Hに位置するようにされている。なお、図3に示すように検出用窓部材411はOリング412を介して固定部材413によりフランジ部41内部から検出用孔41Hに向けて付勢されるようにして固定され、検出孔21Hが密閉されている。
【0050】
フランジ部41に固定されるホルダ42は検出用窓部材411側から順に光学系421および検出器422を保持し、光学系421は2つのレンズ421a、421bを有する。また、フランジ部41に対するホルダ42の位置を検出用孔41Hに向かう方向に対して調整することにより光学系421に関して微小開口部21Hと検出器422とがほぼ光学的に共役な配置関係とされている。これにより、微小開口部21Hを介してチャンバ2内部から放射温度計4に入射する光が検出用孔41Hおよび光学系421を介して検出器422上に集められるようにして導かれる。なお、この放射温度計4では光学系421の光軸4J(図5に図示)がZ方向(基板9に垂直な方向)を向いている。
【0051】
また、微小開口部21Hはチャンバ2内部に向かって漸次広がるようなテーパを有する孔となっている。これは図5中破線の矢印にて示すようにチャンバ2内部から光軸4Jに対して傾斜した光4Lが十分に光学系421に入射するようにして放射温度計4の視野角を十分に確保するためである。
【0052】
検出器422は、光が導かれる位置にサーモパイル(複数の熱電対)422aを有しており、また、検出器422に入射する光の量を制限するためにサーモパイル422a近傍に絞り板422bを有している。
【0053】
以上、放射温度計4の容器本体部21への取り付けの態様、および放射温度計4内部において光を検出器422へと導く構成について説明してきたが、この放射温度計4では検出器422と微小開口部21Hとが光学系421によりほぼ光学的に共役な関係に配置されているので、チャンバ2内部から微小開口部21Hを通過して放射温度計4に入射する光が検出器422に集められる。したがって、チャンバ2の一部である容器本体部21に微小開口部21Hを形成するだけで検出器422による的確な温度測定が可能とされている。その結果、図7に示した従来の基板処理装置101のようにチャンバ102に大きな開口部123を設ける必要がなく、基板9の温度分布の均一性が損なわれることはない。また、検出器422も微小開口部21Hに近づけて配置することができ、スペースの節約を図ることができる。
【0054】
また、低温域の測定可否は、測定波長によるものであり、導光ロッド124(あるいは光りファイバ、導光管)はその波長域を制限させてしまうために低温域が測定できなかったが、本発明では光学系421を用いることで検出器422に光を集めるので、図8に示した基板処理装置101aが有する導光ロッド124(あるいは、光ファイバ、導光管)のように光が検出器に導かれる間に減衰してしまうということがなく、低温域における基板9の温度測定や放射率の低い基板9の温度測定も可能である。
【0055】
また、基板処理装置1では図7に示したような筒部122も存在せず、かつ容器本体部21と放射温度計4内部とは検出用窓部材411により隔離されているので、チャンバ2内部のガスが滞留する空間が存在しない。したがって、チャンバ2内部のガス置換の効率も損なわれることはない。
【0056】
また、放射温度計4内部においてはフランジ部41に検出用窓部材411が保持され、フランジ部41に保持されるホルダ42に光学系421および検出器422が保持されているので、検出用窓部材411、光学系421および検出器422がフランジ部41およびホルダ42により保持されて一体となり、容器本体部21に対して一体として着脱を行うことができる。これにより、光学系421の調整、検出用窓部材411の取り替え、検出用窓部材411と共に行われる放射温度計4の校正等のメンテナンスを容易に行うことができる。また、検出用窓部材411専用の取付部材が存在せず、取り扱いも容易であることから、複数の放射温度計4を近接して配置してもメンテナンスが困難になるという問題も生じない。
【0057】
なお、基板処理装置1では検出器422としてサーモパイル422aを利用することにより装置全体の価格の低減を図っている。
【0058】
<3. 多重反射効果の利用>
この基板処理装置1の放射温度計4では多重反射した光を温度測定に利用することができるようにされている。多重反射とはランプ31からの光により高温となった基板9から放射される光が容器本体部21内部の底面と基板9の下面との間において複数回反射することをいい、多重反射した光(以下、「多重反射光」という。)は空洞放射と同様の原理により、放射率を1として温度測定に用いることができる。したがって、多重反射光を多く含む光を温度測定に利用することにより、基板9の表面状態の影響を受けにくい温度測定が可能となる。
【0059】
多重反射光を放射温度計4に多く入射させるには放射温度計4の光軸4J(ただし、光軸4JはZ方向に平行であり、支持される基板9の下面および容器本体部21の内側底面はZ方向にほぼ垂直であるものとする。)に平行に入射する光を除去すればよい。Z方向に平行な光は基板9と容器本体部21の底面との間にて多数回反射しても微小開口部21Hまで到達することができない光であるか、あるいは基板9から多重反射せずに微小開口部21Hに入射する光だからである。逆に、微小開口部21HにZ方向に対して傾斜して入射する光は基板9と容器本体部21の底面との間で多数回反射して微小開口部21Hに辿り着く光の成分が多く含まれている。
【0060】
放射温度計4では、多重反射光の成分が多い光を温度測定に利用するため、図5に示すようにレンズ421aの検出用窓部材411側の面に遮光部421cが形成されている。遮光部421cはレンズ421aの光軸4Jの周りに円形に蒸着された金で形成されており、レンズ421aの中央部を遮光するようになっている。したがって、放射温度計4に入射する光のうち、Z方向に平行に入射する成分はこの遮光部421cにてほぼ遮光されて検出器422に到達することができないようされている。その結果、検出器422にはZ方向に対して傾斜した光4Lのみが入射する。すなわち、遮光部421cが微小開口部21Hに入射する光のうち前記光軸4Jと非平行な成分を抽出する働きを有する。
【0061】
以上のように、この放射温度計4では多重反射光を多く含む光を温度測定用の検出光として利用し、基板9の下面の表面状態の影響を受けにくい温度測定が実現されている。
【0062】
なお、図5から明らかなように、微小開口部21Hを小さくすれば小さくするほど、またはレンズ421aおよび遮光部421cの径を大きくすればするほど光4Lが傾斜して入射し、多重反射の効果を得ることができる。
【0063】
<4. 検出用窓部材と検出波長との関係>
次に、放射温度計4による温度測定に利用される光の波長帯について説明する。
【0064】
既述のように、この基板処理装置1の放射温度計4では多重反射の効果を利用することができるようにされている。多重反射の効果は基板9と容器本体部21の底面との間における光の反射を前提としているため、容器本体部21内部の壁面を光が反射する状態とすることが必要となる。
【0065】
従来は、容器本体部21内部における光の反射率を向上するために容器本体部21の内壁に特殊な反射コーティングを施してきた。しかし、波長の長い光を温度測定に用いる場合、反射コーティングを施していない表面であっても光を十分に反射することができ、この基板処理装置1では4μm以上の波長の光を温度測定に用いることにより容器本体部21内部の壁面における特殊な反射コーティングを不要としている。これにより、装置価格の低減を図っている。
【0066】
なお、基板処理装置1では容器本体部21がステンレスにより形成されており、内部の壁面は特殊な反射コーティングを施すことなく表面粗さが0.2μm(算術平均粗さによる)程度になるように研磨(バフ研磨等の機械加工や電解研磨等の化学的研磨)加工されている。このような表面状態であってもこの基板処理装置1では基板9の加熱効率を高めるとともに多重反射の効果を得ることができるようになっている。
【0067】
ところで、図6に各種材料の分光透過率を示すが、図6に示すように石英は4〜5μmよりも短い波長の光を透過する性質を有している。したがって、上記4μm以上の波長の光はランプ31からの光をノイズとして含みにくい波長の光となっている。
【0068】
一方、この実施の形態に係る基板処理装置1では検出用窓部材411としてフッ化バリウム(BaF2)により形成された検出用窓部材411が用いられている。フッ化バリウムはおよそ15μmよりも短い波長の光を透過する性質を有している。したがって、フッ化バリウムの検出用窓部材411を使用する場合には測定に用いることができる波長帯は15μm以下の波長帯の光となる。
【0069】
既述のようにランプ31からチャンバ2内部へと導かれる光は4〜5μmよりも短い波長の光となっているので、この基板処理装置1では4μm以上15μm以下の波長帯の光を温度測定に用いることで、ランプ31からの光のノイズの影響を受けにくい温度測定を実現している。これにより、図8に示した基板処理装置101aのように遮光部材125を設ける必要がなくなり、基板の温度の均一性が損なわれたりチャンバ102内のガス置換効率が低下するということもない。
【0070】
ランプ31からの光の影響を受けにくい温度測定を実現するためには一般にランプ31からの光を基板9へと導く窓部材には遮光されるが、検出用窓部材411を透過する波長帯の光を温度測定に利用することにより実現される。石英窓22を利用する場合には、検出用窓部材411は石英により遮光される波長の光を透過する性質を有する材料により形成されていれば足りる。
【0071】
このような材料であって、チャンバ2内の環境に耐えうる材料としては、上述のフッ化バリウムの他に、フッ化カルシウム(CaF2)、サファイア、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)が挙げられる。これらも図6に示すように4μm以上の波長の光を透過する性質を有している。したがって、検出用窓部材411はこれらの材料のうちのいずれかにより形成されていてもよい。
【0072】
なお、石英窓22に代えてサファイアにより形成された窓部材を設ける場合であっても、サファイアに遮光される波長の光を透過する性質を有する検出用窓部材411を用いることでランプ光によるノイズを除去することができる。
【0073】
このように基板処理装置1では4μm以上であって、検出用窓部材411を透過する波長の光を温度測定に用いることで正確な温度測定が実現されるが、チャンバ2内部のガスの吸収波長帯を考慮することによりさらに正確な温度測定を行うことができる。
【0074】
基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置では、二酸化窒素(NO2)、一酸化窒素(NO)、アンモニア(NH3)、水蒸気(H2O)等がチャンバ内に存在する環境において基板9の処理がよく行われる。これらのガスの吸収波長帯を総合的に考慮した場合、8〜10μmの波長帯の光を温度測定に利用することで安定した温度測定が可能であると判断することができる。
【0075】
以上のような総合的な判断により、この基板処理装置1の放射温度計4では、8〜10μmの波長帯の光に基づいて温度測定が行われるようにされている。
【0076】
なお、従来の基板処理装置には光ファイバを用いて光を検出器に導くものがあるが、光ファイバは曲げにより光の透過量が減少するという性質を有している。4μmよりも長波長を透過する材料で製造された光ファイバもあるが、曲げによる透過量変化が大きい。したがって、光ファイバを用いて温度測定を行う場合には1〜2μmの波長帯の光を利用している。しかし、この波長帯の光はランプからの光をノイズとして含んでしまうという問題を有している。この発明に係る基板処理装置1では、このような光ファイバ利用における問題をも克服している。
【0077】
<5. 微小開口部へのガス供給の構成>
放射温度計4にはさらに微小開口部21Hへのガス供給のための構成が設けられている。次に、このガス供給の構成および作用について説明する。
【0078】
フランジ部41の凸部41Fは図3中に示すZ方向に突出する円柱状の形状となっている。また、この凸部41Fがはめ込まれる容器本体部21の凹部21Fは凸部41Fよりも径の大きい円柱状の形状となっている。したがって、フランジ部41が容器本体部21に取り付けられると凸部41Fと凹部21Fとの側面の間に隙間が形成される。また、凸部41Fの高さは凹部21Fの深さよりも大きくなっており、凸部41Fの先端が凹部21Fの底に当接した状態ではフランジ部41のフランジ面と容器本体部21の外壁との間に隙間ができるようになっている。なお、この隙間はOリング414によりチャンバ2の外部と隔離されている。
【0079】
さらに、凸部41Fの先端には図4に示すように6つのスリット(溝)41Sが形成されており、図5に示すようにこのスリット41Sにおいて凸部41Fの先端と凹部21Fの底との間に隙間ができるようになっている。これにより、微小開口部21Hが凸部41Fと凹部21Fとの間の隙間と連絡するようになっている。以下の説明ではこの隙間を隙間41Gsと呼ぶ。
【0080】
フランジ部41内部にはガス供給管44と隙間41Gsとを接続するように連絡孔41Ghが形成されている。したがって、ガス供給管44から所定のガスを供給すると、連絡孔41Gh、隙間41Gs、およびスリット41Sを順に経由してガスが微小開口部21Hに噴出する(図3および図5中にガスの流れを矢印41Gfにて示す。)。微小開口部21Hの放射温度計4側は検出用窓部材411により封じられているので、微小開口部21Hからはチャンバ2内部に向かってガスが噴出されることになる。
【0081】
このようにこの基板処理装置1では微小開口部21Hにガスを供給することができるようにされているので、加熱された基板9から放出される蒸発物が検出用窓部材411に付着することを防止することができる。具体的には、BPSG(boro-phospho silicate glass)やPZT(Pb(Zr,Ti)O3),SBT(SrBiTa29),BST(BaSrTiO3)等の材料がコートされた基板に対しても安定した温度測定を行うことができる。
【0082】
なお、凸部41Fと凹部21Fとの間には隙間41Gsが設けられているが、凸部41Fの先端のスリット41S以外の部分は凹部21Fと密着されている。また、微小開口部21Hの近傍には図3に示すように冷却用の水路211が形成されており、凸部41Fの先端の熱が凹部21Fから吸収されるようになっている。これにより、チャンバ2内部からの光を受ける検出用窓部材411が高温となることが防止され、検出用窓部材411自身からの放射によるノイズ光が発生しないようにされている。
【0083】
微小開口部21Hへのガス供給により別の効果も得られる。既述のようにこの基板処理装置1では8〜10μmの波長帯の光を利用して基板9の温度測定を行う。しかし、実際には様々な処理ガスが利用され、例えば、オゾン(O3)はこの波長帯に吸収波長帯を有している。
【0084】
そこで、このような処理環境において温度を測定する際に微小開口部21Hから窒素(N2)や酸素(O2)を噴出することにより、微小開口部21H近傍におけるオゾン濃度を低減し、微小開口部21Hに入射する光のうち温度測定に用いられる波長帯の光が処理に用いられるガスに吸収されることを防止することができる。その結果、さらに正確な温度測定を行うことが実現される。
【0085】
<6. 変形例>
以上、この発明の一の実施の形態である基板処理装置1について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0086】
例えば、基板処理装置1ではランプ31からの光を石英窓22を介して基板9に照射するようになっているが、加熱手段はランプに限定されるものではなく、ヒータであってもよい。また、処理する内容によっては石英窓が存在しなくてもよい。
【0087】
また、微小開口部21Hは基板9の温度の均一性が損なわれずに温度測定ができるのであるならばどのような大きさであってもよい。なお、このような条件を十分に満たす微小開口部21Hの大きさとしては直径1〜3mmが好ましい。
【0088】
また、上記実施の形態ではサーモパイル422aを利用した放射温度計4により温度測定を行っているが、微小開口部21Hからの光を利用して温度測定を行うことができるのであれば他の温度計であってもこの発明を利用することができる。
【0089】
また、上記実施の形態では微小開口部21Hと検出器422とがほぼ光学的に共役な関係に配置されると説明したが、これは微小開口部21Hからの光を検出器422が検出して温度測定を行うことができる程度に検出器422上に光が集められるという配置関係をいう。
【0090】
また、上記実施の形態では冷却用の水路211を利用して放射温度計4の凸部41Fを冷却することにより、検出用窓部材411を冷却すると説明したが、検出用窓部材411を冷却するための特別の構成を設けるようにしてもよい。例えば、フランジ部41内部に冷却用の水路を設けてもよい。
【0091】
また、上記実施の形態ではフランジ部41とホルダ42とにより、検出用窓部材411、光学系421および検出器422が保持されているが、フランジ部41とホルダ42とが一体となっていてもよい。
【0092】
また、検出用窓部材411が汚れない処理環境にて基板9の処理が行われる場合には微小開口部21Hへのガス供給のための構成は設けなくてもよい。
【0093】
また、上記実施の形態では光学系421の光軸4Jが基板9の面に垂直であると説明したが、これに限定されるものではない。
【0094】
また、上記実施の形態では光学系421はレンズを利用しているが反射鏡を利用してもよい。
【0095】
また、上記実施の形態では凸部41Fと凹部21Fとの間の隙間41Gsを利用してガスの供給を行っているが、チャンバ2内部の微小開口部21H近傍に向けてガスを供給することができるのであればどのようなものであってもこの発明と同様の効果を奏することができ、例えば、ガス供給のために別途専用の構成を設けるようにしてもよい。
【0096】
また、図1に示す基板処理装置1において、変換部5にて求められる温度をランプ制御部32に回帰させることにより、基板9の温度をフィードバック制御するようにしてもよい。
【0097】
さらに、図1では放射温度計4と変換部5とを個別に記載したが、変換部5が放射温度計4内部に設けられていてもよい。
【0098】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項14に記載の発明では、微小開口部を介して検出器に入射する光が光学系により検出器上に集められるので、容器に微小開口部を形成するだけで正確な基板の温度測定を行うことができる。また、容器に大きな開口を形成する必要がないので、基板を均一に加熱することができ、基板の品質低下も防止することができる。
【0099】
また、請求項3に記載の発明では、検出用窓部材を利用して容器内部と外部とを隔離することができるので、容器内の処理ガスの置換効率の低下を防止することができる。
【0100】
また、請求項4および請求項5に記載の発明では、ランプからの光を検出器がノイズとして拾うことを防止することができ、より正確な基板の温度測定を行うことができる。
【0101】
また、請求項6に記載の発明では、検出用窓部材が高温とならず、検出用窓部材自体から放射される光がノイズとなることを防止することができる。
【0102】
また、請求項7に記載の発明では、検出用窓部材、光学系および検出器を一体として容器に対して着脱することができるので、検出用窓部材の取り替え、光学系の調整、検出器の校正等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0103】
また、請求項8および請求項9に記載の発明では、多重反射光を多く含む光を温度測定に利用することができるので、表面状態や放射率の異なる基板に対しても的確な温度測定を行うことができる。
【0104】
また、請求項10に記載の発明では、検出器に対する視野角を十分に確保することができる。
【0105】
また、請求項11に記載の発明では、容器内壁に特殊なコーティングを施すことなく、多重反射の効果を得ることができる。
【0106】
また、請求項12に記載の発明では、容器内の処理ガスの吸収波長帯の影響を受けることなく正確な基板の温度測定を行うことができる。
【0107】
また、請求項13に記載の発明では、基板処理装置の価格の低減を図ることができる。
【0108】
さらに、請求項14に記載の発明では、処理に用いられるガスを微小開口部近傍にて排除することができ、処理に用いられるガスの吸収波長帯の影響を低減した基板の温度測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態である基板処理装置の縦断面図である。
【図2】図1に示す基板処理装置の底面図である。
【図3】容器本体部に取り付けられた放射温度計の縦断面図である。
【図4】フランジ部およびガス供給管を示す上面図である。
【図5】微小開口部近傍の部分拡大図である。
【図6】各種材料の分光透過率を示すグラフである。
【図7】従来の基板処理装置の一例を示す縦断面図である。
【図8】従来の基板処理装置の他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置
2 チャンバ
4J 光軸
4L 光
5 変換部
9 基板
21H 微小開口部
22 石英窓
31 ランプ
32 ランプ制御部
41 フランジ部
41Gh 連絡孔
41Gs 隙間
41S スリット
42 ホルダ
44 ガス供給管
211 水路
411 検出用窓部材
421 光学系
421c 遮光部
422 検出器
422a サーモパイル

Claims (14)

  1. 基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、
    前記基板の一の面を加熱する加熱手段と、
    前記基板を収容し、底面に微小開口部が形成されているとともに、前記基板から放射されて前記底面と、前記底面と対向する前記基板の他の面と、の間で複数回反射した多重反射光によって、前記基板の均一加熱を可能とされた容器と、
    前記微小開口部に近づけて配置されており、前記容器内部からの光を前記微小開口部を介して検出器にて検出することにより前記基板の温度を測定する温度測定手段と、
    前記微小開口部と前記検出器とを光学的にほぼ共役な配置関係とする光学系と、
    を備え
    前記検出器は、前記基板から放射され、前記容器の前記底面と前記基板の他の面との間において複数回反射した前記多重反射光を含む光を検出することを特徴とする基板処理装置。
  2. 基板に加熱を伴う処理を施す基板処理装置であって、
    前記基板の一の面を加熱する加熱手段と、
    前記基板を収容し、前記基板の他の面に対向する位置に微小開口部が形成された容器と、
    前記容器内部からの光を前記微小開口部を介して検出器にて検出することにより前記基板の温度を測定する温度測定手段と、
    前記微小開口部と前記検出器とを光学的にほぼ共役な配置関係とする光学系と、
    を備え、
    前記検出器は、前記基板から放射され、前記容器内部の底面と前記基板の他の面との間において複数回反射した多重反射光を含む光を検出し、
    前記加熱手段が、
    前記容器の外部に配置され、前記基板を加熱するための光を出射するランプ、
    を有し、
    前記容器が、
    前記ランプからの光を透過する加熱用窓部材、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記微小開口部に配置され、前記容器内部からの光を透過する検出用窓部材、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項2に記載の基板処理装置であって、
    前記微小開口部に配置され、前記容器内部からの光を透過する検出用窓部材、
    をさらに備え
    前記検出用窓部材が、前記加熱用窓部材に遮光される波長帯域の光を透過する性質を有することを特徴とする基板処理装置。
  5. 請求項4に記載の基板処理装置であって、
    前記加熱用窓部材が石英により形成されており、
    前記検出用窓部材が、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、サファイア、ゲルマニウムおよびシリコンからなる群より選ばれた1つにより形成されていることを特徴とする基板処理装置。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記検出用窓部材を冷却する手段、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  7. 請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記検出用窓部材、前記光学系および前記検出器を保持するとともに前記微小開口部において前記容器に対して着脱自在な保持手段、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記光学系の光軸が前記微小開口部において前記基板の前記他の面にほぼ垂直であり、
    前記光学系が、
    前記微小開口部に入射する光のうち前記光軸と非平行な成分を抽出するために前記微小開口部と前記検出器の間に設けられた抽出部、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記光学系の光軸が前記微小開口部において前記基板の前記他の面にほぼ垂直であり、
    前記光学系が、
    前記微小開口部に入射する光のうち前記光軸と平行な成分を遮光する遮光部、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の基板処理装置であって、
    前記微小開口部が前記容器内部に向かって漸次広がることを特徴とする基板処理装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記検出器の検出波長帯域が4μmよりも長い波長の波長帯域であることを特徴とする基板処理装置。
  12. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記検出器の検出波長帯域が8〜10μmの波長帯域であることを特徴とする基板処理装置。
  13. 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記検出器がサーモパイルを有することを特徴とする基板処理装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    前記容器の内部の前記微小開口部近傍に向けてガスを供給する手段、
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
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