JP4290569B2 - 遠隔操作サーバ、プログラム、遠隔操作システム、及び、遠隔操作方法 - Google Patents
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Description
さらに、近年では、様々な機種やバージョンの携帯電話機が存在し、これらの携帯電話機は、機能や操作方法や微妙に異なっている。このため、携帯電話機の機能を十分に利用できない利用者に対して操作支援を行うことは大変困難になってきている。
携帯電話機等の通信装置間で遠隔操作を行う方法については、以下のような文献が開示されている。特許文献1には、電子メールを利用して、携帯電話機間で遠隔操作を実行する構成が開示されている。また、特許文献2には、DTMF信号(多周波信号)を利用して、固定電話機から携帯電話機を遠隔操作する構成が開示されている。また、特許文献3には、暗証番号を利用して携帯電話機を遠隔操作する構成が開示されている。特許文献4には、家電機器等の操作機器が、被操作機器より受信したドライバを用いて、被操作機器を遠隔操作する構成が開示されている。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、遠隔操作における操作性を向上させることのできる遠隔操作サーバ、プログラム、遠隔操作システム、及び、遠隔操作方法を提供することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遠隔操作サーバにおいて、前記被操作端末に関する遠隔操作の内容は、電子メールに関する設定を変更する遠隔操作であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の遠隔操作サーバにおいて、前記被操作端末が前記操作端末に対して許可する遠隔操作の内容を表す合意済使用条件データを記憶する合意済使用条件記憶手段をさらに備え、前記操作要求生成手段は、前記合意済使用条件記憶手段に記憶されている合意済使用条件データに基づいて、前記操作要求データを生成するか否かを判定することを特徴とする。
請求項6に記載の発明の作用、効果は、請求項5と同様である。
また、遠隔操作内容の制限を事前に設けることができるため、被操作端末のユーザは不要な遠隔操作を避けることができ利便性が向上する。
[1.構成]
[1.1.全体構成]
図1は、本発明に係る遠隔操作システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、遠隔操作システムは、操作端末10a、被操作端末10b、遠隔操作サーバ20、及び、移動パケット通信網やインターネットを含む事業者ネットワーク30を含んで構成される。
同図においては、操作端末10aと被操作端末10bとを各々1つずつ図示しているが、実際には複数存在する。操作端末10aと被操作端末10bとは、構成が同一であるため、以下の説明では、操作端末10aと被操作端末10bとを特に区別する必要がない場合には、「携帯電話機10」として説明する。
次に、携帯電話機10の構成について説明する。携帯電話機10は、一般的な携帯電話機のハードウェア構成を備えている。具体的には、携帯電話機10は、プログラムを実行し携帯電話機10全体を制御するCPU(Central Processing Unit)と、事業者ネットワーク30を介して通信を制御する無線通信インターフェースと、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリと、フラッシュ・メモリ等の不揮発性メモリと、操作に応じた信号をCPUに出力する操作キーと、各種画面を表示するディスプレイと、音を出力するスピーカと、携帯電話機10を振動させるバイブレータとを備えている。
これらの、携帯電話機10固有の機能を実現するための、ハードウェアやソフトウェアの資源をネイティブリソースという。
遠隔操作送信部11は、ユーザにより、遠隔操作対象の携帯電話機10に関する遠隔操作内容が入力された場合に、当該操作内容を表す遠隔操作データを生成し、遠隔操作データを遠隔操作サーバ20に送信する。なお、遠隔操作データには、ユーザにより入力された、操作対象の携帯電話機10を識別するための識別情報と遠隔操作の内容を表す操作内容情報とが含まれている。
具体的に遠隔操作実行部12が実行する動作内容としては、まず、CPUは、KVMと遠隔操作アプリケーションとを実行することにより、受信した操作要求データに含まれる命令セットを解釈する。CPUは、解釈した命令に従って、APIを介して、操作対象のネイティブリソースをアクティブにし(起動し)、携帯電話機10の各種設定や情報を操作する。
また、携帯電話機10のCPUは、遠隔操作アプリケーションを実行することにより、初期設定内容を入力するための初期設定画面や、遠隔操作対象の携帯電話機10に関する遠隔操作を要求するための遠隔操作要求画面や、遠隔操作要求通知データを受信したときに、要求された操作内容を許可するか否かの応答を入力するための応答画面をディスプレイに表示する。
次に、遠隔操作サーバ20の構成について説明する。遠隔操作サーバ20は、一般的なWWW(World Wide Web)サーバのハードウェア構成を備えている。具体的には、遠隔操作サーバ20は、遠隔操作サーバ20全体を制御するCPUと、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ハードディスクを含む記憶部と、事業者ネットワーク30を介してデータの授受を制御する通信インターフェースとを備えている。
また、遠隔操作サーバ20のハードディスクには、携帯電話機10の電子メールアドレスが管理されているサーバの通信アドレス情報が記憶されている。
これらのプログラムを遠隔操作サーバ20のCPUが読み出して実行することにより実現される機能と、遠隔操作サーバ20が備えるハードウェアやソフトウェアとにより、図3に示す機能が遠隔操作サーバ20に実現される。
操作要求生成部21は、操作端末10aから遠隔操作データを受信した場合に、当該遠隔操作データで表される、操作端末10aが要求している遠隔操作の内容に応じて、遠隔操作の実行を要求するための操作要求データを生成する。
例えば、遠隔操作の内容が電子メールアドレス変更である場合には、遠隔操作を実行すべき装置は、電子メールアドレスを管理しているサーバとなる。また、遠隔操作の内容が被操作端末10bのネイティブリソースの操作である場合には、遠隔操作を実行すべき装置は被操作端末10bとなる。
具体的には、遠隔操作を実行すべき装置が被操作端末10b以外のサーバ等の装置である場合には、操作要求生成部21は、遠隔操作を実行すべき装置を特定し、当該装置の通信アドレス情報を取得する。次に、操作要求生成部21は、取得した通信アドレス情報を送信先アドレスとした操作要求データを生成する。
合意済使用条件記憶領域23は、ハードディスクの初期設定内容保管DBと、当該初期設定内容保管DBの一部の領域に記憶された合意済使用条件データとを含んで構成される。
次に、上記構成における動作について説明する。
事前準備として、操作端末10aのユーザ、被操作端末10bのユーザ共に、操作端末10a、被操作端末10bを操作して、遠隔操作アプリケーションをサーバよりダウンロードする指示を行っており、このため、操作端末10a、及び、被操作端末10bの不揮発性メモリには遠隔操作アプリケーションが記憶されている。
まず、初期設定の動作について、図4を参照して説明する。
ユーザは、操作端末10aの操作キーを操作して、初期設定の指示を行う。これにより、操作端末10aのCPUは、実行環境と遠隔操作アプリケーションとを起動(プロセスP101)し、ディスプレイに初期設定画面を表示する。
ユーザは、操作端末10aを操作して、予め遠隔操作の許可を受けておきたい被操作端末10bの識別情報と遠隔操作内容とを指定して、送信指示を行う。
遠隔操作サーバ20は、操作端末10aから初期設定要求データを受信すると、被操作端末10bに対し、要求元である操作端末10aの識別情報と操作内容情報とを含んだ初期設定通知データを送信する(プロセスP103)。
被操作端末10bのユーザは、ディスプレイに表示された通知内容を確認する。そして、ユーザは、被操作端末10bを操作して、操作端末10aより要求された操作内容を許可、若しくは、拒否する旨の決定事項を入力し、送信指示を行う。
これにより、被操作端末10bのCPUは、不揮発性メモリより機体情報を読み出し、当該機体情報と、入力された決定事項の情報とを含んだ初期設定応答データを、遠隔操作サーバ20へ送信する(プロセスP105)。
次いで、遠隔操作として、ネットワークノードが保持する、被操作端末10bに関する情報を遠隔操作する場合の動作例を、図5を参照しながら説明する。ここでは、遠隔操作として、被操作端末10bの電子メールアドレスを変更する場合について説明する。
まず、操作端末10aのユーザは、操作端末10aを操作して、遠隔操作要求画面を表示するための指示を行う。これにより、操作端末10aのCPUは、実行環境と遠隔操作アプリケーションとを起動し(プロセスP201)、遠隔操作要求画面を操作端末10aの表示部に表示する。
被操作端末10bのCPUは、遠隔操作サーバ20からの通知を受けると、実行環境と遠隔操作アプリケーションとを起動する(図5のプロセスP207)。これにより、被操作端末10bのCPUは、被操作端末10bのディスプレイに、遠隔操作の実行を許可するか否かを応答するための応答画面を表示する。
操作端末10aのCPUは、受信した遠隔操作応答内容通知データが、被操作端末10bが遠隔操作要求を許可した旨を表していた場合には、遠隔操作を開始する。具体的には、操作端末10aのCPUは、遠隔操作内容の詳細を設定するための画面をディスプレイに表示する。ここでは、遠隔操作内容が、「電子メールアドレスの変更」であるため、操作端末10aのCPUは、操作端末10aのディスプレイに、図7に示す画面を表示する。
遠隔操作サーバ20のCPUが遠隔操作データを受信すると、操作要求生成部21は、遠隔操作内容を解釈する(プロセスP211)。
事業者ネットワーク30を介して操作要求データを受信したサーバは、自サーバのDBで管理されている被操作端末10bの電子メールアドレスを、「XXX@aaa.bbb.ccc」に書き換える操作を実行する(プロセスP212)。
遠隔操作サーバ20は、被操作端末10bに対して遠隔操作結果通知データを送信する(プロセスP213)。
このように、被操作端末10aのユーザは、被操作端末10bの識別情報と変更後の電子メールアドレスを指定するのみで、サーバで管理されている被操作端末10bの電子メールアドレスを遠隔操作することができるため、操作性がよい。
次に、被操作端末10bに対する遠隔操作について、図8を参照しながら説明する。この動作例では、ネットワークノードが保持する情報を操作するのではなく、被操作端末10bのネイティブリソースに操作を加えるものである。ここでは、マナーモード設定を行う場合の動作例について説明する。前提として、被操作端末10bの機種は、機種Aであるものとする。
プロセスP309においては、操作端末10aによって受信された遠隔操作応答内容通知データが、遠隔操作を許可することを表していた場合には、操作端末10aのディスプレイには、図9に示す画面が表示される。ここでは、操作端末10aのユーザは、操作端末10aの操作キーを操作して、「オンに設定」と「決定」とを選択する。
プロセスP310においては、操作端末10aの遠隔操作送信部11は、マナーモードをオンに設定するという遠隔操作内容の詳細情報を含んだ遠隔操作データを送信する。
被操作端末10bが遠隔操作サーバ20から遠隔操作データを受信すると、遠隔操作実行部12は、遠隔操作データに含まれる命令セットを解釈して、命令を実行する。ここでは、被操作端末10bのCPUは、音量設定のAPIを介して、音設定機能をアクティブにして、着信音とキー操作音とを鳴らす機能をオフに設定し、さらに、伝言メモ設定のAPIを介して、伝言メモ設定機能をアクティブにして、伝言メモの機能をオンに設定する(プロセスP313)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(1)上述した実施形態においては、通信端末10にJava(登録商標)実行環境を構築するためのソフトウェア(実行環境)が記憶されており、被操作端末10bのCPUが、実行環境と遠隔操作アプリケーションとを起動して実行することにより、受信した操作要求データで要求される遠隔操作を行うとして説明したが、遠隔操作の実行方法はこれに限定されることはない。例えば、携帯電話機10にJava(登録商標)実行環境を構築するためのソフトウェアが記憶されていなくてもよく、遠隔操作アプリケーションにAPIやKVMが含まれるようにしてもよい。
(3)上述した実施形態においては、ネイティブリソースの遠隔操作として、マナーモード設定に関する操作について説明したが、これに限定されず、既存のAPIや新たに用意したAPIを用いて、様々なネイティブリソースを遠隔操作することができる。例えば、バックライトのオンオフ、赤外線機能の起動、時刻設定、カメラ撮影等の遠隔操作を行うようにしてもよい。
(6)上述した実施形態においては、遠隔操作アプリケーションは、Java(登録商標)言語で記述されたプログラムであるとして説明したが、遠隔操作アプリケーションの記述言語は、これに限定されず、小型のコンピュータで動作する操作性のよいプログラム言語であればよい。
また、携帯電話機10は、携帯電話機以外に、例えば、PDA(Personal Digital Assistance)や、PHS(Personal Handyphone System)や、パーソナルコンピュータであってもよく、携帯電話機10がパーソナルコンピュータである場合には、遠隔操作アプリケーションの記述言語は、C言語でもVisual Basicでも構わない。
(8)上述した実施形態においては、初期設定として、合意済使用条件データを登録するようにしたが、これを省略することもできる。また、遠隔操作時に、被操作端末10bが遠隔操作を許可するか否かを応答できるようにしたが、これを省略することもできる。
10a 操作端末
10b 被操作端末
11 遠隔操作送信部
12 遠隔操作実行部
13 遠隔操作アプリケーション記憶部
20 遠隔操作サーバ
21 操作要求生成部
22 操作要求送信部
23 合意済使用条件記憶領域
30 事業者ネットワーク
Claims (6)
- 操作端末が行う被操作端末に関する遠隔操作を中継する遠隔操作サーバにおいて、
前記操作端末から、前記被操作端末に関する遠隔操作の内容を表す遠隔操作データを受信した場合に、該遠隔操作の内容に応じて、該遠隔操作を実行すべき装置を判定し、該遠隔操作の実行を該装置に要求するための操作要求データを生成する操作要求生成手段と、
前記操作要求生成手段により生成された操作要求データを、前記遠隔操作を実行すべき装置に対して送信する操作要求送信手段と
を備えることを特徴とする遠隔操作サーバ。 - 操作端末が行う被操作端末に関する遠隔操作を中継する遠隔操作サーバにおいて、
前記操作端末から、前記被操作端末に関する遠隔操作の内容を表す遠隔操作データを受信した場合に、該遠隔操作の内容に応じて、該遠隔操作を実行すべきネットワーク装置を判定し、該遠隔操作の実行を該ネットワーク装置に要求するための操作要求データを生成する操作要求生成手段と、
前記操作要求生成手段により生成された操作要求データを、前記遠隔操作を実行すべきネットワーク装置に対して送信する操作要求送信手段と
を備えることを特徴とする遠隔操作サーバ。 - 前記被操作端末に関する遠隔操作の内容は、電子メールに関する設定を変更する遠隔操作であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠隔操作サーバ。
- 前記被操作端末が前記操作端末に対して許可する遠隔操作の内容を表す合意済使用条件データを記憶する合意済使用条件記憶手段をさらに備え、
前記操作要求生成手段は、前記合意済使用条件記憶手段に記憶されている合意済使用条件データに基づいて、前記操作要求データを生成するか否かを判定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の遠隔操作サーバ。 - 通信端末と、該通信端末の遠隔操作に関して中継を行う遠隔操作サーバとを備えた遠隔操作システムにおいて、
前記通信端末は、
遠隔操作を制御するための遠隔操作アプリケーションプログラムを記憶する遠隔操作アプリケーション記憶手段と、
外部より、遠隔操作対象の通信端末に関する遠隔操作の内容が入力された場合に、前記遠隔操作アプリケーション記憶手段に記憶された遠隔操作アプリケーションプログラムを実行することにより、該遠隔操作の内容を表す遠隔操作データを、前記遠隔操作サーバに送信する遠隔操作送信手段と、
前記遠隔操作サーバから、遠隔操作の実行を要求するための操作要求データを受信した場合に、前記遠隔操作アプリケーション記憶手段に記憶された遠隔操作アプリケーションプログラムを実行することにより、前記操作要求データで要求されている遠隔操作を実行する遠隔操作実行手段と
を備え、
前記遠隔操作サーバは、
前記通信端末より前記遠隔操作データを受信した場合に、該遠隔操作データで表される遠隔操作の内容に応じて、該遠隔操作を実行すべき装置を判定し、該遠隔操作の実行を前記装置に要求するための操作要求データを生成する操作要求生成手段と、
前記操作要求生成手段により生成された操作要求データを、前記遠隔操作を実行すべき装置に対して送信する操作要求送信手段と
を備えることを特徴とする遠隔操作システム。 - 操作端末が遠隔操作サーバを介して被操作端末に関する遠隔操作を実行する遠隔操作方法において、
前記操作端末が、前記被操作端末に関する遠隔操作の内容が入力された場合に、遠隔操作を制御するための遠隔操作アプリケーションプログラムを実行することにより、前記入力された遠隔操作の内容を表す遠隔操作データを前記遠隔操作サーバに送信する遠隔操作送信ステップと、
前記遠隔操作サーバが、前記遠隔操作送信ステップにおいて送信された遠隔操作データを受信した場合に、該遠隔操作データで表される遠隔操作の内容に応じて、該遠隔操作を実行すべき装置を判定し、該遠隔操作の実行を前記装置に要求するための操作要求データを生成する操作要求生成ステップと、
前記遠隔操作サーバが、前記操作要求生成ステップにおいて生成された操作要求データを、前記遠隔操作を実行すべき装置に対して送信する操作要求送信ステップと、
前記操作を実行すべき装置が、前記操作要求送信ステップにおいて送信された操作要求データを受信した場合に、該操作要求データで要求されている遠隔操作を実行する遠隔操作実行ステップと
を有することを特徴とする遠隔操作方法。
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