JP4290445B2 - トレー搬送装置 - Google Patents

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貫 正 文 大
島 宗 大
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食器をのせるトレーを搬送するトレー搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より食堂等において食器をのせるトレーが用いられている。トレーに食器をのせて食事をした後、トレー使用者は空の食器をのせたトレーを集積場までもってくる。集積場に置かれたトレーは、その後作業者により洗い場へ導かれ、トレー上の食器が洗い場で洗浄される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように空の食器をのせたトレーは、トレー使用者により集積場まで運ばれる。しかしながら、食器をのせたトレーが集積場に多量に溜まると、トレーを洗い場へ運ぶ作業が煩雑となり、また見栄えも悪い。
【0004】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、空の食器をのせたトレーを迅速かつ容易に洗い場まで搬送することができるトレー搬送装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トレーを搬送するトレー搬送装置において、載置部と集積部とを有する駆動式の上部コンベアと、上部コンベアの下方に配置された下部ストッパと、上部コンベアと下部ストッパとの間に設けられ、多数のローラを有し、上部コンベアの集積部上のトレーを自重により下部ストッパへ送るローラコンベアとを備え、上部コンベアと、ローラコンベアと、下部ストッパはカバー内に収納され、下部ストッパはローラコンベアと別体にローラコンベア下流側に設けられ、上部コンベアの載置部近傍にトレーを検知するセンサが設けられるとともに、センサからの信号に基づいて上部コンベアが駆動制御部により駆動され、駆動制御部は、上部コンベアの載置部にトレーが載置されたとき、センサからの信号に基づいて上部コンベアを駆動し、載置部上のトレーを集積部に送るとともに、集積部上のトレーをローラコンベアから下部ストッパへ送ることを特徴とするトレー搬送装置である。
【0006】
本発明は、上部コンベアは、ローラコンベア側へ向ってわずかに上昇するよう配置されていることを特徴とするトレー搬送装置である。
【0007】
本発明は、上部コンベア、下部ストッパおよびローラコンベアは、各々上下に一対ずつ設けられていることを特徴とするトレー搬送装置である。
【0008】
本発明は、上部コンベアの載置部の先端に、この載置部に隣接する固定載置台が設けられていることを特徴とするトレー搬送装置である。
【0009】
本発明は、固定載置台はカバー内に収納されていることを特徴とするトレー搬送装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1乃至図3は、本発明によるトレー搬送装置の一実施の形態を示す図である。
【0012】
図1及び図3に示すように、トレー搬送装置10は食堂と食器洗い場との間に設置されるものであり、トレー搬送装置10は空の食器cをのせたトレーTを搬送するようになっている。
【0013】
このようなトレー搬送装置10は、食堂側に設けられ、載置部11aと集積部11bとを有する上部コンベア11と、上部コンベア11の下方であって、洗い場側に設けられた下部ストッパ17と、上部コンベア11と下部ストッパ17との間に設けられたローラコンベア16とを備えている。
【0014】
このうち、上部コンベア11と、ローラコンベア16と、下部ストッパ17はステンレス製カバー20内に収納されている。また上部コンベア11の載置部11aの先端に、この載置部11aに隣接してステンレス製の固定載置台26が設けられている。この固定載置台26もカバー20内に収納されるとともに、カバー20内面に保持されている。
【0015】
また上部コンベア11の載置部11aおよび固定載置台26に、トレー使用者が空の食器cをのせたトレーTを載置するようになっている。この場合、トレーTの半分が載置部11a上にのり、トレーTの残りの半分が固定載置台26上にのるよう、固定載置台26上には目印となるマークが設けられている。さらに上部コンベア11の駆動に伴なって、載置部11aおよび固定載置台26上に載置されたトレーTは集積部11bへ送られるようになっている。
【0016】
また下部ストッパ17は、洗い場側の開口20bを介して洗い場側に向いており、このため下部ストッパ17に集積されたトレーTは作業者により開口20bを介して洗い場側へ引き込まれるようになっている。
【0017】
なお、カバー20は床面Fに立設された壁W内に嵌込まれており、カバー20のうち食堂側の面は壁Wの面と同一平面上にある。
【0018】
またカバー20は下方が開口している。
【0019】
次に上部コンベア11について詳述する。上部コンベア11は床面F上に支持棒18を介して支持された一対の側板12,12と、一対の側板12,12に取り付けられた従動軸14および駆動軸15と、この従動軸14と駆動軸15との間に掛け渡されたベルト13とを有している。
【0020】
このうち、支持棒18および一対の側板12,12はステンレス製となっていおり、またベルト13は合成樹脂製、例えばウレタンゴム製となっている。
【0021】
さらに駆動軸15には駆動制御部25が連結され、また上部コンベア11の載置部11a近傍には、空の食器cをのせたトレーTを検知するセンサ19が設けられている。
【0022】
このセンサ19は駆動制御部25に接続され、駆動制御部25はセンサ19からの信号に基づいて駆動軸15を作動させて上部コンベア11を駆動し、上部コンベア11の載置部11aおよび固定載置台26上のトレーTを集積部11bへ送るとともに、集積部11b上のトレーTをローラコンベア16から下部ストッパ17側へ送るようになっている。また上部コンベア11は全体として、載置部11aから集積部11b側に向ってわずかに上昇している。
【0023】
なお、ローラコンベア16は多数の回転自在ローラ16aを有し、ローラコンベア16は全体としてステンレス製となっている。このためローラコンベア16へ送られたトレーTは、ローラコンベア16のローラ16a上を自重で落下するようになっている。
【0024】
さらに下部ストッパ17もステンレス製となっており、下部ストッパ17上のトレーTはカバー20の開口20bから洗い場側へ引込まれ、一旦洗い場の載置台23上へ載置される。トレーT上の食器c内の残り物は排出口22内へ排出され、食器cがシンク21内で洗浄されるようになっている。
【0025】
なお、上部コンベア11、下部ストッパ17およびローラコンベア16を、各々カバー20内において、上下方向に各々一対ずつ設けてもよい。
【0026】
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
【0027】
食堂において食事が終了した後、トレー使用者は空の食器cをのせたトレーTを上部コンベア11の載置部11aと固定載置台26上に載置する。この場合、トレーTは固定載置台26上のマークに合わせて載置され、その半分が載置部11a上にのり、他の半分が固定載置台26上に載置される。
【0028】
載置部11aおよび固定載置台26上にトレーTが載置されたことをセンサ19が検知すると、センサ19からの信号が駆動制御部25へ送られる。駆動制御部25はセンサ19からの信号に基づいて、駆動軸15を作動させる。このことにより、上部コンベア11のベルト13を駆動させ、載置部11aおよび固定載置台26上のトレーTを上部コンベア11のベルト13で引込み、集積部11b側へ送る。同時に上部コンベア11の集積部11b上に集積されていたトレーTは、ローラコンベア16のローラ16a上を自重で落下し、下部ストッパ17側へ送られる。
【0029】
下部ストッパ17上およびローラコンベア16の下方部分に集積されたトレーTは、洗い場側の開口20bから洗い場へ引き込まれ、洗い場内でトレーTおよび食器cの洗浄作業が行なわれる。
【0030】
以上のように本実施の形態によれば、食堂内で食事が終了した後、トレー使用者が空の食器cをのせたトレーTを上部コンベア11の載置部11aおよび固定載置台26上に載置するだけで、このトレーTを上部コンベア11、ローラコンベア16および下部ストッパ17を経て洗い場まで容易かつ簡単に搬送することができる。
【0031】
また上部コンベア11の載置部11aおよび固定載置台26上に載置されたトレーTは、上部コンベア11の集積部11bにおいて一旦集積されるので、上部コンベア11の載置部11aおよび固定載置台26上を常に空けておくことができ、トレー使用者は容易にトレーTを載置部11aおよび固定載置台26上に置くことができる。また載置部11aおよび固定載置台26上を空けておくことにより、食堂側の見栄えを良好に保つことができる。
【0032】
さらに上部コンベア11は載置部11aから集積部11b側へ向って上昇しているので、集積部11bから下部ストッパ17までのローラコンベア16の落下高さを大きくとることができ、ローラコンベア16に沿ってトレーTを自重によって容易かつ確実に落下させて搬送することができる。
【0033】
また、上部コンベア11上のトレーTは、ローラコンベア16を経て、下部ストッパ17上に一旦集積されるので、多量のトレーTが洗い場へ同時に供給されることはない。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、上部コンベアの載置部へトレーを載置するだけで、このトレーを上部コンベアの集積部で一旦集積したのち、ローラコンベアを介して下部ストッパ側へ容易かつ確実に送ることができる。また上部コンベアの載置部上を常に空にしておくことができるため、トレーを載置部へ容易に載置することができ、かつ上部コンベア側の見栄えを良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトレー搬送装置の一実施の形態を示す斜視図。
【図2】トレー搬送装置の側面図。
【図3】トレー搬送装置を洗い場側からみた図。
【符号の説明】
10 トレー搬送装置
11 上部コンベア
11a 載置部
11b 集積部
12 側板
13 ベルト
14 従動軸
15 駆動軸
16 ローラコンベア
16a ローラ
17 下部ストッパ
18 支持棒
19 センサ
20 カバー
20a,20b 開口
25 駆動制御部
26 固定載置台

Claims (5)

  1. トレーを搬送するトレー搬送装置において、
    載置部と集積部とを有する駆動式の上部コンベアと、
    上部コンベアの下方に配置された下部ストッパと、
    上部コンベアと下部ストッパとの間に設けられ、多数のローラを有し、上部コンベアの集積部上のトレーを自重により下部ストッパへ送るローラコンベアとを備え、
    上部コンベアと、ローラコンベアと、下部ストッパはカバー内に収納され、
    下部ストッパはローラコンベアと別体にローラコンベア下流側に設けられ、
    上部コンベアの載置部近傍にトレーを検知するセンサが設けられるとともに、センサからの信号に基づいて上部コンベアが駆動制御部により駆動され、
    駆動制御部は、上部コンベアの載置部にトレーが載置されたとき、センサからの信号に基づいて上部コンベアを駆動し、載置部上のトレーを集積部に送るとともに、集積部上のトレーをローラコンベアから下部ストッパへ送ることを特徴とするトレー搬送装置。
  2. 上部コンベアは、ローラコンベア側へ向ってわずかに上昇するよう配置されていることを特徴とする請求項1記載のトレー搬送装置。
  3. 上部コンベア、下部ストッパおよびローラコンベアは、各々上下に一対ずつ設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のトレー搬送装置。
  4. 上部コンベアの載置部の先端に、この載置部に隣接する固定載置台が設けられていることを特徴とする請求項1記載のトレー搬送装置。
  5. 固定載置台はカバー内に収納されていることを特徴とする請求項4記載のトレー搬送装置。
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