JP4290083B2 - 加熱定着部材 - Google Patents

加熱定着部材 Download PDF

Info

Publication number
JP4290083B2
JP4290083B2 JP2004197886A JP2004197886A JP4290083B2 JP 4290083 B2 JP4290083 B2 JP 4290083B2 JP 2004197886 A JP2004197886 A JP 2004197886A JP 2004197886 A JP2004197886 A JP 2004197886A JP 4290083 B2 JP4290083 B2 JP 4290083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
fixing belt
nitride powder
belt
nip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004197886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006018152A (ja
Inventor
一夫 岸野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004197886A priority Critical patent/JP4290083B2/ja
Publication of JP2006018152A publication Critical patent/JP2006018152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4290083B2 publication Critical patent/JP4290083B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は複写機、プリンター、ファクシミリ等のトナー画像形成装置の加熱定着装置として用いられる定着用ローラ、ベルト、フィルム等の加熱定着部材に関する。
一般に、加熱定着装置内部では、一対の、加熱されたローラとローラ、フィルムとローラ、ベルトとローラ、ベルトとベルトといった回転体が圧接されており、未定着のトナー画像を有した転写紙がこの回転体間(ニップ部)を挟持、搬送される。この過程で未定着トナー画像は、このニップ部内において、加熱・軟化し、加圧力により記録紙へ押し付けられる。その後、冷却・固化を経て、記録紙上にトナーの永久画像が形成される。
一般に、未定着トナーと接する側の部材は、その形態に応じて定着ローラ、定着ベルト、定着フィルム等と呼ばれる。
近年、複写機、プリンター、ファクシミリ等のトナー画像形成装置のカラー化が進み、これらに搭載される定着部材は、金属、耐熱樹脂のローラ基材、ベルト基材、フィルム基材に、耐熱性の弾性体を、単層または多層に積層して構成される場合が多い。弾性層はカラー画像の飛び散り、光沢ムラを防止する効果があり、少なくとも100μm以上必要とされ、また、厚いほど効果が認められることが知られている。
しかしながら、弾性層を用いることで、定着部材としての熱伝導性は大きく損なわれる為、弾性層の熱伝導性向上の技術開発が盛んに行われてきた。特許文献1にはシリコーンゴム弾性層に酸化アルミ、酸化チタン、酸化鉄等の金属酸化物、又は石英等、熱伝導性無機充填材を配合する技術が開示されている。
特許文献2にはベルト基材上に、熱伝導率が0.42〜2.1W/(m・K)の付加型シリコーンゴムからなる20〜200μmの厚みの弾性層を有する定着ベルトが開示されている。上記シリコーンゴムの熱伝導率を所定の値に調節する為の充填剤としては、例えば、結晶質シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化ベリリウム等の金属酸化物;ボロンナイトライド、窒化アルミニウム等の窒化物;炭化ケイ素等の金属炭化物などで代表される熱伝導性付与材料が挙げられている。
特許文献3には弾性層に熱伝導率が16.7W/(m・K)以上であるフィラ−を含有させ、少量のフィラーで熱を効率良く被加熱体に伝達させる技術が開示されている。ここでは、PFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂粒子を分散したフッ素ゴムに、16.7W/(m・K)以上であるフィラ−として具体的には、炭化ケイ素(SiC)・窒化ケイ素(Si34)・窒化ホウ素(BN)・窒化アルミニウム(AlN)・アルミナ(Al2O3)・Ni・Fe・Al等を用い、平均粒径を0.1〜20μm以下として5〜50wt%の含有量で分散させている。
特開平01−040868号公報 特開平09−179421号公報 特開2000−187407号公報
上記特許文献1及び2記載のシリコーンゴム及び充填材を用いた定着ベルト等では、使用できる材料組成が限定されまた、高い熱伝導性を達成することが困難な場合があった。また、特許文献3記載の加熱部材等で用いられている、熱伝導率の高い粒子である窒化ケイ素(Si34)・窒化ホウ素(BN)・窒化アルミニウム(AlN)等の窒化物は、付加型シリコーンゴムに配合すると耐熱性が低下する場合があった。また、基材、弾性層、離型層からなる定着部材において、これを弾性層に用いると、高温長時間使用時の耐久性に問題が生じる場合がある場合があった。すなわち、この定着部材を用いると熱劣化により弾性層の圧縮永久歪特性が低下し、起動時に休止時のニップ部変形が回復せず、ベタ画像定着時に変形ムラに起因する光沢ムラが生じるいわゆる“セット跡”と呼ばれる画像不良が生じたり、あるいは、熱劣化により弾性層の硬度変化が生じ、記録紙の搬送性のバランスが狂うことにより、紙シワ、紙カール等の搬送不良を生じる場合があった。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、熱伝導に優れ、且つ耐熱性と低圧縮永久歪性に優れた耐久性の高い定着部材を提供することを目的としたものである。
上記目的を達成する為、金属または合金からなる、厚さが15μm以上、100μm以下である基材と、
該基材上に設けられた、厚さが100μm以上、500μm以下である弾性層と、
該弾性層上に設けられた、フッ素樹脂からなる離型層と、を有し
該弾性層
(a)アルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、
(b)オルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び
(c)該オルガノハイドロジェンポリシロキサンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された、平均粒径が0.5μm以上、50μm以下の窒化物粉末30〜60vol%、
を含有する付加型シリコーンゴム組成物を加熱硬化してなるものである無端の定着ベルトであって、
該定着ベルトは、下記工程(1)〜(3)によって得られるシアンの定着トナーからなるベタ画像において目視確認できるニップ跡を生じさせないものであることを特徴とする定着ベルトに関する
(1)基材の外径を24mmとした前記無端の定着ベルトを、加圧力20kgfで、ニップ幅7.0mmとなるように加圧ローラと当接させ、定着温度220℃、プロセススピード180mm/secで150時間空回転させる工程、
(2)該工程(1)で得た定着ベルトを、加圧力20kgfで、ニップ幅が7.0mmとなるように加圧ローラと当接させ、定着温度200℃、プロセススピード180mm/secにて10分間、空回転させた後、加圧力20kgfで、ニップ幅が7.0mmで、加圧ローラと静止状態で20時間当接させる工程、及び
(3)該工程(2)で得た定着ベルトを、加圧力20kgfで、ニップ幅が7.0mmとなるように加圧ローラと当接させ、定着温度200℃、プロセススピード180mm/secにて、82g/m 2 紙上のシアンの未定着トナーで形成されたベタ画像を定着させる工程
本発明では、付加型シリコーン(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)との反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された、30〜60vol%の窒化物粉末を含有する付加型シリコーンゴム組成物を加熱硬化した弾性層を用いることによって、熱伝導に優れ、且つ耐熱性と低圧縮永久歪性に優れた耐久性の高い定着部材を提供できる。
また、本発明の定着部材を、画像形成装置の加熱定着部材として用い場合、起動時に休止時のニップ部変形が効果的に回復し、“セット跡”と呼ばれる画像不良や熱劣化により弾性層の硬度変化が生じない。更に、記録紙の搬送性のバランスが狂うことによる紙シワ、紙カール等の搬送不良が発生しない。
(定着部材)
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の定着部材は、図1に示す様に基材1上に弾性層2と、弾性層2を介して離型層3を備えている。
(基材)
本発明の定着部材の基材1には、その形状、構造、大きさ等については特に制限はなく、目的に応じてそれ自体公知のものの中から適宜選択して使用することができる。これら基材の材質としては、耐熱性、機械的強度に優れ、熱導伝性が良好である材質ならば特に制限はないが、例えば、ロール状のものであれば、アルミニウム、SUS、鉄、銅、ニッケル等の金属、合金、セラミックス等が挙げられる。ベルト状の部材に適する基材の材料としては、前記材料の他に、例えば、ポリイミド樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹脂等の150〜180℃で使用可能な耐熱性樹脂材料が挙げられる。特に、これらベルト状基材に関しては、継ぎ目があると定着時にその部分の加圧力が変わり、画質に影響を及ぼすため、無端ベルトがより好ましい。
前記ロール状基材の厚みは、0.1〜10mmの範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜5mmの範囲、さらに好ましくは0.1〜2mmの範囲が適している。基材の厚みが薄すぎても、厚すぎても前記ベルト状基体と同様の問題が生じる。
前記ベルト状基材の厚みは、15〜100μmの範囲が好ましく、より好ましくは40〜150μmの範囲、さらに好ましくは20〜50μmの範囲が適している。基材の厚みが15μm以上であることによって、加熱冷却時の寸法安定性に優れ、強度が不足するといった問題が生じない。また、100μm以下であると、柔軟性が低下せず定着ベルトとして好適に使用できる。
(付加型シリコーンゴム組成物)
本発明の定着部材の弾性層2は、窒化物粉末を30〜60vol%含有する付加型シリコーンゴム組成物を加熱硬化したものが使用される。また、窒化物粉末は、付加型シリコーン(オルガノハイドロジェンポリシロキサン)との反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理されている。
付加型シリコーンゴム組成物としては、窒化物粉末以外にアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、1分子中にケイ素原子に結合する水素原子を2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、ヒドロシリル化反応用触媒、及び充填剤を含むものが挙げられる。オルガノポリシロキサン及びオルガノハイドロジェンポリシロキサンはそれぞれ単独で、又は複数種を用いることができる。
(窒化物粉末)
付加型シリコーンゴム組成物に含有される高熱伝導材としての窒化物粉末にはシラン化合物で表面処理された窒化アルミ、窒化ホウ素、窒化ケイ素等が挙げられる。本発明のシラン化合物で表面処理された窒化物粉末を得るためにはまず、窒化アルミ、窒化ホウ素、窒化ケイ素等を準備する。これらの材料は市販品であっても良く、例えば、窒化アルミとしては、TOYALNITE−FLA(東洋アルミ(株)製)、窒化アルミ粉末シェイパル((株)トクヤマ)等、窒化ホウ素としてはデンカボロンナイトライド(電気化学工業(株))等、窒化ケイ素としては、窒化ケイ素粉末SH、HM、UH(小野田セメント(株)製)、窒化ケイ素粉末HM−5(屋久島電工(株)製)窒化ケイ素粉末G.S.A(日本鋼管(株))等、あるいはその分級品が用いられる。
窒化物粉末の形状は、球状、鱗片状(平板状)、繊維状等のいずれであっても良いが、これらの中でも球状の粒子が、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物中への混練性にすぐれ、特に好ましい。
次に、窒化物粉末は付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理する。
シラン化合物としては、ビニルトリエトキシシラン,ジメチルビニルメトキシシラン,ジメチルビニルエトキシシラン,メチルビニルジメトキシシラン,メチルビニルジエトキシシラン,ビニルトリクロロシラン,ジメチルビニルクロロシラン,メチルビニルジクロロシラン,γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン及びγ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等を用いることができる。窒化物粉末を表面処理する際に、これらのシラン化合物は単独で、又は複数種を組み合わせて用いることができる。
シラン化合物による表面処理法としては、乾式法、スラリー法、スプレー法、インテグラルブレンド法等を用いることができる。また、インテグラルブレンド法としては、直接法、マスターバッチ法等を用いることができる。
表面処理法としては具体的に例えば、シラン化合物を溶解させた溶液又は分散液に窒化物粉末を混合し、加熱・乾燥する方法や窒化物粉末上にスプレー噴射を行った後、乾燥する方法を挙げることもできる。
本発明の付加型シリコーンゴム組成物では、付加型シリコーンゴム組成物の加熱硬化と同時に窒化物粉末表面の不飽和基と付加型シリコーンゴム組成物中のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの結合が起こるため、窒化物粉末を添加しない場合に比べて耐熱性が向上する。
表面処理された窒化物粉末の付加型シリコーンゴム組成物への含有量は、熱伝導性の向上、機械的強度の維持等の観点から、30〜60vol%、好ましくは40〜55vol%である。この範囲内であれば、ゴムとしての柔軟性を確保した上で、熱伝導率1W/(m・K)以上にすることができ、熱伝導性を効果的に向上させることができる。含有量が30vol%未満であると十分な熱伝導性向上効果が得られず、60vol%を越えるとゴムとしての柔軟性、永久圧縮歪性が不十分となり、“ニップ跡”等の画像不良の原因となったり、定着部用ベルトとして使用した場合には割れや破壊を生じる場合がある。なお、付加型シリコーンゴム組成物中の窒化物粉末のvol%は、窒化物粉末密度とその配合重量から算出した体積を元に計算する。窒化物粉末密度は、混練前の窒化物粉末を乾式自動密度計アキュピックMIC−1330−01((株)島津製作所製)を用い、0.005psig/minの平衡判定レートで測定する(充填ガスとしてヘリウムガスを用いる)。得られた粉体密度と配合重量から窒化物粉末の体積を算出し、更にこの体積から付加型シリコーンゴム組成物中の体積充填率(vol%)を算出した。また、熱伝導率は0.8W/(m・K)以上であることが好ましく、1.2W/(m・K)以上であることがより好ましい。
表面処理された窒化物粉末の平均粒径は、分散性や平滑な層を得ること等の観点から、通常は0.5〜50μm、好ましくは10〜30μmである。ここで平均粒径とはレーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、島津製作所(株)製:SALD−7000)で測定されるメディアン径(D50)をさす。粒径が0.5μm以上であることにより混練性に優れ高充填が可能となり、所望の熱伝導性の向上を期待することができる。また、適度な硬度を保つことができ、定着部材の弾性層として好適に使用できる。平均粒径が50μm以下であると、弾性層に必要な十分な機械的強度を得ることができる。また、弾性層の厚みにもよるが、定着部材の表面硬度の局所的バラツキを減少させ、ベタ画像定着時に光沢ムラ等の画像不良を防止することができる。
(弾性層)
弾性層2の厚みは、用途や設置する機械装置の構造、目標とする弾性、用いる材料の硬度等を勘案して適宜設定されるが、一般的には100μm〜3mmの範囲に設定されることが多い。特に、ベルト状基材に形成される場合は、100μm〜500μmの範囲で形成されたものが定着ベルトの機能を最も良く出現させる。勿論、これより厚い膜厚に成形した後に研磨等により必要な膜厚に加工してもよい。
弾性層2は公知の方法で形成することが出来る。例えば、上記付加型シリコーンゴム組成物又はこれを適当な溶剤、例えば、トルエン、キシレン、ヘプタン等で希釈した溶液を、前記のベルト基材に塗布した後、加熱・硬化して形成する。ベルト基材への塗布方法としては一般的なコーティング方法でよく、例えば、スプレーコート、ディップコート、ナイフコート等の方法が挙げられる。硬化条件としては、50〜200℃程度で3〜15分間程度で良い。あるいは、予め所定内径を有するパイプ状金型に基材を装着しておき、基材/パイプ金型間に上記付加型シリコーンゴム組成物を充填、50〜200℃程度で10〜60分間程度加熱・硬化後脱型する方法でもよい。
弾性層2は、金属製の芯金上にプライマーを介して積層してもよく、芯金をブラスト、電気化学的エッチング、化学的エッチングのいずれか、もしくはそれらを組み合わせた方法により粗面化して、さらに必要に応じて厚み1〜3μm程度のプライマーを介して積層してもよい。プライマーは接着性を損なわない範囲で出来るだけ薄くすることが好ましい。弾性層の硬度はAskerC硬度5〜60度であることが好ましく、10〜40度であることがより好ましい。
本発明の付加型シリコーンゴム組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、流動性を調節したり、硬化物の機械的強度を向上させるために各種の充填剤、必要に応じて顔料、耐熱剤、難燃剤、可塑剤、接着付与剤などが配合されたものであっても良い。
(離型層)
本発明の定着部材の離型層3は、フッ素樹脂、シリコーンゴム、フッ素ゴム等を用いて形成する。耐久性の観点からフッ素樹脂がより好ましく用いられる。フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン/テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等任意のものが選択でき、それらを2種以上の混合物として用いてもよい。これらの材料形態としては、ディスパージョン、粉体等のいずれでもよく、また、チューブ状等に成形されていてもよい。耐熱性や離型性(非汚染性、非粘着性)の観点から、PTFE、PFA、FEPのいずれか、あるいはその2種以上の混合物がより好ましく用いられる。
フッ素樹脂がディスパージョン、粉体等の場合、弾性層2上にプライマーを介して塗工・乾燥後、320〜350℃程度で30〜60分間程度の加熱焼成工程を経て離型層が形成される。フッ素樹脂がチューブ状の場合、弾性層上にシリコーン系接着剤を介して被覆する方法、あるいは、円筒状金型を用い、予め内面をプライマー処理を施したチューブと基材1とを円筒状金型に装着しておき、基材/チューブ間に上記付加反応硬化型シリコーンゴム組成物を充填、50〜200℃程度で10〜60分間程度加熱・硬化・接着後脱型する方法により離型層3が形成される。上記プライマー、接着剤の厚みは接着性を損なわない範囲で出来るだけ薄くすることが好ましい。プライマ−の厚みは1〜3μm程度、接着剤厚みは5〜15μm程度の範囲で仕上げるのが好ましい。
本発明の定着部材の実施例として定着ベルトについて説明する。
(実施例1)
平均粒径14.4μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLAの分級品)を0.5質量%ビニルトリエトキシシラン(GE東芝シリコーン社製TSL8311)水溶液中に浸した後、ろ過して水を除き、120℃で充分、乾燥させ、表面ビニル処理窒化アルミ粉末(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を準備した。つづいて、この表面ビニル処理窒化アルミ粉末を、液状付加型シリコーンゴム組成物DY35−561A/B(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)に45vol%になるよう万能混合攪拌機を用いて混合し、本発明の弾性層に用いる液状付加型シリコーンゴム組成物を得た。
外径24mm、厚み25μmのSUS製無端状金属ベルトの外周面に、シリコーン系プライマー(DY35−067:東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)を公知の方法で塗布、乾燥し、厚みおよそ1μmでプライマー層を形成し、このプライマー層を介して、上記液状付加型シリコーンゴム組成物を公知の方法で塗布・加熱硬化し300μmの付加型シリコーンゴムからなる弾性層を形成した。その外周部に、接着層となるシリコーン系接着剤(TSE3205:GE東芝シリコーン社製)を塗布、同時に厚み25μmのPFAチューブを被覆、加熱接着することで離型層を形成し定着ベルトを作製した。
(実施例2)
実施例1の表面ビニル処理窒化アルミ粉末が30vol%であること以外は実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例3)
実施例1の表面ビニル処理窒化アルミ粉末が60vol%であること以外は実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例4)
平均粒径18.3μmの窒化ホウ素粉末(電気化学工業社製デンカボロンナイトSGP)を0.5質量%ビニルトリアセトキシシラン(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製SZ6075)水溶液中に浸した後、ろ過して水を除き、120℃で充分、乾燥させ、表面ビニル処理窒化ホウ素粉末(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を準備した。つづいて、この表面ビニル処理窒化アルミ粉末を、液状付加型シリコーンゴム組成物DY35−561A/B(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)に45vol%になるよう万能混合攪拌機を用いて混合し、本発明の弾性層に用いる液状付加型シリコーンゴム組成物を得た。これを用いて実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例5)
平均粒径16.7μmの窒化ケイ素粉末(小野田セメント社製UH−44の分級品)を0.5質量%γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製SZ6030)水溶液中に浸した後、ろ過して水を除き、120℃で充分乾燥させ、表面メタクリル処理窒化ケイ素粉末(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を準備した。つづいて、この表面ビニル処理窒化アルミ粉末を、液状付加型シリコーンゴム組成物DY35−561A/B(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)に45vol%になるよう万能混合攪拌機を用いて混合し、本発明の弾性層に用いる液状付加型シリコーンゴム組成物を得た。これを用いて実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例6)
平均粒径3.1μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLAの分級品)(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を用いること以外、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例7)
平均粒径10.1μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLAの分級品)(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を用いること以外、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例8)
平均粒径23.5μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLGの分級品)(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を用いること以外、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例9)
平均粒径29.8μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLGの分級品)(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を用いること以外、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(実施例10)
平均粒径41.6μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLGの分級品)(付加型シリコーンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された窒化物粉末)を用いること以外、実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(比較例1)
実施例1で用いた平均粒径14.4μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLAの分級品)を表面処理することなく液状付加型シリコーンゴム組成物DY35−561A/B(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)に45vol%になるよう万能混合攪拌機を用いて混合し、本発明の弾性層に用いる液状付加型シリコーンゴム組成物を得た。これを用いて実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(比較例2)
実施例1で用いた平均粒径14.4μmの窒化アルミ粉末(東洋アルミニウム社製TOYALNITE−FLAの分級品)を0.5質量%ヘキサメチルジシラザン(GE東芝シリコーン社製TSL8802)水溶液中に浸した後、ろ過して水を除き、120℃で充分、乾燥させ、表面ビニル処理窒化アルミ粉末を準備した。つづいて、この表面メチル化処理窒化アルミ粉末を液状付加型シリコーンゴム組成物DY35−561A/B(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)に45vol%になるよう万能混合攪拌機を用いて混合し、本発明の弾性層に用いる液状付加型シリコーンゴム組成物を得た。これを用いて実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(比較例3)
実施例1の表面ビニル処理窒化アルミ粉末が20vol%であること以外実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(比較例4)
実施例1の表面ビニル処理窒化アルミ粉末が65vol%であること以外実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(比較例5)
平均粒径18.2μmのアルミナ粉末(昭和電工社製AS−30の分級品)を(比較例2)と同様に表面処理を施し、表面メチル化処理窒化アルミナ粉末を準備した。つづいて、この表面メチル化処理窒化アルミナ粉末を液状付加型シリコーンゴム組成物DY35−561A/B(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)に40vol%になるよう万能混合攪拌機を用いて混合し、本発明の弾性層に用いる液状付加型シリコーンゴム組成物を得た。これを用いて実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
(比較例6)
平均粒径14.1μmの炭化ケイ素粉末(屋久島電工社製GC800Sの分級品)を(比較例2)と同様に表面処理を施し、表面メチル化処理炭化ケイ素粉末を準備した。つづいて、この表面メチル化処理炭化ケイ素粉末を液状付加型シリコーンゴム組成物DY35−561A/B(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)に40vol%になるよう万能混合攪拌機を用いて混合し、本発明の弾性層に用いる液状付加型シリコーンゴム組成物を得た。これを用いて実施例1と同様にして定着ベルトを作製した。
以上、実施例、比較例を表1にまとめて示す。
Figure 0004290083
次に、本実施例、比較例の定着ベルトの性能評価について、説明する。
≪性能評価≫
まず、性能評価に用いた加熱定着装置について説明する。
<加熱定着装置>
図2は性能評価に用いた加熱定着装置200の横断面模型図である。加熱定着装置200は加熱体としてセラミックヒータを用いたベルト加熱方式の装置であり、定着ベルト210として先の実施例、比較例の定着ベルトを搭載する。
ベルトガイド216cは耐熱性・断熱性のベルトガイドである。加熱体としてのセラミックヒータ212は、ベルトガイド216cの下面のほぼ中央部にガイド長手に沿って形成具備させた溝部に嵌入して固定支持させてある。そして、円筒状もしくはエンドレス状の本発明の定着ベルト210はベルトガイド216cにルーズに外嵌させてある。加圧用剛性ステイ222はベルトガイド216cの内側に挿通してある。
加圧部材230は、本例では弾性加圧ローラである。この加圧部材230は、芯金230aにシリコーンゴムの弾性層230bを設けて硬度を下げたもので、芯金230aの両端部を装置の不図示の手前側と奥側のシャーシ側板との間に回転自由に軸受け保持させて配設してある。弾性加圧ローラは、表面性を向上させるために、PFA(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルエーテル共重合体)チューブが被覆されている。
加圧用剛性ステイ222の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材(不図示)との間にそれぞれ加圧バネ(不図示)を縮設することで、加圧用構成ステイ222に押し下げ力を作用させている。これにより、ベルトガイド216cの下面に配設した摺動板240の下面と加圧ローラ230の上面とが定着ベルト210を挟んで圧接して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ230は外径20mmであり、駆動手段Mにより矢示のように反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ230の回転駆動による加圧ローラ230と定着ベルト210との外面との摩擦力で定着ベルト210に回転力が作用して、定着ベルト210はその内面が定着ニップ部Nにおいてセラミックヒータ212の下面に密着して摺動しながら、矢示のように時計方向に加圧ローラ230の回転周速度にほぼ対応した周速度でベルトガイド216cの外回りに回転する(加圧ローラ駆動方式)。
プリントスタート信号に基づいて加圧ローラ230の回転が開始され、またセラミックヒータ212のヒートアップが開始される。加圧ローラ230の回転による定着ベルト210の回転周速度が定常化し、セラミックヒータ212の温度が所定温度に立ち上がった状態において、定着ニップ部Nの定着ベルト210と加圧ローラ230との間に被加熱材としてのトナー画像tを担持させた被記録材Pがトナー画像担持面側を定着ベルト210側にして導入される。そして、被記録材Pは定着ニップ部Nにおいて定着ベルト210を介してセラミックヒータ212の下面に密着し、定着ベルト210と一緒に定着ニップ部Nを移動通過していく。その移動通過過程において、セラミックヒータ212の熱が定着ベルト210を介して被記録材Pに付与され、トナー画像tが被記録材P面に加熱定着される。定着ニップ部Nを通過した被記録材Pは定着ベルト210の外面から分離して搬送される。
加熱体としてのセラミックヒータ212は、定着ベルト210・被記録材Pの移動方向に直交する方向を長手とする低熱容量の横長の線状加熱体である。チッ化アルミニウム等でできたヒータ基板212aと、このヒータ基板212aの表面にその長手に沿って設けた発熱層212b、例えばAg/Pd(銀/パラジウム)等の電気抵抗材料を約10μm、幅1〜5mmにスクリーン印刷等により塗工して設けた発熱層212bと、さらにその上に設けたガラスやフッ素樹脂等の保護層212cを基本構成とするものである。なお、用いるセラミックヒータはこのようなものに限定されるわけではない。
そして、セラミックヒータ212の発熱層212bの両端間に通電されることで発熱層212bは発熱し、ヒータ212が急速に昇温する。そのヒータ温度が温度センサ(不図示)に検知され、ヒータ温度が所定の温度に維持されるように制御回路(不図示)で発熱層212bに対する通電が制御されてヒータ212は温調管理される。
セラミックヒータ212は、ベルトガイド216cの下面のほぼ中央部にガイド長手に沿って形成具備させた溝部に、保護層212c側を上向きに嵌入して固定支持させてある。定着ベルト210と接触する定着ニップ部Nには、このセラミックヒータ212の摺動部材240の面と定着ベルト210の内面が相互接触摺動する。ニップ巾は記録紙のニップ滞留時間確保する為、プロセススピードに対応して変更される。
<ニップ跡評価方法>
定着温度は200℃に設定された上記加熱定着器1に評価用ベルトを装着、10分間の空回転を行い、充分加熱定着装置・定着ベルトを暖めた後、電源をオフにし20時間、加圧状態のまま放置、その後、再度電源をオンにして、シアンの未定着トナー画像を通紙、定着ベタ画像のニップ跡を目視で確認した。記録紙は標準厚みの82g/m2紙で評価した。加熱定着装置のニップ巾は7.0mm(加圧力20Kgf)、プロセススピードは180mm/secに設定してある。
<耐熱性試験>
上記加熱定着装置2に本実施例、比較例の定着ベルトを装着、定着温度を220℃で空回転処理を行い、50時間毎に取り出し、上記ニップ跡評価方法にのっとり評価を行った。結果を表2に示す。すなわち、表2の「50H後」とは、定着温度220℃で50時間、空回転処理を行った後、このベルトをニップ跡評価方法として今度は定着温度が200℃に設定された加熱定着器に装着、10分間の空回転を行い、充分加熱定着装置・定着ベルトを暖めた後、電源をオフにし20時間、加圧状態のまま放置、その後、再度電源をオンにして、シアンの未定着トナー画像を通紙、定着ベタ画像のニップ跡を目視で確認するものである。「100H後」とは、この後、更に定着温度220℃で50時間、空回転処理を行い同様のニップ跡評価を行うものである。以後、このような処理を50時間づつ繰り返して行い、「150H後」、「200H後」の評価を行う。なお、空回転処理時の条件はニップ巾は7.0mm(加圧力20Kgf)、プロセススピードは180mm/secに設定してある。
Figure 0004290083
OK:ニップ跡を目視確認出来ず、NG:ニップ跡を目視確認
実施例1〜5、実施例7〜9のベルトは200時間、空回転処理後のニップ跡評価においてもニップ跡は認められず、良好な耐熱性が確認された。実施例6、10のベルトも150時間、空回転処理後のニップ跡評価においてニップ跡は認められず、良好な耐熱性が確認された。しかしながら、実施例6のベルトは200時間、空回転処理終了時にゴム層の亀裂が確認された。これは、小粒子径の熱伝導剤を高充填したゴムで硬度が高くなったためと考えられる。また、実施例10のベルトにおいては200時間、空回転処理後のゴム層軟化に起因すると考えられる紙シワが発生した。
比較例1のベルトは熱伝導剤(窒化物粉末)に表面処理が施されておらず、50時間、空回転処理後のニップ跡評価においてニップ跡が確認され、耐熱性が上記実施例のベルトに比べ劣っていた。
比較例2のベルトの50時間、空回転処理後のニップ跡評価においてニップ跡が確認された。熱伝導剤はヘキサメチルシラザンで表面処理されており、比較例1のベルトに比べると耐熱性は改善されているものの、上記実施例のベルトに比べ劣っていた。
比較例3のベルトは熱伝導剤の配合量が少なく、充分な熱伝導性が確保されていない為、実施例のベルトに比べ低いグロスしか出せず、実用に耐えられるレベルではなかった。
比較例4のベルトは熱伝導剤の配合量が多すぎるため、弾性層の永久圧縮歪性が充分でなく、初期の状態でのニップ跡評価においてニップ跡は認められた。
比較例5のベルトの150時間、空回転処理後のニップ跡評価においてニップ跡が確認された。熱伝導剤(アルミナ粉末)はヘキサメチルシラザンで表面処理されており、比較例1のベルトに比べると耐熱性は改善されているものの、上記実施例のベルトに比べ劣っていた。
比較例6のベルトの150時間、空回転処理後のニップ跡評価においてニップ跡が確認された。熱伝導剤(炭化ケイ素)はヘキサメチルシラザンで表面処理されており、比較例1のベルトに比べると耐熱性は改善されているものの、上記実施例のベルトに比べ劣っていた。
本発明定着部材の層構成模型図の一例である。 本発明定着部材の性能評価に用いた加熱定着装置の概略断面図である。
符号の説明
1 基材
2 弾性層
4 離型層
200 加熱定着装置
210 定着ベルト
212 セラミックヒータ
216C ベルトガイド
222 加圧用剛性ステイ
230 加圧部材(加圧ローラ)
240 摺動板
N 定着ニップ部
t トナー画像
P 被記録材

Claims (5)

  1. 金属または合金からなる、厚さが15μm以上、100μm以下である基材と、
    該基材上に設けられた、厚さが100μm以上、500μm以下である弾性層と、
    該弾性層上に設けられた、フッ素樹脂からなる離型層と、を有し
    該弾性層
    (a)アルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン、
    (b)オルガノハイドロジェンポリシロキサン、及び
    (c)該オルガノハイドロジェンポリシロキサンとの反応性を有する不飽和基を含有するシラン化合物で表面処理された、平均粒径が0.5μm以上、50μm以下の窒化物粉末30〜60vol%、
    を含有する付加型シリコーンゴム組成物を加熱硬化してなるものである無端の定着ベルトであって、
    該定着ベルトは、下記工程(1)〜(3)によって得られるシアンの定着トナーからなるベタ画像において目視確認できるニップ跡を生じさせないものであることを特徴とする定着ベルト:
    (1)基材の外径を24mmとした前記無端の定着ベルトを、加圧力20kgfで、ニップ幅7.0mmとなるように加圧ローラと当接させ、定着温度220℃、プロセススピード180mm/secで150時間空回転させる工程、
    (2)該工程(1)で得た定着ベルトを、加圧力20kgfで、ニップ幅が7.0mmとなるように加圧ローラと当接させ、定着温度200℃、プロセススピード180mm/secにて10分間、空回転させた後、加圧力20kgfで、ニップ幅が7.0mmで、加圧ローラと静止状態で20時間当接させる工程、及び
    (3)該工程(2)で得た定着ベルトを、加圧力20kgfで、ニップ幅が7.0mmとなるように加圧ローラと当接させ、定着温度200℃、プロセススピード180mm/secにて、82g/m 2 紙上のシアンの未定着トナーで形成されたベタ画像を定着させる工程。
  2. 前記窒化物粉末が、窒化アルミ粉末、窒化ホウ素粉末及び窒化ケイ素粉末からなる群から選択された少なくとも一種の粉末であることを特徴とする請求項1に記載の定着ベルト
  3. 前記窒化物粉末が、平均粒径が10.1μm以上、29.8μm以下の窒化アルミ粉末であることを特徴とする請求項1に記載の定着ベルト
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着ベルトと、
    該定着ベルトに当接し、該定着ベルトと共にニップ部を形成する加圧ローラと、
    該定着ベルトを加熱するヒータと、を具備することを特徴とする加熱定着装置。
  5. 請求項4に記載の加熱定着装置のニップ部に、未定着のトナー画像を有する被記録材を通過させて該トナー画像を該被記録材に定着させる工程を含む画像形成方法。
JP2004197886A 2004-07-05 2004-07-05 加熱定着部材 Expired - Fee Related JP4290083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004197886A JP4290083B2 (ja) 2004-07-05 2004-07-05 加熱定着部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004197886A JP4290083B2 (ja) 2004-07-05 2004-07-05 加熱定着部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006018152A JP2006018152A (ja) 2006-01-19
JP4290083B2 true JP4290083B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=35792475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004197886A Expired - Fee Related JP4290083B2 (ja) 2004-07-05 2004-07-05 加熱定着部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4290083B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109180979A (zh) * 2018-10-31 2019-01-11 西安科技大学 一种高导热侧链型液晶高分子膜材料的制备方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4498369B2 (ja) * 2006-02-14 2010-07-07 キヤノン株式会社 像加熱装置及びこの像加熱装置に用いられる可撓性スリーブ
JP2009103882A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Canon Inc 加圧部材、像加熱装置、及び画像形成装置
JP5374962B2 (ja) * 2008-03-07 2013-12-25 富士ゼロックス株式会社 シームレスベルトの製造装置、製造方法
US8679624B2 (en) * 2009-06-05 2014-03-25 Xerox Corporation Passivated aluminum nitride for enhanced thermal conductivity materials for fuser belts

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109180979A (zh) * 2018-10-31 2019-01-11 西安科技大学 一种高导热侧链型液晶高分子膜材料的制备方法
CN109180979B (zh) * 2018-10-31 2020-11-24 西安科技大学 一种高导热侧链型液晶高分子膜材料的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006018152A (ja) 2006-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10620574B2 (en) Fixing member and heat fixing apparatus
JP5540937B2 (ja) 高熱伝導性熱定着ロール又は高熱伝導性熱定着ベルト用シリコーンゴム組成物並びに定着ロール及び定着ベルト
EP2899595B1 (en) Member for electrophotography and heat fixing device
JP4262038B2 (ja) チューブ被覆ベルト及びその製造方法、並びに加熱定着装置
US6090887A (en) Silicone rubber composition for fluororesin-covered fixing rolls and fluororesin-covered fixing rolls
JP2016024217A (ja) 画像加熱装置
US10228644B2 (en) Addition-curable liquid silicone rubber mixture, electrophotographic member, method for producing the same, and fixing apparatus
CN110579951B (zh) 定影构件和热定影装置
US10890869B2 (en) Fixing member, heat fixing apparatus, and image forming apparatus
CN107561894B (zh) 定影部件、定影装置以及图像形成装置
JP4371887B2 (ja) 定着部材及び定着装置
JP4290083B2 (ja) 加熱定着部材
JP5848591B2 (ja) 電子写真用部材の製造方法
JP6366662B2 (ja) 定着部材、定着装置、画像形成装置および定着部材の製造方法
JP4766234B2 (ja) 高熱伝導性熱定着ロール又は定着ベルト用熱硬化型シリコーンゴム組成物、定着ロール及び定着ベルト
US11635717B2 (en) Electrophotographic member and method for manufacturing the same, thermal fixing apparatus, and electrophotographic image forming apparatus
JP4307289B2 (ja) 加熱定着部材および加熱定着装置
JP2004233455A (ja) シリコーンゴム組成物並びに定着ロール及び定着ベルト
EP0798343B1 (en) Silicone rubber composition for fluorocarbon resin-coated fixing rolls and fluorocarbon resin-coated fixing rolls
JP4645802B2 (ja) フッ素系樹脂被覆定着ベルト
JP2662419B2 (ja) シリコーンゴム組成物,該ゴム組成物を有する弾性回転体及び定着装置
JP7305498B2 (ja) 電子写真用部材及び定着装置
JP2004163578A (ja) 定着部材
JP5984557B2 (ja) 電子写真用部材の製造方法
JP2006017811A (ja) 定着部材及び加熱定着装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071116

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20071116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees