JP4289972B2 - 多層抄き板紙及びその製造方法 - Google Patents

多層抄き板紙及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4289972B2
JP4289972B2 JP2003367801A JP2003367801A JP4289972B2 JP 4289972 B2 JP4289972 B2 JP 4289972B2 JP 2003367801 A JP2003367801 A JP 2003367801A JP 2003367801 A JP2003367801 A JP 2003367801A JP 4289972 B2 JP4289972 B2 JP 4289972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
surface layer
colorant
multilayer paperboard
addition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003367801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005133223A (ja
Inventor
賢也 久山
博士 溝渕
正 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2003367801A priority Critical patent/JP4289972B2/ja
Publication of JP2005133223A publication Critical patent/JP2005133223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4289972B2 publication Critical patent/JP4289972B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paper (AREA)

Description

本発明は、多層抄き板紙及びその製造方法に関する。更に詳しくは、表層に晒パルプ及び白物古紙パルプを含むパルプを用いて製造する着色板紙に適し、表層の色相のバラツキやムラが少ない多層抄き板紙及びその製造方法に関する。
多層抄き板紙の着色層は、色の再現性及び色相安定性を良好なものとするため、通常バージンパルプが使用される。しかしながら、近年、コスト低減の要請や省資源の要請が厳しくなり、バージンパルプに替えて古紙パルプを用いることが必要となりつつある。
古紙パルプを多量に含むライナーの染色方法として、原料パルプ調成工程における前段部で直接染料を添加し、抄紙機直前の種箱において塩基性染料を添加するライナーの染色方法が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、この提案は、表層の原料に古段・新段ボールリサイクル品を使用した「未晒ライナー」を対象としたものであって、表層の原料に晒パルプや白物古紙パルプを用いた板紙にこの提案の染色方法を適用すると、着色が不十分となる問題や染色ムラが生じる問題がある。また、この提案の方法では、着色濃度が高い場合に特に染色ムラが顕著になる問題があり、その解決が望まれている。
特開2002−88686号公報(特許請求の範囲)
本発明の課題は、上記問題を解消でき、色相の安定性に優れ、且つ色相ムラの少ない多層抄き板紙及びその製造方法を提供することである。
本発明者は、特定のパルプを表層の原料として用い、着色剤を特定の方法で表層抄紙用パルプに添加することにより、色の安定、色相ムラの改善を同時に達成できることを見出し、本発明に到達した。
上記課題を解決する本発明は以下に記載するものである。
〔1〕 表層パルプ中の晒パルプ及び/又は白物古紙パルプの総量が90質量%以上であるロール状に巻かれた多層抄き板紙であって、該多層抄き板紙のロール1本内での表層表面の色相バラツキ(△E)が1.2以下であることを特徴とする多層抄き板紙。
〔2〕 表層パルプが少なくとも1種のカチオン性直接染料で着色されている〔1〕に記載の多層抄き板紙。
〔3〕 表層パルプが白物古紙パルプを20質量%以上含む〔1〕または〔2〕に記載の多層抄き板紙。
〔4〕 少なくとも原料調成工程、抄紙工程、乾燥工程、製品巻取工程を有する表層、裏層及び1層又は2層以上の中層からなる多層抄き板紙の製造方法において、表層抄紙用原料に晒パルプ及び/又は白物古紙パルプを含むパルプを用い、且つ、原料調成工程から抄紙工程に至る工程内で、表層抄紙用パルプの水スラリーへの着色剤の添加を複数箇所で行なうことを特徴とする多層抄き板紙の製造方法。
〔5〕 着色剤の最初の添加箇所での添加をバッチ式で行い、かつ着色剤の最終添加箇所での添加をカチオン性の直接染料の連続添加で行う〔4〕に記載の多層抄き板紙の製造方法。
〔6〕 抄紙工程から巻取工程に至る工程内で多層抄き板紙表層の色相を連続的に検出し、その検出結果に基づき前記原料調成工程から抄紙工程に至る工程内で添加する着色剤の種類及び添加量を調製する〔4〕又は〔5〕に記載の多層抄き板紙の製造方法。
本発明の多層抄き板紙は、色相のバラツキが少なく、製品の品質が均一であり、かつ安定している。
本発明の多層抄き板紙の製造方法によれば、板紙の色相を安定させることができる。また、本発明の多層抄き板紙の原料として古紙を使用するので製造コストを低減でき、且つ、環境保護に有効である。また、本発明の多層抄き板紙の原料として、古紙を使用することにより、叩解エネルギーを低減することができる。
本発明の多層抄き板紙の製造方法により、色相のバラツキやムラが少ない、品質に優れた多層抄き板紙を得ることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[多層抄き板紙]
本発明の多層抄き板紙は、表層パルプ中の晒パルプ及び/又は白物古紙パルプの総量が90質量%以上であるロール状に巻かれた多層抄き板紙であって、該多層抄き板紙のロール1本内での表層表面の色相バラツキ(△E)が1.2以下のものである。
色相のバラツキ△Eが1.2を超えると本発明の目的を達成できず、商品としての価値を損なう。
本発明におけるロール1本とは、通常取り引きされている多層抄き板紙の巻取り1本を指す。ロール1本の巻き数は業者間で取り決めされており、例示すると、多層抄き板紙の米坪が120g/m2 の場合5200m巻き、米坪170g/m2 の場合4300m巻き、米坪280g/m2 の場合2500m巻きというように、異なる米坪であってもロール1本の重量と巻径が同程度になるよう取決めされている。
ロール1本内での色相のバラツキは、ロール1本の多層抄き板紙から任意の箇所から10点以上サンプリングし、色相を測定することによって判断できる。
ΔEは、最も離れた2つの色相を、それぞれ(L1、a1、b1)と(L2、a2、b2)とした時、次式により表す。
ΔE=[(L1−L22+(a1−a22+(b1−b221/2
ロール1本内での表層表面の色相バラツキ△Eが1.2以下である本発明の多層抄き板紙は、例えば、板紙を製造する工程で、表層抄紙用パルプの水スラリーへの着色剤の添加を複数箇所で行なうことにより得ることができる。
本発明の多層抄き板紙は、表層を構成するパルプ(以下、『表層パルプ』ということがある)中の晒パルプと白物古紙パルプの総量が90質量%以上であることを必要とする。晒パルプと白物古紙パルプの総量が90質量%未満であると色相ムラが不良となる。
本発明の多層抄き板紙の製造方法では、表層抄紙用の原料は晒パルプと白物古紙パルプとを主原料とするが、その他の原料を表層原料中10質量%未満の量用いることができる。これらの原料として、例えば、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)等のパルプや、パルプ以外では着色レーヨン、コーヒー粕、繊維粕などを挙げることができる。これらの原料のうち視認可能な大きさのものを使用すると、独特の美粧性をかもし出すこともできる。
本発明の多層抄き板紙の表層を構成するパルプ(以下、『表層パルプ』ということがある)には、少なくとも1種の着色剤が含まれることが必要であるが、2種以上、特に3種以上含まれることが好ましい。
この着色剤の少なくとも1種は、カチオン性直接染料であることが好ましい。表層パルプに含まれるカチオン性直接染料の含有率は、パルプ1tonあたり0.001〜3kg(0.001〜3kg/t)であることが得られた多層抄き板紙の色相バラツキ、色相ムラが少なくなるため特に好ましい。
本発明における多層抄き板紙は、表層パルプ中の白物古紙パルプの含有率が20質量%以上であることが、地合ムラによる色相ムラを少なくできるので好ましく、さらに製造コストの低減、地球環境の保全の効果が有るので好ましい。
本発明の多層抄き板紙は、表層、裏層及び1層又は2層以上の中層からなるが、強度や厚さを要請される用途には中層を2〜7層設けた合計で4〜9層の多層であることが好ましい。このような理由から、本発明の多層抄き板紙の米坪は、100から340g/m2 であることが好ましく、厚みは、125から450μmであることが好ましい。
本発明の多層抄き板紙の表層には、定着剤をパルプ100質量部に対して0.3質量部以上、4質量部以下の割合で配合することが好ましい。定着剤をこの範囲で加えることにより、本発明の多層抄き板紙を段ボールのライナーとして用いた際に罫線割れ防止効果を更に向上させることができる。定着剤としては、硫酸バンド、澱粉類、植物性ガム、セルロース誘導体、ポリアクリルアミド等を用いることができる。
本発明の多層抄き板紙の裏層には、特に着色剤を添加する必要はない。しかしながら、裏層が良好な外観であることを要求される用途に本発明の多層抄き板紙を使用する場合は、表層の場合と同様に裏層用パルプに着色剤を添加することができる。また、裏層用パルプ100質量部に対して定着剤を0.3質量部以上、4質量部以下の割合で配合することが好ましい。定着剤としては、硫酸バンド、澱粉類、植物性ガム、セルロース誘導体、ポリアクリルアミド等を用いることができる。
[多層抄き板紙の製造方法]
本発明における多層抄き板紙の製造方法は、少なくとも原料調成工程、抄紙工程、乾燥工程、巻取工程を有する表層、裏層及び1層又は2層以上の中層からなる多層抄き板紙の製造方法であって、表層抄紙用原料に晒パルプ及び/又は白物古紙パルプを含むパルプを用い、且つ、原料調成工程から抄紙工程に至る工程内で、表層抄紙用パルプの水スラリーへの着色剤の添加を複数箇所で行なう。
表層抄紙用パルプの水スラリーへの着色剤の添加は、表層抄紙用パルプの水スラリーに着色剤を添加する箇所、例えば、表層用着色槽で行なう。更に、表層抄紙用パルプの水スラリーに着色剤を添加する上記とは別の箇所、例えば、表層用種箱で製品の色相を調成するため着色剤を添加する。表層抄紙用パルプの水スラリーに着色剤を添加する箇所は、表層用パルプの原料調成工程から抄紙工程に至るまでの箇所であれば良く、上記表層用着色槽や表層用種箱の他に、表層用パルパー、表層用クリーナー、表層用シックナー、表層用叩解機、表層用白水槽であってもよい。また、これらを接続する配管中に着色剤を添加することもできる。
表層抄紙用パルプの水スラリーへの着色剤の添加箇所は2箇所以上必要であるが、3箇所以上とすることが、得られる多層抄き板紙の色相ムラが少なくなるので好ましい。着色剤の添加箇所の数は、このような理由から多い方が良いが、あまり多くし過ぎると製品色相の調整がかえって難しくなるため、2〜3箇所であることが特に好ましい。
本発明の多層抄き板紙の製造方法において、着色剤の最初の添加箇所での添加はバッチ式で行うことが好ましい。また、着色剤の最終添加箇所での添加は、カチオン性の直接染料の連続添加で行うことが好ましい。このように着色剤を添加することにより、多層抄き板紙表層の色相バラツキ、色相ムラを小さくすることができる。
更に、抄紙工程から巻取工程に至る工程内で多層抄き板紙表層の色相を連続的に検出し、その検出結果に基づき前記原料調成工程から抄紙工程で添加する着色剤の種類及び添加量を調整することにより、多層抄き板紙表層の色相バラツキを特に小さくすることができる。
尚、本発明において、着色剤の添加は表層抄紙用パルプの水スラリーに対して行うが、表層以外の層を抄紙するためのパルプの水スラリー、例えば表層直下の中層抄紙用パルプの水スラリーや、更にその下の中層抄紙用パルプの水スラリーに対しても、表層用の場合と同様に着色剤を添加しても良い。
また、裏層も着色する必要がある場合は、裏層抄紙用パルプの水スラリーに対しても、表層用の場合と同様に着色剤を添加しても良い。
本発明について、図面を用いて更に説明する。
円網5層抄き抄紙機を用いた場合の多層抄き板紙の製造工程の概略を図1に例示する。図1で1は原料調成工程、2は抄紙工程、3は圧縮工程、4は乾燥工程、5はカレンダー工程、6は製品巻取工程である。
図1の原料調成工程1で、表層用原料パルプ111は表層用パルパー112に供給され、パルパー内で別途供給された水にて離解される。次いで、離解されたパルプは水スラリー(以下、『パルプ液』という)として表層用クリーナー113に送られ、混入している異物が除かれた後、表層用シックナー114に送られる。送られたパルプ液は表層用シックナー114で濃縮脱水及び洗浄され、更に、表層用叩解機115でパルプを構成する繊維のフィブリル化、切断が行なわれて濾水度が調整された後、表層用着色槽116に送られる。この表層用着色槽116内で、別途供給された着色剤にてパルプが染色される。表層用着色槽116内での染色は間歇的(バッチ式)に行う。染色されたパルプ液は、更に、表層用種箱117に送られ、ここで別途供給される着色剤を連続添加してパルプの色相が微調節される。色相が微調節された表層用パルプ液は、表層用ファンポンプ119により抄紙工程2の表層用インレット211に送付され、更に表層用抄紙機212に表層用インレット211を通じて供給される。また、パルプの色相を微調節するための着色剤の添加は、表層用ファンポンプ119の吸引側に設置された表層用着色剤添加槽118からも連続的に行なわれる。表層用ファンポンプ119の吸引側には、表層用白水層213から抜き出され、表層用白水循環槽214に一旦貯えられた表層用白水も供給される。
中層用原料パルプ121は、中層用パルパー122で離解された後中層用クリーナー123に送られ、異物が除かれた後、表層用シックナー124で濃縮脱水及び洗浄され、更に、表層用叩解機125でパルプ液の濾水度が調整された後、中層用着色槽126、中層用種箱127を経由して、抄紙工程2の中層用抄紙機222、232、242に中層用インレット221、231、241を通じて供給される。
裏層用原料パルプ131は、裏層用パルパー132で離解された後裏層用クリーナー133に送られ、異物が除かれた後、裏層用シックナー134で濃縮脱水及び洗浄され、更に、表層用叩解機135でパルプ液の濾水度が調整された後、裏層用着色槽136、裏層用種箱137を経由して、抄紙工程2の裏層用抄紙機252に裏層用インレット251を通じて供給される。
抄紙工程2では、表層用抄紙機212、中層用抄紙機222、中層用抄紙機232、中層用抄紙機242及び裏層用抄紙機252が連設され、各抄紙機(円網式抄紙機)の円網上部に接して抄紙用フェルト無端帯261が循環して走行している。
表層用抄紙機212に供給された表層用のパルプ液は、金網上に抄紙され、次いで抄紙された表層は抄紙用フェルト無端帯261に移される。次に、抄紙用フェルト無端帯261の表層用抄紙の上に、中層が中層用抄紙機222、中層用抄紙機232及び中層用抄紙機242により順次抄紙される。更に、抄紙用フェルト無端帯261の中層用抄紙の上に、裏層が裏層用抄紙機252により抄紙される。抄紙用フェルト無端帯261上に抄紙された湿状多層抄き原紙21は、転移ロール271により圧縮用フェルト無端帯315の上に移転され、圧縮工程3に送られる。
圧縮工程3で、圧縮用フェルト無端帯315上に移された湿状多層抄き原紙21は、圧縮ロール311と圧縮ロール312の間、圧縮ロール313と圧縮ロール314圧縮ロールの間で圧縮脱水される。圧縮脱水された圧縮多層抄き板紙31は乾燥工程4へ送られる。
乾燥工程4へ送られた圧縮多層抄き板紙31は、高温度に保たれた乾燥ロール411、乾燥ロール412、乾燥ロール421、乾燥ロール422にて加熱乾燥を施され、乾燥多層抄き板紙41としてカレンダー工程5に送られる。
カレンダー工程5で、乾燥多層抄き板紙41は、カレンダーロール511〜カレンダーロール515にてカレンダー加工され、製品多層抄き板紙51として製品巻取リール611に巻き取られる。
上記説明においては、表層用パルプ液への着色剤添加を、表層用着色槽116、表層用種箱117及び表層用着色剤添加槽118で行なう例を説明したが、表層用種箱117及び表層用着色剤添加槽118のいずれかを省くことができる。また、表層用パルプ液への着色剤の添加は、原料調成工程1から抄紙工程2の間の複数箇所であれば、表層用パルパー112、表層用クリーナー113、表層用シックナー114、表層用叩解機115、表層用白水槽213等で行なっても良い。
上記説明では、表層用着色槽116内で着色剤を添加し、表層用種箱117及び表層用着色剤添加槽118でパルプの色相を微調節するため、更に着色剤を添加したが、この微調節のため添加する着色剤の種類と量は、製品多層抄き板紙51の表層の色相を測定し、その結果を反映させることが好ましい。
尚、表層用パルプの色相を微調節するための着色剤(特にカチオン性直接染料)の最終添加箇所は、表層用種箱117以降であって抄紙工程の表層用インレット211に至るまでの箇所(抄紙工程の直前)とすることが好ましい。
また、上記説明では、抄紙機は中層の形成を3台連設して行ったがこれに限らず任意の台数を連設し、任意の中層数を積層することができる。また、中層或いは裏層を着色しない場合は、製造工程から中層用着色槽126、中層用種箱127、裏層用着色槽136、裏層用種箱137を省くことができる。
本発明の多層抄き板紙の製造方法では、表層抄紙用パルプに晒パルプと白物古紙パルプとを使用することが好ましい。ここでいう晒パルプとは、例えば、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)等の化学パルプやサーモメカニカルパルプ(TMP)、グラウンドウッドパルプ(GP)等の機械パルプを漂白処理したパルプである。木材パルプのほかにバガス、ケナフ、麻などの非木材パルプを漂白処理したものを使用することもできる。
また、本発明における白物古紙パルプとは、例えば、新聞古紙、色上古紙、雑誌古紙、上白古紙、アート古紙などで、未晒パルプを実質的に含有しない古紙である。表層抄紙用パルプが白物古紙パルプを20質量%以上含むと、得られる多層抄き板紙の地合いが良好となり、色相ムラの無い多層抄き板紙が得られるため好ましい。また、白物古紙パルプは、未晒パルプを原料として抄紙した紙を再生し、漂白処理したパルプであってもよい。
尚、表層抄紙用パルプとして、予め漂白したパルプを用いることができるが、本発明の多層抄き板紙の製造工程において、例えば、原料調成工程内で表層用パルプの漂白を行っても良い。
本発明の多層抄き板紙の製造方法において、パルプ液に添加する着色剤としては、特に制限はなく、塩基性染料、酸性染料、アニオン系直接染料、カチオン性直接染料、有機顔料及び無機顔料を目的に応じて採用できる。
これらの着色剤のうち、カチオン性直接染料を用いると、製造の過程で、パルプ繊維への定着性が良好となるため好ましく、また、得られる多層抄き板紙の褪色性が良好となるため好ましい。
ここで、カチオン性直接染料とは、発色団の末端がカチオン基になったもので、例えば、分子中にスルホン基、フェノール性水酸基、カルボキシル基などをもち、ナトリウム、カリウムまたはアンモニウム塩の形となった分子構造の染料である。
本発明の多層抄き板紙の製造方法においては、表層抄紙用パルプへの着色剤の添加を複数箇所で行なうが、後から添加する着色剤は、これらの着色剤のうち、カチオン性直接染料を用いると、パルプ繊維への定着性が良好となるため好ましく、また、得られる多層抄き板紙の褪色性が良好となる効果もある。尚、着色剤の最初の添加箇所での添加は、連続的に行っても良く、間歇的に行っても良いが、間歇的に行うことが、染料の定着が良く、色相ムラが小さくなるので好ましい。
また、後から添加する着色剤は、以下の通りとすることが好ましい。
即ち、多層抄き板紙の製造工程において、製品多層抄き板紙表層の色相を検出し、その検出結果と製品品質基準値との差異を修正できるように、後から添加する着色剤の種類と量を決定することが好ましい。製品多層抄き板紙表層の色相測定は、オンラインで行なうことが好ましく、色相はカラーL値、a値及びb値であることが好ましい。このため、後から添加する着色剤の種類は、カラーL値、a値及びb値をそれぞれ変えることができる着色剤から選択し、基準値からの差異の程度により、その添加量を決定する。尚、最終添加箇所での着色剤の添加は、連続的に行っても良く、間歇的に行っても良いが、連続的に行うことが、表層の色相バラツキが小さくなるので好ましい。
[段ボール]
本発明の多層抄き板紙は、段ボール用中芯の片面又は両面に貼り合わせて段ボール用ライナーとして用いることができる。段ボールの中の段(フルート)に使用される中芯原紙は、セミケミカルパルプ(SCP)を主原料とするパルプしんであってもよく、古紙を原料とする特しんであってもよい。また、中しんは、厚物の強化しん、濡れても強度の低下が少ない耐水中しんであってもよい。
本発明の多層抄き板紙をライナーとして用いた段ボールは、片面段ボール、両面段ボール、複両面段ボール、複々両面段ボール等である。また、波形を形成する段の種類としてはA,B,C,E,F,Gフルートを挙げることができる。
次に実施例をあげて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、実施例、比較例で使用した着色剤、パルプ原料は以下のものを使用した。
[着色剤]
R1:赤色アニオン直接染料、東亜化成株式会社製 登録商標名トーアレッド2BP
R2K:赤色カチオン直接染料、クラリアントジャパン株式会社製 登録商標名カルタゾールレッドK2BNリキッド
Y1:黄色アニオン直接染料、東亜化成株式会社製 登録商標名ミカドファーストイエロー21R
Y2K:黄色カチオン直接染料、クラリアントジャパン株式会社製 登録商標名カルタゾールイエローKGLリキッド
B1:青色アニオン直接染料、日本化薬株式会社製 登録商標名ダイレクトスカイブルー5B200
B2K:青色カチオン直接染料、クラリアントジャパン株式会社製 登録商標名カルタゾールブルーKRLリキッド
B3:青色塩基性染料、BASFジャパン株式会社製、登録商標名バサゾールブルー16L
[表層原料パルプ]
上白古紙(白物パルプの含有量100%)
LBKP(フリーネス500cm3
NUKP(フリーネス500cm3
[色相の測定]
多層抄き板紙表層面のJIS―Z8722に基づく色相(L値、a値、b値)を日本電色工業株式会社製ZE2000型カラーメータにて測定した。
[色相のバラツキ]
多層抄き板紙のロール(幅120cm、長さ4300m、米坪170g/m2 )1本について、巻き始め、巻き始めから500m、1000m、1500m、2000m目、2500m、3000m目、3500m、4000m、巻き終わりの板紙をサンプリングして、さらに各サンプルにつき幅方向3箇所サンプリングして計30サンプルとして各サンプルのL値、a値、b値を測定した。
色相の最も離れた2サンプルの色相をそれぞれ、(L1、a1、b1)、(L2、a2、b2と)として、次式により色相差ΔEを算出した。
ΔE=[(L1−L22+(a1−a22+(b1−b221/2
[色相ムラ]
得られた多層抄き板紙の下記評価基準に従い、目視評価した。
◎;色相ムラが全く無かった。
○:色相ムラがややあるが目立たず、使用上問題のない程度であった。
△:部分的に色相ムラがあった。
×:全体に色相ムラが目立ち、使用できない程度であった。
[実施例1]
多層抄き原紙の裏層用、中間層用パルプ原料として地券古紙を用いた。また、表層用パルプ原料としては、上白古紙を用いた。これらの原料パルプを各々パルパーに仕込み、各々クリーナー、シックナー、叩解機を経て各層着色槽へ供給した。
表層用パルプには、着色槽にて、表1に示す着色剤を表1に示す割合でバッチ式に添加し、更に定着剤として硫酸バンド3質量%添加した。
これらの各原料を、表層用、中層用(3台)、裏層用の各円網多層抄き方式の抄紙機に供給し、抄紙速度を300m/分として米坪170g/m2の5層抄き多層抄き板紙を抄紙した。
抄紙した湿多層抄き板紙を、更に、圧縮脱水、加熱乾燥、カレンダー加工した後、製品多層抄き板紙としてリールに巻き取った。尚、この抄紙の間、カレンダー加工し、巻き取る直前の多層抄き板紙表層側の色相(L値、a値、b値)を、幅方向に走査させながらオンラインで測定した。この測定結果と目標の色相を比較して、a値が離れている場合は赤色カチオン直接染料、b値が離れている場合は黄色カチオン直接染料または青色カチオン直接染料、L値が離れている場合は青色カチオン直接染料の添加量を増減させながら連続的に添加し、多層抄き板紙表層側の色相を目標の色相に合わせた。
このようにして、製品多層抄き板紙のロール(幅120cm、長さ4300m、米坪170g/m2 )を製造した。得られた多層抄き板紙の評価結果を表1に示す。
[実施例2〜5]
表層用原料パルプとして表1に示したものを用い、表層用パルプに添加した着色剤の種類と添加割合と添加場所を表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様に多層抄き板紙を製造した。得られた多層抄き板紙の評価結果を表1に示す。
[比較例1、2、6、7]
表層用原料パルプとして表2に示したものを用い、表層用パルプに添加した着色剤の種類と添加割合と添加方法と添加場所を表2に示した通りに変更した以外は実施例1と同様に多層抄き板紙を製造した。得られた多層抄き板紙の評価結果を表2に示す。
[比較例3〜5]
表層用原料パルプとして表2に示したものを用い、表層用パルプに添加した着色剤の種類と添加割合と添加方法と添加場所を表2に示した通りに変更し、色相の連続測定による色相制御をおこなわなかった以外は実施例1と同様に多層抄き板紙を製造した。得られた多層抄き板紙の評価結果を表2に示す。
Figure 0004289972
Figure 0004289972
表1及び表2に示した結果から明らかなように、上記実施例の多層抄き板紙は、色相が良好で、バラツキやムラが少なく、色相に優れたものであった。
本発明の多層抄き原紙製造工程の概略構成を示す側面図である。
符号の説明
1 原料調成工程
2 抄紙工程
3 圧縮工程
4 乾燥工程
5 カレンダー工程
6 製品巻取工程
21 湿状多層抄き原紙
31 圧縮多層抄き板紙
41 乾燥多層抄き板紙
51 製品多層抄き板紙
111 表層用原料パルプ
112 表層用パルパー
113 表層用クリーナー
114 表層用シックナー
115 表層用叩解機
116 表層用着色槽
117 表層用種箱
118 表層用着色剤添加槽
119 表層用ファンポンプ
121 中層用原料パルプ
122 中層用パルパー
123 中層用クリーナー
124 中層用シックナー
125 中層用叩解機
126 中層用着色槽
127 中層用種箱
131 裏層用原料パルプ
132 裏層用パルパー
133 裏層用クリーナー
134 裏層用シックナー
135 裏層用叩解機
136 裏層用着色槽
137 裏層用種箱
211 表層用インレット
212 表層用抄紙機
213 表層用白水槽
214 表層用白水循環槽
221 中層用インレット
222 中層用抄紙機
223 中層用白水槽
231 中層用インレット
232 中層用抄紙機
233 中層用白水槽
241 中層用インレット
242 中層用抄紙機
243 中層用白水槽
251 裏層用インレット
252 裏層用抄紙機
253 裏層用白水槽
261 抄紙用フェルト無端帯
271 転移ロール
311 圧縮ロール
312 圧縮ロール
313 圧縮ロール
314 圧縮ロール
315 圧縮用フェルト無端帯
411 乾燥ロール
412 乾燥ロール
421 乾燥ロール
422 乾燥ロール
511 カレンダーロール
512 カレンダーロール
513 カレンダーロール
514 カレンダーロール
515 カレンダーロール
611 製品巻取リール

Claims (3)

  1. 少なくとも原料調成工程、抄紙工程、乾燥工程、巻取工程を有する表層、裏層及び1層又は2層以上の中層からなる多層抄き板紙の製造方法において、表層抄紙用原料に晒パルプ及び/又は白物古紙パルプを総量で90質量%以上含むパルプを用い、且つ、原料調成工程から抄紙工程に至る工程内で、表層抄紙用パルプの水スラリーへの着色剤の添加を複数箇所で行うに際し、着色剤の最初の添加箇所での添加をバッチ式で行い、着色剤の最終添加箇所での添加を連続添加で行い、且つ、着色剤の表層抄紙用パルプの水スラリーへの合計添加量が0.484〜1.548kg/tであることを特徴とする、表層パルプ中の晒パルプ及び/又は白物古紙パルプの総量が90質量%以上であるロール状に巻かれた多層抄き板紙であって、該多層抄き板紙のロール1本について、巻き始めの箇所、巻き始めから巻き終わりまでの間をほぼ等間隔に8箇所、巻き終わりの箇所において板紙を計10箇所サンプリングして、更に各サンプルにつき幅方向3箇所サンプリングして計30サンプルとして各サンプルのL値、a値、b値を測定し、測定された30サンプルの色相のうち最も離れた2サンプルの色相をそれぞれ、(L1、a1、b1)、(L2、a2、b2)として、次式
    ΔE=[(L1−L22+(a1−a22+(b1−b221/2
    により算出して得られる表層表面の色相バラツキ(△E)が1.2以下である多層抄き板紙の製造方法。
  2. 最終添加箇所で添加する着色剤がカチオン性の直接染料である請求項に記載の多層抄き板紙の製造方法。
  3. 抄紙工程から巻取工程に至る工程内で多層抄き板紙表層の色相を連続的に検出し、その検出結果に基づき前記原料調成工程から抄紙工程に至る工程内で添加する着色剤の種類及び添加量を調整する請求項又はに記載の多層抄き板紙の製造方法。
JP2003367801A 2003-10-28 2003-10-28 多層抄き板紙及びその製造方法 Expired - Lifetime JP4289972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003367801A JP4289972B2 (ja) 2003-10-28 2003-10-28 多層抄き板紙及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003367801A JP4289972B2 (ja) 2003-10-28 2003-10-28 多層抄き板紙及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005133223A JP2005133223A (ja) 2005-05-26
JP4289972B2 true JP4289972B2 (ja) 2009-07-01

Family

ID=34645700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003367801A Expired - Lifetime JP4289972B2 (ja) 2003-10-28 2003-10-28 多層抄き板紙及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4289972B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4485877B2 (ja) * 2004-08-02 2010-06-23 大王製紙株式会社 タコグラフ記録用紙用基材
JP2020007665A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 大王製紙株式会社 着色紙及び着色紙の製造方法
CN110761109B (zh) * 2019-04-11 2021-09-07 浙江一树纸业集团有限公司 一种色卡及其制作方法
CN115045139A (zh) * 2022-05-20 2022-09-13 山东合创新材料有限公司 一种调整纱管原纸松厚度的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005133223A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Holik Handbook of paper and board
Hubbe et al. Paper’s appearance: A review
US6783631B2 (en) Decorative paper with a high opacity
JP5288062B2 (ja) 非塗工紙及び塗工紙
CA2363357C (en) Decorative raw paper with high opacity
CN103201426A (zh) 改善湿纸幅的运转性能的方法、溶液的用途以及纸
JP4313354B2 (ja) 段ボール外装用ライナ
CN103031777A (zh) 彩色卡纸的生产方法
CN109706778B (zh) 一种工程复印原纸生产工艺
JP2010531251A (ja) インクジェット印刷適性のある化粧紙
JP2011026757A (ja) 印刷用紙
CN101768896B (zh) 一种帝凡羊皮纸的制备方法
JP4289972B2 (ja) 多層抄き板紙及びその製造方法
CN110820412A (zh) 一种高强度白卡纸配方及制备方法
JP4675112B2 (ja) 罫線割れ特性と印刷効果が改善されたカートン原紙
KR102275245B1 (ko) 시스템 및 공정
US7384507B2 (en) Watermarked paper
JPH07324300A (ja) 染色紙の製造方法
JP5900844B2 (ja) 着色紙の製造方法及び着色紙
WO2015012167A1 (ja) クラフト紙及びクラフト紙の製造方法
JP5971856B2 (ja) 中質印刷用紙及びその製造方法
JP7234866B2 (ja) クラフト紙及びその製造方法
CN109736134A (zh) 一种单面光热敏原纸制造方法
Dölle Blotting Paper for Bench Type Testing-A 48-inch Pilot Paper Machine Production Run
JP4068753B2 (ja) 染色紙及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20081128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4289972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120410

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130410

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140410

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term