JP4289067B2 - 電子レシート発行方法、プログラム、電子レシート発行装置、印刷装置およびposシステム - Google Patents

電子レシート発行方法、プログラム、電子レシート発行装置、印刷装置およびposシステム Download PDF

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Description

本発明は、顧客から提示されたICカードを介して電子レシートを発行する電子レシート発行方法、プログラム、電子レシート発行装置、印刷装置およびPOSシステムに関するものである。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンス・ストア等の小売店において、ロール紙を被印刷媒体として発行されるレシート(以下、「紙レシート」と称する)は、顧客が商品購入後、会計内容を確認したり、家計簿等に転記したりするために用いられている。ところが近年では、家計簿ソフトを使用しパソコン入力により家計簿を作成する顧客も多く、紙レシートの内容をパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」と称する)にその都度入力するのは面倒であるため、紙レシートに代えて若しくは紙レシートと共に、レシート記載事項をデジタルデータ化した電子レシートを発行するサービスが広まりつつある。この電子レシートは、そのデータをパソコン内に取り込むことで、顧客による家計簿ソフトの入力の手間を省くことができ、転記ミスも生じないことから、顧客にとっては大変便利なものである。また、電子レシートの導入は、ペーパーレス化、省資源化の観点からも強く望まれている。
ところで、このような電子レシート発行サービスの一形態として、顧客毎の電子レシートデータをインターネットに接続されたサーバに記憶しておき、顧客が有するパソコン端末から電子レシートの配信要求アクセスがあったときに、顧客ID(識別番号)等を認証した上で、電子レシートを配信する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−77064号公報
ところが、上記のような電子レシート発行サービスを実現するためには、自社のPOS端末(レジ端末)を統合して、全POS端末が処理した電子レシートデータを記憶するためのサーバの増設や、当該サーバから電子レシートを配信するためのシステム構築並びに運用管理など、多くの設備投資が必要となる。このため、電子レシート発行サービスの導入は非常に困難であり、結果として電子レシートの普及を妨げていた。
そこで、本発明は、設備投資を最小限に押さえつつ、簡易な構成で電子レシートを発行可能な電子レシート発行方法、プログラム、電子レシート発行装置、印刷装置およびPOSシステムを提供することを目的とする。
本発明の電子レシート発行方法は、顧客から提示されたICカードを介して電子レシートを発行する電子レシート発行装置における電子レシート発行方法であって、電子レシート発行装置が、オペレータによる商品情報の入力に基づいて、紙レシートに印刷するための紙レシート印刷データを生成する紙レシート印刷データ生成工程と、紙レシート印刷データから所定の項目を抽出することにより、電子レシートとして発行するための電子レシートデータを生成する電子レシートデータ生成工程と、電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報と、紙レシートの印刷の要否に関する情報を含む紙レシート発行情報と、をICカードから読み出す情報読み出し工程と、読み出した電子レシート発行情報に基づき、電子レシートを発行するか否かを決定する電子レシート発行決定工程と、電子レシートを発行すると決定した場合、ICカードに電子レシートデータを書き込む情報書き込み工程と、紙レシート印刷データに基づいて紙レシートに印刷を行う印刷工程と、紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシートの印刷を強制的に行なわせる特定の期間を設定する特定期間設定工程と、を実行することを特徴とする。
また、本発明の電子レシート発行装置は、オペレータによる商品情報の入力に基づいて会計処理を行うと共に紙レシートに印刷するための紙レシート印刷データを生成するPOS端末コンピュータと接続されて用いられ、顧客から提示されたICカードを介して電子レシートを発行する電子レシート発行装置であって、POS端末コンピュータから、紙レシート印刷データを受信する紙レシート印刷データ受信手段と、紙レシート印刷データから所定の項目を抽出することにより、電子レシートとして発行するための電子レシートデータを生成する電子レシートデータ生成手段と、電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報と、紙レシートの印刷の要否に関する情報を含む紙レシート発行情報と、をICカードから読み出す情報読み出し手段と、読み出した電子レシート発行情報に基づき、電子レシートを発行するか否かを決定する電子レシート発行決定手段と、電子レシートを発行すると決定した場合、ICカードに電子レシートデータを書き込む情報書き込み手段と、紙レシートに印刷を行う印刷装置と接続されて用いられ、且つPOS端末コンピュータから受信した紙レシート印刷データを、印刷装置に送信する紙レシート印刷データ送信手段と、紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシート印刷データの送信を強制的に行なわせる特定の期間を設定する特定期間設定手段と、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、紙レシートに印刷するための紙レシート印刷データから所定の項目(品目名称、金額、消費税など)を抽出することにより、電子レシートとして発行するための電子レシートデータを生成するため、既存のPOS端末コンピュータやPOSアプリケーションを変更することなく、また当該POS端末コンピュータが処理した電子レシートデータを記憶するためのサーバの増設や、当該サーバから電子レシートを配信するためのシステム構築並びに運用管理などの多くの設備投資を必要とすることなく、電子レシートの発行サービスを実現することができる。また、電子レシートの発行にあたり、顧客に応じて電子レシートの要否(ニーズ)が分かれる場合でも、そのような電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報をICカードから読み出すことで、会計処理時にオペレータが顧客に確認することなく、迅速に顧客のニーズに対応することができる。また、ICカードを介して電子レシートを発行することで、会員カードやポイントカードに当該電子レシートの機能を搭載することができ、利便性を向上させることができる。
更に、レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシートの印刷(紙レシート印刷データの送信)を強制的に行なわせる特定の期間を設定することができるため、例えばセール期間中、紙レシートを所定の合計金額分集めることで抽選を行なうことができるといった販売促進サービスを実施する場合に、紙レシートを不要とする顧客にも紙レシートが発行されるため、すべての顧客に対して平等にサービスを提供することができる。
この場合、電子レシートデータ生成工程において電子レシートデータを標準化したフォーマットで生成するためのフォーマット情報を記憶するフォーマット情報記憶工程を更に備え、当該フォーマット情報には、紙レシート印刷データから抽出する前記所定の項目に関する抽出項目情報が含まれることが好ましい。
また、この場合、電子レシートデータ生成手段により電子レシートデータを標準化したフォーマットで生成するためのフォーマット情報を記憶するフォーマット情報記憶手段を更に備え、当該フォーマット情報には、紙レシート印刷データから抽出する前記所定の項目に関する抽出項目情報が含まれることが好ましい。
これらの構成によれば、記憶したフォーマット情報(電子レシートに抽出する所定の項目に関する抽出項目情報を含む)に基づいて標準化されたフォーマットの電子レシートデータを生成するため、顧客が保有する家計簿ソフトへの対応が容易となる。
この場合、電子レシート発行情報には、所定の項目の中から顧客が所望する特定の項目を抽出するための抽出条件および/または当該特定の項目を分類するための分類条件に関する項目抽出/分類条件情報が含まれ、電子レシートデータ生成工程では、項目抽出/分類条件情報に基づいて、電子レシートデータを生成することが好ましい。
また、この場合、電子レシート発行情報には、所定の項目の中から顧客が所望する特定の項目を抽出するための抽出条件および/または当該特定の項目を分類するための分類条件に関する項目抽出/分類条件情報が含まれ、電子レシートデータ生成手段は、項目抽出/分類条件情報に基づいて、電子レシートデータを生成することが好ましい。
これらの構成によれば、電子レシート発行情報には、電子レシートデータとして抽出された所定の項目の中から顧客が所望する特定の項目を抽出するための抽出条件および/または特定の項目を分類するための分類条件に関する項目抽出/分類条件情報が含まれるため、顧客の希望に応じて電子レシート内に含める特定の項目やその分類方法を変更することができる。
これらの場合、フォーマット情報には、紙レシート印刷データを複数のフィールドに分割するための分割位置を示すフィールド分割情報が含まれ、複数のフィールドは、発行する全ての紙レシートにフィールド内の全項目が同配置で印刷される固定フィールドと、購入商品に応じてフィールド内の項目数、各項目の配置および内容が変化する可変フィールドとによって構成されていることが好ましい。
この構成によれば、紙レシート印刷データを、発行する全ての紙レシートにフィールド内の全項目が同配置で印刷される固定フィールドと、購入商品に応じてフィールド内の項目数、各項目の配置および内容が変化する可変フィールドとに分割するためのフィールド分割情報が、フォーマット情報に含まれるため、標準化された電子レシートの生成、並びに電子レシート内に含める項目の抽出を容易に行なうことができる。
この場合、フィールド分割情報は、紙レシート印刷データに含まれる少なくとも1以上の特定文字列から成ることが好ましい。
この構成によれば、フィールド分割情報は、紙レシート印刷データに含まれる少なくとも1以上の特定文字列から成るため、例えば、購入商品名である品目名称又はその金額の所定行後に記載されるテキストデータ「小計」等を特定文字列とすることで、可変フィールドの分割も容易且つ正確に行なうことができる。
これらの場合、刷工程では、紙レシート発行情報に、紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合、並びに電子レシート発行決定工程において電子レシートを発行しないことを決定した場合、紙レシートの印刷を行うことが好ましい。
また、これらの場合、レシート印刷データ送信手段は、紙レシート発行情報に、紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合、並びに電子レシート発行決定手段により電子レシートを発行しないことを決定した場合、紙レシート印刷データを送信することが好ましい。
これらの構成によれば、電子レシート発行情報と共に紙レシート印刷の要否に関する情報を含む紙レシート発行情報を読み出し、これに紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合に紙レシートの印刷を行うため、顧客のニーズに応じて紙レシートを発行するか否か(印刷装置に紙レシートデータを送信するか否か)を決定することができる。また、会計処理時にオペレータが紙レシート印刷の要否について顧客に確認する必要がないため、迅速に対応することができる。更に、電子レシートを発行しない場合は、紙レシートを発行するため、レシートの発行漏れを防ぐことができる。
この場合、情報読み出し工程では、顧客に関する個人情報を更に読み出し、印刷工程では、個人情報に特定の情報が含まれる場合、紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシートの印刷を行うことが好ましい。

この構成によれば、ICカードから読み出した個人情報に特定の情報が含まれる場合、紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシートの印刷(紙レシート印刷データの送信)を行うため、例えば個人情報として顧客の生年月日を記憶しておき、敬老の日に商品を購入した60歳以上の顧客に対しては、紙レシート記載の金額の10%をキャッシュバックするなどの販売促進サービスを実施する場合、紙レシートを不要とする顧客(この場合60歳以上の顧客に限る)にも紙レシートが発行されるため、効果的なサービスを実現することができる。
これらの構成によれば、ICカードは、RFIDカードであることが好ましい。
この構成によれば、RFIDカードを用いて電子レシートを発行することができるため、非接触で情報の書き込み/読み出しを行なうことができる。したがって、顧客は商品購入の度に財布の中からRFIDカードを取り出してオペレータに手渡したりすることなく、財布を所定の位置に載置するだけで電子レシートを取得することができる。また、将来的に個々の商品にRFIDタグが添付されるようになれば、買い物かごの所定位置に財布(RFIDカード)を収容しておき、顧客が買い物かごを持ってPOS端末の前を通り過ぎるだけで清算、レシートの取得を瞬時に行なうことができるようになるといった効果も考えられる。
本発明のプログラムは、コンピュータ読み取り可能であって、上記のいずれか1に記載の電子レシート発行方法の各工程を実行させるためのものであることを特徴とする。
この構成によれば、設備投資を最小限に押さえつつ、簡易な構成で電子レシートを発行することができると共に、ユーザのニーズに応じて電子レシートを発行可能な電子レシート発行方法を実現するためのプログラムを提供することができる。
本発明の印刷装置は、上記のいずれか1に記載の電子レシート発行装置の各手段と、紙レシート印刷データに基づいて紙レシートに印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、紙レシートに印刷を行なうための印刷装置(レシートプリンタ)の導入により、設備投資を最小限に押さえつつ、ユーザのニーズに応じた電子レシートの発行を行なうことができる。また、電子レシートを発行するための装置を別に設置する必要がないため、設置場所をとらずスペースの有効利用を図ることができる。
本発明のPOSシステムは、上記のいずれか1に記載の電子レシート発行装置または上記に記載の印刷装置と、POS端末コンピュータと、当該POS端末コンピュータとネットワークを介して接続されると共にこれを統括制御するPOSサーバとによって構成されることを特徴とする。
この構成によれば、設備投資を最小限に押さえつつ、簡易な構成で電子レシートを発行することができると共に、ユーザのニーズに応じて電子レシートを発行可能なPOSシステムを提供することができる。
本発明の電子レシート発行方法、プログラム、電子レシート発行装置、印刷装置およびPOSシステムによれば、紙レシートに印刷するための紙レシート印刷データから所定の項目を抽出することにより、既存のPOS端末コンピュータやPOSアプリケーションを変更することなく、電子レシートデータを生成することができる。したがって、設備投資を最小限に押さえつつ、簡易な構成で電子レシートの発行サービスを実現することができる。また、顧客に応じて電子レシートの要否(ニーズ)が分かれる場合でも、そのような電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報をICカードから読み出すことで、会計処理時にオペレータが顧客に確認することなく、迅速に顧客のニーズに対応することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る電子レシート発行方法、プログラム、電子レシート発行装置、印刷装置およびPOSシステムについて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。本発明は、POSプリンタ(レシートプリンタ)によりレシートとして印刷するために生成された紙レシート印刷データに基づいて、電子レシートとして発行するための電子レシートデータを生成するため、既存のPOS端末コンピュータやPOSアプリケーションを変更することなく、電子レシートの発行サービスを実現することができる。また、電子レシートの発行にあたり、顧客に応じて電子レシートの要否(ニーズ)が分かれる場合でも、そのような電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報を、顧客が提示する会員カードから読み出すことで、会計処理時にオペレータが顧客に確認することなく、迅速に顧客のニーズに対応することができるものである。
そこで、以下、スーパーマーケットやコンビニエンス・ストア等の小売店や飲食店等の店舗にて利用されるPOS端末並びにこれに適用されるPOS端末コンピュータ、電子レシート発行装置、印刷装置(レシートプリンタ)を例に挙げて、電子レシート発行方法について説明する。また、併せて上記のPOS端末を備えたPOSシステムについて説明する。なお、各端末のCPU、ROM、RAM、インタフェースにおける制御プログラム、データセット並びにこれらを記録した記録媒体については特に説明しないが、これらは当然本実施形態に含まれるものである。
図1は、本発明の電子レシート発行方法により発行される電子レシートの一連の処理を示すシステム構成図である。同図に示すように、小売店等の店舗10では、電子レシートをRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)付き会員カードCに記憶させることにより発行する。顧客はこの会員カードCを自宅60に保有するRFIDリーダ/ライタ71で読み込み、これと接続されたパソコン72内に電子レシートデータを読み出す。読み出されたデータは、パソコン72内に組み込まれた家計簿ソフトに応じて適宜フォーマット変換され、当該フォーマット後の汎用データに基づいて家計簿ソフトにより家計簿が作成される。なお、顧客の自宅60で用いられるこれらRFIDリーダ/ライタ71、パソコン72、家計簿ソフトについては、汎用のものを用いることができるため、これらの装置構成については説明を省略する。
一方、店舗10側は、RFID付き会員カードC(以下、単に「会員カード」と称する)を作成(発行)するための小型カラープリンタ20(RFIDリーダ/ライタ付き)と、複数のPOS端末31(同図では1台のみ図示)およびこれらとネットワーク33を介して接続されたPOSサーバ32から成るPOSシステム30とを備え、顧客による会員カード申し込み(図6参照)に基づいて、電子レシート発行サービスの提供を行なっている。
小型カラープリンタ20は、その筐体内に、会員カードCの表面または裏面に対して顧客IDや顧客氏名等を印刷する印刷部21と、会員カードCの情報の読み書きを非接触で行なうRFIDリーダ/ライタ部22とを備え、これら印刷部21およびRFIDリーダ/ライタ部22は、いずれもカード挿入/排出口23から挿入された会員カードCの搬送路(図示省略)上に臨んでいる。RFIDリーダ/ライタ部22は、無線通信により情報の送受信を行なうアンテナと、情報の読み書きを制御するコントローラ(いずれも図示省略)とから成り、何等情報の書き込みが成されていない生カードに、会員カードCを識別するためのカード識別情報、会員カードCの所持者である顧客に関する個人情報、電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報、紙レシートRの発行条件に関する紙レシート発行情報等の所定の情報(会員カード作成時書き込み情報)の書き込みを行なう(図5参照)。
会員カードCは、情報の書き込みが行なわれるRFIDチップ26と、情報の送受信を行なう超小型アンテナ27とを内蔵しており、上記のRFIDリーダ/ライタ部22に臨んだときに無線を通じてRFIDに電源を誘電させることにより通信を行なう。このように、小型カラープリンタ20によって所定の情報が書き込まれた会員カードCは、顧客によって携行され、顧客が商品購入後の会計時にこれをオペレータに提示することにより、電子レシートの提供および購入金額に応じたポイントの付与サービスを受けることができる。
POSシステム30は、上記の通り、POSサーバ32と、これに統括制御される複数のPOS端末31とにより構成されている。POSサーバ32は、POS端末31に入力された商品情報や在庫情報の一括管理を行なうものであり、具体的には、POS端末31に入力された商品情報を取得し、これに基づいて予め記憶されている価格リスト(PLUリスト)から商品名や金額に関する情報を抽出する。そして、抽出した情報から後述する紙レシートRへの印刷およびPOS端末コンピュータ35のディスプレイ36の表示に用いる商品データを生成し、POS端末31に送信する。
POS端末31は、顧客の購入商品に関する商品情報をキーボード37やバーコードスキャナ38等により入力し、これをPOSサーバ32に送信する(照会する)と共に、POSサーバ32から受信した商品データに基づいて、紙レシートRに印刷するための紙レシート印刷データを生成するPOS端末コンピュータ35と、当該POS端末コンピュータ35から紙レシート印刷データを受信し、当該紙レシート印刷データに基づいて電子レシートデータを生成する電子レシート発行装置40と、POS端末コンピュータ35で生成された紙レシート印刷データを、電子レシート発行装置40を介して受信し、ロール紙に印刷を行うことにより紙レシートRを発行する印刷装置50と、によって構成されている。
POS端末コンピュータ35は、オペレータの商品情報入力に基づいて会計処理を行なうためのPOSアプリケーションが組み込まれており、紙レシートR上に印刷を行なうための紙レシート印刷データを予め設定された所定のフォーマット(図7(a)参照)で生成する。詳細については後述するが、紙レシート印刷データは、発行する全ての紙レシートRにフィールド内の全項目が同配置で印刷される固定フィールドと、購入商品に応じてフィールド内の項目数、各項目の配置および内容が変化する可変フィールドとから成り、各フィールドは紙レシート印刷データに含まれる特定の文字列および当該特定の文字列からの相対位置に基づいて分割されるようになっている。また、これらフィールド分割に関するフィールド分割情報は、標準化された電子レシートを生成するための店舗10固有のフォーマット情報として、後述の電子レシート発行装置40内に記憶されている(図7(b)参照)。
電子レシート発行装置40は、会員カードCを載置するカード載置部41と、RFIDリーダ/ライタ部42(後述する情報読み出し部84、情報書き込み部90に相当:図2参照)とを備え、RFIDリーダ/ライタ部42により無線通信を介して電子レシート発行情報を読み出し、これに電子レシート発行「要」の情報が含まれる場合、予め記憶しているフォーマット情報に基づいて電子レシートデータの生成を行うと共に、カード載置部41に載置された会員カードCに電子レシートデータの書き込みを行う。但し、カード載置部41に会員カードCが載置されていない場合は、電子レシートの発行を行なわない(情報の書き込みを行なわない)。また、RFIDリーダ/ライタ部42では、電子カード発行情報と共に紙レシート発行情報を読み出し、これに紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合、並びに電子レシートを発行しないことを決定した場合(カード載置部41に会員カードCが載置されていない場合を含む)、紙レシート印刷データを印刷装置50に送信する。また、電子レシート発行装置40は、紙レシート発行情報に基づいて、紙レシート印刷データを所定の法則で変換することも可能であり、変換を行なった場合は変換後の紙レシート印刷データを印刷装置50に送信する。なお、電子レシート発行情報および紙レシート発行情報に基づく制御については、後に詳述する。
また、電子レシート発行装置40は、情報の読み出し又は書き込みが正常に行われなかった場合や、不正な会員カードCが使用された場合、エラー報知を行うエラーLED43を備えている。なお、エラーLED43の点灯と同時にビープ音(電子音)等を発し、オペレータに強く警告するようにしても良い。また、各エラー内容に応じて異なるLEDを点灯するように構成しても良い。
印刷装置50は、ロール紙に印刷を行うレシート印刷部51と、印刷済みの紙レシートRを切断する切断部52とを備え、POS端末コンピュータ35から電子レシート発行装置40を介して送信された紙レシート印刷データに基づいて印刷を行なう。但し、POS端末コンピュータ35により紙レシート印刷データが生成された場合でも、電子レシート発行装置40から紙レシート印刷データが送信されない場合(紙レシート発行情報に紙レシート印刷「不要」の情報が含まれる場合など)は、紙レシートRを発行しない。また、印刷装置50は、モノクロ印刷およびカラー印刷を行うことが可能であり、ディップスイッチやPOS端末コンピュータ35から送信される制御コマンド等で切り替え可能となっている。なお、カラー印刷を行う場合のカラー情報は、紙レシート印刷データに含まれるものである。
以上の通り、POS端末31は、POS端末コンピュータ35および印刷装置50(レシートプリンタ)といった既存の構成に、電子レシート発行装置40を組み込むだけで、POS端末コンピュータ35やPOSアプリケーションを変更することなく、電子レシートの発行サービスを実現できるようになっている。すなわち、電子レシートを発行するために、POS端末コンピュータ35が処理した電子レシートデータを記憶するためのサーバの増設や、当該サーバから電子レシートを配信するためのシステム構築並びに運用管理を必要としないため、設備投資を抑えることができる。
次に、図2ないし図4を参照し、各端末の制御構成について説明する。図2は、電子レシート発行装置40の機能ブロック図、図3は顧客が保有するRFIDリーダ/ライタ71およびパソコン72の機能ブロック図、図4は電子レシート発行装置40の制御ブロック図である。
図2に示すとおり、電子レシート発行装置40は、POS端末コンピュータ35内の紙レシート印刷データ生成部39から送信された紙レシート印刷データを受信する紙レシート印刷データ受信部81と、受信した紙レシート印刷データを一時的に記憶する紙レシート印刷データ記憶部82と、標準化された電子レシートデータを生成するためのフォーマット情報を記憶するフォーマット情報記憶部83と、顧客が提示した会員カードCから電子レシート発行情報および紙レシート発行情報等を読み出す情報読み出し部84と、会員カードC内の電子レシート発行情報が読取れたか否かという読み取り結果(会員カードCの有無情報)、および電子レシート発行情報自体に基づいて電子レシートを発行するか否かを決定する電子レシート発行決定部86と、紙レシート印刷データ記憶部82に記憶した紙レシート印刷データに基づき電子レシートとして発行するための電子レシートデータを生成する電子レシートデータ生成部87と、読み出した紙レシート発行情報に基づいて紙レシート印刷データを所定の法則に従って変換する紙レシート印刷データ変換部88と、変換後の紙レシート印刷データ若しくはPOS端末コンピュータ35から受信した紙レシート印刷データそのものを印刷装置50に送信する紙レシート印刷データ送信部89と、電子レシート発行決定部86により電子レシートの発行を決定した場合、電子レシートデータ生成部87で生成した電子レシートデータを会員カードCに書き込む情報書き込み部90と、電子レシート発行装置40の各部を制御するデータ処理制御部80と、を備えている。
そして、印刷装置50は紙レシート印刷データ(紙レシート印刷変換データ)を受信した場合、これに基づいてレシート印刷部51により印刷を行い、印刷済みの紙レシート後端部を切断することにより紙レシートRを作成する。作成された紙レシートRは、顧客に手渡される。
電子レシート発行装置40のデータ処理制御部80は、情報読み出し部84により読み出した電子レシート発行情報に、電子レシート発行「要」の情報が含まれ、且つ会員カードCが載置されている場合、電子レシート発行決定部86により電子レシートの発行を決定する。またこの場合、フォーマット情報記憶部83に記憶されたフォーマット情報、並びに電子レシート発行情報に含まれる項目抽出/分類条件情報(図5(b)参照)に基づき、電子レシートデータ生成部87により電子レシートに必要な項目の抽出を行い、当該抽出結果から標準化されたフォーマット(図7(c)参照)で電子レシートデータを生成する。なお、書き込み時間の短縮、書き込み量の増加を図るため電子レシートデータを圧縮しても良い。
一方、データ処理制御部80は、電子レシート発行情報に、電子レシート発行「不要」の情報が含まれる場合、又はカード載置部41に会員カードCが載置されていないことを検出した場合は、電子レシートの発行を禁止する。したがって、この場合、情報書き込み部90による電子レシートデータの書き込み(電子レシートの発行)は行わない。また、カード載置部41に会員カードCが載置されていない場合は、電子レシートデータ生成部87による電子レシートデータの生成自体も行わないようにしても良い。
なお、データ処理制御部80は、電子レシートデータを発行するか否かに関わらず、購入金額や購入商品に応じたポイント情報(図5(a)参照)を会員カードCに書き込む。すなわち、本会員カードCは、電子レシートの発行のためだけではなく、ポイントカードとしても利用される。また、電子レシートデータを発行する場合は、特売品や定休日といった店舗10からのお知らせ情報(その他情報)も会員カードCに書き込むことで、後に顧客が会員カードCからのデータをパソコン72で読み出した際、これらの情報を確認できるようになっている。
また、データ処理制御部80は、情報読み出し部84により読み出した紙レシート発行情報に、紙レシート発行「要」の情報が含まれる場合、又は電子レシート発行決定部86により電子レシートの発行が禁止された場合、紙レシート印刷データ送信部89により紙レシート印刷データを印刷装置50に送信する。このとき、読み出した紙レシート発行情報に印刷項目を特定するための印刷項目情報、又は商品項目別に仕分けした状態でレシートを発行するための仕分け情報が含まれている場合(いずれも図5(c)参照)、これらの情報に基づいて紙レシート印刷データ変換部88により紙レシート印刷データの変換を行い、変換後の紙レシート印刷変換データを、紙レシート印刷データ送信部89により送信する。
次に、図3を参照し、顧客が保有するRFIDリーダ/ライタ71およびパソコン72の制御構成について説明する。同図に示すように、RFIDリーダ/ライタ71は、会員カードCに書き込まれた電子レシートデータの読み出しおよびデータの消去(パソコン72からの指示に基づく)を行う無線制御部91と、読み出した電子レシートデータを一時的に記憶するデータ記憶部92と、記憶した電子レシートデータをパソコン72に出力するデータ出力部93とを備えている。
また、パソコン72は、RFIDリーダ/ライタ71により読み出した電子レシートデータを入力するデータ入力部94と、入力した電子レシートデータを記憶するデータ記憶部95と、記憶した電子レシートデータを家計簿ソフトに読み込み可能な汎用形式に変換するための家計簿ソフトフォーマットデータを記憶する家計簿ソフトフォーマットデータ記憶部96と、家計簿ソフトフォーマットデータに基づいて電子レシートデータを変換するデータ変換部97と、変換後の電子レシートデータを読み込むことで家計簿を作成する家計簿ソフトを記憶する家計簿ソフト記憶部98と、パソコン72内の各部を制御する制御部99とを備えている。
家計簿ソフトフォーマットデータ記憶部96に記憶される家計簿ソフトフォーマットデータは、パソコン72内にインストールされた家計簿ソフトに応じて、顧客がWebサーバ(若しくはフレキシブルディスクやCD−ROM等)からダウンロードしたものである。
制御部99は、データ記憶部95に記憶した電子レシートデータを、家計簿ソフトフォーマットデータ記憶部96に記憶した家計簿ソフトフォーマットデータを参照して、データ変換部97により汎用形式ファイルに変換し、これを家計簿ソフトに組み込む。そして、家計簿ソフト記憶部98に記憶している家計簿ソフトにより、商品分類(カテゴリ分類)に応じた入力項目の仕分け(食料品、日用品、医薬品など)、支出額の合計算出、支出額の推移を示すグラフの作成などを行う。
次に、図4を参照し、電子レシート発行装置40の制御ブロック図について説明する。同図に示すように電子レシート発行装置40は、POS端末コンピュータ35からの紙レシート印刷データを入力すると共に、入力した紙レシート印刷データ又は当該紙レシート印刷データを所定の法則に従って変換した紙レシート印刷変換データを印刷装置50に対して送信するインタフェース111を備えたデータ入出力部110と、情報の読み出し/書き込みエラー等を報知するエラーLED43を備えた表示部130と、電子レシート発行情報の読み出しおよび電子レシートデータの書き込みを行う無線コントローラ141およびアンテナ142、並びに会員カードCを置くためのカード載置部41を備えた情報読み出し/書き込み部140(図2の情報読み出し部84、情報書き込み部90に相当)と、各部と接続され、電子レシート発行装置40全体を制御する制御部200(図2のデータ処理制御部80に相当)とによって構成されている。
制御部200は、CPU210、ROM220、RAM230および入出力制御装置(以下、「IOC:Input Output Controller」という)240を備え、互いに内部バス250により接続されている。ROM220は、会員カードCから無線コントローラ141およびアンテナ142を介して読み出した電子レシート発行情報および紙レシート発行情報に基づいて電子レシートの書き込み制御や紙レシート印刷データの送信制御を行うためのプログラムの他、CPU210で処理する各種プログラムを記憶する制御プログラムブロック221と、読み出した電子レシート発行情報および紙レシート発行情報に応じて、電子レシートデータを生成したり紙レシート印刷変換データを生成したりするための制御データや各種テーブルなどを記憶する制御データブロック222とを有している。
RAM230は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック231の他、紙レシート印刷データから標準化された電子レシートデータを生成するための店舗10固有のフォーマット情報を記憶するフォーマット情報ブロック232(図2のフォーマット情報記憶部83に相当)と、POS端末コンピュータ35より送信された紙レシート印刷データを記憶する紙レシート印刷データブロック233(図2の紙レシート印刷データ記憶部82に相当)と、当該紙レシート印刷データを所定の法則に従って変換した紙レシート印刷変換データを記憶する紙レシート印刷変換データブロック234と、情報読み出し/書き込み部140から読み出した電子レシート発行情報を記憶する電子レシート発行情報ブロック235と、同じく情報読み出し/書き込み部140から読み出した紙レシート発行情報を記憶する紙レシート発行情報ブロック236と、生成した電子レシートデータを記憶する電子レシートデータブロック237とを備え、制御処理のための作業領域として使用される。
IOC240には、CPU210の機能を補うと共に各種周辺回路とのインタフェース信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成されて組み込まれている。これにより、IOC240は、POS端末コンピュータ35からの紙レシート印刷データや制御データをそのまま或いは加工して内部バス250に取り込むと共に、CPU210と連動して、CPU210から内部バス250に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工してデータ入出力部110、表示部130、情報読み出し/書き込み部140に出力する。
そして、CPU210は、上記の構成により、ROM220内の制御プログラムにしたがって、IOC240を介してPOS端末コンピュータ35および電子レシート発行装置40内の各部から各種信号・データを入力すると共にRAM230内の各種データを処理し、IOC250を介して電子レシート発行装置40内の各部に、各種信号・データを出力することにより、電子レシートの発行処理や紙レシート印刷データの送信処理などを行う。
次に、図5および図6を参照し、会員カードCに格納(記憶)される各種情報について説明する。図5は会員カードCに格納される各種情報の構成を示し、図6は顧客によって記入される会員カードCの申込書を示したものである。図5(a)に示すとおり、会員カードCに書き込まれる情報は、会員カード作成時に小型カラープリンタ20(RFIDリーダ/ライタ付き)により書き込まれる会員カード作成時書き込み情報と、顧客がオペレータに会員カードCを提示することにより商品購入時に電子レシート発行装置40により書き込まれる商品購入時書き込み情報と、から成る。
会員カード作成時書き込み情報には、会員カードCを識別するためのカード識別情報と、顧客の氏名や住所など顧客に関する個人情報と、電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報と、紙レシートの発行条件に関する紙レシート発行情報とが含まれる。
これら会員カード作成時書き込み情報は、いずれも図6に示す会員カード申込書に基づいて生成されたものであり、記入事項「カードNo.」に記入された内容はカード識別情報、記入事項「氏名」、「住所」、「生年月日」、「性別」、「電話番号/FAX番号」に記入された内容は個人情報、記入事項「電子レシート」に記入された内容は電子レシート発行情報、又記入事項「紙レシート」に記入された内容は紙レシート発行情報として、それぞれ会員カードCに格納される。
また、図5(b)に示すとおり、電子レシート発行情報には、電子レシートの発行の要否に関する電子レシート発行要否情報と、紙レシートデータから電子レシートデータに抽出された所定の項目の中から、顧客が所望する特定の項目を抽出するための抽出条件および当該特定の項目を分類するための分類条件に関する項目抽出/分類条件情報とが含まれる。このうち電子レシート発行要否情報は、記入事項「電子レシート」の必要又は不要を記す項目のチェックに基づいて生成される。ここで、電子レシートが必要にチェックされた場合は、電子レシート発行要否情報として「要」が会員カードCに記憶され、当該会員カードCをカード載置部41に載置された場合に限り、自動的に(オペレータや顧客の操作を必要とすることなく)電子レシートが発行される。また項目抽出/分類条件情報は、抽出不要項目および分類条件を記す項目のチェックに基づいて生成される。抽出不要項目として、チェックされた項目が存在する場合には、その項目に関する情報が項目抽出/分類条件情報として会員カードCに記憶され、当該会員カードCをカード載置部41に載置した場合、チェックされた項目が削除(省略)された電子レシートデータが生成される。
更に、項目抽出/分類条件情報としては、分類条件としてチェックされた項目に関する情報も記憶され、その項目に応じて電子レシートデータが生成される。例えば、「品目別」がチェックされた場合は、品目別にその個数や金額が分類された電子レシートデータを生成し(図7(c)参照)、「商品分類別」がチェックされた場合は、商品分類別にその個数や金額が分類された電子レシートデータを生成する(図9(a)参照)。また、「分類なし(金額のみ)」がチェックされた場合は、品目別や商品分類別に分類を行うことなく、合計金額に関する項目を中心として電子レシートデータを生成する(図9(b)参照)。
一方、図5(c)に示すとおり、紙レシート発行情報には、紙レシートRの発行の要否に関する紙レシート発行要否情報と、紙レシートRとして印刷する印刷項目に関する印刷項目情報と、商品分類別に仕分けした状態で印刷するか否かの情報である仕分け情報とが含まれる。このうち紙レシート発行要否情報は、記入事項「紙レシート」の必要又は不要を記す項目のチェックに基づいて生成され、紙レシートRが必要にチェックされた場合は、電子レシートを発行するか否かに関わらず、紙レシートRを発行する。
また、印刷項目情報は、記入事項「紙レシート」の印刷項目を記す項目のチェックに基づいて生成され、「全て」が選択された場合は、図10に示すように紙レシートデータとして生成された全てのデータに基づいて印刷が行われる。一方、「小計、消費税、合計金額のみ」が選択された場合は、品目名称およびその個数や金額から成る品目情報を示すデータが削除され、ヘッダー情報およびフッター情報のみが印刷される。
また、仕分け情報は、記入事項「紙レシート」の仕分けを記す項目のチェックに基づいて生成され、仕分け「なし」の場合は、図10に示すように商品分類に応じた仕分けを行うことなく、商品情報の読み込み順に品目情報が配列された状態で印刷される。一方、仕分け「あり」の場合は、図11に示すように品目情報が商品分類(ここでは、カテゴリ「食料品」、「日用品」、「医薬品」)に応じて仕分けされた状態で印刷される。商品分類に応じた仕分けは、予め電子レシート発光装置40内に記憶された、商品コードとそのカテゴリとを対応づけた商品コードテーブル(図示省略)に基づいて行われる。
すなわち、紙レシート印刷データは、電子レシート発行装置40により、会員カードCから読み出した紙レシート発行情報に含まれる印刷項目情報および/または仕分け情報に基づいて上記の通り所定の法則(印刷項目の削除や商品分類別の仕分け)に従って変換され、紙レシート印刷変換データとして、印刷装置50に送信される。但し、紙レシートRが不要にチェックされた場合は、データ変換は行わない。また、印刷項目「全て」且つ仕分け「なし」の場合も、POS端末コンピュータ35から送信された紙レシート印刷データそのものであるため、データ変換は行われない(図10参照)。
なお、紙レシート印刷データの変換は、印刷項目の削除や商品分類別の仕分けだけでなく、会員カードCから読み出した紙レシート発行情報、個人情報および電子レシート発行情報等に基づいて、それらに特定の項目が含まれる場合(例えば、電子レシート発行要否情報が「不要」である場合など)のみ店舗10からのお知らせ情報を組み込んだり、印刷装置50による印刷色(カラー情報)を変換したりすることも可能である。
次に、図7および図8を参照し、電子レシートデータの処理について説明する。図7は、電子レシート発行装置40における紙レシート印刷データに基づく電子レシートデータの生成処理を示し、図8は、顧客が保有するパソコン72における電子レシートデータから家計簿ソフトに組み込むための汎用形式ファイルへの変換処理を示したものである。
図7(b)に示すように、電子レシート発行装置40のRAM230(フォーマット情報ブロック232)内に記憶されているフォーマット情報には、POS端末コンピュータ35から送信された紙レシート印刷データを複数のフィールドに分割するための分割位置を示すフィールド分割情報と、各フィールドから電子レシートに必要な所定の項目を抽出するための抽出項目情報とが含まれている。
各フィールドの分割は、分割位置を示す特定の文字列とその相対位置とから成るフィールド分割情報に基づいて行われるが、ここでは、紙レシート印刷データを、同図(a)に示すように、3つのフィールド(ヘッダー部、品目レコード部およびフッター部)に分割するため、フィールド分割情報としては、特定文字列が少なくとも(フィールド数―1)個含まれる。すなわち、ここでは3つのフィールドに分割されるため、2個の特定文字列と各特定文字列からの相対位置(改行数)が、フィールド分割情報として記憶される。
例えば、紙レシート印刷データのヘッダー部と品目レコード部との分割位置は、特定文字列「領収証」(「見出し」として利用される文字列)が配置される行までがヘッダー部であるため(図7(a)および図10の文字囲点線部参照)、ヘッダー部の終了位置が特定文字列「領収証」の行である旨の情報、若しくは品目レコード部の開始位置が特定文字列「領収証」の次の行(プラス1行)である旨の情報がフィールド分割情報として記憶される。
また、品目レコード部とフッター部との分割位置は、特定文字列「小計」が配置される行からがフッター部であるため(図7(a)および図10の文字囲点線部参照)、品目レコード部の終了位置が特定文字列「小計」の前々の行(マイナス2行:1行は区切りとして用いられる点線)である旨の情報、若しくはフッター部の開始位置が特定文字列「小計」の行である旨の情報がフィールド分割情報として更に記憶される。
このように、電子レシート発行装置40内に、フィールド分割情報として紙レシート印刷データに含まれる少なくとも1以上の特定文字列を記憶しておくことにより、例えば、購入商品名である品目名称又はその金額の所定行後に記載されるテキストデータ「小計」等を特定文字列とすることで、フィールドの分割を容易且つ正確に行なうことができる。
なお、上記の通り、フィールドの分割は、ヘッダー部、品目レコード部およびフッター部の3つに分割したが、このうちヘッダー部およびフッター部は、発行する全ての紙レシートRにフィールド内の全項目が同配置で印刷される固定フィールドであり、品目レコード部は購入商品に応じてフィールド内の項目数、各項目の配置および内容が変化する可変フィールドである。このように、フィールドの分割を固定フィールドと、可変フィールドとに分割することで、標準化された電子レシートの生成、並びに電子レシートに含める項目の抽出を容易に行なうことができる。更に、固定フィールドを、購入商品に応じて内容が変化しないヘッダー部と、購入商品に応じてその内容が変化するフッター部とに分割することで、電子レシートに含める所定の項目の抽出をより簡単に行なうことができる。なお、フィールドの分割は、ここに示した例に限らず、更に多くのフィールドに分割しても良い。
続いて、電子レシートに含める所定の項目の抽出について説明する。上記の通り、項目の抽出は、フィールド別に記憶された抽出項目情報に基づいて行う(図7(b)参照)。ここでは、ヘッダー部が「店名」および「日付」の項目を、品目レコード部が「品目名称」、「個数」および「金額」の項目を、又フッター部が「消費税」および「合計」の項目をそれぞれ項目抽出情報として記憶している(同図(a)の網掛部参照)。また、各項目抽出情報には、各フィールドを分割するための特定文字列(上記の例では「領収証」、「小計」)からの各項目の相対位置(改行数、スペース数)に関する情報も含まれており、正確に各項目の抽出を行い得るようになっている。
以上説明したとおり、電子レシートデータは、POS端末コンピュータ35から送信された紙レシート印刷データと、予め記憶されたフォーマット情報とに基づいて、図7(c)に示すような標準化されたフォーマット(店舗毎に異なるのではなく、電子レシートを発行する装置において共通して出力されるフォーマット)で生成される。なお、抽出する項目については、同図に示す項目に限定されるものではなく、より多くの項目を抽出するようにしても良い。
ところで、上記の通り、電子レシートデータは、会員カードCから読み出した電子レシート発行情報に含まれる抽出/分類条件情報(図5(b)参照)に応じて、そのフォーマットを一部変更する。具体的には、顧客が分類条件として「品目別」を選択した場合(図6参照)、図7(c)に示すとおり、品目別に項目「品目名称、個数および金額」が含まれた電子レシートデータを生成する。また、顧客が分類条件として「商品分類別」を選択した場合は、図9(a)に示すとおり、商品分類別に「商品分類名称、個数および金額」が含まれた電子レシートデータを生成し、顧客が分類条件として「分類なし(金額のみ)」を選択した場合は、同図(b)に示すとおり、項目「品目名称、個数および金額」を削除した電子レシートデータを生成する。
なお、顧客が抽出不要項目としていずれかの項目を選択した場合(図6参照)は、その項目が電子レシートデータから削除される。例えば、抽出不要項目として、「時間」、「品目名称」、「個数」、「金額」、「小計」がチェックされた場合は、分類条件に関わらず、図9(b)に示す電子レシートデータが生成される。また、申し込み時に全ての項目が「抽出不要項目」として選択された場合は、電子レシートが発行できなくなってしまうため、その場合は、電子レシートが不要であるものとして取り扱う。
続いて、図8を参照し、電子レシートを家計簿ソフトに組み込むための電子レシートデータから汎用形式ファイルへ変換する処理について説明する。電子レシートデータは、RFIDリーダ/ライタ71を介してパソコン72内に取り込まれ、パソコン72内に予め記憶されている家計簿ソフトフォーマットデータに基づいて、家計簿ソフトで読み込み可能な汎用形式ファイル(例えば、CSV、OFX形式)に変換される。家計簿ソフトフォーマットデータは、顧客が保有する家計簿ソフトに応じて、Webサーバからダウンロードしたものであり、同図(b)に示すとおり、家計簿ソフトに組み込み可能なファイルフォーマット形式種類、組み込み項目およびそのフォーマット(レコード形式)に関するデータが含まれている。
汎用形式ファイルへの変換は、同図(c)に示すとおり、(1)ファイルフォーマット形式の変換(電子レシートデータと家計簿ソフトフォーマットデータのファイル形式が異なる場合)、(2)電子レシートデータ(同図(a)参照)から家計簿ソフトフォーマットデータに含まれる項目の抽出、(3)項目の並び替えといった工程(順序不問)によって行われる。なお、電子レシートデータ内に含まれる項目のうち、家計簿ソフトフォーマットデータに含まれない項目が存在する場合、その項目は削除される。
このように、電子レシートデータを、家計簿ソフトフォーマットデータによって汎用形式ファイルへ変換し、変換後に家計簿ソフトに組み込むことで、多種多様な家計簿ソフトに対応させることが可能となり、電子レシートの利用促進に効果を奏することができる。
以上説明したとおり、本発明の電子レシート発行方法、プログラム、電子レシート発行装置、印刷装置およびPOSシステムによれば、紙レシートRに印刷するための紙レシート印刷データから電子レシートとして発行するための所定の項目(品目名称、金額、消費税などを表すデータ)を抽出することにより、電子レシートデータを生成するため、既存のPOS端末コンピュータ35やPOSアプリケーションを変更することなく、電子レシートの発行サービスを実現することができる。従って、POS端末コンピュータ35が処理した電子レシートデータを記憶するためのサーバの増設や、当該サーバから電子レシートを配信するためのシステム構築並びに運用管理などの設備投資も当然必要としない。
また、電子レシートの発行にあたり、顧客に応じて電子レシートの要否(ニーズ)が分かれる場合でも、そのような電子レシートの要否に関する情報を含む電子レシート発行情報を会員カードCから読み出すことで、会計処理時にオペレータが顧客に確認することなく、迅速に顧客のニーズに対応することができる。また、カード型端末を介して電子レシートを発行することで、会員カードCに当該電子レシートの機能を搭載することができ、利便性を向上させることができる。
また、電子レシート発行装置40内に予めフォーマット情報を記憶しておき、これに基づいて標準化されたフォーマットの電子レシートデータを生成するため、顧客が保有する家計簿ソフトへ電子レシートデータを容易に組み込むことができる。また、この場合、家計簿ソフトフォーマットデータを自宅60のパソコン72内にインストールしておき、電子レシートデータを汎用形式ファイルへ変換して家計簿ソフトに組み込むことで、市販されている各種家計簿ソフトに容易に対応することができる。また、フォーマット情報には、紙レシート印刷データを複数のフィールド(固定フィールドと可変フィールド、又はヘッダー部、品目レコード部およびフッター部など)に分割するための分割位置を示すフィールド分割情報が含まれるため、標準化された電子レシートの生成、並びに電子レシートに移行する項目の抽出を容易に行なうことができる。
また、会員カードCから電子レシート発行情報と共に紙レシート印刷の要否に関する情報を含む紙レシート発行情報を読み出し、これに紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合に紙レシートRの印刷を行うため、顧客のニーズに応じて紙レシートRを発行するか否かを決定することができる。また、会計処理時にオペレータが紙レシート印刷の要否について顧客に確認する必要がないため、迅速に対応することができる。更に、電子レシートを発行しない場合は、紙レシートRを発行するため、レシートの発行漏れを防ぐことができる。
また、RFIDカードを介して電子レシートを発行するため、非接触で情報の書き込み/読み出しを行なうことができる。したがって、顧客は商品購入の度に財布の中からRFIDカードを取り出してオペレータに手渡したりすることなく、財布を所定の位置に載置するだけで電子レシートを取得することができる。また、将来的に個々の商品にRFIDタグが添付されるようになれば、買い物かごの所定位置に財布(RFIDカード)を収容しておき、顧客が買い物かごを持ってPOS端末31の前を通り過ぎるだけで清算、レシートの取得を瞬時に行なうことができるようになるといった効果も考えられる。
なお、上記の例では、POS端末コンピュータ35と、印刷装置50(レシートプリンタ)との間に、本発明の電子レシート発行方法を実現する電子レシート発行装置40を組み込んだ形態を例示したが、レシートプリンタに上記の電子レシート発行装置40の機能を付加することにより、本発明の電子レシート発行方法を実現するようにしても良い。この構成によれば、電子レシート発行機能を備えたレシートプリンタの導入だけで、設備投資を最小限に押さえつつ、ユーザのニーズに応じた電子レシートの発行を行なうことができる。また、電子レシートを発行するための装置を別に設置する必要がないため、設置場所をとらずスペースの有効利用を図ることができる。
また、上記の例では、紙レシートRの印刷が、会員カードCから読み出した紙レシート発行情報に紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合、並びに電子レシートを発行しない場合に行われるものとしたが、紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシートRの印刷を強制的に行なわせる特定の期間を設定可能に構成しても良い。この場合、電子レシート発行装置40に対する特定の期間の設定はオペレータが行っても良いし、POSサーバ32やPOS端末コンピュータ35からの制御コマンドにより行っても良い。この構成によれば、レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシートRの印刷(紙レシート印刷データの送信)を強制的に行なわせる特定の期間を設定することができるため、例えばセール期間中、紙レシートRを所定の合計金額分集めることで抽選を行なうことができるといった販売促進サービスを実施する場合に、紙レシートRを不要とする顧客にも紙レシートRが発行されるため、すべての顧客に対して平等にサービスを提供することができる。
また、会員カードCから顧客に関する個人情報(図5(a)参照)を読み出し、当該個人情報に特定の情報が含まれる場合、紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、紙レシートの印刷を強制的に行うように構成しても良い。この構成によれば、例えば個人情報として顧客の生年月日を記憶しておき、敬老の日に商品を購入した60歳以上の顧客に対しては、紙レシート記載の金額の10%をキャッシュバックするなどの販売促進サービスを実施する場合、紙レシートRを不要とする顧客(この場合60歳以上の顧客に限る)にも紙レシートRが発行されるため、効果的なサービスを実現することができる。
なお、上記のように特定期間を設定したり、個人情報の読み出し結果に基づくのではなく、電子レシート発行装置40に紙レシート強制発行スイッチを備え、オペレータがこのスイッチを操作することで紙レシートRを強制的に発行させたり、逆に強制的に発行させないようにすることも可能である。また、電子レシートと紙レシートRの二重発行を行った場合は、その旨を示すマークをいずれかのレシート上にマーキングすることが好ましい。この構成によれば、二重に発行されたレシートが不正に用いられることを防止することができる。
また、上記の例では、RFIDカードに電子レシートデータを書き込むものとしたが、その他不揮発性メモリに情報を記録可能なICカードや各種記憶媒体を介して電子レシートを発行する構成としても良い。また、カード型端末に代えて、携帯電話やPDA内のメモリに電子レシートデータを格納することも可能である。また、携帯電話の裏面に、RFID付きのラベル(RFIDラベル)を貼付しておき、電子レシート発行情報を読み出して、電子レシートを発行するか否かを決定し、電子レシートデータの書き込みは携帯電話内のメモリに行う構成としても良い。
また、上述した実施例によらず、例えばシステム構成や各端末の装置構成等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
本発明の電子レシート発行方法により発行される電子レシートの一連の処理を示すシステム構成図である。 本発明の実施形態に係る電子レシート発行装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るRFIDリーダ/ライタおよびパソコンの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る電子レシート発行装置の制御ブロック図である。 本発明の会員カードに格納される各種情報の構成を示す説明図である。 本発明の会員カード申込書を示す説明図である。 本発明の紙レシート印刷データに基づく電子レシートデータの生成処理を示す説明図である。 本発明の電子レシートデータから汎用形式ファイルへの変換処理を示す説明図である。 本発明の電子レシートデータの他の構成を示す図である。 本発明の紙レシート印刷データに基づく印刷結果を示す図である。 本発明の紙レシート印刷変換データに基づく印刷結果を示す図である。
符号の説明
10 店舗
20 小型カラープリンタ
30 POSシステム
31 POS端末
35 POS端末コンピュータ
40 電子レシート発行装置
41 カード載置部
50 印刷装置
60 自宅
71 RFIDリーダ/ライタ
72 パソコン
80 データ処理制御部
81 紙レシート印刷データ受信部
82 紙レシート印刷データ記憶部
83 フォーマット情報記憶部
84 情報読み出し部
86 電子レシート発行決定部
87 電子レシートデータ生成部
88 紙レシート印刷データ変換部
89 紙レシート印刷データ送信部
C 会員カード
R 紙レシート

Claims (15)

  1. 顧客から提示されたICカードを介して電子レシートを発行する電子レシート発行装置における電子レシート発行方法であって、
    前記電子レシート発行装置が、
    オペレータによる商品情報の入力に基づいて、紙レシートに印刷するための紙レシート印刷データを生成する紙レシート印刷データ生成工程と、
    前記紙レシート印刷データから所定の項目を抽出することにより、前記電子レシートとして発行するための電子レシートデータを生成する電子レシートデータ生成工程と、
    前記電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報と、前記紙レシートの印刷の要否に関する情報を含む紙レシート発行情報と、を前記ICカードから読み出す情報読み出し工程と、
    読み出した前記電子レシート発行情報に基づき、前記電子レシートを発行するか否かを決定する電子レシート発行決定工程と、
    前記電子レシートを発行すると決定した場合、前記ICカードに前記電子レシートデータを書き込む情報書き込み工程と、
    前記紙レシート印刷データに基づいて前記紙レシートに印刷を行う印刷工程と、
    前記紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、前記紙レシートの印刷を強制的に行なわせる特定の期間を設定する特定期間設定工程と、を実行することを特徴とする電子レシート発行方法。
  2. 前記電子レシートデータ生成工程において前記電子レシートデータを標準化したフォーマットで生成するためのフォーマット情報を記憶するフォーマット情報記憶工程を更に備え、当該フォーマット情報には、前記紙レシート印刷データから抽出する前記所定の項目に関する抽出項目情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載の電子レシート発行方法。
  3. 前記電子レシート発行情報には、前記所定の項目の中から前記顧客が所望する特定の項目を抽出するための抽出条件および/または当該特定の項目を分類するための分類条件に関する項目抽出/分類条件情報が含まれ、
    前記電子レシートデータ生成工程では、前記項目抽出/分類条件情報に基づいて、前記電子レシートデータを生成することを特徴とする請求項2に記載の電子レシート発行方法。
  4. 前記フォーマット情報には、前記紙レシート印刷データを複数のフィールドに分割するための分割位置を示すフィールド分割情報が含まれ、
    前記複数のフィールドは、発行する全ての紙レシートにフィールド内の全項目が同配置で印刷される固定フィールドと、購入商品に応じてフィールド内の項目数、各項目の配置および内容が変化する可変フィールドとによって構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の電子レシート発行方法。
  5. 前記フィールド分割情報は、前記紙レシート印刷データに含まれる少なくとも1以上の特定文字列から成ることを特徴とする請求項4に記載の電子レシート発行方法。
  6. 前記印刷工程では、前記紙レシート発行情報に、前記紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合、並びに前記電子レシート発行決定工程において前記電子レシートを発行しないことを決定した場合、前記紙レシートの印刷を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1に記載の電子レシート発行方法。
  7. 前記情報読み出し工程では、前記顧客に関する個人情報を更に読み出し、
    前記印刷工程では、前記個人情報に特定の情報が含まれる場合、前記紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、前記紙レシートの印刷を行うことを特徴とする請求項6記載の電子レシート発行方法。
  8. 前記ICカードは、RFIDカードであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1に記載の電子レシート発行方法。
  9. 請求項1ないしのいずれか1に記載の電子レシート発行方法の各工程を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
  10. オペレータによる商品情報の入力に基づいて会計処理を行うと共に紙レシートに印刷するための紙レシート印刷データを生成するPOS端末コンピュータと接続されて用いられ、顧客から提示されたICカードを介して電子レシートを発行する電子レシート発行装置であって、
    前記POS端末コンピュータから、前記紙レシート印刷データを受信する紙レシート印刷データ受信手段と、
    前記紙レシート印刷データから所定の項目を抽出することにより、前記電子レシートとして発行するための電子レシートデータを生成する電子レシートデータ生成手段と、
    前記電子レシートの発行条件に関する電子レシート発行情報と、前記紙レシートの印刷の要否に関する情報を含む紙レシート発行情報と、を前記ICカードから読み出す情報読み出し手段と、
    読み出した前記電子レシート発行情報に基づき、前記電子レシートを発行するか否かを決定する電子レシート発行決定手段と、
    前記電子レシートを発行すると決定した場合、前記ICカードに前記電子レシートデータを書き込む情報書き込み手段と、
    前記紙レシートに印刷を行う印刷装置と接続されて用いられ、且つ前記POS端末コンピュータから受信した前記紙レシート印刷データを、前記印刷装置に送信する紙レシート印刷データ送信手段と、
    前記紙レシート印刷の要否に関する情報に関わらず、前記紙レシート印刷データの送信を強制的に行なわせる特定の期間を設定する特定期間設定手段と、を備えたことを特徴とする電子レシート発行装置。
  11. 前記電子レシートデータ生成手段により前記電子レシートデータを標準化したフォーマットで生成するためのフォーマット情報を記憶するフォーマット情報記憶手段を更に備え、当該フォーマット情報には、前記紙レシート印刷データから抽出する前記所定の項目に関する抽出項目情報が含まれることを特徴とする請求項10に記載の電子レシート発行装置。
  12. 前記電子レシート発行情報には、前記所定の項目の中から前記顧客が所望する特定の項目を抽出するための抽出条件および/または当該特定の項目を分類するための分類条件に関する項目抽出/分類条件情報が含まれ、
    前記電子レシートデータ生成手段は、前記項目抽出/分類条件情報に基づいて、前記電子レシートデータを生成することを特徴とする請求項11に記載の電子レシート発行装置。
  13. 前記紙レシート印刷データ送信手段は、前記紙レシート発行情報に、前記紙レシート印刷「要」の情報が含まれる場合、並びに前記電子レシート発行決定手段により前記電子レシートを発行しないことを決定した場合、前記紙レシート印刷データを送信することを特徴とする請求項1011または12に記載の電子レシート発行装置。
  14. 請求項1011または12に記載の電子レシート発行装置の各手段と、
    前記紙レシート印刷データに基づいて前記紙レシートに印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。
  15. 請求項10ないし13のいずれか1に記載の電子レシート発行装置または請求項14に記載の印刷装置と、前記POS端末コンピュータと、当該POS端末コンピュータとネットワークを介して接続されると共にこれを統括制御するPOSサーバとによって構成されることを特徴とするPOSシステム。
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