JP4288840B2 - 鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造及び樹脂管継手支持方法 - Google Patents

鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造及び樹脂管継手支持方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造及び樹脂管継手支持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造が、特開平6−42680号公報に開示されている。
特開平6−42680号公報の樹脂管継手支持構造においては、躯体床面に転がし敷設した鞘管の一端を躯体床面に固定した支持固定具に固定し、鞘管に樹脂管を挿通して樹脂管の一端を鞘管の一端から引き出し、更に仕上げ床に形成した開口を介して樹脂管の一端を仕上げ床の上方へ引き出し、樹脂管の端部に継手に固定し、継手を仕上げ床に形成した開口に挿入して支持固定具に固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−42680号公報の樹脂管継手支持構造においては、鞘管の一端が仕上げ床よりも下方の支持固定具に固定されているので、樹脂管の一端のみを仕上げ床の上方へ引き出して、当該一端に継手を固定することになる。樹脂管の一端の仕上げ床からの引き出し高さを大にすると、鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離が大になり、樹脂管の一端に固定した継手を下降させて仕上げ床に形成した開口に挿入する際に、鞘管内に押し戻される樹脂管の長さが大になり、樹脂管が鞘管内で蛇行して鞘管に詰まり、継手を支持固定具に固定する作業に支障を来すので、鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離を小にすべく、樹脂管の一端の仕上げ床からの引き出し高さは小にせざるを得ない。この結果、特開平6−42680号公報の樹脂管継手支持構造においては、樹脂管の一端を仕上げ床から微小距離しか持ち上げられないので、樹脂管と継手との接続部の漏水検査を行う際に、樹脂管と継手との接続部からの漏水の有無を目視により確認するのが困難であるという問題を生ずる。また、躯体床面上の配管施工が終了し継手の位置が確定した後に、仕上げ床を施工するので、仕上げ床に形成する開口は、当該開口と支持固定具との位置合わせの誤差を勘案してかなり大径にせざるを得ない。この結果、支持固定具に固定された継手と仕上げ床の開口側面との間に隙間ができ、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造が適用される住宅が高気密住宅である場合、当該住宅の高気密性能が低下するという問題を生ずる。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、樹脂管の一端に継手を固定する際の鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離を微小にしつつ、樹脂管と継手との接続部の漏水検査を行う際に、樹脂管と継手との接続部からの漏水の有無を困難無く目視確認することを可能にし、且つ高気密住宅に適用された場合に、当該住宅の高気密性能を阻害しない、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造及び樹脂管継手支持方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明においては、躯体床面に転がし敷設される鞘管と、仕上げ床に形成され鞘管の一端が遊動可能に挿通可能な開口と、仕上げ床の開口直下に配設されて仕上げ床に固定され鞘管の一端が遊動可能に挿通可能な鞘管支持部材と、仕上げ床の開口を覆って仕上げ床に固定される継手と、鞘管に挿通されて一端が継手に固定される樹脂管と、鞘管の一端に固定され鞘管支持部材に係合可能な留め具とを備え、鞘管の一端が鞘管支持部材と仕上げ床の開口とに遊動可能に挿通されて仕上げ床の上方へ引き出され、鞘管の前記一端から樹脂管の一端が引き出されて継手に固定され、継手が仕上げ床に固定されて、樹脂管の一端継手を介して仕上げ床により釣支され、鞘管の一端留め具を介して支持部材により釣支されることを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造を提供する。
上記構成によれば、躯体床面に転がし敷設した鞘管の一端を支持部材と仕上げ床の開口とに遊動可能に挿通して仕上げ床の上方へ引き出し、鞘管の一端に留め具を固定し、鞘管に樹脂管を挿通して樹脂管の一端を鞘管の一端から引き出し、樹脂管の一端に継手を固定し、継手を仕上げ床に固定して仕上げ床の開口を覆うことにより、継手を介して樹脂管の一端を仕上げ床により釣支することができる。支持部材と仕上げ床の開口とに遊動可能に挿通され仕上げ床の上方へ引き出された鞘管の一端は、鞘管の自重により下降し、留め具が鞘管支持部材に係合して、鞘管支持部材により釣支される。
上記構成によれば、仕上げ床の上方へ引き出した鞘管の一端から樹脂管の一端を引き出すので、樹脂管の一端の仕上げ床からの引き出し高さを大にしても、鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離は微小にすることができる。樹脂管の他端をヘッダーに接続した上で、鞘管の一端から樹脂管の一端を引き出し、施工要領書、仕様書等で規定された引き出し距離になるように、引き出した樹脂管の余分な部分を切除することにより、鞘管の一端からの樹脂管の一端の適正な微小引き出し距離が確保される。鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離が微小であれば、樹脂管の端部に固定した継手を下降させて仕上げ床に固定する際に鞘管内に押し戻される樹脂管の長さは微小であり、樹脂管は鞘管内で蛇行せず、樹脂管は鞘管に詰まらず、継手の仕上げ床への固定作業に支障を来さない。樹脂管の一端に継手を固定した後、継手を仕上げ床に固定する前に継手の漏水検査を行えば、樹脂管と継手との接続部と仕上げ床との間に十分な高さ方向距離があるので、当該接続部からの漏水の有無を目視により確認することができる。
上記構成によれば、継手が仕上げ床に形成された開口を覆うので、継手と仕上げ床との間に隙間は形成されない。従って、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の採用により住宅の高気密性能が低下するおそれは無い。
【0005】
本発明においては、躯体床面に転がし敷設される鞘管と、仕上げ床に形成され鞘管の一端が遊動可能に挿通可能な開口と、仕上げ床の開口を覆って仕上げ床に固定される継手と、鞘管に挿通されて一端が継手に固定される樹脂管と、継手と鞘管とに係止可能な留め具とを備え、鞘管の一端が仕上げ床の開口に遊動可能に挿通されて仕上げ床の上方へ引き出され、鞘管の前記一端に留め具が係合され、鞘管の前記一端から樹脂管の一端が引き出されて継手に固定され、留め具が継手と鞘管とに係止され、継手が仕上げ床に固定されて、樹脂管の一端継手を介して仕上げ床により釣支され、鞘管の一端留め具と継手とを介して仕上げ床により釣支されることを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造を提供する。
上記構成によれば、躯体床面に転がし敷設した鞘管の一端を仕上げ床の開口に遊動可能に挿通して仕上げ床の上方へ引き出し、鞘管に樹脂管を挿通して樹脂管の一端を鞘管の一端から引き出し、樹脂管の一端に継手を固定し、留め具を継手と鞘管とに係止し、継手を仕上げ床に固定して仕上げ床の開口を覆うことにより、継手を介して樹脂管の一端を仕上げ床により釣支し、留め具と継手とを介して鞘管の一端を仕上げ床により釣支することができる。
上記構成によれば、仕上げ床の上方へ引き出した鞘管の一端から樹脂管の一端を引き出すので、樹脂管の一端の仕上げ床からの引き出し高さを大にしても、鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離は微小にすることができる。樹脂管の他端をヘッダーに接続した上で、鞘管の一端から樹脂管の一端を引き出し、施工要領書、仕様書等で規定された引き出し距離になるように、引き出した樹脂管の余分な部分を切除することにより、鞘管の一端からの樹脂管の一端の適正な微小引き出し距離が確保される。鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離が微小であれば、樹脂管の端部に固定した継手を下降させて仕上げ床に固定する際に鞘管内に押し戻される樹脂管の長さは微小であり、樹脂管は鞘管内で蛇行せず、樹脂管は鞘管に詰まらず、継手の仕上げ床への固定作業に支障を来さない。樹脂管の一端に継手を固定した後、継手を仕上げ床に固定する前に継手の漏水検査を行えば、樹脂管と継手との接続部と仕上げ床との間に十分な高さ方向距離があるので、当該接続部からの漏水の有無を目視により確認することができる。
上記構成によれば、継手が仕上げ床に形成された開口を覆うので、継手と仕上げ床との間に隙間は形成されない。従って、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の採用により住宅の高気密性能が低下するおそれは無い。
【0006】
本発明においては、躯体床面に転がし敷設した鞘管の一端を仕上げ床から下方へ延びる支持部材と支持部材直上の仕上げ床に形成した開口とに遊動可能に挿通して仕上げ床の上方へ引き出し、鞘管の一端に留め具を固定し、鞘管に樹脂管を挿通して樹脂管の一端を鞘管の一端から引き出し、樹脂管の一端に継手を固定し、継手を仕上げ床に固定して継手で仕上げ床の開口を覆い、継手を介して樹脂管の一端を仕上げ床により釣支し、留め具を支持部材に係合させ留め具を介して鞘管の一端を支持部材で釣支することを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持方法を提供する。
本発明においては、躯体床面に転がし敷設した鞘管の一端を仕上げ床に形成した開口に遊動可能に挿通して仕上げ床の上方へ引き出し、鞘管に樹脂管を挿通して樹脂管の一端を鞘管の一端から引き出し、樹脂管の一端に継手を固定し、留め具を鞘管の一端と継手とに係止し、継手を仕上げ床に固定して仕上げ床の開口を覆い、継手を介して樹脂管の一端を仕上げ床により釣支し、留め具と継手とを介して鞘管の一端を仕上げ床により釣支することを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持方法を提供する。
【0007】
上記構成によれば、仕上げ床の上方へ引き出した鞘管の一端から樹脂管の一端を引き出すので、樹脂管の一端の仕上げ床からの引き出し高さを大にしても、鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離は微小にすることができる。樹脂管の他端をヘッダーに接続した上で、鞘管の一端から樹脂管の一端を引き出し、施工要領書、仕様書等で規定された引き出し距離になるように、引き出した樹脂管の余分な部分を切除することにより、鞘管の一端からの樹脂管の一端の適正な微小引き出し距離が確保される。鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離が微小であれば、樹脂管の端部に固定した継手を下降させて仕上げ床に載置する際に鞘管内に押し戻される樹脂管の長さは微小であり、樹脂管は鞘管内で蛇行せず、樹脂管は鞘管に詰まらず、継手の仕上げ床への固定作業に支障を来さない。樹脂管の一端に継手を固定した後、継手を仕上げ床に載置する前に継手の漏水検査を行えば、樹脂管と継手との接続部と仕上げ床との間に十分な高さ方向距離があるので、当該接続部からの漏水の有無を目視により確認することができる。
上記構成によれば、継手が仕上げ床に形成された開口を覆うので、継手と仕上げ床との間に隙間は形成されない。従って、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持方法の採用により住宅の高気密性能が低下するおそれは無い。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造を図1に基づいて説明する。
鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造は、図示しない躯体床面に転がし敷設される鞘管1と、仕上げ床2に形成され鞘管1の一端が遊動可能に挿通される開口2aと、仕上げ床2の開口2a直下に配設されて仕上げ床2に固定され、鞘管1の一端が遊動可能に挿通される鞘管支持筒3と、仕上げ床2の開口2aを覆って仕上げ床2に載置固定されるフランジ付き継手4と、鞘管1に挿通されて一端がフランジ付き継手4に固定される樹脂管5と、鞘管1の一端に固定され鞘管支持筒3に係合可能な留め具6とを備えている。
【0009】
上記支持構造の施工手順を説明する。
鞘管1を図示しない躯体床面に転がし敷設した後、仕上げ床2を施工する。図1(a)に示すように、仕上げ床2の所定位置に開口2aを形成し、開口2aに鞘管支持筒3を挿入し、鞘管支持筒3を仕上げ床2に固定する。図1(b)に示すように、躯体床面に転がし敷設した鞘管1の一端を鞘管支持筒3と仕上げ床2の開口2aとに遊動可能に挿通して仕上げ床2の上方へ引き出し、図1(c)に示すように、鞘管1の一端に留め具6を固定する。留め具6は、一部を切り欠いた係止リングであり、内縁部が鞘管1外面の周溝に係合するように構成されている。図1(d)に示すように、鞘管1に樹脂管5を挿通して樹脂管5の一端を鞘管1の一端から引き出し、図1(e)に示すように、樹脂管5の一端にフランジ付き継手4を固定する。図1(f)に示すように、フランジ付き継手4を仕上げ床2に載置し、図示しないビスを用いてフランジ付き継手4を仕上げ床2に固定する。フランジ付き継手4により、仕上げ床2の開口2aが覆われ、フランジ付き継手4を介して樹脂管5の一端が仕上げ床2により釣支される。鞘管支持筒3と仕上げ床2の開口2aとに遊動可能に挿通され仕上げ床2の上方へ引き出された鞘管1の一端は、鞘管1の自重により下降し、留め具6が鞘管支持筒3の底壁に係合して、鞘管支持筒3により釣支される。
【0010】
上記支持構造によれば、仕上げ床2の上方へ引き出した鞘管1の一端から樹脂管5の一端を引き出すので、樹脂管5の一端の仕上げ床2からの引き出し高さを大にしても、鞘管1の一端からの樹脂管5の一端の引き出し距離は微小にすることができる。樹脂管5の他端を図示しないヘッダーに接続した上で、鞘管1の一端から樹脂管5の一端を引き出し、施工要領書、仕様書等で規定された引き出し距離になるように、引き出した樹脂管5の余分な部分を切除することにより、鞘管1の一端からの樹脂管5の一端の適正な微小引き出し距離が確保される。鞘管1の一端から引き出した樹脂管5の一端にフランジ付き継手4を固定し、の鞘管1の一端からの樹脂管5の一端の引き出し距離が微小であれば、樹脂管1の一端に固定したフランジ付き継手4を下降させて仕上げ床2に載置する際に鞘管1内に押し戻される樹脂管5の長さは微小であり、樹脂管5は鞘管1内で蛇行せず、樹脂管5は鞘管1に詰まらず、フランジ付き継手4の仕上げ床2への固定作業に支障を来さない。樹脂管5の一端にフランジ付き継手4を固定した後、フランジ付き継手4を仕上げ床2に載置する前にフランジ付き継手4の漏水検査を行えば、樹脂管5とフランジ付き継手4との接続部と仕上げ床2との間に十分な高さ方向距離があるので、当該接続部からの漏水の有無を目視により確認することができる。
上記支持構造によれば、フランジ付き継手4が仕上げ床2に形成された開口2aを覆うので、フランジ付き継手4と仕上げ床2との間に隙間は形成されない。従って、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の採用により住宅の高気密性能が低下するおそれは無い。
【0011】
本発明の第2実施例に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造を図2、3に基づいて説明する。
図2に示すように、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造は、図示しない躯体床面に転がし敷設される鞘管11と、仕上げ床12に形成され鞘管11の一端が遊動可能に挿通される開口12aと、仕上げ床12の開口12aを覆って仕上げ床12に載置固定されるフランジ付き継手14と、鞘管11に挿通されて一端がフランジ付き継手14に固定される樹脂管15と、フランジ付き継手14と鞘管11とに係止可能な筒状留め具16とを備えている。
【0012】
上記支持構造の施工手順を説明する。
鞘管11を図示しない躯体床面に転がし敷設した後、仕上げ床12を施工する。図2(a)に示すように、仕上げ床12の所定位置に開口12aを形成し、躯体床面に転がし敷設した鞘管11の一端を仕上げ床12の開口12aに遊動可能に挿通して仕上げ床2の上方へ引き出し、図2(b)に示すように、鞘管11の一端に筒状留め具16をかぶせる。筒状留め具16の頂壁が鞘管11の一端に係合する。図2(c)に示すように、鞘管11に樹脂管15を挿通して樹脂管15の一端を鞘管11の一端から引き出し、図2(d)に示すように、樹脂管15の一端にフランジ付き継手14を固定する。図2(e)に示すように、筒状留め具16をフランジ付き継手14と鞘管11の一端とに係止する。図3に示すように、一部を切欠いた係止リング16aに形成した突起16a′を筒状留め具16の一端近傍に形成したスリットにスナップ嵌めし、突起16a′をフランジ付き継手14の外面に形成した凹部に係合させる。また、一部を切欠いた係止リング16bに形成した突起16b′を筒状留め具16の他端近傍に形成したスリットにスナップ嵌めし、突起16b′を鞘管11外面の周溝に係合させる。この結果、筒状留め具16はフランジ付き継手14と鞘管11の一端とに係止される。図2(f)に示すように、フランジ付き継手14を仕上げ床12に載置し、図示しないビスを用いてフランジ付き継手14を仕上げ床12に固定する。フランジ付き継手14により、仕上げ床12の開口12aが覆われ、フランジ付き継手14を介して樹脂管15の一端が仕上げ床2により釣支され、筒状留め具16とフランジ付き継手14を介して鞘管11の一端が仕上げ床2により釣支される。
【0013】
上記支持構造によれば、仕上げ床12の上方へ引き出した鞘管11の一端から樹脂管15の一端を引き出すので、樹脂管15の一端の仕上げ床12からの引き出し高さを大にしても、鞘管11の一端からの樹脂管15の一端の引き出し距離は微小にすることができる。樹脂管15の他端を図示しないヘッダーに接続した上で、鞘管11の一端から樹脂管15の一端を引き出し、施工要領書、仕様書等で規定された引き出し距離になるように、引き出した樹脂管15の余分な部分を切除することにより、鞘管11の一端からの樹脂管15の一端の適正な微小引き出し距離が確保される。鞘管11の一端からの樹脂管15の一端の引き出し距離が微小であれば、樹脂管11の一端に固定したフランジ付き継手14を下降させて仕上げ床12に載置する際に鞘管11内に押し戻される樹脂管15の長さは微小であり、樹脂管15は鞘管11内で蛇行せず、樹脂管15は鞘管11に詰まらず、フランジ付き継手14の仕上げ床12への固定作業に支障を来さない。樹脂管15の一端にフランジ付き継手14を固定した後、フランジ付き継手14を仕上げ床12に載置する前にフランジ付き継手14の漏水検査を行えば、樹脂管15とフランジ付き継手14との接続部と仕上げ床2との間に十分な高さ方向距離があるので、当該接続部からの漏水の有無を目視により確認することができる。上記支持構造によれば、フランジ付き継手14が仕上げ床12に形成された開口12aを覆うので、フランジ付き継手14と仕上げ床12との間に隙間は形成されない。従って、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の採用により住宅の高気密性能が低下するおそれは無い。
【0014】
第2実施例に係る支持構造においては、鞘管支持筒を仕上げ床12の開口12aに挿入する必要がないので、開口12aを第1実施例に係る支持構造の仕上げ床2に形成した開口2aに比べて小径にすることができ、フランジ付き継手14のフランジ部を第1実施例に係る支持構造のフランジ付き継手4のフランジ部に比べて小径にすることができ、ひいてはフランジ付き継手14をフランジ付き継手4よりも小型化することができる。
【0015】
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。
第1実施例の図1(f)において、フランジ付き継手4のフランジ部と仕上げ床2の間にパッキンを挟んでもよい。第2実施例の図2(f)において、フランジ付き継手14のフランジ部と仕上げ床12の間にパッキンを挟んでもよい。住宅の高気密性能が更に確実に保持される。
第1実施例において、図4に示すように、鞘管支持筒3に形成した爪3aを仕上げ床2の開口2aに形成した段部2a′に係合させて、仕上げ床2により鞘管支持筒3を釣支しても良い。鞘管支持筒3の仕上げ床2への取付け作業が容易になる。
第1実施例、第2実施例において、鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離が施工要領書、仕様書等に規定されていない場合には、鞘管の一端から引き出した樹脂管の一端にフランジ付き継手を固定し、フランジ付き継手を仕上げ床の開口にセットし、若干余りぎみになるように樹脂管の長さを調整した上で樹脂管の他端を図示しないヘッダーに接続し、その後にフランジ付き継手を仕上げ床から持ち上げて漏水試験を行っても良い。この際、第2実施例においては、筒状留め具16を取り外した上で、漏水試験を行う。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造によれば、仕上げ床の上方へ引き出した鞘管の一端から樹脂管の一端を引き出すので、樹脂管の一端の仕上げ床からの引き出し高さを大にしても、鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離は微小にすることができる。鞘管の一端からの樹脂管の一端の引き出し距離が微小であれば、樹脂管の端部に固定した継手を下降させて仕上げ床に載置する際に鞘管内に押し戻される樹脂管の長さは微小であり、樹脂管は鞘管内で蛇行せず、樹脂管は鞘管に詰まらず、継手の仕上げ床への固定作業に支障を来さない。樹脂管の一端に継手を固定した後、継手を仕上げ床に載置する前に継手の漏水検査を行えば、樹脂管と継手との接続部と仕上げ床との間に十分な高さ方向距離があるので、当該接続部からの漏水の有無を目視により確認することができる。
本発明に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造によれば、継手が仕上げ床に形成された開口を覆うので、継手と仕上げ床との間に隙間は形成されないい。従って、鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の採用により住宅の高気密性能が低下するおそれは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の断面と、施工手順とを示す図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の断面と、施工手順とを示す図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の筒状留め具の拡大断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造の変形例の断面図である。
【符号の説明】
1、11 鞘管
2、12 仕上げ床
2a、12a 開口
3 鞘管支持筒
3a 爪
4、14 フランジ付き継手
5、15 樹脂管
6 留め具
16 筒状留め具
16a 16b 係止リング
16a′、16b′ 突起

Claims (4)

  1. 躯体床面に転がし敷設される鞘管と、仕上げ床に形成され鞘管の一端が遊動可能に挿通可能な開口と、仕上げ床の開口直下に配設されて仕上げ床に固定され鞘管の一端が遊動可能に挿通可能な鞘管支持部材と、仕上げ床の開口を覆って仕上げ床に固定される継手と、鞘管に挿通されて一端が継手に固定される樹脂管と、鞘管の一端に固定され鞘管支持部材に係合可能な留め具とを備え、鞘管の一端が鞘管支持部材と仕上げ床の開口とに遊動可能に挿通されて仕上げ床の上方へ引き出され、鞘管の前記一端から樹脂管の一端が引き出されて継手に固定され、継手が仕上げ床に固定されて、樹脂管の一端継手を介して仕上げ床により釣支され、鞘管の一端留め具を介して支持部材により釣支されることを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造。
  2. 躯体床面に転がし敷設される鞘管と、仕上げ床に形成され鞘管の一端が遊動可能に挿通可能な開口と、仕上げ床の開口を覆って仕上げ床に固定される継手と、鞘管に挿通されて一端が継手に固定される樹脂管と、継手と鞘管とに係止可能な留め具とを備え、鞘管の一端が仕上げ床の開口に遊動可能に挿通されて仕上げ床の上方へ引き出され、鞘管の前記一端に留め具が係合され、鞘管の前記一端から樹脂管の一端が引き出されて継手に固定され、留め具が継手と鞘管とに係止され、継手が仕上げ床に固定されて、樹脂管の一端継手を介して仕上げ床により釣支され、鞘管の一端留め具と継手とを介して仕上げ床により釣支されることを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持構造。
  3. 躯体床面に転がし敷設した鞘管の一端を仕上げ床から下方へ延びる支持部材と支持部材直上の仕上げ床に形成した開口とに遊動可能に挿通して仕上げ床の上方へ引き出し、鞘管の一端に留め具を固定し、鞘管に樹脂管を挿通して樹脂管の一端を鞘管の一端から引き出し、樹脂管の一端に継手を固定し、継手を仕上げ床に固定して継手で仕上げ床の開口を覆い、継手を介して樹脂管の一端を仕上げ床により釣支し、留め具を支持部材に係合させ留め具を介して鞘管の一端を支持部材で釣支することを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持方法。
  4. 躯体床面に転がし敷設した鞘管の一端を仕上げ床に形成した開口に遊動可能に挿通して仕上げ床の上方へ引き出し、鞘管に樹脂管を挿通して樹脂管の一端を鞘管の一端から引き出し、樹脂管の一端に継手を固定し、留め具を鞘管の一端と継手とに係止し、継手を仕上げ床に固定して仕上げ床の開口を覆い、継手を介して樹脂管の一端を仕上げ床により釣支し、留め具と継手とを介して鞘管の一端を仕上げ床により釣支することを特徴とする鞘管ヘッダー工法による樹脂管継手支持方法。
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