JP4287905B2 - 半導体磁気センサとこれを用いた磁気計測装置 - Google Patents

半導体磁気センサとこれを用いた磁気計測装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体を用いた高感度で小型、かつ低消費電力で、磁界の大きさと方向が検出できる磁気センサと、これを用いた磁気計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、本発明者が発明した半導体磁気センサとしての磁気ダイオード(例えば、特開2002−134758)があった。この磁気ダイオードは基本的にはpin構造の2端子であり、その動作原理は次のようなものであった。真性半導体領域であるi領域には、再結合領域を具備してあり、p型領域とn型領域との間に順方向バイアスを印加して、キャリアの二重注入状態で外部磁場Hを印加し、二重注入されたキャリアである電子(−)と正孔(+)が共に再結合領域側にローレンツ力により曲げられたときには、流れる両キャリアが再結合により消滅し少なくなるので、二重注入が抑止される傾向になるので、ダイオード電流が小さくなる。また、逆に二重注入された電子と正孔のキャリアが共に再結合領域とは反対側に曲げられたときには、再結合が起こりにくい非再結合領域としているので、二重注入キャリアが十分流れ、大きなダイオード電流が流れるという原理を用いた半導体ダイオードの磁気センサであった。
【0003】
また、SOI基板の薄いSOI層に形成してあるので、小さな外部磁界Hにおいても注入キャリアは容易にSOI表面に形成してある再結合領域に到達するので、その分、小型で駆動電圧が小さくて済み、消費電力も小さくて済むものであった。
【0004】
また、従来、磁気トランジスタが一般に知られている。これは、バイポーラトランジスタのエミッタEからベースBに注入されたキャリアは、ベースB領域では少数キャリアであり、この注入された少数キャリアはべースBでの自由な多数キャリアの存在で電気的に中性を保ちながら逆方向バイアスされたコレクタCに流れて行くが、外部磁場Hを流れに対し直角方向に印加すると、ローレンツ力によりホール電圧を発生せずに偏向することを利用し、コレクタCをコレクタC1とコレクタC2との二つに分割しておき、ローレンツ力により偏向された注入された少数キャリアが、コレクタC1とコレクタC2のどちらかに多く流入するので、これらの異なるコレクタ電流の差動増幅により、外部磁場Hの大きさと方向を知るものである。
【0005】
また、従来、バイポーラトランジスタの磁気トランジスタの代わりにMOSFETを形成し、2個のコレクタに対応する2個のドレインを設けて、ゲート電圧の印加調整でバイポーラトランジスタ的動作領域で、注入された少数キャリアのチャンネル領域におけるローレンツ力による偏向により、二つのドレイン間の電流の差を検出するという、磁気トランジスタとほぼ同様な動作原理の基づく磁気センサとしてのMAGFETが報告されている。
【0006】
従来の磁気を計測する装置では、完全にCMOS工程に適合する地磁気程度の弱い磁場を計測できる程度の高感度のセンサが存在していなかったために、数百MHz程度の高周波発生させて、インピーダンスを測定する磁気センサもあるが、この場合、特殊な磁性体などの組み合わせや製作工程を必要とするので、磁気センサ部と周辺回路部との集積化が困難で、どうしても大型化と共に高価な磁場計測装置にならざるを得なかった。GMRやTMRなどの高感度磁気センサでも、弱い磁場の領域に磁気感度のピークを有しているので、弱い磁場が存在しているかどうかのオン、オフ信号のようなデジタル信号を得るには適するが、広範囲の磁場の計測には適しないので、広範囲の磁場計測装置としては適しないものであった。
【0007】
また、従来の二重注入型pin磁気ダイオード(特開2002−134758)では、ドリフト電界が発生している領域にpn接合による再結合領域Rを形成しても、i層中で電界集中している中にpn接合を形成しても、その領域の存在のためにi層の長さ方向が短絡状態となり、電界分布が複雑になり、実質的に再結合領域Rとしての効果が無いものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこのタイプの磁気センサは、この半導体磁気センサはシリコンなどの半導体で形成できるので、CMOS工程に適合し、集積化しやすいという特長があるものの、従来の磁気トランジスタやMAGFETは、極めて感度が低く、本発明者の発明による磁気ダイオードである半導体磁気センサで、ようやく地磁気の大きさが検出できる程度で、磁気感度が更に大きい半導体磁気センサが望まれていた。
【0009】
また、磁気ダイオードでは、二重注入された電子と正孔は、再結合しても再結合電流が流れるので、それほど大きな外部磁場による電流変化が得られないので、磁気感度がそれほど大きくなれないという問題もあった。
【0010】
また、再結合領域Rとして、再現性があり、経時変化が極めて少なく、設計しやすい領域の形成が望まれていた。
【0011】
本発明は、従来の半導体ダイオードの二重注入キャリアの磁場による偏向と再結合に基づく磁気抵抗変化を利用するという上述した半導体磁気センサとは基本原理が同一であるが、ベースに注入されたベースにおける少数キャリアの再結合割合を外部磁場Hにより変化させるトランジスタとして動作させる半導体磁気センサで、半導体の最新の集積化技術が利用でき、超小型、低消費電力、安定な再結合領域の採用により経時変化の極めて少なく、高感度であり、駆動回路、増幅回路や各種補償回路などを集積化できる半導体磁気センサを提供すると共に、安価で、低消費電力で、かつコンパクトな磁気計測装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係わる半導体磁気センサは、半導体の一方の導電型(例えば、p型)の領域Bに、少数キャリアを注入する他方の導電型(例えば、n型)の領域Eと、この領域Eと同一の導電型もしくは金属からなり、この注入された少数キャリアを受け取る領域Cとを近接して配設し、更に、領域Eと領域Cとの間の領域Bに、前記注入された少数キャリアを再結合させる再結合領域Rを具備してあり、外部磁場Hが印加されたときに、領域Eから領域Bに注入された少数キャリアがローレンツ力を受けて偏向して再結合領域Rで再結合する割合が変化するように再結合領域Rを配設してあり、外部磁場Hにより領域Cに到達する前記注入された少数キャリアの数が変化し、この少数キャリアの数による領域Cを流れる電流の変化から外部磁場Hに関する大きさと方向などの情報を得るようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
もう少し詳しく説明すると、本発明の半導体磁気センサは、大きく分けてバイポーラトランジスタ型半導体磁気センサおよびMOSFET型(またはMISFET型)半導体磁気センサに分けることができる。
【0014】
先ず、バイポーラトランジスタ型半導体磁気センサについて説明すると次のようである。
【0015】
領域Bとしてp型Si基板のp型領域を例にする。この領域にエミッタとしてのn型の領域Eとコレクタとしてのn型の領域Cとを、エミッタからベース領域であるp型の領域Bに注入された少数キャリアである電子がコレクタ領域Cに到達できる程度の近接した間隔(エミッタ領域Eとコレクタ領域Cとの間隔であるベース長は、少数キャリアである電子の拡散距離よりも充分小さくする)で形成する。ベース領域Bのうちエミッタ領域Eとコレクタ領域Cとの間で、エミッタ領域Eとコレクタ領域Cとを結ぶ軸から少しずれた所にキャリアの再結合領域Rを形成しておく。エミッタ領域Eとベース領域Bとのpn接合に順方向バイアス電圧を印加して、エミッタ領域Eからベース領域Bに、p型のベース領域Bにおける少数キャリアである電子を注入させて、ベース領域Bとコレクタ領域Cに印加した逆方向バイアス電圧により注入された少数キャリアである電子がコレクタ領域Cにスイープアウトされるようにする。このとき、ベース領域Bに注入された電子のうち再結合領域Rに拡散した分は、再結合により失われるが、残りの分はコレクタ領域Cに到達し、スイープアウトされてコレクタ電流となる。ベース領域Bに注入された少数キャリアの電子は、コレクタ領域Cに主に拡散により流れてゆく途中で、印加された外部磁場Hのローレンツ力によりに再結合領域Rに平均して曲げられると、コレクタ領域Cに到達する数が少なくなるので、コレクタ電流が小さくなる。また、逆に印加された外部磁場Hのローレンツ力によりに平均して再結合領域Rから離れる方向に曲げられると再結合領域Rで失われる少数キャリアの電子が少なくなり、コレクタ領域Cに到達する数が増えるので、その分、コレクタ電流が大きくなる。このようにして、コレクタ電流の大きさと、この半導体磁気センサに対する外部磁場Hとの空間的配位から外部磁場Hの大きさと方向などの情報を得ることができる。
【0016】
従来のpinダイオードを用いた二重注入キャリアによる半導体磁気センサでは、i領域に注入されたキャリアは、電界によるドリフトで走行し、ドリフト速度が大きく、従って、ローレンツ力は大きくなるが、走行するキャリアとの相互作用時間が短いので、結局、キャリアの曲がりが少なくなる。むしろ、本発明の半導体磁気センサのように、ベース領域B中をゆっくり少数キャリアが動いた方が、相互作用時間が長いので、大きく曲げられることになり、再結合領域Rで少数キャリアが再結合して失われる割合が大きくなり、その分、高感度磁気センサとなる。また、ベース領域Bとコレクタ領域Cとの接合は、逆方向バイアスになっているので、外部磁場Hの印加により注入された少数キャリアの電子が再結合領域R側に曲げられて、そこでの再結合により失われて、コレクタ領域Cまで到達しないと、ほとんどコレクタ電流が流れないので、大きなコレクタ電流の変化割合となり大きな磁気感度になる。
【0017】
次にMOSFET型半導体磁気センサについて、バイポーラトランジスタ型半導体磁気センサに対応して説明すると次のようである。
【0018】
MOSFETのn型のソースSは上述のバイポーラトランジスタ型半導体磁気センサのn型のエミッタ領域Eに対応し、n型のドレインDはコレクタ領域Cに対応する。また、ベース領域Bはゲート酸化膜直下のチャンネル領域及びp型基板に相当する。しかし、ゲート電圧印加などで完全にn型チャンネルを形成してしまうと少数キャリアでなくなり、多数キャリア伝導ではホール電界が形成されキャリアが外部磁場により曲がらなくなるので、MOSFETをサブシュレショルド領域のようにバイポーラトランジスタとして動作するような適当なゲート電圧印加にして動作させ、まだp型であるチャンネル部に少数キャリアの電子を注入して、ドレインDに到達させる必要がある。例えば、チャンネル部とゲート酸化膜との界面に再結合領域Rを形成しておくと、バイポーラトランジスタ型半導体磁気センサと同様な動作原理で、コレクタ電流に対応するドレイン電流の変化から外部磁場Hの大きさと方向を検出することができる。もちろん、MOSFETの代わりにMISFETとしても良く、MISFET型の方が、ゲート直下に再結合領域Rを作成しやすい。
【0019】
また、再結合領域Rは、ゲート直下ばかりでなく、そこからずれた所に形成しても良い。
【0020】
また、上述のバイポーラトランジスタ型半導体磁気センサとMOSFET型やMISFET型の半導体磁気センサでは、領域Cとしてのコレクタ領域CとドレインDとを領域Bとしてのベース領域Bとは異なる導電型のn型半導体を使用した例であったが、これを金属としてベース領域Bに対するショットキー接合を形成して、これを逆方向バイアスにして、注入された少数キャリアをスイ−プアウトするようにしても、上述と同等の原理で動作する。
【0021】
再結合領域Rとして、アルゴンガスと少量の酸素ガスを流しながらこれらのガスのイオンでスパッタリングして表面に欠陥を形成したり、溶液などを利用して化学的に表面を荒らしたり、または、物理的なスパッタリング欠陥と化学的な反応の組み合わせなど利用して形成しても良い。結晶中の欠陥は熱処理により修復されて結晶化するので、結晶化を阻害する意味で、スッパッタリング時に少量の酸素を導入し、欠陥に酸化物を形成してその後の熱処理などによる結晶化の促進を防止すると共に、経時変化を防止することができる。もちろん、アルゴンガスのみでスパッタリングして表面に欠陥を形成しのち、熱酸化して、欠陥付近を部分酸化したり、薬品処理をしたりして、結晶化による経時変化を防止することができる。
【0022】
また、金や白金などをイオン注入法や拡散技術で添加してキラーセンターとして作用させ、キャリアの再結合を促進させるようにした再結合領域Rを形成してもよい。
【0023】
また、シリコンやゲルマニウムなどを表面に堆積させて、界面でのひずみや欠陥などを利用する再結合領域Rを形成しても良い。
【0024】
上述の再結合領域Rは、パッシブな再結合領域Rについてであったが、pn接合やショットキー接合を利用したアクティブな再結合領域Rにしても良い。例えば、p型ベース領域Bにコレクタ領域Cと同様に、n型の再結合領域Rを形成しておき、ベース領域Bに形成されたオーム性電極に対して逆方向バイアス電圧を印加すると、この再結合領域Rに流入する少数キャリアの電子はベース領域Bの多数キャリアの正孔と再結合する。このとき、逆方向バイアス電圧の大きさで再結合領域Rに流入する少数キャリアの量の制御、すなわち少数キャリアの再結合割合の制御をすることができるという利点がある。もちろん、印加電圧はゼロでもよい。
【0025】
上述の例では、半導体としてシリコンを例にしたが、GaAsなどの化合物半導体を利用しても良く、単結晶GaAsを用いると、電子の移動度が大きいので、大きな磁気感度にすることができる。
【0026】
本発明の請求項2に係わる半導体磁気センサは、領域Bとして、SOI基板のSOI層を用いた場合であり、特に絶縁体上に形成したシリコン単結晶薄膜層を用いた場合は、現在の成熟した半導体の集積化技術(IC化技術)が使用できるので、安価で、画一的で、大量生産性のある高精度の超小型の半導体磁気センサが形成できるばかりでなく、同一基板上にセンサの駆動回路、増幅回路や各種補償回路などの周辺回路を集積化できるという利点を持つ。
【0027】
SOI基板として、シリコン単結晶基板上に形成してあるシリコンの酸化膜とその上に形成してあるシリコンの単結晶半導体薄膜層から成る基板を用いてもよく、シリコンと格子定数の合う絶縁基板であるサファイア基板上にエピタキシャルシリコンの単結晶半導体薄膜層を成長させた基板を用いてもよい。
【0028】
また、単結晶半導体薄膜層のうち、トランジスタを形成部分以外の一部または全部をエッチ除去して、領域Eから領域Bを経由して領域Cに流入する領域B(ベース領域B)に対する少数キャリアが、磁気感度を有する領域だけを通るようにすることにより、磁気感度を有しない領域を経由する電流がほとんどなくなるから高感度の磁気センサが提供できる。
【0029】
本発明の請求項3に係わる半導体磁気センサは、再結合領域Rとして、領域Bと電気的に導通してあり、領域Bとは異なる導電型の領域とした場合である。領域Bがp型の場合は、不純物添加によるn型の領域を形成して、領域Bとの間でpn接合とするか、または、MOSFET型の場合には、ゲートに電圧を印加するなどして、MOS界面にn型の領域となる反転層を形成して、これらのc領域とp型の領域Bとの間を電気的に短絡するか、電圧を印加して再結合を促進するようにしても良い。電圧を印加した場合は、注入された少数キャリアである電子の再結合割合を調節することもできる。
【0030】
本発明の半導体磁気センサでは、領域Bに再結合領域Rとしてのn型の領域を作成しても、従来の二重注入型pin磁気ダイオードのドリフト電界が発生している場合とは異なり、電界分布が複雑になることは無い。従って、このn型の領域は再結合領域Rとして、有効に働く。
【0031】
本発明の請求項4に係わる半導体磁気センサは一つの領域Eに対して複数の領域Cを配設した場合である。二次元や三次元的な外部磁場Hの検出や対となる半導体磁気センサの形成では、一つの領域Eに対して複数の領域Cを配設することにより、小型で、かつ、電極数が少なくて済むという利点がある。
【0032】
本発明の請求項5に係わる半導体磁気センサは、同一基板に領域E、領域B、領域Cおよび再結合領域Rを持つ半導体磁気センサのユニットを複数個設けた場合である。磁場の分布の計測や二次元や三次元的な外部磁場Hの検出では、小型化できるので有利となる。
【0033】
本発明の請求項6に係わる半導体磁気センサは、2個のユニットを一対として形成し、これらの一対の出力を差動増幅させるようにした場合である。温度補正や2個のユニットを逆向きに接続して出力の増大化を図る場合などに好適である。
【0034】
本発明の請求項7に係わる半導体磁気センサは、二次元もしくは三次元的な外部磁場Hが計測できるようにユニットを配置した場合である。外部磁場Hの二次元計測では、同一半導体基板にユニットを平面上で直交配置することにより達成されるが、三次元的な外部磁場Hが計測では、二次元の平面上での直交配置に対し、更に直交配置させるか、または、3個のユニットが互いに直交成分があるように配置すると良い。
【0035】
本発明の請求項8に係わる半導体磁気センサは、同一の基板に他の回路と共に集積化した場合で、この半導体磁気センサの駆動回路、増幅回路、各種補償回路、演算回路、メモリ回路、出力などを表示するための表示回路など、半導体磁気センサの周辺回路や他の目的の集積回路と共に本発明の半導体磁気センサを集積化するものである。
【0036】
本発明の半導体磁気センサの製作工程は、CMOSプロセスに適合するので、1つのチップに他の集積回路と共に集積化することにより、リード線が短くて済むことなどから外部からの誘導雑音が小さくなり、高感度で、高性能の半導体磁気センサが提供できるばかりでなく、たとえば、温度センサ、湿度センサや光センサなどの他のセンサやそれらのセンサに必要な駆動回路などの集積回路と共に集積化して多機能センサの装置を作製する場合、1つのチップに集積化できるので、ばらばらで組み上げるより小型でコンパクトな装置が提供できるという利点がある。
【0037】
本発明の請求項9に係わる半導体磁気センサは、強磁性体膜からなるヨークを半導体磁気センサの形成してある基板に形成して、半導体磁気センサの磁気感応部における外部磁場の強さが大きくなるようにした場合である。強磁性体膜の透磁率は大きい方が良く、保持力は小さい方が良い。強磁性体膜をスパッタリングなどで堆積形成後、パターン化してヨークとして利用しても良く、強磁性体膜を貼り付けるなどした後、パターン化して、適当な形状の強磁性体膜のヨーク対を形成し、それらのギャップの位置に半導体磁気センサの磁気感応部が位置するようにすると良い。強磁性体膜のヨークの長さに対するギャップ長の割合が磁束収束割合に大きく寄与するので、磁気感度を大きくするためには、半導体磁気センサの磁気感応部をできるだけ小さくして、ギャップ長を可能な限り小さくできるように配慮すると良い。
【0038】
また、ヨークが磁気感度に大きく寄与している場合には、ヨークを三次元的に基板に直交面などに沿って曲げて磁束をそれに沿って誘導して、同一平面上に形成された半導体磁気センサの磁気感応部であっても二次元や三次元の外部磁場Hの計測ができるようにすることができる。また、一対のヨークが形成できないときには、一方のヨークだけを形成し、その先端に半導体磁気センサの磁気感応部を位置するように配置しても良い。
【0039】
本発明の請求項10に係わる半導体磁気センサは、磁気感応部の位置もしくはヨークの先端から所定の距離だけ離した位置に導線を配設し、この導線に電流を流し、この電流による磁界を利用して外部磁場Hを校正するようにした場合である。
【0040】
半導体磁気センサは、温度依存性や経時変化が存在し、これを測定器として用いる場合は、これらの変化を補正する必要があり、測定する後毎に校正するか、時々、校正する必要がある。導線に電流を流すとその回りに磁界が発生し、本半導体磁気センサの磁気感応部から所定の距離にある導線に流れる電流による磁場は計算できるので、パルス電流や交流電流、もしくは直流電流などを導線に流して、半導体磁気センサの校正を行うものである。
【0041】
導線は、直線状でも良く、コイル状でも良いし、半導体磁気センサの磁気感応部を覆うようにして、薄膜導体で導線を形成して、磁気感応部に一様磁界が働くようにすることもできる。
【0042】
また、ヨークがある場合は、絶縁層を介してこのヨークの周囲を一周または数周だけコイルで取り巻くように薄膜導線で密着形成しても良い。漏れ磁束もあるので、ヨークの一端からの距離の所定の値として、再現性が良く、計算にも合い易くしておいた方が良い。
【0043】
本発明の請求項11に係わる本発明の半導体磁気センサを用いた磁気計測装置は、電源部と、この半導体磁気センサの駆動回路部、この半導体磁気センサの校正回路部、出力増幅回路部、演算回路部及び表示回路部を含む回路部を具備している磁気計測装置であり、地磁気の計測、磁束の計測、電流の計測、方位の計測、磁気探傷とその画像表示、磁気ヘッドとしての磁気記録と磁界の計測などの計測やその結果の表示などを行う装置で、完全にIC化が可能な磁気センサを搭載できるので、安価で、低消費電力で、かつコンパクトなものである。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体磁気センサの実施例について図面を参照して詳細に説明する。
【0045】
【実施例1】
図1は、本発明の半導体磁気センサの一実施例を示し、そのセンサ主要部の断面概略図で、npn型のバイポーラトランジスタ型の半導体磁気センサとして実施し、そのベース102としての領域Bに再結合領域Rを設けた場合である。なお、同図には、エミッタ端子E、ベース端子B,コレクタ端子Cを図示してあり、簡単のために表面の酸化膜や電極などを省略してある。
【0046】
この実施例の半導体磁気センサとしての動作を説明すると、次のようである。
基板1としてSOI基板(たとえば、p型シリコン(Si)の下地基板11上にシリコン酸化膜からなる電気絶縁体50の1μm厚の絶縁層が形成されてあり、その上に更に単結晶半導体薄膜層であるSOI層10が5μm厚に形成されたもの)を用い、領域Bとしての一方の導電型であるp型半導体(以下、本明細書ではp型として表示する)と、他方の導電型であるn型半導体(以下、本明細書ではn型として表示する)の領域Eおよび領域Cを、SOI層10に近接して形成し、その周りのSOI層10をエッチング除去してエッチング除去部60を形成してある。これは、領域Eから領域Bに注入された少数キャリアが磁気感応部である再結合領域Gの付近のみ流れて、領域Cに到達することにより、磁気感度を大きくさせるためである。
【0047】
また、領域Bの表面(一方の面)には、たとえば、アルゴンガスと少量の酸素ガスを流しながらこれらのガスのイオンでスパッタリングして表面に欠陥を形成して再結合領域Rを形成したり、溶液などを利用して化学的に表面を荒らしたり、または、物理的なスパッタリング欠陥と薬品処理による化学的な反応の組み合わせなどして表面安定化した再結合領域Rを形成してもよい。また、金や白金などをイオン注入法や拡散技術で添加してキラーセンターとして作用させ、キャリアの再結合を促進させる再結合領域Rを形成してもよい。SOI層はシリコンなので、酸化膜は極めて安定なSiO2膜となり、極めて経時変化の少ない安定な再結合領域Rが形成できる。
【0048】
また、本実施例では、基板1としてSOI基板が用いられており、SOI層10の領域Bに形成してある再結合領域Rの裏面側はシリコンの熱酸化膜が安定に形成されてあり、非再結合領域5となっている。
【0049】
本実施例の図1に示すこれらの構造はラテラル型のnpn型のバイポーラトランジスタを構成してあり、領域Eはエミッタ101、領域Bはベース102、領域Cはコレクタ103にそれぞれ対応している。エミッタ101とベース102には順方向バイアス電圧Vbを印加すると、n型のエミッタ101からp型のベース102に、ベース102に対しては少数キャリアである電子が注入されて、コレクタ103の方に移動し、エミッタ101とコレクタ103の印加電圧Vcを通して、ベース102に対して逆方向バイアスされているコレクタ103が近接配置されているので、ここにスイープアウトされ、コレクタ電流Icの主体となり、コレクタ103の接続してある負荷抵抗RLの両端の出力電圧として観測される。
【0050】
図1に示すように、エミッタ101からベース102に注入された少数キャリアの電子が外部磁場Hによるローレンツ力により、再結合領域R側に曲げられると、ベース102の多数キャリアである正孔も電気的中性を維持するために集まり、これらの電子と正孔が再結合領域Rで再結合する。このとき失われた正孔は、ベース102に設けたベース電極502を通して補給され、ベース電流となる。このとき注入された電子は、再結合により激しく失われ、コレクタ103に到達する数が極めて小さくなると、逆バイアスされているコレクタ103を流れるコレクタ電流Icは極めて小さくなる。
【0051】
従来の二重注入型ダイオードを用いた半導体磁気センサにおいては、二重注入された電子と正孔が再結合しても、ダイオードには再結合電流が流れ、この電流値に飽和する傾向があるのに対して、本発明のトランジスタ型の半導体磁気センサでは、少数キャリアの流れのみを利用しているので、注入された少数キャリアが再結合により失われると、ほとんどコレクタ電流Icが流れなくなるので、大きな外部磁場Hによるコレクタ電流Icの変化が得られるので、大きな磁気感度が得られるという特徴がある。
【0052】
また、エミッタ101から注入された少数キャリアの電子が図1に示す外部磁場Hの向きとは逆向きに印加された場合、非再結合領域5側に曲げられるので、再結合が極めて少なく、多くの注入された少数キャリアの電子がコレクタ103に到達し、大きなコレクタ電流Icとなる。
【0053】
外部磁場Hを印加しない場合は、ベース102と再結合領域Rのそれぞれの厚みと長さ、および再結合領域Rの再結合程度にも大きく依存するが、実際には、注入された少数キャリアの電子は、再結合領域Rで多く再結合してしまい、コレクタ103に到達できる数が少なくなっている。従って、再結合領域Rが無いデバイスに比べコレクタ電流Icが流れ難い構造である。
【0054】
本発明の半導体磁気センサでは、ベース102に注入された少数キャリアが外部磁場Hの印加の向きにより、再結合領域R側に曲げられるとコレクタ電流Icが外部磁場Hが無いときに比べて小さくなり、非再結合領域5側に曲げられるとコレクタ電流Icが外部磁場Hが無いときに比べて大きくなり、その程度も外部磁場Hの大きさに依存するので、外部磁場Hの大きさと方向が判別できる磁気センサとなる。
【0055】
本発明の半導体磁気センサの素子部分における製作工程の一例の概略を説明する。先ず、基板1として、p型シリコン(Si)の約500μm厚の下地基板11上にシリコン酸化膜からなる電気絶縁体50の1μm厚の薄膜層が形成されてあり、その上に更に1Ωcm程度のp型のSOI層10が5μm厚に形成されたSOI基板を用いる。このSOI基板を熱酸化して全面にSiO2から成る絶縁薄膜51を0.5μm厚に形成し、不純物拡散のマスクとして用いる。その後、領域E,領域Bおよび領域Cを形成する領域確保したp型のSOI層10の領域を島状に残し、その周囲を一周して、公知のフォトリソグラフィにより表面の絶縁薄膜51およびSOI層10をエッチング除去して、エッチ除去部60を形成する。
【0056】
一般に電子の移動度が正孔の移動度の3倍程度大きく、領域Bとしてのベース102での少数キャリアが電子の方がコレクタ103に到達しやすいので、領域Bとしてp型のSOI層10を用いた方がよい。
【0057】
n型の領域Eとしてのエミッタ101と領域Cとしてのコレクタ103とを5μm程度離してn型の不純物であるリン(P)を熱拡散またはイオン注入技術により形成する。次に、領域Bとしてのベース102のうち、エミッタ101とコレクタ103とのそれぞれのpn接合部から1μm程度離して、ベース102領域の残り3μm程度の領域を再結合領域Rとするために、その再結合再結合領域R上の熱酸化膜の全部をエッチング除去した後、スパッタリング装置を用いてアルゴンと少量の酸素ガス中で適当なガス流量、電力と時間の調整でスッパタリングして、この領域の表面層部分に欠陥を形成させて再結合領域Rを形成する。その後、更に、アモルファスシリコンの堆積して表面の歪を形成させると共に表面の保護膜として利用する。その後、通常のフォトリソグラフィにより、コンタクトホール411,412,413,414の形成、たとえばアルミニウム薄膜によるオーム性のエミッタ電極501,ベース電極502およびコレクタ電極503の形成などを行う。
【0058】
図2は、上述の実施例1における図1の本発明の半導体磁気センサを磁気ヘッドへの応用を考慮し、基板1のシリコンチップの端部に磁気感応部であるベース102の再結合領域Rを形成した例で、その鳥瞰図の概略図である。同図には、エミッタ端子E、ベース端子B,コレクタ端子Cを図示し、他の電気回路などは省略した。
【0059】
【実施例2】
図3には、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の断面概略図を示したもので、実施例1の図1と図2で示した構造とほぼ同様であるが、大きな違いはベース102の上にゲート酸化膜である絶縁薄膜51を形成し、ゲート電極512を形成してあり、p型のベース102のMOS界面にn型反転までにはならない程度にゲート電圧Vgをソース111に対して印加していること、更にバイポーラトランジスタ型と本質的には同等であるが、MOS構造のゲート112を設けているので、MOSFET型として名付けている点である。従って、実施例1の図1における領域Eとしてソース111と称し、領域Cとして領域Cとしてドレイン113と称することにしている。
【0060】
ソース111とベース102間に印加した順方向電圧Vbにより、ベース112に少数キャリアである電子が注入される。この注入された少数キャリアは、ゲート電極512直下のチャンネル114部に相当するMOS界面側で起こりやすい。実際には、ゲート電圧Vgはベース102のMOS界面にn型の反転層3が形成されない程度の適当な電圧の印加なので、チャンネル114は形成されていないが、電子はポテンシャル的にMOS界面に集まりやすくなっている。
【0061】
ベース102に注入された少数キャリアの電子は上述の実施例1の場合と同様に、外部磁場Hの向きと大きさによりローレンツ力により、再結合領域Rの方向に曲げられ再結合し、領域Cとしてのドレイン113まで到達できなくなり、ドレイン電流Idがほとんど流れなくなったり、逆の外部磁場の向きや大きさによっては、非再結合領域5側に曲げられ、ドレイン113に到達する電子が多くなり、比較的大きなドレイン電流Idが流れるようになったりする。この場合の出力も容易にドレイン端子Dに接続してある負荷抵抗RLの電圧降下として取り出すことができる。
【0062】
ベース端子Bを開放にすることも可能で、このときは純粋なMOSFETとして動作するが、ソース111からベース102への少数キャリアの電子の注入が少なくなるので、ベース・ソース間のpn接合に順方向電圧Vbを印加して少数キャリアの注入を促進した方が良い。
【0063】
【実施例3】
図4には、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の断面概略図を示したもので、実施例2における図3で示した構造とほぼ同様であるが、大きな違いは、ベース102の上にゲート酸化膜である絶縁薄膜51を形成してあるが、ゲート電極512をソース111とドレイン113との間の途中で部分的に形成してあり、ゲート電極512に比較的大きな電圧Vgを印加して、p型のベース102のMOS界面にn型の反転層3が形成されるようにVgをソース111に対して適当に印加していること、更に、ベース102に形成したn型層20を介して、この反転層3と導通する再結合用端子Rを形成して、この再結合用端子Rとベース端子Bとの間に再結合促進電圧Vrが印加できるようにしており、この反転層3を再結合領域Rとしている点、更に、ソース111とドレイン113の厚みが領域Bとしてのベース102となるSOI層10の底まで到達していない場合であること、更に、このセンサの構成主要部であるソース111、ベース102、ドレイン113、ゲート電極512の下部のベース102領域及びn型層20の領域を島状に残して、その周囲を絶縁分離領域61としてSOI層10に形成してあり、SOI層10を平坦なまま使用できるようにした場合であり、ソース111からベースに注入された少数キャリアである電子をセンサのこれらの島状の構成主要部内に閉じ込めるようにして、注入された電子がこの領域から流れ出さないようにしている点が主な相違点である。なお、絶縁分離領域61は、酸素などのイオン注入や部分熱酸化などによる電気的な絶縁層にしたり、高濃度のp型層にして、注入少数キャリアである電子を寄せ付けないようにした層でも良い。
【0064】
図5には、図4に示した本発明の半導体磁気センサの平面図の概略図を示してある。なお、この図5では、電源部などは省略しているが、図4において省略した表面の絶縁薄膜52は図示している。
【0065】
【実施例4】
図6には、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、実施例1の図1と図2で示した構造とほぼ同様で、バイポーラトランジスタ型であるが、大きな違いは、第1に、再結合領域Rとして、ベース102の表面付近に形成したn型層20とした点である。再結合領域Rを有効にするには、このn型層20の導通する再結合用端子Rとベース端子Bとを短絡するか、もしくは、図4と図5における実施例で説明したように、再結合促進電圧Vrを印加するようにしても良い。第2に、この再結合領域Rとしてのn型層20を、エミッタ101からコレクタ103に流入する注入された少数キャリアの電子が通るベース102の通路を再結合領域Rが完全に塞がないように、片側にずらして形成してあり、外部磁場Hの印加方向もこれを繁栄して、ベース102の層を持つSOI層10面に垂直に印加するようにしている点、更に、図4でも説明した絶縁分離領域61としてSOI層10に形成してあり、SOI層10を平坦なまま使用できるようにしている点である。
【0066】
n型層20は、ベース102の表面付近ばかりでなく、完全にSOI層10面の下部の絶縁薄膜51まで到達していても良い。
【0067】
【実施例5】
図7には、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の概略図を示したもので、図6に示した半導体磁気センサと同様であるが、大きな違いは、再結合領域Rとして、ベース102の表面付近に形成したn型層20がベース102の幅を横切り、かつ覆うように形成してあり、エミッタ101から注入された電子がコレクタ103に到達するのに、ベース102のうちの再結合領域Rの下を通るようにしている点で、外部磁場Hの印加方向がベース102の層に平行な方向としている場合である。また、この図7には、ベース端子Bと再結合用端子Rに再結合促進電圧Vrを印加した場合を示している。再結合促進電圧Vrの印加電圧の調整により、n型層20からなる再結合領域Rとp型のベース102とのpn接合の逆方向バイアスにより、空乏層幅が変化するので、注入された電子の通り道の幅が変化し、再結合割合が調整できることになる。もちろん、再結合促進電圧Vrをゼロとすれば、ベース端子Bと再結合用端子Rとを短絡したことになる。
【0068】
図8には、図7に示す実施例で、ベース端子Bと再結合用端子Rとを外部で短絡する代わりに、設計時点で図7に示す実施例のベース電極502と再結合電極514とをまとめて、一つの電極にした実施例を示してある。この場合は、当然ながらベース102への注入電子の再結合割合は調整できないが、コンパクトな構造になるという利点がる。
【0069】
【実施例6】
図9には、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の概略図を示したもので、実施例5の図7で示した構造を、もう一つ反対向きに形成して、1個の領域Eとしてのエミッタ101に対して2個の領域CとしてのコレクタC1,C2を設けた場合である。この場合、ベース電極502も1個で済ませた実施例である。2個の対となる再結合領域Rは、ベース102の同一の側に配設してあるので、同一方向からの外部磁場Hに対して、一方の半導体磁気センサは、コレクタ電流が大きくなるが、他方のコレクタ電流は小さくなるので、これらの差動出力は、対となる半導体磁気センサの特性のばらつきにも依るが、1個の場合のほぼ2倍の感度となるという利点がある。また、差動増幅とすることにより、両者に共通する雑音がほぼ相殺されること、外部磁場Hがゼロにおける出力をゼロにできるので、SN比の大きな高感度の半導体磁気センサとなり得るという利点がある。
【0070】
【実施例7】
図10は、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、バイポーラトランジスタ型の半導体磁気センサの再結合領域Rに、磁気回路300としての磁束を収束させる細長い薄膜状の1対の強磁性体からなるヨーク310a、310bのギャップ350が位置するように配設した場合を示している。このような構造にすることにより、半導体磁気センサの磁気感応部である再結合領域Rに、離れた箇所の磁束を有効に導くことができる。
【0071】
この実施例の図9では、1対のヨーク310a、310bを図示してあるが、一方のヨークだけでも、磁束収束の効果がある。これらのヨーク320の形状効果が大きく、必要に応じ、その厚み、長さや対の場合のギャップ350の間隔、更には先端の先鋭化などによる磁束収束など、適宜、設計すると良い。
【0072】
【実施例8】
図11は、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、実施例7の場合と同様、バイポーラトランジスタ型の半導体磁気センサの再結合領域Rに、磁気回路300としての磁束を収束させる細長い薄膜状の1対の強磁性体からなる表面のヨーク310a、310bのギャップが位置するように配設した場合である。大きな違いは、磁気回路300として、基板1の裏面にも一方のヨーク310aを延長して、裏面ヨーク320を形成し、他方の表面のヨーク310bとの間に、基板1の厚みにほぼ等しいもう一つのギャップ351があり、このギャップ351とヨーク310bの先鋭化した磁気ヘッド先端部330とで、極めて微弱で微小の磁区からの磁場を検出するに好適な読み出し用の磁気ヘッド、特に垂直磁気記録の読み出し用に好適なような構造にした点にある。
【0073】
また、ここでは図示しないが、強磁性体のヨーク310を基板10の磁気感応部である再結合領域Rの形成してある側にのみ形成することもできる。
【0074】
【実施例9】
図12は、本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、バイポーラトランジスタ型の半導体磁気センサを例に取った場合で、例えば、領域Cとしてのコレクタ103の方向から領域Eとしてのエミッタ101の方向に向かってベース102に沿った方向に電流Itが流れるように、磁気感応部である再結合領域Rの上に、絶縁層を介して薄膜状の導線600を密着形成してパターン化させてあり、導線600の電極端子T1,T2に所定の電流Itを流し、このとき発生する既知の磁界を利用して、半導体磁気センサを校正するようにした場合である。
【0075】
この薄膜状の導線600には、パルス状の電流Itを流したり、種々の大きさの電流Itを流したりして校正することができる。更に、電流Itの向きを変えて校正することもできる。
【0076】
【実施例10】
図13は、本発明の半導体磁気センサを搭載した本発明の磁気計測装置の構成要素となる種々の回路部とその電気信号系の流れに対するブロック図を示したものである。
【0077】
本発明の半導体磁気センサは、完全にCMOS工程に適合するので、破線で示した磁気計測装置のうち、太枠内の構成要素である種々の回路部としての半導体磁気センサの駆動回路部、この半導体磁気センサの校正回路部、出力増幅回路部、演算回路部及び表示回路部の大部分は、半導体磁気センサの磁気検出部である磁気トランジスタ部と同一の基板にモノリシックに形成できる。
【0078】
このように外部からの電源部とスイッチ、表示部などを除けば、ほとんどの回路部が半導体磁気センサと同一基板に集積化が容易であり、しかも大量生産可能なので、コンパクトで安価な磁気計測装置を提供することができる。
【0079】
上述の実施例は本発明の一実施例に過ぎず、本発明の主旨および作用、効果が同一でありながら、本発明の多くの変形があることは明らかである。
【0080】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0081】
本発明の半導体磁気センサでは、本発明は、従来の半導体ダイオードの二重注入キャリアの磁場による偏向と再結合に基づく電流変化を利用するという上述した半導体磁気センサとは基本原理が同一であるが、ベースに注入されたベースにおける少数キャリアの再結合割合を外部磁場Hにより変化させるトランジスタ動作させる半導体磁気センサであるから、二重注入現象を利用しないから、順方向電圧印加でベースへの少数キャリアが容易に注入でき、しかも拡散が主体で領域Cであるコレクタやドレインに向かってゆっくり流れるので、キャリア速度が小さく、その分外部磁場Hとの相互作用時間が長く、磁気ダイオードの二重注入時の強電界に依るドリフト速度の場合とは異なり、キャリアの曲がりが大きくなり、高感度の磁気センサが達成されるという利点がある。
【0082】
また、バイポーラトランジスタ型とMOSFET型の半導体磁気センサが提供でき、特にMOSFET型では、ゲートを有しているので、MOS界面のベース領域を反転させてチャンネル形成させたり、反転まで至らない状態で、バイポーラトランジスタ型と同等な動作をさせたりできるので、外部磁場Hの大きさや向きなどに対して、磁気感度の調整や磁気計測のダイナミックレンジ調整など微細な制御が可能である。
【0083】
また、従来の二重注入型pin磁気ダイオードでは、再結合領域Rで二重注入された電子と正孔とが外部磁場Hにより曲げられ、完全に再結合しても、再結合電流が流れてしまい、電流の変化率がそれほど大きくなれないのに対して、本発明の半導体磁気センサはトランジスタ型なので、少数キャリアが外部磁場Hにより曲げられ、再結合領域Rで再結合により消滅すると、コレクタ又はドレイン電流はほぼゼロになり、大きな電流の変化割合になるので、大きな磁気感度が得られるという利点がある。
【0084】
再結合領域Rとして、pn接合や反転層が利用できるので、設計ができやすく、かつ安定な再結合領域Rが形成できる。また、領域Bに対する印加電圧の調整により磁気感度を可変型とすることもできるので、大きなダイナミックレンジの磁気センサと磁気計測装置が提供できる。
【0085】
半導体磁気センサの磁気感応部などの主要部がSOI層に形成できるので、再結合領域Rに対して注入少数キャリアの流路に制限を与えることができる。このことは外部磁場Hによるローレンツ力により、有効に注入少数キャリアの大部分を再結合領域Rに到達させたり、もしくは、再結合領域Rから離したりすることができるので、大きな磁気感度が得られるという利点がある。
【0086】
CMOS適合の微細加工技術を用いて磁気回路も集積化できるので、磁気センサとして各種の応用が期待できる。
【0087】
半導体の最新の集積化技術が利用でき、超小型、低消費電力、経時変化の極めて少なく、高感度であり、駆動回路、増幅回路や各種補償回路などを同一基板に集積化できる半導体磁気センサが提供されると共に、安価で、低消費電力で、かつコンパクトな磁気計測装置を提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体磁気センサの一実施例を示し、そのセンサ主要部の断面概略図で、npn型のバイポーラトランジスタ型の半導体磁気センサとして実施した場合である。
【図2】図1に示した本発明の半導体磁気センサの一実施例の鳥瞰図で、概略図である。
【図3】本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の断面概略図を示したもので、MOSFET型の場合である。
【図4】半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の断面概略図を示したもので、ゲート電極512を部分的に形成した場合である。
【図5】図4に示した本発明の半導体磁気センサの平面図の概略図を示してある。
【図6】本発明の半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、再結合領域Rにpn接合を利用した場合である。
【図7】半導体磁気センサの再結合領域Rにpn接合を利用した構造を示す他の一実施例の概略図を示したものである。
【図8】半導体磁気センサの再結合領域Rにpn接合を利用した構造を示す他の一実施例の概略図を示したものである。
【図9】半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の概略図を示したもので、1個の領域Eに対して2個の領域Cを設けた場合である。
【図10】半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、1対の強磁性体からなるヨークを形成した場合である。
【図11】半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、磁気ヘッドに好適なヨークを形成した場合である。
【図12】半導体磁気センサの構造を示す他の一実施例の平面概略図を示したもので、導線に電流Itを流し、磁場の校正ができるようにした場合である。
【図13】本発明の磁気計測装置に関し、その構成要素となる種々の回路部とその電気信号系の流れに対するブロック図を示したものである。
【符号の説明】
1 基板
3 反転層
4 チャンネル部
5 非再結合領域
10 SOI層
11 下地基板
20 n型層
50 電気絶縁体
51,52 絶縁薄膜
60 エッチ除去領域
61 絶縁分離領域
101 エミッタ
102 ベース
103 コレクタ
111 ソース
112 ゲート
113 ドレイン
114 チャンネル
300 磁気回路
310、310a、 310b ヨーク
320 裏面ヨーク
330 磁気ヘッド先端部
350、351 ギャップ
411,412,413,414 コンタクトホール
500 電極
501 エミッタ電極
502 ベース電極
503 コレクタ電極
511 ソース電極
512 ゲート電極
513 ドレイン電極
514 再結合電極
600 導線

Claims (11)

  1. 半導体の一方の導電型の領域Bに、少数キャリアを注入する他方の導電型の領域Eと、この領域Eと同一の導電型もしくは金属からなり、この注入された少数キャリアを受け取る領域Cとを近接して配設し、更に、領域Eと領域Cとの間の領域Bに、前記注入された少数キャリアを再結合させる再結合領域Rを具備してあり、外部磁場Hが印加されたときに、領域Eから領域Bに注入された少数キャリアがローレンツ力を受けて偏向して再結合領域Rで再結合する割合が変化するように再結合領域Rを配設してあり、外部磁場Hにより領域Cに到達する前記注入された少数キャリアの数が変化し、この少数キャリアの数の変化による領域Cを流れる電流の変化から外部磁場Hに関する情報を得るようにしたことを特徴とする半導体磁気センサ。
  2. 領域Bとして、SOI層を使用した請求項1記載の半導体磁気センサ。
  3. 再結合領域Rとして、領域Bと電気的に導通した領域であり、かつ領域Bとは異なる導電型の領域とした請求項1もしくは2に記載の半導体磁気センサ。
  4. 一つの領域Eに対して複数の領域Cを配設した請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体磁気センサ。
  5. 同一基板に領域E、領域B、領域Cおよび再結合領域Rを持つ半導体磁気センサのユニットを複数個設けた請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体磁気センサ。
  6. 2個のユニットを一対として形成し、これらの一対の出力を差動増幅させるようにした請求項5記載の半導体磁気センサ。
  7. 二次元もしくは三次元的な外部磁場Hが計測できるようにユニットを配置した請求項5もしくは6記載の半導体磁気センサ。
  8. 同一の基板に他の回路と共に集積化した請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体磁気センサ。
  9. 強磁性体膜からなるヨークを半導体磁気センサの形成してある基板に形成して、半導体磁気センサの磁気感応部における磁場の強さが大きくなるようにした請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体磁気センサ。
  10. 磁気感応部の位置もしくはヨークの先端から所定の距離だけ離した位置に導線を配設し、この導線に電流を流し、この電流による磁界を利用して外部磁場Hを校正するようにした請求項1乃至9のいずれかに記載の半導体磁気センサ。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の半導体磁気センサを用いてあり、電源部と、この半導体磁気センサの駆動回路部、この半導体磁気センサの校正回路部、出力増幅回路部、演算回路部及び表示回路部を含む回路部を具備したことを特徴とする磁気計測装置。
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