JP4284985B2 - ウォーム軸支持装置およびパワーアシストユニット - Google Patents
ウォーム軸支持装置およびパワーアシストユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP4284985B2 JP4284985B2 JP2002353474A JP2002353474A JP4284985B2 JP 4284985 B2 JP4284985 B2 JP 4284985B2 JP 2002353474 A JP2002353474 A JP 2002353474A JP 2002353474 A JP2002353474 A JP 2002353474A JP 4284985 B2 JP4284985 B2 JP 4284985B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- worm shaft
- bearing
- worm
- fitted
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウォーム軸支持装置およびパワーアシストユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の電動パワーステアリング装置では、車輪操舵機構に操舵補助力を与えるパワーアシストユニットを備えている。
【0003】
上記パワーアシストユニットは、電動モータと、ウォームギヤ機構とを備えている。ウォームギヤ機構は、ウォームギヤを有するウォーム軸と、ウォームホイールとからなる。ウォームギヤとウォームホイールとの噛み合い部分には、適度なバックラッシを設けているが、このバックラッシが原因となり、ウォーム軸の反転駆動時に、ウォームギヤの歯面とウォームホイールの歯面とが衝突し、叩き音が発生する。このような不具合を解消するために、ウォーム軸を支持するための軸受と、ハウジングまたはウォーム軸との間にばねやOリングなどの弾性体を介装したものがある(特許文献1,2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−43062号公報
【特許文献2】
特開平11−171027号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、ばねやOリングなどの弾性体が必要であり、部品点数ならびに組み込み工数が増加するなど、無駄がある。また、前記弾性体は、経年劣化によりばね定数が変化することが懸念される。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のウォーム軸支持装置は、駆動源に連なるウォーム軸のウォームギヤの両側部分をそれぞれ軸受を介してケースに支持したウォーム軸支持装置であって、
前記両軸受のうち駆動源側の第1軸受が、溝状の軌道面を有する内・外輪を含む深溝型玉軸受とされており、該第1軸受について、条件(1)は内輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の52.5%以上75%以下であり、条件(2)は外輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の53.5%以上85%以下であることのこれらの条件(1)、(2)の少なくとも一つを満たす構成とされているとともに、ウォーム軸にアキシャル荷重が作用することによって、ウォーム軸に外嵌される内輪とケースに内嵌される外輪とが軸方向で向き合う方向に付勢されたときに、玉が前記内輪または外輪を弾性的に撓み変形させつつ軸方向に転動するものであり、該第1軸受と前記ケース又はウォーム軸との間にウォーム軸を前記ウォームギヤ側に弾性付勢させる弾性付勢部材が設けられておらず、前記第1軸受の内輪が前記ウォーム軸に対してしまりばめされていて、前記ウォーム軸においてエンド側を支持する第2軸受が前記ウォーム軸またはケースに対して軸方向で相対移動可能なように嵌合されている。
【0007】
要するに、第1軸受を深溝型玉軸受として、その軸方向におけるばね定数を適度に小さくしている。つまり、ウォーム軸に対して回転駆動力が作用したときに、前記第1軸受の玉が内輪の軌道面または/および外輪の軌道面を弾性的に撓み変形させつつ軸方向に転動することになるので、内輪と外輪とが軸方向にずれ動いてウォーム軸の軸方向変位を許容することになる。このように内輪や外輪のばね性を利用してウォーム軸の軸方向変位を許容しているから、このウォーム軸は所定のテンションを持った状態で徐々に動くようになって、急に動かずに済む。これにより、例えばウォーム軸のウォームギヤに対してウォームホイールを噛合させている場合には、ウォームギヤの歯面とウォームホイールの歯面とが衝突したときの叩き音が減少または防止されることになる。
【0008】
なお、第2軸受は、上記第1軸受と同様の構成としてもよいし、針状ころ軸受などのころ軸受や、ブッシュなどのすべり軸受としてもよい。
【0009】
この場合、上述したようにウォーム軸が軸方向に変位しようとするときの動きが円滑になる。
【0010】
また、上記第1軸受は、負すきまに設定されたものとすることができる。この場合、上述したように第1軸受の玉と内・外輪とが軸方向で相対移動するときにがたが生じなくなる。
【0011】
本発明のパワーユニットは、車輪操舵機構に操舵補助力を与えるパワーアシストユニットであって、電動モータと、電動モータで発生する回転動力を減速して前記操舵補助力として出力するウォームギヤ機構とを備え、前記ウォームギヤ機構は、前記電動モータの出力軸に結合されるウォーム軸と、このウォーム軸に噛合されかつ回転軸に外装固定されるウォームホイールとを有し、かつ、前記ウォーム軸のウォームギヤの両側部分がそれぞれ軸受を介してケースに支持されており、少なくとも電動モータ側の軸受が溝状の軌道面を有する内・外輪を含む深溝型玉軸受とされ、当該軸受について、条件(1)は内輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の52.5%以上75%以下であり、条件(2)は外輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の53.5%以上85%以下であることのこれらの条件(1)、(2)の少なくとも一つを満たす構成とされているとともに、ウォーム軸にアキシャル荷重が作用することによって、ウォーム軸に外嵌される内輪とケースに内嵌される外輪とが軸方向で向き合う方向に付勢されたときに、玉が前記内輪または外輪を弾性的に撓み変形させつつ軸方向に転動するものであり、当該軸受と前記ケース又はウォーム軸との間にウォーム軸をウォームギヤ側に弾性付勢させる弾性付勢部材が設けられておらず、当該軸受の内輪が前記ウォーム軸に対してしまりばめされていて、前記ウォーム軸においてエンド側を支持する軸受が前記ウォーム軸またはケースに対して軸方向で相対移動可能なように嵌合されている。
【0012】
この場合、パワーアシストユニットに備えるウォームギヤ機構のウォーム軸支持構造について上記ウォーム軸支持装置と同じにしている。この場合、上記同様に、ウォーム軸のウォームギヤの歯面とウォームホイールの歯面とが衝突したときの叩き音が減少または防止されることになる。
【0013】
しかも、本願出願人は、従来のパワーアシストユニットの場合、ステアリングホイールが操舵されてからウォーム軸に電動モータからの操舵補助力が作用するまでの間(操舵初期段階という)に、ウォームホイールからウォーム軸に対して回転駆動力が作用するが、電動モータは大きな慣性重量を有しているため、操舵者は操舵感が重く感じる割りには操舵が行われないなど、操舵フィーリングが芳しくないことを知見した。
【0014】
これに対しても、本発明の上記構成のように、ウォーム軸支持用の軸受を深溝型玉軸受としてその軸方向におけるばね定数を適度に小さく設定していれば、上記操舵初期段階にウォームホイールからウォーム軸に対して回転駆動力が作用したときに、前記軸受のばね特性によってウォーム軸が回転する前に当該ウォーム軸を軸方向に所定のテンションを持った状態で徐々に変位させるようになるので、操舵フィーリングに違和感がでなくなる。
【0015】
【発明の実施形態】
図1から図3に本発明の一実施形態を示している。図例の電動パワーステアリング装置1は、ステアリングシャフト2と、パワーアシストユニット3とを備えている。
【0016】
ステアリングシャフト2は、ステアリングホイール(図示省略)の回動操作に応答して車輪操舵機構(図示省略)に対して操舵力を伝達するものであり、前記ステアリングホイールが装着される入力軸5と前記車輪操舵機構に連結される出力軸6とを外装チューブ7内でトーションバー(図示省略)により結合した構成である。
【0017】
パワーアシストユニット3は、前記ステアリングホイールの回動操作に伴いステアリングシャフト2に対して操舵力(回転駆動力)が入力されたときにステアリングシャフト2に対して操舵補助力(回転動力)を与えるものであり、電動モータ10とウォームギヤ機構11とを備えている。
【0018】
電動モータ10は、図示しない制御ユニットからの指令に応じて回転動力を出力するものである。ウォームギヤ機構11は、電動モータ10から出力される回転動力を減速してステアリングシャフト2に対する操舵補助力を出力するもので、ウォームホイール13と、ウォーム軸14とを備えている。
【0019】
ウォームホイール13は、ステアリングシャフト2の出力軸6側に外装固定されている。ウォーム軸14は、その軸方向中間にウォームギヤ15が形成されており、このウォームギヤ15がウォームホイール13に対して噛合されている。このウォーム軸14は電動モータ10の出力軸10aにカップリング16を介して結合されている。ウォーム軸14の電動モータ10側の外周と、カップリング16の内周と、電動モータ10の出力軸10aの外周とには、それぞれスプライン歯が形成されており、これら三者がスプライン嵌合されることによって、軸方向に相対的に変位可能な状態で回転方向に一体化されている。このウォーム軸14は、その軸方向中間に形成されたウォームギヤ15の両端部分がケース17に対してそれぞれ軸受20,30を介して回転自在に支持されている。
【0020】
上記軸受20,30は、共に深溝型玉軸受とされている。このうち、電動モータ10側の第1軸受20については、図3に示すように、内輪21と、外輪22と、複数の玉23と、保持器24とを備えている。この第1軸受20の内部空間はシール25によって密封されており、この軸受内部空間に対してグリースなどの潤滑剤が封入されている。このシール25は、シールド板と呼ばれる非接触タイプであり、外周部分が外輪22の軸方向両端に対して装着されており、内周部分が内輪21に対して微小隙間を介して対向されて非接触密封部を作っている。
【0021】
なお、ウォーム軸14においてエンド側に配置される第2軸受30は、詳細に図示していないが、基本構成は上記第1軸受20と同じであり、内輪31と、外輪32と、複数の玉33と、保持器34と、シール(図示、符号省略)とを備えている。但し、この実施形態では、第1軸受20の外径サイズを、第2軸受30よりも大きく設定している。なお、上記シールは場合により用いなくてもよい。
【0022】
ここでは、上記第1、第2の軸受20,30の構成、およびウォーム軸14に対する第1、第2の軸受20,30の取り付け形態を工夫しているので、以下で詳細に説明する。
【0023】
まず、電動モータ10側に配置される第1軸受20については、図3に示すように、内輪21の軌道面21aの曲率半径R1を玉23の直径rの52.5%以上75%以下、例えば60%に、また、外輪22の軌道面22aの曲率半径R2を玉23の直径rの53.5%以上85%以下、例えば70%にそれぞれ設定している。この第1軸受20は、負すきま、つまり、ラジアル内部すきまを負に設定している。
【0024】
なお、第2軸受30については、内輪31の軌道面31aの曲率半径R3が玉33の直径rの51.5%以上52.5%以下に、また、外輪32の軌道面32bの曲率半径R4が玉33の直径rの52.5%以上53%以下に設定されている。この第2軸受30についても、負すきま、つまり、ラジアル内部すきまを負に設定している。
【0025】
さらに、第1、第2軸受20,30について、玉23,33の硬度は、一般汎用品と同様、内輪21,31および外輪22,32よりも硬く設定している。
【0026】
そして、第1軸受20の内輪21と、ウォーム軸14においてウォームギヤ15の一端部分とのはめあい状態を、「しまりばめ」とする。一方、反電動モータ10側に配置される第2軸受30の内輪31と、ウォーム軸14においてウォームギヤ15の他端部分とのはめあい状態を、「すきまばめ」とする。
【0027】
なお、第1軸受20の外輪22は、ケース17の内周面に設けられている大径部分に対して「すきまばめ」されており、このケース17の内周面と大径部分との段差によって得られる段壁面17aと、ケース17の大径部分に螺合装着されるねじ蓋18とによって軸方向から挟まれることで、軸方向に位置決めされている。一方、第2軸受30の外輪32は、ケース17の内周面の奥に対して圧入により嵌合されて、軸方向に位置決めされている。
【0028】
このように、第1軸受20の曲率半径R1,R2を可及的に大きく設定すれば、第1軸受20の軸方向におけるばね定数が適度に小さくなる。つまり、ウォーム軸14にアキシアル荷重が作用することによって、ウォーム軸14に外嵌される内輪21とケース17に内嵌される外輪22とが軸方向で向き合う方向に付勢されたときに、第1軸受20の玉23が内輪21の軌道面21aおよび外輪22の軌道面22aを弾性的に撓み変形させつつ軸方向に転動することになるので、内輪21と外輪22とが軸方向にずれ動いてウォーム軸14の軸方向変位が許容されることなる。上述したように、第2軸受30の内輪31をウォーム軸14に対してすきまばめさせているので、上述したようにウォーム軸14が軸方向に変位しようとするときの動きが円滑になる。
【0029】
しかも、第1軸受20を負すきまに設定したうえで予圧を付与しているから、上述したように玉23と内・外輪21,22とが軸方向で相対移動するときにがたが生じることがない。
【0030】
このように内・外輪21,22のばね性を利用してウォーム軸14の軸方向変位を許容しているから、このウォーム軸14は所定のテンションを持った状態で徐々に動くようになって、急に動かずに済む。
【0031】
したがって、具体的に、ステアリングホイールが操舵されてからウォーム軸14に電動モータ10からの操舵補助力が作用するまでの間(操舵初期段階という)や、ステアリングホイールの反転操舵時などでは、上記第1軸受20のばね特性によってウォーム軸14が所定のテンションを持った状態で徐々に軸方向に変位することになって、ウォーム軸14が急に変位せずに済む。これにより、電動モータ10からの操舵補助力が作用するまでの間の操舵フィーリングに違和感がでなくなるなど、改善できるようになる。また、ステアリングホイールの反転操舵時には、ウォーム軸14のウォームギヤ15の歯面とウォームホイール13の歯面とが衝突したときの叩き音が減少または防止されることになる。
【0032】
特に、この実施形態では、従来例のようなばねなどの余分な部品を用いていないので、部品点数を削減できるとともに、経年劣化によるばね定数の変化を回避できて、好ましい。
【0033】
以下に、本発明の他の実施形態を示す。
【0034】
(1)上記実施形態において、第2軸受30の内輪31をしまりばめとし、外輪32をすきまばめに設定してもよい。
【0035】
(2)上記第1軸受20の内・外輪21,22における軌道面21a,22aは、図4および図5に示すように、複合曲面とすることができる。図4では、軌道面21a,22aを二つの曲面で形成している。なお、溝底領域X1における曲率半径R10よりも、両肩領域X2a,X2bにおける曲率半径R11を小さく設定している。また、図5では、軌道面21a,22aを三つの曲面で形成している。なお、溝底領域X1における曲率半径R10と、途中領域X3a,X3bにおける曲率半径R12と、両肩領域X2a,X2bにおける曲率半径R11との関係は、R10>R12>R11に設定している。このような複合曲面にした場合、玉23が軸方向に転動したときに両肩領域X2a,X2bを乗り越えることを確実に防止できるようになるので、内・外輪21,22が軸方向で相対的に変位可能となる範囲を規制することができる。
【0036】
(3)上記実施形態において、ウォーム軸14の先端側に配置される第2軸受30の内・外輪31,32における軌道面の曲率半径を、上記実施形態で説明した第1軸受20と同様に設定することができる。また、内輪21,31と外輪22,32のいずれか一方における軌道面の曲率半径をJIS規格で定められる数値範囲に設定してもよい。
【0037】
(4)上記実施形態では、パワーアシストユニット3をステアリングシャフト2に配置したコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置を例に挙げているが、パワーアシストユニット3をステアリングギヤボックスに配置したピニオンアシストタイプの電動パワーステアリング装置とすることができる。その場合、パワーアシストユニット3のウォームホイール11はステアリングギヤボックスのピニオン軸に外装される。
【0038】
【発明の効果】
本発明のウォーム軸支持装置では、第1軸受の内輪や外輪のばね性を利用してウォーム軸の軸方向変位を許容しているから、ウォーム軸に回転駆動力が作用したときにウォーム軸が所定のテンションを持った状態で徐々に動くようになって、急に動かないようにできる。このため、ウォーム軸のウォームギヤとそれに噛合されるウォームホイールとが衝突したときの叩き音を減少あるいは防止することが可能となる。
【0039】
また、本発明のパワーアシストユニットでは、上記同様に、ウォームギヤの歯面とウォームホイールの歯面とが衝突したときに、叩き音を減少または防止することができる。しかも、ステアリングホイールなどの操舵初期段階にウォームホイールからウォーム軸に対して回転駆動力が作用したときに、ウォーム軸支持用の軸受のばね特性によってウォーム軸を所定のテンションを持った状態で徐々に軸方向に変位させるようにできるので、操舵フィーリングに違和感がでなくなるなど、改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置を示す側面図
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】図2中の第1軸受の上半分を拡大して示す断面図
【図4】図3の第1軸受の他の例を示す断面図
【図5】図3の第1軸受の他の例を示す断面図
【符号の説明】
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングシャフト
3 パワーアシストユニット
10 電動モータ
11 ウォームギヤ機構
13 ウォームホイール
14 ウォーム軸
20 第1軸受
30 第2軸受
21,31 内輪
22,32 外輪
23,33 玉
Claims (3)
- 駆動源に連なるウォーム軸のウォームギヤの両側部分をそれぞれ軸受を介してケースに支持したウォーム軸支持装置であって、
前記両軸受のうち駆動源側の第1軸受が、溝状の軌道面を有する内・外輪を含む深溝型玉軸受とされており、該第1軸受について、条件(1)は内輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の52.5%以上75%以下であり、条件(2)は外輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の53.5%以上85%以下であることのこれらの条件(1)、(2)の少なくとも一つを満たす構成とされているとともに、ウォーム軸にアキシャル荷重が作用することによって、ウォーム軸に外嵌される内輪とケースに内嵌される外輪とが軸方向で向き合う方向に付勢されたときに、玉が前記内輪または外輪を弾性的に撓み変形させつつ軸方向に転動するものであり、該第1軸受と前記ケース又はウォーム軸との間にウォーム軸を前記ウォームギヤ側に弾性付勢させる弾性付勢部材が設けられておらず、
前記第1軸受の内輪が前記ウォーム軸に対してしまりばめされていて、前記ウォーム軸においてエンド側を支持する第2軸受が前記ウォーム軸またはケースに対して軸方向で相対移動可能なように嵌合されている、ウォーム軸支持装置。 - 前記第1軸受が、負すきまに設定されている、請求項1のウォーム軸支持装置。
- 車輪操舵機構に操舵補助力を与えるパワーアシストユニットであって、
電動モータと、電動モータで発生する回転動力を減速して前記操舵補助力として出力するウォームギヤ機構とを備え、
前記ウォームギヤ機構は、前記電動モータの出力軸に結合されるウォーム軸と、このウォーム軸に噛合されかつ回転軸に外装固定されるウォームホイールとを有し、かつ、前記ウォーム軸のウォームギヤの両側部分がそれぞれ軸受を介してケースに支持されており、少なくとも電動モータ側の軸受が溝状の軌道面を有する内・外輪を含む深溝型玉軸受とされ、当該軸受について、条件(1)は内輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の52.5%以上75%以下であり、条件(2)は外輪の軌道面の曲率半径が玉の直径の53.5%以上85%以下であることのこれらの条件(1)、(2)の少なくとも一つを満たす構成とされているとともに、ウォーム軸にアキシャル荷重が作用することによって、ウォーム軸に外嵌される内輪とケースに内嵌される外輪とが軸方向で向き合う方向に付勢されたときに、玉が前記内輪または外輪を弾性的に撓み変形させつつ軸方向に転動するものであり、当該軸受と前記ケース又はウォーム軸との間にウォーム軸をウォームギヤ側に弾性付勢させる弾性付勢部材が設けられておらず、
当該軸受の内輪が前記ウォーム軸に対してしまりばめされていて、前記ウォーム軸においてエンド側を支持する軸受が前記ウォーム軸またはケースに対して軸方向で相対移動可能なように嵌合されている、パワーアシストユニット。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002353474A JP4284985B2 (ja) | 2002-12-05 | 2002-12-05 | ウォーム軸支持装置およびパワーアシストユニット |
PCT/JP2003/015612 WO2004051101A1 (ja) | 2002-12-05 | 2003-12-05 | ウォーム支持装置およびこれを備えるパワーアシストユニット |
EP03777301A EP1571356B1 (en) | 2002-12-05 | 2003-12-05 | Worm support device and power assist unit having the same |
US10/537,791 US7568550B2 (en) | 2002-12-05 | 2003-12-05 | Worm support device and power assist unit having the same |
KR1020057010172A KR20050084173A (ko) | 2002-12-05 | 2003-12-05 | 웜 지지 장치 및 이것을 구비한 파워 어시스트 유닛 |
CA002507935A CA2507935A1 (en) | 2002-12-05 | 2003-12-05 | Worm support device and power assist unit having the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002353474A JP4284985B2 (ja) | 2002-12-05 | 2002-12-05 | ウォーム軸支持装置およびパワーアシストユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004183828A JP2004183828A (ja) | 2004-07-02 |
JP4284985B2 true JP4284985B2 (ja) | 2009-06-24 |
Family
ID=32754758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002353474A Expired - Fee Related JP4284985B2 (ja) | 2002-12-05 | 2002-12-05 | ウォーム軸支持装置およびパワーアシストユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4284985B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5166757B2 (ja) * | 2007-04-04 | 2013-03-21 | Ntn株式会社 | 車輪用軸受およびこれを備えた車輪用軸受装置 |
CN101675259B (zh) | 2007-04-04 | 2011-12-28 | Ntn株式会社 | 车轮用轴承及具有该车轮用轴承的车轮用轴承装置 |
JP2011047422A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Gkn Driveline Japan Ltd | 動力伝達装置 |
JP2013210005A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Showa Corp | 電動パワーステアリング装置 |
DE102013104521A1 (de) * | 2013-05-03 | 2014-11-20 | Zf Lenksysteme Gmbh | Lenkgetriebe |
JP6263945B2 (ja) * | 2013-10-11 | 2018-01-24 | 株式会社ジェイテクト | 軸受の組付方法 |
DE102019119705A1 (de) * | 2018-11-26 | 2020-05-28 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Lenksystem mit Schwenklager |
-
2002
- 2002-12-05 JP JP2002353474A patent/JP4284985B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004183828A (ja) | 2004-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1571356B1 (en) | Worm support device and power assist unit having the same | |
EP1623908B1 (en) | Electric power steering device | |
JP4442421B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
EP1335154B1 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP5914031B2 (ja) | 電動リニアアクチュエータ | |
EP2559607B1 (en) | Electric power steering device | |
WO2011065491A1 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP2006224816A (ja) | コラムアシスト式電動パワーステアリング装置 | |
JPH1143062A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP4284985B2 (ja) | ウォーム軸支持装置およびパワーアシストユニット | |
JP3765276B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
US7128183B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
JP6121760B2 (ja) | 電動リニアアクチュエータ | |
JP2004026102A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP3624308B2 (ja) | 電動式舵取装置 | |
JP4085867B2 (ja) | ウォーム支持装置及び電動パワーステアリング装置 | |
JP2004189039A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5392559B2 (ja) | ラック軸支持装置 | |
JP2004203155A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP6256778B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
WO2024135729A1 (ja) | ウォーム減速機 | |
JP2005186781A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2004301265A (ja) | ウォーム支持装置及び電動パワーステアリング装置 | |
WO2024143368A1 (ja) | ウォーム減速機 | |
WO2024143373A1 (ja) | ウォーム減速機およびその組立方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081014 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081215 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090303 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090316 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |