JP4284666B1 - 管の異材判定方法 - Google Patents
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Abstract
本発明に係る異材判定方法は、寸法測定工程で1本毎に測定した管の長さと、当該管に紐付けられた、実貫・測長工程で測定した管の長さとを比較して、異材の有無を判定するステップと、重量算出工程で1本毎に算出した管の重量と、当該管に紐付けられた、実貫・測長工程で測定した管の重量とを比較して、異材の有無を判定するステップと、材質判定工程で1本毎に判定した管の材質に基づいて、異材の有無を判定するステップとを含む異材判定工程を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
(a)寸法測定工程:前記圧延工程より後に且つ前記実貫・測長工程より前において、管の外径、肉厚及び長さを管1本毎に測定する。
(b)重量算出工程:前記寸法測定工程で測定された管の外径、肉厚及び長さに基づき、管の重量を管1本毎に算出する。
(c)材質判定工程:前記圧延工程より後に、管の材質を管1本毎に判定する。
(d)異材判定工程:異材の有無を判定する。
そして、上記(d)の異材判定工程は、以下の(d1)〜(d3)のステップを含むことを特徴とする。
(d1)前記寸法測定工程で測定した管の長さと、当該管に紐付けられた、前記実貫・測長工程で測定した管の長さとを比較して、異材の有無を判定する。
(d2)前記重量算出工程で算出した管の重量と、当該管に紐付けられた、前記実貫・測長工程で測定した管の重量とを比較して、異材の有無を判定する。
(d3)前記材質判定工程で判定した管の材質に基づいて、異材の有無を判定する。
換言すれば、本発明では、寸法測定工程で測定した管の長さを1本毎に記憶しておく。そして、この記憶された各管の長さと、トラッキング等により各管に紐付けられた(同一の管であると認識された)管の実貫・測長工程で測定した長さとを比較する。このとき、例えば、両者の差が予め定めた範囲外である場合には、寸法測定工程と、実貫・測長工程との間において、異材が混入した(つまり、長さを比較した管は同一の管ではない)と判定すればよい。長さを比較する管は、異材が混入していなければ同一の管である。このため、上記の範囲には製造バラツキを考慮する必要がなく、実貫・測長工程において従来より設定されている公差に比べて、上記の範囲を小さな値に設定可能である。従って、比較する管の長さが異なる限り(上記の範囲外である限り)、前述した(2)や(3)の異材をも精度良く検出することが可能である。
換言すれば、本発明では、寸法測定工程で測定した管の外径、肉厚及び長さに基づき重量算出工程で算出した管の重量を1本毎に記憶しておく。そして、この記憶された各管の重量と、トラッキング等により各管に紐付けられた(同一の管であると認識された)管の実貫・測長工程で測定した重量とを比較する。このとき、例えば、両者の差が予め定めた範囲外である場合には、寸法測定工程と、実貫・測長工程との間において、異材が混入した(つまり、重量を比較した管は同一の管ではない)と判定すればよい。重量を比較する管は、異材が混入していなければ同一の管である。このため、上記の範囲には製造バラツキを考慮する必要がなく、実貫・測長工程において従来より設定されている公差に比べて、上記の範囲を小さな値に設定可能である。従って、比較する管の重量が異なる限り(上記の範囲外である限り)、前述した(2)や(3)の異材をも精度良く検出することが可能である。
なお、本発明における「管の重量」とは、管全長の重量の他、管の単位長さ当たりの重量も含まれる概念として使用している。
従って、従来と同様に、前述した(1)の異材を検出することが可能である。
(d4)先の前記寸法測定工程で測定した管の長さと、当該管に紐付けられた、後の前記寸法測定工程で測定した管の長さとを比較して、異材の有無を判定する。
(d5)先の前記重量算出工程で算出した管の重量と、当該管に紐付けられた、後の前記重量算出工程で算出した管の重量とを比較して、異材の有無を判定する。
第1実施形態に係る管の異材判定方法では、管を圧延する圧延工程と、圧延された管1本毎の重量及び長さを測定する実貫・測長工程との間において、1回のみ寸法測定工程が実行される。
図1に示すように、本実施形態に係る管の異材判定方法では、まず寸法測定工程において、管の外径、肉厚及び長さが管1本毎に測定される。管の外径、肉厚及び長さは、管の搬送ラインに設置された計測器によって測定される。計測器の種類は、特に限定されるものではないが、管の外径は、例えば光学式の外径計によって測定される。管の肉厚は、例えば管の超音波肉厚計によって測定される。管の長さは、例えばレーザドップラー式の測長計によって測定される。そして、測定された管の外径、肉厚及び長さは、自動的に又はオペレータによる手動で、管の製造工程を制御するためのプロセスコンピュータに入力され、記憶される。この際、測定された管の外径、肉厚及び長さは、当該管に割り当てられた識別子に紐付けて記憶される。
第2実施形態に係る管の異材判定方法では、管の製造工程が圧延工程と実貫・測長工程との間に熱処理工程を含み、圧延工程より後に且つ熱処理工程の前に1回のみ寸法測定工程が実行される。
図2に示すように、本実施形態では、寸法測定工程と実貫・測長工程との間に熱処理工程が含まれる点で、第1実施形態と異なる。熱処理工程においては、酸化によって管の表面にスケールが生成されるため、熱処理工程後の管の重量は、熱処理工程前の管の重量よりも低減する(スケールロスが生じる)。このため、異材判定工程において、同一の識別子に紐付けて記憶された管の重量W1(重量算出工程で算出した管の重量)と重量W2(実貫・測長工程で測定した管の重量)とを単純に比較したのでは、両者の差が管理範囲外となる虞がある。
第3実施形態に係る管の異材判定方法では、寸法測定工程及び重量算出工程が1本の管について複数回実行される。具体的には、管の製造工程が圧延工程と実貫・測長工程との間に熱処理工程を含み、熱処理工程の前後で1回ずつ寸法測定工程が実行され、これに伴って重量算出工程も2回実行される。
図3に示すように、本実施形態における異材判定工程C2では、第1実施形態における異材判定工程と同様に、寸法測定工程A2で測定した管の長さと、当該管に紐付けられた、実貫・測長工程で測定した管の長さとを比較して、異材の有無を判定する。また、重量算出工程B2で算出した管の重量と、当該管に紐付けられた、実貫・測長工程で測定した管の重量とを比較して、異材の有無を判定する。さらに、材質判定工程で判定した管の材質に基づいて、異材の有無を判定する。
第4実施形態に係る管の異材判定方法では、第3実施形態と同様に、寸法測定工程及び重量算出工程が1本の管について複数回実行される。具体的には、管の製造工程が圧延工程と実貫・測長工程との間に熱処理工程及び切断工程を含み、熱処理工程の前、熱処理工程と切断工程との間、切断工程の後に1回ずつ寸法測定工程が実行され、これに伴って重量算出工程も3回実行される。
図4に示すように、本実施形態における異材判定工程C3’では、第3実施形態における異材判定工程C2と同様に、寸法測定工程A3’で測定した管の長さと、当該管に紐付けられた、実貫・測長工程で測定した管の長さとを比較して、異材の有無を判定する。また、重量算出工程B3’で算出した管の重量と、当該管に紐付けられた、実貫・測長工程で測定した管の重量とを比較して、異材の有無を判定する。さらに、材質判定工程で判定した管の材質に基づいて、異材の有無を判定する。
Claims (2)
- 圧延工程と、該圧延工程によって圧延された管1本毎の重量及び長さを測定する実貫・測長工程とを含む管の製造工程において異材を判定する方法であって、
前記圧延工程より後に且つ前記実貫・測長工程より前において、管の外径、肉厚及び長さを管1本毎に測定する寸法測定工程と、
前記寸法測定工程で測定された管の外径、肉厚及び長さに基づき、管の重量を管1本毎に算出する重量算出工程と、
前記圧延工程より後に、管の材質を管1本毎に判定する材質判定工程と、
異材の有無を判定する異材判定工程とを含み、
前記異材判定工程は、
前記寸法測定工程で測定した管の長さと、当該管に紐付けられた、前記実貫・測長工程で測定した管の長さとを比較して、異材の有無を判定するステップと、
前記重量算出工程で算出した管の重量と、当該管に紐付けられた、前記実貫・測長工程で測定した管の重量とを比較して、異材の有無を判定するステップと、
前記材質判定工程で判定した管の材質に基づいて、異材の有無を判定するステップとを含むことを特徴とする管の異材判定方法。 - 前記寸法測定工程及び前記重量算出工程を1本の管について複数回実行し、
前記異材判定工程は、
先の前記寸法測定工程で測定した管の長さと、当該管に紐付けられた、後の前記寸法測定工程で測定した管の長さとを比較して、異材の有無を判定するステップと、
先の前記重量算出工程で算出した管の重量と、当該管に紐付けられた、後の前記重量算出工程で算出した管の重量とを比較して、異材の有無を判定するステップとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の管の異材判定方法。
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CN108982671A (zh) * | 2018-09-06 | 2018-12-11 | 大同宇林德石墨设备股份有限公司 | 一种石墨电极加工后的物理数据检测线及检测方法 |
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