以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
本発明においては、音声データ(例えば、図11のBGMデータ)および画像データ(例えば、図11のフォトアルバム情報およびエフェクトデータ)を処理する情報処理装置(例えば、図4の情報処理装置)が提供される。この情報処理装置では、BGM(Back Ground Music)として再生される音声データの音が存在する部分である演奏区間(例えば、図14の演奏区間271)を特定する演奏区間特定手段(例えば、図11の演奏区間特定部)と、演奏区間特定手段により特定された演奏区間に対して画像データを割り当て、音声データの演奏区間が再生されている間だけ画像データが再生されるように、音声データおよび画像データの再生を制御する再生制御情報を生成する再生制御情報生成手段(例えば、図11の画像コンテンツ割り当て部)とを備える。
前記再生制御情報は、ベクタ形式の情報で構成されるベクタデータ(例えば、図10または図11の出力ベクタデータ)であるようにすることができる。
前記再生制御情報は、再生を制御する画像データのそれぞれに対するエフェクト処理の制御情報(例えば、図5A)の集合を含むようにすることができる。
前記音声データの先頭の無音区間を検出する先頭無音区間検出手段(例えば、図11の先頭無音区間検出部)と、音声データの末尾の無音区間を検出する末尾無音区間検出手段(例えば、図11の末尾無音区間検出部)とをさらに備え、演奏区間特定手段は、音声データの全再生区間(例えば、図14の再生時間22)から先頭無音区間検出手段により検出された先頭無音区間(例えば、図14の先頭無音区間23)と、末尾無音区間検出手段により検出された末尾無音区間(例えば、図14の末尾無音区間25)を除いた区間を演奏区間として特定するようにすることができる。
前記演奏区間特定手段により特定された演奏区間の末尾のフェードアウト区間を検出する末尾フェードアウト区間検出手段(例えば、図11の末尾フェードアウト区間検出部)と、末尾フェードアウト区間検出手段により検出された末尾フェードアウト区間(例えば、図14の末尾フェードアウト区間24)に割り当てられた画像データに対して、フェードアウト画像処理を施すように再生制御情報を設定するフェードアウト処理設定手段(例えば、図11のフェードアウト処理設定部)とをさらに備えるようにすることができる。
前記再生制御情報生成手段により生成された再生制御情報が対応する画像データに対して追加の画像処理を施すように再生制御情報を設定する追加画像処理設定手段(例えば、図11の追加画像処理設定追加部)をさらに備えるようにすることができる。
前記音声データのメタデータである再生時間詳細情報を解析し、音声データの再生時間に関する情報を取得する再生時間詳細情報解析手段(例えば、図11の再生時間詳細情報解析部)をさらに備え、再生制御情報生成手段は、演奏区間特定手段が特定した演奏区間の代わりに、再生時間詳細情報解析手段により再生時間詳細情報が解析されて得られた再生時間に関する情報に基づいて、再生制御情報を生成するようにすることができる。
前記再生制御情報生成手段により生成された再生制御情報より再生時間詳細情報を生成し、記憶部に保存させるように制御する再生時間詳細情報保存制御手段(例えば、図11の再生時間詳細情報保存制御部)をさらに備えるようにすることができる。
前記BGM(Back Ground Music)として再生される音声データが圧縮されているとき、音声データを伸張する伸張手段(例えば、図11のBGMデータ伸張部)をさらに備えるようにすることができる。
本発明においては、音声データ(例えば、図11のBGMデータ)および画像データ(例えば、図11のフォトアルバム情報およびエフェクトデータ)を処理する情報処理装置(例えば、図4の情報処理装置)の情報処理方法が提供される。この情報処理方法においては、BGM(Back Ground Music)として再生される音声データの音が存在する部分である演奏区間(例えば、図14の演奏区間271)を特定する演奏区間特定ステップ(例えば、図12のステップS28)と、演奏区間特定ステップの処理により特定された演奏区間に対して画像データを割り当て、音声データの演奏区間が再生されている間だけ画像データが再生されるように、音声データおよび画像データの再生を制御する再生制御情報を生成する再生制御情報生成ステップ(例えば、図13のステップS33)とを含む。
本発明のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、本発明の情報処理方法と同様である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図4は、本発明を適用した情報処理装置101と、情報処理装置101とケーブルを介して接続されるテレビジョン受像機102(以下、TV102という)の外観の例を示す図である。
情報処理装置101は、デジタルカメラなどで撮影された静止画をメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを介して内蔵のHDD(Hard Disk Drive)に取り込み、それをTV102に表示させる機能を有する。情報処理装置101により、例えば、ユーザにより選択された曲をBGMとしながら、各種のエフェクトを施した静止画を自動的に(ユーザの操作によらずに)順次表示させるスライドショーが行われる。
図5は、静止画に施されるエフェクトの例を示す図である。図5Aに示されるように、静止画にエフェクトが施された後のフレーム画像103は、静止画104とその他のエフェクトの画像により構成される。
図5Aにおいて、静止画104は、例えば、デジタルカメラで撮影された写真画像等の、ユーザによって提供された画像である。この静止画104の画像サイズは、図5Aに示されるように、フレーム画像103より小さい。また、この静止画104は、複数のフレーム画像103が動画像として順次表示されることにより、フレーム画像103内を矢印105のように左から右に向かって横方向に移動する。
また、フレーム画像103には、この静止画104とともに、エフェクトとして、円オブジェクト106、長方形オブジェクト108、長方形オブジェクト110、および長方形オブジェクト112が表示される。円オブジェクト106は、複数のフレーム画像103が動画像として順次表示されることにより、フレーム画像103内を矢印107のように上から下に向かって縦方向に移動する。長方形オブジェクト108、長方形オブジェクト110、および長方形オブジェクト112は、互いに隣接しており、複数のフレーム画像103が動画像として順次表示されることにより、それぞれ、フレーム画像103内を矢印109、矢印111、および矢印113のように右から左に向かって横方向に移動する。
このような1枚または数枚の静止画104に対する演出をエフェクトと称する。エフェクトは、通常、数秒程度、1組の静止画を表示するための演出であり、例えば、静止画104の表示サイズ、形状、または動き等や、静止画104とともに表示させるオブジェクトのサイズ、形状、動き、または色等は、エフェクト毎に異なる。スライドショーは、通常、複数のエフェクトによって構成される。つまり、スライドショーとして再生された各エフェクトの再生時間の合計時間がスライドショーの再生時間となる。通常、スライドショーは、数分程度のコンテンツである。
このように、スライドショーとして、静止画群を演出しながら表示させることにより、情報処理装置101は、静止画群の娯楽性を向上させ、スライドショーを視聴するユーザの満足度が向上させることができる。
なお、図5Aの静止画104は、提供された写真画像そのもの(無加工)であってももちろんよいが、通常、写真画像の縮小画像や、図5Bに示されるような写真画像114の部分画像Lが使用される。
このような静止画104を準備する際に、情報処理装置101は、スライドショーコンテンツの完成度を高めるように、音声の出力時間と画像の表示時間とを一致させる。また、情報処理装置101は、曲の特徴的な区間を特定し、その区間に割り当てられる画像に対してその特徴に応じた画像処理を追加する。
以上のように、選択した曲をBGMとしながら、各種のエフェクトを施した静止画を自動的に順次表示させるBGM付きのスライドショーを実現するコンテンツ(以下、適宜、スライドショーコンテンツという)は、TV102に表示されるウイザードに従ってユーザが各種の選択を行うことにより作成される。
例えば、ユーザは、主に、スライドショーにより再生させたい静止画が格納されたフォトアルバム(静止画ファイルが格納されたフォルダ)を選択する操作、および、BGMとする曲を選択する操作の2つの操作でスライドショーコンテンツ(後述するように、実際には「プレイリスト」)を作成することができる。
すなわち、情報処理装置101には、BGMとして利用することができる曲が、例えば、所定の数だけ内蔵のHDDに記憶されており、この曲には、曲の雰囲気に合わせた雰囲気が表現されるエフェクトが対応付けられている。エフェクトの内容は、例えば、曲のテンポやジャンルなどによって、その曲の雰囲気に合うような内容とされている。
従って、ユーザは、スライドショーコンテンツを作成するにあたって、BGMとする好みの曲を選択するだけで、その曲の雰囲気に合うエフェクトも選択することができる。
また、ユーザは、再生させる静止画を1つ1つ選択するのではなく、フォトアルバムを選択するだけで、それに格納されている静止画全体を再生対象の静止画として選択することができる。
例えば、ユーザが選択したフォトアルバムの中に格納されている静止画を全て再生した場合の再生時間が、BGMの曲の1回の再生時間と異なる場合、静止画の再生時間と曲の再生時間がほぼ同じ時間になるように、フォトアルバムに格納されている静止画を間引いたり、繰り返し表示したりする等の、再生対象とする静止画の数の調整なども情報処理装置101により自動的に行われる。
さらに、情報処理装置101は、上述したように、画像と音声の再生時間を一致させるために、選択されたエフェクトの再生時間をスケーリングする。
これにより、ユーザは、1つのフォトアルバムに格納されている静止画の数や、BGMの曲の再生時間などを意識することなく、単に、再生させたい静止画が格納されているフォトアルバムを選択するだけで済む。
以上のようなユーザの選択(フォトアルバムとBGMの曲の選択)に応じて、情報処理装置101においては、図6に示すようなプレイリスト115が作成される。
ユーザがあるプレイリスト115を選択したとき、そのプレイリスト115が対象とするフォトアルバムと、BGMの曲が読み出され、フォトアルバムに格納されている静止画がプレイリスト115により規定される再生手順に従って再生される。このとき、読み出された曲もBGMとして再生される。このように、プレイリスト115は、静止画の再生手順を規定し、スライドショーコンテンツを作成するための情報である。
ここで、プレイリスト115の記述内容について説明する。
図6に示すように、プレイリスト115には、例えば、「プレイリスト名」、「フォトアルバム」、「使用曲」、「使用テンプレート」、および「優先画像」が記述される。
「プレイリスト名」は、プレイリスト115のタイトルであり、必要に応じてユーザにより設定される。
「フォトアルバム」は、再生対象とする静止画を格納するフォトアルバムを指定する情報である。ユーザによりプレイリスト115が選択されたとき、選択されたプレイリスト115の「フォトアルバム」により指定されるフォトアルバムがHDDから読み出され、それに格納されている静止画が再生(表示)される。
「使用曲」は、BGMの曲を指定する情報である。ユーザによりプレイリスト115が選択されたとき、選択されたプレイリストの「使用曲」により指定される曲がHDDから読み出され、それがBGMとして再生される。
「使用テンプレート」は、「使用曲」で指定される曲に対応付けられているものであり、エフェクトの内容などが記述されたテンプレートを指定する情報(例えば、図7の「テンプレート名」)である。ユーザによりプレイリスト115が選択されたとき、選択されたプレイリスト115の「使用テンプレート」により指定されるテンプレートがHDDから読み出され、再生対象の静止画に、テンプレートに記述される内容のエフェクトが施される。テンプレートについては図7を参照して後述する。
「優先画像」は、「フォトアルバム」により指定されるフォトアルバムに格納されている静止画のうち、優先的に表示する静止画を指定する情報である。上述したように、フォトアルバムの中に多くの静止画が格納されている場合、そのうちのいくつかがBGMの曲の再生時間に合わせて間引かれることがあるが、この「優先画像」で指定される静止画は、間引きの対象とはされず、他の静止画より優先的に再生対象の静止画として選択される。「優先画像」の指定は、情報処理装置101により自動的に行われるようにしてもよいし、ユーザが自ら指定することができるようにしてもよい。
図7は、テンプレートの記述例を示す図である。
図7に示すように、テンプレート116には、例えば、「テンプレート名」、「エフェクトの種類」、「間引き方法」、「雰囲気」、および「PPM(Picture Per Minutes)」が記述される。
「テンプレート名」は、テンプレート116のタイトルである。
「エフェクトの種類」は、再生対象とする静止画に施すエフェクトの種類(内容)の候補を指定する情報である。例えば、1つの静止画のどの部分を表示するか、画面全体のどこに表示させるか、どのサイズで表示させるか、どの方向に移動させるか、などを表すサブエフェクトが複数用意されており、テンプレート116が対応付けられている曲のテンポなどに合わせてサブエフェクトが組み合わされ、1つのエフェクトの内容が決められる。テンプレート116の「エフェクトの種類」により、このサブエフェクトの組合せなどが指定される。つまり、「エフェクトの種類」は、このテンプレート116に従ってスライドショーが行われた場合に利用されるエフェクトの候補のリストであり、通常、複数の候補がリストアップされている。そして、このリストに含まれる任意のエフェクトが選択され、スライドショーに利用される。
「間引き方法」は、フォトアルバムに格納されている静止画を間引く場合に、どのようにして間引くのかを指定する情報である。この「間引き方法」に従って、静止画の再生時間と、BGMの曲の再生時間がほぼ同じ時間になるように調整される。なお、静止画の間引きは、ユーザがそのON/OFFを設定することができるようにしてもよい。静止画の間引きがOFFのとき(間引きを行わないとき)、プレイリスト115の「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバムに格納されている全ての静止画が再生対象の静止画になる。
「雰囲気」は、このテンプレート116に従って静止画を再生した場合に表現される雰囲気を表す情報である。
「PPM」は、1分間に再生する(表示させる)静止画の数を指定する情報である。情報処理装置101においては、再生対象とする静止画のそれぞれが「PPM」により指定される時間で再生される。
図8は、図4の情報処理装置101の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)211は、ROM(Read Only Memory)212に記憶されているプログラム、または、HDD(Hard Disk Drive)220からRAM(Random Access Memory)213にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM213にはまた、CPU211が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU211、ROM212、およびRAM213は、バス214を介して相互に接続されている。このバス214にはまた、入出力インタフェース215も接続されている。
入出力インタフェース215には、録画/再生部217、入力部218、出力部219、HDD220、通信部221、メモリカードI/F(InterFace)222、ドライブ224、およびUSBポート226が接続されている。
録画/再生部217は、アンテナ216から供給されてきた信号から取得したテレビジョン番組データを例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式で圧縮し、圧縮して得られたデータ(ビデオコンテンツ)を、入出力インタフェース215を介してHDD220に供給して記憶させる。また、録画/再生部217は、HDD220に記憶されているビデオコンテンツを伸張し、得られるテレビジョン番組の画像データを出力部219からTV102に出力させる。すなわち、情報処理装置101は、テレビジョン番組を録画し、再生する機能を有する。
入力部218は、例えば、赤外線の受光部よりなる。入力部218は、図示せぬリモートコントローラからの信号を受信し、ユーザの操作内容を表す情報をCPU211に出力する。
出力部219は、入出力インタフェース215を介して供給されてきた画像データをアナログ信号に変換し、得られた画像信号を、ケーブルを介してTV102に出力する。出力部219に対しては、例えば、プレイリストに従って静止画が再生されることによって得られた画像データや、録画/再生部217により再生されたビデオコンテンツの画像データなどが供給されてくる。また、出力部219は、入出力インタフェース215を介して供給されてきた曲データをアナログ信号に変換し、得られた信号をTV102に出力する。
HDD220は、録画/再生部217により得られたビデオコンテンツ、メモリカードI/F222によりメモリカード223から取り込まれた静止画、USBポート226とUSBケーブルを介してデジタルカメラから取り込まれた静止画、ドライブ224により光ディスク225から取り込まれ、MP3(MPEG Audio Layer-3)方式などで圧縮された曲データ(オーディオコンテンツ)を記憶する。
また、HDD220は、ユーザによる選択に応じて作成されたプレイリスト、BGMの曲のデータ、BGMの曲と対応付けられているテンプレート、スライドショーコンテンツなども記憶する。
通信部221は、ネットワークを介しての通信処理を行う。
メモリカードI/F222は、情報処理装置101の筐体に形成されるメモリカードスロットに装着されたメモリカード223に記憶されているデータを読み出し、読み出したデータをHDD220などに記憶させる。例えば、静止画のデータなどがメモリカード223を介して情報処理装置101に取り込まれる。
ドライブ224は、装着された光ディスク225を駆動させ、光ディスク225に記憶されているデータの読み出し、光ディスク225に対するデータの書き込みを行う。光ディスク225はCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などであり、この光ディスク225によっても、静止画、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツなどのデータが情報処理装置101に取り込まれる。また、ドライブ224は、適宜、作成されたスライドショーコンテンツを光ディスク225に書き込む。
なお、情報処理装置101はゲーム機としての機能も有している。ドライブ224により光ディスク225から読み出されたゲーム(プログラム)の画像も、入出力インタフェース215を介して出力部219に供給され、TV102に出力される。
USBポート226は、USBケーブルを介してデジタルカメラなどの外部機器との間で通信を行い、取り込んだ静止画(画像データ)をHDD220に記憶させる。
図9は、情報処理装置101の機能構成例を示すブロック図である。図9に示す各機能部のうちの少なくとも一部は、図8のCPU211により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
情報処理装置101は、コンテンツ管理部231、BGM/テンプレート管理部232、スライドショーコンテンツ作成部233、再生部234、プレイリスト作成部235、および出力制御部236から構成される。
コンテンツ管理部231は、HDD220に記憶された静止画、ビデオコンテンツ、オーディオコンテンツ、プレイリストなどの各種のコンテンツを管理する。コンテンツ管理部231により管理されるコンテンツの情報は出力制御部236に出力され、後述するメニュー画面の表示に用いられる。
コンテンツ管理部231は、プレイリストの作成時、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルなどの情報をプレイリスト作成部235に供給し、プレイリストの再生時、そのプレイリストが再生対象とするフォトアルバム(プレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバム)をHDD220から読み出し、再生部234に出力する。また、コンテンツ管理部231は、スライドショーコンテンツ作成部233により作成され、供給されてきたスライドショーコンテンツをHDD220に記憶させる。
BGM/テンプレート管理部232は、予め、BGMの曲とテンプレートを対応付けて管理し、HDD220に記憶させる。BGM/テンプレート管理部232は、プレイリストの作成時、管理しているBGMの曲の情報を出力制御部236に出力するとともに、ユーザにより選択されたBGMの曲の情報と、それに対応付けられているテンプレートをプレイリスト作成部235に出力する。また、BGM/テンプレート管理部232は、プレイリストの再生時、そのプレイリストの「使用テンプレート」で指定されるテンプレートと、「使用曲」で指定されるBGMの曲を再生部234に出力する。
スライドショーコンテンツ作成部233は、再生部234の再生結果(プレイリストに従って連続的に再生された複数の静止画の並び)と等価の出力ベクタデータを再生部234より取得し、その出力ベクタデータにタイトル等の必要な情報を付加することによりコンテンツとして完成されたスライドショーコンテンツを作成する。スライドショーコンテンツ作成部233により作成されたスライドショーコンテンツはコンテンツ管理部231に出力され、HDD220に記憶される。
再生部234は、プレイリストの再生が指示されたとき、再生が指示されたプレイリスト、そのプレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバム、および、「使用曲」で指定されるBGMの曲を取得し、プレイリストの再生を行う。また、再生部234は、スライドショーコンテンツ作成部233に、その要求に応じて出力データと等価の出力ベクタデータを供給する。再生部234の詳細な構成は図10を参照して説明する。
プレイリスト作成部235は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの情報、ユーザにより選択されたBGMの曲の情報、その曲に対応付けられているテンプレートの情報等を記述する図6に示すようなプレイリストを作成し、作成したプレイリストをコンテンツ管理部231または再生部234に出力する。プレイリストの作成中にユーザにより選択されたフォトアルバムの情報はコンテンツ管理部231から供給され、BGMの曲の情報と、その曲に対応付けられているテンプレートの情報はBGM/テンプレート管理部232から供給されてくる。
出力制御部236は、コンテンツ管理部231、BGM/テンプレート管理部232、および再生部234から供給されてくる情報に基づいて、プレイリストの作成手順をユーザに案内する画面(ウイザード画面)や、情報処理装置101を用いて行われる操作の開始画面となるメニュー画面をTV102に表示させる。
図10は、再生部234の詳細な構成例を示すブロック図である。
再生部234は、プレイリスト再生制御部241、出力ベクタデータ生成部242、スライドショーコンテンツ再生制御部243、BGM再生部244、抽出部245、エフェクト画像処理部246、内部メモリ247、およびデコード処理部249により構成される。
プレイリスト再生制御部241は、ユーザにより再生が指示されたプレイリストがコンテンツ管理部231から供給されてきたとき、そのプレイリストを解析し、出力ベクタデータの生成に必要な情報を出力ベクタデータ生成部242に供給する。
出力ベクタデータ生成部242は、プレイリスト再生制御部241より供給される情報(プレイリストやテンプレート等の情報)に基づいて、コンテンツ管理部231やBGM/テンプレート管理部232を介してエフェクトデータ、フォトアルバムに関する情報(フォトアルバム情報)、およびBGMデータ等を必要に応じて取得し、出力されるスライドショーコンテンツのベクタ形式のデータである出力ベクタデータを生成する。つまり、出力ベクタデータ生成部242は、点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータ、および、塗りつぶしや特殊効果などの描画情報の集合として表現したベクタ形式の情報で構成される、出力されるスライドショーと等価なベクタ形式のデータ(出力ベクタデータ)を生成する。
上述したように、プレイリストでは、BGM、フォトアルバム、およびエフェクト候補等が選択されるのみであり、具体的にフォトアルバムのどの静止画に対してどういうエフェクトが施され、それらがどういう順番で表示されるかまでは指定されていない。出力ベクタデータ生成部242は、出力ベクタデータを生成することで、それらのようなスライドショーの具体的な内容を決定する。
つまり、出力ベクタデータ生成部242は、プレイリストの情報に基づいてBGMデータ、フォトアルバムの内容に関する情報(フォトアルバム情報)、およびエフェクトデータを取得し、フォトアルバムに属する静止画群の中からスライドショーとして表示させる静止画を選択し、それらの静止画に施すエフェクトをそれぞれ選択し、その出力順を決定し、それらの情報に基づいてベクタ形式のデータであるエフェクトデータを組み合わせ、BGMや静止画に関する情報を付加する等して出力ベクタデータを生成する。
このとき、出力ベクタデータ生成部242は、後述するように、BGMの演奏時間と画像コンテンツ(エフェクトが施された静止画)の表示時間を一致させたり、BGMの特徴的な部分にその特徴に応じた画像処理を施したりして、BGMの曲調に応じて画像コンテンツの割り当てを行い、出力ベクタデータを生成する。つまり、出力ベクタデータ生成部242は、BGMとして再生される前記音声データの音が存在する部分である演奏区間を特定し、その演奏区間に対して画像コンテンツ(画像データおよびエフェクトデータ)を割り当て、その演奏区間が再生されている間だけ画像コンテンツが再生される(無音区間では画像コンテンツが再生されない)ように、音声コンテンツと画像コンテンツの再生を制御する再生制御情報(出力ベクタデータ)を生成する。
出力ベクタデータ生成部242は、生成した出力ベクタデータを、BGM再生部244、抽出部245、およびエフェクト画像処理部246に供給する。
スライドショーコンテンツ再生制御部243は、ユーザにより指定されたスライドショーコンテンツ、すなわち、出力ベクタデータがコンテンツ管理部231から供給されてきたとき、そのスライドショーコンテンツ(出力ベクタデータ)をBGM再生部244、抽出部245、およびエフェクト画像処理部246に供給することにより、スライドショーコンテンツの再生を制御する。スライドショーコンテンツは、スライドショーとして完成されたコンテンツであり、ベクタ形式のデータにより構成される。つまり、スライドショーコンテンツは、上述の出力ベクタデータが(必要な情報を付加されて)コンテンツとして保存されたものである。
BGM再生部244は、出力ベクタデータ生成部242またはスライドショーコンテンツ再生制御部243から供給されてきた出力ベクタデータに基づいてBGM/テンプレート管理部232からBGMの曲を取得し、取得した曲データを再生し、エフェクト画像処理部246に供給する。
抽出部245は、出力ベクタデータ生成部242またはスライドショーコンテンツ再生制御部243から供給されてきた出力ベクタデータに従って、コンテンツ管理部231から供給されてきたフォトアルバムに格納されている静止画を間引く等して、再生対象とする静止画を抽出する。これにより、静止画の再生時間とBGMの再生時間がほぼ同じ時間になるように調整される。抽出部245により抽出された静止画は再生対象の静止画としてエフェクト画像処理部246に供給される。
なお、間引きがOFFに設定されている場合、抽出部245は、静止画の間引きを行わず、コンテンツ管理部231から供給されてきたフォトアルバムに格納されている全ての静止画を再生対象の静止画として内部メモリ247に供給し、保持させる。
エフェクト画像処理部246は、出力ベクタデータ生成部242またはスライドショーコンテンツ再生制御部243より供給された出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ247に保持されている再生対象の静止画(後述するようにデコードされた画像データの静止画)を取得し、その静止画に対してエフェクトを施し、そのエフェクトが施された静止画のデータ(ラスタ形式のフレーム画像データ)をBGM再生部244より供給されるBGMデータに同期させる等して出力データを生成し、その出力データを出力制御部236に供給する。また、エフェクト画像処理部246は、使用された出力ベクタデータを所定のタイミングで内部メモリ247に供給し、保持させる。
内部メモリ247は、図8のCPU211において実行される処理によりRAM213に確保されたメモリ領域のことであり、再生対象の静止画(画像データ)を一時的に保持するバッファメモリや、出力ベクタデータの一時的な保持等に利用される。この出力ベクタデータは、必要に応じて、スライドショーコンテンツ生成部233に出力される。
デコード処理部249は、内部メモリ247のバッファに保持されている画像データ(抽出部245より供給され保持されているエンコード済み画像データ)を取得し、その画像データに対してエンコードに対応する方法でデコード処理を施す。デコード処理が完了すると、デコード処理部249は、そのデコード済みの画像データを内部メモリ247のバッファに再度保持させる。
このような構成を有する再生部234によるプレイリストの再生は、作成中のプレイリストのプレビュー再生がユーザにより指示されたときにも行われる。プレイリストのプレビュー再生がユーザにより指示されたとき、プレイリスト作成部235から再生部234に作成中のプレイリストが供給され、図10の各部によりその再生が行われる。
図11は、図10の出力ベクタデータ生成部242の詳細な構成例を示す図である。
図11に示されるように、出力ベクタデータ生成部242は、BGMデータ取得部251、BGMデータ伸張部252、先頭無音区間検出部253、末尾無音区間検出部254、末尾フェードアウト区間検出部255、演奏区間特定部256、再生時間詳細情報解析部257、フォトアルバム情報取得部258、エフェクト取得部259、画像コンテンツ割り当て部260、追加画像処理設定追加部261、フェードアウト処理設定部262、再生時間詳細情報保存制御部263、および出力ベクタデータ供給部264を有している。
BGMデータ取得部251は、プレイリスト再生制御部241より、プレイリストのBGMを指定するBGM情報を取得すると、そのBGM情報に基づいてBGMデータをHDD220より取得する。BGMデータは、少なくとも音声素材のデータである音声データを含む。また、BGMデータは、この音声データに付加されるメタデータを含んでいてもよい。このBGMデータは、リニアPCM(Pulse Code Modulation)、MP3(MPEG(Moving Picture Experts Group) Audio Layer-3)、AAC(Advanced Audio Codec)、またはWMA(Windows(登録商標) Media Audio)等、予め定められた任意の方式のデータである。
リニアPCMは、所定の時間間隔で測定した音声をサンプリングする非圧縮のデジタル化方式である。MP3は、MPEG音声圧縮技術の1つであり、CDクォリティ(44.1kHz、16bitステレオ)の音声を聴感上の劣化がないように約1/10に圧縮することができる。AACは、MPEG-2やMPEG-4で使用される音声圧縮方式の1つであり、先のデータを予測して圧縮率を向上する技術を応用する。WMAは、Microsoft社の音声圧縮フォーマットの1つであり、Windows(登録商標) Media Rights Managerと呼ばれるコンテンツ管理システムを利用して暗号化することも可能である。
このBGMデータは、各部が処理することができる方式であればどのような方式のデータであってもよく、例えば、圧縮データであっても非圧縮データであってもよいし、デジタルデータであってもアナログデータであってもよい。
BGMデータ取得部251は、取得したBGMデータを図示せぬ内部メモリに一時的に保持し、必要に応じてBGMデータ伸張部252に伸張させた後、そのBGMデータを先頭無音区間検出部253、末尾無音区間検出部254、末尾フェードアウト区間検出部255、および再生時間詳細情報解析部257に供給する。
BGMデータ伸張部252は、BGMデータ取得部251が取得したBGMデータを、必要に応じて伸張する。つまり、BGMデータ取得部251が取得したBGMデータが圧縮データである場合、BGMデータ伸張部252は、BGMデータ取得部251からその圧縮されたBGMデータを取得すると、その圧縮方式に対応する方式でそのBGMデータを伸張し、非圧縮のBGMデータを生成し、それをBGMデータ取得部251に供給する。なお、BGMデータ伸張部252が、複数の圧縮方式に対応し、伸張するBGMデータの圧縮方式に応じて伸張方式を選択し、その選択した方式でBGMデータを伸張するようにしてもよい。
先頭無音区間検出部253は、BGMデータ取得部251より供給される非圧縮のBGMデータに含まれる音声データを解析し、その音声の時間的に先頭の部分に存在する無音区間(音声出力レベルが0の区間)を検出する。先頭無音区間検出部253は、その検出した情報を演奏区間特定部256に供給する。
末尾無音区間検出部254は、BGMデータ取得部251より供給される非圧縮のBGMデータに含まれる音声データを解析し、その音声の時間的に末尾の部分に存在する無音区間(音声出力レベルが0の区間)を検出する。末尾無音区間検出部254は、その検出した情報を末尾フェードアウト区間検出部255および演奏区間特定部256に供給する。
通常、音声素材の録音処理、編集処理、または再生処理を容易にするために、音声データには、音声素材そのものの時間的前後に無音区間が付加されている(或いは存在する)。つまり、音声データには、出力信号レベルが0より大きい(音が存在する)部分だけでなく、出力信号レベルが0(音が存在しない)部分(すなわち、無音区間)も含まれる。先頭無音区間検出部253は、この無音区間の内、音声素材の時間的前(音声データの先頭)に存在する無音区間を検出し、末尾無音区間検出部254は、音声素材の時間的後(音声データの末尾)に存在する無音区間を検出する。
末尾フェードアウト区間検出部255は、BGMデータ取得部251より供給される非圧縮のBGMデータに含まれる音声データを解析し、その音声データの出力信号レベルが演奏時の音量と関係なく徐々に下がり最終的に出力信号レベルが0になるフェードアウト区間であり、末尾無音区間検出部254により検出された末尾の無音区間に連続する末尾のフェードアウト区間(末尾フェードアウト区間)を検出する。
つまり、末尾フェードアウト区間は、音声データに対して、出力音声の音量が演奏時の音量に関わらず徐々に小さくされ、最終的に音量が0にされるような処理が施された区間である。このようなフェードアウトは、音声処理方法の1つであり、出力信号レベルが0でない(音が存在する)部分(すなわち演奏区間)と出力信号レベルが0(音が存在しない)部分(すなわち無音区間)とを自然に繋ぐ効果を音声に付加するものである。
末尾フェードアウト区間検出部255は、このような末尾フェードアウト区間に対応する画像コンテンツに対してそのフェードアウト効果に適した効果を施すために、末尾フェードアウト区間を検出する。末尾フェードアウト区間検出部255は、末尾フェードアウト区間を検出すると、その検出結果の情報をフェードアウト処理設定部262に供給する。
演奏区間特定部256は、BGMデータ取得部251が取得したBGMデータに含まれる音声データの、先頭無音区間検出部253により検出された先頭無音区間、および末尾無音区間検出部254により検出された末尾無音区間以外の区間を演奏区間として特定する。すなわち、演奏区間特定部256は、音声データの内、出力信号レベルが0より大きい(音が存在する)部分を演奏区間として特定する。演奏区間特定部256は、画像コンテンツが音声データの有音な(音が存在する)部分にのみ割り当てられるように(無音区間に対して画像コンテンツが割り当てられ、無音状態において画像が表示されてしまうことを防止するように)、特定した演奏区間に関する情報を画像コンテンツ割り当て部260に供給する。
再生時間詳細情報解析部257は、BGMデータ取得部251が取得したBGMデータに含まれるメタデータに、上述した無音区間や音声データの特徴的な部分等、再生時間の詳細を示す再生時間詳細情報が存在する場合、その再生時間詳細情報を解析する。再生時間情報解析部257は、その解析結果を画像コンテンツ割り当て部260およびフェードアウト処理設定部262に供給する。
フォトアルバム情報取得部258は、プレイリスト再生制御部241より、プレイリストの静止画に関する静止画情報を取得すると、その静止画情報に基づいてフォトアルバムに関する情報であるフォトアルバム情報をHDD220より取得する。フォトアルバム情報には例えば、フォトアルバム名、フォトアルバムに属する静止画のファイル名、記録位置、データ量、作成日付、または概要等の情報が含まれており、各部は、このフォトアルバム情報を参照することにより、フォトアルバムに含まれる静止画を特定することができる。フォトアルバム情報取得部258は、取得したフォトアルバム情報を画像コンテンツ割り当て部260に供給する。
なお、フォトアルバム情報取得部258が、フォトアルバム情報の代わりにフォトアルバムのデータ(すなわち静止画の画像データ)そのものを取得し、それを画像コンテンツ割り当て部260に供給するようにしてもよいし、取得したフォトアルバムに基づいて必要な情報を生成し、その情報をフォトアルバム情報として画像コンテンツ割り当て部260に供給するようにしてもよい。
エフェクト取得部259は、プレイリスト再生制御部241より、エフェクトに関するエフェクト情報を取得すると、そのエフェクト情報に基づいてエフェクトデータをHDD220より取得する。このエフェクトデータは、割り当てられた静止画を、どのように画像処理を施し、どのような表示画像において、いつどのように表示するか等を規定するベクタ形式のデータである。つまり、エフェクトデータは静止画に対してどのようなエフェクトを施すかを具体的に示す(指定する)制御情報である。エフェクト取得部259は、このエフェクトデータを取得すると、それを画像コンテンツ割り当て部260に供給する。
画像コンテンツ割り当て部260は、演奏区間特定部256より供給された演奏区間に関する情報、または、再生時間詳細情報解析部257より供給された再生時間詳細情報の解析結果に基づいて、BGMデータ(音声データ)の演奏区間に対して、フォトアルバム情報取得部258より供給されたフォトアルバム情報、および、エフェクト取得部259より供給されたエフェクトデータを画像コンテンツとして割り当てる。つまり、画像コンテンツ割り当て部260は、音声データの演奏区間の再生とともに再生される画像コンテンツ、すなわち、音声データの音が存在する部分を出力されている時にどの静止画がどのようにエフェクトを施されて表示されるかということを設定する。
そして、画像コンテンツ割り当て部260は、割り当て後の画像コンテンツおよび音声コンテンツと等価のベクタデータを追加画像処理設定追加部261に供給する。
追加画像処理設定追加部261は、画像コンテンツ割り当て部260より供給されたベクタデータについて、割り当てが完了した画像コンテンツに対して追加の画像処理を行うか否かを判定し、行うと判定した場合、その画像コンテンツに対して追加の画像処理が施されるように、ベクタデータに追加画像処理設定を追加する。
例えば、画像コンテンツは複数のエフェクトの繋ぎ合わせにより構成されるが、追加画像処理設定追加部261は、この繋ぎ合わせの部分のそれぞれにおいて、古いエフェクトの画像をフェードアウトするとともに新しいエフェクトの画像をフェードインさせるクロスフェードという画像処理効果を追加するように設定することができる。このような追加画像処理設定を追加するか否かは、例えば、ユーザの指示等に基づいて判定される。なお、この追加の画像処理は、どのような画像処理であってもよく、クロスフェード以外の画像処理であってももちろんよい。例えば、先頭無音区間に対して、画像が黒画像から通常の画像まで、徐々に輝度が明るくなるように画像コンテンツが表示されるフェードイン処理を追加するようにしてもよい。
追加画像処理設定追加部261は、必要に応じて、画像コンテンツに対して追加画像処理設定を追加すると、そのベクタデータをフェードアウト処理設定部262に供給する。
フェードアウト処理設定部262は、BGMデータ(音声データ)の、末尾フェードアウト区間検出部255において検出された末尾フェードアウト区間に割り当てられた画像コンテンツに対して、このフェードアウト効果に適した画像処理として表示画像をフェードアウトさせるフェードアウト処理が施されるように設定する(ベクタデータに反映させる)。
なお、フェードアウト処理設定部262は、末尾フェードアウト区間検出部255からの情報の代わりに、再生時間詳細情報解析部257により解析された再生時間詳細情報に含まれる末尾フェードアウト区間に関する情報を用いて、末尾フェードアウト区間に割り当てられた画像コンテンツに対して、このフェードアウト効果に適した画像処理として表示画像をフェードアウトさせるフェードアウト処理が施されるように設定することもできる。フェードアウト処理設定部262は、必要に応じて設定処理を施したベクタデータを再生時間詳細情報保存制御部263に供給する。
再生時間詳細情報保存制御部263は、供給されたベクタデータについて、無音区間、演奏区間、またはフェードアウト区間等の情報を含む再生時間に関する詳細な情報である再生時間詳細情報を生成し、それをHDD220等に保存させる。再生時間詳細情報の保存に関する制御処理が終了すると、再生時間詳細情報保存制御部263は、ベクタデータを出力ベクタデータ供給部264に供給する。
出力ベクタデータ供給部264は、供給されたベクタデータを一時的に保持し、それを任意のタイミングで、出力ベクタデータとして、BGM再生部244、抽出部245、およびエフェクト画像処理部246に供給する。
以上のような構成の出力ベクタデータ生成部242は、出力ベクタデータ生成処理を実行して出力ベクタデータを生成する際に、音声データの、先頭から末尾までの再生区間ではなく、音が存在する演奏区間に対して画像コンテンツを割り当て、さらに、必要に応じてフェードアウト処理やクロスフェード処理等の画像処理を画像コンテンツに施す(画像処理を施す設定をベクタデータに追加する)。この出力ベクタデータ生成部242が実行する出力ベクタデータ生成処理を図12および図13のフローチャートを参照して説明する。
出力ベクタデータ生成処理が開始されると、BGMデータ取得部251は、図12のステップS21において、BGM情報に基づいて、BGMデータを取得する。また、BGMデータ取得部251は、ステップS22において、取得したBGMデータのメタデータを参照する等して、そのBGMデータが圧縮されているか否かを判定する。BGMデータ圧縮されていると判定した場合、BGMデータ取得部251は、そのBGMデータをBGMデータ伸張部252に供給し、ステップS23に処理を進める。ステップS23においてBGMデータ伸張部252は、供給されたBGMデータを圧縮方式に対応する方式で伸張し、それをBGMデータ取得部251に供給し、処理をステップS24に進める。また、ステップS22において、BGMデータが圧縮されていないと判定した場合、BGMデータ取得部251は、ステップS23の処理を省略し、ステップS24に進める。
ステップS24において、BGMデータ取得部251は、取得したBGMデータに含まれるメタデータを参照する等して、そのBGMデータに再生時間詳細情報が存在するか否かを判定し、存在しないと判定した場合、BGMデータを先頭無音区間検出部253、末尾無音区間検出部254、および末尾フェードアウト区間検出部255に供給し、処理をステップS25に進める。
ステップS25において、先頭無音区間検出部253は、BGMデータに含まれる音声データの先頭無音区間を検出し、その検出結果を演奏区間特定部256に供給する。ステップS26において、末尾無音区間検出部254は、BGMデータに含まれる音声データの末尾無音区間を検出し、その検出結果を末尾フェードアウト区間検出部255および演奏区間特定部256に供給する。ステップS27において、末尾フェードアウト区間検出部255は、BGMデータに含まれる音声データの末尾フェードアウト区間を検出し、その検出結果をフェードアウト処理設定部262に供給する。ステップS28において、演奏区間特定部256は、先頭無音区間検出部253および末尾無音区間検出部254のそれぞれから供給された検出結果に基づいて、BGMデータに含まれる音声データの演奏区間を特定し、その特定結果を画像コンテンツ割り当て部260に供給し、処理を図13のステップS31に供給する。
また、図12のステップS24において、BGMデータに再生時間詳細情報が存在すると判定した場合、BGMデータ取得部251は、そのBGMデータを再生時間詳細情報解析部257に供給し、処理をステップS29に進める。
ステップS29において、BGMデータを取得した再生時間詳細情報解析部257は、供給された再生時間詳細情報を解析し、その解析結果を画像コンテンツ割り当て部260およびフェードアウト処理設定部262に供給し、処理を図13のステップS31に供給する。
ステップS31において、フォトアルバム情報取得部258は、静止画情報に基づいて、フォトアルバム情報を取得する。ステップS32において、エフェクト取得部259は、エフェクト情報に基づいて、エフェクトデータを選択し、取得する。ステップS33において、画像コンテンツ割り当て部260は、フォトアルバム情報258より供給されるフォトアルバム情報およびエフェクト取得部259より供給されるエフェクトデータを、画像コンテンツとして、演奏区間特定部256により特定された演奏区間に割り当てる。
なお、このとき画像コンテンツ割り当て部260は、再生時間詳細情報解析部257の解析結果、すなわち、再生時間詳細情報に含まれる演奏区間に関する情報に基づいて、その演奏区間に対して、フォトアルバム情報258より供給されるフォトアルバム情報およびエフェクト取得部259より供給されるエフェクトデータを、画像コンテンツとして割り当てるようにしてもよい。
追加画像処理設定追加部261は、ステップS34において、画像コンテンツ割り当て部260より供給されたベクタデータについて、画像コンテンツに追加の画像処理を行うか否かを判定し、追加すると判定した場合、ステップS35において、画像コンテンツに対して追加画像処理設定を追加する。追加画像処理設定を追加した追加画像処理設定追加部261は、処理をステップS36に進める。
また、ステップS34において、画像コンテンツ割り当て部260より供給されたベクタデータについて、画像コンテンツに追加の画像処理を行わないと判定した場合、追加画像処理設定追加部261は、ステップS35の処理を省略し、ステップS36に処理を進める。
ステップS36において、フェードアウト処理設定部262は、追加画像処理設定追加部261より供給されたベクタデータについて、フェードアウト処理を行うか否かを判定し、行うと判定した場合、ステップS37において、末尾フェードアウト区間の画像にフェードアウト処理を設定する。フェードアウト処理の設定が終了すると、フェードアウト処理設定部262は、処理をステップS38に進める。
また、ステップS36において、フェードアウト処理を行わないと判定した場合、フェードアウト処理設定部262は、ステップS37の処理を省略し、ステップS38に処理を進める。
ステップS38において、再生時間詳細情報保存制御部263は、ベクタデータに対応する再生時間詳細情報を保存するか否かを判定し、保存すると判定した場合、ステップS39に処理を進め、ベクタデータより再生時間詳細情報を生成し、それをHDD220等に保存させる。再生時間詳細情報を保存させた再生時間詳細情報保存制御部263は、ベクタデータを出力ベクタデータ供給部264に供給し、処理をステップS40に進める。
また、ステップS38において、再生時間詳細情報を保存しないと判定した場合、再生時間詳細情報保存制御部263は、ステップS39の処理を省略し、ベクタデータを出力ベクタデータ供給部264に供給し、ステップS40に処理を進める。
ステップS40において、出力ベクタデータ供給部264は、供給されたベクタデータを出力ベクタデータとして、各部に供給する。
出力ベクタデータの供給が終了すると、出力ベクタデータ供給部264は、出力ベクタデータ生成処理を終了する。
図14は、以上のように生成された出力データの音声コンテンツと画像コンテンツの再生時間の関係を示す図である。
図14において、波形21の再生時間22(時刻0から時刻T4までの区間)から先頭無音区間23(時刻0から時刻T1までの区間)と末尾無音区間25(時刻T3から時刻T4までの区間)を除いた区間が演奏区間271(時刻T1から時刻T3までの区間)である。この演奏区間271には、末尾フェードアウト区間24(時刻T2から時刻T3までの区間)も含まれる。上述した出力ベクタデータ生成処理により、この演奏区間271に対して画像コンテンツ281が割り当てられる。
図14の場合、画像コンテンツ281は、エフェクトA乃至エフェクトEにより構成される。つまり、画像コンテンツ281は、演奏区間271内において、最初にエフェクトAが施された静止画が表示され、次にエフェクトBが施された静止画が表示され、次にエフェクトCが施された静止画が表示され、次にエフェクトDが施された静止画が表示され、最後にエフェクトEが施された静止画が表示されるコンテンツである。上述した出力ベクタデータ生成処理において、このような画像コンテンツ281が演奏区間271に割り当てられる。また、画像コンテンツ281の、音量が徐々に小さくなる末尾フェードアウト区間24に割り当てられた部分(図14においてエフェクトEの一部)にはフェードアウト画像処理が施され、BGMに合わせて画像がフェードアウトする(輝度が低下していき、徐々に黒画像に移行する)ような効果が付加される。さらに、追加画像処理として、先頭無音区間23にフェードイン処理が施された画像コンテンツが割り当てられ、この先頭無音区間23において、その直後の区間に割り当てられたエフェクトAの画像がフェードインする(輝度が上昇し、黒画像から徐々に通常の画像に移行する)ような効果が付加された画像コンテンツが表示されるようにされる。つまり、この追加画像処理の設定により、エフェクトAの割り当て区間が区間282(時刻T1から始まる区間)から、先頭無音区間23を含む区間283(時刻0から始まる区間)に変更される(エフェクトAの表示が区間282から区間283に変化する)。従って、これらの処理により、画像コンテンツは最終的に区間284(時刻0から時刻T3までの区間)に割り当てられることになる。
以上のように、出力ベクタデータ生成処理を行い、画像コンテンツが有音の演奏区間に割り当てられるようにしたので、情報処理装置101は、BGMと再生時間が一致する画像をスライドショーとしてユーザに提供することができる。つまり、情報処理装置1は、どのような長さの曲がBGMとして指定されても、音楽付き写真スライドショーの先端および終端を音楽に合わせて調整し、完成度の高い高品質なスライドショーをユーザに提供することができ、ユーザの満足度を向上させることができる。つまり、情報処理装置101は、音楽付き写真スライドショーコンテンツにおいて、音声のみが出力されたり、画像のみが表示されたりすることを抑制することができる。
また、出力ベクタデータ生成部242が、末尾フェードアウト区間を検出し、その区間に割り当てられた画像コンテンツに対してフェードアウト処理を施したり(フェードアウト処理を施す設定をベクタデータに追加したり)、追加の画像処理を画像コンテンツに対して施したり(追加画像処理設定をベクタデータに追加したり)することにより、情報処理装置101は、BGMと雰囲気が一致する画像をスライドショーとしてユーザに提供することができ(BGMと画像に一体感のあるスライドショーをユーザに提供することができ)、スライドショーのコンテンツとしての完成度を高め、視聴者であるユーザの、スライドショーに対する満足度を向上させることができる。
次に、以上のような出力データ生成処理の具体的な使用例について説明する。
最初に、出力制御部236によりTV102に表示されるメニュー画面について説明する。
図15および図16は、メニュー画面の例を示す図である。
メニュー画面には、図15の点線で囲んで示すように、画面の横方向にそれぞれのカテゴリを表すアイコンであるカテゴリアイコン291乃至295が配列して表示される。また、図16の点線で囲んで示すように、カテゴリアイコン291乃至295の配列方向と直交する縦方向に、ユーザにより選択されているカテゴリに属するコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン(ビデオコンテンツアイコン301乃至304)が配列して表示される。なお、図15および図16の点線は、説明の便宜上付したものであり、実際にメニュー画面に表示されるものではない。
図15および図16の例においては、「フォト(Photo)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン291、「ミュージック(music)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン292、「ビデオ(video)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン293、「テレビ(television)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン294、および、「ゲーム(game)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン295が画面の左から右方向に配列して表示されている。
また、図15および図16の例においては、「ビデオ」がユーザにより選択され、「ビデオ」に属するビデオコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン301乃至304が縦方向に配列して表示されている。このコンテンツアイコン301乃至304のうち、いま選択されているアイコンはコンテンツアイコン302であり、その隣にはコンテンツアイコン302により表されるビデオコンテンツのタイトル等が表示されている。
このようなメニュー画面において、ユーザは、基本的に、リモートコントローラの横方向の操作(左右のボタン)でカテゴリを選択することができ、縦方向の操作(上下のボタン)で、選択しているカテゴリに属するコンテンツを選択することができる。
ユーザによる操作に応じて、カテゴリアイコン291乃至295(カテゴリアイコン291乃至295と、図15と図16では表示されていない他のカテゴリを表すカテゴリアイコン)と、コンテンツアイコン301乃至305(コンテンツアイコン301乃至305と、図15と図16では表示されていない他のコンテンツアイコン)は、それぞれ、その全体がまとめて移動して表示される。
例えば、「ビデオ」を選択している図15の状態で、ユーザが左ボタンを1回だけ押した場合、カテゴリアイコン291乃至295全体が右方向に移動し、いまカテゴリアイコン293が表示されている位置にカテゴリアイコン292が、カテゴリアイコン292が表示されている位置にカテゴリアイコン291が表示される。
同様に、いまカテゴリアイコン294が表示されている位置にカテゴリアイコン293が表示され、カテゴリアイコン295が表示されている位置にカテゴリアイコン294が表示される。いまカテゴリアイコン291が表示されている位置には、カテゴリアイコン291の左隣に配列される、図15と図16では表示されていない他のカテゴリのカテゴリアイコンが表示される。
これにより、「ビデオ」に替えて「ミュージック」が選択された状態になり、「ミュージック」に属するオーディオコンテンツを表すコンテンツアイコンが縦方向に配列して表示される。
一方、図15の状態でユーザが右ボタンを1回だけ押した場合、左ボタンを押した場合と反対にカテゴリアイコン291乃至295全体が左方向に移動し、「テレビ」が選択された状態になる。
また、例えば、コンテンツアイコン301乃至304が表示されている図15の状態で、ユーザが上ボタンを1回だけ押した場合、コンテンツアイコン301乃至304全体が上方向に移動し、いまコンテンツアイコン301が表示されている位置にコンテンツアイコン302が、コンテンツアイコン302が表示されている位置にコンテンツアイコン303が表示される。
同様に、いまコンテンツアイコン303が表示されている位置にコンテンツアイコン304が表示され、コンテンツアイコン304が表示されている位置に、コンテンツアイコン304の1つ下に配列される、図15と図16では表示されていないコンテンツアイコンが表示される。
これにより、コンテンツアイコン302が選択されていた状態から、コンテンツアイコン303が選択されている状態に切り替わる。このとき、コンテンツアイコン303の隣には、コンテンツアイコン303により表されるビデオコンテンツのタイトル等が表示される。
一方、図15の状態でユーザが下ボタンを1回だけ押した場合、上ボタンを押した場合と反対にコンテンツアイコン301乃至304全体が下方向に移動し、コンテンツアイコン301が選択された状態になる。
以上のようにしてカテゴリとコンテンツを選択し、リモートコントローラの決定ボタンを操作することによって、ユーザは、そのとき選択しているコンテンツを用いて行うことのできる操作が一覧表示されるサブメニューを表示させることができる。ユーザは、あるコンテンツを選択したときに表示されるサブメニューから、そのとき選択しているコンテンツの再生、コピー、編集、削除等を選択することができる。
次に、図17乃至図19のフローチャートを参照して、情報処理装置101により行われるプレイリスト作成処理について説明する。
ステップS51において、出力制御部236は、図15と図16を参照して説明したようなメニュー画面を表示させる。メニュー画面から「フォト」が選択されたとき、フォトアルバムを表すコンテンツアイコンに並んで、プレイリストを作成、または修正するとき用いられるウイザードを表すアイコンが表示される。
図20は、図17のステップS51において表示されるメニュー画面の例を示す図である。図15等と同じ部分には同じ符号を付してある。
図20は、「フォト」が選択されているメニュー画面の状態を示しており、カテゴリアイコン291の下には、ウイザードを表すアイコン321、フォトアルバムを表すコンテンツアイコン322乃至324が表示されている。図20においては、アイコン321が選択されており、アイコン321の右隣には「プレイリストの作成/修正」の文字が表示されている。なお、図20においては、カテゴリアイコン291の左隣には各種の設定のカテゴリを表すカテゴリアイコン311が表示されている。
図20のメニュー画面からアイコン321が選択された状態で決定ボタンがユーザにより選択されたとき(ウイザードの起動が指示されたとき)、処理はステップS52に進む。
ステップS52において、コンテンツ管理部231は、既に作成され、HDD220に記憶されているプレイリストの数を確認し、ステップS53に進み、プレイリストの数が所定の数以下であるか否かを判定する。すなわち、この例においては、プレイリストの数に上限が設定されており、その上限の数だけプレイリストが既に作成されている場合、それ以上のプレイリストの作成はできないものとされる。
ステップS53において、コンテンツ管理部231は、プレイリストの数が所定の数以下でない(上限に達している)と判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS54に進む。
ステップS54において、出力制御部236は、プレイリストの新規作成を選択することのできない開始画面を表示させる。
この開始画面には、図示は省略するが、例えば、「アルバムに保存している写真から、作品を作成したり既に作成された作品を修正します。・・・」のメッセージが表示され、その下に、既に作成されたプレイリストの修正を行うときに選択される「修正する」の文字が表示されている。
ユーザは、例えば、この「修正する」の文字を選択した状態(色を反転させた状態)でリモートコントローラの決定ボタンを押すことにより、既に作成されたプレイリストの修正を行うことができる。「修正する」の文字が選択されたとき、図17乃至図19に示すプレイリストの作成処理は終了され、プレイリストの修正処理が開始される。プレイリストの修正処理については、その説明を省略する。
一方、ステップS53において、コンテンツ管理部231は、プレイリストの数が所定の数以下であると判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS55に進む。
ステップS55において、出力制御部236は、プレイリストの新規作成を選択することのできる開始画面を表示させる。
この場合の開始画面の構成は、基本的に上述した開始画面と同様であるが、例えば、「修正する」の文字の上に、さらに「新規に作成する」の文字が表示される。ユーザにより「新規に作成する」の文字が選択された状態で決定ボタンが押されたとき、プレイリストの新規作成処理が開始され、処理はステップS56に進む。
ステップS56において、コンテンツ管理部231は、HDD220にフォトアルバムが記憶されているか否かを判定し、記憶されていないと判定した場合、そのことを出力制御部236に通知する。その後、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、出力制御部236は、フォトアルバムがないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「プレイリストを作成できるアルバムがありません。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。上述したように、情報処理装置101においては、スライドショーにより再生させる静止画の選択は、フォトアルバムを選択することにより行われるから、フォトアルバムがない場合、ユーザは、再生対象とする静止画を選択することができない。その後、処理はステップS51に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS56において、コンテンツ管理部231は、HDD220にフォトアルバムが記憶されていると判定した場合、そのことを出力制御部236に通知するとともに、HDD220に記憶されているフォトアルバムの情報(フォトアルバムのタイトル、アイコンの画像等)を出力制御部236に出力する。その後、処理はステップS58に進む。
ステップS58において、出力制御部236は、フォトアルバムの選択画面を表示させる。
この選択画面には、例えば、3つのフォトアルバムを表すアイコンが表示される。その右隣には、例えば、フォトアルバムのタイトルである「アルバム2」と、作成日時(取り込み日時)である「2004/6/2 1:00:32AM」が表示される。ユーザは、この選択画面から、所定のフォトアルバムを選択することができる。
フォトアルバムが選択されたとき、ステップS59において、コンテンツ管理部231は、選択されたフォトアルバムに格納されている静止画のフォーマットを確認し、ステップS60に進み、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式で圧縮された静止画(JPEGファイル)があるか否かを判定する。すなわち、この例においては、処理対象とする静止画がJPEGファイルとされている。
ステップS60において、コンテンツ管理部231は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEGファイルがないと判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS61に進む。
ステップS61において、出力制御部236は、JPEGファイルがないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「プレイリストの作成に利用できるファイルがありません。アルバムを選択しなおしてください。」のメッセージが表示される。この画面が表示された後、処理はステップS58に戻り、フォトアルバムの選択が再度行われる。
一方、ステップS60において、コンテンツ管理部231は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEGファイルがあると判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS62に進む。
ステップS62において、出力制御部236は、BGMの曲の選択画面を表示させる。タイトルやアイコンなどのBGMの曲の情報はBGM/テンプレート管理部232から供給されてくる。
この選択画面には、例えば、3つの曲を表すアイコンが表示され、その右隣には曲のタイトルが表示される。ユーザは、この選択画面から好みの曲を選択し、スライドショー時のBGMして用いることができる。上述したように、BGMの曲とテンプレートは対応付けられているから、ここでの曲の選択は、テンプレートの選択も意味する。
BGMの曲が選択されたとき、出力制御部236は、ステップS63において、それまでの選択の内容(作成されるプレイリストに関する設定)の確認画面を表示させる。
この画面には、例えば、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルである「旅のしおり」、ユーザにより選択されたBGMの曲のタイトルである「Music1」、および、「Music1」の再生時間である「2:00」等が表示される。ユーザは、設定の内容を確認し、この設定のままプレイリストを作成するか否かを選択することができる。
プレイリストを作成することが指示されたとき、ステップS84においてプレイリスト作成処理が行われる。このプレイリスト作成処理により、ユーザによる選択に応じた、図6に示すようなプレイリストがプレイリスト作成部135により作成される。プレイリスト作成処理の詳細については図25のフローチャートを参照して後述する。なお、ここで作成されるプレイリストは、「プレイリスト名」(図6)がまだ設定されていないものである。
以上のように、ユーザは、主に、フォトアルバムを選択する操作と、BGMの曲を選択する操作との2つの操作でプレイリストを作成することができる。
プレイリストが作成されたとき、ステップS65(図18)において、出力制御部236は、プレイリストのプレビュー再生や、プレイリストの保存を選択することのできる選択画面を表示させる。
図21は、図18のステップS65において表示される選択画面の例を示す図である。
図21の選択画面には、ステップS64で作成されたプレイリストのプレビュー再生を行うときに操作される再生ボタン331、プレイリストを保存するときに操作される保存ボタン332、および、これ以降の処理を中止するときに操作される中止ボタン333が表示されている。
ステップS66において、プレイリスト作成部235は、図21の再生ボタン331が操作され、プレビュー再生が選択されたか否かを判定し、プレビュー再生が選択されたと判定した場合、ステップS64の処理で作成したプレイリストを再生部234に出力する。
ステップS67において、プレビュー再生処理が行われ、ステップS64の処理で作成されたプレイリストが再生される。これにより、ユーザは、プレイリストにより規定される再生手順に従って再生される静止画がどのようなものであるのかを確認することができる。プレビュー再生処理の詳細については図26のフローチャートを参照して後述する。プレビュー再生処理が終了したとき、処理はステップS65に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS66において、プレイリスト作成部235は、プレイリストのプレビュー再生が選択されていないと判定した場合、ステップS68に進み、保存ボタン332が操作され、プレイリストの保存が選択されたか否かを判定する。
ステップS68において、プレイリスト作成部235は、プレイリストの保存が選択されていないと判定した場合、中止ボタン333が操作されたと判定し、そのことを出力制御部236に通知する。その後、処理はステップS69に進む。
ステップS69において、出力制御部236は、ウイザードの中止確認画面を表示させる。
この中止確認画面には、例えば、「プレイリストの作成/修正を中止します。よろしいですか?」のメッセージが表示され、その下に、「はい」と「いいえ」の文字が表示される。ユーザは、「はい」の文字を選択することによってプレイリストの作成を終了することができ、「いいえ」の文字を選択することによってプレイリストの作成を続けることができる。
ステップS70において、出力制御部236は、プレイリストの作成の中止が選択されたか否かを判定し、中止が選択されたと判定した場合、ステップS51に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。また、出力制御部236は、ステップS70において、中止が選択されていないと判定した場合、ステップS65に戻り、それ以降の処理を実行する。
一方、ステップS68において、プレイリスト作成部235は、プレイリストの保存が選択されたと判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS71に進む。プレイリストの保存が選択されたとき、ステップS64の処理で作成されたプレイリストがプレイリスト作成部235からコンテンツ管理部231に出力される。
ステップS71において、出力制御部236は、プレイリストのタイトル(プレイリスト名)の入力画面を表示させる。
この入力画面には、例えば、ユーザにより入力されたタイトルが表示されるタイトル入力欄が表示され、その下にキーボード(ソフトウエアキーボード)が表示される。ユーザは、例えば、このキーボードを操作し、プレイリストのタイトルを入力することができる。
プレイリストのタイトルが入力されたとき、ステップS72において、コンテンツ管理部231は、入力されたタイトルを確認し、ステップS73に進み、タイトルが適切であるか否かを判定する。
ステップS73において、コンテンツ管理部231は、入力されたタイトルが適切なものではないと判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS74に進む。例えば、同じタイトルが設定されているプレイリストが既にある場合や、入力されたタイトルの中に、使用が禁止されている文字が含まれている場合などに、タイトルが不適切なものとして判定される。
ステップS74において、出力制御部236は、入力されたタイトルが不適切であることを通知するエラー画面を表示させる。
例えば、同じタイトルが設定されているプレイリストが既にある場合に表示されるエラー画面には、「入力された名前は重なっているか、不正です。タイトル名を変更してください。」のメッセージが表示されている。
また、例えば、入力されたタイトルの中に、使用が禁止されている文字が含まれている場合に表示されるエラー画面には、上述のエラー画面に表示されるものと同じメッセージに加えて、「以下の文字を使用することはできません。」のメッセージと、使用できない文字が表示されている。
タイトルが不適切であることを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS71に戻り、タイトルの入力が再度行われる。
一方、ステップS73において、コンテンツ管理部231は、入力されたタイトルが適切なものであると判定した場合、ステップS75に進み、HDD220の空き容量を確認する。
ステップS76において、コンテンツ管理部231は、プレイリストを保存可能な空き容量がHDD220にあるか否かを判定し、空き容量がないと判定した場合、そのことを出力制御部236に通知する。その後、処理はステップS77に進む。
ステップS77において、出力制御部236は、空き容量が不足していることを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「ハードディスクの容量が不足しています。不要なタイトルやトラック、フォトを削除してください。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。
空き容量が不足していることを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS71に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS76において、コンテンツ管理部231は、プレイリストを保存可能な空き容量がHDD220にあると判定した場合、ステップS78に進み、作成されたプレイリストを「フォト」に属する1つのコンテンツとして保存する。これにより、メニュー画面の「フォト」には、保存されたプレイリストのアイコンが表示される。
図22は、「フォト」に属するコンテンツとしてプレイリストが追加されたメニュー画面の例を示す図である。
図22の画面には、カテゴリアイコン291乃至294、およびカテゴリアイコン311が横方向に配列して表示され、いま選択されているカテゴリが「フォト」とされている。「フォト」が選択されたとき、カテゴリアイコン291の下には、図22に示されるように、図18のステップS68の処理で保存されたプレイリストを表すアイコン341が表示される。アイコン341の右隣には、プレイリストのタイトルである「旅行」が表示されている。
このように、プレイリストは、他の静止画コンテンツ(フォトアルバム)と同じように、「フォト」のコンテンツとしてメニュー画面に表示される。従って、ユーザは、他の静止画コンテンツと同じ感覚でプレイリストを選択し、その再生等を行うことができる。図22の画面において、アイコン341の下に表示されているコンテンツアイコン342および343は、フォトアルバムを表すアイコンである。なお、フォトアルバムを表すアイコンに並んでプレイリストを表すアイコンが表示されるのではなく、フォトアルバムを表すアイコンに並んで1つのフォルダが表示され、その下の層に、作成されたプレイリストのアイコンが表示されるようにしてもよい。
プレイリストが保存されたとき、ステップS79(図19)において、コンテンツ管理部231は、テレビジョン番組の録画が録画/再生部217により行われているか否かを確認する。
上述したように、情報処理装置101においては、プレイリストの再生結果と等価である出力ベクタデータをビデオコンテンツ(スライドショーコンテンツ)として保存することができるようになされており、ここでは、そのスライドショーコンテンツの作成が可能であるか否かが確認される。MPEG2エンコードを行う録画/再生部217が、テレビジョン番組の録画などのMPEG2エンコードを既に実行しているときには、同種のコンテンツとみなされるスライドショーコンテンツの作成は不可とされる。当然、このような制限をかけないようにしてもよい。つまり、ここでの確認は行われないようにすることも可能である。
ステップS80において、コンテンツ管理部231は、録画/再生部217が録画実行中であるか否かを判定し、録画実行中であると判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS81に進む。
ステップS81において、出力制御部236は、スライドショーコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「プレイリストを保存しました。録画中はビデオの作成はできません。録画終了後、プレイリストからビデオ作成をしてください。プレイリスト作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。このメッセージでいう「ビデオ」は、「スライドショーコンテンツ」のことである。
スライドショーコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS51に戻り、それ以降の処理が行われる。ユーザは、メニュー画面から、「フォト」に属するコンテンツとして表示されるプレイリストのアイコンを選択し、そのとき表示されるサブメニュー(プレイリストを用いて行うことができる操作の一覧)からスライドショーコンテンツの作成を行うことができる。このエラー画面に表示されるメッセージのうちの「録画終了後、プレイリストからビデオ作成をしてください。」は、そのことを表している。
一方、ステップS80において、コンテンツ管理部231は、録画/再生部217が録画実行中ではない、すなわち、スライドショーコンテンツの作成が可能であると判定した場合、ステップS82に進み、HDD220に記憶されているビデオコンテンツ(テレビジョン番組、スライドショーコンテンツを含む)の数を確認する。すなわち、この例においては、HDD220に記憶させることが可能なビデオコンテンツの数に上限が設定されており、その上限の数だけビデオコンテンツが既に記憶されている場合、それ以上のビデオコンテンツの記憶はできないものとされている。
ステップS83において、コンテンツ管理部231は、ビデオコンテンツの数が所定の数以下であるか否かを判定し、所定の数以下ではない(上限に達している)と判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS84に進む。
ステップS84において、出力制御部236は、スライドショーコンテンツの作成(保存)ができないことを通知するエラー画面を表示させる。
このエラー画面には、例えば、「タイトルがいっぱいです。不要なタイトルやトラック、フォトを削除してください。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示される。
ビデオコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS51に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS83において、コンテンツ管理部231は、ビデオコンテンツの数が所定の数以下であると判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS85に進む。
ステップS85において、出力制御部236は、スライドショーコンテンツを保存するか否かを選択する選択画面を表示させる。
図23は、図19のステップS85において表示される選択画面の例を示す図である。
図23の画面には、「プレイリストを保存しました。続けてスライドショーコンテンツを保存する場合には、『スライドショーコンテンツを保存する』を選択してください。」のメッセージが表示されている。
また、図23の画面の下には、スライドショーコンテンツを保存するとき選択される「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が表示されたGUIボタン351と、スライドショーコンテンツを保存することなく処理を終了させる「終了する」の文字が表示されたGUIボタン352が表示されている。ユーザは、リモートコントローラを操作して「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が表示されたGUIボタン351を選択することにより、スライドショーコンテンツをHDD220に保存させることができる。
ステップS86において、コンテンツ管理部231は、図23の選択画面から「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が選択されたか否かを判定し、「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が選択されていない、すなわち、図23の選択画面から「終了する」の文字が選択されたと判定した場合、そのことを出力制御部236に通知し、ステップS87に進む。
ステップS87において、出力制御部236は、ウイザードの中止確認画面を表示させる。ここで表示される中止確認画面は、図18のステップS69において表示される画面と同じ画面である。
ステップS88において、中止確認画面からウイザードの中止が選択されたかが判定され、中止が選択されたと判定された場合、ステップS51に戻り、それ以降の処理が行われる。また、ステップS88において、ウイザードの中止が選択されていないと判定された場合、ステップS85に戻り、スライドショーコンテンツを保存するか否かが再度選択される。
一方、ステップS86において、コンテンツ管理部231は、図23の選択画面から「スライドショーコンテンツを保存する」の文字が選択されたと判定した場合、ステップS89に進む。
ステップS89において、スライドショーコンテンツ作成処理が行われる。スライドショーコンテンツ作成処理により作成されたスライドショーコンテンツはスライドショーコンテンツ作成部233からコンテンツ管理部231に出力され、HDD220に記憶される。スライドショーコンテンツ作成処理の詳細については図27のフローチャートを参照して後述する。
ステップS90において、出力制御部236は、スライドショーコンテンツの保存が完了したことを通知する保存完了画面を表示させる。
この保存完了画面には、例えば、ステップS89の処理で作成されたスライドショーコンテンツが「ビデオ」に属するコンテンツの1つとして保存されたことを通知するメッセージが表示される。
これにより、メニュー画面の「ビデオ」には、スライドショーコンテンツを表すアイコンが追加されて表示される。
図24は、「ビデオ」に属するコンテンツのアイコンとしてスライドショーコンテンツを表すアイコンが追加されたメニュー画面の例を示す図である。
図24の画面には、カテゴリアイコン292乃至295が横方向に配列して表示され、いま選択されているカテゴリが「ビデオ」とされている。このとき、カテゴリアイコン293の下には、図24に示すように、スライドショーコンテンツを表すアイコン361が表示される。
このアイコン361の右隣には、スライドショーコンテンツのタイトルである「旅行1」が表示されている。すなわち、図24のアイコン361で表されるスライドショーコンテンツは、図22のアイコン341で表されるプレイリストの再生結果から作成されたものであり、図22のアイコン341で表されるプレイリストのタイトルと同じタイトルが設定されている。
このように、プレイリストの再生結果から作成されたスライドショーコンテンツは、テレビジョン番組などの他のビデオコンテンツと同じように、「ビデオ」に属するコンテンツとしてメニュー画面に表示される。従って、ユーザは、他のビデオコンテンツと同じ感覚でスライドショーコンテンツを選択し、その再生等を行うことができる。図24の画面において、アイコン361の下に表示されているコンテンツアイコン362および363は、テレビジョン番組のビデオコンテンツを表すアイコンである。
なお、ユーザは、他のテレビジョン番組のビデオコンテンツと同様、スライドショーコンテンツについても、それを光ディスク225に書き込ませたり(記録させたり)、通信部221を介して他の機器に送信したりすることも可能である。従って、ユーザは、スライドショーコンテンツが記録された光ディスク225を他のプレーヤなどに装着して、スライドショーコンテンツを視聴することもできる。
以上のような、スライドショーに関する一連の処理において、上述した図12および図13のフローチャートを参照して説明した出力ベクタデータ生成処理が実行される。これにより、情報処理装置101は、BGMと再生時間が一致する画像をスライドショーとしてユーザに提供することができる。つまり、情報処理装置101は、どのような長さの曲がBGMとして指定されても、音楽付き写真スライドショーの先端および終端を音楽に合わせて調整し、完成度の高い高品質なスライドショーをユーザに提供することができ、ユーザの満足度を向上させることができる。つまり、情報処理装置101は、音楽付き写真スライドショーコンテンツにおいて、音声のみが出力されたり、画像のみが表示されたりすることを抑制することができる。
また、出力ベクタデータ生成部242が、末尾フェードアウト区間を検出し、その区間に割り当てられた画像コンテンツに対してフェードアウト処理を施したり(フェードアウト処理を施す設定をベクタデータに追加したり)、追加の画像処理を画像コンテンツに対して施したり(追加画像処理設定をベクタデータに追加したり)することにより、情報処理装置101は、BGMと雰囲気が一致する画像をスライドショーとしてユーザに提供することができ(BGMと画像に一体感のあるスライドショーをユーザに提供することができ)、スライドショーのコンテンツとしての完成度を高め、視聴者であるユーザの、スライドショーに対する満足度を向上させることができる。
次に、図25のフローチャートを参照して、図17のステップS64において行われるプレイリスト作成処理について説明する。
ステップS101において、プレイリスト作成部235は、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルなどの識別情報を取得し、ステップS102に進み、ユーザにより選択されたBGMの曲の識別情報と、その曲に対応付けられているテンプレートの識別情報を取得する。ユーザによりフォトアルバムが選択されたとき、そのタイトルなどがコンテンツ管理部231から供給されてくる。また、ユーザによりBGMの曲が選択されたとき、その曲の識別情報と、曲に対応付けられているテンプレートの識別情報がBGM/テンプレート管理部232から供給されてくる。
ステップS103において、プレイリスト作成部235は、ステップS101で取得したフォトアルバムの識別情報を「フォトアルバム」(図6)として記述し、また、ステップS102で取得したBGMの曲とテンプレートの識別情報をそれぞれ「使用曲」、「使用テンプレート」として記述することによりプレイリストを作成する。プレイリストが作成された後、処理は図17のステップS64に戻り、それ以降の処理が行われる。
なお、「優先画像」がユーザにより選択されている場合、その記述も行われる。また、「プレイリスト名」は、ユーザによりタイトルが入力されたとき(図18のステップS73で適切なタイトルであると判定されたとき)にプレイリストに記述される。
このような処理によりプレイリスト作成部235により作成されたプレイリストは、ユーザによりプレイリストのプレビュー再生が指示されたとき再生部234に供給される。また、保存することが指示されたとき、コンテンツ管理部231に供給される。
次に、図26のフローチャートを参照して、図18のステップS67において行われるプレビュー再生処理について説明する。このプレビュー再生処理は、プレイリストに基づいて行われる。
ステップS121において、プレイリスト再生制御部241(図10)は、プレイリスト作成部235から供給されてきたプレイリストを取得し、それを解析し、出力ベクタデータの生成に必要な情報を出力ベクタデータ生成部242に供給する。
出力ベクタデータ生成部242は、ステップS122において、図12および図13を参照して説明した出力ベクタデータ生成処理をサブフローとして実行し、プレイリスト(プレイリスト再生制御部241より供給される情報)に基づいて出力ベクタデータを生成する。
つまり、出力ベクタデータ生成部242は、図12および図13の出力ベクタデータ生成処理を実行し、BGMデータの演奏区間にエフェクトを施した静止画(画像コンテンツ)の表示を割り当て、さらに、必要に応じて画像コンテンツに対して画像処理を行い、BGM(BGMの曲の長さおよび曲調)に応じた表現の画像が表示されるように出力を制御する出力ベクタデータを生成する。そして、出力ベクタデータ生成部242は、その生成した出力ベクタデータをBGM再生部244、抽出部245、およびエフェクト画像処理部246に供給する。
なお、図12および図13において、出力ベクタデータ生成部242は、ステップS40の処理を終了した後、出力ベクタデータ生成処理を終了するように説明したが、この場合、出力ベクタデータ生成部242は、出力ベクタデータ生成処理をサブフローとして実行するので、全ての処理が終了した後、ステップS122に処理を戻し、ステップS123以降の処理を実行させる。
ステップS123において、BGM再生部244は、このように生成された出力ベクタデータに基づいてBGMデータを取得して再生し、それをエフェクト画像処理部246等に供給する。抽出部245は、ステップS124において、この出力ベクタデータに基づいて、フォトアルバムを取得し、そのフォトアルバムより画像データ(再生対象の静止画)を抽出し、それを内部メモリ247に保持させる。
ステップS125において、エフェクト画像処理部246は、出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ247より画像データを取得し、その画像データに対してエフェクト画像処理を施して出力データを生成する。
ステップS126において、エフェクト画像処理部246は、生成された出力データを出力制御部236に出力する。出力制御部236は、所定のタイミングでその出力データを情報処理装置101の外部(例えばTV102等)に出力する。
プレイリスト再生制御部241は、ステップS127においてプレビュー再生処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS123に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS127においてプレビュー再生処理を終了すると判定した場合、プレイリスト再生制御部241は、処理をステップS128に進める。ステップS128において、エフェクト画像処理部246は、出力データの生成に利用した出力ベクタデータを内部メモリ247に保持させ、プレビュー再生処理を終了し、図17のステップS67に処理を戻し、それ以降の処理を実行させる。
このように、出力ベクタデータ生成部242が、プレビュー再生処理において、プレイリストに基づいて、画像コンテンツを音声コンテンツの演奏時間に割り当て、その画像コンテンツに対して音声コンテンツの曲調に応じた画像処理を施すように制御する出力ベクタデータを生成するので、情報処理装置101は、どのような長さの曲がBGMとして指定されても、完成度の高い高品質なスライドショーをユーザに提供することができ、ユーザの満足度を向上させることができる。つまり、情報処理装置101は、音楽付き写真スライドショーコンテンツにおいて、音声のみが出力されたり、画像のみが表示されたりすることを抑制することができる。
また、出力ベクタデータ生成部242が、プレビュー再生処理において、末尾フェードアウト区間を検出し、その区間に割り当てられた画像コンテンツに対してフェードアウト処理を施したり(フェードアウト処理を施す設定をベクタデータに追加したり)、追加の画像処理を画像コンテンツに対して施したり(追加画像処理設定をベクタデータに追加したり)することにより、情報処理装置101は、BGMと雰囲気が一致する画像をスライドショーとしてユーザに提供することができ(BGMと画像に一体感のあるスライドショーをユーザに提供することができ)、スライドショーのコンテンツとしての完成度を高め、視聴者であるユーザの、スライドショーに対する満足度を向上させることができる。
次に、図27のフローチャートを参照して、図19のステップS89において行われるスライドショーコンテンツ作成処理について説明する。このスライドショーコンテンツは、上述したように、エフェクト(画像)がBGM(音声)の演奏時間に割り当てられた(さらに、BGMの曲調に応じて画像処理が施された)出力ベクタデータより生成される。また、このスライドショーコンテンツ作成処理は、プレイリスト作成処理の続きとして実行される。
つまり、ユーザの指示等に基づいてスライドショーコンテンツ作成処理が開始されると、スライドショーコンテンツ作成部233は、ステップS141において、再生部234の内部メモリ247に保持されている出力ベクタデータを取得する。
出力ベクタデータを取得すると、スライドショーコンテンツ作成部233は、ステップS142において、その取得した出力ベクタデータにタイトル等のその他の情報を付加する等してスライドショーコンテンツを作成する。作成されたスライドショーコンテンツは、コンテンツ管理部231に供給される。
コンテンツ管理部231は、ステップS143において、そのスライドショーコンテンツをHDD220に供給して記憶させ、スライドショーコンテンツ作成処理を終了し、処理を図19のステップS89に戻し、それ以降の処理を実行させる。
このようにスライドショーコンテンツが記憶されると、メニュー画面の「ビデオ」にはスライドショーコンテンツを表すアイコンが1つ追加される。
次に、図28のフローチャートを参照して、情報処理装置101により行われるプレイリスト再生処理について説明する。
この処理は、以上のような一連の処理によって作成されたプレイリストの再生が、メニュー画面からユーザにより指示されたときに行われる処理である。つまり、このプレイリスト再生処理は、図24のフローチャートを参照して説明したプレビュー再生処理と基本的に同様の処理が行われる。
すなわち、ステップS161において、プレイリスト再生制御部241(図10)は、メニュー画面からユーザにより選択されたプレイリストを取得し、それを解析し、出力ベクタデータの生成に必要な情報を出力ベクタデータ生成部242に供給する。この処理は、図26のステップS121に対応する。
出力ベクタデータ生成部242は、ステップS162において、図12および図13を参照して説明した出力ベクタデータ生成処理をサブフローとして実行し、プレイリスト(プレイリスト再生制御部241より供給される情報)に基づいて出力ベクタデータを生成する。この処理は、図26のステップS122に対応する。ただし、この場合、出力ベクタデータ生成部242は、全ての処理が終了した後、ステップS162に処理を戻し、ステップS163以降の処理を実行させる。
ステップS163において、BGM再生部244は、出力ベクタデータに基づいてBGMデータを取得して再生し、それをエフェクト画像処理部246等に供給する。この処理は図26のステップS123に対応する。抽出部245は、ステップS164において、出力ベクタデータに基づいて、フォトアルバムより画像データ(再生対象の静止画)を抽出し、それを内部メモリ247に保持させる。この処理は図26のステップS124に対応する。
ステップS165において、エフェクト画像処理部246は、出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ247より画像データを取得し、その画像データに対してエフェクト画像処理を施して出力データを生成する。この処理は図26のステップS125に対応する。
ステップS166において、エフェクト画像処理部246は、生成された出力データを出力制御部236に出力する。出力制御部236は、所定のタイミングでその出力データを情報処理装置101の外部(例えばTV102等)に出力する。この処理は図26のステップS126に対応する。
ステップS167において、プレイリスト再生制御部241は、プレイリスト再生処理を終了するか否かを判定する。この処理は、図26のステップS127に対応する。プレイリスト再生処理を終了しないと判定した場合、プレイリスト再生制御部241は、処理をステップS163に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS167においてプレイリスト再生処理を終了すると判定した場合、プレイリスト再生制御部241は、プレイリスト再生処理を終了する。
次に、図29のフローチャートを参照して、情報処理装置101により行われるスライドショーコンテンツの再生処理について説明する。
この処理は、上述したような一連の処理によって作成されたスライドショーコンテンツの再生が、メニュー画面からユーザにより指示されたときに行われる処理である。つまり、このスライドショーコンテンツ再生処理も、図28のフローチャートを参照して説明したプレイリスト再生処理と基本的に同様の処理が行われる。
ただし、このスライドショーコンテンツ再生処理の場合、プレイリストは用いずに、スライドショーコンテンツ(出力ベクタデータ)を利用する。
従って、スライドショーコンテンツ再生制御部243(図10)は、ステップS181において、メニュー画面からユーザにより選択されたスライドショーコンテンツを取得し、その中に含まれる出力ベクタデータを取得する。そして、スライドショーコンテンツ再生制御部243は、その取得した出力ベクタデータをBGM再生部244、抽出部245、およびエフェクト画像処理部246に供給する。この処理は、図28のステップS161およびステップS162に対応する。
ステップS182において、BGM再生部244は、出力ベクタデータに基づいてBGMデータを取得して再生し、それをエフェクト画像処理部246等に供給する。この処理は図28のステップS163に対応する。抽出部245は、ステップS183において、出力ベクタデータに基づいて、フォトアルバムより画像データ(再生対象の静止画)を抽出し、それを内部メモリ247に保持させる。この処理は図28のステップS164に対応する。
ステップS184において、エフェクト画像処理部246は、出力ベクタデータに基づいて、内部メモリ247より画像データを取得し、その画像データに対してエフェクト画像処理を施して出力データを生成する。なお、この処理は図28のステップS165に対応する。
ステップS185において、エフェクト画像処理部246は、生成された出力データを出力制御部236に出力する。この処理は図28のステップS166に対応する。
スライドショーコンテンツ再生制御部243は、ステップS186においてスライドショーコンテンツ再生処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS182に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS186においてスライドショーコンテンツ再生処理を終了すると判定した場合、スライドショーコンテンツ再生制御部243は、スライドショーコンテンツ再生処理を終了する。
これにより、ユーザは、テレビジョン番組などの他のビデオコンテンツと同様の感覚でスライドショーコンテンツを視聴することができる。
以上のように、情報処理装置101は、BGMと再生時間が一致する画像をスライドショーとしてユーザに提供することができる。つまり、情報処理装置1は、どのような長さの曲がBGMとして指定されても、音楽付き写真スライドショーの先端および終端を音楽に合わせて調整し、完成度の高い高品質なスライドショーをユーザに提供することができ、ユーザの満足度を向上させることができる。つまり、情報処理装置101は、音楽付き写真スライドショーコンテンツにおいて、音声のみが出力されたり、画像のみが表示されたりすることを抑制することができる。
また、出力ベクタデータ生成部242が、末尾フェードアウト区間を検出し、その区間に割り当てられた画像コンテンツに対してフェードアウト処理を施したり(フェードアウト処理を施す設定をベクタデータに追加したり)、追加の画像処理を画像コンテンツに対して施したり(追加画像処理設定をベクタデータに追加したり)することにより、情報処理装置101は、BGMと雰囲気が一致する画像をスライドショーとしてユーザに提供することができ(BGMと画像に一体感のあるスライドショーをユーザに提供することができ)、スライドショーのコンテンツとしての完成度を高め、視聴者であるユーザの、スライドショーに対する満足度を向上させることができる。
なお、上述したテンプレートは、情報処理装置101内に予め用意されているもので有っても良いし、ネットワークを介して接続されるサーバからダウンロードされたものや、光ディスク225などを介して取り込まれたものであってもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図8に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているメモリカード223や光ディスク225により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM212や、HDD220に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、各ステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 BGMデータ, 2 メタデータ, 3 音声データ, 4 曲名, 5 演奏者, 6 作曲者, 7 再生時間, 11 BGMデータ格納領域, 12 メタデータ格納領域, 13 音声データ格納領域, 22 再生時間, 23 先頭無音区間, 24 末尾フェードアウト区間, 25 末尾無音区間, 31 画像コンテンツ, 32 再生時間, 101 情報処理装置, 102 テレビジョン受像機, 231 コンテンツ管理部, 232 BGM/テンプレート管理部, 233 スライドショーコンテンツ作成部, 234 再生部, 235 プレイリスト作成部, 236 出力制御部, 241 プレイリスト再生制御部, 242 出力ベクタデータ生成部, 243 スライドショーコンテンツ再生制御部, 244 BGM再生部, 245 抽出部, 246 エフェクト画像処理部, 247 内部メモリ, 249 デコード処理部, 251 BGMデータ取得部, 252 BGMデータ伸張部, 253 先頭無音区間検出部, 254 末尾無音区間検出部, 255 末尾フェードアウト区間検出部, 256 演奏区間特定部, 257 再生時間詳細情報解析部, 258 フォトアルバム情報取得部, 259 エフェクト取得部, 260 画像コンテンツ割り当て部, 261 追加画像処理設定追加部, 262 フェードアウト処理設定部, 263 再生時間詳細情報保存制御部, 264 出力ベクタデータ供給部, 271 演奏区間