JPH08314485A - 情報記録媒体と情報記録方法、情報再生方法と再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、カラオケシステム全体をよりコン
パクトに構築するものである。 【解決手段】ＣＤサイズのディスクには、主映像（６０
４）としてカラオケ場面動画情報がデジタル記録され、
複数の音声ストリーム（６０３）には異なる複数のカラ
オケ演奏情報がデジタル記録され、複数の副映像チャン
ネル（６０２）には、各カラオケ演奏情報に対応する歌
詞及び題名情報がデジタル記録されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば高密度記
録される光学式ビデオディスクなどの情報記録媒体と情
報記録方法、情報記録媒体から情報を再生するための情
報再生方法と再生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、映像メデイアにおいては、直
径３０ｃｍの光学式ディスクに主映像動画と音声とをま
とめて記録し、再生できるようにしたレーザーディスク
（以下ＬＤと記す）が開発されている。

【０００３】この主の例えばカラオケ用ソフトのパッケ
ージメディアとしてのＬＤには、カラオケ１曲に対して
主映像の背景動画映像のデータとカラオケ演奏曲（音
声）のデータとが−対一に対応して記録されている。

【０００４】このＬＤには、ディスク１枚にそのディス
クの再生時間内で収録可能な時間長分のデータが記録さ
れている。例えば１枚のＬＤの記録再生の最大時間が５
０分の場合、カラオケ１曲あたり曲の長さが平均５分と
すると、ディスク１枚あたり正味１０曲分が記録される
ことになる。

【０００５】ところで、カラオケ店などでは、通常、５
００曲程度のカラオケ曲ソフトをＬＤで用意する必要が
ある。すると、ＬＤＩ枚あたり１０曲を記録可能とし
て、５００曲を用意するには５０枚のデイスクが必要と
なる。

【０００６】しかし、ＬＤは直径３０ｃｍ、その厚さが
３ｍｍ、１枚あたりの重量が２００ｇもあるため、５０
枚のディスクの総重量は１０Κｇとなり、これを収納す
るためにはかなり大ががりなディスク収納冬ペースとデ
ィスクチェシチャー機構が必要である一方、近年のデジ
タル動画圧縮技術と高密度記録再生技術の進歩によつ
て、直径１２ｃｍのコンパクトディスク（ＣＤ）と同じ
大きさのディスクに、ＬＤと同程度の画質及び音質でデ
ータを記録し再生可能なＣＤビデオデイスクとそのシス
テムが開発されつつある。このＣＤビデオディスクは、
ＣＤと同じｌ２ｃｍ幅のディスク中にＭＰＥＧ１（Ｍｏ
ｖｉｎｇ Ｐｉｃｔｕｒｅ Ｅｘｐｅｒｔ Ｇｒｏｕｐ
１）規格に基づいたデジタル圧縮動画像とデジタル圧縮
音声とが記録されるもので、片面でＣＤと同じ最大７４
分程度の音声と画像との記録／再生が可能である。

【０００７】通常、ＣＤはディスクのザイズが１２ｃｍ
であり重さが２０ｇであるため、５０枚のデイスクが必
要であつたとしてもトータルの重量はｌｋｇで済む上、
収納スペース的にもＬＤに比べてずっと少ないスペース
で済む。さらにチエンジャーの機構や規模もずっと簡単
な構造で済むというメリットがある。当然これらのメリ
ットはコストに反映されるため、ＣＤを利用した５００
曲のカラオケシステムは、ＬＤに比べて遥かに安く構築
できることが期待できる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記したようにＣＤは
ディスクのザイズが１２ｃｍであり重さが２０ｇである
ため、５０枚のデイスクが必要であつたとしてもトータ
ルの重量はｌｋｇで済む上、収納スペース的にもＬＤに
比べてずっと少ないスペースで済む。さらにチエンジャ
ーの機構や規模もずっと簡単な構造で済むというメリッ
トがある。当然これらのメリットはコストに反映される
ため、ＣＤを利用した５００曲のカラオケシステムは、
ＬＤに比べて遥かに安く構築できることが期待できる。

【０００９】そこでこの発明の目的は、ＣＤサイズのデ
ィスクをカラオケメディアに利用できるようにし、かつ
１枚のデイスクに多くのカラオケ曲を記録することによ
り、カラオケシステム全体をよりコンパクトに構築でき
る情報記録媒体、情報記録方法、情報再生方法及び再生
装置を提供することにある。

【００１０】またこの発明の目的は、ＣＤサイズのディ
スクにカラオケ用の情報が記録された場合、特定の歌詞
及び題名情報に対して、同じ曲であるがそれぞれ異なる
ビートあるいは楽器によるカラオケ演奏情報とを関連付
ける関連情報を設けることにより、操作上の安定性と容
易性を得る情報記録媒体、情報記録方法、情報再生方法
及び再生装置を提供することにある。

【００１１】さらにこの発明の目的は、カラオケ用の情
報記録がなされたＣＤサイズのディスクを再生する場
合、許容された音声ストリーム以外への音声切り換え動
作を無効とする機能を持ち、誤操作を防止することがで
きる情報再生方法とその装置を提供することにある。

【００１２】そしてこの発明の目的は、１つの映像情報
と、前記映像情報との再生時間長とは異なる再生時間長
を持つ音声情報との再生が同時にスタートした場合、音
声情報の再生終了に合わせて、映像情報の再生をフェー
ドアウトできるようにした情報記録媒体、情報記録及び
再生方法とその装置を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明の記録媒体は、所定時間長の主映像情
報に対応して、複数の音声情報と複数の副映像情報とが
記録され、前記主映像情報としてはカラオケ背景動画情
報が記録されており、前記複数の音声情報としてはそれ
ぞれ異なる複数のカラオケ演奏情報が記録されており、
前記複数のカラオケ演奏情報のそれぞれの終了を示す終
了識別データが記録されており、前記複数の副映像情報
としては前記各カラオケ演奏情報に対応する歌詞及び題
名情報が記録されている。

【００１４】またこの発明の記録媒体は、一部の領域に
管理データ、他の領域には前記管理データにより制御手
順が定義されているメインデータが記録されており、こ
のメインデータが先のカラオケ背景動画情報、複数のカ
ラオケ演奏情報、複数の歌詞及び題名情報であり、前記
管理データとしては、特定の前記副映像情報と前記複数
のカラオケ演奏情報のうちの幾つかとを強制的に関連つ
けた関連情報を含むものである。

【００１５】また発明の記録方法は、所定時間長の主映
像情報に対して複数の音声情報と複数の副映像情報とを
所定記録媒体に圧縮記録する情報記録方法において、前
記主映像情報としてはカラオケ背景動画情報を記録する
工程と、前記複数の音声情報としてはそれぞれ異なるカ
ラオケ演奏情報を記録する工程と、前記複数のカラオケ
演奏情報のそれぞれの終了を示す終了識別データを記録
する工程と、前記複数の副映像情報としては前記複数の
カラオケ演奏情報に対応する歌詞及び題名情報を記録す
る工程とを有する。

【００１６】これにより、この発明では、カラオケメデ
ィアにおいて、ＣＤサイズの１枚のディスクへの収録曲
数が数倍に増え、これを利用したカラオケシステム全体
をよりコンパクトに構築できる。また記特定の副映像情
報と前記複数のカラオケ演奏情報とを関連つけた前記関
連情報を有効に活用して、同じ歌詞及び題名情報を再生
しながら、異なる楽器またはオーケストラによるカラオ
ケ演奏情報を再生することができ、視聴者は、同じ曲で
も異なる雰囲気のバックミュージックを選択できる。

【００１７】また、それぞれ再生時間長の異なる複数の
カラオケ演奏情報の背景映像を共有することができる。
あるいは、記特定の副映像情報と前記複数のカラオケ演
奏情報とを関連つけた関連情報を利用して、異なるビー
ト又は楽器により同じ歌詞を楽しむことができる。

【００１８】また、上記の記録媒体を使用するときに
は、前記終了識別データを有効に活用して、カラオケ演
奏情報が終了したときに、カラオケ背景動画情報に対し
てフェードアウトを行うことができる。

【００１９】さらにこの発明の再生方法、及びこの発明
の再生装置は、操作手段からのカラオケ演奏情報の再生
指示により、記録媒体に記録されているカラオケ背景動
画情報、複数のカラオケ演奏情報、複数の歌詞及び題名
情報に関するシステム制御情報を前記記録媒体から読込
む読込み工程及び手段と、読込んだ前記システム制御情
報から、再生指示された指定カラオケ演奏情報が前記記
録媒体に記録されているか否かを検出する検出工程及び
手段と、前記検出工程における検出結果が、前記指定カ
ラオケ演奏情報が記録されていることを示した場合、前
記指定カラオケ演奏情報と、この指定カラオケ演奏情報
に対応する歌詞及び題名情報、及び前記カラオケ背景動
画情報を前記記録媒体から所定時間長毎に読み出す読み
出し工程及び手段と、前記読み出し工程により読み出さ
れた前記カラオケ演奏情報を復号化し、復号化された前
記カラオケ演奏情報をオーディオ信号として出力するオ
ーディオ復号及び出力工程及び手段と、前記読み出し工
程により読み出された前記歌詞及び題名情報及び前記カ
ラオケ背景動画情報を復号化し、復号化された前記歌詞
及び題名情報及び前記カラオケ背景動画情報を画像信号
として出力する画像復号及び出力工程及び手段とを具備
する。

【００２０】またこの発明の再生装置は再生するディス
クが、一部の領域に管理データ、他の領域には前記管理
データにより制御手順が定義されているメインデータが
記録されており、このメインデータがカラオケ背景動画
情報、複数のカラオケ演奏情報、複数の歌詞及び題名情
報であり、前記管理データとしては、特定の前記歌詞及
び題名情報と前記複数のカラオケ演奏情報のうちの幾つ
かとを強制的に関連つけた関連情報を含むものであり、
前記再生装置は、前記特定の前記歌詞及び題名情報が再
生されているときは、前記関連情報により許容されたカ
ラオケ演奏情報以外への音声切り換え動作を無効とする
機能を持つものである。

【００２１】またこの発明の再生装置は、カラオケ演奏
情報が終わることに連動して、歌詞及び題名情報の映像
をフェードアウトする機能を備えるものである。これに
よりこの発明では、１種類のカラオケ背景動画像の画面
を利用して複数の曲およぴ歌詞及び題名を再生できる。
これによりカラオケメディアにおいて、ＣＤサイズの１
枚のディスクへの収録曲数が数倍に増え、これを利用し
たカラオケシステム全体をよりコンパクトに構築でき
る。

【００２２】また、許容された音声ストリーム以外への
音声切り換え動作を無効とする機能を持ち、誤操作を防
止することができる。またカラオケ演奏情報が終了した
際、対応する歌詞及び題名情報及びカラオケ背景動画情
報がフェードアウトされ、映像が徐々に暗くなって終わ
るので、１種類のカラオケ背景動画像画面上で複数の曲
の切り替えに違和感がなくなる。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。まず、デジタル圧縮された１つの
動画像と、同じくディジタル圧縮された複数の音声デー
タとが記録されたＣＤサイズ（幅ｌ２ｃｍ、重さ２０
ｇ）の記録媒体としてのディスクについて説明する。

【００２４】このデイスクには、その内周側に菅理領域
が存在し、その外周側にデータ領域が存在する。管理領
域には、後述するように、データ領域に記録されている
動画像およぴ音声のプログラムを管理するための管理デ
ータが記録されている。

【００２５】データ領域のデータは、ー定の基準に基づ
いたデータ量を持ったデータユニット（ＤＵＴ）という
記録単位で構成されており、１つのＤＵＴは、ＤＵＴヘ
ッダ、副映像データ、音声データ及び動画像データから
構成されている。

【００２６】ＤＵＴヘッダに記録されているデータは、
そのＤＵＴの属性情報である。副映像データは、例えば
映画の字幕やカラオケの歌詞及び題名などの情報であ
り、動画である主映像に重ね合わせて表示できる。この
副映像データは複数チヤンネル分記録されており、１チ
ャンネルで例えば日本語の字幕とか歌詞及び題名などが
再生可能である。したがって、複数チャンネルあるとい
うことは１つの映画あるいはｌ曲の音楽に対して、複数
の言語での字幕や歌詞及び題名などの表示が可能という
ことである。

【００２７】音声データも上記の副映像データと同様に
複数のチャンネル（音声の場合は、以後ストリームとい
う呼び方を使う）分のデータが記録できるようになって
おり、各ストリームに異なつた言語の音声を記録するこ
とができる。したがって、副映像の場合と同様に、１つ
の映画の再生において日本語、英語、フランス語、イタ
リア語・・・などといった言語での音声を再生すること
ができる。

【００２８】主映像は、例えばΜＰＥＧ２規格などの高
能率動画像圧縮符号化技術に基づいて処理されている。
例えばＮＴＳＣの映像信号フレームの３０フレーム分
（つまり約１秒分）の映像データを単位として処理され
ている。

【００２９】ＭＰＥＧ２規格の動画像圧縮技術の場合、
複数のフレームのデータがＧＯＰ（Ｇｒｏｕｐ ｏｆ
Ｐｉｃｔｕｒｅ）という構成をなしている。１ＧＯＰを
構成するデータ量は画像圧縮技術に従い画面の内容によ
り異なる。

【００３０】映像データを符号化する際には、まず複数
のＧＯＰをまとめてパケット化し、このパケット相当分
の音声データと副映像データとが符号化されて圧縮映像
データに付加されてデータユニット（ＤＵＴ）となる。
ＧＯＰ内のフレーム数は基本的に同一プログラム内では
固定とし、ＤＵＴの拡張データ内の先頭のサブコードに
は音声同期用タイムコードが配置される。１ＧＯＰ内の
フレーム数が固定であることから１ＤＵＴの再生時間長
は決まってくる。例えばＩＧＯＰがΝＴＳＣ信号で３０
フレーム分の圧縮データで構成され、１ＤＵＴが１ＧＯ
Ｐで構成されているとすると、１ＤＵＴは約１秒分の再
生時間長を持つことになる。

【００３１】当然なことながら、単位時間当たりに、再
生可能なデータ量はディスクから読み出し可能なデータ
レート（ビットレート）で決まってくるから、１ＤＵＴ
内の最大データ量は制限されなければならない。したが
って、必ずしもＤＵＴを構成する映像データ・副映像デ
ータ・音声データをそれぞれ最大データ量で全チャンネ
ル（副映像の場合）、全ストリーム（音声の場合）記録
可能とはしない。つまり、副映像のチャンネル数と、音
声のストリーム数を最大いくつにするかはディスクから
読み出し可能なビットレート数と各再生画像または音声
の品位によって決められることになる。

【００３２】次に、管理領域に記録されている管理情報
について説明する。管理情報はテーブル化されている。
管理テーブルとしては、ファイル・マネージメント・テ
ーブル（ＦＭＴ）、シーケンス・インフオメ、ンョン・
テーブル（ＳＩＴ）、セル・インフォメーション・テー
ブル（ＣＩＴ）及びデータユニット配置情報テーブル
（ＤＡＴ）等がある。これらの管理情報を基に再生装置
（プレーヤ）は、ＤＵＴ毎のデータ読み出しを行う。し
たがって、再生装置では、ＤＵＴ毎に独立してデータが
処理されるため、ＤＵＴ毎の編集、アクセスが簡単であ
る。

【００３３】以下、図１〜図７を参照して各テーブル毎
のデータについて説明する。図１に示すように、フアイ
ル管理テーブル（ＦＭＴ）は、フアイル全体の諸元情報
であり、複数のパラメータＦＦＩＬＥ、ＦＢＮ、ＦＶＥ
ＲＮ、ＦＮＳＱ、ＦＮＳＱＭ、ＦＮＣＥＬ、ＦＮＤＵ
Ｔ、ＦＮＬＢ、ＦＳＩＴ、ＦＣＩＴ、ＦＤＡＴ、ＦＶＤ
ＥＦ（図示せず）から構成されている。

【００３４】パラメータＦＦＩＬＥにはフアイル固有の
名前が記述されている。パラメータＦＢＮにはフオーマ
ットの規格を記述したブックの番号が記述されている。
パラメータＦＶＥＲＮにはブック番号毎の改訂番号が記
述されている。パラメータＦＮＳＱにはファイル内に存
在するプログラムシーケンス（以下シーケンスと称す）
の総数が記述されている。パラメータＦＮＳＱΜにはこ
のファイル内に存在するメニューのシーケンス数が記述
されている。パラメータＦＮＣＥＬにはこのファイル内
に存在するプログラムセル（以下セルという）の総数が
記述されている。パラメータＦＮＤＵＴにはこのファイ
ル内に存在するＤＵＴの総数が記述されている。パラメ
ータＦＮＬＢには、このファイル内に存在する論理ブロ
ックの総数が記述されている。パラメータＦＳＩＴには
このファイル内のＳＩＴの先頭へのポインタが記述され
ている。パラメータＦＣＩＴにはこのファイル内のＣＩ
Ｔの先頭へのポインタが記述されている。パラメータＦ
ＤＡＴにはこのフアイル内のＤＡＴの先頭へのポインタ
が記述されている。なおパラメータＦＶＤＥＦは特定用
途のために自由に使用できる領域である。

【００３５】次にシーケンス情報テープルＳＩＴについ
て説明する。シーケンスとは、ファイル内のセル（後
述）を選択して再生する順序であり、シーケンス情報Ｓ
Ｉはその順序と各種のパラメータを定義する。シーケン
ス情報テーブルＳＩＴは１つ以上のシーケンス情報ＳＩ
を連続して記述したテーブルである。シーケンス情報番
号（ＳΙ番号）はシーケンス番号とー致し、シーケンス
情報テーブルＳＩＴへの記述順に＃０から割り付けられ
る。

【００３６】図２はシーケンス情報テーブルＳＩＴを示
している。図２に示すように、シーケンス情報テーブル
ＳＩＴは、複数のパラメータＳＬＳＩ、ＳＣＡＴ、ＳＮ
ＰＲＧ、ＳＮＣＥＬ、ＳＮＤＵＴ、ＳＮＣＨ、ＳＮＳ
Ｔ、ＳＥＣＭ、ＳＶＡＴＲ、ＳＰＬＴ、ＳＳＰＡＴＲ、
ＳＡＡＴＲ、ＳＮＢＰ、ＳΒＩＮＦ、ＳＣＩＮＦなどか
ら構成されている。例えばパラメータＳＬＳＩには１つ
のＳΙの長さが２バイトで記述されている。

【００３７】パラメータＳＣＡＴにはシーケンスの種
別、「カラオケ」、「映画」、「メニュー」ｅｔｃ．な
どのシーケンスの種類を表すデータが記述されている。
パラメータＳＮＰＲＧにはシーケンスを構成するプログ
ラム数が記述されている。パラメ−タＳＮＣＥＬにはシ
ーケンスを構成するセル数が記述されている。パラメー
タＳＮＤＵＴにはシーケンスを構成するＤＵＴの総数が
記述されている。パラメータＳＮＣＨには、シーケンス
において使用する副映像のチャンネル数が記述されてい
る。

【００３８】パラメータＳＮＳＴにはシーケンスにおい
て使用する音声のストリーム数が記述されている。但
し、ここでは最大８ストリームまで記録可能とし０から
８の数字が記述される。なお０は音声ストリームが存在
しない場合を示す。パラメータＳＥＣΜにはシーケンス
において使用する各データの符号化方式が記述されてい
る。パラメータＳＶＡＴＲにはシーケンスにおいて使用
するビデオデータの属住が記述されている。パラメータ
ＳＰＬＴにはシーケンスにおいて使用する副映像のカラ
ーパレットが記述されている。パラメータＳＳＰＡＴＲ
にはシーケンスにおいて使用する副映像各チャンネルの
属性が記述されている。パラメータＳＡＡＴＲにはシー
ケンスにおいて使用する音声ストリームの属性が記述さ
れている。パラメータＳＮＢＰにはシーケンス内に存在
する分岐点の総数が記述されている。パラメータＳＢＩ
ＮＦには分岐点を持つセル番号が分岐順に記述されてい
る。パラメータＳＣＩＮＦにはシーケンスを構成する各
セルの属性（そのセル再生後の動作、プロックを構成す
るか否か、プログラム番号など）が記述されている。パ
ラメータＳＡＡＴＲのストリーム番号は、記述順に“＃
０“から連続して割り付けられる。ここに各曲の曲名、
曲の長さ、曲の種別、例えばポツプス・演歌・ジャズな
どといった情報が記述される。

【００３９】この実施例では、ＭＩＸが“００“の場
合、ミキシング不可（各曲の長さは同じ）を示し、“０
１”では同上（各曲の長さは異なる）を示し、“１０”
ではミキシング可（ベースストリーム）を示し、“１
１”では同上（サブストリーム）を示す。また音声種別
が“０００Ｆの場合、言語を示し、“１０００”では、
ポップスを示し、“１００１”ではジャズを示し、“１
０１０”では演歌を示すものとする。他にも空きビット
で種別を設定可能である。再生時間長は時：分：秒を各
４ビットずつで記録するものとする図３は、セル情報テ
ーブルを示している。

【００４０】図３に示すように、セル情報テープルＣＩ
Ｔは、ファイル内のセルの位置及びサイズなどの情報で
あり、複数のパラメータＣＣＡＴ、ＣＷＡＩＴ、ＣＳＤ
ＵＴＮ、ＣＮＤＵＴ，ＣＳＡＤＵＴ、ＣＥＡＤＵＴなど
から構成されている。

【００４１】パラメータＣＣＡＴにはセルのコピーの禁
止／許可、パレンタル制御の有無及び種別が記述されて
いる。パラメータＣＷＡＩＴにはそのセル生成後のウエ
イ卜時間が記述されている。バラメータＣＳＤＵＴＮに
はセルを構成する最初のＤＵＴ番号が記述されている。
パラメータＣＮＤＵＴにはセルを構成するＤＵＴ数が記
述されている。パラメータＣＳＡＤＵＴにはセルを構成
する最初のＤＵＴ先頭アドレスが記述されている。パラ
メータＣＥＡＤＵＴにけセルを構成する最終のＤＵＴ先
頭アドレスが記述されている。

【００４２】このセル情報テーブルＣＩＴは、１つ以上
のセル情報ＣＩを連続して記述したテーブルである。セ
ル情報番号（ＣＩ番号）はセル番号と一致し、セル番号
テーブルＣＩＴへの記述順に＃０から割り付けられてい
る。 ＤＵＴ配置情報ＤＡＩは、ファイル内のＤＵＴの
配置情報である。データユニット配置情報テーブルＤＡ
Ｔは、１つ以上のＤＵＴ配置情報ＤＡＩを連続して記述
したテーブルである。ＤＵＴ配置情報ＤＡＩは、ＤＵＴ
配置順に記述される。ＤＵＴ配置情報ＤＡＩは、ＤＵＴ
先頭アドレスＤＡＴＳＡを記述している。

【００４３】再生装置は上記管理領域の情報を基にして
データユニット毎の読み出しを行う。再生装置内では、
データユニット毎にデータが独立して処理されるため
に、データユニット毎の編集・アクセスを行うことがで
きる。

【００４４】次に、データ領域とそれに付随している管
理領域との関係について説明する。実際のデイスク上に
データを記録配置するにあたっては、ＧＯＰ毎にバイト
ライン処理が行なわれ、データユニット毎には必ずセク
タアライン処理が行なわれ、データユニットを切り分け
易くさせている。ディスク上に記録されたデータのう
ち、映像はＧＯＰの先頭フレーム（Ｉピクチャー）の信
号から再生が開始される。また音声は映音同期で指定さ
れた音声フレームの復号から再生が開始される。指定さ
れた音声フレームの復号と映像ＧＯＰ先頭フレームの復
号が共に完了した時点で、映像データと指定音声サンプ
ルとの出力が同時に開始される。

【００４５】音声データとしては、約１．０秒分の符号
化音声データがデータユニット内に付加される。但し音
声の符号化はー定のサンプル数を１ブロックとして隣接
ブロック端は少し織り込んだ後にこのサンプル数単位で
符号化し、これにヘッダを付して符号化音声の１フレー
ムを作成している。

【００４６】上記したような音声データのストリーム
を、このフオーマットでは最大８ストリーム同時に記録
可能である。実際にそこに記録されるストリーム数は、
シーケンス情報ＳＩ内のパラメータＳＮＳＴに記述され
ている。

【００４７】また各ストリームの内容、例えばモノラル
音声かステレオ音声か、音声の種別が特定の言語であれ
ばその言語コードなどを示す属性情報は、同じくシーケ
ンス情報ＳΙの中のパラメータＳＡＡＴＲに記述されて
いる。この部分に曲名や各曲の長さのデータも記述され
ている。また関連する音声ストリーム番号（関連情報）
も記録されている。

【００４８】この関連情報が記録されていると、その音
声ストリームは、同一のカラオケ字幕を用いても、利用
できるということである。関連情報を用いる場合は、次
のような場合である。例えば、同じ歌詞の曲であって
も、フルオーケストラを伴奏として選択したり、ピアノ
のみを伴奏として選択するような場合である。このよう
な場合は、副映像のチャンネルは保持しておき、音声ス
トリームを選択切り換えすることになるが、曲が違う多
数の音声ストリームが記録されているので、誤操作の防
止と取扱いを容易するために、強制的に関連つけた関連
情報を利用することが好ましい。そして、共通のカラオ
ケ歌詞及び題名情報が再生されている途中で、音声スト
リームの切り換えがあった場合は、関連情報によって許
容されている音声ストリームへの切り換えが実行され、
他の音声ストリームへの切り換えは禁止されるようにな
っている。

【００４９】次にこの再生データの記録及び再生の単位
であるＤＵＴの先頭にあって再生装置（プレーャ）の制
御用のデータとして使われるデータユニットヘッダＤＨ
について説明する。

【００５０】図４にはデータユニットヘッダＤＨの構成
を示している。図４に示すように、このデータユニット
ヘッダＤＨは、複数のパラメータＤＩＮＦ、ＤＣＩＮ
Ｆ、ＤＳＩＮＦ、ＳＰＣＰＩＮＦ、ＡＳＰＩＮＦ、ＶＰ
ＰＩＮＦなどから構成されており、構成バイト数の総数
が５１２バイトのデータであり、、また、各ＤＵＴの先
頭論理ブロックに記述されている。

【００５１】この中で、音声データの制御情報を含むパ
ラメータＤＳＩＮＦとパラメータＡＳＰＩＮＦについて
その内容を説明する。図５に示すように、パラメータＤ
ＳＩＮＦは、さらに細かなパラメータＳＰＢＳＡ、ＳＰ
ＢＳＺ、ＡＢＳＡ、ＡＢＳＺ、ＶＢＳＡ，ＶＢＳＺ、ｒ
ｅｓｅｒｖｅｄなどから構成されており、構成バイト数
の総数が３２バイトのデータである。この中のパラメー
タＡＢＳＡとパラメータＡＢＳＺとの関係は、図６に示
すようになる。即ち、パラメータＡＢＳＡが、ＤＵＴの
初めのヘッダ領域６０１から、副映像領域６０２を含む
音声ブロック領域６０３の先頭までのアドレスを示すの
に対して、パラメータＡＢＳＺは、音声ブロック領域６
０３そのものの有効データサイズを示す。音声ブロック
領域６０３の後に主映像領域６０４が設けられている。

【００５２】図７に示すように、パラメータΑＳＰＩＮ
Ｆは、音声ストリーム情報のパラメータであり、シーケ
ンス情報ＳΙのパラメータＳＮＳＴ及びパラメータＳＡ
ＡＴＲで定義された各音声ストリームの位置の情報であ
る。

【００５３】記述領域は８ストリーム分（ＡＳＰ０〜Ａ
ＳＰ７）あり、ストリーム番号順に＃０から連続して音
声ブロック先頭からのオフセットバイト数が記述されて
いる。しかし、必ずしも８ストリームのすべてを用いる
とは限らないので、未使用領域には（００００００００
ｈ）が記述される。

【００５４】図７にはさらに、ＡＥＰ０〜ＡＥＰ７を示
している。このパラメータは、音声ストリームの終了ア
ドレスを示している。以下、図８〜図１４を参照して、
上述したデータが圧縮記録されたディスクの再生装置、
つまりプレーヤについて説明する。

【００５５】図８はこの発明の−実施例の情報再生装置
を示す図である。同図に示すように、このプレーヤは、
動画像情報及び演奏情報などが記録されたディスク１１
の回転を制御するディスク回転制御部１２、ディスク１
１の情報を読み取るピックアップ１３、同期信号検出部
１４、再生信号処理部１５、分離部１６、主映像デコー
ダ１７、音声デコーダ１８、副映像デコーダ１９、加算
器２０、マイクロフォン２１、システムマイコン２２、
操作部２３、メモリ２４などから構成されている。

【００５６】このプレーヤの場合、デイスク１１に記録
されている情報はピックアップ１３によつて読み取られ
る。ピックアップ１３からの出力情報は、同期信号検出
部１４で同期検出処理が行われ、再生信号処理部１５に
入力される。再生信号処理部１５では読み取った情報の
復調、エラー検出・訂正等の再生処理が行われる。そし
て再生処理されたデータは、メモリ２４に蓄えられる。
このときシステムマイコン２２は、復調そして解析され
たヘッダ情報に基づいて各データの読み込み処理を行
う。そして操作部２３からの再生指示内容に応じてメモ
リ２４から読み出されたデータは分離部１６に入力され
る。分離部１６では、再生信号系列が背景動画像などの
主映像信号及び文字などの副映像信号と、演奏曲または
伴奏などの音声信号とに分離される。

【００５７】分離された主／副それぞれの映像信号は主
映像デコーダ１７、副映像デコーダ１９でそれぞれ復号
処理された後、動画像出力及び文字出力として外部のモ
ニターなどに出力される。また分離された演奏曲または
伴奏などの音声信号は音声デコーダ１８で復号処理され
た後、マイクロフオン２１から入力された歌唱音声信号
と加算器２０で重畳されて音声出力として外部のスピー
カなどに出力される。映像デコーダ１７の出力は、利得
可変増幅器２５を介して導出される。可変利得増幅器２
５は、映像のフェードアウトが行われるときにシステム
制御部２２からの制御信号により利得が可変される。

【００５８】続いて、このプレーヤのシステムマイコン
２２の処理について説明する。デイスク１１から読み出
されたビットストリームデータは、２０４８バイトのデ
ータをーまとめにして１セクターの物理ブロックを構成
している。各セクターには、それぞれのディスク上にお
けるアドレスが記録されており、そのアドレスをたより
にファイル管理情報の先頭セクターがサーチされる。

【００５９】フアイル管理情報は、前述したように以後
のＤＵＴで構成される再生データを読み出すための制御
データであり、これを読み出すことによって初めて以後
の再生処理が行えるようになる。

【００６０】ここでは本発明に関係のある音声データの
処理を中心に説明する。図９に示すように、システムマ
イコン２２は、まず、フアイル管理テーブルＦＭＴのシ
ステム制御情報をメモリ２４に読み込むことによってそ
の中のパラメータＦＳＩＴからシーケンス情報テーブル
ＳＩＴの先頭アドレスを検出する（ステップ１０１）。

【００６１】そして上記アドレスからシーケンス情報テ
ーブルＳＩＴの各データを読み出し、シーケンス情報テ
ーブルＳＩＴ内に記述されているパラメータＳＮＳＴか
らそのＤＵＴ内に並列して記録されている曲数を認識す
る。

【００６２】またパラメータＳＡＡＴＲから、それらの
曲がそれぞれ独立した再生時間長の異なる（ΜＩＸ＝
“０１”）カラオケ曲（音声種別＝“１０１０”）であ
ることを認識（ステップ１０２）し、各曲の再生時間長
も併せて記憶する。

【００６３】図１０に示すように、システムマイコン２
２は、操作部２３などのユーザーインタフェースを介し
てユーザーが指定したシーケンス（または＃０のシーケ
ンス）の先頭ＤＵＴから順次ビットストリームデータを
読み出し（ステップ２０１）、メモリ２４に読み込む。
次にまず、読み込んだデータのＤＵＴの先頭に記録され
ているデータユニットヘッダＤＨを検出し（ステップ２
０２）、データユニットヘッダＤＨのパラメータＤＳＩ
ＮＦから主映像（ビデオ）、副映像（字幕）、音声
（曲）それぞれのデータの先頭アドレスを読み取ってメ
モリ２４に記憶するようになっている（ステップ２０
３）。

【００６４】そして、副映像データの先頭アドレスか
ら、選択されているチャンネルの副映像データ（ビット
ストリームデータ）を検出すると（ステップ２０４）、
メモリ２４から副映像データを読み出し副映像デコーダ
１９に供給する（ステップ２０５）。

【００６５】また、音声データの先頭アドレスから、選
択されているストリームの音声データ（ビットストリー
ムデータ）を検出すると（ステップ２０６）、メモリ２
４からその音声データを読み出し音声デーコーダ１８に
供給する（ステップ２０７）。

【００６６】さらに主映像（ビデオ）データの先頭アド
レスから、ビデオデータを検出すると（ステップ２０
８）、以降のデータをメモリ２４から読み出し主映像デ
コーダ２７に供給する（ステップ２０９）。

【００６７】各デコーダ１７、１８、１９では、主映像
（ビデオ）、副映像（字幕）、音声（曲）などのデジタ
ル圧縮データがデコードされた後、モニターおよぴスピ
ーカで映像及び音声として再生される。

【００６８】ここで、図１１を参照して上記音声データ
を検出した場合の処理をさらに詳しく説明する。まず、
同図に示すように、システムマィコン２２は、最大８つ
の音声ストリームの中からユーザーが選択した再生すべ
きストリームのｌ曲の番号＃ｎを記憶する（ステップ３
０１）。そしてデータユニットヘッダＤＨの音声ストリ
ーム情報であるパラメータＡＳＰＩＮＦから、選択され
ている音声ストリームの先頭アドレスＡＳＰ＃ｎを読み
取る（ステップ３０２）。そして、そのアドレスのデー
タの次のストリーム番号の先頭アドレスまでのデータを
音声デコーダに送出する。データの送出が終了したら、
続けて次のＤＵＴデータの読み込み処理を行ない、以下
同様の処理を繰り返す。図１１ではこの処理をステップ
３０２、３０３で纏めて示している。

【００６９】上記の再生処理の途中で、選択されたスト
リーム番号の先頭アドレス（ＡＳＰ＃ｎ）に記録されて
いるデータがステップ３０３に示すように 「０００
０００ｈ」（再生の途中でこのデータが検出された場合
は、曲の終了認識用のデータとして活用する）となった
ら、そのストリームの音楽は終了したということであ
る。そこで再生処理を終了する（ステップ３０４）。

【００７０】このとき主映像（ビデオ）の再生はまだ途
中であることが推測されるために、映像再生はフエード
アウト処理を行なって映像を徐々に暗くしてから終了さ
せる。これにより音声再生が中断されても違和感のない
映像処理が実行される。

【００７１】再生終了後は、プレーヤの動作仕様に応じ
て、次に再生すべき曲のサーチあるいは停止などの動作
が行われる。例えば図１２に示すように、この実施例の
ＣＤサイズのディスク（ＣＤビテオディスク）の主映像
としてカラオケ場面動画（ＢＧＶ）をデジタル圧縮記録
して記録されている。またこれに対応して複数の音声ス
トリーム０〜７にそれぞれに異なるカラオケ演奏曲がデ
ジタル圧縮して記録され、また複数の副映像チャンネル
にはカラオケ演奏情報に対応する歌詞及び題名情報がデ
ジタル圧縮して記録される。

【００７２】そしてプレーヤにこのＣＤビテオディスク
をかけ、図１３に示すように、あるカラオケ曲を再生
中、ユーザによって操作部から他の音声ストリームが選
択されると（ステップ４０１）、システムマイコンは、
その選択された音声ストリームが再生中のシーケンス内
に存在するか否かを検出し（ステップ４０２）、その音
声ストリームが存在した場合（ステップ４０２のＹ）、
再生音声ストリーム番号の変更処理の準備を行う（ステ
ップ４０３）。

【００７３】そして変更されたストリーム番号に対応す
る副映像データが存在するか否かを検出し（ステップ４
０４）、副映像データが存在した場合（ステップ４０４
のＹ）、再生音声ストリームと再生副映像チャンネルの
番号を変更処理する（ステップ４０５）。

【００７４】その後、変更された音声ストリームデータ
と、副映像チャンネルデータの再生が行われるようにシ
ステムが切り替えられる。これにより、あるカラオケ曲
を再生中でも、他の音声ストリームを選択することによ
り、他のカラオケ曲が演奏され、この曲に対応した歌詞
およぴ題名（タィトル）が表示されるようになり、より
カラオケシステムとしての機能を拡充させることができ
る。

【００７５】図１４（Ａ）〜図１４（Ｄ）にはカラオケ
曲の切り換え時の表示例を示している。カラオケ曲（タ
イトルTHE …… MAN）を選択すると、図１４（Ａ）に示
すように、背景動画（主映像）にカラオケタイトルTHE
…… MAN（副映像）が重畳して表示される。またカラオ
ケ曲（タイトルYES …）を選択すると、図１４（Ｂ）に
示すように、図１４（Ａ）と同じ背景動画（主映像）
に、図１４（Ａ）とは異なるカラオケタイトル（YES
…）が表示される。

【００７６】さらにカラオケ曲（タイトルTO…SEA ）を
選択すると、図１４（Ｃ）に示すように、図１４（Ａ）
と同じ背景動画（主映像）に、図１４（Ａ）、図１４
（Ｂ）とは異なるカラオケタイトル（TO…SEA ）が重畳
して表示される。

【００７７】またカラオケ曲（タイトルSAND…BAG ）を
選択すると、図１４（Ｄ）に示すように、図１４（Ａ）
と同じ背景動画（主映像）に、上記のものとは異なるカ
ラオケタイトル（SAND…BAG ）が重畳して表示される。

【００７８】このように本実施例のＣＤビデオディスク
によれば、１２ｃｍのＣＤビデオデイスクに、所定時間
長の主映像（ＢＧＶ）としてカラオケ背景動画データが
デジタル圧縮記録され、この主映像（ＢＧＶ）に対する
音声データとして、異なる複数のカラオケ演奏曲（音声
ストリーム０〜７）がデジタル圧縮記録され、各カラオ
ケ演奏曲に対応する歌詞題名データがそれぞれデジタル
圧縮記録されている。

【００７９】これにより、従来のＣＤなどに比べて、同
じ再生時間長の動画映像であっても、収録曲数が８倍増
え、従来のレーザーディスク（ＬＤ）に対しても幅が１
２／３０、重さがｌ／１０で、しかも収録曲数が８倍増
えることになり、これを利用したカラオケシステム全体
をよりコンパクトに構築できる。

【００８０】そして再生装置（プレーヤ）によれば、こ
のＣＤビデオディスクを再生する際、同じ背景映像に対
して、異なる８種類のカラオケ演奏曲または伴奏及びこ
れに対応する歌詞及び題名を１種類毎に適応させて再生
することが可能である。この場合、異なる８種類のカラ
オケ演奏情報及びこれに対応する歌詞及び題名情報の再
生時間長がそれぞれ異なるものでも、上述した終了認識
データを利用して背景映像のフェードアウトを得ること
ができる。

【００８１】また上記カラオケモードで動作する再生装
置によると、図１３に示すような機能を設けることによ
り、以下のような特有の動作を発揮することができる。
即ち、映画専用のＣＤであると、本来は、１つの映画に
対して各種の言語の音声情報と、各種の言語の字幕情報
が記録されいる。したがって、再生装置が映画モードで
動作する場合は、１つの映画を再生している途中であっ
ても、独立して自由に音声のストリーム番号の変更が可
能であり、また独立して字幕のチャンネル番号の変更も
可能でなければならない。しかし、カラオケモードで再
生装置が動作しているときは、字幕のチャンネル番号
と、音声のストリーム番号とが独立して自由に切り換え
可能であると、伴奏と歌詞とが全く異なる曲のものとな
り、不都合が生じる。そこで再生装置がカラオケモード
で動作するときは、図１３に示す機能が働き、互いに関
連情報で関連付られた、字幕（歌詞）のチャンネル番号
と、音声（伴奏）のストリーム番号とが存在するときの
みストリーム及びチャンネルの切り換えが可能となって
いる。そして、指定された音声（伴奏）のストリーム番
号と再生副映像との関連がない場合は、その切り換えが
禁止されるようになっている。この場合、先に説明した
関連情報が利用される。

【００８２】現在再生されている歌詞情報に関連した音
声ストリーム番号が選択された場合は、そのまま、音声
ストリーム番号のみが切り替わるようになっている。以
上説明したようにこの発明の記録媒体は、１つの主映像
情報としてカラオケ背景動画情報がデジタル圧縮記録さ
れ、これに対してそれぞれ異なる複数のカラオケ演奏情
報と、各カラオケ演奏情報に対応する歌詞題名情報とが
デジタル圧縮記録されるものである。再生装置は、複数
のカラオケ演奏情報の中の関連するものを選択再生可能
とし、このときにカラオケ背景動画に対して、選択され
たカラオケ演奏情報に対応する歌詞題名を重ねて表示で
きるようにしている。

【００８３】これによりＣＤサイズの１枚のデイスクに
多くのカラオケ曲を記録することにより、カラオケシス
テム全体をよりコンパクトに構築できる。また特定の歌
詞及び題名情報に対して、同じ曲であるがそれぞれ異な
るビートあるいは楽器によるカラオケ演奏情報とを関連
付ける関連情報を設けることにより、操作上の安定性と
容易性を得る。さらに関連情報により許容された音声ス
トリーム以外への音声切り換え動作を無効とする機能を
持ち、誤操作を防止することができる。

【００８４】そしてカラオケ演奏が終了すると、カラオ
ケ背景動画も自動的にフェードアウトするように構成さ
れている。このために、カラオケ背景動画の時間がカラ
オケ演奏の時間よりも長くても、カラオケ演奏が終了す
ると背景動画もフェードアウトされ、曲の選択切り換え
を円滑に行うことができる。また１つのカラオケ背景動
画を、演奏時間の異なる複数のカラオケ演奏に対して共
通に利用することができる。

【００８５】なおこの発明は、図６で示したフォーマッ
トのデータを処理するカラオケシステムのみならず、制
御データ、圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータが
パケット化され、これらパケットが混在するような信号
列を処理するシステムにも適用できることは勿論であ
る。

【００８６】さらに、この発明において扱われるデジタ
ルデータは、必ずしも圧縮されている必要はなく、非圧
縮データに対してもこの発明は適用できる。また、フェ
ードアウトを実現するための終了認識データは、カラオ
ケ演奏情報のフレームに含まれる必要はなく、管理情報
として記録されていてもよい。また終了認識データはフ
ラッグ形式、アドレス形式のいずれであってもよい。ま
た検出タイミングとしては、曲の終了に先行してもよ
い。この、終了認識データは、フェードアウト開始情報
を意味する。

【００８７】図１５には、さらに図７の終了アドレスを
利用したフェードアウト機能のフローチャートを示して
いる。再生装置がスタートされると、管理情報がディス
クから読み取られる。また図７に示したパラメータＡＳ
ＩＮＦも読み取られる。装置は、カラオケの曲の指定が
あるまで待機状態となる。指定された曲が、ディスクに
記録されている場合は、カラオケ用のプログラムの再生
が実行される。この演奏の間は、再生されているデータ
の現アドレスと、パラメータＡＳＩＮＦに含まれる終了
アドレスとの比較が行われる。現アドレスと終了アドレ
スが不一致の場合は、カラオケ演奏が継続される。現ア
ドレスと終了アドレスが一致した場合は、所定時間後
に、映像のフェードアウトが開始される。フェードアウ
トが完了すると、指定したカラオケ曲の演奏が終了した
ことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のー実施例におけるファイル管理テー
ブル（ＦＭＴ）の内容を示す図である。

【図２】シーケンス情報テーブル（ＳΙΤ）の内容を示
す図である。

【図３】セル情報テーブル（ＣＩＴ）の内容を示す図で
ある。

【図４】データユニットヘッダ（ＤＨ）の内容を示す図
である。

【図５】パラメータＤＳＩＮＦの内容を示す図である。

【図６】パラメータＡＢＳＡとパラメータＡＢＳＺとの
関係を示す図である。

【図７】音声ストリーム情報であるパラメータＡＳＰＩ
ＮＦの内容を示す図である。

【図８】本発明の−実施例の情報再生装置としてのプレ
ーヤを示す図である。

【図９】情報再生装置の動作例を示すフローチャートで
ある。

【図１０】ＤＵＴ検出及び再生処理動作を示すフローチ
ャートである。

【図１１】音声データを検出した場合の情報再生装置の
処理動作を示すフローチャートである。

【図１２】ＣＤビテオディスクに記録された主映像（Ｂ
ＧＶ）と音声（曲）の時間的関係を示す図である。

【図１３】ＣＤビテオディスクの副映橡の切り替えを伴
う再生動作を示すフローチャートである。

【図１４】異なる曲のタイトルの表示例を示す図であ
る。

【図１５】情報再生装置の動作例を示すフローチャート
である。

【符号の説明】

１１…ディスク １２…ディスク回転制御部 １３…ピックアップ １４…同期信号検出部 １５…再生信号処理部 １６…分離部 １７…主映像デコーダ １８…音声デコーダ １９…副映像デコーダ ２０…加算器 ２１…マイクロフォン ２２…システムマイコン ２３…操作部 ２４…メモリ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 5/92 Ｈ０４Ｎ 5/92 Ｈ

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定時間長の主映像情報に対応して、複数
   の音声情報と複数の副映像情報とがデジタル記録された
   記録媒体において、 前記主映像情報としてはカラオケ背景動画情報が記録さ
   れており、 前記複数の音声情報としては異なる曲である複数のカラ
   オケ演奏情報が記録されており、 前記複数のカラオケ演奏情報のそれぞれの終了を示す終
   了識別データが記録されており、 前記複数の副映像情報としては前記各カラオケ演奏情報
   に対応する歌詞及び題名情報が記録されていることを特
   徴とする記録媒体。
2. 【請求項２】一部の領域に管理データ、他の領域には前
   記管理データにより制御手順が定義されているメインデ
   ータが記録されており、 前記メインデータとしては、所定時間長の主映像情報に
   対応して、複数の音声情報と複数の副映像情報とが記録
   され、 前記主映像情報としてはカラオケ背景動画情報が記録さ
   れており、 前記複数の音声情報としてはそれぞれ異なる複数のカラ
   オケ演奏情報が記録されており、 前記複数のカラオケ演奏情報のそれぞれの終了を示す終
   了識別データが含まれており、 前記複数の副映像情報としては前記各カラオケ演奏情報
   に対応する歌詞及び題名情報が記録されており、 前記管理データには、特定の副映像情報と前記複数のカ
   ラオケ演奏情報とを強制的に関連つけた関連情報を含む
   ことを特徴とする記録媒体。
3. 【請求項３】所定時間長の主映像情報に対して複数の音
   声情報と複数の副映像情報とを所定記録媒体に圧縮記録
   する情報記録方法において、 前記主映像情報としてはカラオケ背景動画情報を記録す
   る工程と、 前記複数の音声情報としてはそれぞれ異なるカラオケ演
   奏情報を記録する工程と、 前記複数のカラオケ演奏情報のそれぞれの終了を再生中
   に認識させるための終了識別データを記録する工程と、 前記複数の副映像情報としては前記複数のカラオケ演奏
   情報に対応する歌詞及び題名情報を記録する工程とを有
   することを特徴とする情報記録方法。
4. 【請求項４】操作手段からのカラオケ演奏情報の再生指
   示により、記録媒体に記録されているカラオケ背景動画
   情報、複数のカラオケ演奏情報、複数の歌詞及び題名情
   報に関するシステム制御情報を前記記録媒体から読込む
   読込み工程と、 読込んだ前記システム制御情報から、再生指示された指
   定カラオケ演奏情報が前記記録媒体に記録されているか
   否かを検出する検出工程と、 前記検出工程における検出結果が、前記指定カラオケ演
   奏情報が記録されていることを示した場合、前記指定カ
   ラオケ演奏情報と、この指定カラオケ演奏情報に対応す
   る歌詞及び題名情報、及び前記カラオケ背景動画情報を
   前記記録媒体から所定時間長毎に読み出す読み出し工程
   と、 前記読み出し工程により読み出された前記カラオケ演奏
   情報を復号化し、復号化された前記カラオケ演奏情報を
   オーディオ信号として出力するオーディオ復号及び出力
   工程と、 前記読み出し工程により読み出された前記歌詞及び題名
   情報及び前記カラオケ背景動画情報を復号化し、復号化
   された前記歌詞及び題名情報及び前記カラオケ背景動画
   情報を画像信号として出力する画像復号及び出力工程と
   を具備したことを特徴とするする情報再生方法。
5. 【請求項５】オーディオ復号及び出力工程の復号化の途
   中で、前記カラオケ演奏情報のの終了を示す終了識別デ
   ータに基づいて、前記カラオケ演奏情報の終了が認識さ
   れた場合は、前記画像信号にフェードアウトをかけるフ
   ェードアウト工程とをさらに具備したことを特徴とする
   する請求項４記載の情報再生方法。
6. 【請求項６】操作手段からのカラオケ演奏情報の再生指
   示により、記録媒体に記録されているカラオケ背景動画
   情報、複数のカラオケ演奏情報、複数の歌詞及び題名情
   報に関するシステム制御情報を前記記録媒体から読込む
   読込み手段と、 読込んだ前記システム制御情報から、再生指示された指
   定カラオケ演奏情報が前記記録媒体に記録されているか
   否かを検出する検出手段と、 前記検出工程における検出結果が、前記指定カラオケ演
   奏情報が記録されていることを示した場合、前記指定カ
   ラオケ演奏情報と、この指定カラオケ演奏情報に対応す
   る歌詞及び題名情報、及び前記カラオケ背景動画情報を
   前記記録媒体から所定時間長毎に読み出す読み出し手段
   と、 前記読み出し手段により読み出された前記カラオケ演奏
   情報を復号化し、復号化された前記カラオケ演奏情報を
   オーディオ信号として出力するオーディオ復号及び出力
   手段と、 前記読み出し手段により読み出された前記歌詞及び題名
   情報及び前記カラオケ背景動画情報を復号化し、復号化
   された前記歌詞及び題名情報及び前記カラオケ背景動画
   情報を画像信号として出力する画像復号及び出力手段と
   を具備したことを特徴とするする情報再生装置。
7. 【請求項７】前記記録媒体は、 一部の領域に管理データ、他の領域には前記管理データ
   により制御手順が定義されているメインデータが記録さ
   れており、このメインデータがカラオケ背景動画情報、
   複数のカラオケ演奏情報、複数の歌詞及び題名情報であ
   り、 前記管理データとしては、特定の前記歌詞及び題名情報
   と前記複数のカラオケ演奏情報のうちの幾つかとを強制
   的に関連つけた関連情報を含むものであり、 前記再生装置は、前記特定の前記歌詞及び題名情報が再
   生されているときは、前記関連情報により許容されたカ
   ラオケ演奏情報以外への音声切り換え動作を禁止する機
   能具備したことを特徴とする請求項６記載の情報再生装
   置。
8. 【請求項８】オーディオ復号及び出力手段の復号化の途
   中で、 前記カラオケ演奏情報の終了を示す終了識別データに基
   づいて、前記カラオケ演奏情報の終了が認識された場合
   は、 前記画像信号にフェードアウトをかけるフェードアウト
   手段とをさらに具備したことを特徴とするする請求項６
   記載の情報再生装置。
9. 【請求項９】前記検出手段における検出結果が、前記指
   定カラオケ演奏情報が記録されていることを示した場
   合、前記指定カラオケ演奏情報の演奏時間を認識するた
   めの演奏時間認識手段をさらに含むことを特徴とする請
   求項６記載の情報再生装置。
10. 【請求項１０】前記演奏時間認識手段が、前記指定カラ
    オケ演奏情報の演奏時間の終了を認識した場合は、前記
    画像信号にフェードアウトをかけるフェードアウト手段
    とをさらに具備したことを特徴とする請求項９記載の情
    報再生装置。
11. 【請求項１１】前記演奏時間認識手段は、 前記指定カラオケ演奏情報の一部に曲の終了を示す終了
    識別データが含まれているか否かを検出することによ
    り、前記指定カラオケ演奏情報の演奏時間の終了を認識
    することを特徴とする請求項９記載の情報再生装置。
12. 【請求項１２】前記演奏時間認識手段は、 前記指定カラオケ演奏情報の属性情報に含まれる演奏時
    間長情報と、前記指定カラオケ演奏情報の復号化が開始
    された時点からのタイマー情報とを用いて、タイマー情
    報が演奏時間情報と一致したときを前記指定カラオケ演
    奏情報の演奏時間の終了を認識することを特徴とする請
    求項９記載の情報再生装置。
13. 【請求項１３】前記フェードアウト手段は、 前記指定カラオケ演奏情報の終了を示す終了識別データ
    を、前記指定カラオケ演奏情報の実際の終了よりも先行
    して認識することを特徴とする請求項８記載の情報再生
    装置。
14. 【請求項１４】前記フェードアウト手段は、 前記指定カラオケ演奏情報のデコード出力の終了よりも
    先行して前記画像信号にフェードアウトをかけることを
    特徴とする請求項８記載の情報再生装置。
15. 【請求項１５】所定時間長の主映像情報に対応して、複
    数の音声情報と複数の副映像情報とがデジタル記録され
    た記録媒体において、 前記主映像情報としてはカラオケ背景動画情報が記録さ
    れており、 前記複数の音声情報としては異なる曲であり、かつ再生
    時間長の異なる複数のカラオケ演奏情報が記録されてお
    り、 前記複数のカラオケ演奏情報のそれぞれの終了を示す終
    了識別データが記録されており、 前記複数の副映像情報としては前記各カラオケ演奏情報
    に対応する歌詞及び題名情報が記録されていることを特
    徴とする記録媒体。
16. 【請求項１６】操作手段からのカラオケ演奏情報の再生
    指示により、記録媒体に記録されているカラオケ背景動
    画情報、複数のカラオケ演奏情報、複数の歌詞及び題名
    情報に関するヘッダ情報を前記記録媒体から読込む読込
    み手段と、 読込んだ前記ヘッダ情報から、再生指示された指定カラ
    オケ演奏情報が前記記録媒体に記録されているか否かを
    検出する検出手段と、 前記検出手段における検出結果が、前記指定カラオケ演
    奏情報が記録されていることを示した場合、前記指定カ
    ラオケ演奏情報と、この指定カラオケ演奏情報に対応す
    る歌詞及び題名情報、及び前記カラオケ背景動画情報を
    前記記録媒体から所定時間長毎に読み出す読み出し手段
    と、 前記読み出し手段により読み出された前記カラオケ演奏
    情報を復号化し、復号化された前記カラオケ演奏情報を
    オーディオ信号として出力するオーディオ復号及び出力
    手段と、 前記読み出し手段により読み出された前記歌詞及び題名
    情報及び前記カラオケ背景動画情報を復号化し、復号化
    された前記歌詞及び題名情報及び前記カラオケ背景動画
    情報を画像信号として出力する画像復号及び出力手段
    と、 前記オーディオ復号及び出力手段のデータ復号化の途中
    で前記カラオケ演奏情報の一部に曲の終了を示す終了識
    別データが含まれているか否かを検出し、前記終了識別
    データを検出した場合は、前記画像復号及び出力手段の
    出力画像信号にフェードアウトをかけるフェードアウト
    手段とを具備したことを特徴とするする情報再生装置。