JP4312167B2 - コンテンツ再生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンテンツ再生装置、より詳細には、記録メディア等に蓄積されている音楽や映像のコンテンツデータを再生して視聴するコンテンツ再生装置に関する。
近年、大容量の記録メディアの普及に伴い、音楽コンテンツやビデオコンテンツのデータを端末装置のハードディスクドライブ、半導体メモリ等に蓄積して、蓄積されたコンテンツデータを読み出して音楽や映像を再生して楽しむということが盛んに行われている。端末装置としては、例えばパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、携帯型の音楽/ビデオプレーヤ、据置きAV機器などがある。大容量の記録メディアには大量/長時間の音楽コンテンツやビデオコンテンツの蓄積が可能となってきており、例えば40GBのハードディスクドライブには圧縮した音楽コンテンツを10,000曲程度、蓄積できる。同様にビデオコンテンツも圧縮することで数時間のデータを蓄積できる。
一方、ラジオ放送やテレビ放送のコンテンツデータ、例えば歌番組の放送には楽曲データ以外に会話等も含まれているので、楽曲データのみを聞きたい場合でも会話等をそのまま聞く必要があり、時間を浪費するという問題があった。また、再生時間を短縮するためには、会話等の部分を視聴者がマニュアルで早送りするなどの手間がかかった。しかも、大量/長時間のコンテンツに対して、必要のない内容を聞くことや煩わしい操作は視聴者にとって大変不便である。このような問題を解決するために、例えば、特許文献1には、ラジオ放送等の放送データから楽曲データ等のコンテンツデータを抽出する装置が開示されている。この従来例について図14に基づいて説明する。
図14は、従来技術によるラジオ放送の放送データから楽曲データ等のコンテンツデータを抽出する装置の構成例を示すブロック図で、図中、100は端末装置で、該端末装置100は、楽曲データの曲名,アーティスト名,放送開始時間等が記録されたプレイリストを受信する受信部101と、データを送信する送信部102と、放送データを受信するラジオ受信部103と、放送データ等を記録する記憶部104と、記憶部104にアクセスするデータ処理部105と、時刻を計時する時刻供給部106と、操作信号を入力するための操作部107と、データ処理されたデータを表示する表示部108と、を備えている。
記憶部104は、端末装置100に内蔵されたハードディスクドライブや半導体メモリ等の記録メディアで構成し、ラジオ放送が記録されると共に楽曲データが記録される。データ処理部105は、ラジオ受信部103が操作部107で指定されたチャンネルの放送データを受信すると、これを記憶部104に保存する。また、データ処理部105は、音声認識により所定時間毎に音声データの種類を、楽曲、会話等に分類する。その後、取得したプレイリストに基づきこの中から楽曲データを抽出して、会話等の楽曲データ以外の部分を消去する。
時刻供給部106は、NTP(Network Time Protocol)サーバ等に接続して内蔵する時計を整合し、その時計が示す時刻をデータ処理部105に出力する。操作部107は、データを入力するためのキーボード、マウス等で構成して、視聴者の操作に応じて操作信号を生成し、これをデータ処理部105に出力する。表示部108は、CRT(Cathod−Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等からなり、楽曲データのタイトル等を表示して視聴者が操作部107を用いて所望の楽曲データを選択できるようになっている。
特開2003−203467号公報
しかしながら、前述した従来の技術では、楽曲データ以外を消去するので後に会話等の楽曲データ以外を視聴したい場合でも視聴できないという問題がある。また、楽曲データの抽出には、ラジオ放送等により放送された楽曲データの放送開始日時と終了日時と楽曲データの識別データの情報で構成するプレイリストが必要であり、このようなプレイリストをもたないコンテンツデータからは楽曲データを抽出できないという問題がある。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであって、オーディオコンテンツデータから楽曲位置を検出して記憶しておき、再生の際に楽曲位置の情報を用いることで、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータや、楽曲データと非楽曲データ(会話など)が混在するオーディオコンテンツデータから楽曲データのみをシームレスに再生可能なコンテンツ再生装置を提供すること、を目的としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、コンテンツ再生装置において、コンテンツデータを読み出すコンテンツデータ読出手段と、該読み出したコンテンツデータをオーディオコンテンツデータとビデオコンテンツデータとに分離するコンテンツデータ分離手段と、該分離したオーディオコンテンツデータを楽曲データと非楽曲データとに分類するオーディオコンテンツデータ分類手段と、前記楽曲データに分類されたオーディオコンテンツデータに対して楽曲データを認識して楽曲位置を検出する楽曲位置検出手段と、該検出した楽曲位置を記憶する記憶手段と、該記憶した楽曲位置を基にオーディオコンテンツデータの楽曲データを再生するオーディオコンテンツデータ再生手段とを備え、前記オーディオコンテンツデータ分類手段は、前記コンテンツデータ分離手段により分離されたオーディオコンテンツデータを、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ、楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータ、非楽曲データのみのオーディオコンテンツデータのいずれかに分類することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記コンテンツデータ分離手段により分離されたビデオコンテンツデータを再生するビデオコンテンツデータ再生手段と、該再生したビデオコンテンツデータを表示する表示手段とをさらに備えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記楽曲位置検出手段は、オーディオコンテンツデータに含まれる楽曲データの開始位置と終了位置を検出することを特徴としたものである。
の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、前記記憶手段に記憶された楽曲位置を基に所定の順番に楽曲データを再生することを特徴としたものである。
の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ及び/又は楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータに対して各楽曲データを所定の順番に再生することを特徴としたものである。
の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ及び/又は楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、楽曲データのみを再生し、非楽曲データを再生しないことを特徴としたものである。
の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、非楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ及び/又は楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、非楽曲データのみを再生し、楽曲データを再生しないことを特徴としたものである。
の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、楽曲データを再生中に所定の操作により該楽曲データの再生を中止し、該楽曲データの前及び/又は後の非楽曲データを再生することを特徴としたものである。
の技術手段は、第1乃至第3のいずれか1の技術手段において、前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、非楽曲データを再生中に所定の操作により該非楽曲データの再生を中止し、該非楽曲データの前及び/又は後の楽曲データを再生することを特徴としたものである。
10の技術手段は、第1乃至第9のいずれか1の技術手段において、前記記憶手段は、楽曲データの楽曲位置と共に、前記オーディオコンテンツデータ分類手段での分類結果と、前記楽曲位置検出手段で検出した楽曲データの検出順を示す楽曲番号とを記憶することを特徴としたものである。
11の技術手段は、第2の技術手段において、前記コンテンツデータ読出手段により読み出したコンテンツデータにビデオコンテンツデータを含む場合、前記ビデオコンテンツデータ再生手段でビデオコンテンツデータを再生しないことを特徴としたものである。
12の技術手段は、第2の技術手段において、前記コンテンツデータ読出手段により読み出したコンテンツデータにビデオコンテンツデータを含む場合、前記ビデオコンテンツデータ再生手段で再生するビデオコンテンツデータを前記表示手段に表示しないことを特徴としたものである。
本発明によれば、オーディオコンテンツデータから楽曲位置を検出して記憶しておき、再生の際に楽曲位置の情報を用いることで、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータや、楽曲データと非楽曲データ(会話など)が混在するオーディオコンテンツデータから楽曲データのみをシームレスに再生することができる。
また、楽曲データの分類結果、楽曲番号などを参照することで、視聴者が要求するコンテンツデータを容易に選択したり、再生したりすることができるようになる。
また、楽曲データを視聴中に、一旦再生を中断してその楽曲データの前後にある非楽曲部分の会話等を視聴することもできる。また、楽曲位置に基づいて楽曲データを再生しているだけで、会話等の非楽曲部分は消去しないため、後に会話等の非楽曲部分も視聴することが可能となる。
さらに、楽曲データや非楽曲データのオーディオコンテンツデータのみの視聴の場合は、再生するコンテンツデータにビデオコンテンツデータが含まれていてもビデオ再生しない、あるいは、ビデオ表示しないため、コンテンツ再生装置の消費電力を低減できる。
本発明のコンテンツ再生装置の実施例について図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係るコンテンツ再生装置の構成例を示すブロック図で、図中、10はコンテンツ再生装置で、該コンテンツ再生装置10は、コンテンツデータが蓄積されているコンテンツファイル11と、コンテンツファイル11とシステム制御部20に接続してコンテンツデータを読み出すコンテンツデータ読出部12と、コンテンツデータ読出部12に接続して読み出されたコンテンツデータをオーディオコンテンツデータとビデオコンテンツデータとに分離するコンテンツデータ分離部13と、コンテンツデータ分離部13に接続しオーディオコンテンツデータを一時的に蓄積するオーディオバッファ部14と、オーディオバッファ部14に接続し分離されたオーディオコンテンツデータを楽曲データ(単に楽曲という)と非楽曲データ(単に非楽曲という)とに分類するオーディオコンテンツデータ分類部15と、オーディオコンテンツデータ分類部15に接続し楽曲に分類されたオーディオコンテンツデータに対し楽曲を認識して楽曲位置を検出する楽曲位置検出部16と、楽曲位置検出部16とシステム制御部20に接続し検出された楽曲位置を記憶する記憶部17と、オーディオバッファ部14と記憶部17とシステム制御部20に接続し記憶された楽曲位置を基にオーディオコンテンツデータの楽曲を再生するオーディオコンテンツデータ再生部18と、データ等の入力操作するための操作部19と、コンテンツデータ読出部12とコンテンツデータ分離部13と記憶部17と操作部19とプレイリストファイル21に接続しコンテンツ再生装置10を制御するシステム制御部20と、プレイリストを蓄積するプレイリストファイル21と、コンテンツデータ分離部13に接続しビデオコンテンツデータを一時的に蓄積するビデオバッファ部22と、ビデオバッファ部22とシステム制御部20に接続し分離されたビデオコンテンツデータを再生するビデオコンテンツデータ再生部23と、システム制御部20とビデオコンテンツデータ再生部23に接続し再生されたビデオコンテンツデータを表示する表示部24と、を備えている。
上記構成によるコンテンツ再生装置10の動作例は、以下の通りである。
コンテンツファイル11は、ハードディスクドライブなどで構成され、ここにはコンテンツデータとして、例えば、楽曲コンテンツデータ、オーディオビジュアルコンテンツデータ(以下AVコンテンツデータ)等が蓄積されている。楽曲コンテンツデータは、例えば、非圧縮オーディオデータをMPEG−2オーディオAAC(Advanced Audio Coding)で圧縮符号化したデータとする。また、AVコンテンツデータに関しては、例えば、非圧縮ビデオデータをMPEG−4ビデオ符号化方式で圧縮符号化したデータと、非圧縮オーディオデータをMPEG−2オーディオAACで圧縮符号化したデータを多重化したデータとする。ただし、オーディオやビデオの圧縮方式はこれに限定するものでなく、従来提案されている様々な方式が使用可能である。また、非圧縮のオーディオデータやビデオデータを用いてもよい。
図2は、コンテンツファイル11に格納されるコンテンツデータの格納形式の一例を示す図である。コンテンツファイル11には、図2に示す形式で各コンテンツデータが格納されている。例えば、ルートディレクトリのroot31の下に、楽曲コンテンツデータのアルバム名を示すSKY32とそれを構成する楽曲コンテンツデータとしてABC33、DEF34、GHI35がある。さらに、AVコンテンツデータとして、テレビの歌番組を録画したSong Show36、楽曲コンテンツデータであるJKL37とXYZ38、ネットワークからダウンロードした映画番組のAVコンテンツデータOnly One39、テレビのニュース番組を録画したAVコンテンツデータであるToday’s News40がある。
図1において、コンテンツデータ読出部12は、まず、コンテンツファイル11から各コンテンツデータのファイル名の一覧を取得する。次に、システム制御部20にこの一覧を入力すると、システム制御部20を介して表示部24にファイル名の一覧が表示される。視聴者はこの表示に従い操作部19から所望のコンテンツデータを選択すると、コンテンツデータ読出部12はコンテンツファイル11から選択されたコンテンツデータを読み出す。
コンテンツデータ分離部13では、多重化されたオーディオコンテンツデータとビデオコンテンツデータを分離する。例えば、コンテンツデータ分離部13に入力されたデータがSong Show36のようなAVコンテンツデータとすると、圧縮されたオーディオデータとビデオデータが多重化されているので、それぞれがここで分離されて圧縮オーディオコンテンツデータはオーディオバッファ部14へ、圧縮ビデオコンテンツデータはビデオバッファ部22に入力される。一方、楽曲コンテンツデータのみで構成するオーディオコンテンツデータ、例えばABC33やJKL37については分離処理を行わないもののオーディオバッファ部14へ入力される。
オーディオコンテンツデータ分類部15は、オーディオバッファ部14からオーディオコンテンツデータを読み出し、スペクトラム分析して、楽曲部分と、会話やナレーションのような非楽曲部分とに分類する。このオーディオコンテンツデータ分類部15の構成について図3を用いて説明する。
図3は、オーディオコンテンツデータ分類部15の構成例を示すブロック図で、オーディオコンテンツデータ分類部15は、スペクトラム分析部15a、楽曲/非楽曲整合部15b、最終分類部15cから構成されている。まず、スペクトラム分析部15aでオーディオコンテンツデータを所定時間毎にスペクトラムを算出し、特定の周波数において急峻に立上るピークをもつ場合を楽曲部分、それ以外を非楽曲部分と分類する。次に、楽曲/非楽曲整合部15bで所定時間毎に分類された結果を、その前後の所定時間毎の分類結果と比較して整合をとる。最後に、最終分類部15cで最終的な楽曲部分と非楽曲部分の分類結果を得る。なお、分類結果をオーディオコンテンツデータ毎にみると、楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータ、楽曲コンテンツデータと非楽曲コンテンツデータで構成するオーディオコンテンツデータ、非楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータ、の3種類に分類できる。
ただし、上記の読み込んだデータが圧縮オーディオコンテンツデータの場合は、オーディオデータを分類する前に、一旦復号して非圧縮オーディオコンテンツデータとしたものに対して分類処理を実施する。復号に用いるデコーダは、オーディオコンテンツデータ分類部15に内蔵してもよいし、オーディオコンテンツデータ再生部18に内蔵されたデコーダを使用してもよい。
楽曲位置検出部16では、オーディオコンテンツデータ分類部15で楽曲部分に分類されたオーディオコンテンツデータに対して、音声認識により楽曲の開始位置と終了位置を正確に検出する。具体的には、オーディオコンテンツデータの楽曲部分の先頭および最後部のデータについて、人物の発声音、無音、背景音、楽器音等を認識して決定する。ここで、楽曲の開始位置と終了位置はそれぞれオーディオコンテンツデータの最初の位置からのファイルサイズで表し、このペアで1つの楽曲区間を示す。即ち、オーディオコンテンツデータから楽曲の開始位置までファイルを読み飛ばしてそこから楽曲を再生し、終了位置まで到達したら楽曲再生を終了することで個々の楽曲を任意に抽出/再生できる。
なお、オーディオコンテンツデータ分類部15及び楽曲位置検出部16で述べた楽曲分類方法と楽曲位置検出方法はこれに限定するものでなく、従来提案されている様々な方式が使用可能である。
また、既に楽曲コンテンツデータとして認識できているABC33やJKL37は、オーディオコンテンツデータ分類部15及び楽曲位置検出部16での分類処理および楽曲位置検出処理を実施する必要はない。記憶部17は、オーディオコンテンツデータの楽曲位置や分類結果を管理するテーブルを記録しておく手段である。
図4は、記憶部17に記録する楽曲位置管理テーブルの構成例を示す図で、図中、41は楽曲位置管理テーブルを示す。楽曲位置管理テーブル41は、「オーディオコンテンツデータ」の名称に続いて、オーディオコンテンツデータ分類部15での「分類結果」を記録する。ここで、「分類結果」は、楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータを“1”、楽曲コンテンツデータと非楽曲コンテンツデータで構成するオーディオコンテンツデータを“2”、非楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータを“3”で表す。
次に、オーディオコンテンツデータ毎の楽曲順を表す「楽曲番号」を記録する。ABC33のような1曲で構成する楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータであれば“1”を、Song Show36のように複数の楽曲コンテンツデータをもつオーディオコンテンツデータであれば検出された1曲目から順に番号を付ける。また、非楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータ、あるいは楽曲コンテンツデータと非楽曲コンテンツデータで構成するオーディオコンテンツデータの場合はコンテンツデータサイズを示すことを意味する記号として“0”を記録する。
さらに、楽曲位置を示す値を示す「楽曲位置」を記録する。「開始位置」、「終了位置」は各ファイルにおける先頭からのバイト数を示す。ABC33、DEF34、GHI35、JKL37、XYZ38は、1曲で構成する楽曲コンテンツデータであるので、「開始位置」は“0”を指している。また、Song Show36のオーディオコンテンツデータは、楽曲位置検出部16で検出された楽曲コンテンツデータであり4曲が検出されたことを示している。
図5は、オーディオコンテンツデータの構成例を示す図である。ABC33は、図5(A)に示すように、楽曲のみで構成されるオーディオコンテンツデータ51となるが、Song Show36は、図5(B)に示すように、楽曲と会話やナレーション等の非楽曲で構成されるオーディオコンテンツデータ52となる。一方、Only One39はは、図5(C)に示すように、非楽曲のみで構成されるオーディオコンテンツデータ53のようになる。
また、前述したようにSong Show36の「楽曲番号」の“0”を示す行においてはコンテンツデータのサイズが56840バイトであることを表している。「楽曲番号」の1〜4は、その中における各楽曲の位置を表している。最後に、オーディオコンテンツデータにビデオコンテンツデータが付随しているか否かを「映像有無」に記録しておく。この「映像有無」、即ちビデオコンテンツデータの有無は、コンテンツデータ分離部13で判別できる。この楽曲位置管理テーブル41を参照することで、任意の楽曲コンテンツデータを選択できる。
オーディオコンテンツデータ再生部18では、ここに内蔵されたオーディオデコーダにより入力された圧縮オーディオコンテンツデータを楽曲として視聴できるようなオーディオデータの形式に変換する。圧縮符号化されたオーディオコンテンツデータであれば、その圧縮方式に対応したデコーダで復号を実施する。また、非圧縮オーディオコンテンツデータの場合は、復号処理は実施しない。例えば、AACで圧縮された楽曲コンテンツデータであるABC33は、AACデコーダで復号することで非圧縮のオーディオコンテンツデータが生成できる。
なお、上記オーディオコンテンツデータを再生する際、記憶部17に記録された楽曲位置管理テーブル41を利用する。例えば、Song Show36の2曲目の楽曲を再生する場合は、Song Show36のオーディオコンテンツデータを2曲目の開始位置の直前まで読み飛ばし7124バイト目から11371バイト目までAACデコードすることで任意の位置から所望の楽曲を再生できることになる。また、ビデオコンテンツデータと同時にオーディオコンテンツデータを再生する場合は、システム制御部20が同期タイミングを調整して適切なAVコンテンツデータとして視聴できるようにする。
また、楽曲位置管理テーブル41を利用することで、楽曲コンテンツデータ以外を再生することも可能である。例えば、Song Show36のオーディオコンテンツデータにおいて、楽曲位置管理テーブル41に記録された楽曲位置以外を再生することで音楽番組のうち会話等の部分だけを視聴できる。
操作部19は、データを入力するためのキー等の入力手段を備え、視聴者が所望するコンテンツデータの選択情報の入力や再生方法の入力が可能であり、システム制御部20への動作指示を入力することができるようになっている。
システム制御部20は、コンテンツ再生装置10の全体を制御する。例えば、操作部19から入力された視聴者が再生を所望するコンテンツデータを再生できるように、コンテンツ再生装置10の動作を制御する。またプレイリストファイル21からプレイリストを取得し、プレイリストに従いコンテンツデータの順次再生のための制御も行う。
ビデオコンテンツデータ再生部23は、ここに内蔵されたビデオデコーダにより入力された圧縮ビデオコンテンツデータを映像として視聴できるようなビデオデータの形式に変換する。圧縮符号化されたビデオコンテンツデータであれば、その圧縮方式に対応したデコーダで復号する。また、非圧縮ビデオコンテンツデータの場合は、復号処理は実施しない。例えば、MPEG−4で圧縮されたSong Show36のビデオコンテンツデータは、MPEG−4デコーダで復号することで非圧縮のビデオコンテンツデータが生成できる。またシステム制御部20の指示により、ビデオコンテンツデータを再生しないこともできる。
表示部24では、コンテンツのファイル名を表示したり再生したビデオコンテンツデータを表示したりする。ただし、AVコンテンツデータであってもシステム制御部20の指示によりオーディオ部分のみを再生して、ビデオ部分を表示しないようにすることもできる。
図6は、楽曲位置管理テーブル41を作成する一連の処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。なお、ここでは視聴者がコンテンツ再生装置10にコンテンツデータをダウンロードする際に楽曲位置管理テーブル41を作成する例を説明するが、視聴者がコンテンツデータを再生する都度、楽曲位置管理テーブル41を作成してもよい。
まず、コンテンツ再生装置10は、ダウンロードするコンテンツデータがあるかないかを判定し(ステップS1)、ダウンロードするコンテンツデータがない場合(NOの場合)、そのまま処理を終了し、一方、ダウンロードするコンテンツデータがある場合(YESの場合)、ダウンロードしたコンテンツデータをコンテンツファイル11に蓄積する(ステップS2)。
次に、コンテンツ再生装置10は、コンテンツデータ読出部12によりダウンロードしたコンテンツデータをコンテンツファイル11から読み込み(ステップS3)、読み込んだコンテンツデータをコンテンツデータ分離部13でオーディオコンテンツデータとビデオコンテンツデータとに分離する(ステップS4)。
次に、コンテンツ再生装置10は、オーディオコンテンツデータ分類部15でオーディオコンテンツデータを楽曲部分と非楽曲部分とに分類し(ステップS5)、この分類結果を基にオーディオコンテンツデータに楽曲コンテンツデータを含むか否かを判定し(ステップS6)、楽曲コンテンツデータを含まない場合(NOの場合)、ステップS10に進み、一方、楽曲コンテンツデータを含む場合(YESの場合)、ステップS7に進む。
コンテンツ再生装置10は、ステップS6において、楽曲コンテンツデータを含むと判定されたオーディオコンテンツデータに対して楽曲コンテンツデータのみで構成されているか否かを判定する(ステップS7)。この際、楽曲コンテンツデータと非楽曲コンテンツデータで構成されている場合(NOの場合)、ステップS9に進み、一方、楽曲コンテンツデータのみで構成されている場合(YESの場合)、ステップS8に進む。
ステップS8において、楽曲コンテンツデータのみで構成されているオーディオコンテンツデータの楽曲位置を決定する。即ち、開始位置を“0”、終了位置をコンテンツデータのサイズとして楽曲位置管理テーブルに記録する。さらに、楽曲コンテンツデータのみを示すために分類結果には“1”を記録する。一方、ステップS9において、非楽曲部分も混在しているオーディオコンテンツデータに対して、楽曲位置検出部16で正確に楽曲部分の開始位置と終了位置を検出し、楽曲位置管理テーブルに記録する。複数の楽曲部分が存在した場合は、楽曲部分の検出順に楽曲番号を付与する。さらに、楽曲部分と非楽曲部分が混在していることを表すために、楽曲位置管理テーブルの分類結果に“2”を記録する。また、楽曲番号の“0”の部分には、開始位置を“0”、終了位置にコンテンツデータのサイズを記録して、オーディオコンテンツデータのサイズが分かるようにしておく。
また、ステップS10において、オーディオコンテンツデータに楽曲コンテンツデータが全く含まれないので、それを示すために楽曲位置管理テーブルの分類結果に“3”を記録する。また、楽曲番号を“0”とし、開始位置を“0”、終了位置にコンテンツデータのサイズを記録して、オーディオコンテンツデータのサイズが分かるようにしておく。その後、ステップS1に戻り、ダウンロードするコンテンツがなくなるまで、上記の処理を繰り返す。一連の処理が終了した時点で図4に示した楽曲位置管理テーブル41のように楽曲位置等の情報が得られる。
図7は、楽曲位置管理テーブル41を参照して楽曲コンテンツデータを再生する一連の処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。まず、コンテンツ再生装置10は、外部で作成したプレイリストに従ってコンテンツデータを再生するか否かを判定し(ステップS11)、外部で作成したプレイリストを用いない場合(NOの場合)、ステップS13へ進み、一方、外部で作成したプレイリストを用いる場合(YESの場合)、ステップS12に進む。
コンテンツ再生装置10は、ステップS11において外部で作成したプレイリストを用いる場合、視聴者が再生を所望するプレイリストをプレイリストファイル21から読み込む(ステップS12)。図8は、オーディオコンテンツデータ毎のプレイリストを説明するための図である。本例に示すプレイリストは、図2に示したコンテンツデータから、開始から順に、DEF、GHI、Song Show、XYZ、JKL、ABCの順番で、楽曲コンテンツデータを再生するように構成されている。
一方、ステップS11において外部で作成したプレイリストを用いない場合、コンテンツ再生装置10は、プレイリストを作成する処理を実施する。そのために、まず、コンテンツファイル11に蓄積されているコンテンツデータの一覧を表示部24に表示して、視聴者が再生を所望するコンテンツデータを選択できるようにする。ここで、楽曲コンテンツデータを再生するので、楽曲位置管理テーブル41の分類結果において“1”あるいは“2”であるオーディオコンテンツデータのみを一覧として表示する(ステップS13)。このように、対象外の非楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータ、即ち分類結果が“3”の一覧を表示しなくてすむので、視聴者が必要なものだけを選択しやすくできる。
次に、コンテンツ再生装置10は、表示されたコンテンツデータ一覧を再生する順番に操作部19からの入力により選択して、プレイリストを作成する(ステップS14)。なお、本実施例で作成したプレイリストも、図8に示すプレイリストの順番と同一として以下の説明をする。
コンテンツ再生装置10は、プレイリストの順に楽曲コンテンツデータを再生していき、さらに再生する楽曲コンテンツデータが存在するか否かを判定し(ステップS15)、プレイリストの最後まで達してこれ以上再生する楽曲コンテンツデータがない場合(NOの場合)、そのまま処理を終了し、一方、再生する楽曲コンテンツデータがある場合(YESの場合)、ステップS16に進む。
コンテンツ再生装置10は、再生する楽曲コンテンツデータがある場合、すなわち、図8に示すプレイリストにまだ再生する楽曲コンテンツデータが残っている場合、所定のコンテンツデータをコンテンツファイル11から読み込む(ステップS16)。例えば、次に再生する楽曲コンテンツデータが楽曲GHIとすると、コンテンツファイル11からGHI35のコンテンツデータを読み込むことになる。
次に、コンテンツ再生装置10は、オーディオコンテンツデータ分離部15において読込んだコンテンツデータからオーディオコンテンツデータを分離する(ステップS17)。例えば、読み込んだコンテンツデータが楽曲GHIとすると、これは楽曲コンテンツデータのみであるので分離処理は行われない。一方、読み込んだコンテンツデータがSong Showの場合、ビデオコンテンツデータとオーディオコンテンツデータは分離され、オーディオコンテンツデータのみが再生の対象となる。
次に、コンテンツ再生装置10は、記憶部17に記録されている楽曲位置管理テーブル41を参照して所定の楽曲位置のみを再生する(ステップS18)。例えば、再生対象の楽曲データがGHIとするとデータの最初の位置から3251バイト、即ち1曲のみのGHIの楽曲コンテンツデータ全てを再生することになる。この再生が終わればステップS15に戻る。
一方、再生対象がSong Showの場合、4曲の楽曲データが所定の位置にあるので、最初の曲を再生するために1曲目の開始位置の直前まで読み飛ばし15バイト目から3963バイト目まで再生したところで、次の楽曲コンテンツデータの再生に移る。即ち、データの先頭位置から7123バイト分読み飛ばして7124バイト目から11371バイト目まで再生し、次の楽曲コンテンツに移る。この処理をSong Showのオーディオコンテンツデータにおいて楽曲コンテンツデータを全て再生するまで行う。本実施例では、4曲目の楽曲コンテンツデータの再生が終了したら、ステップS15に戻り、図8に示すプレイリストの最後まで再生して処理を終了する。
図9は、楽曲位置管理テーブルを参照して楽曲を含むオーディオコンテンツデータを再生する処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。本例では、楽曲位置に関わらずコンテンツデータを再生する場合、即ち、Song Showのように楽曲コンテンツデータと非楽曲コンテンツデータが混在していても、それを区別せず全て再生する一連の処理の流れについて説明する。なお、図9に示すステップS21からステップS27までの処理は、図7に示したステップS11からステップS17までの処理と同一であるため、ここでの説明は省略し、それ以降の異なる部分のみを説明する。
ステップS28において、コンテンツ再生装置10は、記憶部17に記録されている楽曲位置管理テーブル41を参照して所定のオーディオコンテンツデータを再生する。例えば、再生対象の楽曲データがGHIとするとデータの最初の位置から3251バイト、即ち1曲のみのGHIの楽曲コンテンツデータ全てを再生することになる。また、再生対象がSong Showの場合は全て再生するので、データの最初の位置である0バイト目から最後の56840バイト目まで楽曲の有無によらず全て再生する。この再生が終わればステップS25に戻り、再生するコンテンツデータがなくなるまで上記処理を繰り返す。このように、プレイリストに従って楽曲以外のコンテンツデータも再生できる。
また、楽曲コンテンツデータと非楽曲コンテンツデータで構成するオーディオコンテンツデータについて、その中に含まれる楽曲毎に任意の順で再生する例について説明する。図10は、楽曲毎のプレイリストを説明するための図で、Song Showの枝番3、2、1は楽曲位置管理テーブル41に記録された楽曲番号を示す。即ち、Song Show−3は3曲目、Song Show−2は2曲目、Song Show−1は1曲目を示す。プレイリストをこのように楽曲単位で構成することで、前述した図7のフロー図に従った処理により楽曲単位で楽曲を再生できる。本例に示すプレイリストは、図2に示したコンテンツデータから、DEF、Song Show−3、Song Show−2、XYZ、JKL、Song Show−1の順で、楽曲コンテンツデータを再生するように構成されている。
以上の一連の処理を実施することでプレイリストの順に楽曲コンテンツデータを再生できる。したがって、あらかじめ作成しておいた楽曲位置管理テーブルを参照することで、楽曲コンテンツデータのみのオーディオコンテンツデータ、楽曲コンテンツデータと会話等の非楽曲コンテンツデータが混在するオーディオコンテンツデータがプレイリストに混在していても楽曲コンテンツデータのみをシームレスに再生することができる。
さらに、楽曲位置管理テーブルの分類結果、楽曲番号を参照することで、視聴者が要求するコンテンツデータを容易に選択したり再生したりすることができるようになる。また、楽曲位置に基づいて楽曲を再生しているだけなので、会話等の非楽曲コンテンツデータ自体は消去せずコンテンツ再生装置内のハードディスクドライブ内に残っている。したがって、後に会話等の非楽曲コンテンツデータも視聴することが可能である。
参考例
図11は、本発明の参考例に係るコンテンツ再生装置10の構成例を示すブロック図である。図11に示すコンテンツ再生装置10において、図1に示したコンテンツ再生装置10と同一部分には同一符号を付してある。
本例におけるコンテンツ再生装置10は、コンテンツデータが蓄積されているコンテンツファイル11と、コンテンツファイル11とシステム制御部20に接続しコンテンツデータを読み出すコンテンツデータ読出部12と、コンテンツデータ読出部12に接続し読み出されたコンテンツデータをオーディオコンテンツデータとビデオコンテンツデータとに分離するコンテンツデータ分離部13と、コンテンツデータ分離部13に接続しオーディオコンテンツデータを一時的に蓄積するオーディオバッファ部14と、システム制御部20に接続しコンテンツデータのメタデータから得られる楽曲位置を記憶する記憶部17と、オーディオバッファ部14と記憶部17とシステム制御部20に接続し記憶された楽曲位置を基にオーディオコンテンツデータの楽曲を再生するオーディオコンテンツデータ再生部18と、データ等を入力する操作部19と、コンテンツデータ読出部12とコンテンツデータ分離部13と記憶部17と操作部19とプレイリストファイル21とメタデータファイル25に接続しコンテンツ再生装置10を制御するシステム制御部20と、プレイリストを蓄積するプレイリストファイル21と、コンテンツデータ分離部13に接続しビデオコンテンツデータを一時的に蓄積するビデオバッファ部22と、ビデオバッファ部22とシステム制御部20に接続し分離されたビデオコンテンツデータを再生するビデオコンテンツデータ再生部23と、システム制御部20とビデオコンテンツデータ再生部23に接続し再生されたビデオを表示する表示部24と、コンテンツデータのメタデータを蓄積するメタデータファイル25と、を備えている。
上記構成によるコンテンツ再生装置10の動作は、以下の通りである。なお、図1と同一の符号が付されたブロックの動作は、実施例1におけるコンテンツ再生装置10と同様であるので、ここでは異なる点についてのみ説明する。
メタデータファイル25は、コンテンツデータの検索情報であるメタデータを蓄積する。なお、このメタデータは本コンテンツ再生装置10以外で作成されたものであってもよく、例えば据え置型のDVDレコーダでテレビ番組を録画する際に作成したりすることができ、コンテンツデータの内容、放送日時、出演者、楽曲位置等に関するコンテンツデータの検索情報で構成する。
図12は、メタデータの構成例を示す図である。本例では、Song Showのメタデータ61の構成を示す。これを用いることでSong Showの楽曲位置を把握できる。コンテンツデータをコンテンツファイル11に蓄積する際に、そのコンテンツデータに対応するメタデータもメタデータファイル25に蓄積しておく。無論、本コンテンツ再生装置10にメタデータを作成する機能を設けて、コンテンツファイル11に蓄積されたコンテンツデータのメタデータを適宜作成してメタデータファイル25に蓄積してもよい。
記憶部17では、システム制御部20を介してメタデータファイル25から再生対象のコンテンツデータのメタデータを読み込む。読み込んだメタデータから楽曲位置等を抽出し楽曲位置管理テーブルを作成する。その結果、前述した楽曲位置管理テーブル41と同様のものが得られる。以降のオーディオコンテンツの再生については実施例1と同様であり、本コンテンツ再生装置10で楽曲位置を検出しなくても、外部で作成されたメタデータを用いることで実施例1と同様にコンテンツデータの再生が行える。
(実施例
図13は、本発明の実施例に係る表示部の再生状態の一例を説明するための図である。ある楽曲コンテンツデータを再生中にその前に位置する非楽曲コンテンツデータを再生させる例について述べる。
初期表示画面71は、プレイリストに従い楽曲等を再生している状態を示す表示部24の表示例である。画面の左から、再生順に並んだコンテンツデータ名、コンテンツ種類を表す。ここでコンテンツ種類の音楽、会話等は、楽曲位置管理テーブルに記録された分類結果“1”、“2”、“3”、及び映像有無に相当する。即ち、分類結果が“1”であれば「音楽」、“2”であれば「音楽/会話等」、“3”であれば「会話等」と表示される。さらに、映像有無が有であれば「映像」が表示され、コンテンツの種類が判別できるようになっている。再生中表示72は、コンテンツデータ名等がハイライト表示されるなどして視聴者が現在再生中のコンテンツデータが認識できるようにする。図13の例ではSong Showを再生中であることが分かる。
また、再生中のコンテンツデータの詳細が知りたいとき、操作部19の所定のボタンを押下すると、コンテンツの詳細表示画面73が表示され、2曲目が再生中であることが再生中表示74で分かる。さらに、この状態で、操作部19の所定のボタンを押下すると、2曲目の前に位置する非楽曲部分、即ち1曲目の後から2曲目の前までの非楽曲部分の再生が行われる。この状態を表したものがコンテンツの会話等再生表示画面75である。この様な非楽曲部分の再生も楽曲位置管理テーブルを参照して可能である。なお、ここでは2曲目の前に位置する非楽曲部分を全て再生する方法について述べたが、任意の時間前の非楽曲部分、例えば2曲目の先頭から10秒前の位置をコンテンツデータサイズを基に算出してそこから再生することも可能である。
このように、楽曲コンテンツデータと非楽曲コンテンツデータが混在するコンテンツデータにおいて、楽曲を視聴しているときにその前にある会話等、例えば楽曲の解説やナレーション、会話等をさかのぼって聴くことができる。無論、同様の方法で視聴中の楽曲の後に位置する非楽曲の再生や、非楽曲を視聴しているときにその前あるいはその後の楽曲を再生することも可能である。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明のコンテンツ再生装置は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更を加えうることは勿論である。
本発明の実施例1に係るコンテンツ再生装置の構成例を示すブロック図である。 コンテンツファイルに格納されるコンテンツデータの格納形式の一例を示す図である。 オーディオコンテンツデータ分類部の構成例を示すブロック図である。 記憶部に記録する楽曲位置管理テーブルの構成例を示す図である。 オーディオコンテンツデータの構成例を示す図である。 楽曲位置管理テーブルを作成する一連の処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。 楽曲位置管理テーブルを参照して楽曲コンテンツデータを再生する一連の処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。 オーディオコンテンツデータ毎のプレイリストを説明するための図である。 楽曲位置管理テーブルを参照して楽曲を含むオーディオコンテンツデータを再生する処理の流れの一例を説明するためのフロー図である。 楽曲毎のプレイリストを説明するための図である。 本発明の参考例に係るコンテンツ再生装置の構成例を示すブロック図である。 メタデータの構成例を示す図である。 本発明の実施例に係る表示部の再生状態の一例を説明するための図である。 従来技術によるラジオ放送の放送データから楽曲データ等のコンテンツデータを抽出する装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10…コンテンツ再生装置、11…コンテンツファイル、12…コンテンツデータ読出部、13…コンテンツデータ分離部、14…オーディオバッファ部、15…オーディオコンテンツデータ分離部、15a…スペクトラム分析部、15b…楽曲/非楽曲整合部、15c…最終分類部、16…楽曲位置検出部、17…記憶部、18…オーディオコンテンツデータ再生部、19,107…操作部、20…システム制御部、21…プレイリストファイル、22…ビデオバッファ部、23…ビデオコンテンツデータ再生部、24,108…表示部、25…メタデータファイル、100…端末装置、101…受信部、102…送信部、103…ラジオ受信部、104…記憶部、105…データ処理部、106…時刻供給部。

Claims (12)

  1. コンテンツデータを読み出すコンテンツデータ読出手段と、該読み出したコンテンツデータをオーディオコンテンツデータとビデオコンテンツデータとに分離するコンテンツデータ分離手段と、該分離したオーディオコンテンツデータを楽曲データと非楽曲データとに分類するオーディオコンテンツデータ分類手段と、前記楽曲データに分類されたオーディオコンテンツデータに対して楽曲データを認識して楽曲位置を検出する楽曲位置検出手段と、該検出した楽曲位置を記憶する記憶手段と、該記憶した楽曲位置を基にオーディオコンテンツデータの楽曲データを再生するオーディオコンテンツデータ再生手段とを備え、前記オーディオコンテンツデータ分類手段は、前記コンテンツデータ分離手段により分離されたオーディオコンテンツデータを、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ、楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータ、非楽曲データのみのオーディオコンテンツデータのいずれかに分類することを特徴とするコンテンツ再生装置。
  2. 記コンテンツデータ分離手段により分離されたビデオコンテンツデータを再生するビデオコンテンツデータ再生手段と、該再生したビデオコンテンツデータを表示する表示手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  3. 前記楽曲位置検出手段は、オーディオコンテンツデータに含まれる楽曲データの開始位置と終了位置を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ再生装置。
  4. 前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、前記記憶手段に記憶された楽曲位置を基に所定の順番に楽曲データを再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のコンテンツ再生装置。
  5. 前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ及び/又は楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータに対して各楽曲データを所定の順番に再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のコンテンツ再生装置。
  6. 前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ及び/又は楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、楽曲データのみを再生し、非楽曲データを再生しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のコンテンツ再生装置。
  7. 前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、非楽曲データのみのオーディオコンテンツデータ及び/又は楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、非楽曲データのみを再生し、楽曲データを再生しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のコンテンツ再生装置。
  8. 前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、楽曲データを再生中に所定の操作により該楽曲データの再生を中止し、該楽曲データの前及び/又は後の非楽曲データを再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のコンテンツ再生装置。
  9. 前記オーディオコンテンツデータ再生手段は、楽曲データと非楽曲データを含むオーディオコンテンツデータの再生時において、非楽曲データを再生中に所定の操作により該非楽曲データの再生を中止し、該非楽曲データの前及び/又は後の楽曲データを再生することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載のコンテンツ再生装置。
  10. 前記記憶手段は、楽曲データの楽曲位置と共に、前記オーディオコンテンツデータ分類手段での分類結果と、前記楽曲位置検出手段で検出した楽曲データの検出順を示す楽曲番号とを記憶することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1に記載のコンテンツ再生装置。
  11. 前記コンテンツデータ読出手段により読み出したコンテンツデータにビデオコンテンツデータを含む場合、前記ビデオコンテンツデータ再生手段でビデオコンテンツデータを再生しないことを特徴とする請求項に記載のコンテンツ再生装置。
  12. 前記コンテンツデータ読出手段により読み出したコンテンツデータにビデオコンテンツデータを含む場合、前記ビデオコンテンツデータ再生手段で再生するビデオコンテンツデータを前記表示手段に表示しないことを特徴とする請求項に記載のコンテンツ再生装置。
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