以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本実施形態の説明においては、携帯型表示装置としての携帯機器20を含むコンテンツ通信システム1について図1および図2を参照して説明した後、図3〜図13を参照して本実施形態にかかる携帯機器20の機能および動作を説明する。
図1は、本実施形態にかかるコンテンツ通信システム1の構成を示した説明図である。コンテンツ通信システム1は、コンテンツ配信サーバ10と、通信網12と、携帯機器20と、PC30と、を含み、携帯機器20は携帯機器20が記憶するコンテンツデータのメタデータ(付加情報)の設定画面を生成することができる。
コンテンツ配信サーバ10は、通信網12を介して携帯機器20やPC30にコンテンツデータを配信、送信あるいは放送する。例えば、コンテンツ配信サーバ10は、デジタル形式のコンテンツデータを通信網12としての無線電波を用いて送信するワンセグ放送を行なったり、デジタルラジオの放送を行なうことができる。なお、通信網12は、銅線または光ファイバーなどの有線ケーブルや、無線電波などのデータの伝送路、またはルータや通信を制御する基地局などのデータの中継機などを含んでもよい。
また、コンテンツデータは、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像および/または音声データや、ゲームおよびソフトフェアなどの任意のデータを含む概念である。なお、
PC30は、通信網12を介してコンテンツ配信サーバ10から放送されるコンテンツデータを内蔵する記憶媒体に記録することができる。また、PC30は、CD−R(Compact Disk Recordable)/RW(ReWritable)、DVD−R(Digital Versatile Disk Recordable)/RW/+R/+RW/RAM(Ramdam Access Memory)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクに記憶されたコンテンツデータを、内蔵する記憶媒体に記録することもできる。
また、PC30は、内蔵する記憶媒体に記録されているコンテンツデータを携帯機器20に送信したり、携帯機器20が記憶するコンテンツデータおよびコンテンツデータの検索用データベースのデータ構造などの管理を行なうことができる。ここで、PC30は、コンテンツデータを携帯機器20にダウンロード方式で送信することも、ストリーミング方式で送信することもできる。ストリーミング方式は、携帯機器20におけるコンテンツデータの再生速度に同期しながらコンテンツデータを時系列に送信する方式である。一方、ダウンロード方式は、コンテンツデータの全体を携帯機器20に送信した後に携帯機器20におけるコンテンツデータの再生を可能とする送信方式である。
携帯機器20は、コンテンツ配信サーバ10から送信されたコンテンツデータや、PC30から送信されたコンテンツデータを記憶媒体に記録することができる。また、携帯機器20は、記憶媒体に記録されたコンテンツデータを検索するために、1または2以上のコンテンツデータに対応するメタデータが階層化された検索用データベースを記憶する。また、携帯機器20は、検索用データベースを用いて検索されたメタデータに対応するコンテンツデータを再生する機能も有する。図2を参照してこのような携帯機器20の外観構成の一例を説明する。
図2は、本実施形態にかかる携帯機器20の外観構成例を示した説明図である。詳細には、図2(a)は本実施形態にかかる携帯機器20の正面図であり、図2(b)は本実施形態にかかる携帯機器20の指示操作部23を拡大して示した説明図である。図2(a)に示した例では、携帯機器20は、表示部21、音声出力部22、指示操作部23、ホールド操作部26および音量操作部28を備える。
表示部21は、映像を表示する機能を有し、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはプラズマディスプレイであってもよい。表示部21には、コンテンツデータに含まれる映像データに基づく映像や、コンテンツデータの再生状況を示す映像などが表示される。
音声出力部22は、コンテンツデータに含まれる音声データに基づく音声を出力する機能を有する。なお、図2(a)においては音声出力部22の一例としてイヤホンを示したにすぎず、音声出力部22は、スピーカであっても、ヘッドホンであってもよい。
指示操作部23は、携帯機器20に対して所定の処理の実行を指示したり、携帯機器20へのデータ入力を指示する指示操作を検出する。所定の処理としては、例えば、コンテンツデータの再生、コンテンツデータの一時停止、コンテンツデータの早送り、コンテンツデータの巻き戻しなどがあげられる。また、指示操作部23は、図2(b)に示したように、上ボタン23A、下ボタン23B、左ボタン23Cおよび右ボタン23Dなどの十字キーと、決定ボタン23E、リターンボタン23F、およびメニューボタン23Gを含む。
十字キーを構成する各ボタン23A〜23Dは、表示部21に表示される各種選択項目にカーソルを合わせる際に用いられる。例えば、上ボタン23Aが押圧されるとカーソルが上に移動し、下ボタン23Bが押圧されるとカーソルが下に移動し、左ボタン23Cが押圧されるとカーソルが左に移動し、右ボタン23Dが押圧されるとカーソルが右に移動するようにしてもよい。ここで、選択項目としては、コンテンツの名称、アルバムの名称、編集するコンテンツのメタデータの種類などがあげられる。
また、決定ボタン23Eは、カーソルがあてられている選択項目を実行する際に用いられる。また、リターンボタン23Fは、表示部21に表示される表示画面を以前の状態に戻す際に用いられる。また、メニューボタン23Gは、コンテンツデータのメタデータの設定や、表示部21に表示する画面形式の設定などの各種設定のいずれを行うかを選択するためのメニュー画面を表示する際に用いられる。
なお、十字キーや決定ボタン23Eなどは、指示操作部23の具体的構成の一例として示したにすぎず、指示操作部23は、例えば、タッチパネル、ボタン、スイッチ、レバー、ダイヤルや、リモートコントローラが発生する赤外線信号用の受光部などで構成することも可能である。
設定操作部としてのホールド操作部26は、指示操作部23に対する所定の処理の実行などを指示する指示操作を受け付けるか否かの設定を切替えるためのユーザによる操作を検出する。ユーザがホールド操作部26をONにするホールドオン操作(設定操作)を行うと、指示操作部23に対する所定の処理の実行などを指示する指示操作を受け付けないホールドオン状態となり、ユーザがホールド操作部26をOFFするホールドオフ操作(解除操作)を行なうと、指示操作部23に対する所定の処理の実行などを指示する指示操作を受け付けるホールドオフ状態となる。例えば、ホールド操作部26がOFFである場合には、携帯機器20はコンテンツの再生を指示する再生指示操作に基づいてコンテンツを再生するが、ホールド操作部26がONである場合には、携帯機器20はコンテンツの再生を指示する再生指示操作が検出された場合であってもコンテンツの再生を行なわない。
音量操作部28は、ユーザによる音量調整操作を検出し、イヤホン22から再生される音声の音量を調整する機能を有する。例えば、音量操作部28の一側が押圧されると音量が減少し、音量操作部28の他側が押圧されると音量が増加するようにしてもよい。
なお、図1および図2においては、携帯用映像処理装置の一例として携帯機器20を示しているが、携帯用映像処理装置は、音楽再生機能付きの携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistant)携帯用ゲーム機器、家電機器などの情報処理装置であってもよい。
以上説明した本実施形態にかかる携帯機器20は、コンテンツ配信サーバ10やPC30などからコンテンツデータを取得し、取得したコンテンツデータのメタデータの設定画面を生成することができる。携帯機器20のユーザは、かかる設定画面上でコンテンツデータの評価やプレイリスト登録などのメタデータの設定を行うことができる。
しかし、従来の設定画面の表示方法では、異なる複数のコンテンツデータのメタデータの設定画面を連続的に表示することができなかった。このような従来の設定画面の表示方法を、図14を参照して説明する。
図14は、従来の設定画面の表示方法の流れを示した説明図である。従来の設定画面の表示方法においては、まず、図14(a)に示した「ワールドピリオド」の再生画面から、ユーザ操作に基づいて図14(b)に示したメニュー画面を表示部71に表示する。なお、図14中の星印はコンテンツデータの評価を示している。そして、従来の設定画面の表示方法においては、図14(b)に示したメニュー画面の「評価」がカーソル40をあてられ選択されると、図14(c)に示した「ワールドピリオド」の評価画面(「評価」の設定画面)を表示する。
次いで、従来の設定画面の表示方法においては、図14(c)に示した「自動」にカーソル40があてられている「ワールドピリオド」の評価画面から、ユーザ操作に基づいて図14(d)に示した手動設定用の欄にカーソル40があてられている「ワールドピリオド」の評価画面を表示する。ユーザは、図14(d)に示した「ワールドピリオド」の評価画面において星印を増減させる操作を行い、「ワールドピリオド」の評価を設定することができる。例えば、図14(d)に示した「ワールドピリオド」の評価画面において星印を二つ増やす操作を行なうと、図14(e)に示した星印が5つの「ワールドピリオド」の評価画面が表示される。
ここで、ユーザが「ワールドピリオド」の次のコンテンツデータである「過去」の評価の設定を所望した場合、ユーザは図14(i)に示す「過去」の評価画面を表示部71に表示させる必要がある。しかし、従来の設定画面の表示方法において、図14(e)に示した「ワールドピリオド」の評価画面から上記「過去」の評価画面を表示部71に表示するためには、図14(f)に示した「ワールドピリオド」の再生画面を表示し、図14(g)に示した「過去」の再生画面を表示し、図14(h)に示したメニュー画面を表示し、ユーザが図14(h)に示したメニュー画面において「評価」を選択する必要があった。
このように、従来の設定画面の表示方法では、異なる複数のコンテンツデータの評価画面を連続的に表示することができなかったため、複数のコンテンツデータの付加情報の設定を所望するユーザにとって煩雑であるという問題があった。
そこで、上記のような問題を一着眼点とし、ユーザが容易に複数のコンテンツデータの評価の設定を行うことが可能な携帯機器20が創作されるに至った。以下、図3〜13を参照して本実施形態にかかる携帯機器20の構成および動作を詳細に説明する。
図3は、本実施形態にかかる携帯機器20のハードウェア構成を示した説明図である。携帯機器20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、ホストバス204と、ブリッジ205と、外部バス206と、インタフェース207と、入力装置208と、出力装置210と、ストレージ装置(HDD)211と、ドライブ212と、通信装置215とを備える。
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って携帯機器20内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一次記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス204により相互に接続されている。
ホストバス204は、ブリッジ205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス206に接続されている。なお、必ずしもホストバス204、ブリッジ205および外部バス206を分離構成する必要はなく、一のバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力装置208は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための指示操作部23と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。携帯機器20のユーザは、該入力装置208を操作することにより、携帯機器20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置210は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置およびランプなどの表示装置と、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置で構成される。出力装置210は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示部21に対応する表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力部22に対応する音声出力装置は、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置211は、本実施形態にかかる携帯機器20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ストレージ装置211は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置211は、ハードディスクを駆動し、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。また、このストレージ装置211には、コンテンツデータや、コンテンツデータを検索するための検索用エータベースなどが記憶される。なお、当該ストレージ装置211または記憶媒体は、携帯機器20と着脱可能であってもよい。
ドライブ212は、記憶媒体用リーダライタであり、携帯機器20に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体24に記録されている情報を読み出して、RAM203に出力する。
通信装置215は、例えば、通信網12に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置215は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、ワイヤレスUSB対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であっても、デジタル無線放送の受信装置であっても、アンテナやテレビチューナを含んでもよい。この通信装置215は、コンテンツ配信サーバ10やPC30との間で、通信網12を介してコンテンツデータを送受信することができる。
以上、図3を参照して本実施形態にかかる携帯機器20のハードウェア構成を説明した。続いて、図4を参照して携帯機器20の機能を説明する。
図4は、本実施形態にかかる携帯機器20の構成を示した機能ブロック図である。携帯機器20は、通信部216と、記録部218と、記憶部220と、データ構造管理部222と、表示画面生成部224と、表示部21と、操作部232と、選択操作検出部236と、設定部240と、切替操作検出部244と、表示切替部248と、再生部250と、再生制御部260と、を備える。
通信部216は、コンテンツ配信サーバ10やPC30などの外部装置とのインターフェースであり、送信部または受信部としての機能を有する。例えば、通信部216は、コンテンツ配信サーバ10から無線電波を用いて連続的(リアルタイム)に放送されたテレビ番組や映画などのコンテンツデータを受信することができる。コンテンツ配信サーバ10から送信されるコンテンツデータは、デジタル形式であっても、アナログ形式であってもよい。
なお、通信部216は、図3に示した通信装置215を機能させるためのソフトウェアであっても、該ソフトウェアに基づいて動作する通信装置215であってもよい。また、図4においては、通信部216とコンテンツ配信サーバ10とが直接通信を行う場合を示しているが、通信部216とコンテンツ配信サーバ10とは図1に示したように通信網12を介して通信を行ってもよい。
記録部218は、通信部216が受信したコンテンツデータを記憶部220に記録する。また、記録部218は、光ディスクやフラッシュメモリに記録されたコンテンツデータを取得して記憶部220に記録することもできる。
記憶部220は、コンテンツデータを記憶する記憶媒体として機能する。また、記憶部220は、コンテンツデータの属性を示すメタデータや、該メタデータが対応するコンテンツデータの属性に応じて階層化された検索用データベースを記憶する。このような記憶部220が記憶するデータ内容を、図5〜図8を参照して説明する。
図5は、記憶部220が記憶するコンテンツファイルの一例を示した説明図である。図5に示した例では、記憶部220は、メタデータ312、データヘッダ314およびコンテンツデータ(データ)316を含むコンテンツファイル1、およびコンテンツファイル2を記憶している。
メタデータ312は、同一のコンテンツファイル1に含まれるコンテンツデータ316の属性を示す情報である。メタデータ312は、例えば、コンテンツデータ316のタイトル、コンテンツデータ316が収録されているアルバム名、コンテンツデータ316に対する評価、コンテンツデータ316の画像情報であるジャケット写真、コンテンツファイル1の所在を示すコンテンツファイルURI(Uniform Resource Identifier)を含む。
データヘッダ314は、同一のコンテンツファイル1に含まれるコンテンツデータ316のデータ形式に関する情報である。データヘッダ314は、例えば、コンテンツデータ316の圧縮方式や、ビットレート情報などを含む。コンテンツデータ316は、映像データや音声データなどの再生されるデータそのものである。
コンテンツファイル2は、コンテンツファイル1と同様に、メタデータ322、データヘッダ324およびコンテンツデータ326を含んでもよい。
記憶部220は、上述のようなコンテンツファイルとは別に、図6に示すコンテンツ情報ファイルを記憶している場合がある。
図6は、記憶部220が記憶するコンテンツ情報ファイルの一例を示した説明図である。図6に示した例では、記憶部220はコンテンツ情報ファイル1、コンテンツ情報ファイル2、コンテンツ情報ファイル3を記憶している。コンテンツ情報ファイル1は、例えば、コンテンツデータ316の圧縮方式、コンテンツデータ316のタイトル、コンテンツデータ316が収録されているアルバム名、コンテンツデータ316に対する評価、コンテンツデータ316の画像情報であるジャケット写真、コンテンツファイル1の所在を示すコンテンツファイルURIを含む。
すなわち、コンテンツ情報ファイル1は、コンテンツファイル1のうちのメタデータ312およびデータヘッダ314に記載された情報を含み、コンテンツデータ316は含まない情報である。コンテンツ情報ファイル2およびコンテンツ情報ファイル3も、コンテンツ情報ファイル1と同様にコンテンツデータの圧縮方式、タイトル、アルバム名、コンテンツファイルURIなどを含む。
このようなコンテンツ情報ファイルは、コンテンツデータを含まないため、記憶部220に記憶されているコンテンツデータに対応するメタデータまたはデータヘッダの内容を検索する際に用いられる場合がある。
図7は、記憶部220が記憶するコンテンツデータの検索用データベースの一例を示した説明図である。検索用データベースは、対応する1または2以上のコンテンツデータの属性に応じて階層化されたメタデータを含む。すなわち、検索用データベースにおけるメタデータは、該メタデータに対応するコンテンツデータの属性に応じて、木構造におけるいずれかのノードに配される。
図7に示した検索用データベースにおいては、第1階層に「ルート」402が配されている。そして、「ルート」402の下位の第2階層には複数のメタデータが配されている。具体的には、「ルート」402の下位の第2階層には、「音楽」404、「ビデオ」406、「フォト」408などが配されている。
そして、「音楽」404の下位の第3階層には、「全曲」410、「アルバム」412、「アーティスト」414、「プレイリスト」416が配されている。また、「全曲」410の下位には、「あかし」418、「トビウマライダー」420、「ワールドピリオド」422など、記憶部220が記憶する音楽のコンテンツデータに対応する全てのメタデータが配されている。
また、「アルバム」412の下位の第4階層には、「五次元」424、「エムカブ」426、「上空」428など、記憶部220が記憶する音楽のコンテンツデータが収録されているアルバムを示すメタデータが配されている。さらに、「五次元」424の下位の第5階層には、「ワールドピリオド」442、「過去」444、「クロスライン」446など、アルバム「五次元」に含まれるコンテンツデータに対応するメタデータが配されている。なお、下位にメタデータが配されているメタデータは、下位に配されているメタデータに対応するコンテンツデータに対応する。例えば、「五次元」424は、下位に「ワールドピリオド」442、「過去」444、「クロスライン」446が配されているため、コンテンツデータ「ワールドピリオド」、「過去」、「クロスライン」に対応する。
また、「アーティスト」414の下位の第4階層には、「ミスターズ」430、「ポルノトリップ」432、「ロデカメン」434など、記憶部220が記憶する音楽のコンテンツデータのアーティストを示すメタデータが配されている。さらに、「ミスターズ」430の下位には、「全アルバム」448、「五次元」450、「上空」452、「ハイハート」454など、アーティスト「ミスターズ」により作成されたアルバムを示すメタデータが配されている。さらに、「全アルバム」448の下位の第6階層には、「あかし」462、「過去」464、「クロスライン」466など、アーティスト「ミスターズ」により作成された全てのアルバムに含まれるコンテンツデータに対応するメタデータが配されている。
また、「プレイリスト」416の下位の第4階層には、「プレイリスト1」436、「プレイリスト2」438、「プレイリスト3」440が配されている。さらに、「プレイリスト1」436の下位には、「トビウマライダー」456、「クロスライン」458、「ワールドピリオド」460など、「プレイリスト1」に登録されたコンテンツデータに対応するメタデータが配されている。
「ビデオ」406の下位には、「音楽」404と同様にビデオのコンテンツデータのメタデータが該コンテンツデータの属性に従って階層的に配されている。また、「フォト」408の下位には、「音楽」404と同様に写真のコンテンツデータのメタデータが該コンテンツデータの属性に従って階層的に配されている。
ユーザは、上述した検索用データベースの階層構造を辿ることにより、所望のコンテンツデータを検索することができる。ユーザによる検索用データベースを用いたコンテンツデータの検索の具体例は、図9を参照して後述する。
なお、メタデータが配されているという表現は、該当するノードにメタデータが記載されていることを意味しても、該当するノードに図5に示したコンテンツファイルのコンテンツファイルURIが記載されていることを意味しても、該当するノードに図6に示したコンテンツ情報ファイルの所在を示すコンテンツ情報ファイルURIが記載されていることを意味してもよい。続いて、図8を参照してメタデータの具体例を説明する。
図8は、メタデータの具体例を示した説明図である。図8に示した例では、メタデータは、コンテンツデータの曲名と、コンテンツデータの収録されているアルバム名と、コンテンツデータのアーティスト名と、コンテンツデータに対する評価と、コンテンツデータが登録されているプレイリストと、を含む。
コンテンツデータに対する評価は、ユーザが後述する設定方法により設定することができる。ユーザは、気に入ったコンテンツデータの星の数を多くし、好みでないコンテンツデータの星の数を少なくしてもよい。また、プレイリストは、ユーザが作成したコンテンツデータの集合である。
図8においては、曲名が「ワールドピリオド」であるコンテンツデータが、アルバム「五次元」に収録され、アーティスト「ミスターズ」により作成され、「3つ星」の評価がされ、「プレイリスト1」および「プレイリスト3」に登録されている例を示している。
また、図8においては、曲名が「過去」であるコンテンツデータが、アルバム「五次元」に収録され、アーティスト「ミスターズ」により作成され、「4つ星」の評価がされ、「プレイリスト2」に登録されており、曲名が「クロスライン」であるコンテンツデータが、アルバム「五次元」に収録され、アーティスト「ミスターズ」により作成され、「2つ星」の評価がされ、「プレイリスト1」に登録されており、曲名が「トビウマライダー」であるコンテンツデータが、アルバム「エムカブ」に収録され、アーティスト「ポルノトリップ」により作成され、「5つ星」の評価がされ、「プレイリスト1」、「プレイリスト3」および「プレイリスト4」に登録されている例を示している。
上述したように、記憶部220は、コンテンツファイル、コンテンツ情報ファイル、および検索用データベースなどを記憶する。このような記憶部220は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどの磁気ディスクや、CD−R/RW、DVD−R/RW/+R/+RW/RAMおよびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))―R/BD−REなどの光ディスクや、MO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。
図4を参照して携帯機器20の構成の説明に戻ると、データ構造管理部222は、図7を用いて説明した検索用データベースの作成および修正を行なう。例えば、記憶部220に新たなコンテンツデータが記録されると、記録されたコンテンツデータの属性に基づき、検索用データベースにおける適切なノード位置に該コンテンツデータのメタデータを追加する。なお、検索用データベースの作成および修正は、PC30などの外部装置が行なってもよい。
表示画面生成部224は、表示部21に表示するための各種画面を生成し、設定画面生成部としての機能を有する。各種画面としては、例えば、コンテンツデータの再生画面、コンテンツデータの検索画面、コンテンツデータの評価設定画面、メニュー画面、プレイリスト登録画面、音量調整画面などがあげられる。表示画面生成部224が生成する検索画面、評価設定画面、再生画面などの詳細は、図9および図10を参照して後述する。
操作部232は、図2を用いて説明した指示操作部23、ホールド操作部26および音量操作部28などに対応し、ユーザが各種操作をすることができるユーザインターフェースとして機能する。各種操作としては、例えば、一のコンテンツデータの評価画面において、一のコンテンツデータの評価を表示されている選択項目のうちから選択するための選択操作や、一のコンテンツデータの評価画面から他のコンテンツデータの評価画面に切替えるための切替操作や、コンテンツデータの再生や曲送りを指示する再生操作などがあげられる。
選択操作検出部236は、操作部232に対して行なわれた選択操作を検出する。そして、選択操作検出部236は、操作部232に対して行なわれた選択操作を表示画面生成部224および設定部240に出力する。設定部240は、選択操作検出部236が検出した選択操作に基づいてコンテンツデータの評価を設定する付加情報設定部としての機能を有する。
切替操作検出部244は、操作部232に対して行なわれた切替操作を検出する。そして、切替操作検出部244は、操作部232に対して切替操作が行なわれた旨を表示切替部248に出力する。
表示切替部248は、切替操作検出部244により切替操作が検出されると、表示画面生成部224が生成する評価画面を、一のコンテンツデータの評価画面から他のコンテンツデータの評価画面に切替えさせる。すなわち、ユーザは、操作部232に対して切替操作を行なえば、表示部21に表示される評価画面を、一のコンテンツデータの評価画面から他のコンテンツデータの評価画面に直接切替えさせることができる。以下、コンテンツデータの評価画面が切替えられる様子を、図9および図10を参照して説明する。
図9は、検索画面が表示されてから再生画面が表示されるまでの流れを示した説明図である。図10は、再生画面が表示されてからコンテンツデータの評価画面が表示され、該評価画面が切替られるまでの流れを示した説明図である。
表示画面生成部224は、図7を用いて説明した検索用データベースを用い、コンテンツデータの検索画面を生成する。具体的には、表示画面生成部224は、「音楽」、「ビデオ」、「フォト」および「各種設定」を選択項目として含む図9(a)に示したホームメニュー画面を生成している状態において、ユーザ操作により「音楽」が選択されると、図7に示した「音楽」404の下位に配されている「全曲」、「アルバム」、「アーティスト」、「プレイリスト」を選択項目として含む図9(b)に示す検索画面を生成する。
また、表示画面生成部224は、図9(b)に示す検索画面においてユーザ操作により「全曲」が選択されると、図7に示した「全曲」410の下位に配されている「あかし」、「トビウマライダー」、「ワールドピリオド」を選択項目として含む図9(c)に示す検索画面を生成する。図9(c)に示す検索画面において「あかし」がユーザにより選択されると、再生部250がコンテンツデータ「あかし」の再生を開始し、表示画面生成部224が図9(d)に示すコンテンツデータの再生画面を生成する。なお、表示画面生成部224は、図9の各図において「あかし」や「トビウマライダー」などのテキスト情報の横に示した長方形領域に、該長方形領域に対応するコンテンツデータに関する画像情報を表示してもよい。
また、表示画面生成部224は、図9(b)に示す検索画面においてユーザ操作により「アルバム」が選択されると、図7に示した「アルバム」412の下位に配されている「五次元」、「エムカブ」、「上空」を選択項目として含む図9(e)に示す検索画面を生成する。さらに、表示画面生成部224は、図9(e)に示す検索画面において「五次元」が選択されると、図7に示した「五次元」424の下位に配されている「ワールドピリオド」、「過去」、「クロスライン」を選択項目として含む図9(f)に示す検索画面を生成する。
図9(f)に示す検索画面において「過去」がユーザにより選択されると、再生部250がコンテンツデータ「過去」の再生を開始し、表示画面生成部224が図9(d)に示すコンテンツデータの再生画面を生成する。
また、表示画面生成部224は、図9(b)に示す検索画面においてユーザ操作により「アーティスト」が選択されると、図7に示した「アーティスト」414の下位に配されている「ミスターズ」、「ポルノトリップ」、「ロデカメン」を選択項目として含む図9(g)に示す検索画面を生成する。さらに、表示画面生成部224は、図9(g)に示す検索画面において「ミスターズ」が選択されると、図7に示した「ミスターズ」430の下位に配されている「全アルバム」、「五次元」、「上空」、「ハイハート」を選択項目として含む図9(h)に示す検索画面を生成する。
さらに、表示画面生成部224は、図9(h)に示す検索画面において「全アルバム」が選択されると、図7に示した「全アルバム」448の下位に配されている「あかし」、「過去」、「クロスライン」を選択項目として含む図9(i)に示す検索画面を生成する。図9(i)に示す検索画面において「クロスライン」がユーザにより選択されると、再生部250がコンテンツデータ「クロスライン」の再生を開始し、表示画面生成部224が図9(d)に示すコンテンツデータの再生画面を生成する。
また、表示画面生成部224は、図9(b)に示す検索画面においてユーザ操作により「プレイリスト」が選択されると、図7に示した「プレイリスト」416の下位に配されている「プレイリスト1」、「プレイリスト2」、「プレイリスト3」を選択項目として含む図9(j)に示す検索画面を生成する。さらに、表示画面生成部224は、図9(j)に示す検索画面において「プレイリスト1」が選択されると、図7に示した「プレイリスト1」436の下位に配されている「トビウマライダー」、「クロスライン」、「ワールドピリオド」を選択項目として含む図9(k)に示す検索画面を生成する。
図9(k)に示す検索画面において「トビウマライダー」がユーザにより選択されると、再生部250がコンテンツデータ「トビウマライダー」の再生を開始し、表示画面生成部224が図9(d)に示すコンテンツデータの再生画面を生成する。
このように検索画面を経て表示画面生成部224により生成された再生画面の一例として、コンテンツデータ「ワールドピリオド」の再生画面を図10(a)に示す。図10(a)では、表示画面生成部224が、コンテンツデータのタイトル「ワールドピリオド」、アルバム名「五次元」、アーティスト名「ミスターズ」、ジャンル「J−pop」、ジャケット写真、および評価「三つ星」を含む再生画面を生成した例を示している。
図10(a)に示した再生画面において、ユーザによりメニューボタン23Gが押され、下ボタン23Bが2回押されると、表示画面生成部224は、図10(b)に示すメニュー画面を生成する。図10(b)に示すメニュー画面には、ホームメニューへ戻るための「ホームメニューへ」、プレイモードの設定画面に進むための「プレイモード」、コンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面に進むための「評価」、コンテンツデータ「ワールドピリオド」の歌詞を表示するための「歌詞表示」など多様な選択項目が含まれる。
また、図10(b)に示すメニュー画面ではカーソル40が「評価」に合わせられているため、かかるメニュー画面においてユーザにより決定ボタン23Eが押されると、表示画面生成部224は図10(c)に示すコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面を生成する。
図10(c)に示すコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面には、コンテンツデータの評価のため一方向に配された「五つ星」、「四つ星」、「三ツ星」、「二つ星」、「一つ星」、「なし(自動)」の選択項目が含まれる。また、図10(c)ではカーソル40が「なし(自動)」に合わせられているため、かかる評価画面においてユーザにより上ボタン23Aが五回押されると、表示画面生成部224は図10(d)に示す「五つ星」にカーソル40が合わせられた評価画面を生成する。なお、図10(b)〜図10(d)に示した表示画面においてリターンボタン23Fが押されると、図10(a)に示した再生画面が表示される。
図10(d)に示した「五つ星」にカーソル40が合わせられた評価画面において、ユーザにより選択操作として決定ボタン23Eが押されると、表示画面生成部224は図10(e)に示す「五つ星」にカーソル40およびチェック42が合わせられたコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面を生成する。
また、チェック42が「五つ星」に合わせられると、設定部240は、コンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価を「五つ星」に設定する。すなわち、設定部240は、選択操作検出部236により検出されたユーザによる選択操作(図10(d)における決定ボタン23Eの押圧)に基づいてコンテンツデータの評価を設定することができる。
本実施形態にかかる携帯機器20の表示画面生成部224は、図10(e)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面から、図10(g)に示すコンテンツデータ「過去」の評価画面に直接生成を切替えられることを特徴とする。
具体的には、図10(e)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面においてユーザにより切替操作として右ボタン23Dが押されると、切替操作検出部244が該切替操作を検出し、表示切替部248は表示画面生成部224に対して評価画面を次のコンテンツデータの評価画面に切替えるよう指示する切替指示を出力する。表示画面生成部224は、表示切替部248による切替指示を受けると、生成する評価画面を、図10(e)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面から、図10(g)に示すコンテンツデータ「過去」の評価画面に切替える。
かかる構成によれば、ユーザは、一のコンテンツデータの評価画面が表示されているとき、表示される評価画面を単に切替操作を行なうのみで他のコンテンツデータの評価画面に切替えることができる。したがって、本実施形態にかかる携帯機器20においては、ユーザが複数のコンテンツデータに対する評価の設定を簡易に行うことが可能である。
また、表示画面生成部224は、コンテンツデータの評価のための「五つ星」、「四つ星」、「三ツ星」、「二つ星」、「一つ星」、「なし(自動)」などの選択項目を、一方向に配した評価画面を生成する。したがって、カーソル40をいずれかの選択項目に合わせるために必要なキーやボタンなどの被操作構成を抑制することができる。
なお、表示画面生成部224は、図10(e)に示した評価画面においてリターンボタン23Fが押されると図10(f)に示す再生画面を生成し、図10(g)に示した評価画面においてリターンボタン23Fが押されると図10(h)に示す再生画面を生成する。
また、図10(e)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面においてユーザにより切替操作として左ボタン23Cが押されると、切替操作検出部244が該切替操作を検出し、表示切替部248は表示画面生成部224に対して評価画面を前のコンテンツデータの評価画面に切替えるよう指示する切替指示を出力してもよい。
また、図10(c)および図10(d)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面においても、ユーザにより切替操作が行なわれた場合、表示画面生成部224が生成する評価画面を切替えるようにすることも可能である。
また、上ボタン23A、下ボタン23B、左ボタン23Cおよび右ボタン23D、決定ボタン23E、リターンボタン23Fなどの各キーに対する機能の割り当ては、目的や用途に応じて自由に設定することが可能である。
また、図10においては、評価画面において選択操作として決定ボタン23Eが押されたことをトリガーに設定部240がコンテンツデータの評価を設定する場合を説明したが、ユーザは必ずしも選択操作として決定ボタン23Eを押す必要はない。選択操作の変形例を図11を参照して説明する。
図11は、表示画面生成部224が生成する表示画面を示した説明図である。図11(a)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」の再生画面において、ユーザによりメニューボタン23Gが押され、下ボタン23Bが2回押されると、表示画面生成部224は、図11(b)に示すメニュー画面を生成する。
また、図11(b)に示すメニュー画面ではカーソル40が「評価」に合わせられているため、かかるメニュー画面においてユーザにより決定ボタン23Eが押されると、表示画面生成部224は図11(c)に示すコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面を生成する。
図11(c)に示すコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面には、コンテンツデータの評価のため一方向に配された「五つ星」、「四つ星」、「三ツ星」、「二つ星」、「一つ星」、「なし(自動)」の選択項目が含まれる。また、図10(c)ではカーソル40が「なし(自動)」に合わせられている。
本変形例では、図11(c)に示した評価画面において、上ボタン23Aが五回押されると、表示画面生成部224は、カーソル40およびチェック42を同時に動かし、カーソル40およびチェック42が図11(d)に示す「五つ星」に合わせられた評価画面を生成する。
また、本変形例にかかる設定部240は、選択項目にカーソル40およびチェック42が合わせられたまま所定時間が経過した場合に、コンテンツデータの評価を該選択項目に設定する。したがって、設定部240は、図11(d)に示したようにカーソル40と併せてチェック42が「五つ星」に合わせられたまま所定時間が経過すると、コンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価を「五つ星」に設定する。すなわち、当該変形例においては、図11(c)に示した評価画面においてカーソル40およびチェック42を動かす操作が選択操作に該当する。
かかる本変形例によれば、ユーザによるコンテンツデータの評価を設定するための操作を簡略化することができるため、携帯機器20におけるユーザの利便性を向上することができる。
なお、図11(d)に示すカーソル40およびチェック42が「五つ星」に合わせられた評価画面において、ユーザにより切替操作として右ボタン23Dが押されると、切替操作検出部244が該切替操作を検出し、表示切替部248は表示画面生成部224に対して評価画面の切替指示を出力する。表示画面生成部224は、表示切替部248による切替指示を受けると、生成する評価画面を、図11(d)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面から、図11(f)に示すコンテンツデータ「過去」の評価画面に切替えることができる。
図4を参照して本実施形態にかかる携帯機器20の構成の説明に戻ると、再生部250はデコード部252と音声出力部22を備え、再生制御部260の制御に基づいてコンテンツデータの音声を再生する。
デコード部252は、通信部216または記憶部220から入力される音声データをデコードする。例えば、デコード部252は、MP3(MPEG1 Layer−3)、AAC(Advanced Audio Codec)、LPCM(Linear PCM)、WMA9(Windows Media Audio9)、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)またはATRAC3などのデータ形式の音声データをデコードすることができる。また、音声出力部22は、デコード部252がデコードした音声データを出力する。このようにデコード部252が音声データをデコードし音声出力部22が音声を出力する動作を、コンテンツデータの再生と称する。
再生制御部260は、再生部250によるコンテンツデータの再生を制御する。例えば、再生制御部260は、操作部232に対して入力されたコンテンツデータの再生指示に基づいて再生部250にコンテンツデータを再生させたり、操作部232に対して入力された再生中のコンテンツデータの曲送り指示に基づいて再生部250に次のコンテンツデータを再生させたりする。
また、本実施形態にかかる再生制御部260は、再生部250に、表示画面生成部224が生成する評価画面による評価対象となっているコンテンツデータと同一のコンテンツデータを再生させることができる。例えば、表示画面生成部224が表示切替指示に応じて生成するコンテンツデータの評価画面を一のコンテンツデータの評価画面から他のコンテンツデータの評価画面に切替える場合、再生制御部260は、再生部250が再生するコンテンツデータを、一のコンテンツデータから他のコンテンツデータに切替させる。
または、再生部250が一のコンテンツデータの再生を終了し他のコンテンツデータの再生を行なう場合、再生制御部260は、表示画面生成部224が生成するコンテンツデータの評価画面を一のコンテンツデータの評価画面から他のコンテンツデータの評価画面に切替えさせる。すなわち、再生制御部260は、再生部250が再生するコンテンツデータの切替と、表示画面生成部224が生成するコンテンツデータの評価画面の切替と、を連動させることができる。
かかる構成によれば、再生部250により再生されるコンテンツデータと、表示画面生成部224が生成する評価画面による評価対象となっているコンテンツデータとが同一であるため、ユーザは、再生されるコンテンツデータを視聴して該コンテンツデータの内容を確認しながら、効率的に該コンテンツデータの評価作業を行なうことができる。
以上、本実施形態にかかる携帯機器20の構成、機能について説明した。続いて、図12を参照して本実施形態にかかる携帯機器20による表示方法を説明する。
図12は、本実施形態にかかる携帯機器20による表示方法の流れを示したフローチャートである。まず、携帯機器20の再生部250は、ユーザによるコンテンツデータの再生指示に応じてコンテンツデータの再生を開始する(S504)。続いて、携帯機器20の表示画面生成部224は、ユーザによる評価画面の生成指示に応じて再生中のコンテンツデータの評価画面を生成する(S508)。
続いて、携帯機器20の設定部240は、選択操作検出部236によりコンテンツデータの評価設定を指示する選択操作が検出されたか否かを判断する(S512)。設定部240は、選択操作検出部236により選択操作が検出されたと判断した場合、該選択操作に基づいてコンテンツデータの評価を設定する(S516)。一方、選択操作検出部236により選択操作が検出されなかったと判断された場合、表示画面生成部224は再生部250により再生されるコンテンツデータが変更されると、再生の変更後のコンテンツデータの評価画面を生成し、S512の処理に戻る(S520、S524)。
再生部250により再生されるコンテンツデータが変更されていない場合、表示切替部248は、切替操作検出部244が評価画面の切替を指示する切替操作を検出したか否かを判断する(S528)。評価画面の切替を指示する切替操作が検出されていないと判断されると、S512の処理に戻る。
一方、評価画面の切替を指示する切替操作が検出されたと判断された場合、表示画面生成部224は、表示対象範囲のコンテンツデータを検索する(S532)。ここで、表示対象範囲は、図7に示したデータ構造において、現在表示されている評価画面に対応するメタデータと上位ノードが同一であるメタデータに対応するコンテンツデータ群であってもよい。例えば、現在表示されている評価画面が「ワールドピリオド」442に対応する場合、表示対象範囲には、「ワールドピリオド」442の上位ノード「五次元」424を上位ノードとする「過去」444、「クロスライン」446が含まれる。
すなわち、表示対象範囲は、評価画面に対応するコンテンツデータがどのように選択されたかによって決定される。例えば、同一コンテンツデータ「トビウマライダー」であっても、「全曲」410を経て選択された場合には「全曲」410を上位ノードとする「あかし」418が表示対象範囲に含まれるが、「プレイリスト」416および「プレイリスト1」を経て選択された場合には「プレイリスト1」436を上位ノードとする「クロスライン」458が表示対象範囲に含まれる。かかる構成によれば、ユーザによるコンテンツデータの評価作業の一層の効率化を図ることができる。
なお、上位ノードは、現在表示されている評価画面に対応するメタデータの1階層上位のノードに限られず、表示されているコンテンツデータのメタデータの2階層以上上位のノードであってもよい。例えば、現在表示されている評価画面が「過去」464に対応する場合、表示対象範囲には、「過去」464の2階層上位である「ミスターズ」430を上位ノードとする「あかし」462や、五次元「450」、「上空」452などの下位に配されているメタデータに対応するコンテンツデータが含まれてもよい。
すなわち、同一ノードを上位階層に有するメタデータ群は同一区分として記憶部220に記憶されており、表示対象範囲は、現在表示されている評価画面に対応するメタデータが属する区分に含まれるメタデータ群に該当する。
S532の処理に続いて、表示画面生成部224は、検索した表示対象範囲内のコンテンツデータの評価画面を生成する(S536)。そして、再生制御部260は、再生部250に新たに生成された評価画面に対応するコンテンツデータを再生させ、S512の処理に戻る(S540)。
以上説明したように、本実施形態にかかる携帯機器20は、一のコンテンツデータの評価画面が表示されているとき、表示される評価画面を単に切替操作を行なうのみで他のコンテンツデータの評価画面に切替えることができる。したがって、本実施形態にかかる携帯機器20においては、ユーザが複数のコンテンツデータの評価の設定作業を簡易に行うことが可能である。
また、本実施形態にかかる携帯機器20においては、再生部250により再生されるコンテンツデータと、表示画面生成部224が生成する評価画面による評価対象となっているコンテンツデータとが同一であるため、ユーザは、再生されるコンテンツデータを視聴して該コンテンツデータの内容を確認しながら、効率的に該コンテンツデータの評価の設定作業を行なうことができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、コンテンツデータの付加情報の設定画面の一例としてコンテンツデータの評価画面をあげて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、コンテンツデータの付加情報の設定画面は、コンテンツデータのプレイリストに関する設定が可能なプレイリスト編集画面であってもよい。以下、本実施形態にかかる携帯機器20においてプレイリスト編集画面が切替操作に基づいて切替えられる様子を図13を参照して説明する。
図13は、本実施形態にかかる携帯機器20が生成するプレイリスト編集画面の流れを示した説明図である。図13(a)では、表示画面生成部224が、コンテンツデータのタイトル「ワールドピリオド」、アルバム名「五次元」、アーティスト名「ミスターズ」、ジャンル「J−pop」、ジャケット写真、評価「三つ星」および該コンテンツデータが属するプレイリスト「1、3」を含む再生画面を生成した例を示している。
図13(a)に示した再生画面において、ユーザによりメニューボタン23Gが押され、下ボタン23Bが8回押されると、表示画面生成部224は、図13(b)に示すメニュー画面を生成する。図13(b)に示すメニュー画面には、ホームメニューへ戻るための「ホームメニューへ」、プレイモードの設定画面に進むための「プレイモード」、コンテンツデータ「ワールドピリオド」の評価画面に進むための「評価」、コンテンツデータ「ワールドピリオド」の歌詞を表示するための「歌詞表示」、コンテンツデータ「ワールドピリオド」のプレイリスト編集画面に進むための「プレイリストの登録」など多様な選択項目が含まれる。
また、図13(b)に示すメニュー画面ではカーソル40が「プレイリストの登録」に合わせられているため、かかるメニュー画面においてユーザにより決定ボタン23Eが押されると、表示画面生成部224は図13(c)に示すコンテンツデータ「ワールドピリオド」のプレイリスト編集画面を生成する。
図13(c)に示すコンテンツデータ「ワールドピリオド」のプレイリスト編集画面には、コンテンツデータのプレイリストへの登録のため一方向に配された「プレイリスト1」、「プレイリスト2」、「プレイリスト3」、「プレイリスト4」、「プレイリスト5」の選択項目が含まれる。また、図13(c)においては、「プレイリスト1」および「プレイリスト3」には登録済みマーク44が付されており、コンテンツデータ「ワールドピリオド」が「プレイリスト1」および「プレイリスト3」に登録されていることを示している。
また、図13(c)ではカーソル40が「プレイリスト3」に合わせられているため、かかるプレイリスト編集画面においてユーザにより上ボタン23Aが一回押されると、表示画面生成部224は図13(d)に示す「プレイリスト2」にカーソル40が合わせられたプレイリスト編集画面を生成する。
なお、図13(b)〜図13(d)に示した表示画面においてリターンボタン23Fが押されると、図13(a)に示した再生画面が表示される。また、プレイリスト編集画面が表示された段階でいずれの選択項目にカーソル40が合わせられているようにするかは適宜設計可能であり、例えば、直近に表示されたプレイリスト編集画面においてカーソル40が合わせられていた選択項目であっても、事前に設定された選択項目であっても、一番上に配されている選択項目であってもよい。
図13(d)に示した「プレイリスト2」にカーソル40が合わせられたプレイリスト編集画面において、ユーザにより選択操作として決定ボタン23Eが押されると、表示画面生成部224は図13(e)に示す「プレイリスト2」に登録済みマーク44が付されたコンテンツデータ「ワールドピリオド」のプレイリスト編集画面を生成する。
また、図13(d)に示した「プレイリスト2」にカーソル40が合わせられたプレイリスト編集画面において、ユーザにより選択操作として決定ボタン23Eが押されると、設定部240は、コンテンツデータ「ワールドピリオド」を「プレイリスト2」へ新たに登録する。すなわち、設定部240は、選択操作検出部236により検出されたユーザによる選択操作(図13(d)における決定ボタン23Eの押圧)に基づいてコンテンツデータをプレイリストに登録することができる。
本実施形態にかかる携帯機器20の表示画面生成部224は、図13(e)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」のプレイリスト編集画面から、図13(g)に示すコンテンツデータ「過去」のプレイリスト編集画面に直接生成を切替えられることを特徴とする。
具体的には、図13(e)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」のプレイリスト編集画面においてユーザにより切替操作として右ボタン23Dが押されると、切替操作検出部244が該切替操作を検出し、表示切替部248は表示画面生成部224に対してプレイリスト編集画面を次のコンテンツデータのプレイリスト編集画面に切替えるよう指示する切替指示を出力する。表示画面生成部224は、表示切替部248による切替指示を受けると、生成するプレイリスト編集画面を、図13(e)に示したコンテンツデータ「ワールドピリオド」のプレイリスト編集画面から、図13(g)に示すコンテンツデータ「過去」のプレイリスト編集画面に切替える。
かかる構成によれば、ユーザは、一のコンテンツデータのプレイリスト編集画面が表示されているとき、表示されるプレイリスト編集画面を単に切替操作を行なうのみで他のコンテンツデータのプレイリスト編集画面に切替えることができる。したがって、本実施形態にかかる携帯機器20においては、ユーザが複数のコンテンツデータのプレイリストへの登録を簡易に行うことが可能である。
なお、表示画面生成部224は、図13(e)に示したプレイリスト編集画面においてリターンボタン23Fが押されると図13(f)に示す再生画面を生成し、図13(g)に示したプレイリスト編集画面においてリターンボタン23Fが押されると図13(h)に示す再生画面を生成することができる。
このように、コンテンツデータの付加情報の設定画面は、コンテンツデータの評価画面であっても、コンテンツデータのプレイリスト編集画面であってもよい。さらに、コンテンツデータの付加情報の設定画面は、コンテンツデータごとの再生音量(音量の大小)を調整するための音量設定画面であっても、コンテンツデータごとの再生音質(リバーブ、低音ブースト、高音ブーストなど)を調整するための音質設定画面であっても、コンテンツデータごとのテンポを調整するためのテンポ設定画面であってもよい。
また、上記実施形態では、携帯機器20の指示操作部23が十字キーを含む場合を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、指示操作部23を円筒部材で構成し、ユーザが該円筒部材を回動させて携帯機器20に所定の処理の実行を指示できるようにしてもよい。
また、本明細書の携帯機器20の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むとしてもよい。
また、携帯機器20に内蔵されるCPU201、ROM202およびRAM203などのハードウェアを、上述した携帯機器20の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体も提供される。