以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の情報処理装置は、静止画の再生時のBGMになる曲と、再生時にそれぞれの静止画に施されるエフェクトの内容を対応付けて管理する管理手段(例えば、図5のBGM/テンプレート管理部32)と、前記管理手段により管理されている曲のうち、ユーザにより選択された曲に対応付けられている内容のエフェクトが施された形で再生が行われるように、前記ユーザにより選択された複数の静止画を連続的に再生する再生手順を規定するプレイリストを作成するプレイリスト作成手段(例えば、図5のプレイリスト作成部35)と、前記ユーザにより選択された曲をBGMとして、前記プレイリスト作成手段により作成された前記プレイリストにより規定される手順に従って前記複数の静止画を再生する再生手段(例えば、図5の再生部34)と、前記再生手段による再生結果を動画のコンテンツとして保存する間、前記再生手段により再生された静止画以外の表示が行われないように、表示画面の表示を制御する表示制御手段(例えば、図35のステップS94の処理を実行する図5の出力制御部36)とを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の情報処理装置は、前記ユーザにより選択された全ての静止画を再生した場合の再生時間である第1の再生時間が、前記ユーザにより選択されたBGMの曲の再生時間である第2の再生時間より長いとき、前記ユーザにより選択された静止画を間引くことによって再生対象とする前記複数の静止画を抽出する抽出手段(例えば、図6の抽出部42)をさらに備え、前記再生手段は、前記抽出手段により抽出された前記複数の静止画を再生することを特徴とする。
請求項6に記載の情報処理装置は、所定の方向にそれぞれのカテゴリを表すアイコンであるカテゴリアイコンが配列され、前記所定の方向と直交する方向に、それぞれのカテゴリに属するコンテンツのアイコンであるコンテンツアイコンが配列されるメニューを表示させるメニュー表示手段(例えば、図7の画面を表示させる図5の出力制御部36)をさらに備えることを特徴とする。
請求項9に記載の情報処理方法は、静止画の再生時のBGMになる曲と、再生時にそれぞれの静止画に施されるエフェクトの内容を対応付けて管理する情報処理装置の情報処理方法であって、ユーザにより選択された曲に対応付けられている内容のエフェクトが施された形で再生が行われるように、前記ユーザにより選択された複数の静止画を連続的に再生する再生手順を規定するプレイリストを作成するプレイリスト作成ステップ(例えば、図9のステップS14)と、前記ユーザにより選択された曲をBGMとして、前記プレイリスト作成ステップの処理により作成された前記プレイリストにより規定される手順に従って前記ユーザにより選択された複数の静止画を再生する再生ステップ(例えば、図35のステップ93)と、前記再生ステップの処理による再生結果を動画のコンテンツとして保存する間、前記再生ステップの処理により再生された静止画以外の表示が行われないように、表示画面の表示を制御する表示制御ステップ(例えば、図35のステップS94)とを含むことを特徴とする。
請求項10に記載のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、請求項9に記載の情報処理方法と同様である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理装置1と、情報処理装置1とケーブルを介して接続されるテレビジョン受像機2(以下、TV2という)の外観の例を示す図である。
情報処理装置1は、ディジタルカメラなどで撮影された静止画をメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを介して内蔵のHDD(Hard Disk Drive)に取り込み、それをTV2に表示させる機能を有する。情報処理装置1により、例えば、ユーザにより選択された曲をBGMとしながら、各種のエフェクトを施した静止画を自動的に(ユーザの操作によらずに)順次表示させるスライドショーが行われる。
この、選択した曲をBGMとしながら、各種のエフェクトを施した静止画を自動的に順次表示させるBGM付きのスライドショーを実現するコンテンツ(以下、適宜、スライドショーコンテンツという)は、TV2に表示されるウイザードに従ってユーザが各種の選択を行うことにより作成される。
例えば、ユーザは、主に、スライドショーにより再生させたい静止画が格納されたフォトアルバム(静止画ファイルが格納されたフォルダ)を選択する操作、および、BGMとする曲を選択する操作の2つの操作でスライドショーコンテンツ(後述するように、実際には「プレイリスト」)を作成することができる。
すなわち、情報処理装置1には、BGMとして利用することができる曲が、例えば、所定の数だけ内蔵のHDDに予め記憶されており、この曲には、曲の雰囲気に合わせた雰囲気が表現されるエフェクトが対応付けられている。エフェクトの内容は、例えば、曲のテンポやジャンルなどによって、その曲の雰囲気に合うような内容とされている。
従って、ユーザは、スライドショーコンテンツを作成するにあたって、BGMとする好みの曲を選択するだけで、その曲の雰囲気に合うエフェクトも選択することができる。
また、ユーザは、再生させる静止画を1つ1つ選択するのではなく、フォトアルバムを選択するだけで、それに格納されている静止画全体を再生対象の静止画として選択することができる。後に詳述するように、例えば、ユーザが選択したフォトアルバムの中に多くの静止画が格納されており、それを全て再生した場合の再生時間が、BGMの曲の1回の再生時間より長い場合、静止画の再生時間と曲の再生時間がほぼ同じ時間になるように、フォトアルバムに格納されている静止画を間引き、再生対象とする静止画の数を調整することなども情報処理装置1により自動的に行われる。
これにより、ユーザは、1つのフォトアルバムに格納されている静止画の数や、BGMの曲の再生時間などを意識することなく、単に、再生させたい静止画が格納されているフォトアルバムを選択するだけで済む。
以上のようなユーザの選択(フォトアルバムとBGMの曲の選択)に応じて、情報処理装置1においては、図2に示すようなプレイリストが作成される。
ユーザがあるプレイリストを選択したとき、そのプレイリストが対象とするフォトアルバムと、BGMの曲が読み出され、フォトアルバムに格納されている静止画がプレイリストにより規定される再生手順に従って再生される。このとき、読み出された曲もBGMとして再生される。このように、プレイリストは、静止画の再生手順を規定し、スライドショーコンテンツを作成するための情報である。
ここで、プレイリストの記述内容について説明する。
図2に示すように、プレイリストには、例えば、「プレイリスト名」、「フォトアルバム」、「使用曲」、「使用テンプレート」、および「優先画像」が記述される。
「プレイリスト名」は、プレイリストのタイトルであり、必要に応じてユーザにより設定される。
「フォトアルバム」は、再生対象とする静止画を格納するフォトアルバムを指定する情報である。ユーザによりプレイリストが選択されたとき、選択されたプレイリストの「フォトアルバム」により指定されるフォトアルバムがHDDから読み出され、それに格納されている静止画が再生(表示)される。
「使用曲」は、BGMの曲を指定する情報である。ユーザによりプレイリストが選択されたとき、選択されたプレイリストの「使用曲」により指定される曲がHDDから読み出され、それがBGMとして再生される。
「使用テンプレート」は、「使用曲」で指定される曲に対応付けられているものであり、エフェクトの内容などが記述されたテンプレートを指定する情報(例えば、図3の「テンプレート名」)である。ユーザによりプレイリストが選択されたとき、選択されたプレイリストの「使用テンプレート」により指定されるテンプレートがHDDから読み出され、再生対象の静止画に、テンプレートに記述される内容のエフェクトが施される。テンプレートについては図3を参照して後述する。
「優先画像」は、「フォトアルバム」により指定されるフォトアルバムに格納されている静止画のうち、優先的に表示する静止画を指定する情報である。上述したように、フォトアルバムの中に多くの静止画が格納されている場合、そのうちのいくつかがBGMの曲の再生時間に合わせて間引かれることがあるが、この「優先画像」で指定される静止画は、間引きの対象とはされず、他の静止画より優先的に再生対象の静止画として選択される。「優先画像」の指定は、情報処理装置1により自動的に行われるようにしてもよいし、ユーザが自ら指定することができるようにしてもよい。
図3は、テンプレートの記述例を示す図である。
図3に示すように、テンプレートには、例えば、「テンプレート名」、「エフェクトの種類」、「画像の表示順」、「間引き方法」、「雰囲気」、および「PPM(Picture Par Minutes)」が記述される。
「テンプレート名」は、テンプレートのタイトルである。
「エフェクトの種類」は、再生対象とする静止画に施すエフェクトの種類(内容)を指定する情報である。例えば、1つの静止画のどの部分を表示するか、画面全体のどこに表示させるか、どのサイズで表示させるか、どの方向に移動させるか、などを表すサブエフェクトが複数用意されており、テンプレートが対応付けられている曲のテンポなどに合わせてサブエフェクトが組み合わされ、1つのエフェクトの内容が決められる。テンプレートの「エフェクトの種類」により、このサブエフェクトの組合せなどが指定される。
「画像の表示順」は、プレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバムに格納されている静止画の表示順序を指定する情報である。ランダム、時系列順(それぞれの静止画に属性情報として付加される撮影時刻の順番)、シーケンシャル(フォルダに格納されている順番)などの表示の順番が「画像の表示順」により指定される。
「間引き方法」は、フォトアルバムに格納されている静止画を間引く場合に、どのようにして間引くのかを指定する情報である。この「間引き方法」に従って、静止画の再生時間と、BGMの曲の再生時間がほぼ同じ時間になるように調整される。なお、静止画の間引きは、ユーザがそのON/OFFを設定することができるようにしてもよい。静止画の間引きがOFFのとき(間引きを行わないとき)、プレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバムに格納されている全ての静止画が再生対象の静止画になる。
「雰囲気」は、このテンプレートに従って静止画を再生した場合に表現される雰囲気を表す情報である。
「PPM」は、1分間に再生する(表示させる)静止画の数を指定する情報である。情報処理装置1においては、再生対象とする静止画のそれぞれが「PPM」により指定される時間で再生される。
以上のような、プレイリストとテンプレートを用いて静止画を再生する処理などの情報処理装置1の処理についてはフローチャートを参照して後述する。
図4は、図1の情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されているプログラム、または、HDD20からRAM(Random Access Memory)13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM13にはまた、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インタフェース15も接続されている。
入出力インタフェース15には、録画/再生部17、入力部18、出力部19、HDD20、通信部21、メモリカードI/F22、ドライブ24、およびUSBポート26が接続されている。
録画/再生部17は、アンテナ16から供給されてきた信号から取得したテレビジョン番組データを例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式で圧縮し、圧縮して得られたデータ(ビデオコンテンツ)を、入出力インタフェース15を介してHDD20に供給して記憶させる。また、録画/再生部17は、HDD20に記憶されているビデオコンテンツを伸張し、得られるテレビジョン番組の画像データを出力部19からTV2に出力させる。すなわち、情報処理装置1は、テレビジョン番組を録画し、再生する機能を有する。
入力部18は、例えば、赤外線の受光部よりなる。入力部18は、図示せぬリモートコントローラからの信号を受信し、ユーザの操作内容を表す情報をCPU11に出力する。
出力部19は、入出力インタフェース15を介して供給されてきた画像データをアナログ信号に変換し、得られた画像信号をケーブルを介してTV2に出力する。出力部19に対しては、例えば、プレイリストに従って静止画が再生されることによって得られた画像データや、録画/再生部17により再生されたビデオコンテンツの画像データなどが供給されてくる。また、出力部19は、入出力インタフェース15を介して供給されてきた曲データをアナログ信号に変換し、得られた信号をTV2に出力する。
HDD20は、録画/再生部17により得られたビデオコンテンツ、メモリカードI/F22によりメモリカード23から取り込まれた静止画、USBポート26とUSBケーブルを介してディジタルカメラから取り込まれた静止画、ドライブ24により光ディスク25から取り込まれ、MP3(MPEG Audio Layer-3)方式などで圧縮された曲データ(オーディオコンテンツ)を記憶する。
また、HDD20は、ユーザによる選択に応じて作成されたプレイリスト、BGMの曲のデータ、BGMの曲と対応付けられているテンプレート、スライドショーコンテンツなども記憶する。
通信部21は、ネットワークを介しての通信処理を行う。
メモリカードI/F22は、情報処理装置1の筐体に形成されるメモリカードスロットに装着されたメモリカード23に記憶されているデータを読み出し、読み出したデータをHDD20などに記憶させる。例えば、静止画のデータなどがメモリカード23を介して情報処理装置1に取り込まれる。
ドライブ24は、装着された光ディスク25を駆動させ、光ディスク25に記憶されているデータの読み出し、光ディスク25に対するデータの書き込みを行う。光ディスク25はCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などであり、この光ディスク25によっても、静止画、オーディオコンテンツ、ビデオコンテンツなどのデータが情報処理装置1に取り込まれる。また、ドライブ24は、適宜、作成されたスライドショーコンテンツを光ディスク25に書き込む。
なお、情報処理装置1はゲーム機としての機能も有している。ドライブ24により光ディスク25から読み出されたゲーム(プログラム)の画像も、入出力インタフェース15を介して出力部19に供給され、TV2に出力される。
USBポート26は、USBケーブルを介してディジタルカメラなどの外部機器との間で通信を行い、取り込んだ静止画をHDD20に記憶させる。
図5は、情報処理装置1の機能構成例を示すブロック図である。図5に示す各機能部のうちの少なくとも一部は、図4のCPU11により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
情報処理装置1は、コンテンツ管理部31、BGM/テンプレート管理部32、スライドショーコンテンツ作成部33、再生部34、プレイリスト作成部35、および出力制御部36から構成される。
コンテンツ管理部31は、HDD20に記憶された静止画、ビデオコンテンツ、オーディオコンテンツ、プレイリストなどの各種のコンテンツを管理する。コンテンツ管理部31により管理されるコンテンツの情報は出力制御部36に出力され、後述するメニュー画面の表示に用いられる。
コンテンツ管理部31は、プレイリストの作成時、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルなどの情報をプレイリスト作成部35に供給し、プレイリストの再生時、そのプレイリストが再生対象とするフォトアルバム(プレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバム)をHDD20から読み出し、再生部34に出力する。また、コンテンツ管理部31は、スライドショーコンテンツ作成部33により作成され、供給されてきたスライドショーコンテンツをHDD20に記憶させる。
BGM/テンプレート管理部32は、BGMの曲とテンプレートを対応付けて管理し、HDD20に記憶させる。BGM/テンプレート管理部32は、プレイリストの作成時、管理しているBGMの曲の情報を出力制御部36に出力するとともに、ユーザにより選択されたBGMの曲の情報と、それに対応付けられているテンプレートをプレイリスト作成部35に出力する。また、BGM/テンプレート管理部32は、プレイリストの再生時、そのプレイリストの「使用テンプレート」で指定されるテンプレートと、「使用曲」で指定されるBGMの曲を再生部34に出力する。
スライドショーコンテンツ作成部33は、再生部34の再生結果(プレイリストに従って連続的に再生された複数の静止画の並び)を圧縮し、例えば、MPEG2方式のスライドショーコンテンツを作成する。スライドショーコンテンツ作成部33により作成されたスライドショーコンテンツはコンテンツ管理部31に出力され、HDD20に記憶される。
再生部34は、プレイリストの再生が指示されたとき、再生が指示されたプレイリスト、そのプレイリストの「フォトアルバム」で指定されるフォトアルバム、および、「使用曲」で指定されるBGMの曲を取得し、プレイリストの再生を行う。
図6は、再生部34の詳細な構成例を示すブロック図である。
再生部34は、プレイリスト解析部41、抽出部42、静止画再生部43、およびBGM再生部44から構成される。
プレイリスト解析部41は、ユーザにより再生が指示されたプレイリストがコンテンツ管理部31から供給されてきたとき、そのプレイリストを解析し、「使用曲」で指定されるBGMの曲の識別情報をBGM再生部44に出力する。また、プレイリスト解析部41は、「使用テンプレート」で指定されるテンプレートをBGM/テンプレート管理部32から取得し、取得したテンプレートを抽出部42と静止画再生部43に出力する。抽出部42に対しては、BGMの曲の1回の再生時間などの情報なども出力される。
抽出部42は、プレイリスト解析部41から供給されてきたテンプレートの「間引き方法」(図3)に従って、コンテンツ管理部31から供給されてきたフォトアルバムに格納されている静止画を間引き、再生対象とする静止画を抽出する。これにより、静止画の再生時間とBGMの再生時間がほぼ同じ時間になるように調整される。抽出部42により抽出された静止画は再生対象の静止画として静止画再生部43に出力される。
なお、間引きがOFFに設定されている場合、抽出部42は、静止画の間引きを行わず、コンテンツ管理部31から供給されてきたフォトアルバムに格納されている全ての静止画を再生対象の静止画として静止画再生部43に出力する。
静止画再生部43は、抽出部42から供給されてきた静止画を、プレイリスト解析部41から供給されてきたテンプレートの「画像の表示順」で指定される順番で、それぞれの静止画に「エフェクトの種類」で指定されるエフェクトを施して再生する。それぞれの静止画は、テンプレートの「PPM」により定められるタイミングで再生される。静止画再生部43により再生された静止画(エフェクトが施された静止画)は出力制御部36に出力され、出力制御部36によりTV2に表示される。
BGM再生部44は、プレイリスト解析部41から供給されてきた識別情報に基づいてBGM/テンプレート管理部32からBGMの曲を取得し、取得した曲を、静止画再生部43による静止画の再生に併せて再生する。BGM再生部44により再生された曲も出力制御部36に出力され、例えば、出力制御部36によりTV2から出力される。
このような構成を有する再生部34によるプレイリストの再生は、作成中のプレイリストのプレビュー再生がユーザにより指示されたときにも行われる。プレイリストのプレビュー再生がユーザにより指示されたとき、プレイリスト作成部35から再生部34に作成中のプレイリストが供給され、図6の各部によりその再生が行われる。
図5の説明に戻り、プレイリスト作成部35は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの情報、ユーザにより選択されたBGMの曲の情報、その曲に対応付けられているテンプレートの情報等を記述する図2に示すようなプレイリストを作成し、作成したプレイリストをコンテンツ管理部31または再生部34に出力する。プレイリストの作成中にユーザにより選択されたフォトアルバムの情報はコンテンツ管理部31から供給され、BGMの曲の情報と、その曲に対応付けられているテンプレートの情報はBGM/テンプレート管理部32から供給されてくる。
出力制御部36は、コンテンツ管理部31、BGM/テンプレート管理部32、および再生部34から供給されてくる情報に基づいて、プレイリストの作成手順をユーザに案内する画面(ウイザード画面)や、情報処理装置1を用いて行われる操作の開始画面となるメニュー画面をTV2に表示させる。
ここで、出力制御部36によりTV2に表示されるメニュー画面について説明する。
図7および図8は、メニュー画面の例を示す図である。
メニュー画面には、図7の点線で囲んで示すように、画面の横方向にそれぞれのカテゴリを表すアイコンであるカテゴリアイコン51乃至55が配列して表示される。また、図8の点線で囲んで示すように、カテゴリアイコン51乃至55の配列方向と直交する縦方向に、ユーザにより選択されているカテゴリに属するコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン(ビデオコンテンツアイコン71乃至74)が配列して表示される。なお、図7および図8の点線は、説明の便宜上付したものであり、実際にメニュー画面に表示されるものではない。
図7および図8の例においては、「フォト(Photo)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン51、「ミュージック(music)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン52、「ビデオ(video)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン53、「テレビ(television)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン54、および、「ゲーム(game)」のカテゴリを表すカテゴリアイコン55が画面の左から右方向に配列して表示されている。
また、図7および図8の例においては、「ビデオ」がユーザにより選択され、「ビデオ」に属するビデオコンテンツを表すアイコンであるコンテンツアイコン71乃至74が縦方向に配列して表示されている。このコンテンツアイコン71乃至74のうち、いま選択されているアイコンはコンテンツアイコン72であり、その隣にはコンテンツアイコン72により表されるビデオコンテンツのタイトル等が表示されている。
このようなメニュー画面において、ユーザは、基本的に、リモートコントローラの横方向の操作(左右のボタン)でカテゴリを選択することができ、縦方向の操作(上下のボタン)で、選択しているカテゴリに属するコンテンツを選択することができる。
ユーザによる操作に応じて、カテゴリアイコン51乃至55(カテゴリアイコン51乃至55と、図7と図8では表示されていない他のカテゴリを表すカテゴリアイコン)と、コンテンツアイコン71乃至75(コンテンツアイコン71乃至75と、図7と図8では表示されていない他のコンテンツアイコン)は、それぞれ、その全体がまとめて移動して表示される。
例えば、「ビデオ」を選択している図7の状態で、ユーザが左ボタンを1回だけ押した場合、カテゴリアイコン51乃至55全体が右方向に移動し、いまカテゴリアイコン53が表示されている位置にカテゴリアイコン52が、カテゴリアイコン52が表示されている位置にカテゴリアイコン51が表示される。
同様に、いまカテゴリアイコン54が表示されている位置にカテゴリアイコン53が表示され、カテゴリアイコン55が表示されている位置にカテゴリアイコン54が表示される。いまカテゴリアイコン51が表示されている位置には、カテゴリアイコン51の左隣に配列される、図7と図8では表示されていない他のカテゴリのカテゴリアイコンが表示される。
これにより、「ビデオ」に替えて「ミュージック」が選択された状態になり、「ミュージック」に属するオーディオコンテンツを表すコンテンツアイコンが縦方向に配列して表示される。
一方、図7の状態でユーザが右ボタンを1回だけ押した場合、左ボタンを押した場合と反対にカテゴリアイコン51乃至55全体が左方向に移動し、「テレビ」が選択された状態になる。
また、例えば、コンテンツアイコン71乃至74が表示されている図7の状態で、ユーザが上ボタンを1回だけ押した場合、コンテンツアイコン71乃至74全体が上方向に移動し、いまコンテンツアイコン71が表示されている位置にコンテンツアイコン72が、コンテンツアイコン72が表示されている位置にコンテンツアイコン73が表示される。
同様に、いまコンテンツアイコン73が表示されている位置にコンテンツアイコン74が表示され、コンテンツアイコン74が表示されている位置に、コンテンツアイコン74の1つ下に配列される、図7と図8では表示されていないコンテンツアイコンが表示される。
これにより、コンテンツアイコン72が選択されていた状態から、コンテンツアイコン73が選択されている状態に切り替わる。このとき、コンテンツアイコン73の隣には、コンテンツアイコン73により表されるビデオコンテンツのタイトル等が表示される。
一方、図7の状態でユーザが下ボタンを1回だけ押した場合、上ボタンを押した場合と反対にコンテンツアイコン71乃至74全体が下方向に移動し、コンテンツアイコン71が選択された状態になる。
以上のようにしてカテゴリとコンテンツを選択し、リモートコントローラの決定ボタンを操作することによって、ユーザは、そのとき選択しているコンテンツを用いて行うことのできる操作が一覧表示されるサブメニューを表示させることができる。ユーザは、あるコンテンツを選択したときに表示されるサブメニューから、そのとき選択しているコンテンツの再生、コピー、編集、削除等を選択することができる。
次に、図9乃至図11のフローチャートを参照して、情報処理装置1により行われるプレイリスト作成処理について説明する。
ステップS1において、出力制御部36は、図7と図8を参照して説明したようなメニュー画面を表示させる。メニュー画面から「フォト」が選択されたとき、フォトアルバムを表すコンテンツアイコンに並んで、プレイリストを作成、または修正するとき用いられるウイザードを表すアイコンが表示される。
図12は、図9のステップS1において表示されるメニュー画面の例を示す図である。図7等と同じ部分には同じ符号を付してある。
図12は、「フォト」が選択されているメニュー画面の状態を示しており、カテゴリアイコン51の下には、ウイザードを表すアイコン91、フォトアルバムを表すコンテンツアイコン92乃至94が表示されている。図12においては、アイコン91が選択されており、アイコン91の右隣には「プレイリストの作成/修正」の文字が表示されている。なお、図12においては、カテゴリアイコン51の左隣には各種の設定のカテゴリを表すカテゴリアイコン81が表示されている。
図12のメニュー画面からアイコン91が選択された状態で決定ボタンがユーザにより選択されたとき(ウイザードの起動が指示されたとき)、処理はステップS2に進む。
ステップS2において、コンテンツ管理部31は、既に作成され、HDD20に記憶されているプレイリストの数を確認し、ステップS3に進み、プレイリストの数が所定の数以下であるか否かを判定する。すなわち、この例においては、プレイリストの数に上限が設定されており、その上限の数だけプレイリストが既に作成されている場合、それ以上のプレイリストの作成はできないものとされる。
ステップS3において、コンテンツ管理部31は、プレイリストの数が所定の数以下でない(上限に達している)と判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS4に進む。
ステップS4において、出力制御部36は、プレイリストの新規作成を選択することのできない開始画面を表示させる。
図13は、図9のステップS4において表示される開始画面の例を示す図である。
図13の開始画面には、「アルバムに保存している写真から、作品を作成したり既に作成された作品を修正します。・・・」のメッセージが表示され、その下に、既に作成されたプレイリストの修正を行うときに選択される「修正する」の文字が表示されている。
ユーザは、例えば、この「修正する」の文字を選択した状態(色を反転させた状態)でリモートコントローラの決定ボタンを押すことにより、既に作成されたプレイリストの修正を行うことができる。「修正する」の文字が選択されたとき、図9乃至図11に示すプレイリストの作成処理は終了され、プレイリストの修正処理が開始される。プレイリストの修正処理については、その説明を省略する。
一方、ステップS3において、コンテンツ管理部31は、プレイリストの数が所定の数以下であると判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS5に進む。
ステップS5において、出力制御部36は、プレイリストの新規作成を選択することのできる開始画面を表示させる。
図14は、図9のステップS5において表示される開始画面の例を示す図である。
図14の画面は、「修正する」の文字の上に、「新規に作成する」の文字が表示されている点を除いて図13の画面と同じである。ユーザにより「新規に作成する」の文字が選択された状態で決定ボタンが押されたとき、プレイリストの新規作成処理が開始され、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、コンテンツ管理部31は、HDD20にフォトアルバムが記憶されているか否かを判定し、記憶されていないと判定した場合、そのことを出力制御部36に通知する。その後、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、出力制御部36は、フォトアルバムがないことを通知するエラー画面を表示させる。
図15は、図9のステップS7において表示される画面の例を示す図である。
図15の画面には、「プレイリストを作成できるアルバムがありません。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示されている。上述したように、情報処理装置1においては、スライドショーにより再生させる静止画の選択は、フォトアルバムを選択することにより行われるから、フォトアルバムがない場合、ユーザは、再生対象とする静止画を選択することができない。その後、処理はステップS1に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS6において、コンテンツ管理部31は、HDD20にフォトアルバムが記憶されていると判定した場合、そのことを出力制御部36に通知するとともに、HDD20に記憶されているフォトアルバムの情報(フォトアルバムのタイトル、アイコンの画像等)を出力制御部36に出力する。その後、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、出力制御部36は、フォトアルバムの選択画面を表示させる。
図16は、図9のステップS8において表示される選択画面の例を示す図である。
図16の画面には、3つのフォトアルバムを表すアイコン101乃至103が表示されており、このうちのアイコン102が選択された状態とされている。アイコン102の右隣にはフォトアルバムのタイトルである「アルバム2」と、作成日時(取り込み日時)である「2004/6/2 1:00:32AM」が表示されている。ユーザは、図16の画面から、所定のフォトアルバムを選択することができる。
フォトアルバムが選択されたとき、ステップS9において、コンテンツ管理部31は、選択されたフォトアルバムに格納されている静止画のフォーマットを確認し、ステップS10に進み、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式で圧縮された静止画(JPEGファイル)があるか否かを判定する。すなわち、この例においては、処理対象とする静止画がJPEGファイルとされている。
ステップS10において、コンテンツ管理部31は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEGファイルがないと判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS11に進む。
ステップS11において、出力制御部36は、JPEGファイルがないことを通知するエラー画面を表示させる。
図17は、図9のステップS11において表示されるエラー画面の例を示す図である。
図17の画面には、「プレイリストの作成に利用できるファイルがありません。アルバムを選択しなおしてください。」のメッセージが表示されている。この画面が表示された後、処理はステップS8に戻り、フォトアルバムの選択が再度行われる。
一方、ステップS10において、コンテンツ管理部31は、ユーザにより選択されたフォトアルバムの中にJPEGファイルがあると判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS12に進む。
ステップS12において、出力制御部36は、BGMの曲の選択画面を表示させる。タイトルやアイコンなどのBGMの曲の情報はBGM/テンプレート管理部32から供給されてくる。
図18は、図9のステップS12において表示される選択画面の例を示す図である。
図18の画面には、3つの曲を表すアイコン111乃至113が表示されている。このうちのアイコン112が選択された状態とされ、アイコン112の右隣には曲のタイトルである「Music1」が表示されている。ユーザは、図18の画面から好みの曲を選択し、スライドショー時のBGMして用いることができる。上述したように、BGMの曲とテンプレートは対応付けられているから、ここでの曲の選択は、テンプレートの選択も意味する。
BGMの曲が選択されたとき、出力制御部36は、ステップS13において、それまでの選択の内容(作成されるプレイリストに関する設定)の確認画面を表示させる。
図19は、図9のステップS13において表示される確認画面の例を示す図である。
図19の画面には、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルである「旅のしおり」、ユーザにより選択されたBGMの曲のタイトルである「Music1」、および、「Music1」の再生時間である「2:00」が表示されている。ユーザは、設定の内容を確認し、この設定のままプレイリストを作成するか否かを選択することができる。
プレイリストを作成することが指示されたとき、ステップS14においてプレイリスト作成処理が行われる。このプレイリスト作成処理により、ユーザによる選択に応じた、図2に示すようなプレイリストがプレイリスト作成部35により作成される。プレイリスト作成処理の詳細については図32のフローチャートを参照して後述する。なお、ここで作成されるプレイリストは、「プレイリスト名」(図2)がまだ設定されていないものである。
以上のように、ユーザは、主に、フォトアルバムを選択する操作と、BGMの曲を選択する操作との2つの操作でプレイリストを作成することができる。
プレイリストが作成されたとき、ステップS15(図10)において、出力制御部36は、プレイリストのプレビュー再生や、プレイリストの保存を選択することのできる選択画面を表示させる。
図20は、図10のステップS15において表示される選択画面の例を示す図である。
図20の選択画面には、ステップS14で作成されたプレイリストのプレビュー再生を行うときに操作される再生ボタン121、プレイリストを保存するときに操作される保存ボタン122、および、これ以降の処理を中止するときに操作される中止ボタン123が表示されている。
ステップS16において、プレイリスト作成部35は、図20の再生ボタン121が操作され、プレビュー再生が選択されたか否かを判定し、プレビュー再生が選択されたと判定した場合、ステップS14の処理で作成したプレイリストを再生部34に出力する。
ステップS17において、プレビュー再生処理が行われ、ステップS14の処理で作成されたプレイリストが再生される。これにより、ユーザは、プレイリストにより規定される再生手順に従って再生される静止画がどのようなものであるのかを確認することができる。プレビュー再生処理の詳細については図33のフローチャートを参照して後述する。プレビュー再生処理が終了したとき、処理はステップS15に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS16において、プレイリスト作成部35は、プレイリストのプレビュー再生が選択されていないと判定した場合、ステップS18に進み、保存ボタン122が操作され、プレイリストの保存が選択されたか否かを判定する。
ステップS18において、プレイリスト作成部35は、プレイリストの保存が選択されていないと判定した場合、中止ボタン123が操作されたと判定し、そのことを出力制御部36に通知する。その後、処理はステップS19に進む。
ステップS19において、出力制御部36は、ウイザードの中止確認画面を表示させる。
図21は、図10のステップS19において表示される中止確認画面の例を示す図である。
図21の画面には、「プレイリストの作成/修正を中止します。よろしいですか?」のメッセージが表示去れ、その下に、「はい」と「いいえ」の文字が表示されている。ユーザは、「はい」の文字を選択することによってプレイリストの作成を終了することができ、「いいえ」の文字を選択することによってプレイリストの作成を続けることができる。
ステップS20において、出力制御部36は、プレイリストの作成の中止が選択されたか否か(図21の「はい」の文字が選択されたか否か)を判定し、中止が選択されたと判定した場合、ステップS1に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。また、出力制御部36は、ステップS20において、中止が選択されていないと判定した場合、ステップS15に戻り、それ以降の処理を実行する。
一方、ステップS18において、プレイリスト作成部35は、プレイリストの保存が選択されたと判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS21に進む。プレイリストの保存が選択されたとき、ステップS14の処理で作成されたプレイリストがプレイリスト作成部35からコンテンツ管理部31に出力される。
ステップS21において、出力制御部36は、プレイリストのタイトル(プレイリスト名)の入力画面を表示させる。
図22は、図10のステップS21において表示される入力画面の例を示す図である。
図22の画面には、ユーザにより入力されたタイトルが表示されるタイトル入力欄131が表示され、その下にキーボード132(ソフトウエアキーボード)が表示されている。ユーザは、キーボード132を操作し、プレイリストのタイトルを入力することができる。
プレイリストのタイトルが入力されたとき、ステップS22において、コンテンツ管理部31は、入力されたタイトルを確認し、ステップS23に進み、タイトルが適切であるか否かを判定する。
ステップS23において、コンテンツ管理部31は、入力されたタイトルが適切なものではないと判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS24に進む。例えば、同じタイトルが設定されているプレイリストが既にある場合や、入力されたタイトルの中に、使用が禁止されている文字が含まれている場合などに、タイトルが不適切なものとして判定される。
ステップS24において、出力制御部36は、入力されたタイトルが不適切であることを通知するエラー画面を表示させる。
図23および図24は、図10のステップS24において表示されるエラー画面の例を示す図である。
図23は、同じタイトルが設定されているプレイリストが既にある場合に表示されるエラー画面の例を示す図である。図23の画面には、「入力された名前は重なっているか、不正です。タイトル名を変更してください。」のメッセージが表示されている。
図24は、入力されたタイトルの中に、使用が禁止されている文字が含まれている場合に表示されるエラー画面の例を示す図である。図24の画面には、図23の画面に表示されるものと同じメッセージに加えて、「以下の文字を使用することはできません。」のメッセージと、使用できない文字が表示されている。
タイトルが不適切であることを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS21に戻り、タイトルの入力が再度行われる。
一方、ステップS23において、コンテンツ管理部31は、入力されたタイトルが適切なものであると判定した場合、ステップS25に進み、HDD20の空き容量を確認する。
ステップS26において、コンテンツ管理部31は、プレイリストを保存可能な空き容量がHDD20にあるか否かを判定し、空き容量がないと判定した場合、そのことを出力制御部36に通知する。その後、処理はステップS27に進む。
ステップS27において、出力制御部36は、空き容量が不足していることを通知するエラー画面を表示させる。
図25は、図10のステップS27において表示されるエラー画面の例を示す図である。
図25の画面には、「ハードディスクの容量が不足しています。不要なタイトルやトラック、フォトを削除してください。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示されている。
空き容量が不足していることを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS1に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS26において、コンテンツ管理部31は、プレイリストを保存可能な空き容量がHDD20にあると判定した場合、ステップS28に進み、作成されたプレイリストを「フォト」に属する1つのコンテンツとして保存する。これにより、メニュー画面の「フォト」には、保存されたプレイリストのアイコンが表示される。
図26は、「フォト」に属するコンテンツとしてプレイリストが追加されたメニュー画面の例を示す図である。
図26の画面には、カテゴリアイコン51乃至54、およびカテゴリアイコン81が横方向に配列して表示され、いま選択されているカテゴリが「フォト」とされている。「フォト」が選択されたとき、カテゴリアイコン51の下には、図26に示すように、図10のステップS28の処理で保存されたプレイリストを表すアイコン141が表示される。アイコン141の右隣には、プレイリストのタイトルである「旅行」が表示されている。
このように、プレイリストは、他の静止画コンテンツ(フォトアルバム)と同じように、「フォト」のコンテンツとしてメニュー画面に表示される。従って、ユーザは、他の静止画コンテンツと同じ感覚でプレイリストを選択し、その再生等を行うことができる。図26の画面において、アイコン141の下に表示されているコンテンツアイコン142および143は、フォトアルバムを表すアイコンである。なお、フォトアルバムを表すアイコンに並んでプレイリストを表すアイコンが表示されるのではなく、フォトアルバムを表すアイコンに並んで1つのフォルダが表示され、その下の層に、作成されたプレイリストのアイコンが表示されるようにしてもよい。
プレイリストが保存されたとき、ステップS29(図11)において、コンテンツ管理部31は、テレビジョン番組の録画が録画/再生部17により行われているか否かを確認する。
上述したように、情報処理装置1においては、プレイリストの再生結果をビデオコンテンツ(スライドショーコンテンツ)として保存することができるようになされており、ここでは、そのスライドショーコンテンツの作成が可能であるか否かが確認される。スライドショーコンテンツは、プレイリストの再生結果である、エフェクトが施された形で連続的に出力される静止画(JPEGファイル)の並びを例えばMPEG2方式で圧縮することによって作成されるから、MPEG2エンコードを行う録画/再生部17が、テレビジョン番組の録画などのMPEG2エンコードを既に実行しているときにはスライドショーコンテンツの作成は不可とされる。当然、録画/再生部17が複数のコンテンツを並行してMPEG2エンコードにより取り込むことができる場合、ここでの確認は行われないようにすることも可能である。
ステップS30において、コンテンツ管理部31は、録画/再生部17が録画実行中であるか否かを判定し、録画実行中であると判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS31に進む。
ステップS31において、出力制御部36は、スライドショーコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面を表示させる。
図27は、図11のステップS31において表示されるエラー画面の例を示す図である。
図27の画面には、「プレイリストを保存しました。録画中はビデオの作成はできません。録画終了後、プレイリストからビデオ作成をしてください。プレイリスト作成/修正を終了します。」のメッセージが表示されている。このメッセージでいう「ビデオ」は、「スライドショーコンテンツ」のことである。
スライドショーコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS1に戻り、それ以降の処理が行われる。ユーザは、メニュー画面から、「フォト」に属するコンテンツとして表示されるプレイリストのアイコンを選択し、そのとき表示されるサブメニュー(プレイリストを用いて行うことができる操作の一覧)からスライドショーコンテンツの作成を行うことができる。図27のエラー画面に表示されているメッセージのうちの「録画終了後、プレイリストからビデオ作成をしてください。」は、そのことを表している。
一方、ステップS30において、コンテンツ管理部31は、録画/再生部17が録画実行中ではない、すなわち、スライドショーコンテンツの作成が可能であると判定した場合、ステップS32に進み、HDD20に記憶されているビデオコンテンツ(テレビジョン番組、スライドショーコンテンツを含む)の数を確認する。すなわち、この例においては、HDD20に記憶させることが可能なビデオコンテンツの数に上限が設定されており、その上限の数だけビデオコンテンツが既に記憶されている場合、それ以上のビデオコンテンツの記憶はできないものとされている。
ステップS33において、コンテンツ管理部31は、ビデオコンテンツの数が所定の数以下であるか否かを判定し、所定の数以下ではない(上限に達している)と判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS34に進む。
ステップS34において、出力制御部36は、スライドショーコンテンツの作成(保存)ができないことを通知するエラー画面を表示させる。
図28は、図11のステップS34において表示されるエラー画面の例を示す図である。
図28の画面には、「タイトルがいっぱいです。不要なタイトルやトラック、フォトを削除してください。プレイリストの作成/修正を終了します。」のメッセージが表示されている。
ビデオコンテンツの作成ができないことを通知するエラー画面が表示された後、処理はステップS1に戻り、それ以降の処理が行われる。
一方、ステップS33において、コンテンツ管理部31は、ビデオコンテンツの数が所定の数以下であると判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS35に進む。
ステップS35において、出力制御部36は、スライドショーコンテンツを保存するか否かを選択する選択画面を表示させる。
図29は、図11のステップS35において表示される選択画面の例を示す図である。
図29の画面には、「プレイリストを保存しました。続けてビデオを保存する場合には、 ビデオを保存する を選択してください。ビデオ作成中は停止ボタン以外の操作は行えません。また、作成中には予約録画も実行されません。」のメッセージと、スライドショーコンテンツの作成にかかる時間と、次の予約録画の開始時刻が表示されている。スライドショーコンテンツの作成中は、録画予約を設定しているものであってもテレビジョン番組の録画が行われないことから、この画面により、ユーザは、次の予約録画の開始時刻までの時間をみて、スライドショーコンテンツの作成を行うか否かを選択することができる。
また、図29の画面の下には、スライドショーコンテンツを保存するとき選択される「ビデオを保存する」の文字と、スライドショーコンテンツを保存することなく処理を終了させる「終了する」の文字が表示されている。ユーザは、リモートコントローラを操作して「ビデオを保存する」の文字を選択することにより、スライドショーコンテンツをHDD20に保存させることができる。
ステップS36において、コンテンツ管理部31は、図29の選択画面から「ビデオを保存する」の文字が選択されたか否かを判定し、「ビデオを保存する」の文字が選択されていない、すなわち、図29の選択画面から「終了する」の文字が選択されたと判定した場合、そのことを出力制御部36に通知し、ステップS37に進む。
ステップS37において、出力制御部36は、ウイザードの中止確認画面を表示させる。ここで表示される中止確認画面は、図10のステップS19において表示される図21の画面と同じ画面である。
ステップS38において、中止確認画面からウイザードの中止が選択されたかが判定され、中止が選択されたと判定された場合、ステップS1に戻り、それ以降の処理が行われる。また、ステップS38において、ウイザードの中止が選択されていないと判定された場合、ステップS35に戻り、スライドショーコンテンツを保存するか否かが再度選択される。
一方、ステップS36において、コンテンツ管理部31は、図29の選択画面から「ビデオを保存する」の文字が選択されたと判定した場合、ステップS39に進む。
ステップS39において、スライドショーコンテンツ作成処理が行われる。スライドショーコンテンツ作成処理により作成されたスライドショーコンテンツはスライドショーコンテンツ作成部33からコンテンツ管理部31に出力され、HDD20に記憶される。スライドショーコンテンツ作成処理の詳細については図35のフローチャートを参照して後述する。
ステップS40において、出力制御部36は、スライドショーコンテンツの保存が完了したことを通知する保存完了画面を表示させる。
図30は、図11のステップS40において表示される保存完了画面の例を示す図である。
図30の画面には、ステップS39の処理で作成されたスライドショーコンテンツが「ビデオ」に属するコンテンツの1つとして保存されたことを通知するメッセージが表示されている。
これにより、メニュー画面の「ビデオ」には、スライドショーコンテンツを表すアイコンが追加されて表示される。
図31は、「ビデオ」に属するコンテンツのアイコンとしてスライドショーコンテンツを表すアイコンが追加されたメニュー画面の例を示す図である。
図31の画面には、カテゴリアイコン52乃至55が横方向に配列して表示され、いま選択されているカテゴリが「ビデオ」とされている。このとき、カテゴリアイコン53の下には、図31に示すように、スライドショーコンテンツを表すアイコン151が表示される。
このアイコン151の右隣には、スライドショーコンテンツのタイトルである「旅行1」が表示されている。すなわち、図31のアイコン151で表されるスライドショーコンテンツは、図26のアイコン141で表されるプレイリストの再生結果から作成されたものであり、図26のアイコン141で表されるプレイリストのタイトルと同じタイトルが設定されている。
このように、プレイリストの再生結果から作成されたスライドショーコンテンツは、テレビジョン番組などの他のビデオコンテンツと同じように、「ビデオ」に属するコンテンツとしてメニュー画面に表示される。従って、ユーザは、他のビデオコンテンツと同じ感覚でスライドショーコンテンツを選択し、その再生等を行うことができる。図31の画面において、アイコン151の下に表示されているコンテンツアイコン152および153は、テレビジョン番組のビデオコンテンツを表すアイコンである。
なお、ユーザは、他のテレビジョン番組のビデオコンテンツと同様、スライドショーコンテンツについても、それを光ディスク25に書き込ませたり(記録させたり)、通信部21を介して他の機器に送信したりすることも可能である。従って、ユーザは、スライドショーコンテンツが記録された光ディスク25を他のプレーヤなどに装着して、スライドショーコンテンツを視聴することもできる。
以上の一連の画面表示に従うことによって、ユーザは、主に、フォトアルバムを選択する操作と、BGMの曲を選択する操作の2つの操作だけでプレイリストを作成することができる。また、ユーザは、プレイリストの作成に続けて、スライドショーコンテンツを作成することもできる。
次に、図32のフローチャートを参照して、図9のステップS14において行われるプレイリスト作成処理について説明する。
ステップS61において、プレイリスト作成部35は、ユーザにより選択されたフォトアルバムのタイトルなどの識別情報を取得し、ステップS62に進み、ユーザにより選択されたBGMの曲の識別情報と、その曲に対応付けられているテンプレートの識別情報を取得する。ユーザによりフォトアルバムが選択されたとき、そのタイトルなどがコンテンツ管理部31から供給されてくる。また、ユーザによりBGMの曲が選択されたとき、その曲の識別情報と、曲に対応付けられているテンプレートの識別情報がBGM/テンプレート管理部32から供給されてくる。
ステップS63において、プレイリスト作成部35は、ステップS61で取得したフォトアルバムの識別情報を「フォトアルバム」(図2)として記述し、また、ステップS62で取得したBGMの曲とテンプレートの識別情報をそれぞれ「使用曲」、「使用テンプレート」として記述することによりプレイリストを作成する。プレイリストが作成された後、処理は図9のステップS14に戻り、それ以降の処理が行われる。
なお、「優先画像」がユーザにより選択されている場合、その記述も行われる。また、「プレイリスト名」は、ユーザによりタイトルが入力されたとき(図10のステップS23で適切なタイトルであると判定されたとき)にプレイリストに記述される。
このような処理によりプレイリスト作成部35により作成されたプレイリストは、ユーザによりプレイリストのプレビュー再生が指示されたとき再生部34に供給される。また、保存することが指示されたとき、コンテンツ管理部31に供給される。
次に、図33のフローチャートを参照して、図10のステップS17において行われるプレビュー再生処理について説明する。
ステップS71において、プレイリスト解析部41(図6)は、プレイリスト作成部35から供給されてきたプレイリストを取得し、それを解析する。ユーザによりプレイリストのプレビュー再生が指示されたとき、作成されたプレイリストがプレイリスト作成部35から供給されてくる。
プレイリスト解析部41は、プレイリストの「使用曲」で指定される曲の識別情報をBGM再生部44に出力する。また、プレイリスト解析部41は、「使用テンプレート」で指定されるテンプレートをBGM/テンプレート管理部32から取得し、それを抽出部42と静止画再生部43に出力する。抽出部42に対しては、BGMの曲の再生時間などの情報も出力される。
ステップS72において、抽出部42は、BGMの曲の再生時間に応じて、コンテンツ管理部31から供給されてきたフォトアルバムに格納されている静止画を間引き、再生対象とする静止画を抽出する。抽出部42による静止画の間引きは、プレイリスト解析部41から供給されてきたテンプレートの「間引き方法」(図3)に従って行われる。例えば、BGMの曲の再生時間と同じ時間で再生することのできる数の静止画だけが残るように、フォトアルバムに格納されている静止画がランダムに間引かれる。抽出部42により抽出された静止画は静止画再生部43に出力される。
ステップS73において、BGM再生部44は、プレイリスト解析部41から供給されてきたBGMの曲の識別情報に基づいてBGM/テンプレート管理部32から曲を取得し、その再生を開始させる。また、静止画再生部43は、抽出部42から供給されてきた静止画を、プレイリスト解析部41から供給されてきたテンプレートの「画像の表示順」で指定される順番で、それぞれの静止画に「エフェクトの種類」で指定されるエフェクトを施して再生する。
これにより、TV2には、例えば、図34Aに示すような画面が表示される。図34Aの画面には、再生部34により付加された「プレビュー」の文字が表示され、この文字の下に、所定のエフェクトが施された静止画が表示されている。図34Aの画面に表示されている画像は、図34Bに示す、撮影され、情報処理装置1に取り込まれた1フレームの静止画201全体のうちの点線Lで囲む一部分の画像であり、例えば、この一部分が表示された図34Aの状態から、図34Bの静止画201全体が徐々に表示される。すなわち、この例においては、図34Bの静止画201に対して、点線Lの部分だけを始めに表示させ、静止画201全体を徐々に表示させるようなエフェクトが静止画再生部43により施されている。他の静止画に対しても、このような各種のエフェクトが施される。
なお、図34Aに示すような画面が表示されている間、BGM再生部44により再生された曲もBGMとして、TV2のスピーカや、情報処理装置1に接続されているスピーカから出力される。
ステップS74において、静止画再生部43は、静止画の再生が終わりであるか否かを判定し、終わりではないと判定した場合、ステップS73に戻り、静止画の再生を繰り返す。
一方、静止画再生部43は、ステップS74において、静止画の再生が終わりであると判定した場合、図10のステップS17に戻り、それ以降の処理を行う。再生対象とする静止画の数は抽出部42により調整されているから、静止画の再生が終了したとき、ほぼ同じタイミングでBGMの曲の再生も終了される。
これにより、ユーザは、プレイリストのプレビューを見ることができ、作成したプレイリストを保存するか否かを選択することができる。
なお、ユーザにより間引きの設定がOFFとされている場合、BGMの曲の再生時間より静止画の再生時間の方が長いときであってもフォトアルバムに格納されている全ての静止画が再生されるが、このとき、全ての静止画が再生される間、BGMの曲が繰り返し再生されるようにしてもよい。これにより、BGMだけが先に終了してしまい、時間的に後の方で表示される静止画にはBGMがないといったことを防止することができる。
次に、図35のフローチャートを参照して、図11のステップS39において行われるスライドショーコンテンツ作成処理について説明する。
図35のステップS91乃至S93の処理は、図33のステップS71乃至S73の処理と同様の処理である。すなわち、ステップS91において、プレイリスト解析部41により、プレイリスト作成部35から供給されてきたプレイリストが解析され、解析結果であるBGMの曲の識別情報がBGM再生部44に出力され、テンプレートが抽出部42と静止画再生部43に出力される。
ステップS92において、抽出部42によりフォトアルバムに格納されている静止画の間引きが行われ、ステップS93に進み、BGMの曲の再生と、抽出部42により抽出された静止画の再生が行われる。静止画再生部43により再生された静止画と、BGM再生部44により再生された曲は出力制御部36とスライドショーコンテンツ作成部33に出力される。
ステップS94において、出力制御部36は、静止画再生部43からの出力に基づいて、プレイリストの再生結果である、エフェクトが施された静止画の並びだけを表示させる(図34の画面に表示されているような「プレビュー」などの他の情報を出力しない)。
これにより、図36に示すように、TV2には、エフェクトが施された静止画だけが表示されることになる。また、スライドショーコンテンツ作成部33には、静止画再生部43の再生結果である静止画の並びだけが供給されることになる。なお、この場合も、BGM再生部44により再生されたBGMの曲がTV2のスピーカ等から出力されている。
スライドショーコンテンツの作成が終了するまでステップS93以降の処理が繰り返されるから、図36に示すような再生結果だけが表示される画面は、スライドショーコンテンツの作成が終了するまで継続して表示される。スライドショー作成中の画面には不要な情報がなにも表示されないから、ユーザは、スライドショーコンテンツの内容を、そのまま、その作成中に確認することができる。
スライドショーコンテンツ作成部33は、ステップS95において、再生部34から供給されてきた静止画の並びを、例えば、MPEG2方式によりエンコードし、スライドショーコンテンツを作成する。また、スライドショーコンテンツ作成部33は、ステップS96において、作成したスライドショーコンテンツをHDD20に記憶させる。
ステップS97において、スライドショーコンテンツ作成部33は、スライドショーコンテンツの作成が終わりであるか否か(再生部34による全ての再生結果をMPEG2エンコードにより取り込んだか否か)を判定し、終わりではないと判定した場合、ステップS93に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS97において、スライドショーコンテンツ作成部33は、スライドショーコンテンツの作成が終わりであると判定した場合、図11のステップS39に戻り、それ以降の処理を行う。これにより、メニュー画面の「ビデオ」にはスライドショーコンテンツを表すアイコンが1つ追加される。
以上のような一連の処理により、ユーザは、プレイリストを容易に、かつ迅速に作成することができる。また、プレイリストの再生結果と同じものを、ビデオコンテンツ(スライドショーコンテンツ)として容易に、かつ迅速に保存させておくことができる。
次に、図37のフローチャートを参照して、情報処理装置1により行われるプレイリスト再生処理について説明する。
この処理は、以上のような一連の処理によって作成されたプレイリストの再生が、メニュー画面からユーザにより指示されたときに行われる処理である。図26を参照して説明したように、作成されたプレイリストは、「フォト」に属するコンテンツとしてメニュー画面に表示され、ユーザがその再生を指示することが可能とされる。
図37の処理は、基本的に、図33を参照して説明した処理と同様の処理である。すなわち、メニュー画面からプレイリストが選択され、その再生が指示されたとき、ステップS111において、プレイリスト解析部41は、コンテンツ管理部31から供給されてきたプレイリストを取得し、それを解析する。プレイリスト解析部41は、BGMの曲の識別情報をBGM再生部44に出力し、テンプレートを抽出部42と静止画再生部43に出力する。
ステップS112において、抽出部42は、BGMの曲の再生時間に応じて、コンテンツ管理部31から供給されてきたフォトアルバムに格納されている静止画を間引き、抽出した静止画を静止画再生部43に出力する。
ステップS113において、BGM再生部44は、BGMの曲の再生を開始させる。また、静止画再生部43は、抽出部42から供給されてきた静止画にエフェクトを施して再生する。これにより、TV2には、例えば、図36に示すような画面が表示される。
ステップS114において、静止画再生部43は、静止画の再生が終わりであるか否かを判定し、終わりでないと判定した場合、ステップS113に戻り、静止画の再生を繰り返す。また、静止画再生部43は、ステップS114において、静止画の再生が終わりであると判定した場合、処理を終了させる。
次に、図38のフローチャートを参照して、情報処理装置1により行われるスライドショーコンテンツの再生処理について説明する。
この処理は、上述したような一連の処理によって作成されたスライドショーコンテンツの再生が、メニュー画面からユーザにより指示されたときに行われる処理である。図31を参照して説明したように、作成されたスライドショーコンテンツは、「ビデオ」に属するコンテンツとしてメニュー画面に表示され、ユーザがその再生や光ディスク25への書き込みを指示することが可能とされる。
スライドショーコンテンツは、例えば、テレビジョン番組のビデオコンテンツと同じMPEG2方式で圧縮されたものであるから、その再生は、図4の録画/再生部17により行われる。当然、ソフトウェア的に再生が行われるようにしてもよい。
ステップS121において、録画/再生部17は、ユーザによりメニュー画面から選択されたスライドショーコンテンツをHDD20から読み出し、それを再生する。録画/再生部17により得られた画像データと音声データ(BGMデータ)は出力部19からTV2に出力される。
ステップS122において、録画/再生部17は、再生が終わりであるか否かを判定し、終わりではないと判定した場合、ステップS121に戻り、スライドショーコンテンツの再生を繰り返す。また、録画/再生部17は、ステップS122において、再生が終わりであると判定した場合、処理を終了させる。
これにより、ユーザは、テレビジョン番組などの他のビデオコンテンツと同様の感覚でスライドショーコンテンツを視聴することができる。
以上においては、BGMとなる曲は情報処理装置1に予め用意されているものとしたが、ユーザが音楽CDなどから情報処理装置1に取り込んだ曲をBGMとして選択することができるようにしてもよい。
音楽CDから情報処理装置1に曲を取り込んだとき、その音楽CDから、或いは、ネットワークを介して接続された所定のサーバから、取り込んだ曲のテンポやジャンル等の属性情報も情報処理装置1に取り込まれ、属性情報から判断された曲の雰囲気に併せて、その取り込まれた曲に合うエフェクトのテンプレートが対応付けられる。曲とテンプレートの対応付けは、例えば、曲の属性情報と、図3のテンプレートの「雰囲気」の情報に基づいて行われる。
これにより、ユーザは、自分自身が情報処理装置1に取り込んだ曲をBGMとして選択することができる。また、取り込んだ曲にテンプレートが自動的に対応付けられるから、ユーザは、BGMとする曲を選択するだけでテンプレートも選択することができる。
なお、曲に対応付けられるテンプレート自体も、情報処理装置1内に予め用意されているものではなく、ネットワークを介して接続されるサーバからダウンロードされたものや、光ディスク25などを介して取り込まれたものであってもよい。
また、以上においては、BGMの1つの曲には1つのエフェクト(テンプレート)が対応付けられており、BGMとして選択された1つの曲に対応付けられている1つのエフェクトが施された形で静止画が再生されるとしたが、BGMの1つの曲に、曲の雰囲気に合う複数のエフェクトが対応付けられているようにしてもよい。この場合、例えば、BGMの選択後、ユーザは、好みのエフェクトを選択することが可能とされる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図4に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているメモリカード23や光ディスク25により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM12や、HDD20に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、各ステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 情報処理装置, 2 テレビジョン受像機, 31 コンテンツ管理部, 32 BGM/テンプレート管理部, 33 スライドショーコンテンツ作成部, 34 再生部, 35 プレイリスト作成部, 36 表示制御部, 41 プレイリスト解析部, 42 抽出部, 43 静止画再生部, 44 BGM再生部