JP4282817B2 - ガスヒートポンプの運転制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイコンメータを備えるガス配管から燃料ガス供給を受けるガスヒートポンプ(以下GHPともいう)の運転制御方法に関する。特には、長時間連続運転した場合に自動的にガスの供給を遮断する機能(以下長時間遮断機能という)を有するマイコンガスメータを備えるガス配管から燃料ガス供給を受けるガスヒートポンプの運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般のガス機器に付設されるマイコンガスメータは、ガス機器の消し忘れ等による災害を防ぐために、通常の使用状態では考えられないほどの長時間(例えば1m3/hのガス消費機器の場合約110分)連続してガスが流れると、自動的にガスの供給を遮断する機能を有している(長時間遮断機能)。このマイコンガスメータは、通過するガスの変動を検出しており、新たにガス機器が使用されると、通過するガスの増加分から、ガス機器が使用され始めたことと、このガス機器のおおよそのガス消費量を認識する。そして、このガス機器の使用時間のカウントを開始する。開始後、カウントされた使用時間が認識されたガス消費量に対応する時間を越えると、ガスの供給を遮断する。
【0003】
また、このマイコンガスメータは、メータを通過するガス流量の変動を一定の周期で検出している。検出される変動量が数%以上であれば、使用者による運転停止、強弱の切り替え等の使用状況が変化したものとして、正常な使用形態であると判断する。つまり、このような変化には使用者がかかわっているもので、機器の不具合による漏洩や使用者の消し忘れではない正常な使用状態であることを示している。ガス流量が一定以上変動したとき、使用時間のカウントはリセットされて、変動後再度カウントを開始する。このようなガス流量の変動が検出されない場合は、何らかの不具合により、そのガス機器で想定される使用形態より長時間にわたってガスが流れているものと判断し、長時間遮断機能が作動し、ガスの供給を遮断する。
【0004】
一方、空調機器等のGHPは、一般的なガス機器と比べると、長時間連続して運転することが多い。そのため、GHPにこのマイコンガスメータを付設すると、通常の運転時でも長時間遮断機能が働いてガスの供給が遮断され、GHPが異常停止するというトラブルが発生することがあった。
【0005】
このため、GHPに取り付けるマイコンガスメータは、長時間遮断機能をキャンセルしたものが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、長時間遮断機能をキャンセルしたマイコンガスメータを使用すると、実際にGHP内部やGHPとガスメータ間の配管等に不具合が生じてガスが流れ続けても、ガスの遮断ができないおそれがある。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、通常の長時間運転においてもマイコンガスメータの長時間遮断機能が作用しないように対策を施したガスヒートポンプの運転制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のガスヒートポンプの運転制御方法においては、 長時間連続運転した場合に自動的にガスの供給を遮断する機能(長時間遮断機能)を有するマイコンガスメータを備えるガス配管から燃料ガス供給を受けるガスヒートポンプの運転制御方法であって; ガス消費量が一定の状態が長時間遮断機能の遮断時間以下の時間経過した後、一時的にガス消費量を変動させてマイコンガスメータの使用時間のカウントをリセットする。
【0009】
マイコンガスメータの遮断時間に達する前に、ガスヒートポンプのガス消費量を作為的に変動させることで、使用者によるスイッチの切り替え操作を擬似的に作り出して、使用時間のカウントをリセットし、通常の長時間運転時においてもマイコンガスメータの長時間遮断機能の作動を防ぐ。
【0010】
本発明においては、 ガスヒートポンプのエンジンの回転数を変動させること、または、エンジンの回転数はそのままで冷凍サイクルの負荷を減らすことにより、一時的に消費ガス量を減らすこともできる。このようにすることにより、簡易な方法でガス消費量を変動させることができる。
【0011】
このとき、 消費ガス量が変動し始めてから変動後の量に達するまでの時間を少なくとも1分以内とし、変動量を少なくとも10%以上とすることが好ましい。
変動量が緩やか(例えば、30秒間での変動量が6%未満)であったり、変動量が小さい(例えば10%未満)の場合は、マイコンガスメータの流量検出の周期との関係で、流量変動が認識されないこともありうる。このため、ガス流量は十分な変動量を、速やかに確保することが好ましい。
【0012】
さらに、 消費ガスが変動している時間を少なくとも3分以上とすることも好ましい。
ガス消費量が少なくなった状態での運転時間が短いと、マイコンガスメータが流量変動として認識しない場合もありうるため、十分な変動持続時間をもたせることが好ましい。
【0013】
また、上記長時間遮断機能を作動させない制御は使用者により選択できることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ説明する。
図2は、ガスヒートポンプの設置状態を示す図である。
ガスヒートポンプ10にはガス配管11が接続しており、ガス燃料が供給される。また、コントローラ13を備え、GHPエンジンの回転数、スロットル開度、冷凍サイクルの冷媒圧力等を制御する。マイコンガスメータ15はガス配管11に取り付けられて、ガス配管11を流れるガスの流量を検知する。マイコンガスメータ16は長時間遮断機能を備えている。長時間遮断機能とは、マイコンガスメータ16で検知されるガス流量の変動があった時点から、長時間一定流量のままでガスが流れると、ガス配管11を流れるガスの供給を遮断する機能である。
【0015】
図1は、本発明の1実施例に係るガスヒートポンプの運転制御方法におけるガス消費量の変動を表す図である。この図において、縦軸はガス消費量、横軸は時間を示す。
【0016】
GHPが運転を開始すると、ガスの消費量は増加し、冷凍サイクルの状態が安定すると、消費量がほぼ一定値(Q1)に達する。また、マイコンガスメータは、使用時間のカウントを開始する。一方、GHPのコントローラは、常時、GHPのエンジン回転数、エンジンのスロットル開度、冷凍サイクルの冷媒圧力(蒸発圧力、凝縮圧力)のデータを読み取っており、そして、これらのデータの一つ、あるいはいずれか二つ、あるいは全部から、GHPのガス消費量を推定する。
マイコンメータは、上記ほぼ一定となったガス消費量に対応する遮断時間(t1)を設定する。
【0017】
ガス消費量と遮断時間との関係は、例えば表1のように定めることができる。
【0018】
【表1】
【0019】
次に、コントローラはガス消費量が一定値(Q1)の状態を持続する運転時間(t2)を、上述の遮断時間(t1)より小さい値に設定する。ガス消費量が一定値(Q1)の状態が持続時間(t2)経過すると、GHPのエンジン回転数を引き下げて、1分以内にガスの消費量を一定値(Q1)の10%以上少ない少量値(Q2)に減らす。さらに、少量値(Q2)で3分以上運転する。
【0020】
ガス消費量が少量値(Q2)での運転終了後、今度はエンジン回転数を引き上げて、1分以内にガス消費量をもとの一定値(Q1)に戻す。一定値に達すると、マイコンガスメータにおいて長時間遮断機能の使用時間のカウントはリセットされる。つまり、使用時間のカウントが長時間遮断機能の遮断時間(t1)に達する前(t2)に、ガス消費量が変動しているため、マイコンガスメータはこの状態を使用者の操作による使用状況の変化とみなし、正常な使用形態と判断し、長時間遮断機能を作動させないようにする。
【0021】
ガス消費量を変動させるには、他に、GHPエンジンの回転数はそのままで、冷凍サイクルの負荷を減らす方法を用いてもよい。
【0022】
一方、GHP内部や、GHPとマイコンガスメータ間のガス配管に不具合が生じてガスが流れ続けると、ガス消費量一定値(Q1)の持続時間(t2)経過後に、ガスは不具合部から漏洩するので、マイコンガスメータで検知されるガス消費量は変化しない。したがって、一定値(Q1)状態が持続時間(t2)を過ぎても続き、長時間遮断機能の遮断時間(t2)に達する。このとき、長時間遮断機能が作動し、ガスの供給を遮断する。
【0023】
また、本実施例の制御は、室外機基板上のスイッチ17の操作等により、使用者によってON/OFFすることができる。
【0024】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、マイコンガスメータの遮断時間に達する前に、ガスヒートポンプのガス消費量を作為的に変動させることで、使用者によるスイッチの切り替え操作を擬似的に作り出して、使用時間のカウントをリセットし、通常の長時間運転時においてもマイコンガスメータの長時間遮断機能の作動を防ぐ。したがって、通常の長時間運転においてもマイコンガスメータの長時間遮断機能が作用しないように対策を施したガスヒートポンプの運転制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るガスヒートポンプの運転制御方法におけるガス消費量の変動を表す図である。この図において、縦軸はガス消費量、横軸は時間を示す。
【図2】ガスヒートポンプの設置状態を示す図である。
【符号の説明】
10 ガスヒートポンプ 11 ガス配管
13 コントローラ 15 マイコンガスメータ
17 スイッチ
Claims (5)
- 長時間連続運転した場合に自動的にガスの供給を遮断する機能(長時間遮断機能)を有するマイコンガスメータを備えるガス配管から燃料ガス供給を受けるガスヒートポンプの運転制御方法であって;
ガスヒートポンプのガス消費量が一定の状態が、長時間遮断機能の遮断時間以下の所定時間経過した後、ガス消費量の変動量を所定%以上とし、ガス消費量が変動し始めてから変動後の量に達するまでの時間を所定時間以内として、一時的にガス消費量を変動させた状態でガスヒートポンプを所定時間運転し、マイコンガスメータの使用時間のカウントをリセットすることを特徴とするガスヒートポンプの運転制御方法。 - ガス消費量が変動し始めてから変動後の量に達するまでの時間が1分以内であり、変動量が10%以上であり、ガス消費量が変動している時間が3分以上であることを特徴とする請求項1記載のガスヒートポンプの運転制御方法。
- 上記遮断時間が、上記ガスヒートポンプのガス消費量に応じて選定され、
該ガス消費量を、ガスヒートポンプエンジンの回転数、スロットル開度、及び冷凍サイクルの冷媒圧力のうち1以上に基づいて推定することを特徴とする請求項1又は2記載のガスヒートポンプの運転制御方法。 - ガスヒートポンプエンジンの回転数を変動させること、または、エンジンの回転数はそのままで冷凍サイクルの負荷を減らすことにより、一時的に消費ガス量を減らすことを特徴とする請求項1、2又は3記載のガスヒートポンプの運転制御方法。
- 上記長時間遮断機能を作動させない制御は使用者により選択できることを請求項1〜4いずれか1項記載のガスヒートポンプの運転制御方法。
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1999
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