JP4282787B2 - コンドーム用潤滑性薬剤およびそれを付与したコンドーム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンドーム用潤滑性薬剤およびそれを付与したコンドームに関し、詳しくは、刺激性の少ない潤滑性薬剤を使用した、人体に対し無害でかつ性能の良いコンドーム用潤滑性薬剤、およびそれを付与したコンドームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンドーム用の潤滑剤として常用されているシリコーンオイルは、近年、人体に有害であることが指摘されており、その代替品としてスクアランが提案されている(特開平9−164162号公報等)。
スクアラン(SQUALANE)は下記一般式で示される飽和炭化水素であり、主に深海ザメのサメ肝油から分離したスクアレンを水素添加して製造する。
【0003】
【化1】
【0004】
天然物由来のスクアランは、人体への悪影響が少なく、潤滑効果も高く、さらに各種の薬効を有するので、コンドーム用として最適な潤滑性薬剤である。
しかしながら、市販のスクアランの大部分を占めるサメ肝油由来のものには特に多量のプリスタンが含まれており、いくつかの文献には、プリスタンはスクアランに比べて皮膚刺激性が強いことが指摘されている(例えば、皮膚、26〔5〕(昭59-10) 原、岡田、p. 1138-1143;同書 早川、p. 1119-1127、1128-1130)。
このプリスタン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン)は、それ自体でサメ肝油に含まれていたり、サメ肝油に含まれているザメン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカ−1−エン)が水素添加されて生じたり、あるいは脂肪酸が分解して生じるものであり、サメ肝油の種類や水素添加の方法によっては、製品のスクアラン中に極めて多く存在する。一般の製品中におけるプリスタンの量は300〜2,000重量ppmである。また、プリスタンは、少量であるが他の動物や植物にも含まれている。
プリスタンはスクアランと同様の鎖状炭化水素であり、かつ炭素数が19と高いため、通常の方法でスクアランから分離して除去することは困難であり、従来スクアランをコンドームに適用した製品はなく、一部特許公報等で見られるのみである。従って、スクアランをコンドームに適用する際、プリスタンをスクアランから除去するという思想はなかった。
スクアランの製品中に含まれるプリスタンの量は、健康者の肌に対してはほとんど問題がない程度であるが、コンドームは敏感な粘膜に対して使用するため、微量のプリスタンでも粘膜に作用し、粘膜の感度を低下させる等の悪影響を与えることも考えられる。また、使用者の体質によっては、粘膜に傷がある際に痛みを発生することも懸念される。
従って、プリスタンの含有量の少ないスクアランからなる潤滑性薬剤が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題点を解決し、皮膚や粘膜に対する刺激性が低く、滑りがなめらかで、きしみがなく、使用中を通して適度な潤滑効果が得られるコンドーム用潤滑性薬剤およびそれを付与したコンドームを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的に沿って鋭意検討した結果、特定の方法により精製したスクアランを使用することにより、上記の問題を解決し得ることを見出して本発明を完成した。
すなわち、本発明は、プリスタンの量を10重量ppm以下にしてなる天然物由来のスクアランからなるコンドーム用潤滑性薬剤、およびそれを付与したコンドームに関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の潤滑性薬剤は、天然物を原料に用い、プリスタンの量を10重量 ppm以下にしたスクアランであればよいが、好ましくはスクアランとしての純度が99重量%以上、さらに好ましくは99.5重量%以上のものである。化学的に合成されるスクアランはプリスタンを含まないが、複雑な反応工程を経て合成されるため、天然品由来のスクアランに比べコストの面で不利であり、また光学異性体の問題もある。
また、スクアランはサメ肝油以外の動植物中にも存在するため、それらを原料としてもよい。
【0008】
本発明においてサメ肝油由来のスクアランを利用する場合には、サメ肝油よりスクアレンを分離し、水素添加を行ってスクアランとする。このようにして得たスクアランは、薄膜蒸留によってプリスタン等の不純物を除去することにより、本発明の潤滑性薬剤として使用することができる。
本発明で用いる薄膜蒸留とは、高真空下に薄い液膜を形成させつつ、必要に応じせん断力をかけてプリスタンを蒸発させ、スクアランとプリスタンとを分離してスクアランを濃縮する精製法である。この薄膜蒸留によってプリスタンを除去し、蒸発せずに残ったスクアランを回収する。
薄膜蒸留に供するスクアランとしては、常法によってサメ肝油から得られる純度95重量%以上、好ましくは99重量%以上、さらに好ましくは純度99.5重量%以上のものを使用することができる。
薄膜蒸留は、比較的短時間で、かつ比較的低温において不純物を除去することができるため、スクアランが分解したり、反応を起こしたりする可能性を低くする利点もある。
【0009】
さらに薄膜蒸留は、プリスタンのみならず他の低分子不純物も除去することができる。特にプリスタンを多く含むスクアランには、プリスタン以外の低分子成分も多量に存在していることが多く、これらの低分子成分は、異臭の原因になったり、プリスタンと同様に皮膚や粘膜に悪影響を及ぼす懸念がある。
従って、薄膜蒸留は、スクアランからプリスタンを除去するのみならず、スクアランの純度を従来以上に向上させる効果も有する。
以上のような効果は単なる真空蒸留では達成することができない。
【0010】
薄膜蒸留の装置としては、ヒックマン型蒸留器、流下膜式蒸留器、ロータートレー型蒸留器、ブラシ式分子蒸留器等を使用することができ、圧力0.1mmHg 以下、温度100〜200℃の条件で行うことが好ましい。
【0011】
このようにして製造したスクアランをコンドーム用潤滑性薬剤として使用する際には、プリスタンの量が10重量ppm 以下、好ましくは5ppm以下、特に好ましくは実質上プリスタンが検出されないことが要求される。プリスタンの量が10重量ppmを超えると、皮膚や粘膜に対して悪影響を及ぼすことが懸念されるためである。
プリスタンの量が上記の限界値を超えるときは、再度薄膜蒸留を繰り返す等の方法により10重量ppm以下にしなければならない。
上記プリスタンの量およびスクアランの純度は、ガスクロマトグラフィー (GC)を用いて測定することができる。
【0012】
スクアランは、体内においても生産されるといわれている。従って、上記で得られた高純度スクアランが粘膜や傷口等から体内に侵入しても、体内で生産されたものと同様に作用するために、蓄積による問題は生じない。しかもプリスタンの含有量が少ないために皮膚や粘膜への刺激がほとんどないので、コンドーム用の潤滑性薬剤として好適である。
【0013】
本発明の2は、上記潤滑性薬剤を付与したコンドームである。
コンドームとしては、ラテックスゴム製などの一般に使用されているものをいずれも用いることができるが、特にポリウレタン製のものが本発明の潤滑性薬剤と相性がよく、好適に使用される。
現在のポリウレタン製コンドームは、ラテックスゴム製のものに比べて強度は大きいが固いために潤滑剤を多量に必要とする。しかしながら、従来使用されている潤滑剤のシリコーンオイルは、潤滑効果が十分でないため、多量に使用すると、「きしみ」と呼ばれる、なめらかに滑らない独特の不快感を生じるために好ましくない。
なお、パッキング工程においてヒートシールを行う際に、ヒートシール面に多量のシリコーンオイルが付着するとパック不良の原因となり易いが、スクアランの場合にはこのような懸念は少ない。
さらにポリウレタン製のコンドームは、ゴム臭がないために好まれるが、本発明の潤滑性薬剤も異臭を生じることがないので、無臭であるという点においても、ポリウレタン製のコンドームと組み合わせる利点は大きい。
また、ラテックスゴムを使用したコンドームは、短時間であれば問題ないが、長時間にわたりスクアランに浸漬すると膨潤するという欠点がある。ポリウレタン製の場合には膨潤の問題がないので、この点においてもポリウレタン製のコンドームとの組合わせが好ましい。
【0014】
本発明の潤滑性薬剤をコンドームに付与する方法は任意である。潤滑性薬剤をコンドームに噴霧してもよく、コンドームを潤滑性薬剤の中に浸漬してもよい。あるいは、刷毛などを用いて塗布してもよく、使用前に塗布する方法でもよい。通常はコンドームの内外両面に潤滑性薬剤を付与することが望ましい。
本発明の潤滑性薬剤は、コンドーム1個あたり0.01〜20ccの量を全体に均一に付与することが好ましい。
【0015】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。
スクアランの純度およびプリスタンの量は、ガスクロマトグラフィーを用いて以下の通りに行った。
すなわち、ヘキサンを溶媒として使用し、分析装置としては、パーキン−エルマ シグマ(Perkin-Elmer Sigma)社(米国、コネチカット州、ノーウォーク)製の3Bガスクロマトグラフィーに、水素炎イオン化検出器(FID)および6フィートのカラムを取り付けて用いた。カラムには、充填剤担体としてスペルコ(Supelco)社(米国、ペンシルバニア州、ベルフォント)製のスペルコポート(商品名、100/120メッシュ)を、充填剤液相として同社製のSP2250(商品名、3%担持)を用いた。
キャリアガスとしては、ヘリウムを35ml/min の流量で流し、注入器と検知器の温度を280℃に保ち、オーブンの温度を130〜270℃とした。
【0016】
<スクアランの製造例1>
(工程1)
ヨーロッパから輸入した深海ザメ肝油(スクアレン含有量:70.5重量%)から、ステンレス鋼製蒸留機によって軽質分および重質分を除き、スクアレン留分を得た。
(工程2)
工程1で得たスクアレン留分に水酸化ナトリウム水溶液を加え、還流下でケン化処理を行った後、温水により洗浄した。得られたスクアレンから加温減圧下で溶存水を除去して水素添加に用いた。その性状は以下の通りである。
スクアレン純度: 99.0重量%
プリスタン含有量: 150重量ppm
(工程3)
工程2で得たスクアレン10重量部をn−ヘキサン90重量部に溶解した水素添加用原料を、ニッケル系担持型触媒を用いて流通法により、温度200℃および水素ガス圧力60kg/cm2G の条件で水素添加した。
(工程4)
工程3で得たスクアランのn−ヘキサン溶液から、蒸発機を使用してn−ヘキサンを除去した。次いで、薄膜蒸留機を使用して、圧力0.03mmHg および温度150℃の条件で軽質分を除去し高純度スクアランを得た。
得られた高純度スクアランの性状は以下の通りである。
スクアラン純度: 99.9重量%以上
プリスタン含有量: 検出されない
【0017】
<スクアランの製造例2>
(工程1)
フィリピン産の深海ザメ肝油(スクアレン含有量:71.0重量%)から、ロータリーエバポレーターを用いて軽質分および重質分を除き、スクアレン留分を得た。
(工程2)
工程1で得たスクアレン留分に過剰の水酸化カリウム水溶液を加え、還流下でケン化した後、温水により洗浄した。その後、溶存水を除去して水素添加に用いた。その性状は以下の通りである。
スクアレン純度: 99.6重量%
プリスタン含有量: 130重量ppm
(工程3)
工程2で得たスクアレン50重量部をイソオクタン50重量部に溶解した水素添加用原料を、ニッケル系担持型触媒を用いて流通法により、温度210℃および水素ガス圧力50kg/cm2G の条件で水素添加した。
(工程4)
工程3で得たスクアランのイソオクタン溶液から、蒸発機を使用してイソオクタンを除去した。次いで、実施例1と同じ薄膜蒸留機により、圧力0.01mmHg および温度145℃の条件で軽質分を除去し高純度スクアランを得た。
得られた高純度スクアランの性状は以下の通りである。
スクアラン純度: 99.9重量%以上
プリスタン含有量: 検出されない
【0018】
<実施例1>
雄型上のポリエーテルウレタンゴム製のコンドームに、製造例1で得たスクアランを塗布した後、雄型からコンドームを巻き上げて評価に用いた。評価結果を表1に示す。
なお、評価は10人の被験者により行った(以下同じ)。
【0019】
<実施例2>
巻き上げたポリエーテルウレタンゴム製のコンドームを、製造例1で得たスクアランの中に浸漬したものについて評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0020】
<実施例3>
雄型上のポリエーテルウレタンゴム製のコンドームに、製造例2で得たスクアランを塗布した後、雄型からコンドームを巻き上げて評価に用いた。評価結果を表1に示す。
【0021】
<実施例4>
巻き上げたポリエーテルウレタンゴム製のコンドームを、製造例2で得たスクアランの中に浸漬したものについて評価を行った。評価結果を表1に示す。
【0022】
<比較例1>
雄型上のポリエーテルウレタンゴム製のコンドームに、下記の性状を有する市販のスクアランを塗布した後、雄型からコンドームを巻き上げて評価に用いた。評価結果を表1に示す。
スクアラン純度: 99.5重量%
プリスタン含有量: 1,479重量ppm
【0023】
<参考例>
雄型上のポリエーテルウレタンゴム製のコンドームに、市販の化粧品用ジメチルシリコーンを塗布した後、雄型からコンドームを巻き上げて評価に用いた。評価結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
実施例の潤滑性薬剤を用いたものはいずれも、比較例や参考例のものを用いた場合に比べ、プリスタンの量が少ないのみならず、サラッとしてなめらかでべたつかず、肌触りの良い点にも特徴を有していることがわかった。
【0026】
【発明の効果】
本発明により、従来のスクアランを使用したものに比べ皮膚刺激性が低く、潤滑効果に優れ、かつ保湿効果も有するコンドーム用潤滑性薬剤、およびそれを使用したコンドームを提供することができる。本発明のコンドーム用潤滑性薬剤は、粘膜の感度を低下させる懸念がないため、きわめて好ましいものである。
さらに、スクアランは細胞活性効果や消炎作用、あるいは性ホルモンに対する活性化能があるといわれているため、本発明の潤滑性薬剤はコンドーム用としてきわめて好適である。
Claims (2)
- 深海ザメ肝油由来のスクアレンを水素添加し、引き続き薄膜蒸留することにより製造される、 (1)プリスタンの含有量が10重量ppm以下、(2)純度99重量%以上、にしてなる高純度スクアランからなるコンドーム用潤滑性薬剤。
- 前記請求項1に記載のコンドーム用潤滑性薬剤を付与したコンドーム。
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