JP4282559B2 - 光伝送方法および光伝送システム - Google Patents

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Description

本発明は、光信号が伝播する光ファイバ、光増幅中継器などの光伝送路の偏波モード分散によるシステム障害時間を軽減あるいは抑圧する技術に関する。
超高速光伝送および長距離光伝送では、光伝送路における光信号の群速度が2つの直交する偏波主軸により異なるという偏波モード分散 (PMD: Polarization Mode Dispersion)による伝送品質の劣化が大きな問題となる。
一次のPMDの大きさを、群遅延時間差(DGD:Differential Group Delay)と呼ぶ。PMD特性は光ファイバの製造工程や敷設状況に依存し、光ファイバに加わる応力や環境温度の変化により経年変化を示す。DGDが大きくなると、光信号の光ファイバへの入射偏波状態によっては受信波形が歪み、伝送品質が劣化する。
従来、このPMDの影響を抑圧する方法として、受信信号に対するPMDの影響が最小になるよう光ファイバへの入射偏波状態を常に制御する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
この偏波制御方法の構成を図21に示す。装置構成および動作について、図21を参照して説明する。光送信器21から出力される周波数f0で周波数変調された信号光は偏波制御手段22を通過した後、光伝送路(光ファイバ)24に入射される。
受信側において信号光は光分配手段26によって分配され、一方は光受信器25に入力される。他方は偏波制御手段27を通過した後、偏波分離手段28で直交する2つの偏波に分離される。
偏波分離された信号光を、バランス型光受信器29で受光して電気信号に変換し、この電気信号のうち周波数f0の成分の強度信号を強度検出器30により検出する。この強度信号が常に最大になるよう制御器32は偏波制御手段22を制御すると共に、強度信号が常に最小になるよう制御器31は偏波制御手段27を制御する。これらの偏波制御を行うことにより、光ファイバへの入射偏波が光ファイバの主軸と一致し、PMDによる波形劣化を抑圧することができる。
特開平6−284093号公報
従来の方法では、光ファイバへの入射偏波を常に制御しており、光ファイバのPMD状態が時間的に変動する光通信システムにおいては、PMD変動に追随できない場合や最適入射偏波状態からはずれる制御を誤って行ってしまう危険性を持つ。
偏波制御のための光学デバイスを常時動作させるため、長期間動作の信頼性を確保することが大きな課題である。また、入射偏波を常に最適制御するために、通常の光通信システムが具備していない受信側から送信側への制御信号を常に送り返す機能が必要となる。
本発明は、光ファイバへの入射偏波の最低限の制御によりシステムの障害時間を軽減すると共に、偏波の誤制御による伝送品質劣化の危険性を減少させ、さらに光学デバイスの信頼性への要求を緩和することができる光伝送方法およびシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、光送信器から出力される光信号は偏波制御手段を通過した後、光ファイバへ入力され、受信側において受信信号の誤り率情報もしくはPMDをモニタする。
PMDによる伝送品質劣化が大きくなり、誤り率もしくはPMDがある閾値より大きくなった場合にのみ、送信側で光ファイバへの入射偏波を偏光してPMDによる波形劣化を抑圧する。
伝送品質劣化が大きくなるのは、DGDが大きく、かつ、入射偏波が最悪条件に近い場合で起こる確率が高い。したがって、このときに入射偏波を変更することによりPMDによる伝送品質劣化を抑圧できる。
また、入射偏波を常に制御せず、伝送品質劣化がある程度大きくなった場合にのみ制御を行うため、常に受信状態を送信側に通知する機能を持つ必要がなく、今後の光ネットワークにおいて広く使用されるオプティカルトランスポートネットワーク(OTN)の端局装置に実装されている送信側へフレーム同期断を通知するBDI(backward defect indication)信号や送信側にエラー発生を通知するBEI(backward error indication)信号を入力偏波制御に使用することができる。
本発明の第一の観点は、光信号を送信する光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信する光受信器とを備えた光伝送システムに適用される光伝送方法である。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記光送信器は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は前記光受信器で受信され、前記光受信器は、前記光信号の誤り率を検出し、この検出した誤り率情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、この制御手段は前記偏波制御手段を制御して光伝送路への入射偏波状態を変更するところにある。
あるいは、本発明の光伝送方法は、前記光送信器は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、その他方の方路の光信号はPMD測定手段に入力され、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送方法は、前記光送信器は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、前記光受信器は検出した誤り率情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、その他方の方路の光信号はPMD測定手段に入力され、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記制御手段に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することを特徴とする。
このように、偏波制御手段のための方法として、受信端での誤り率等やPMDを併用することで、より高信頼の偏波モード分散補償システムを構成できる。誤り率だけでは、PMD以外の劣化要因(波長分散、ASE等)との切り分けができないが、PMDの増大と同期していることを判定基準とすることでPMDによる劣化を明確に切り出すことができる。この判定基準を基に入射偏波を変更することで、より確実にPMDによる伝送品質劣化を防ぐことができる。さらに、誤り率劣化がない状態での不要な制御を排除することができ、高い信頼性を実現できる。
あるいは、本発明は、光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムに適用される光伝送方法である。
ここで、本発明の特徴とするところは、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段を通過した後に波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、N個の前記光受信器は、前記光信号の誤り率をそれぞれ検出し、この検出した誤り率情報を前記光送信器側に設けられた制御手段にそれぞれ通知し、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、前記制御手段はN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更するところにある。
あるいは、本発明の光伝送方法は、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段を通過した後に波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個のPMD測定手段にそれぞれ入力され、このN個のPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段にそれぞれ通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段はN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更することを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送方法は、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段を通過した後に波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段に入力され、この光切替手段は選択した光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段はN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更することを特徴とする。
これにより、PMD測定手段を一つにすることができるため、ハードウェア構成を簡単化することができると共に、ハードウェア・コストを安価にすることができる。
あるいは、本発明の光伝送方法は、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段を通過した後に波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段に入力され、この可変波長選択手段は選択した波長の光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段はN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更することを特徴とする。
これにより、光分配手段およびPMD測定手段を一つにすることができるため、ハードウェア構成を簡単化することができると共に、ハードウェア・コストを安価にすることができる。
また、前記PMD測定手段は測定したPMD情報を前記制御手段に通知すると共に、前記光受信器は検出した誤り率情報を前記制御回路に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記制御回路は接続されたN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することができる。
このように、偏波制御手段のための方法として、受信端での誤り率等やPMDを併用することで、より高信頼の偏波モード分散補償システムを構成できる。誤り率だけでは、PMD以外の劣化要因(波長分散、ASE等)との切り分けができないが、PMDの増大と同期していることを判定基準とすることでPMDによる劣化を明確に切り出すことができる。この判定基準を基に入射偏波を変更することで、より確実にPMDによる伝送品質劣化を防ぐことができる。さらに、誤り率劣化がない状態での不要な制御を排除することができ、高い信頼性を実現できる。
あるいは、本発明の光伝送方法は、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、N個の前記光受信器は、前記光信号の誤り率をそれぞれ検出し、この検出した誤り率情報を前記光送信器側に設けられた制御手段にそれぞれ通知し、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することを特徴とする。
これにより、偏波制御手段を一つにすることができるため、ハードウェア構成を簡単化することができると共に、ハードウェア・コストを安価にすることができる。
あるいは、本発明の光伝送方法は、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個のPMD測定手段にそれぞれ入力され、このN個のPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段にそれぞれ通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することを特徴とする。
これにより、偏波制御手段を一つにすることができるため、ハードウェア構成を簡単化することができると共に、ハードウェア・コストを安価にすることができる。
あるいは、本発明の光伝送方法は、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段に入力され、この光切替手段は選択した光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することを特徴とする。
これにより、PMD測定手段および偏波制御手段をそれぞれ一つずつにすることができるため、ハードウェア構成を簡単化することができると共に、ハードウェア・コストを安価にすることができる。
あるいは、本発明の光伝送方法は、N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は可変波長選択手段に入力され、この可変波長選択手段は選択した波長の光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することを特徴とする。
これにより、PMD測定手段および偏波制御手段および光分配手段をそれぞれ一つずつにすることができるため、ハードウェア構成を簡単化することができると共に、ハードウェア・コストを安価にすることができる。
また、前記PMD測定手段は測定したPMD情報を前記制御手段に通知すると共に、前記光受信器は検出した誤り率情報を前記制御手段に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記制御手段は接続された前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更することができる。
このように、PMD測定手段または偏波制御手段または光分配手段を一つにすることができるため、ハードウェア構成を簡単化することができると共に、ハードウェア・コストを安価にすることができることに加え、偏波制御手段のための方法として、受信端での誤り率等やPMDを併用することで、より高信頼の偏波モード分散補償システムを構成できる。誤り率だけでは、PMD以外の劣化要因(波長分散、ASE等)との切り分けができないが、PMDの増大と同期していることを判定基準とすることでPMDによる劣化を明確に切り出すことができる。この判定基準を基に入射偏波を変更することで、より確実にPMDによる伝送品質劣化を防ぐことができる。さらに、誤り率劣化がない状態での不要な制御を排除することができ、高い信頼性を実現できる。
また、前記PMD測定手段としてDOP(偏光度:Degree of Polarization)測定手段を用いることができる。伝送路のPMDが増加した場合に、受信信号のDOPは低下する。受信信号のDOPが閾値を下回ることを偏波制御開始の判断基準として用いることにより、光SNR劣化や色分散による波形劣化など他の原因による信号劣化と区別し、PMDによる信号劣化をモニタすることができるため、他の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更させてしまう現象を回避できる。
あるいは、前記PMD測定手段として、光電変換手段と、この光電変換手段と直列に接続された特定周波数強度測定手段とを用いることができる。光伝送路のPMDにより受信信号の波形が劣化した場合には、周波数Bの強度は低下する(B:ビットレート)。特定周波数としてB/2、B/4なども用いることができ、周波数が低くなるにつれて観測可能なPMD量が増加する。受信信号の特定周波数(例えば周波数B)の強度が閾値を下回ったことを偏波制御開始の判定基準として用いることにより、PMDによる波形劣化をDOPと比べてより高感度に検出可能となる。
あるいは、受信側に波長分散補償手段を有し、前記PMD測定手段は、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対的位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、前記波長分散補償手段は、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償することができる。
このように、波長分散量の算出結果に基づき光伝送路の波長分散を補償することで、光信号の強度測定により得られる強度情報が波長分散の影響で低下することを防止し、PMDによる影響のみを検出可能となる。この強度情報を偏波制御開始の判定基準として用いることにより、PMDによる波形劣化を波長分散による劣化と区別して高感度に検出可能となる。
また、光送信器においてビットレートよりも低周波のトーン信号を信号光に強度変調として重畳し、トーン信号の周波数成分の位相比較と強度検出とを行うことにより、PMDや波長分散の検出範囲を拡大することが可能となる。
また、前記光送信器と前記光受信器にそれぞれ誤り訂正手段を持たせ、前記光受信器から前記制御手段に通知される誤り率情報として前記誤り訂正手段が検出した誤り数情報を用いることができる。
また、前記光受信器から前記制御手段に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を通知する際に、BDI信号またはBEI信号に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を搭載することができる。
これにより、偏波制御のために新たに受信側から送信側への特別な情報通知機能を追加することなく、PMDによる信号品質劣化を抑圧することができる。
また、前記偏波制御手段において光ファイバへの入射偏波を変更する際に、入射偏波がポアンカレ球上でそれぞれのなす角が90度となる3つの偏光状態を遷移することができる。
また、前記偏波制御手段により前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する際に、1制御単位で変更するポアンカレ球上の角度を微小に設定し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが増加した場合には入射偏波を前回設定とは反対方向へ制御し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが減少した場合には入射偏波を前回設定と同一方向へ制御する手順を繰り返し実行することができる。
すなわち、前記偏波制御手段により光ファイバへの入射偏波を変更する際に、まずは微少な変更を行い、このときの誤り率またはPMDの増減の状態を観測し、もし、誤り率またはPMDが増加するようならば、入射偏波を反対方向へ制御することにより、誤った方向への大幅な変更を回避することができ、素早く、適正な変更を行うことができる。さらに、この手順を繰り返し実行することにより、目標とする誤り率またはPMDを実現することができる。
また、前記制御手段は、前記偏波制御手段による前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが最小になった時点で終了することができる。これにより、入射偏波を最良条件まで変更することで、入射偏波の制御頻度を低減させることができる。
あるいは、前記制御手段は、前記偏波制御手段による前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが制御終了の閾値を下回った時点で終了することができる。これにより、PMDによる伝送品質劣化がある程度抑圧できた時点で制御を終了することにより、入射偏波の制御時間を短縮させることができる。
本発明の第二の観点は、光信号を送信する光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信する光受信器とを備えた光伝送システムである。
ここで、本発明の特徴とするところは、前記光送信器と前記光伝送路との間には、偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、前記光送信器から送信された光信号は、前記偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光受信器で受信され、前記光受信器は、この光信号の誤り率を検出する手段と、この検出する手段により検出された誤り率情報を前記制御手段に通知する手段とを備え、前記制御手段は、通知された誤り率情報がある閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
あるいは、本発明の光伝送システムは、前記光送信器と前記光伝送路との間には、偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、前記光伝送路と前記光受信器との間には、前記光伝送路から到着する光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、この光分配手段の一方の方路には前記光受信器が接続され、他方の方路にはPMD測定手段が設けられ、前記光送信器から送信された光信号は、前記偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、その他方の方路の光信号は前記PMD測定手段に入力され、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送システムは、前記光送信器と前記光伝送路との間には、偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、前記光伝送路と前記光受信器との間には、前記光伝送路から到着する光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、この光分配手段の一方の方路には前記光受信器が接続され、他方の方路にはPMD測定手段が設けられ、前記光送信器から送信された光信号は、前記偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、その他方の方路の光信号は前記PMD測定手段に入力され、前記光受信器は、前記光信号の誤り率を検出する手段と、この検出する手段により検出された誤り率情報を前記制御手段に通知する手段とを備え、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送システムは、光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムである。
ここで、本発明の特徴とするところは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段と、このN個の偏波制御手段をそれぞれ制御する制御手段と、このN個の偏波制御手段から出力される光信号を波長合波する波長合波手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段が設けられ、N個の前記光送信器から送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の前記偏波制御手段をそれぞれ通過した後に前記波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の前記光受信器でそれぞれ受信され、N個の前記光受信器は、受信した前記光信号の誤り率をそれぞれ検出する手段と、この検出する手段によりそれぞれ検出した誤り率情報を前記制御手段にそれぞれ通知する手段とを備え、前記制御手段は、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、N個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたところにある。
あるいは、本発明の光伝送システムは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段と、このN個の偏波制御手段をそれぞれ制御する制御手段と、このN個の偏波制御手段から出力される光信号を波長合波する波長合波手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この各波長に分離された光信号をそれぞれ二つの方路に分配するN個の光分配手段とが設けられ、このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路にはN個のPMD測定手段がそれぞれ設けられ、N個の前記光送信器から送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の前記偏波制御手段をそれぞれ通過した後に前記波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の前記光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個の前記PMD測定手段にそれぞれ入力され、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段にそれぞれ通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送システムは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段と、このN個の偏波制御手段をそれぞれ制御する制御手段と、このN個の偏波制御手段から出力される光信号を波長合波する波長合波手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この各波長に分離された光信号をそれぞれ二つの方路に分配するN個の光分配手段とが設けられ、このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路には光切替手段が設けられ、この光切替手段の出力が入力されるPMD測定手段が設けられ、N個の前記光送信器から送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の前記偏波制御手段をそれぞれ通過した後に前記波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の前記光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記光切替手段に入力され、前記光切替手段によって選択された光信号が前記PMD測定手段に入力され、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送システムは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段と、このN個の偏波制御手段をそれぞれ制御する制御手段と、このN個の偏波制御手段から出力される光信号を波長合波する波長合波手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、この光分配手段の一方の方路には合波された光信号を各波長に分離する波長分離手段が設けられ、前記光分配手段の他方の方路には合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段と、この可変波長選択手段により選択された波長の光信号が入力されるPMD測定手段とが設けられ、N個の前記光送信器から送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の前記偏波制御手段をそれぞれ通過した後に前記波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段により二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記波長分離手段により各波長に分離されてN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記可変波長選択手段により一つの波長の光信号が選択されて前記PMD測定手段に入力され、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたことを特徴とする。
また、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えることができ
あるいは、本発明の光伝送システムは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器の光信号を波長合波する波長合波手段と、この波長合波手段により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段が設けられ、N個の前記光送信器から送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、前記波長合波手段により合波された後に前記偏波制御手段を通過して前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の前記光受信器でそれぞれ受信され、N個の前記光受信器は、前記光信号の誤り率をそれぞれ検出する手段と、この検出する手段によりそれぞれ検出された誤り率情報を前記制御手段にそれぞれ通知する手段とを備え、前記制御手段は、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送システムは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器の光信号を波長合波する波長合波手段と、この波長合波手段により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この波長分離手段により波長分離された各波長の光信号を二つの方路にそれぞれ分配するN個の光分配手段とが設けられ、このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路にはN個のPMD測定手段がそれぞれ設けられ、N個の光送信器から送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、前記波長合波手段により合波されて偏波制御手段を通した後に前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個の前記PMD測定手段にそれぞれ入力され、N個の前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段にそれぞれ通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送システムは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器の光信号を波長合波する波長合波手段と、この波長合波手段により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この波長分離手段により波長分離された各波長の光信号を二つの方路にそれぞれ分配するN個の光分配手段とが設けられ、このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路には光切替手段が設けられ、この光切替手段の出力を入力とするPMD測定手段が設けられ、N個の光送信器から送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、前記波長合波手段により合波されて偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記光切替手段に入力され、前記光切替手段は、選択した光信号を前記PMD測定手段に入力し、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えたことを特徴とする。
あるいは、本発明の光伝送システムは、N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器の光信号を波長合波する波長合波手段と、この波長合波手段により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、この光分配手段の一方の方路には合波された光信号を各波長に分離する波長分離手段が設けられ、前記光分配手段の他方の方路には合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段と、この可変波長選択手段により選択された波長の光信号が入力されるPMD測定手段とが設けられ、N個の光送信器から送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、前記波長合波手段により合波されて偏波制御手段を通した後に前記光伝送路に送信され、前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段により二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記可変波長選択手段に入力され、その選択された波長の光信号は前記PMD測定手段に入力され、前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えたことを特徴とする。
また、前記PMD測定手段によって測定されたPMD情報と共に、前記光受信器で検出された誤り率情報が前記制御手段に通知され、前記制御手段は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えることができる。
また、前記PMD測定手段は、DOP測定手段を備えることができる。あるいは、前記PMD測定手段は、光信号を電気信号に変換する光電変換手段と、この光電変換手段と直列に接続された特定周波数強度測定手段とを備えることができる。あるいは、前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、前記PMD測定手段は、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段とを備え、前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えることができる。
また、前記光送信器および前記光受信器は、それぞれ誤り訂正手段を備え、前記誤り率を検出する手段は、この誤り訂正手段による誤り数を検出する手段を備え、前記通知する手段は、前記制御手段に通知される誤り率情報として前記検出する手段が検出した誤り数の情報を用いる手段を備えることができる。
また、前記通知する手段は、前記制御手段に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を通知する際に、BDI信号またはBEI信号に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を搭載する手段を備えることができる。
また、前記偏波制御手段において光ファイバへの入射偏波を変更する際に、入射偏波がポアンカレ球上でそれぞれのなす角が90度となる3つの偏光状態を遷移する手段を備えることができる。
また、前記制御手段は、前記偏波制御手段により前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する際に、1制御単位で変更するポアンカレ球上の角度を微小に設定し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが増加した場合には入射偏波を前回設定とは反対方向へ制御し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが減少した場合には入射偏波を前回設定と同一方向へ制御する手順を繰り返し実行する手段を備えることができる。
また、前記偏波制御手段は、前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが最小になった時点で終了する手段を備えることができる。あるいは、前記制御手段は、前記偏波制御手段において前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが制御終了の閾値を下回った時点で終了する手段を備えることができる。
本発明によれば、光ファイバへの入射偏波の最低限の制御によりシステムの障害時間を軽減すると共に、偏波の誤制御による伝送品質劣化の危険性を減少させることができる。
さらに、光学デバイスの信頼性への要求条件を緩和することができる。また、入射偏波制御のための受信側から送信側への特別な情報通知機能を追加することなく、PMDによる信号品質劣化を抑圧することができる。
(第一実施例)
第一実施例の光伝送システムを図1を参照して説明する。図1は第一実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第一実施例は、図1に示すように、光信号を送信する光送信器1と、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信する光受信器5とを備えた光伝送システムである。
ここで、第一実施例の特徴とするところは、光送信器1と光伝送路4との間には、偏波制御手段2と、この偏波制御手段2を制御する制御回路3とが設けられ、光送信器1から送信された光信号は、偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、光受信器5で受信され、光受信器5は、この光信号の誤り率を検出する手段と、この検出する手段により検出された誤り率情報を制御回路3に通知する手段とを備え、制御回路3は、通知された誤り率情報がある閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
次に、第一実施例の光伝送方法について説明する。第一実施例の光伝送方法は、光送信器1は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は光受信器5で受信され、光受信器5は、前記光信号の誤り率を検出し、この検出した誤り率情報を光送信器1側に設けられた制御回路3に通知し、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、この制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する項。
すなわち、第一実施例では、光送信器1から送信される光信号を偏波制御手段2に通した後に光伝送路4に送信し、光伝送路4を伝搬した信号光を光受信器5で受信する。光受信器5において検出した誤り率情報を制御回路3に通知し、通知された誤り率情報がある閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更し、光信号に対する光伝送路のPMDの影響を小さくする。
図2は本発明の動作説明図である。光伝送路4のPMDは時間的に変動するため、それに伴ってシステムの誤り率も変動する。通常、光伝送システムでは伝送劣化に対してマージンが割り振られており、ある程度の伝送劣化は許容されるが、ある誤り率を越えるとシステム障害となる。誤り率が極端に悪くなり、システム障害になる場合には、光伝送路のDGDが大きくなり、かつ、入射偏波状態が最悪条件に近い可能性が高い。
したがって、誤り率がある閾値まで劣化した際に、入射偏波を変更することで、PMDによる伝送品質劣化を抑圧することができる。送信側への誤り率情報の通知は、光通信システムは通常対向システムとなっているため、逆方向の回線の管理用オーバーヘッドを使用してもよい。入射偏波を常に制御せず、伝送品質が劣化したとき、つまり波形劣化が大きくなる入射偏波になったときのみ制御動作を行うため、誤った偏波制御による伝送品質劣化の危険性を軽減できる。また、偏波制御手段2に常時動作を要求しないため、光学デバイスの信頼性に対する要求条件を緩和することができる。
(第二実施例)
第二実施例の光伝送システムを図3を参照して説明する。図3は第二実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第二実施例は、図3に示すように、光信号を送信する光送信器1と、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信する光受信器5とを備えた光伝送システムである。
ここで、第二実施例の特徴とするところは、光送信器1と光伝送路4との間には、偏波制御手段2と、この偏波制御手段2を制御する制御回路3とが設けられ、光伝送路4と光受信器5との間には、光伝送路4から到着する光信号を二つの方路に分配する光分配手段6が設けられ、この光分配手段6の一方の方路には光受信器5が接続され、他方の方路にはPMD測定手段7が設けられ、光送信器1から送信された光信号は、偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、光分配手段6で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は光受信器5で受信され、その他方の方路の光信号はPMD測定手段7に入力され、PMD測定手段7は、測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
次に、第二実施例の光伝送方法について説明する。第二実施例の光伝送方法は、光送信器1は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は光分配手段6で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は光受信器5で受信され、その他方の方路の光信号はPMD測定手段7に入力され、このPMD測定手段7は測定したPMD情報を光送信器1側に設けられた制御回路3に通知し、通知された前記PMDが閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更することにより、光信号に対する光伝送路4のPMDの影響を小さくする。
第二実施例が第一実施例と異なる点は、偏波制御に受信信号の誤り率情報を用いる代わりに、PMDを用いることである。これにより、光SNR劣化や色分散による波形劣化など他の原因による信号劣化と区別し、PMDによる信号劣化をモニタすることができるため、他の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更させてしまう現象を回避できる。
(第三実施例)
第三実施例の光伝送システムを図4を参照して説明する。図4は第三実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第三実施例は、図4に示すように、光信号を送信する光送信器1と、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信する光受信器5とを備えた光伝送システムである。
ここで、第三実施例の特徴とするところは、光送信器1と光伝送路4との間には、偏波制御手段2と、この偏波制御手段2を制御する制御回路3とが設けられ、光伝送路4と光受信器5との間には、光伝送路4から到着する光信号を二つの方路に分配する光分配手段6が設けられ、この光分配手段6の一方の方路には光受信器5が接続され、他方の方路にはPMD測定手段7が設けられ、光送信器1から送信された光信号は、偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、光分配手段6で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は光受信器5で受信され、その他方の方路の光信号はPMD測定手段7に入力され、光受信器5は、前記光信号の誤り率を検出する手段と、この検出する手段により検出された誤り率情報を制御回路3に通知する手段とを備え、PMD測定手段7は、測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
次に、第三実施例の光伝送方法について説明する。第三実施例の光伝送方法は、光送信器1は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は光分配手段6で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は光受信器5で受信され、光受信器5は検出した誤り率情報を制御回路3に通知し、その他方の方路の光信号はPMD測定手段7に入力され、PMD測定手段7は測定したPMD情報を制御回路3に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する。
第三実施例が第二実施例と異なる点は、偏波制御に受信側で測定されるPMD値だけでなく、受信信号の誤り率情報も併せて用いることである。これにより、PMD以外の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更させてしまう現象を回避できる。さらに、誤り率情報を併せて制御に用いることで、誤り率劣化がない状態での不要な制御を排除することができ、高い信頼性を実現できる。
(第四実施例)
第四実施例の光伝送システムを図5を参照して説明する。図5は第四実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第四実施例は、図5に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第四実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nと、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ制御する制御回路3と、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nから出力される光信号を波長合波する波長合波手段8とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を波長分離する波長分離手段9が設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、N個の光受信器5−1〜5−Nは、受信した前記光信号の誤り率をそれぞれ検出する手段と、この検出する手段によりそれぞれ検出した誤り率情報を制御回路3にそれぞれ通知する手段とを備え、制御回路3は、通知された誤り率情報がある閾値を越えた場合に、それぞれに接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたところにある。
次に、第四実施例の光伝送方法について説明する。第四実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、N個の光受信器5−1〜5−Nは、前記光信号の誤り率をそれぞれ検出し、この検出した誤り率情報を光送信器1−1〜1−N側に設けられた制御回路3にそれぞれ通知し、通知された誤り率情報がある閾値を越えた場合に、制御回路3はN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更することにより、光信号に対する光伝送路4のPMDの影響を小さくする。
(第五実施例)
第五実施例の光伝送システムを図6を参照して説明する。図6は第五実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第五実施例は、図6に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第四実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nと、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ制御する制御回路3と、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nから出力される光信号を波長合波する波長合波手段8とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を波長分離する波長分離手段9と、この各波長に分離された光信号をそれぞれ2つの方路に分配するN個の光分配手段6−1〜6−Nとが設けられ、このN個の光分配手段6−1〜6−Nの一方の方路にはN個の光受信器5−1〜5−Nがそれぞれ接続され、他方の方路にはN個のPMD測定手段7−1〜7−Nがそれぞれ設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ分配され、その一方は、N個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方は、N個のPMD測定手段7−1〜7−Nにそれぞれ入力され、PMD測定手段7−1〜7−Nは、測定したPMD情報を制御回路3にそれぞれ通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたところにある。
次に、第五実施例の光伝送方法について説明する。第五実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個のPMD測定手段7−1〜7−Nにそれぞれ入力され、N個のPMD測定手段7は測定したPMD情報を制御回路3にそれぞれ通知し、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、制御回路3はN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更する。
すなわち、第五実施例が第四実施例と異なる点は、偏波制御に受信信号の誤り率情報を用いる代わりに、PMD値を用いることである。これにより、光SNR劣化や色分散による波形劣化など他の原因による信号劣化と区別し、PMDによる信号劣化をモニタすることができるため、他の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更させてしまう現象を回避できる。
(第六実施例)
第六実施例の光伝送システムを図7を参照して説明する。図7は第六実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第六実施例は、図7に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第六実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nと、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ制御する制御回路3と、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nから出力される光信号を波長合波する波長合波手段8とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を波長分離する波長分離手段9と、この各波長に分離された光信号をそれぞれ二つの方路に分配するN個の光分配手段6−1〜6−Nとが設けられ、このN個の光分配手段6−1〜6−Nの一方の方路にはN個の光受信器5−1〜5−Nがそれぞれ接続され、他方の方路には光切替手段10が設けられ、この光切替手段10の出力が入力されるPMD測定手段7が設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段10に入力され、光切替手段10によって選択された光信号がPMD測定手段7に入力され、PMD測定手段7は、測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたところにある。
次に、第六実施例の光伝送方法について説明する。第六実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段10に入力され、この光切替手段10は選択した光信号をPMD測定手段7に入力し、このPMD測定手段7は測定したPMD情報を制御回路3に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、制御回路3はN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更する。
第六実施例が第五実施例と異なる点は、光切替手段10により時間的に各波長を選択し、PMD情報をPMD測定手段7で測定することである。これにより、PMD測定手段7を全ての波長で共用することで部品点数を大幅に削減でき、コスト削減が可能となる。
(第七実施例)
第七実施例の光伝送システムを図8を参照して説明する。図8は第七実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第七実施例の光伝送システムは、図8に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第六実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nと、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ制御する制御回路3と、このN個の偏波制御手段2−1〜2−Nから出力される光信号を波長合波する波長合波手段8とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を二つの方路に分配する光分配手段6が設けられ、この光分配手段6の一方の方路には合波された光信号を各波長に分離する波長分離手段9が設けられ、光分配手段6の他方の方路には合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段11と、この可変波長選択手段11により選択された波長の光信号が入力されるPMD測定手段7とが設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の偏波制御手段2−1〜2−Nをそれぞれ通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、光分配手段6により二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段9により各波長に分離されてN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は可変波長選択手段11により一つの波長の光信号が選択されてPMD測定手段7に入力され、PMD測定手段7は、測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備えたところにある。
次に、第七実施例の光伝送方法について説明する。第七実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の光送信器1−1〜1−Nにそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを通過した後に波長合波手段8により合波されて光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は光分配手段6で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段11に入力され、この可変波長選択手段11は選択した波長の光信号をPMD測定手段7に入力し、このPMD測定手段7は測定したPMD情報を制御回路3に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、制御回路3はN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態をそれぞれ変更する。
第七実施例が第六実施例と異なる点は、各波長の選択を光切替手段10ではなく、可変波長選択手段11で実現することである。これにより、PMD測定手段7を全ての波長で共用することで部品点数を大幅に削減できる。さらに、PMD測定のための光分配を波長分離前に行うため、光分配手段6の数を削減することが可能となり、大幅なコスト削減が実現できる。
(第八実施例)
第八実施例の光伝送システムを図9を参照して説明する。図9は第八実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第八実施例は、図9に示すように、PMD測定手段7−1〜7−Nは測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、光受信器5−1〜5−Nは検出した誤り率情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備える。
なお、図9の例は、図6に示す第五実施例の光伝送システムにおいて、誤り率情報とPMD情報とを併用する場合の構成例を示したが、図7または図8に示す第六または第七実施例の光伝送システムにおいても同様に誤り率情報とPMD情報とを併用することができる。
すなわち、図7または図8の光伝送システムでは、PMD測定手段7が一つになっている点が図6の光伝送システムと異なる点であり、誤り率情報とPMD情報とを併用する点については図6、図7、図8に示した各光伝送システムにおいても同様に適用することができる。
次に、第八実施例の光伝送方法について説明する。第八実施例の光伝送方法は、PMD測定手段7あるいは7−1〜7−Nは測定したPMD情報を制御回路3に通知すると共に、光受信器5−1〜5−Nは検出した誤り率情報を制御回路3に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、制御回路3は接続されたN個の偏波制御手段2−1〜2−Nを制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する。
このように、第八実施例が第五ないし第七実施例と異なる点は、偏波制御に受信側で測定されるPMD値だけでなく、受信信号の誤り率情報も併せて用いることである。これにより、PMD以外の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更されてしまう現象を回避できる。さらに、誤り率情報を併せて制御に用いることで、誤り率劣化がない状態での不要な制御を排除することができ、高い信頼性を実現できる。
(第九実施例)
第九実施例の光伝送システムを図10を参照して説明する。図10は第九実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第九実施例は、図10に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第九実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nの光信号を波長合波する波長合波手段8と、この波長合波手段8により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段2と、この偏波制御手段2を制御する制御回路3とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を波長分離する波長分離手段9が設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、波長合波手段8により合波された後に偏波制御手段2を通過して光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、N個の光受信器5−1〜5−Nは、前記光信号の誤り率をそれぞれ検出する手段と、この検出する手段によりそれぞれ検出された誤り率情報を制御回路3にそれぞれ通知する手段とを備え、制御回路3は、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
次に、第九実施例の光伝送方法について説明する。第九実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段8により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、N個の光受信器5−1〜5−Nは、前記光信号の誤り率をそれぞれ検出し、この検出した誤り率情報を光送信器1−1〜1−N側に設けられた制御回路3にそれぞれ通知し、通知された誤り率情報が閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する。
すなわち、第九実施例が第四実施例と異なる点は、各波長に対して入射偏波制御を行う代わりに、波長多重信号の光伝送路4への入射偏波を一括して制御することである。
通常、光ファイバのある波長において、システム障害となるような大きな伝送品質劣化が起こるDGD値になる確率は低くなるようにシステム設計が行われるため、複数の波長で同時に大きな伝送品質劣化が発生する確率は非常に小さくなる。
例えば、ある波長におけるシステム障害確率が10-6(22分/年)と設計されていれば、2つの波長で同時にシステム障害が発生する確率は10-12(0.03秒/100年)となる。したがって、伝送品質が大きく劣化するのは1つの波長である可能性が高く、1つの偏波制御手段2によって偏波状態を変更することでPMDによる伝送品質劣化を効果的に抑圧できる。偏波制御手段2の数を削減することで、システムコストを削減すると共に、部品点数削減によってシステム全体の信頼性を向上させることができる。
(第十実施例)
第十実施例の光伝送システムを図11を参照して説明する。図11は第十実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第十実施例は、図11に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第六実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nの光信号を波長合波する波長合波手段8と、この波長合波手段8により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段2と、この偏波制御手段2を制御する制御回路3とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を波長分離する波長分離手段9と、この波長分離手段9により波長分離された各波長の光信号を二つの方路にそれぞれ分配するN個の光分配手段6−1〜6−Nとが設けられ、このN個の光分配手段6−1〜6−Nの一方の方路にはN個の光受信器5−1〜5−Nがそれぞれ接続され、他方の方路にはN個のPMD測定手段7−1〜7−Nがそれぞれ設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、波長合波手段8により合波されて偏波制御手段2を通した後に光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は、N個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は、N個のPMD測定手段7−1〜7−Nにそれぞれ入力され、N個のPMD測定手段7−1〜7−Nは、測定したPMD情報を制御回路3にそれぞれ通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
次に、第十実施例の光伝送方法について説明する。第十実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段8により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個のPMD測定手段7−1〜7−Nにそれぞれ入力され、N個のPMD測定手段7−1〜7−Nは測定したPMD情報を光送信器1−1〜1−N側に設けられた制御回路3にそれぞれ通知し、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する。
すなわち、第十実施例が第九実施例と異なる点は、偏波制御に受信信号の誤り率情報を用いる代わりに、PMD値を用いることである。これにより、光SNR劣化や色分散による波形劣化など他の原因による信号劣化と区別し、PMDによる信号劣化をモニタすることができるため、他の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路4への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更させてしまう現象を回避できる。
(第十一実施例)
第十一実施例の光伝送システムを図12を参照して説明する。図12は第十一実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第十一実施例は、図12に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第十一実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nの光信号を波長合波する波長合波手段8と、この波長合波手段8により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段2と、この偏波制御手段2を制御する制御回路3とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を波長分離する波長分離手段9と、この波長分離手段9により波長分離された各波長の光信号を二つの方路にそれぞれ分配するN個の光分配手段6−1〜6−Nとが設けられ、このN個の光分配手段6−1〜6−Nの一方の方路にはN個の光受信器5−1〜5−Nがそれぞれ接続され、他方の方路には光切替手段10が設けられ、この光切替手段10の出力を入力とするPMD測定手段7が設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、波長合波手段8により合波されて偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号は、N個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段10に入力され、光切替手段10は、選択した光信号をPMD測定手段7に入力し、PMD測定手段7は、測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
次に、第十一実施例の光伝送方法について説明する。第十一実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段8により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段6−1〜6−Nでそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段10に入力され、この光切替手段10は選択した光信号をPMD測定手段7に入力し、このPMD測定手段7は測定したPMD情報を制御回路3に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する。
第十一実施例が第十実施例と異なる点は、光切替手段10により時間的に各波長を選択し、PMD情報をPMD測定手段7で測定することである。これにより、PMD測定手段7を全ての波長で共用することで部品点数を大幅に削減でき、コスト削減が可能となる。
(第十二実施例)
第十二実施例を図13を参照して説明する。図13は第十二実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第十二実施例は、図13に示すように、光信号を送信するN個の光送信器1−1〜1−Nと、光信号を伝送する光伝送路4と、光信号を受信するN個の光受信器5−1〜5−Nとを備えた光伝送システムである。
ここで、第十二実施例の特徴とするところは、N個の光送信器1−1〜1−Nと光伝送路4との間には、N個の光送信器1−1〜1−Nの光信号を波長合波する波長合波手段8と、この波長合波手段8により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段2と、この偏波制御手段2を制御する制御回路3とが設けられ、光伝送路4とN個の光受信器5−1〜5−Nとの間には、波長合波手段8により合波された光信号を二つの方路に分配する光分配手段6が設けられ、この光分配手段6の一方の方路には合波された光信号を各波長に分離する波長分離手段9が設けられ、光分配手段6の他方の方路には合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段11と、この可変波長選択手段11により選択された波長の光信号が入力されるPMD測定手段7とが設けられ、N個の光送信器1−1〜1−Nから送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、波長合波手段8により合波されて偏波制御手段2を通した後に光伝送路4に送信され、光伝送路4を伝搬した光信号は、光分配手段6により二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は可変波長選択手段11に入力され、その選択された波長の光信号はPMD測定手段7に入力され、PMD測定手段7は、測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備えたところにある。
次に、第十二実施例の光伝送方法について説明する。第十二実施例の光伝送方法は、N個の光送信器1−1〜1−Nは互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段8により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段2を通過した後に光伝送路4に送出され、光伝送路4を伝搬した光信号は光分配手段6で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段9により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光受信器5−1〜5−Nでそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は可変波長選択手段11に入力され、この可変波長選択手段11は選択した波長の光信号をPMD測定手段7に入力し、このPMD測定手段7は測定したPMD情報を制御回路3に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する。
第十二実施例が第十一実施例と異なる点は、各波長の選択を光切替手段ではなく、可変波長選択手段で実現することである。これにより、PMD測定手段7を全ての波長で共用することで部品点数を大幅に削減できる。さらに、PMD測定のための光分配を波長分離前に行うため、光分配手段6の数を削減することが可能となり、大幅なコスト削減が実現できる。
(第十三実施例)
第十三実施例の光伝送システムを図14を参照して説明する。図14は第十三実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第十三実施例の光伝送システムは、図14に示すように、PMD測定手段7−1〜7−Nは測定したPMD情報を制御回路3に通知する手段を備え、光受信器5−1〜5−Nは検出した誤り率情報を制御回路3に通知する手段を備え、制御回路3は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する手段を備える。
なお、図14の例は、図11に示す第十実施例の光伝送システムにおいて、誤り率情報とPMD情報とを併用する場合の構成例を示したが、図12または図13に示す第十一または第十二実施例の光伝送システムにおいても同様に誤り率情報とPMD情報とを併用することができる。
すなわち、図12または図13の光伝送システムでは、PMD測定手段7が一つになっている点が図11の光伝送システムと異なる点であり、誤り率情報とPMD情報とを併用する点については図11、図12、図13に示した各光伝送システムにおいても同様に適用することができる。
次に、第十三実施例の光伝送方法について説明する。第十三実施例の光伝送方法は、PMD測定手段7あるいは7−1〜7−Nは測定したPMD情報を制御回路3に通知すると共に、光受信器5−1〜5−Nは検出した誤り率情報を制御回路3に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、制御回路3は偏波制御手段2を制御して光伝送路4への入射偏波状態を変更する。
このように、第十三実施例が第十ないし第十二実施例と異なる点は、偏波制御に受信側で測定されるPMD値だけでなく、受信信号の誤り率情報も併せて用いることである。これにより、PMD以外の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更されてしまう現象を回避できる。さらに、誤り率情報を併せて制御に用いることで、誤り率劣化がない状態での不要な制御を排除することができ、高い信頼性を実現できる。
(第十四実施例)
第十四実施例の光伝送システムを図15を参照して説明する。図15は第十四実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第十四実施例は、図15に示すように、PMD測定手段7は、DOP測定手段12を備える。伝送路のPMDが増加した場合に、受信信号のDOPは低下する。受信信号のDOPが閾値を下回ることを偏波制御開始の判断基準として用いることにより、光SNR劣化や色分散による波形劣化など他の原因による信号劣化と区別し、PMDによる信号劣化をモニタすることができるため、他の原因による伝送品質劣化が生じた際に、光伝送路4への入射偏波を制御し、伝送品質劣化がより大きくなる偏波状態へ変更させてしまう現象を回避できる。
したがって、制御回路3は、第十四実施例におけるPDM測定手段7を用いる場合には、PDM測定手段7からの値が閾値を越えるのではなく、閾値を下回った時点で偏波制御手段2を制御することになる。
(第十五実施例)
第十五実施例の光伝送システムを図16を参照して説明する。図16は第十五実施例の光伝送システムの全体構成図である。
第十五実施例の光伝送システムは、図16に示すように、PMD測定手段7は、光信号を電気信号に変換する光電変換手段13と、この光電変換手段13と直列に接続された特定周波数強度測定手段14とを備える。
光伝送路4のPMDにより受信信号の波形が劣化した場合には、周波数Bの強度は低下する(B:ビットレート)。特定周波数としてB/2、B/4なども用いることができ、周波数が低くなるにつれて観測可能なPMD量が増加する。受信信号の特定周波数(例えば周波数B)の強度が閾値を下回ったことを偏波制御開始の判定基準として用いることにより、PMDによる波形劣化をDOPと比べてより高感度に検出可能となる。
(第十六実施例)
第十六実施例の光伝送システムを図17を参照して説明する。図17は第十六実施例の光伝送システムの構成図である。
第十六実施例の光伝送システムは、図17に示すように、波長分離手段9により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段15−1〜15−Nを備え、PMD測定手段7は、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する周波数成分分離手段16と、この周波数成分分離手段16により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段17と、この位相比較手段17から得られた相対位相差情報を基に光信号が光伝送路4で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段18と、周波数成分分離手段16により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段19とを備え、波長分散補償手段15−1〜15−Nは、波長分散測定手段18の測定結果に基づき光伝送路4の波長分散を補償する手段を備える。
波長分散測定手段18の測定結果に基づき光伝送路4の波長分散を補償することで、強度測定手段19で得られる強度情報が波長分散の影響で低下することを防止し、PMDによる影響のみを検出可能となる。この強度情報を偏波制御開始の判定基準として用いることにより、PMDによる波形劣化を波長分散による劣化と区別して高感度に検出可能となる。
また、光送信器1−1〜1−Nにおいてビットレートよりも低周波のトーン信号を信号光に強度変調として重畳し、トーン信号の周波数成分の位相比較と強度検出とを行うことにより、PMDや波長分散の検出範囲を拡大することが可能となる。
(第十七実施例)
第十七実施例の光伝送システムでは、光送信器1、1−1〜1−Nおよび光受信器5、5−1〜5−Nは、それぞれ誤り訂正手段を備え、前記誤り率を検出する手段は、この誤り訂正手段による誤り数を検出する手段を備え、前記通知する手段は、制御回路3、3−1〜3−Nに通知される誤り率情報として前記検出する手段が検出した誤り数の情報を用いる手段を備える。
すなわち、第十七実施例の光伝送方法では、第一、第三、第四、第八、第九、第十三実施例における光送信器1、1−1〜1−Nと光受信器5、5−1〜5−Nにそれぞれ誤り訂正手段を持たせ、光受信器5、5−1〜5−Nから制御回路3、3−1〜3−Nに通知される誤り率情報として前記誤り訂正手段が検出した誤り数情報を用いる。これにより、誤り訂正後の信号、つまり、クライアント信号に誤りが発生する前に入射偏波の制御を行うことができる。
(第十八実施例)
第十八実施例の光伝送システムでは、前記通知する手段は、制御回路3、3−1〜3−Nに前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を通知する際に、BDI信号またはBEI信号に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を搭載する手段を備える。
すなわち、第十八実施例の光伝送方法では、光受信器5、5−1〜5−Nから制御回路3、3−1〜3−Nに前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を通知する際に、BDI信号またはBEI信号に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を搭載する。
これにより、偏波制御のために新たに受信側から送信側への特別な情報通知機能を追加することなく、PMDによる信号品質劣化を抑圧することができる。
(第十九実施例)
第十九実施例の光伝送システムでは、偏波制御手段2、2−1〜2−Nにおいて光ファイバへの入射偏波を変更する際に、入射偏波がポアンカレ球上でそれぞれのなす角が90度となる3つの偏光状態を遷移する手段を備える。
すなわち、第九実施例の光伝送方法では、偏波制御手段2、2−1〜2−Nにおいて光ファイバへの入射偏波を変更する際に、入射偏波がポアンカレ球上でそれぞれのなす角が90度となる3つの偏光状態を遷移する。
光伝送路の2つの主軸の偏光状態は直交しており、ポアンカレ球上でなす角は180度となる。ポアンカレ球上で2つの主軸の偏光状態を極とした場合の赤道が、最悪の偏波状態となる。入射偏波をポアンカレ球上でそれぞれのなす角が90度となる3つの偏光状態を遷移させることで、3つのうち2つが最悪の偏波状態の赤道上になった場合に、1つは最良偏波状態となり、最悪偏波状態を回避できる。遷移させる偏光状態を3つと限定することで、制御が簡単になるだけでなく、偏光状態を少しずつ変えていく方法と比べて、伝送品質を改善するまでの時間を短縮することができる。
(第二十実施例)
第二十実施例の光伝送システムにおける入射偏波角度の変更手順を図18のフローチャートを参照して説明する。図18は第二十実施例の光伝送システムの制御回路における入射偏波の角度変更手順を示すフローチャートである。
第二十実施例の光伝送システムにおける制御回路3は、制御回路3は、偏波制御手段2、2−1〜2−Nにより光伝送路4を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する際に、1制御単位で変更するポアンカレ球上の角度を微小に設定し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが増加した場合には入射偏波を前回設定とは反対方向へ制御し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが減少した場合には入射偏波を前回設定と同一方向へ制御する手順を繰り返し実行する手段を備える。
すなわち、図18に示すように、偏波制御手段2、2−1〜2−Nにより光伝送路4を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する際に、1制御単位で変更するポアンカレ球上の角度を微小に設定し(S1)、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが増加した場合には(S2)、入射偏波を前回設定とは反対方向へ制御し(S3)、減少した場合には(S2)、入射偏波を前回設定と同一方向に制御する(S1)。このようにして、入射偏波の変更と誤り率またはPMDの増減の確認を繰り返し、入射偏波の制御を行う。
(第二十一実施例)
第二十一実施例の光伝送システムにおける制御終了の判断手順を図19のフローチャートを参照して説明する。図19は第二十一実施例の光伝送システムの制御回路における制御終了判断手順を示すフローチャートである。
第二十一実施例の光伝送システムの制御回路3は、偏波制御手段2、2−1〜2−Nによる光伝送路4を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが最小になった時点で終了する手段を備える。
すなわち、図19に示すように、制御回路3は、偏波制御手段2、2−1〜2−Nによる光伝送路4を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDを観測し(S10)、その値が最小になった時点で終了する(S11、S12)。
これにより、入射偏波を最良条件まで変更することで、入射偏波の制御頻度を低減させることができる。
(第二十二実施例)
第二十二実施例の光伝送システムにおける制御終了の判断手順を図20のフローチャートを参照して説明する。図20は第二十二実施例の光伝送システムの制御回路における制御終了判断手順を示すフローチャートであり、第二十一実施例と共通である。
第二十二実施例の光伝送システムの制御回路3は、偏波制御手段2、2−1〜2−Nによる光伝送路4を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが制御終了の閾値を下回った時点で終了する手段を備える。
すなわち、図20に示すように、制御回路3は、偏波制御手段2、2−1〜2−Nによる光伝送路4を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDを観測し(S20)、その値が制御終了の閾値を下回った時点で終了する(S21、S22)。
これにより、PMDによる伝送品質劣化がある程度抑圧できた時点で制御を終了することにより、入射偏波の制御時間を短縮させることができる。
本発明は、光ファイバへの入射偏波の最低限の制御によりシステムの障害時間を軽減すると共に、偏波が誤制御による伝送品質劣化の危険性を減少させ、さらに光学デバイスの信頼性への要求を緩和することができるので、OTN等に適用することにより、通信品質が高く、効率の良いネットワーク構築に寄与することができる。
第一実施例の光伝送システムの全体構成図。 本発明の動作説明図。 第二実施例の光伝送システムの構成図。 第三実施例の光伝送システムの構成図。 第四実施例の光伝送システムの構成図。 第五実施例の光伝送システムの構成図。 第六実施例の光伝送システムの構成図。 第七実施例の光伝送システムの構成図。 第八実施例の光伝送システムの構成図。 第九実施例の光伝送システムの構成図。 第十実施例の光伝送システムの構成図。 第十一実施例の光伝送システムの構成図。 第十二実施例の光伝送システムの構成図。 第十三実施例の光伝送システムの構成図。 第十四実施例の光伝送システムの構成図。 第十五実施例の光伝送システムの構成図。 第十六実施例の光伝送システムの構成図。 第二十実施例の光伝送システムの制御回路における入射偏波の角度変更手順を示すフローチャート。 第二十一実施例の光伝送システムの制御回路における制御終了判断手順を示すフローチャート。 第二十二実施例の光伝送システムの制御回路における制御終了判断手順を示すフローチャート。 従来の光伝送システムの構成図。
符号の説明
1、1−1〜1−N、21 光送信器
2、2−1〜2−N、22、27 偏波制御手段
3、3−1〜3−N 制御回路
4、24 光伝送路
5、5−1〜5−N、25 光受信器
6、6−1〜6−N、26 光分配手段
7、7−1〜7−N PMD測定手段
8 波長合波手段
9 波長分離手段
10 光切替手段
11 可変波長選択手段
12 DOP測定手段
13 光電変換手段
14 特定周波数強度測定手段
15−1〜15−N 波長分散補償手段
16 周波数成分分離手段
17 位相比較手段
18 波長分散測定手段
19 強度測定手段
28 偏波分離手段
29 バランス型光受信器
30 強度検出器
31、32 制御器

Claims (34)

  1. 光信号を送信する光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信する光受信器とを備えた光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    前記光送信器は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、その他方の方路の光信号はPMD(偏波モード分散:Polarization Mode Dispersion)測定手段に入力され、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  2. 光信号を送信する光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信する光受信器とを備えた光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    前記光送信器は光信号を送信し、この光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、前記光受信器は、前記光信号の誤り率を検出し、この検出した誤り率情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、その他方の方路の光信号はPMD測定手段に入力され、このPMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  3. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた構成される光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段を通過した後に波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個のPMD測定手段にそれぞれ入力され、このN個のPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段にそれぞれ通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段はN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  4. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた構成される光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段を通過した後に波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段に入力され、この光切替手段は選択した光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段はN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  5. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた構成される光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号はN個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段を通過した後に波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段に入力され、この可変波長選択手段は選択した波長の光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段はN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  6. 前記PMD測定手段は測定したPMD情報を前記制御手段に通知すると共に、前記光受信器は検出した誤り率情報を前記制御手段に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記制御手段は接続されたN個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する
    請求項ないしのいずれかに記載の光伝送方法。
  7. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個のPMD測定手段にそれぞれ入力され、このN個のPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段にそれぞれ通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  8. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は光切替手段に入力され、この光切替手段は選択した光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  9. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムに適用される光伝送方法において、
    N個の前記光送信器は互いに異なる波長を持つN個の光信号をそれぞれ送信し、このN個の光信号は波長合波手段により合波され、この合波された光信号は偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送出され、前記光伝送路を伝搬した光信号は光分配手段で二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は波長分離手段により各波長に分離され、この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は可変波長選択手段に入力され、この可変波長選択手段は選択した波長の光信号をPMD測定手段に入力し、このPMD測定手段は測定したPMD情報を前記光送信器側に設けられた制御手段に通知し、通知されたPMDが閾値を越えた場合に、前記制御手段は前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する光伝送方法であり、
    受信側に波長分散補償手段を設け、
    前記PMD測定手段で、光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも2つの異なる周波数成分を分離して抽出し、この抽出された成分間の相対位相差を検出し、この検出された相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出し、前記抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とし、
    前記波長分散補償手段で、前記波長分散量の算出結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する
    ことを特徴とする光伝送方法。
  10. 前記PMD測定手段は測定したPMD情報を前記制御手段に通知すると共に、前記光受信器は検出した誤り率情報を前記制御手段に通知し、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記制御手段は接続された前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する請求項ないしのいずれかに記載の光伝送方法。
  11. 前記光送信器においてビットレートよりも低周波のトーン信号を信号光に強度変調として重畳し、前記PMD測定手段でトーン信号の周波数成分の位相比較と強度検出を行う請求項1ないし10のいずれかに記載の光伝送方法。
  12. 前記光送信器と前記光受信器にそれぞれ誤り訂正手段を持たせ、前記光受信器から前記制御手段に通知される誤り率情報として前記誤り訂正手段が検出した誤り数情報を用いる請求項2、6、10のいずれかに記載の光伝送方法。
  13. 前記光受信器から前記制御手段に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を通知する際に、BDI(Backward Defect Indication)信号またはBEI(Backward Error Indicator)信号に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を搭載する請求項1ないし12のいずれかに記載の光伝送方法。
  14. 前記偏波制御手段において光ファイバへの入射偏波を変更する際に、入射偏波がポアンカレ球上でそれぞれのなす角が90度となる3つの偏光状態を遷移する請求項1ないし13のいずれかに記載の光伝送方法。
  15. 前記偏波制御手段により前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する際に、1制御単位で変更するポアンカレ球上の角度を微小に設定し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが増加した場合には入射偏波を前回設定とは反対方向へ制御し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが減少した場合には入射偏波を前回設定と同一方向へ制御する手順を繰り返し実行する請求項1ないし14のいずれかに記載の光伝送方法。
  16. 前記制御手段は、前記偏波制御手段による前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが最小になった時点で終了する請求項1ないし15のいずれかに記載の光伝送方法。
  17. 前記制御手段は、前記偏波制御手段による前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが制御終了の閾値を下回った時点で終了する請求項1ないし16のいずれかに記載の光伝送方法。
  18. 光信号を送信する光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信する光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    前記光送信器と前記光伝送路との間には、偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、
    前記光伝送路と前記光受信器との間には、前記光伝送路から到着する光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、
    この光分配手段の一方の方路には前記光受信器が接続され、他方の方路にはPMD測定手段が設けられ、
    前記光送信器から送信された光信号は、前記偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段で二つの方路に分配され、
    その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、その他方の方路の光信号は 前記PMD測定手段に入力され、
    前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  19. 光信号を送信する光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信する光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    前記光送信器と前記光伝送路との間には、偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、
    前記光伝送路と前記光受信器との間には、前記光伝送路から到着する光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、
    この光分配手段の一方の方路には前記光受信器が接続され、他方の方路にはPMD測定手段が設けられ、
    前記光送信器から送信された光信号は、前記偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段で二つの方路に分配され、
    その一方の方路の光信号は前記光受信器で受信され、その他方の方路の光信号は前記PMD測定手段に入力され、
    前記光受信器は、
    前記光信号の誤り率を検出する手段と、
    この検出する手段により検出された誤り率情報を前記制御手段に通知する手段と
    を備え、
    前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  20. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段と、このN個の偏波制御手段をそれぞれ制御する制御手段と、このN個の偏波制御手段から出力される光信号を波長合波する波長合波手段とが設けられ、
    前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この各波長に分離された光信号をそれぞれ二つの方路に分配するN個の光分配手段とが設けられ、
    このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路にはN個のPMD測定手段がそれぞれ設けられ、
    N個の前記光送信器から送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の前記偏波制御手段をそれぞれ通過した後に前記波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、
    この各波長の光信号は、N個の前記光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、
    その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個の前記PMD測定手段にそれぞれ入力され、
    前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段にそれぞれ通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  21. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段と、このN個の偏波制御手段をそれぞれ制御する制御手段と、このN個の偏波制御手段から出力される光信号を波長合波する波長合波手段とが設けられ、
    前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この各波長に分離された光信号をそれぞれ二つの方路に分配するN個の光分配手段とが設けられ、
    このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路には光切替手段が設けられ、
    この光切替手段の出力が入力されるPMD測定手段が設けられ、
    N個の前記光送信器から送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の前記偏波制御手段をそれぞれ通過した後に前記波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、
    この各波長の光信号は、N個の前記光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、
    その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記光切替手段に入力され、前記光切替手段によって選択された光信号が前記PMD測定手段に入力され、
    前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  22. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器にそれぞれ直列に接続されたN個の偏波制御手段と、このN個の偏波制御手段をそれぞれ制御する制御手段と、このN個の偏波制御手段から出力される光信号を波長合波する波長合波手段とが設けられ、
    前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、
    この光分配手段の一方の方路には合波された光信号を各波長に分離する波長分離手段が設けられ、
    前記光分配手段の他方の方路には合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段と、この可変波長選択手段により選択された波長の光信号が入力されるPMD測定手段とが設けられ、
    N個の前記光送信器から送信された互いに異なる波長を持つ光信号は、N個の前記偏波制御手段をそれぞれ通過した後に前記波長合波手段により合波されて前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段により二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記波長分離手段により各波長に分離されてN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記可変波長選択手段により一つの波長の光信号が選択されて前記PMD測定手段に入力され、
    前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、N個の前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態をそれぞれ変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  23. 前記PMD測定手段は測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記光受信器は検出した誤り率情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えた
    請求項20ないし22のいずれかに記載の光伝送システム。
  24. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器の光信号を波長合波する波長合波手段と、この波長合波手段により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、
    前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この波長分離手段により波長分離された各波長の光信号を二つの方路にそれぞれ分配するN個の光分配手段とが設けられ、
    このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路にはN個のPMD測定手段がそれぞれ設けられ、
    N個の光送信器から送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、前記波長合波手段により合波されて偏波制御手段を通した後に前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、
    この各波長の光信号は、N個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、
    その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号はN個の前記PMD測定手段にそれぞれ入力され、
    N個の前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段にそれぞれ通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  25. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器の光信号を波長合波する波長合波手段と、この波長合波手段により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、
    前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を波長分離する波長分離手段と、この波長分離手段により波長分離された各波長の光信号を二つの方路にそれぞれ分配するN個の光分配手段とが設けられ、
    このN個の光分配手段の一方の方路にはN個の前記光受信器がそれぞれ接続され、他方の方路には光切替手段が設けられ、
    この光切替手段の出力を入力とするPMD測定手段が設けられ、
    N個の光送信器から送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、前記波長合波手段により合波されて偏波制御手段を通過した後に前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記波長分離手段により各波長に分離され、
    この各波長の光信号は、N個の光分配手段でそれぞれ二つの方路に分配され、
    その一方の方路の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記光切替手段に入力され、前記光切替手段は、選択した光信号を前記PMD測定手段に入力し、
    前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  26. 光信号を送信するN個の光送信器と、光信号を伝送する光伝送路と、光信号を受信するN個の光受信器とを備えた光伝送システムにおいて、
    N個の前記光送信器と前記光伝送路との間には、N個の前記光送信器の光信号を波長合波する波長合波手段と、この波長合波手段により合波された光信号の偏波を制御する偏波制御手段と、この偏波制御手段を制御する制御手段とが設けられ、
    前記光伝送路とN個の前記光受信器との間には、前記波長合波手段により合波された光信号を二つの方路に分配する光分配手段が設けられ、
    この光分配手段の一方の方路には合波された光信号を各波長に分離する波長分離手段が設けられ、
    前記光分配手段の他方の方路には合波された光信号から一つの波長の光信号を選択して出力する可変波長選択手段と、この可変波長選択手段により選択された波長の光信号が入力されるPMD測定手段とが設けられ、
    N個の前記光送信器から送信される互いに異なる波長を持つ光信号は、前記波長合波手段により合波されて偏波制御手段を通した後に前記光伝送路に送信され、
    前記光伝送路を伝搬した光信号は、前記光分配手段により二つの方路に分配され、その一方の方路の光信号は前記波長分離手段により各波長に分離され、
    この各波長の光信号はN個の前記光受信器でそれぞれ受信され、その他方の方路の光信号は前記可変波長選択手段に入力され、その選択された波長の光信号は前記PMD測定手段に入力され、
    前記PMD測定手段は、測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記PMD情報が閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備え
    前記波長分離手段により分離された各波長の光信号を入力し、その波長分散を補償するN個の波長分散補償手段を備え、
    前記PMD測定手段は、
    光信号の光スペクトル成分のうち少なくとも二つの異なる周波数成分を分離して抽出する手段と、
    この抽出する手段により抽出された成分間の相対的位相差を検出する位相比較手段と、
    この位相比較手段から得られた相対位相差情報を基に光信号が前記光伝送路で被った波長分散量を算出する波長分散測定手段と、
    前記抽出する手段により抽出された前記光スペクトル成分の少なくとも一方についてその強度を測定してこの測定結果をPMD測定結果とする強度測定手段と
    を備え、
    前記波長分散補償手段は、前記波長分散測定手段の測定結果に基づき前記光伝送路の波長分散を補償する手段を備えた
    ことを特徴とする光伝送システム。
  27. 前記PMD測定手段は測定したPMD情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記光受信器は検出した誤り率情報を前記制御手段に通知する手段を備え、
    前記制御手段は、通知された前記誤り率情報が誤り率に関して定められた閾値を越え、かつ、通知された前記PMD情報がPMDに関して定められた閾値を越えた場合に、前記偏波制御手段を制御して前記光伝送路への入射偏波状態を変更する手段を備えた
    請求項24ないし26のいずれかに記載の光伝送システム。
  28. 前記光送信器は、ビットレートよりも低周波のトーン信号を信号光に強度変調として重畳する手段を備え、
    記PMD測定手段は、トーン信号の周波数成分の位相比較と強度検出を行う手段を含む
    請求項19ないし27のいずれかに記載の光伝送システム。
  29. 前記光送信器および前記光受信器は、それぞれ誤り訂正手段を備え、
    前記誤り率を検出する手段は、この誤り訂正手段による誤り数を検出する手段を備え、
    前記通知する手段は、前記制御手段に通知される誤り率情報として前記検出する手段が検出した誤り数の情報を用いる手段を備えた
    請求項19、23、27のいずれかに記載の光伝送システム。
  30. 前記通知する手段は、前記制御手段に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を通知する際に、BDI信号またはBEI信号に前記誤り率情報あるいは前記PMD情報を搭載する手段を備えた請求項18ないし29のいずれかに記載の光伝送システム。
  31. 前記偏波制御手段において光ファイバへの入射偏波を変更する際に、入射偏波がポアンカレ球上でそれぞれのなす角が90度となる3つの偏光状態を遷移する手段を備えた請求項18ないし30のいずれかに記載の光伝送システム。
  32. 前記制御手段は、
    前記偏波制御手段により前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する際に、1制御単位で変更するポアンカレ球上の角度を微小に設定し、
    入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが増加した場合には入射偏波を前回設定とは反対方向へ制御し、入射偏波の変更によって受信側で検出される誤り率またはPMDが減少した場合には入射偏波を前回設定と同一方向へ制御する手順を繰り返し実行する手段を備えた
    請求項18ないし31のいずれかに記載の光伝送システム。
  33. 前記制御手段は、前記偏波制御手段による前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが最小になった時点で終了する手段を備えた請求項18ないし32のいずれかに記載の光伝送システム。
  34. 前記制御手段は、前記偏波制御手段による前記光伝送路を構成する光ファイバへの入射偏波を変更する制御動作を、受信側で検出される誤り率またはPMDが制御終了の閾値を下回った時点で終了する手段を備えた請求項18ないし33のいずれかに記載の光伝送システム。
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