JP4282528B2 - 電子カメラおよび撮影制御プログラム - Google Patents

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この発明は、電子カメラおよび撮影制御プログラムに関し、特にたとえば、撮像手段によって捉えられた被写界の動画像データを記録媒体に記録する電子カメラ、およびこのような電子カメラのプロセサによって実行されるプログラムに関する。
従来のこの種の装置の一例が、特許文献1に開示されている。この従来技術によれば、レンズカバーの開閉に応答して電源がオン/オフされる。したがって、動画記録の途中でレンズカバーを閉じると、動画記録が強制的に終了される。
特開2003−186081号公報[G02B 7/28,G03B 11/04,13/36,17/18,H04N 5/225]
しかし、従来技術では、レンズカバーの閉動作が開始されてから電源がオフされるまでのタイムラグに起因して、レンズカバーの閉動作が記録画像に映り込む可能性がある。かかる映り込みが発生すると、レンズカバーの閉動作が再生画像に現れてしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、カバーの閉動作が再生画像に現れる現象を防止することができる、電子カメラを提供することである。
この発明の他の目的は、カバーの閉動作が再生画像に現れる現象を防止することができる、撮影制御プログラムを提供することである。
請求項1の発明に従う電子カメラは、被写界を捉える撮像手段、撮像手段によって捉えられた被写界の動画像データを記録媒体に記録する記録手段、撮像手段への光学像の入射を許容する第1状態と撮像手段への光学像の入射を禁止する第2状態との間で遷移するカバー、カバーが第1状態から第2状態に遷移したとき記録手段の記録動作を終了させる第1記録終了手段、および第1記録終了手段による終了タイミングに先立つタイミングを示す情報を再生終了タイミング情報として動画像データに割り当てる第1割り当て手段を備える。
撮像手段によって捉えられた被写界の動画像データは、記録手段によって記録媒体に記録される。カバーは、撮像手段への光学像の入射を許容する第1状態と撮像手段への光学像の入射を禁止する第2状態との間で遷移する。カバーが第1状態から第2状態に遷移すると、記録手段の記録動作が第1記録終了手段によって終了される。第1割り当て手段は、第1記録終了手段による終了タイミングに先立つタイミングを示す情報を、再生終了タイミング情報として動画像データに割り当てる。
動画像データの再生は、再生終了タイミング情報が示すタイミングで終了される。カバーの第1状態から第2状態への遷移によって記録動作が終了される場合、再生終了タイミング情報は、記録動作の終了タイミングに先立つタイミングを示すこととなる。これによって、カバーの遷移場面が再生画像に現れる現象が防止される。
請求項2の発明に従う電子カメラは、請求項1に従属し、第1割り当て手段は、終了タイミングを示すパラメータ値から所定時間に相当するパラメータ値を減算して再生終了タイミング情報を作成する情報作成手段を含む。
請求項3の発明に従う電子カメラは、請求項2に従属し、所定時間はカバーの遷移操作に要する時間を上回る時間である。これによって、カバーの遷移場面が再生画像に現れる現象を確実に防止できる。
請求項4の発明に従う電子カメラは、請求項2または3に従属し、パラメータ値は動画像データを形成する画面の数に関連する。
請求項5の発明に従う電子カメラは、請求項1ないし4のいずれかに従属し、記録手段は、動画像データを内部メモリに一時的に書き込む書き込み手段、および動画像データを内部メモリから記録媒体に転送する転送手段を含み、第1記録終了手段は、カバーの遷移に応答して書き込み手段を不能化する書き込み不能化手段、および転送手段による全ての動画像データの転送が完了した後に転送手段を不能化する転送不能化手段を含む。
カバーの遷移に応答して書き込み手段を不能化する一方、全ての動画像データの転送が完了した後に転送手段を不能化することで、カバーの遷移場面が動画像データに含まれることとなる。かかる動画像データに割り当てる再生終了タイミング情報を上述の要領で作成することで、請求項1の発明の効果が顕著に現れる。
請求項6の発明に従う電子カメラは、請求項1ないし5のいずれかに従属し、記録終了を指示する指示キー、指示キーの操作に応答して記録手段の記録動作を終了させる第2記録終了手段、および第2記録終了手段による記録動作の終了タイミングを示す情報を再生終了タイミング情報として動画像データに割り当てる第2割り当て手段をさらに備える。
これによって、動画像データに割り当てられる再生終了タイミング情報は、記録動作を終了する原因となった操作に応じて異なるタイミングを示すこととなる。これによって、終了操作態様に関係なく、動画像を良好に再生することができる。
請求項7の発明に従う電子カメラは、請求項1ないし6のいずれかに従属し、記録媒体に記録された動画像データを再生する再生手段、および再生手段によって再生される動画像データに割り当てられた再生終了タイミング情報に従うタイミングで再生手段の再生動作を終了させる再生終了手段をさらに備える。
請求項8の発明に従う撮影制御プログラムは、撮像手段への光学像の入射を許容する第1状態と撮像手段への光学像の入射を禁止する第2状態との間で遷移するカバーを有する電子カメラのプロセサによって実行される撮影制御プログラムであって、撮像手段によって捉えられた被写界の動画像データを記録媒体に記録する記録ステップ、カバーが第1状態から第2状態に遷移したとき記録手段の記録動作を終了させる記録終了ステップ、および記録終了ステップによる終了タイミングに先立つタイミングを示す情報を再生終了タイミング情報として動画像データに割り当てる割り当てステップを備える。
この発明によれば、カバーの第1状態から第2状態への遷移によって記録動作を終了させる場合、再生終了タイミング情報は、記録動作の終了タイミングに先立つタイミングを示すこととなる。これによって、カバーの遷移場面が再生画像に現れる現象を防止することができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、電源回路48を含む。電源回路48で生成されたDC電圧は、システムコントローラ38,開閉センサ40およびキー入力装置44に直接的に供給されるとともに、スイッチ回路46を介してカメラブロックCB,エンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36に供給される。つまり、システムコントローラ38,開閉センサ40およびキー入力装置44は常時オン状態となり、カメラブロックCB,エンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36は、スイッチ回路46の接続状態に応じてオン/オフされる。
ここで、カメラブロックCBは、イメージセンサ14,CDS/AGC/AD回路16,TG(Timing Generator)18および信号処理回路20を含む。エンコードブロックEBは、ビデオエンコーダ26およびLCDモニタ28を含む。記録/再生ブロックRBは、JPEGコーデック30およびI/F32を含む。なお、メモリ制御回路22およびSDRAM24は、カメラブロックCB,エンコードブロックEBおよび記録/再生ブロックRBのいずれにも属する。
レンズカバー42は、手動操作によって、光学レンズ12を覆う閉状態と光学レンズ12を露出させる開状態との間で遷移する。レンズカバー42が開状態および閉状態のいずれにあるかは、開閉センサ40によって検知される。開閉センサ40は、開状態および閉状態のいずれか一方を示す検知信号をシステムコントローラ38に与え、システムコントローラ38は、かかる検知信号によってレンズカバー42の状態を認識する。
キー入力装置44は、シャッタキー44shおよびモードキー44mdを有する。シャッタキー44shは動画記録の開始/終了を指示するためのキーであり、モードキー44mdは動作モードを撮影モードと再生モードとの間で切り換えるためのキーである。キー入力装置44は、シャッタキー44shまたはモードキー44mdが操作されたとき、対応するキー入力信号をシステムコントローラ38に与える。システムコントローラ38は、与えられたキー入力信号に基づいて、シャッタキー44shおよびモードキー44mdの操作状態を認識する。
システムコントローラ38は、こうして認識されたレンズカバー42,シャッタキー44shおよびモードキー44mdの状態に応じて、以下の制御を行う。
レンズカバー42が開かれかつモードキー44mdが撮影モード側に設定されると、システムコントローラ38は、スイッチ回路46の接続を制御してカメラブロックCB,エンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36をオンし、現時点のレンズカバー42およびキー入力装置44の状態を示す状態信号をCPU36に与える。
モードキー44mdが再生モード側に設定されると、システムコントローラ38は、スイッチ回路46の接続を制御して、カメラブロックCBをオフし、エンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36をオンする。システムコントローラ38はさらに、現時点のレンズカバー42およびキー入力装置44の状態を示す状態信号をCPU36に与える。
レンズカバー42が閉じられかつモードキー44mdが撮影モード側に設定されると、システムコントローラ38は、スイッチ回路46の接続を制御してカメラブロックCB,エンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36をオフする。
CPU36は、μITRONのようなマルチタスクOSの制御の下で複数のタスクを並列的に実行するマルチタスクCPUである。レンズカバー42が開かれかつモードキー44mdが撮影モード側に設定されたことを示す状態信号が与えられると、CPU36は、撮影動作に関連するタスクを処理する。また、モードキー44mdが再生モード側に設定されたことを示す状態信号が与えられると、CPU36は、再生動作に関連するタスクを処理する。
撮影動作に関連するタスクが開始されると、まずTG18が起動される。TG18は、1/30秒の1回の割合で発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、イメージセンサ14に露光を施し、かつこの露光によって得られた電荷を読み出す。
レンズカバー42の開動作によって、被写界の光学像が光学レンズ12を通してイメージセンサ14の撮像面に入射される。露光によって生成される電荷は、撮像面に入射された光学像に対応する。かかる電荷が、TG18によってイメージセンサ14から周期的に読み出される。
読み出された電荷つまり各フレームの生画像信号は、CDS/AGC/AD回路18によって周知のノイズ除去,ゲイン調整およびA/D変換を施される。信号処理回路20は、CDS/AGC/AD回路16から出力された生画像データに色分離,白バランス調整,YUV変換などの処理を施し、YUV形式の画像データを生成する。生成された画像データは、メモリ制御回路22によってSDRAM24に書き込まれる。
ビデオエンコーダ26は、SDRAM24に格納された各フレームの画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された画像データをNTSC方式のコンポジットビデオ信号に変換する。変換されたコンポジットビデオ信号はLCDモニタ28に与えられ、この結果、被写界のリアルタイム動画像(スルー画像)がモニタ画面に表示される。
シャッタキー44shが操作されたことを示す状態信号がシステムコントローラ38から与えられると、CPU36は、I/F32を介して記録媒体34にアクセスして、新規の動画ファイルを記録媒体34内に作成しかつ作成した動画ファイルをオープンする。
CPU36は次に、垂直同期信号Vsyncの発生に応答して、圧縮命令をJPEGコーデック30に向けて発行する。JPEGコーデック30は、SDRAM24に格納された1フレームの画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された画像データにJPEG圧縮を施し、そして圧縮画像データつまりJPEGデータをメモリ制御回路22を通してSDRAM24に書き込む。
CPU36は、こうして得られたJPEGデータをメモリ制御回路22を通してSDRAM24から読み出し、読み出されたJPEGデータをI/F32を通して記録媒体34に記録する。JPEGデータは、オープンされた動画ファイルに格納される。
このような圧縮動作および記録動作は、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に繰り返し実行される。この結果、連続する複数フレームのJPEGデータが動画ファイルに蓄積されていく。
シャッタボタン44shが再度操作されたことを示す状態信号、モードキー44mdが再生モード側に切り換えられたことを示す状態信号、あるいはレンズカバー42が閉じられたことを示す状態信号がシステムコントローラ38から与えられると、CPU36は、圧縮命令の発行つまり圧縮動作を終了する。CPU36はさらに、動画ファイルに格納されたJPEGデータを管理するINDEXデータを作成し、作成されたINDEXデータを動画ファイルに書き込み、そして動画ファイルをクローズする。記録動作は、動画ファイルのクローズによって終了される。
記録媒体34内に作成された動画ファイルは、図2に示すように構成される。図2によれば、INDEXデータがヘッダに埋め込まれ、複数フレームのJPEGデータがヘッダに続いて格納される。
INDEXデータには、再生すべきJPEGデータの末尾フレームを示す末尾フレーム番号FEが記述される。この末尾フレーム番号FEは、動画ファイルに格納された最終フレームのJPEGデータのフレーム番号からオフセットΔFを減算した数値を示す。ここで、オフセットΔFは、圧縮/記録動作を終了する原因となった操作に応じて異なる。つまり、シャッタボタン44shまたはモードキー44mdの操作によって圧縮/記録動作が終了したときは、オフセットΔFは“0”とされ、レンズカバー42の閉操作によって圧縮/記録動作が終了したときは、オフセットΔFは“K”とされる。なお、定数Kは、レンズカバー42の閉操作に要する時間を考慮して、たとえば“30”に設定される。
したがって、シャッタボタン44shまたはモードキー44mdの操作によって圧縮/記録動作が終了した動画ファイルについては、末尾フレーム番号FEは、図3(A)に示すようにJPEGデータの最終フレームを指向する。これに対して、レンズカバー42の閉操作によって圧縮/記録動作が終了した動画ファイルについては、末尾フレーム番号FEは、図3(B)に示すように閉操作の開始タイミングに先立って撮影されたフレームを指向する。
再生動作に関するタスクでは、次のような処理が実行される。所望の動画ファイルが選択されると、CPU36は、記録媒体34にアクセスして動画ファイルをオープンし、オープンされた動画ファイルからINDEXデータを読み出す。これによって、末尾フレーム番号FEが判明する。CPU36は続いて、垂直同期信号Vsyncが発生する毎に、各フレームのJPEGデータを動画ファイルから読み出し、かつJPEGコーデック30に向けて伸長命令を発行する。
読み出されたJPEGデータは、まずメモリ制御回路22を通してSDRAM24に書き込まれる。JPEGコーデック30は、SDRAM24に格納された1フレームのJPEGデータをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出されたJPEGデータにJPEG伸長を施し、そして伸長画像データをメモリ制御回路22を通してSDRAM24に書き込む。
ビデオエンコーダ26は、こうしてSDRAM24に格納された伸長画像データをメモリ制御回路22を通して読み出し、読み出された伸長画像データをコンポジットビデオ信号に変換し、そして変換されたコンポジットビデオ信号をLCDモニタ28に与える。この結果、再生動画像がモニタ画面に表示される。
再生されるJPEGデータのフレーム番号が末尾フレーム番号FEに達するか、あるいはモードキー44mdが撮影モード側に切り換えられたことを示す状態信号がシステムコントローラ38から与えられると、CPU36は、上述の再生動作を終了し、オープン状態の動画ファイルをクローズする。
システムコントローラ38は、詳しくは、図4に示すフロー図に従う処理を実行する。なお、このフロー図に対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ50に記憶される。
まず、レンズカバー42が開状態であるか否かをステップS1で判別し、モードキー44mdが撮影モード側に設定されているか否かをステップS3で判別し、そしてモードキー44mdが再生モード側に設定されているか否かをステップS5で判別する。ステップS1の判別は開閉センサ40の出力に基づき、ステップS3またはS5の判別はキー入力装置44の出力に基づく。
レンズカバー42が開状態でかつモードキー44mdが撮影モード側に設定されていれば、ステップS7に進み、カメラブロックCB,エンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36がオンされるようにスイッチ回路46の接続を設定する。モードキー44mdが再生モード側に設定されていれば、レンズカバー42に状態に関係なくステップS9に進み、カメラブロックCBがオフされかつエンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36がオンされるようにスイッチ回路46の接続を設定する。
ステップS7またはS9の処理が完了すると、ステップS11でフラグFLGをセットする。続くステップS13では、キー入力装置44のキー操作またはレンズカバー42の開閉操作が行われたか否かを判別する。そして、YESと判別されるとステップS15に進み、キー入力装置44およびレンズカバー42の現時点の状態を示す状態信号をCPU36に出力する。状態信号の出力が完了すると、ステップS1に戻る。
レンズカバー42が閉状態でかつモードキー44mdが撮影モード側に設定されていれば、ステップS17でフラグFLGの状態を判別する。フラグFLGがリセット状態であればステップS1に戻るが、フラグFLGがセット状態であればステップS19に進む。ステップS19では所定時間の待機を行い、続くステップS21ではカメラブロックCB,エンコードブロックEB,記録/再生ブロックRBおよびCPU36がオフされるようにスイッチ回路46の接続を設定する。接続設定が完了すると、ステップS23でフラグFLGをリセットしてからステップS1に戻る。
なお、ステップS19で所定時間の待機を行うのは、記録/再生のためにオープンされた動画ファイルがクローズされるまでのタイムラグを考慮したものである。
CPU36は、図5に示すフロー図に従うメインタスク,図6〜図7に示すフロー図に従う撮影タスク,図8に示すフロー図に従う再生タスク,および図9に示すフロー図に従うBG(Back Ground)タスクを並列的に実行する。なお、これらのフロー図に対応する制御プログラムおよびマルチタスクOSもまた、フラッシュメモリ50に記憶される。
まず図5を参照して、ステップS31では、レンズカバー42が開かれかつモードキー44mdが撮影モード側に設定されている状態であるか否かを判別する。この判別は、システムコントローラ38からの状態信号に基づく。ここでYESと判別されると、再生タスクの状態をステップS33で判別する。再生タスクが停止状態であれば、直接ステップS39に進む。これに対して、再生タスクが起動状態であれば、ステップS35で所定時間の待機を行い、ステップS37で再生タスクを停止してから、ステップS39に進む。ステップS39では撮影タスクを起動し、その後ステップS31に戻る。
ステップS31でNOと判断されると、撮影タスクの状態をステップS41で判別する。撮影タスクが停止状態であれば、直接ステップS47に進む。一方、撮影タスクが起動状態であれば、ステップS43で所定時間の待機を行い、ステップS45で撮影タスクを停止してから、ステップS47に進む。ステップS47では、モードキー44mdが再生モード側に設定されているか否か判別する。ここでNOであれば直接ステップS31に戻るが、YESであればステップS49で再生タスクを起動してからステップS31に戻る。
なお、ステップS35およびS43の各々で所定時間の待機を行うのは、オープンされた動画像ファイルがクローズされるまでにタイムラグがあるからである。
図6を参照して、撮影タスクでは、まずステップS51でTG18を起動する。これによって、被写界のスルー画像がLCDモニタ28に表示される。ステップS53ではシャッタキー44shが操作されたか否か判別し、YESであればステップS55でBGタスクを起動する。続くステップS57およびS59では、ファイル作成指令およびファイルオープン指令を発行する。発行されたファイル作成指令およびファイルオープン指令は、BGタスクによって実行される。これによって、新規の動画ファイルが記録媒体34内に作成され、かつ作成された動画ファイルがオープンされる。
ステップS61では注目するフレーム番号を示す変数FNを“0”に設定し、ステップS63では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別する。垂直同期信号Vsyncが発生すると、ステップS65で圧縮命令をJPEGコーデック30に向けて発行する。これによって、1フレームのJPEGデータがSDRAM24に確保される。
ステップS67では、この1フレームのJPEGデータに向けられたファイル書き込み指令を発行する。発行されたファイル書き込み指令は、BGタスクによって実行される。これによって、SDRAM24に確保された1フレームのJPEGデータが記録媒体34の動画ファイルに書き込まれる。
ステップS69では、シャッタキー44shまたはモードキー44mdが操作されたか否かを判別する。モードキー44mdについては、再生モード側への切換操作が行われたか否かを判別する。ステップS71では、レンズカバー42が閉状態であるか否かを判別する。ステップS69およびS71のいずれでもNOと判断されたときは、ステップS77で変数FNをインクリメントしてからステップS63に戻る。これによって、ステップS65〜S67の処理が繰り返し実行され、連続する複数フレームのJPEGデータが動画ファイルに蓄積される。
ステップS69でYESと判断されたときは、ステップS73でオフセットΔFを“0”に設定し、ステップS71でYESと判断されたときは、ステップS75でオフセットΔFを定数Kに設定する。こうしてオフセットΔFが確定すると、ステップS79で現時点の変数FNからオフセットΔFを減算する。この演算によって、末尾フレーム番号FEが決定される。
ステップS81では末尾フレーム番号FEを含むINDEXデータを作成し、ステップS83ではこのINDEXデータに向けられたファイル書き込み指令を発行する。さらに、ステップS85ではファイルクローズ指令を発行する。発行されたファイル書き込み指令およびファイルクローズ指令は、上述と同様、BGタスクによって実行される。これによって、INDEXデータが動画ファイルのヘッダに書き込まれ、その後に動画ファイルがクローズされる。
ステップS87では所定時間の待機を行い、続くステップS89ではBGタスクを停止する。ステップS87の処理は、BGタスクによってファイルクローズ指令が実行されるまでのタイムラグを考慮したものである。ステップS89の処理が完了すると、ステップS53に戻る。
図8を参照して、再生タスクでは、まずステップS91でファイル選択処理を行う。この処理によって所望の動画ファイルが選択されると、ステップS93でBGタスクを起動し、ステップS95およびS97でファイルオープン指令およびファイル読み出し指令を発行する。
ファイルオープン指令は所望の動画ファイルに向けられ、ファイル読み出し指令は所望の動画ファイルに格納されたINDEXデータに向けられる。かかるファイルオープン指令およびファイル読み出し指令もまた、BGタスクによって実行される。これによって、所望の動画ファイルがオープンされ、オープンされた動画ファイルのヘッダからINDEXデータが読み出される。なお、INDEXデータの読み出しによって、末尾フレーム番号FEが判明する。
ステップS99では変数FNを“0”に設定し、ステップS101では垂直同期信号Vsyncが発生したか否かを判別する。垂直同期信号Vsyncが発生すると、ステップS103でファイル読み出し指令を発行し、ステップS105で伸長命令をJPEGコーデック30に向けて発行する。
ステップS103で発行されるファイル読み出し指令は、変数FNに相当するフレーム番号が割り当てられたJPEGデータに向けられる。かかるファイル読み出し指令がBGタスクによって実行されることで、変数FNに対応する1フレームのJPEGデータが記録媒体34からSDRAM24に転送される。SDRAM24に転送されたJPEGデータはJPEGコーデック30によって伸長され、伸長画像データは、SDRAM24に一旦格納された後、ビデオエンコーダ26のエンコード処理を経てLCDモニタ28から出力される。
ステップS107では、変数FNがステップS97の処理によって判明した末尾フレーム番号FEに達したか否かを判別する。ステップS109では、モードキー44mdが撮影モード側に切り換えられたか否かを判別する。ステップS107およびS109のいずれもNOであれば、ステップS111で変数FNをインクリメントしてからステップS101に戻る。ステップS107またはS109でYESと判別されれば、ステップS113でファイルクローズ指令を発行する。このファイルクローズ指令がBGタスクによって実行されることで、オープン状態の動画ファイルがクローズされる。
ステップS115では所定時間の待機を行う。この処理も、上述と同様、BGタスクによってファイルクローズ指令が実行されるまでのタイムラグを考慮したものである。所定時間が経過するとステップS117でBGタスクを停止し、その後ステップS91に戻る。
図9を参照して、BGタスクでは、ファイル作成指令が発行されたか否かをステップS121で判別し、ファイルオープン指令が発行されたか否かをステップS123で判別し、そしてファイルクローズ指令が発行されたか否かをステップS125で判別する。さらに、ファイル書き込み指令が発行されたか否かをステップS127で判別し、ファイル読み出し指令が発行されたか否かをステップS129で判別する。
ファイル作成指令が発行されたときはステップS121からステップS131に進み、記録媒体34内に新規の動画ファイルを作成する。ファイルオープン指令が発行されたときはステップS123からステップS133に進み、所望の動画ファイルをオープンする。ファイルクローズ指令が発行されたときはステップS125からステップS135に進み、所望の動画ファイルをクローズする。
ファイル書き込み指令が発行されたときはステップS127からステップS137に進み、所望の動画ファイルへのデータ書き込みを行う。ステップS67で発行されたファイル書き込み指令に応答する場合は、SDRAM24に格納された1フレームのJPEGデータが所望の動画ファイルに書き込まれる。ステップS83で発行されたファイル書き込み指令に応答する場合は、ステップS85で作成されたINDEXデータが所望の動画ファイルのヘッダに書き込まれる。
ファイル読み出し指令が発行されたときはステップS129からステップS139に進み、所望の動画ファイルから所望のデータを読み出す。ステップS97で発行されたファイル読み出し指令に応答する場合は、所望の動画ファイルのヘッダに書き込まれたINDEXデータが読み出される。ステップS103のファイル読み出し指令に応答する場合は、所望の動画ファイルに格納された1フレームのJPEGデータがSDRAM24に転送される。
ステップS131〜S139の各々の処理が完了すると、ステップS121に戻る。なお、上述のBGタスクでは、ファイル作成指令,ファイルオープン指令,ファイルクローズ指令,ファイル書き込み指令およびファイル読み出し指令の各々は、撮影タスクまたは再生タスクにおいて発行された順序で実行される。つまり、ファイル書き込み指令がファイルクローズ指令に先立って発行された場合に、ファイルクローズ指令が先に実行され、先行するファイル書き込み指令が無視されるようなことはない。
以上の説明から分かるように、イメージセンサ14によって捉えられた被写界に対応する複数フレームのJPEGデータつまり動画像データは、CPU36によって記録媒体50に記録される(S67, S137)。レンズカバー42は、イメージセンサ14への光学像の入射を許容する開状態とイメージセンサ14への光学像の入射を禁止する閉状態との間で遷移する。レンズカバー42が開状態から閉状態に遷移すると、CPU36は記録動作を終了する(S71, S85, S135)。CPU36はまた、記録動作の終了タイミングに先立つタイミングを示す情報つまり末尾フレーム番号FEを、再生終了タイミング情報として動画像データに割り当てる(S75, S79, S81, S83, S137)。動画像データの再生は、末尾フレーム番号FEに従うタイミングで終了される(S107, S113, S135)。
このように、レンズカバー42の開状態から閉状態への遷移によって記録動作が終了される場合、末尾フレーム番号FEは、記録動作の終了タイミングに先立つタイミングを示すこととなる。これによって、レンズカバー42の遷移場面が再生画像に現れる現象が防止される。
なお、この実施例では、JPEG方式で画像データを圧縮するようにしたが、JPEG方式に代えてMPEG方式やH.264方式を採用するようにしてもよい。
この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。 図1実施例によって作成される動画ファイルの構造の一例を示す図解図である。 (A)は図1実施例の動作の一部を示す図解図であり、(B)は図1実施例の動作の他の一部を示す図解図である。 図1実施例に適用されるシステムコントローラの動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作のさらにその他の一部を示すフロー図である。 図1実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
符号の説明
10 … ディジタルカメラ
12 … レンズ
14 … イメージセンサ
36 … CPU
38 … システムコントローラ
40 … 開閉センサ
42 … レンズカバー
44 … キー入力装置

Claims (8)

  1. 被写界を捉える撮像手段、
    前記撮像手段によって捉えられた被写界の動画像データを記録媒体に記録する記録手段、
    前記撮像手段への光学像の入射を許容する第1状態と前記撮像手段への前記光学像の入射を禁止する第2状態との間で遷移するカバー、
    前記カバーが前記第1状態から前記第2状態に遷移したとき前記記録手段の記録動作を終了させる第1記録終了手段、および
    前記第1記録終了手段による終了タイミングに先立つタイミングを示す情報を再生終了タイミング情報として前記動画像データに割り当てる第1割り当て手段を備える、電子カメラ。
  2. 前記第1割り当て手段は、前記終了タイミングを示すパラメータ値から所定時間に相当するパラメータ値を減算して前記再生終了タイミング情報を作成する情報作成手段を含む、請求項1記載の電子カメラ。
  3. 前記所定時間は前記カバーの遷移操作に要する時間を上回る時間である、請求項2記載の電子カメラ。
  4. 前記パラメータ値は動画像データを形成する画面の数に関連する、請求項2または3記載の電子カメラ。
  5. 前記記録手段は、前記動画像データを内部メモリに一時的に書き込む書き込み手段、および前記動画像データを前記内部メモリから前記記録媒体に転送する転送手段を含み、
    前記第1記録終了手段は、前記カバーの遷移に応答して前記書き込み手段を不能化する書き込み不能化手段、および前記転送手段による全ての動画像データの転送が完了した後に前記転送手段を不能化する転送不能化手段を含む、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。
  6. 記録終了を指示する指示キー、
    前記指示キーの操作に応答して前記記録手段の記録動作を終了させる第2記録終了手段、および
    前記第2記録終了手段による前記記録動作の終了タイミングを示す情報を前記再生終了タイミング情報として前記動画像データに割り当てる第2割り当て手段をさらに備える、請求項1ないし5のいずれかに記載の電子カメラ。
  7. 前記記録媒体に記録された動画像データを再生する再生手段、および
    前記再生手段によって再生される動画像データに割り当てられた再生終了タイミング情報に従うタイミングで前記再生手段の再生動作を終了させる再生終了手段をさらに備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の電子カメラ。
  8. 撮像手段への光学像の入射を許容する第1状態と前記撮像手段への前記光学像の入射を禁止する第2状態との間で遷移するカバーを有する電子カメラのプロセサによって実行される撮影制御プログラムであって、
    前記撮像手段によって捉えられた被写界の動画像データを記録媒体に記録する記録ステップ、
    前記カバーが前記第1状態から前記第2状態に遷移したとき前記記録手段の記録動作を終了させる記録終了ステップ、および
    前記記録終了ステップによる終了タイミングに先立つタイミングを示す情報を再生終了タイミング情報として前記動画像データに割り当てる割り当てステップを備える、撮影制御プログラム。
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