JP4560788B2 - カメラ装置及び録画装置並びにプログラム - Google Patents
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Description
従前は、録画を一時停止/再開する場合、再開後の録画データを中断時点に記録していたファイルと違うファイルに記録する動作が一般的であったが、近年では、動画再生中に静止画を撮影し、静止画撮影後に一連の動画撮影に復帰するという動作仕様から、録画再開後のデータも同一ファイルに記録する要求が出てきた。
そこで、特許文献1の撮影装置に見られるように、音声付動画データの記録中において、任意のタイミングでの一時停止(この場合、静止画撮影のための一時停止)を可能とし、この一時停止によって分断された動画撮影のデータを連続再生可能な形態で結合して単一のファイルとして記録保存する技術が提案されている。
例えば、音声をIMA−ADPCM形式で圧縮符号化する場合、圧縮単位(=記録単位)が約46ミリ秒分のデータであり、録画停止のタイミングによっては画像と音声の再生タイミングに1回の一時停止によって46ミリ秒分の差が発生する可能性がある。この46ミリ秒分の差は、1回分であれば、人に認知できない位の同期ズレであるが、停止/再開を繰り返して蓄積されれば、人が認知できる程度のズレ量になる可能性がある。こうして画像と音声の再生タイミングが大きくずれると、特に音声が先行する場合に、音声付動画を視聴するユーザは相当の違和感を覚え、製品品質の低下となる。
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解決すること、具体的には、入力された動画と音声をリアルタイムで符号化してファイル化し記憶媒体に記憶する装置(カメラ装置やカメラ装置を含む録画装置)において、静止画撮影などのための一時停止が繰り返された場合でも、音声と画像のズレが抑制された単一の音声付動画ファイルを、効率よく生成することができる装置並びにそのためのプログラムを提供することにある。さらに、実際の画像や音声ではないダミーデータの再生期間を最小限とし、上記違和感の問題を改善できる技術を提供することにある。
また、上記カメラ装置または録画装置において、前記同期調整制御手段が、前記音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行うか、或いは、前記一時停止手段によって前記画像取込処理の停止を指示するタイミングと、前記音声取込処理の停止を指示するタイミングとをずらすか、或いは、前記再開手段によって画像取込処理の再開を指示するタイミングと、前記音声取込処理の再開を指示するタイミングとをずらすか、のうちの何れかの同期調整処理を選択的に実行するようにしてもよい。
また、上記カメラ装置または録画装置において、前記判定手段が前記ズレ量を判定するタイミングは、前記一時停止が指示された時、又は、前記再開が指示された時であるようにしてもよい。
また、上記カメラ装置または録画装置において、前記判定手段により判定された前記ズレ量が規定値以上になると、前記同期調整制御手段が前記同期調整処理を実行するようにしてもよい。
また、上記カメラ装置または録画装置において、前記規定値は、画像より音声の再生タイミングが遅れている場合と、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合とで、異なる値とされ、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合の方が、比較的小さい値に設定されているようにしてもよい。
また、上記カメラ装置または録画装置において、前記同期調整処理の態様が複数ある場合、前記同期調整制御手段は、前記ズレ量が最小になる態様を選択して前記同期調整処理を実行するようにしてもよい。
しかも判定手段が、音声付動画記録の一時停止と再開を繰り返すことにより蓄積されてゆく恐れのある前記画像データと音声データの再生タイミングのズレ量を判定し、同期調整制御手段が、この判定手段による判定結果に応じて、前記再生タイミングのズレ量を減少させる所定の同期調整処理の実行を制御する。
このため、ズレ量に応じた必要最小限の同期調整処理が可能となり、静止画撮影などのための一時停止が繰り返された場合でも、音声と画像のズレが抑制された単一の音声付動画ファイルを、効率よく生成することができる。
更に、前記同期調整制御手段が、音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行うものである。この場合、画像データ又は音声データの削除又は挿入という簡単な処理で、音声と画像のズレを抑制できる。またこの場合、画像データ又は音声データの削除又は挿入は、判定手段による判定結果に応じて必要に応じて実行すればよく、データを挿入するにしても、挿入するデータの数は、所定時間(第1の所定時間又は第2の所定時間)分の一つのデータだけでよい。したがって、実際の画像や音声ではないダミーデータの再生期間を最小限とし、前述の違和感の問題を格段に改善できる。
なお図7(a)〜(d)は、本発明における同期調整処理の具体例を説明する図である。図中における「後半音声」や「後半画像」は、音声付動画再開後(一時停止終了後)に得られた音声データや画像データを意味する。このうち、図7(a)は、一時停止時点までに得られたデータにおいて音声が短い場合(即ち、一時停止までの音声の記録時間が画像の記録時間に比べて短いため、そのままでは一時停止後の画像の再生タイミングが音声に比べて遅れることになる場合)に、後半音声1(再開後の音声取込処理によって得られた1番目の音声データ)の直前にダミー音声を挿入している。図7(b)は、逆に画像が短い場合(即ち、一時停止までの画像の記録時間が音声の記録時間に比べて短いため、そのままでは音声の再生タイミングが画像に比べて遅れることになる場合)に、後半音声1を破棄している(即ち、連続再生可能な音声付動画のデータとして結合する対象から削除している)。図7(c)は、同様に画像が短い場合に、後半画像1(再開後の画像取込処理によって得られた1番目の画像データ)の直前にダミー画像を挿入している。また、図7(d)は、同様に音声が短い場合に、後半画像1を破棄している。
また、他の発明では、前記一時停止手段によって前記画像取込処理の停止を指示するタイミングと、前記音声取込処理の停止を指示するタイミングとをずらすことによって、前記同期調整処理を実現する(具体例は図14(a)により後述する)。このため、ダミーの画像データや音声データがなく、これらダミーデータによって視聴者が違和感を覚える恐れが全くなくなる。
また、他の発明では、前記再開手段によって前記画像取込処理の再開を指示するタイミングと、前記音声取込処理の再開を指示するタイミングとをずらすことによって、前記同期調整処理を実現する(具体例は図14(b)により後述する)。このため、ダミーの画像データや音声データがなく、これらダミーデータによって視聴者が違和感を覚える恐れが全くなくなる。また、図14(b)によって後述するように、前記ズレ量を常にゼロにすることができるという長所もある。
また、他の発明では、原理の異なる3種類の同期調整処理のうちの何れかが選択的に実行されるから、ユーザの選択等によって、ユーザの好み等に応じて同期調整処理の種類を変更できるという利点がある。
また、他の発明では、前記判定手段が前記ズレ量を判定するタイミングが、前記一時停止が指示された時、又は、前記再開が指示された時であるため、前記ズレ量を、一時停止までの記録時間の差として正確に算出でき、前記ズレ量を抑制する同期調整処理が的確に実行できる。
また、他の発明では、前記判定手段により判定された前記ズレ量が規定値以上になると、前記同期調整制御手段が同期調整処理を実行する構成であるから、この規定値を適度に設定することによって、前記ズレ量が問題にならない許容値(人が認知できないような僅かなもの)以内である場合には、同期調整処理を省略して動作を簡略化することができる。
また、他の発明では、前記規定値が、画像より音声の再生タイミングが遅れている場合と、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合とで、異なる値とされ、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合の方が、比較的小さい値に設定されている。このため、前記ズレ量の方向の違いによる前記許容値の違いに応じた最適な値に、前記規定値を設定することができる。即ち、一般の人間は、衛星放送などの影響で、画像より音声の再生タイミングが遅れている場合には比較的違和感を覚え難い(そういう状況には比較的慣れている)。また逆に、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合(音声が先行して再生される場合)には、異常を感じ易い。本発明によれば、このような事情に適合した最適な規定値となり、人が異常を感じ易い方向のズレ量は、比較的小さい場合も前記同期調整処理を実行して的確に抑制する一方、人が異常を感じ難い方向のズレ量の場合には、大きな規定値に到達するまで同期調整処理を実行しないで動作をなるべく簡略化できる。
また、他の発明では、前記同期調整処理の態様が複数ある場合、前記同期調整制御手段が、前記ズレ量が最小になる態様を選択して前記同期調整処理を実行する。このため、同期調整処理によってズレ量を最小化することができる。
図1は、デジタルカメラ1の正面図及び背面図である。この図において、特に限定しないが、デジタルカメラ1は、箱形のカメラボディ2の前面に沈胴式のレンズ鏡筒3、ストロボ発光窓4及び光学式ファインダー前面窓5などを配置すると共に、カメラボディ2の上面に電源スイッチ6、シャッターボタン7、及び動画ボタン7a(音声付動画の記録開始及び終了を指令するもの)などを配置し、さらに、カメラボディ2の背面に光学式ファインダー後面窓8、撮影モード/再生モード切り換えスイッチ9、ズーム操作スイッチ10、MENUボタン11、上下左右方向移動ボタン12、SETボタン13、DISPボタン14、及び、数インチ程度の大きさの表示画面をもつ透過型の液晶モニター15(表示部、電子ファインダー)などを配置し、加えて、カメラボディ2の底面に蓋16を設け、この蓋16を開くことによってカメラボディ2の内部に実装されたバッテリ17及びカード型メモリやカード型ハードディスクなどの大容量の外部メモリ18を着脱できるようになっている。
なお、CPU33を中心とする制御系20は、本発明の一時停止手段、再開手段、判定手段、同期調整制御手段を構成している。また、制御系20と撮像系19は、本発明の画像取込手段を構成している。また、制御系20と後述する音声処理部50は、本発明の音声取込手段を構成している。また、CPU33やプログラムメモリ34は、本発明におけるコンピュータを構成する。
表示系22は、CPU33から適宜に出力される表示データを一時的に保持するビデオメモリ(VRAM37)を含む表示制御部38と、表示制御部38の出力信号を表示する液晶モニター15とを備える。
デジタルカメラ1の電源スイッチ6をONにすると、まず、撮影モード/再生モード切り換えスイッチ9の現在のスイッチ位置を調べて「撮影モード」であるか「再生モード」であるかを判定する(モード判定処理)。そして、判定結果が「再生モード」であれば、所要の再生モード処理を実行し、「撮影モード」であれば、以下の撮影モード処理を実行する。再生モード処理とは、撮影済の画像データを外部メモリ18から読み出して液晶モニター15に再生表示するモードのことである。
ステップS14では、前述の作業用バッファ内に蓄積された画像データを圧縮符号化し、次いでステップS15に進んで画像取り込みイベント通知を行う。
ステップS15を経ると、ステップS16で、画像取込停止要求(後述するステップS40、42で出力されるもの)が有ったか否か判定し、この要求が有った場合にはステップS11に戻り(画像取込を停止して待機し)、上記要求が無いと判定した場合にはステップS12に戻る(次の所定時間分の画像取込を実行する)。
なお、画像取り込み開始要求によってステップS11を経て開始されたステップS12〜S15の処理は、ステップS16の判定結果が“YES”になるまでの間(即ち、録画が一時停止されるか、或いは録画終了となるまでの期間)、所定の周期(通常は、画像フレーム周期)で繰り返され、結果としてこの所定の周期で画像取り込みイベントが繰り返し発生する(即ち、符号化の1単位分の画像データが取り込まれる度に発生する)ことになる。
ステップS24では、前述の作業用バッファ内に蓄積された音声データを圧縮符号化し、次いでステップS25に進んで音声取り込みイベント通知を行う。
ステップS25を経ると、ステップS26で、音声取込停止要求(後述するステップS41、42で出力されるもの)が有ったか否か判定し、この要求が有った場合にはステップS21に戻り(音声取込を停止して待機し)、上記要求が無いと判定した場合にはステップS22に戻る(次の所定時間分の音声取込を実行する)。
なお、音声取り込み開始要求によってステップS21を経て開始されたステップS22〜S25の処理は、ステップS26の判定結果が“YES”になるまでの間(即ち、録画が一時停止されるか、或いは録画終了となるまでの期間)、所定の周期(音声記録単位周期)で繰り返され、結果としてこの所定の周期で音声取り込みイベントが繰り返し発生する(即ち、符号化の1単位分の音声データが取り込まれる度に発生する)ことになる。
このメイン処理は、前述の動画ボタン操作判定処理で、動画ボタン7aが押し下げられたと判定されると、開始される。
まずステップS31では、画像や音声の記録時間をカウントするカウンタ(画像用と音声用が有る)の値をゼロにクリア(初期化)する。次いでステップS32では、画像取込開始要求を出力し、その後ステップS33では、音声取込開始要求を出力し、ステップS34に進む。
ステップS34では、なんらかのイベント通知(前述の一時停止イベント通知、画像取り込みイベント通知、音声取り込みイベント通知、又は録画再開イベント通知)が出力されるまで待機し、イベント通知が出力されると、次のステップS35に進む。
ステップS36では、イベント通知が音声取り込みイベント通知か否か判定し、判定結果が“NO”であればステップS37に進み、“YES”であればステップS43に進む。
ステップS37では、イベント通知が画像取り込みイベント通知か否か判定し、判定結果が“NO”であればステップS38に進み、“YES”であればステップS49に進む。
ステップS38では、イベント通知が録画再開イベント通知か否か判定し、判定結果が“NO”であればステップS39に進み、“YES”であればステップS55に進む。ステップS55を経ると、ステップS32に戻る。
ステップS40、S41は、それぞれ画像取込停止要求又は音声取込停止要求を出力する。
ステップS42では、画像取込停止要求と音声取込停止要求を出力し、ステップS39に進む。
ステップS48では、音声のカウンタを第2の所定時間分だけカウントアップし、ステップS46に進む。
ステップS46では、挿入された音声データがあればその音声データと、今回の音声データ(破棄されなかったもの)とを、一つの音声付動画ファイルを構成する対象として記録する。なお、このステップS46と後述するステップS52の処理が、一度の録画が終了するまで(即ち、ステップS39の判定結果が“YES”となるまで)繰り返されることによって、一つの音声付動画ファイル(複数の画像データおよび複数の音声データを音声付動画として連続再生可能な形態に結合したもの)が形成される。
ステップS54では、画像のカウンタを第1の所定時間分だけカウントアップし、ステップS52に進む。
ステップS52では、挿入された画像データがあればその画像データと、今回の画像データ(破棄されなかったもの)とを、一つの音声付動画ファイルを構成する対象として記録する。
なお、ステップS46やS52の直後には、必要に応じて後述するステップS61と同じ処理(データ操作指示をクリアする処理)を実行する。
この処理が開始されると、まずステップS61で、データ操作指示をクリアする(即ち、音声挿入指示、音声削除指示、画像挿入指示、画像削除指示の全ての設定を、非設定に初期化する)。
次いでステップS62で、画像と音声の録画時間(前述した画像と音声のカウンタの値)を比較し、画像の録画時間の方が長い場合には、ステップS63を経てステップS65に進む。一方、画像の録画時間の方が短い場合には、ステップS64を経てステップS69に進む。また、画像と音声の録画時間が等しい場合には、ステップS63とS64を経てこのサブルーチンを終了し、図5のメイン処理に戻る(即ち、ステップS32に戻る)。
なお、閾値1と閾値2の値としては、人が認知できない画像と音声のズレ量の例えば最大値に相当する値が、実験的に求められて設定されている。
なお既述したように、音声付動画記録中の静止画撮影処理が終了すると、録画再開イベント通知が出力され(即ち、再開要求が出力され)、これによりメイン処理のステップS55(図6のデータ操作指示設定の処理)が実行される。
また、この音声付動画記録中に動画ボタン7aが再度押し下げ操作されると(即ち、音声付動画記録の終了がユーザによって指令されると)、メイン処理のステップS39の判定結果が“YES”になり、ステップS40、S41によって、やはり画像取り込み停止要求及び音声取り込み停止要求が設定される。
但し、画像取込処理や音声取込処理が実際に停止されるのは、停止要求があった時点(即ち、音声付動画記録中の静止画撮影のための操作があった時点、或いは、音声付動画記録を終了させる操作があった時点)ではなく、停止要求があった時点で取り込みを開始していた画像データ又は音声データ(所定時間分のデータ)の1個分のデータを全て取り込んだ後である。何故なら、停止要求を判断するステップS16やS26は、所定時間分のデータの符号化の処理が終了した後に実行される構成だからである(図4参照)。
図8(a)及び(b)は、上記ズレ量を説明する図(画像データの符号化のための第1所定時間の方が音声データの第2所定時間よりも小さい場合の例)である。
また同様に、画像の記録時間が小さい場合(音声の再生が遅れる方向のズレ量が生じる状況の場合)に、画像と音声の記録時間の差分として計算されるズレ量が閾値2以上であると、音声削除指示の設定又は画像挿入指示の設定が実行される(ステップS64、ステップS69〜S72)。
即ち、録画が再開されて音声取り込みイベント通知が発生した時に、音声削除指示があると、ステップS43の判定結果が“YES”になるため、ステップS46が実行されずに、その時点で取り込まれた音声データが結合する対象から除外される。また、同様に音声取り込みイベント通知が発生した時に、音声挿入指示があると、ステップS43の判定結果が“NO”になってステップS45の判定結果が“YES”になるため、ステップS44、S46に加えてステップS47、S48が実行されて、その時点で取り込まれた音声データの直前に無音データ(ダミー音声)が結合する対象として挿入されるとともに、その分だけ余分に記録時間のカウントアップが行われる。
図9は、図8(b)と同様に、音声付動画記録が開始されて、3個目の画像データと2個目の音声データを符号化している最中に一時停止要求があり、その後音声付動画記録が再開されて、6個目の画像データと4個目の音声データを符号化している最中に再度一時停止要求があり、その後また音声付動画記録が再開されたケースにおける、各データの時間軸(横軸)上の配置(記録又は再生のタイミング)を示す図である。そして、図9の上段が記録時のタイミング、図9の中段が再生時のタイミングa(ダミー音声を挿入した場合)であり、図9の下段が再生時のタイミングb(画像データ6を削除した場合)である。
しかも、音声付動画記録の一時停止と再開を繰り返すことにより蓄積されてゆく前記画像データと音声データの再生タイミングのズレ量が判定され、この判定手段による判定結果に応じて、前記再生タイミングのズレ量を減少させる所定の同期調整処理が実行される。
このため、ズレ量に応じた必要最小限の同期調整処理が可能となり、静止画撮影のための一時停止が繰り返された場合でも、音声と画像のズレが抑制された単一の音声付動画ファイルを、効率よく生成することができる。
また本形態例では、判定された前記ズレ量が規定値(閾値1又は閾値2)以上になると、同期調整処理を実行する構成であるから、この規定値を適度に設定することによって、前記ズレ量が問題にならない許容値(人が認知できないような僅かなもの)以内である場合には、同期調整処理を省略して動作を簡略化することができる。
また本形態例では、前記同期調整処理の態様が複数あり、前記ズレ量が最小になる態様を選択して前記同期調整処理が実行される。このため、同期調整処理によってズレ量を最小化することができる。
図11は、本形態例(第2の実施形態)におけるメイン処理(図5の処理に相当)のフローチャートである。この場合、一時停止のイベント通知が出されてステップS35の判断結果が“YES”になると、ステップS42aの一時停止時処理(図12(a)により詳細後述する)を実行した後、ステップS42bでデータ操作指示をクリアする(即ち、音声挿入指示、画像挿入指示の全ての設定を、非設定に初期化する)。
なお、同期合わせモードは、同期調整方法(前記ズレ量の抑制方法)の違いに対応したモードであり、この場合三種類のモード(同期合わせモード1〜3)が有り、カメラ1のユーザ等(メンテナンス等を行う作業員でもよい)が、例えば前述の撮影モード用のMENU処理において設定する。
また、ステップS46やステップS52の直後には、データ操作指示をクリアするステップS46a、S52aが設けられている。
この処理が開始されると(即ち、メイン処理がステップS42aに進むと)、まず、ステップS81でデータ操作指示設定処理(図13により詳細後述する)を実行した後、ステップS82に進み、同期合わせモードが同期合わせモード2であるか否か判定し、この判断結果が“YES”になると(同期合わせモード2が設定されていると)、ステップS83に進む。一方、ステップS82の判断結果が“NO”になると(同期合わせモード2以外が設定されていると)、本処理を終了しリターンする(メイン処理のステップS42bに進む)。
ステップS84では、同期調整のために、停止タイミングを第1の所定時間分だけ延長して画像取込停止要求を出力し、ステップS86に進む。なお、このステップS84が実行されると、画像取込処理の停止が所定時間遅延するので、画像データが1個だけ通常よりも多く取り込まれて画像記録が一時停止することになる。
ステップS85では、画像取込停止要求を出力し、ステップS86に進む。
ステップS87では、同期調整のために、停止タイミングを第2の所定時間分だけ延長して音声取込停止要求を出力した後、本処理を終了しリターンする。なお、このステップS87が実行されると、音声取込処理の停止が所定時間遅延するので、音声データが1個だけ通常よりも多く取り込まれて音声記録が一時停止することになる。
ステップS88では、音声取込停止要求を出力した後、本処理を終了しリターンする。
この処理が開始されると(即ち、メイン処理がステップS55aに進むと)、まず、ステップS91で、同期合わせモードが同期合わせモード3であるか否か判定し、この判断結果が“YES”になると(同期合わせモード3が設定されていると)、ステップS92に進む。一方、ステップS91の判断結果が“NO”になると(同期合わせモード3以外が設定されていると)、本処理を終了しリターンする(メイン処理のステップS55bに進む)。
ステップS93では、音声取込開始要求を出力し、ステップS94に進む。
ステップS94では、同期調整のために、画像と音声の録画時間の差(差分)だけずらして(遅延させて)画像取込開始要求を出力し、その後このサブルーチンを終了してメイン処理に戻る(即ち、ステップS55bに戻る)。
ステップS96では、画像取込開始要求を出力し、その後このサブルーチンを終了してメイン処理に戻る。
ステップS97では、画像取込開始要求を出力し、ステップS98に進む。
ステップS98では、同期調整のために、画像と音声の録画時間の差(差分)だけずらして(遅延させて)音声取込開始要求を出力し、その後このサブルーチンを終了してメイン処理に戻る。
この処理は、前述した第1の実施形態の処理(図6に示す)において、ステップS66、S67、S70、S71を削除したものである。そして、ステップS65の判定で差分が閾値1以上になっていると判定されたときには、ステップS68(音声挿入指示設定)を実行し、ステップS69の判定で差分が閾値2以上になっていると判定されたときには、ステップS72(画像挿入指示設定)を実行するものである。
まず、同期合わせモードが同期合わせモード1である場合、メイン処理(図11)では、音声取り込みイベント通知があったときに、ステップS43aを経てステップS44やS45が実行されるようになり、画像取り込みイベント通知があったときには、ステップS49aを経てステップS50やS51が実行されるようになる。また、一時停止時処理(図12(a))では、ステップS81(データ操作指示設定処理;図13)のみが実行された後に、ステップS82を経てメイン処理に戻り、再開時処理(図12(b))では、何れの処理も実行することなくステップS91を経てメイン処理に戻る。即ち、同期調整のための一時停止タイミングの設定や、記録再開タイミングの設定は実行されない。
また、画像よりも音声の再生が遅れる状況になって(音声の記録時間の方が大きくなって)、前記ズレ量(差分)が閾値2以上になると、ステップS72(図13)の設定が実行され、これを受けてステップS51を経てステップS53(図11)が実行され、前述の実施の形態と同様にダミー画像が挿入される。これにより、前述の図10の3段目に示すように、前記ズレ量が抑制される。
また、画像よりも音声の再生が遅れる状況になって前記ズレ量(差分)が閾値2以上になると、ステップS72(図13)の設定が実行され、これを受けてステップS83を経てステップS84(図11)が実行され、一時停止時に画像記録の停止が延長されて画像データが1個だけ余分に記録される。これにより、前記ズレ量が抑制される。
また、画像よりも音声の再生が遅れる状況になると、ステップS98の設定が実行され、一時停止からの記録再開時に音声記録の開始が画像よりも差分だけ遅延する。これにより、前記ズレ量がやはりゼロに抑制される。
なお、本形態例(第2の実施形態)によれば、原理の異なる3種類の同期調整処理のうちの何れかが選択的に実行されるから、ユーザ等の選択によって、ユーザの好み等に応じて同期調整処理の種類を変更できるという利点がある。
図15は、本比較例におけるメイン処理(図5の処理に相当)のフローチャートである。この場合、画像と音声の記録時間を比較しないので、記録時間をカウントするための処理(ステップS31、S44等)は削除されている。また、データ操作指示設定に基づくデータ操作(画像や音声のダミーデータの挿入又は削除)も行わないので、そのための処理(ステップS43、S45、S47、S49、S51、S53)も削除されている。
また、音声取り込みイベント通知が出されてステップS36の判断結果が“YES”になると、ステップS46(音声データ記録)が実行される。
また、前述の画像タイマーのイベント通知が出されると、ステップS103の判断ステップで判断結果が“YES”になり、ステップS104が実行される構成となっている。なお、ステップS104では、既述のステップS53(図5)と同じ処理(ダミー画像データ記録)が実行される。
但し、一時停止が繰り返される度に、一時停止している期間に相当する複数のダミー画像が挿入されるため、ダミー画像が格段に多くなって視聴者が違和感を覚え易いという既述した短所がある。
これに対して既述した本発明の実施形態では、ダミー画像が格段に少なくなる。特に、前述の第2の実施形態における同期合わせモード2,3によれば、図14に示すように、ダミー画像やダミー音声の挿入が全くない。
例えば、前述の第2の実施形態における同期合わせモード1〜3のうちの何れか一つの同期調整のみを実施する態様としてもよい。或いは、前述の第2の実施形態における同期合わせモード1〜3のうちの何れか二つを選択的に実施する態様としてもよい。
また、音声付動画撮影の一時停止の要因として、前記実施形態では静止画撮影を挙げているが、これ以外の要因によって一時停止する態様(例えば、ユーザの操作指令によって一時停止する態様)もあり得る。また、例えばテレビ放送を録画するビデオデッキにも本発明は適用することができ、この場合一時停止の要因としては、例えば動画記録中の静止画のキャプチャや、ユーザの操作指令による動画記録の一時停止があり得る。
19 撮像系(画像取込手段)
20 制御系(一時停止手段、再開手段、判定手段、同期調整制御手段、画像取込手段、音声取込手段)
25 電子撮像部
50 音声処理部(音声取込手段)
Claims (14)
- 被写体像を二次元の画像データに変換する電子撮像部と、
音声を取り込むためのマイクと、
画像取り込みの開始指示に応じて、前記電子撮像部より逐次入力される画像データを第1の所定時間毎に符号化する画像取込処理を開始し、画像取り込みの停止指示に応じて、前記第1の所定時間毎の符号化の区切り位置で該画像取込処理を停止する画像取込手段と、
音声取り込みの開始指示に応じて、前記マイクより逐次入力される音声データを前記第1の所定時間とは異なる第2の所定時間毎に符号化する音声取込処理を開始し、音声取り込みの停止指示に応じて、前記第2の所定時間毎の符号化の区切り位置で該音声取込処理を停止する音声取込手段と、
音声付動画の記録開始が指示されてから記録終了が指示されるまでの間、前記画像取込手段による画像取込処理と前記音声取込手段による音声取込処理とを平行して実行させ、これらの処理により所定時間毎に符号化した形態で得られた複数の画像データおよび複数の音声データを音声付動画として連続再生可能な形態に結合して記録する音声付動画記録手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画の記録中に一時停止が指示された際は、前記画像取込手段による画像取込処理の停止を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の停止を指示する一時停止手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画記録の停止中に再開が指示された際は、前記画像取込手段による画像取り込みの開始を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の開始を指示する再開手段と、
前記一時停止手段および前記再開手段による音声付動画記録の一時停止と再開を繰り返すことにより、前記連続再生可能な形態で結合される画像データと音声データとの間に蓄積されてゆく再生タイミングのズレ量を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行う同期調整処理を実行することで、前記再生タイミングのズレ量を減少させる同期調整制御手段と、を備え、
前記同期調整制御手段は、音声付動画記録を停止したときの画像データと音声データの記録時間を比較し、画像データの方が長い場合には更に、音声データを挿入した方が差分が小さくなるか否かを判断し、音声データを挿入した方が差分が小さくなると判断された場合には音声データを挿入し、そうでない場合には画像データを削除することを特徴とするカメラ装置。 - 被写体像を二次元の画像データに変換する電子撮像部と、
音声を取り込むためのマイクと、
画像取り込みの開始指示に応じて、前記電子撮像部より逐次入力される画像データを第1の所定時間毎に符号化する画像取込処理を開始し、画像取り込みの停止指示に応じて、前記第1の所定時間毎の符号化の区切り位置で該画像取込処理を停止する画像取込手段と、
音声取り込みの開始指示に応じて、前記マイクより逐次入力される音声データを前記第1の所定時間とは異なる第2の所定時間毎に符号化する音声取込処理を開始し、音声取り込みの停止指示に応じて、前記第2の所定時間毎の符号化の区切り位置で該音声取込処理を停止する音声取込手段と、
音声付動画の記録開始が指示されてから記録終了が指示されるまでの間、前記画像取込手段による画像取込処理と前記音声取込手段による音声取込処理とを平行して実行させ、これらの処理により所定時間毎に符号化した形態で得られた複数の画像データおよび複数の音声データを音声付動画として連続再生可能な形態に結合して記録する音声付動画記録手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画の記録中に一時停止が指示された際は、前記画像取込手段による画像取込処理の停止を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の停止を指示する一時停止手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画記録の停止中に再開が指示された際は、前記画像取込手段による画像取り込みの開始を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の開始を指示する再開手段と、
前記一時停止手段および前記再開手段による音声付動画記録の一時停止と再開を繰り返すことにより、前記連続再生可能な形態で結合される画像データと音声データとの間に蓄積されてゆく再生タイミングのズレ量を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行う同期調整処理を実行することで、前記再生タイミングのズレ量を減少させる同期調整制御手段と、を備え、
前記同期調整制御手段は、音声付動画記録を停止したときの画像データと音声データの記録時間を比較し、音声データの方が長い場合には更に、画像データを挿入した方が差分が小さくなるか否かを判断し、画像データを挿入した方が差分が小さくなると判断された場合には画像データを挿入し、そうでない場合には音声データを削除することを特徴とするカメラ装置。 - 前記同期調整制御手段は、前記音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行うか、或いは、前記一時停止手段によって前記画像取込処理の停止を指示するタイミングと、前記音声取込処理の停止を指示するタイミングとをずらすか、或いは、前記再開手段によって画像取込処理の再開を指示するタイミングと、前記音声取込処理の再開を指示するタイミングとをずらすか、のうちの何れかの同期調整処理を選択的に実行するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のカメラ装置。
- 前記判定手段が前記ズレ量を判定するタイミングは、前記一時停止が指示された時、又は、前記再開が指示された時であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のカメラ装置。
- 前記判定手段により判定された前記ズレ量が規定値以上になると、前記同期調整制御手段が前記同期調整処理を実行することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のカメラ装置。
- 前記規定値は、画像より音声の再生タイミングが遅れている場合と、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合とで、異なる値とされ、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合の方が、比較的小さい値に設定されていることを特徴とする請求項5記載のカメラ装置。
- 前記同期調整処理の態様が複数ある場合、前記同期調整制御手段は、前記ズレ量が最小になる態様を選択して前記同期調整処理を実行することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のカメラ装置。
- 画像取り込みの開始指示に応じて、逐次入力される画像データを第1の所定時間毎に符号化する画像取込処理を開始し、画像取り込みの停止指示に応じて、前記第1の所定時間毎の符号化の区切り位置で該画像取込処理を停止する画像取込手段と、
音声取り込みの開始指示に応じて、逐次入力される音声データを前記第1の所定時間とは異なる第2の所定時間毎に符号化する音声取込処理を開始し、音声取り込みの停止指示に応じて、前記第2の所定時間毎の符号化の区切り位置で該音声取込処理を停止する音声取込手段と、
音声付動画の記録開始が指示されてから記録終了が指示されるまでの間、前記画像取込手段による画像取込処理と前記音声取込手段による音声取込処理とを平行して実行させ、これらの処理により所定時間毎に符号化した形態で得られた複数の画像データおよび複数の音声データを音声付動画として連続再生可能な形態に結合して記録する音声付動画記録手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画の記録中に一時停止が指示された際は、前記画像取込手段による画像取込処理の停止を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の停止を指示する一時停止手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画記録の停止中に再開が指示された際は、前記画像取込手段による画像取り込みの開始を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の開始を指示する再開手段と、
前記一時停止手段および前記再開手段による音声付動画記録の一時停止と再開を繰り返すことにより、前記連続再生可能な形態で結合される画像データと音声データとの間に蓄積されてゆく再生タイミングのズレ量を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行う同期調整処理を実行することで、前記再生タイミングのズレ量を減少させる同期調整制御手段と、を備え、
前記同期調整制御手段は、音声付動画記録を停止したときの画像データと音声データの記録時間を比較し、画像データの方が長い場合には更に、音声データを挿入した方が差分が小さくなるか否かを判断し、音声データを挿入した方が差分が小さくなると判断された場合には音声データを挿入し、そうでない場合には画像データを削除することを特徴とする録画装置。 - 画像取り込みの開始指示に応じて、逐次入力される画像データを第1の所定時間毎に符号化する画像取込処理を開始し、画像取り込みの停止指示に応じて、前記第1の所定時間毎の符号化の区切り位置で該画像取込処理を停止する画像取込手段と、
音声取り込みの開始指示に応じて、逐次入力される音声データを前記第1の所定時間とは異なる第2の所定時間毎に符号化する音声取込処理を開始し、音声取り込みの停止指示に応じて、前記第2の所定時間毎の符号化の区切り位置で該音声取込処理を停止する音声取込手段と、
音声付動画の記録開始が指示されてから記録終了が指示されるまでの間、前記画像取込手段による画像取込処理と前記音声取込手段による音声取込処理とを平行して実行させ、これらの処理により所定時間毎に符号化した形態で得られた複数の画像データおよび複数の音声データを音声付動画として連続再生可能な形態に結合して記録する音声付動画記録手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画の記録中に一時停止が指示された際は、前記画像取込手段による画像取込処理の停止を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の停止を指示する一時停止手段と、
前記音声付動画記録手段による音声付動画記録の停止中に再開が指示された際は、前記画像取込手段による画像取り込みの開始を指示すると共に、前記音声取込手段による音声取込処理の開始を指示する再開手段と、
前記一時停止手段および前記再開手段による音声付動画記録の一時停止と再開を繰り返すことにより、前記連続再生可能な形態で結合される画像データと音声データとの間に蓄積されてゆく再生タイミングのズレ量を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行う同期調整処理を実行することで、前記再生タイミングのズレ量を減少させる同期調整制御手段と、を備え、
前記同期調整制御手段は、音声付動画記録を停止したときの画像データと音声データの記録時間を比較し、音声データの方が長い場合には更に、画像データを挿入した方が差分が小さくなるか否かを判断し、画像データを挿入した方が差分が小さくなると判断された場合には画像データを挿入し、そうでない場合には音声データを削除することを特徴とする録画装置。 - 前記同期調整制御手段は、前記音声付動画記録手段により連続再生可能な形態に結合して記録される複数の画像データおよび複数の音声データに対して、画像データ又は音声データの削除又は挿入を行うか、或いは、前記一時停止手段によって前記画像取込処理の停止を指示するタイミングと、前記音声取込処理の停止を指示するタイミングとをずらすか、或いは、前記再開手段によって画像取込処理の再開を指示するタイミングと、前記音声取込処理の再開を指示するタイミングとをずらすか、のうちの何れかの同期調整処理を選択的に実行するものであることを特徴とする請求項8または9に記載の録画装置。
- 前記判定手段が前記ズレ量を判定するタイミングは、前記一時停止が指示された時、又は、前記再開が指示された時であることを特徴とする請求項8〜10の何れかに記載の録画装置。
- 前記判定手段により判定された前記ズレ量が規定値以上になると、前記同期調整制御手段が前記同期調整処理を実行することを特徴とする請求項8〜11の何れかに記載の録画装置。
- 前記規定値は、画像より音声の再生タイミングが遅れている場合と、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合とで、異なる値とされ、音声より画像の再生タイミングが遅れている場合の方が、比較的小さい値に設定されていることを特徴とする請求項12記載の録画装置。
- 前記同期調整処理の態様が複数ある場合、前記同期調整制御手段は、前記ズレ量が最小になる態様を選択して前記同期調整処理を実行することを特徴とする請求項8〜13の何れかに記載の録画装置。
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