JP4282128B2 - アラミド繊維強化硬化性樹脂線状物の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アラミド繊維強化硬化性樹脂線状物の製造方法に関し、とりわけ光ケーブル用スペーサの抗張力体に用いられるアラミド繊維強化硬化性樹脂線状物の曲げ性能を向上させる技術に関するものである。
【0002】
【従来技術と問題点】
光ファイバは、許容伸びが小さいため、これを集合化させた光ケーブルには、通常、光ファイバに規定以上の伸びを生じさせないようにするための抗張力体が用いられている。
【0003】
そしてこの抗張力体にアラミド繊維強化樹脂(以下A−FRPということがある。 )線状物を使用したものは、軽量であることからケーブルの布設工事が楽になること、かつ無誘導であるため電力ケーブルの近辺でも光ファイバの伝送特性に悪影響を与えることなく使用できることなどから、光ケーブルの総布設コストを低減できる可能性を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、A−FRP線状物の場合、ガラス繊維を補強繊維とするG−FRP線状物に比較して、最小曲げ直径が大きいという欠点や、A−FRP線状物をボビンに巻き付けた後、使用のため巻ほぐした状態で、ボビンの巻径に対応した湾曲状を呈し、いわゆる巻癖が大きいという欠点がある。
【0005】
特に、巻癖が大きいと、このA−FRP線状物を抗張力線とするスペーサに光ファイバを収納して光ファイバケーブルを製造する際、集合速度が上げられず、またケーブル製造後においては、ケーブル布設時の作業性を悪化させるという問題が生じていた。
【0006】
A−FRP線状物の曲げ性能低下の原因として、アラミド繊維には、工程油剤、高次加工用油剤として、一般的に炭素数Cが18以下の低分子量脂肪酸エステル、ポリエーテル、鉱物油などの油剤が付着されており、この油剤の影響により、補強繊維としてのアラミド繊維とマトリックス樹脂としての硬化性樹脂との界面接着性が低下すること及びアラミド繊維のクリープによる伸び等が考えられるが、真の原因は定かではなかった。
【0007】
そこで、A−FRP線状物における、曲げ耐性の向上、巻癖の低減等曲げ性能を向上させた優れたA−FRP線状物、及びこれを抗張力体とした光ファイバケーブル用スペーサを提供することを目的として鋭意研究し本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、光ファイバケーブル用スペーサの抗張力体に用いる線状物の製造方法において、補強用アラミド繊維を所定本数準備し、これを300℃以上に加熱処理した後、未硬化状の硬化性樹脂を含浸し、次いで絞りノズルで所定形状に成形した後、もしくは絞り成形しつつ含浸した樹脂を硬化する繊維強化硬化性樹脂線状物の製造方法であって、前記アラミド繊維は、前記加熱処理により、前記未硬化状の硬化性樹脂に含浸する直前の油剤の付着量を0.15重量%以下にするようにした。
また、前記硬化性樹脂を熱硬化性樹脂とし、未硬化状の熱硬化性樹脂を含浸し、次いで所定形状に絞り成形した後、その外周を溶融状の熱可塑性樹脂で継目なく被覆し、直ちに、外周の熱可塑性樹脂を冷却した後、加熱硬化槽に導いて内部の含浸樹脂を硬化するA−FRP線状物の製造方法とした。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照にして説明するが、これらは、本発明を限定するものではない。
【0010】
図1は、本発明にかかるA−FRP線状物を模式的に示している。
【0011】
同図に示すA−FRP線状物10は、補強繊維としてのアラミド繊維11、マトリックス樹脂12としての硬化性樹脂から構成され、熱可塑性樹脂被覆13を有していても良い。
【0012】
アラミド繊維11は、芳香族ポリアミド繊維であり、メタ系、パラ系等に大別されその種類を問わないが、出願人東レ・デュポン (株)から販売されているポリパラフェニレンテレフタルアミド繊維(商品名「ケブラー」)が、本発明に好適に使用できる。
【0013】
マトリックス樹脂12としての硬化性樹脂は、補強繊維のアラミド繊維に含浸して濡れ性が良く、硬化後にアラミド繊維を結着できる樹脂を選択すれば良いが、好適なものとして、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等熱硬化性の樹脂が挙げられる。
【0014】
A−FRP線状物の曲げ性能は、最小曲げ直径のおよそ6倍以上の長さを有する線状物の両端を把持して徐々に曲げていったときとき、A−FRP線状物の直径Dの35倍以下の最小曲げ直径であることを要し、かつ、A−FRP線状物の直径Dの175倍の径に曲げた状態で24時間放置した後、曲げを開放した直後の、直径Dの216倍相当長の弦における弧の高さが、直径Dの20倍未満であることを要する。
【0015】
最小曲げ直径がA−FRP線状物の直径Dの35倍を超えるものは、結果として、A−FRP線状物もしくはこれを抗張力体とした光ファイバケーブルの使用時における曲げに関しての取扱いが制限され、弧の高さがA−FRP線状物の直径D20倍以上のものは、弾性回復性が不充分で、巻癖が大きくなる。
【0016】
A−FRP線状物のアラミド繊維の油剤の付着量は、補強繊維としてのアラミド繊維を未硬化状のマトリックス樹脂に含浸する直前において、繊維に対して0.15重量(wt)%以下とする。
【0017】
付着量が0.15wt%を超えると、アラミド繊維の界面に存在する油膜層等の存在により、硬化後において、アラミド繊維とマトリックス樹脂との接着が不充分となって、最小曲げ直径を大ならしめ、巻癖を増大させて、曲げ性能の低下を来す。
【0018】
また、A−FRP線状物のアラミド繊維は、比表面積が0.2m2/g以上のものを使用することが、補強効果即ち、使用したアラミド繊維の強度性能等を効率良く発現させる点で好ましい。
【0019】
さらに、A−FRP線状物には、アラミド繊維の結晶サイズが60Å以上のものを使用することが、A−FRP線状物のアラミド繊維の強度向上及び、繊維性能の発現の点から好ましい。
【0020】
結晶サイズが60Å未満では、応力下でのクリープが大きくなって、曲げた後の弾性回復性に劣るものとなり、巻癖が大きくなる。
【0021】
本発明の製造方法について図2を参照して説明する。
【0022】
クリール20から補強用アラミド繊維11aを所定本数引出し、案内板21を介して収斂させ、次いで加熱処理槽22中で300℃以上に加熱処理される。
【0023】
加熱処理は、加熱処理槽22の温度、長さ、処理速度を適宜設定してアラミド繊維自体が300℃以上の温度に加熱されるようにすれば良い。
【0024】
加熱処理槽22の加熱方法は、熱風、電気ヒーター、遠赤外ヒーター等乾熱のヒーターが適している。
【0025】
加熱処理されたアラミド繊維11bを含浸槽23に浸漬して未硬化状の硬化性樹脂を含浸後、絞りノズル24により所定形状に絞り成形した後、樹脂を硬化するには、樹脂が熱硬化性樹脂である場合には、所定内径の加熱された金型に挿通して硬化させる方法(図示省略)、あるいは未硬化状の線状物9の外周を溶融押出機のクロスヘッド25に挿通して熱可塑性樹脂で被覆し、しかる後加熱硬化槽27に導いて硬化する方法が挙げられる。
【0026】
また、未硬化状の熱硬化性樹脂を絞り成形し、その外周に溶融状の熱可塑性樹脂を押出して継ぎ目なく被覆する方法は、特公昭56−20188号公報に開示されている方法が用いられる。
【0027】
本発明の光ファイバケーブル用スペーサ30について、図3を参照に説明する。
【0028】
スペーサ30は、中央に本発明のA−FRP線状物10を抗張力体として配置し、その外周に要すれば予備被覆層31を施して、その外周に光ファイバ収納用の螺旋溝32を有するスペーサ本体被覆層33を有している。
【0029】
予備被覆層31は、溝形状精度を高めるために設けるもので、予備被覆層の外径D1と溝底のみなし外径D2との比0.5<D1/D2<1の関係を満足するように設定される。
【0030】
螺旋溝32は所定ピッチで主としてZ撚りの一方向あるいは螺旋溝が交互に反転するSZ方向の何れであっても良い。
本発明のスペーサに使用されるA−FRP線状物10の直径は、光ファイバケーブルとして要求される抗張力性能等により決定されるが、概ね2〜7mm程度である。
【0031】
なお、本発明において測定は次の方法を用いた。
a)最小曲げ直径:ほぼ水平の机上に物差しを載置し、その上で最小曲げ直径のおよそ6倍以上の長のサンプルの両端を手で握持し、サンプルの中央側のループが小さくなるよう曲げていって、ループ上端の外周もしくは内周側から破断が始まった時のループ間隔を物差しの目盛りから読み取って最小曲げ直径とした。サンプル数nを10としその平均値を用いた。
【0032】
b)巻癖:線状物の直径Dの175倍に曲げた状態で、24時間放置した後、開放直後の、直径Dの216倍相当長さの弦における弧の高さHmmを巻癖の目安とした。サンプル数nを5とし、その平均値を用いた。
【0033】
c)油剤付着量:パルスNMR“OXFORD QP20”を用い核磁気共鳴法により測定し、サンプル3個の平均をもって油剤付着量とした。
【0034】
d)結晶サイズ:X線装置(理学電機社(株)製)を用い、ブラッグ角をθとして、透過法により赤道線方向に2θ=5〜90°の範囲をスキャンして得られたPPTA(ポリパラフェニレンテレフタルアミド)の(1,1,0)面、すなわち2θ=20.45°における回折強度曲線の見掛けの半値幅βEから、Scherrerの式L=Kλ/β0cosθによって算出したL値の平均をもって、本発明にいう結晶サイズとした。
【0035】
ただし、定数K=1.0、波長λ=1.5418Å、β0=(βE-β1)1/2、装置定数β1=1.046×10-2ラジアンである。
【0036】
[実施例]
以下、本発明について、好適な実施例により詳細に説明するが、本発明の範囲は、以下の実施例に限定されるものでない。
【0037】
実施例1.
予め80℃で24時間予備乾燥した、比表面積が0.239m2/gのアラミド繊維(東レ・デュポン製「ケブラー」49:1420デニール/1000フィラメント/タイプ968)11aを案内板21に介した後、加熱したニクロム線コイルにエアーを吹き込む方式の電気バーナーを熱源とし、槽内温度を300℃に調整した加熱処理槽22内で20秒間熱処理した後、過酸化物系触媒を含むビニルエステル樹脂(三井化学(株)製 エスターH8100)を含浸し、これを絞り成形してアラミド繊維の含有率が56.7VOL%の外径3.7mmの未硬化状線物として、溶融押出機のヘッド部25に導いて、その外周にLLDPE樹脂(三井化学(株)製 ネオゼックス2015M)をダイより押し出して環状に被覆し、これを直ちに冷却して一次被覆層13を有する未硬化状線状物15を得、これを長さ6m、140℃の高圧蒸気を満たした加熱硬化槽27に導き硬化して被覆外径5.0mm、FRP外径3.7mmの一次被覆層13を有するA−FRP線状物10を得た。
【0038】
なお、樹脂含浸前で加熱処理した後に得られたアラミド繊維11bの油剤付着量を、前述の核磁気共鳴法により測定したところ0.05(wt%)であり、結晶サイズは63(Å)であった。
【0039】
得られた一次被覆層付きA−FRP線状物について一次被覆層を剥離し、まずその両端を持って徐々に曲げていって折損し始めた時の円弧の直径(最小曲げ直径)を測定したところ、105mmでA−FRP直径の28.4倍であった。
【0040】
次に巻癖の評価として、同様に一次被覆層を剥離したA−FRP線状物10を製品直径の175倍である曲げ直径φ647.5mmになるように曲げ、24時間室温状態で放置した後、開放直後の、A−FRP直径の216倍の長さの800mmの弦における弧の高さを測定したところ、66mmでA−FRP直径の17.8倍であった。
【0041】
得られた一次被覆層を有するA−FRP線状物を抗張力体15とし、その外周に2回に分けて予備被覆31を施して外径11.0mmとし、これを回転ダイを取着した溶融押出機のクロスヘッドダイに挿通して、その外周に溝幅1.4mm、溝深さ2.2mmの角溝を15個有する外径15.7mmでZ方向撚りピッチが500mmの300心光ファイバーケーブル用スペーサを、常法に従ってHDPE樹脂によって成形し、巻胴直径が600mmのドラムに巻取った。
【0042】
2週間後に得られたスペーサを使用して、光ファイバを集合しケーブルを製造したが、巻癖による光ファイバ集合工程での異常トラブルはなく、従前のA−FRP線状物を用いた場合と比較して円滑に製造できた。
なお、A−FRP線状物の製造とスペーサの製造は、勿論直結して行うことができる。
【0043】
実施例2.
比表面積が0.195m2/gのアラミド繊維(東レ・デュポン製「ケブラー」49、2840デニール/1333フィラメント/タイプ989)を使用した以外は実施例1と同様にしてA−FRP線状物を得た。
【0044】
加熱処理した後に得られたアラミド繊維の油剤付着量は0.05wt%、結晶サイズは63Åであり、得られたA−FRP線状物の最小曲げ直径、巻癖を表1にまとめて示す。
【0045】
実施例3.
槽内温度を380℃とし熱処理時間を10秒間とした以外は実施例1と同様にしてA−FRP線状物を得た。
【0046】
加熱処理した後に得られたアラミド繊維の油剤付着量は0wt%、結晶サイズは66Åであり、得られたA−FRP線状物の最小曲げ直径、巻癖を表1にまとめて示す。
【0047】
実施例4.
実施例1に使用したもの同一のアラミド繊維(東レ・デュポン(株)製 「ケブラー」49)を案内板に介した後、ヒータ板への接触式加熱により430℃で5秒間熱処理したこと以外は実施例1と同様にしてA−FRP線状物を得た。
【0048】
加熱処理した後に得られたアラミド繊維の油剤付着量は0wt%、結晶サイズは69Åであり、得られたA−FRP線状物の最小曲げ直径、巻癖を表1にまとめて示す。
【0049】
比較例1.
槽内温度250℃で20秒間熱処理したこと以外は実施例1と同様にしてA−FRP線状物を得た。
【0050】
加熱処理した後に得られたアラミド繊維の油剤付着量は0.2wt%、結晶サイズは58Åであり、得られたA−FRP線状物の最小曲げ直径、巻癖を表1にまとめて示す。
【0051】
比較例2.
ビニルエステル樹脂を含浸する前のアラミド繊維の加熱処理を行わなかった以外は実施例1と同様にしてA−FRP線状物を得た。
【0052】
樹脂含浸前のアラミド繊維の油剤付着量は0.3wt%、結晶サイズは56Åであり、得られたA−FRP線状物について、最小曲げ直径、巻癖を表1にまとめて示す。
【0053】
比較例3.
油剤無添加のアラミド繊維(東レ・デュポン(株)製 ケブラー49:1420デニール品)を使用してA−FRP線状物の製造を試みたが、繊維ガイド等、工程上で単糸切れが多発しA−FRP線状物を得ることができなかった。
【0054】
以上の実施例および比較例の加熱条件などの内容を以下の表にまとめて示している。
【0055】
【表】
【0056】
【発明の効果】
以上、実施例および比較例で詳細に説明したように、本発明では、加熱処理槽を設け300℃以上の温度で加熱処理することにより、アラミド繊維に付着している油剤を除去し、その付着量を0.15wt%以下に減少させる。
【0057】
これによりアラミド繊維とマトリックス樹脂の界面における濡れ性が良くなり、最小曲げ直径及び巻癖の曲げ性能が向上したA−FRP線状物を得ることができる。
【0058】
なお、始めから油剤添加なしのアラミド繊維での製造を試みたが、クリールや案内板等のガイド類で擦過等により繊維の単糸切れが頻発するので、長尺のA−FRPを安定して得ることができない。
【0059】
前述の曲げ性能の向上したA−FRP線状物を光ファイバケーブル用スペーサの抗張力体とすれば、スペーサとしてドラムに巻取後、使用迄の巻癖が小さいスペーサを得ることができ、光ファイバの集合工程でスペーサの巻癖変形等によるトラブルの発生を抑えられる。
【0060】
さらに、光ファイバケーブルとしても、A−FRP線状物を抗張力体とすることによるケーブルの巻癖を小さくでき、ケーブルの布設工事における問題を解消できる。
【0061】
また、より好適な実施の態様として、比表面積が0.2m2/g以上のアラミド繊維を使用すると、繊維とマトリックス樹脂との接着面積が多くなって、補強効果が向上するためか、曲げ特性がより向上したA−FRP線状物が得られ、前記同様の効果が認められる。
【0062】
さらに、当該加熱処理によリアラミド繊維の(1,1,0)面の結晶サイズを60Å以上に成長させることによりアラミド繊維のクリープ性能を向上させることができ、A−FRP線状物を曲げた場合に生じる線状物の外側即ち引張側のアラミド繊維のクリープ伸びを少なくできるため、最小曲げ直径及び巻癖で評価される曲げ性能を向上したA−FRPを得ることができ、これを抗張力体とした光ファイバケーブル用スペーサを得ることができる。
【0063】
またさらに、本発明に関わるA−FRP線状物は、最小曲げ直径が小さく、ボビン巻き付けによる巻癖も小さくなっているので、光ファイバケーブルの抗張力体に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアラミド繊維強化硬化性樹脂線状物の説明図である。
【図2】本発明のアラミド繊維強化硬化性樹脂線状物の製造工程の説明図である。
【図3】本発明のアラミド繊維強化硬化性樹脂線状物を抗張力体とする光ファイバケーブル用スペーサの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 A−FRP線状物
11 アラミド繊維
12 マトリックス樹脂
13 一次被覆層
15 抗張力体
20 クリール
21 案内板
22 加熱処理槽
23 含浸槽
24 絞りノズル
25 クロスヘッド
27 加熱硬化槽
28 引取機
29 ドラム
30 光ケーブル用スペーサ
31 予備被覆層
32 螺旋溝
33 スペーサ本体被覆
Claims (2)
- 光ファイバケーブル用スペーサの抗張力体に用いる線状物の製造方法において、
補強用アラミド繊維を所定本数準備し、
これを300℃以上に加熱処理した後、未硬化状の硬化性樹脂を含浸し、次いで絞りノズルで所定形状に成形した後、もしくは絞り成形しつつ含浸した樹脂を硬化する繊維強化硬化性樹脂線状物の製造方法であって、
前記アラミド繊維は、前記加熱処理により、前記未硬化状の硬化性樹脂に含浸する直前の油剤の付着量を0.15重量%以下にすることを特徴とする繊維強化硬化性樹脂線状物の製造方法。 - 前記硬化性樹脂が熱硬化性樹脂であり、未硬化状の熱硬化性樹脂を含浸し、次いで所定形状に絞り成形した後、その外周を溶融状の熱可塑性樹脂で継目なく被覆し、直ちに、外周の熱可塑性樹脂を冷却した後、加熱硬化槽に導いて内部の含浸樹脂を硬化することを特徴とする請求項2記載のアラミド繊維強化硬化性樹脂線状物の製造方法。
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