JP4281093B2 - 間柱用配線システム - Google Patents

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Description

本発明は、たとえばマンションの間仕切り壁等に使用されている間柱に、配線用ボックス類や配線ケーブル、あるいは配線用保護管などを装着するのに好適な間柱用配線システムに関する。
電気工事において、間柱部に装着される配線具類として、スイッチボックス等の配線用ボックス、低圧屋内配線(VVFケーブル)や弱電流電線(LAN,TV共聴)等のケーブル類、これらのケーブルを保護する保護管類がある。そして各配線具類を間柱に装着するために、それぞれの配線具類に適した施工手段や支持具等が提供されている。
たとえば、配線用ボックスを装着する際に、ボックスを間柱にタッピンねじで直接固定する施工手段や、間柱相互に全ねじを水平に架設し、この全ねじに金具で固定する施工手段、あるいは、間柱の側面に平面略L字形状を成した帯状支持金具を取り付け、この帯状支持金具の前面に固定金具を介してボックスを固定する手段などがある。現状では、帯状支持金具の使用が一般的であるが、マンション等で使用されるスイッチボックスなどは規格外ということもあり、スイッチボックスに予め設けられている取り付け用のボルト孔の配置がメーカーごとにまちまちになっている。そのため、各メーカーのスイッチボックスに対応する取付け具等は、メーカーごとに異なっていた。
たとえば、特許文献1に示す配線用ボックス間柱固定金具のように、メーカーを問わずに配線用ボックスを固定できるようにした取付け具も提案されている。この取付け具は、帯状支持金具の長孔に皿ビスを貫通させて配線用ボックス側に配した袋ナットにねじ止めすることで、帯状支持金具に配線用ボックスを固定する取付け具である。このように、帯状支持金具の長孔を利用することで、メーカーを問わずに配線用ボックスを固定できる構造になっている。ところが、皿ビスや袋ナットを使用した固定手段は、取り付け作業の効率が悪い上に、配線用ボックス1個の取付け作業に2ヶ所も固定する必要があることから、この取付け具は配線用ボックスの装着に多くの手間を要するものであった。
そこで、特許文献2に記載された配線用ボックス間柱固定金具も提案されている。この固定金具では、配線用ボックスを取り付ける際の作業効率を高めるために提案された取付け具を使用するもので、帯状支持金具に固定板をスライド自在に装着し、該固定板と配線用ボックスとを1本のタッピンねじで固定できるように改良した取付け具が記載されている。
また、帯状支持金具に固定して使用するスイッチボックスは、深さ36mmと27mmの2種類が主流になっている。これらのスイッチボックスを間柱に取り付ける際に、スイッチボックスの開口面を間仕切壁の壁面に合わせて位置調整を行うので、スイッチボックスの深さに合わせた帯状支持金具を選定する必要がある。そのため、どのような深さのボックスにも対応できるように、間柱取り付け用のゲージ具が特許文献3に記載されている。このゲージ具は、深さの異なる各ボックスの深さに合わせた間隔を予めゲージに設けておき、装着するボックスの間隔を選択して間柱に罫書きを施すことで、ボックスの取り付け位置を調整するものである。
一方、間柱に、ケーブル類や保護管類を固定するには、これらケーブル類や保護管類を挟着保持する専用の取付け具を間柱に装着して固定する手段や、図19に示すごとく、間柱P相互に全ねじTを水平に架設し、この全ねじTに結束帯等を絡めてケーブル類や配線用保護管R類を固定する手段が一般的である。
特開2004−135395号公報 特開2004−80961号公報 特許3614601号公報
ところが、特許文献2に示された配線用ボックス間柱固定金具では、配線用ボックスを取り付ける作業効率を高めても、取り付けできる配線用ボックスが一種類に限定される不都合があった。すなわち、特許文献2によると、配線用ボックスにねじ止めするタッピンねじは1本でも、このねじ止め位置に隣接する他のねじ孔に係合する係合突起を前記固定板に突設し、この係合突起とタッピンねじとの2ヶ所で配線用ボックスを固定する構造になっている。したがって、この間柱固定金具で取り付け可能な配線用ボックスは、これら係合突起とタッピンねじとの間隔が一致する配線用ボックスに限られるものである。
また、特許文献3に示されるゲージを使用した取り付け方法では、間柱の側面に装着位置を合わせて罫書く作業が必要なため、このゲージの位置合わせ作業や罫書き作業に多くの手間を要するものである。しかも、作業者がこのゲージや罫書き用具を常に携帯しなければならない不都合もある。
一方、間柱に直接装着する専用の取付け具を用い、この取付け具にケーブル類や保護管類を挟着保持する手段によると、専用の取付け具で保持可能なケーブル等の数が数本に限られてしまうことになる。また、図19に示す如く、間柱P相互に全ねじTを架設し、この全ねじTにケーブル類や配線用保護管R類を結束帯等で固定する手段によると、間柱P相互に全ねじTを架設する作業の作業効率が悪く、しかも、全ねじTに結束帯等を絡めてケーブル類や保護管類を1本ずつ固定するために多くの手間がかかるものであった。
そこで本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、間仕切り壁等を構築する間柱に配線用ボックスやケーブル類、保護管類を自由に選択して固定することが可能になり、しかも、配線用ボックスをビス1本で簡単に固定できる間柱用配線システムの提供を目的とする。
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、間柱Pに、配線用ボックスQ、配線用保護管R、配線ケーブルSからなる配線具類を選択自在に装着する間柱用配線システムにおいて、間柱P側面に固定する帯状支持金具10と、該帯状支持金具10に着脱自在に装着されて配線具類を帯状支持金具10に固定する各種の取付け具とを設け、帯状支持金具10に開穿された長孔状の取付け孔12に各種の取付け具を選択自在に装着し、該取付け具に適応した配線具類を固定する間柱用配線システムにおいて、前記帯状支持金具10は、長孔状の取付け孔12が長手方向に沿って開穿され、該取付け孔12の前面に前記配線具類を選択自在に装着する略帯板状の支持アーム11と、該支持アーム11の端部から屈曲延長されて前記間柱側面にビス止めされ、支持アーム11を略水平に固定する板状の固定部15とから成り、該固定部15の幅を変更する屈曲部16を固定部15に形成し、前記間柱Pに装着する支持アーム11の水平方向の位置を調整するように設けたことにある。
第3の手段の取付け具は前記配線用ボックスQを固定するボックス取付け具20として設けられ、前記支持アーム11の長手両側縁に沿ってスライドする一対のスライド部21と、前記取付け孔12の位置に沿って移動する支持板22とを有し、該支持板22に、配線用ボックスQのねじ孔に挿入する支持突起23を突設すると共に、配線用ボックスQのねじ孔に挿通するタッピンねじから成る止着用ビス25をねじ止めする長孔状のビス用孔24を開穿し、支持アーム11の裏側に配したボックス取付け具20にて支持アーム11の前面に配線用ボックスQを固定するように設けている。
第4の手段の取付け具は、配線用保護管Rを固定する保護管取付け具30として設けられ、配線用保護管Rの側面を挟着保持する保持体31と、前記支持アーム11の取付け孔12に挿入して固定する固定体32とから成り、該固定体32に、取付け孔12に挿入後回転させることで取付け孔12に係止する回転軸部32Aと係止板32Bとを設けたものである。
第5の手段の取付け具は、前記取付け具は、配線ケーブルSを装着するケーブル取付け具40として設けられ、配線ケーブルSの側面を挟着して複数本の配線ケーブルSを保持する保持体41と、前記支持アーム11の取付け孔12に挿入して固定する固定体42とから成り、該固定体42に、取付け孔12に挿入後回転させることで取付け孔12に係止する回転軸部42Aと係止板42Bとを設けたことを課題解消のための手段とする。
本発明の請求項1によると、間柱P側面に固定する帯状支持金具10と、該帯状支持金具10に着脱自在に装着されて配線具類を帯状支持金具10に固定する各種の取付け具とを設け、帯状支持金具10に開穿された長孔状の取付け孔12に各種の取付け具を選択自在に装着し、該取付け具に適応した配線具類を固定することで、間柱Pに、配線用ボックスやケーブル類、保護管類から成る配線具類の中から自由に選択して固定することが可能になった。
また、前記帯状支持金具10は、長孔状の取付け孔12が長手方向に沿って開穿された略帯板状の支持アーム11と、前記間柱側面にビス止めし、支持アーム11を略水平に固定する板状の固定部15とから成り、固定部15の幅を変更する屈曲部16を固定部15に形成し、前記間柱Pに装着する支持アーム11の固定位置を調整するように設けているので、例えば深さの異なるスイッチボックスでも、同じ帯状支持金具10を使用して簡単に固定することができる。
請求項2に記載のボックス取付け具20によると、前記支持アーム11の長手両側縁に沿ってスライドする一対のスライド部21と、前記取付け孔12の位置に沿って移動する支持板22と、を有し、該支持板22に、配線用ボックスQのねじ孔に挿入する支持突起23を突設すると共に、配線用ボックスQのねじ孔に挿通するタッピンねじから成る止着用ビス25をねじ止めする長孔状のビス用孔24を開穿し、支持アーム11の裏側に配したボックス取付け具20にて支持アーム11の前面に配線用ボックスQを固定するように設けているので、各メーカーでねじ孔相互の間隔が異なる配線用ボックスQでもビス1本で簡単に固定することができる。しかも、ボックス取付け具20は、支持アーム11の裏側から配線用ボックスQを固定するので、この支持アーム11前面に装着する配線用ボックスQの位置決めを正確に行うことが可能になる。また、長孔状のビス用孔24にタッピンねじから成る止着用ビス25をねじ込むだけで配線用ボックスQを固定することができる。しかも、長孔状のビス用孔24のどの位置にもねじ込むことができるため、配線用ボックスQに開穿されたねじ孔のピッチがどのような場合でも、固定することができる。更に、この長孔状のビス用孔24に沿ってボックス取付け具20の固定位置をスライド調整できるので、配線用ボックスQの位置調整が容易になる利点もある。
請求項3に記載の保護管取付け具30によると、配線用保護管Rの側面を挟着保持する保持体31と、前記支持アーム11の取付け孔12に挿入して固定する固定体32とから成り、該固定体32に、取付け孔12に挿入後回転させることで取付け孔12に係止する回転軸部32Aと係止板32Bとを設けたものであるから、帯状支持金具10に配線用保護管Rを簡単に固定することができる。
請求項4に記載のケーブル取付け具40によると、配線ケーブルSの側面を挟着して複数本の配線ケーブルSを保持する保持体41と、前記支持アーム11の取付け孔12に挿入して固定する固定体42とから成り、該固定体42に、取付け孔12に挿入後回転させることで取付け孔12に係止する回転軸部42Aと係止板42Bとを設けたものであるから、帯状支持金具10に複数の配線ケーブルSを簡単に固定することができるものである。
このように本発明によると、配線用ボックスやケーブル類、保護管類を自由に選択して間柱Pに固定することが可能になり、しかも、配線用ボックスの取付けに際してはビス1本で簡単に固定できるなどといった種々の効果を奏するものである。
本発明支持装置の最良の形態は、間柱P側面に固定する帯状支持金具10と、該帯状支持金具10に着脱自在に装着されて配線具類を帯状支持金具10に固定する各種の取付け具とを設ける。帯状支持金具10に開穿された長孔状の取付け孔12に各種の取付け具を選択自在に装着し、該取付け具に適応した配線具類を固定する。支持アーム11に、長孔状の取付け孔12を長手方向に沿って開穿する。該支持アーム11の端部から屈曲延長されて前記間柱側面にビス止めされ、支持アーム11を略水平に固定する板状の固定部15を設ける。該固定部15の幅を変更する屈曲部16を固定部15に形成し、前記間柱Pに対する支持アーム11の固定着位置を調整するように設ける。各種の取付け具として、配線用ボックスQを固定するボックス取付け具20と、配線用保護管Rを固定する保護管取付け具30と、配線ケーブルSを固定するケーブル取付け具40とを設け、支持アーム11に選択自在に固定することで、当初の目的を達成するものである。
以下、本発明の一実施例を説明する。本発明システムは、配線用ボックスQや配線用保護管R、配線ケーブルSなどの配線具類を、間柱Pに選択自在に装着するシステムとして設けられている。すなわち、間柱P側面に固定する帯状支持金具10と、該帯状支持金具10に着脱自在に装着されるボックス取付け具20や保護管取付け具30、ケーブル取付け具40から成る各種取付け具を選択することによって、各種の配線具類を装着するものである。
帯状支持金具10は、支持アーム11と固定部15とで構成されている(図1参照)。そして、支持アーム11の長手方向に沿って長孔状の取付け孔12を開穿する。この取付け孔12に各種の取付け具を固定し、支持アーム11の前面に前記配線具類を選択自在に装着するものである。更に支持アーム11の長手方向に沿った上下の側縁部を後方に屈曲して屈曲側縁部11Aを形成している。この屈曲側縁部11Aによると、後述するボックス取付け具20をスライド装着する際の作業性を高め、支持アーム11の強度を高める効果もある。
固定部15は、前記間柱P側面に固定用ビス14でビス止めされる板状の部材であり、支持アーム11の端部から屈曲延長されている。この固定部15に、固定部15の幅を変更する屈曲部16を形成している。すなわち、配線用ボックスQの開口部が壁面に位置するように設置するために、通常、この配線用ボックスQの深さに固定部15の幅をそろえている(図5照)。図示のように、固定部15の一端部を間柱Pの壁面の位置に位置あわせすると、支持アーム11に装着した配線用ボックスQの開口部の位置が壁面の位置に設置されるものである。
装着する配線用ボックスQの深さが変化すると、配線用ボックスQの開口部の位置が壁面の位置からずれることになる。そこで、本発明では、配線用ボックスQの深さの変化に対応すべく、固定部15に屈曲部16を形成して固定部15の幅を変更可能にしたものである。図示例では、深さ36mmと27mmとの2種類のスイッチボックスに対応できるように屈曲部16を設けている。すなわち、屈曲部16を屈曲しない状態で使用すると、深さ36mmのスイッチボックスに適合し(図5参照)、屈曲部16を屈曲して使用すると、深さ27mmのスイッチボックスに適合して間柱Pで構成する壁面の位置にスイッチボックスの開口部が配置されるものである(図6参照)。また、この屈曲部16の形成位置を変えることで、他の深さの配線用ボックスQに対応させることも可能であり、屈曲部16を増加することで3種類以上の深さに適応できるようにすることも可能である。図示の屈曲部16は屈曲線に沿って長孔状に開穿したものであるが(図1参照)、屈曲部16を肉薄状に形成するなど、屈曲手段は適宜変更することができる。
図2に示す取付け具は、配線用ボックスQを固定するボックス取付け具20として設けられている。このボックス取付け具20は、スライド部21と支持板22にて構成する。スライド部21は、前記支持アーム11の屈曲側縁部11Aに沿ってスライドする一対の部材であり(図3参照)、支持アーム11におけるボックス取付け具20の位置をスライド調整する。図示のスライド部21は、屈曲側縁部11Aに後方から係止する略鉤形状を成している。このようなスライド部21によると、屈曲側縁部11Aへの装着作業が容易になり、しかも、スライド部21が支持アーム11の板面より前方に突出していないので、配線用ボックスQを装着する際に、このスライド部21が妨げにならずに済む(図2、図5参照)。
このスライド部21間に支持板22が形成されている。この支持板22は取付け孔12の位置に配されており、前記支持アーム11の屈曲側縁部11A間に嵌合する形状を成している(図4参照)。そして、この支持板22に、支持突起23とビス用孔24とを設けている。支持突起23は配線用ボックスQのねじ孔に挿入する部材で支持板22から取付け孔12を通して配線用ボックスQ方向に突出する(図5参照)。
ビス用孔24は、配線用ボックスQに挿通する止着用ビス25をねじ止めする長孔状の孔で、配線用ボックスQの開口部側から配線用ボックスQのねじ孔Q1に挿通した止着用ビス25をねじ止めする(図4参照)。このとき、止着用ビス25としてタッピンねじを使用する。支持突起23を配線用ボックスQのねじ孔Q1に挿入した時点で、このタッピンねじを他のねじ孔Q1に挿入し、ビス用孔24に締付けることで、メーカーによって異なるねじ孔相互の間隔に適応させることが可能になる(図5参照)。
このように、ボックス取付け具20を支持アーム11の裏側に配し、止着用ビス25と支持突起23とで配線用ボックスQを支持アーム11の前面に固定するものである(図5参照)。また、配線用ボックスQを固定した後に、止着用ビス25を緩めることで、支持アーム11に沿ってボックス取付け具20をスライド移動し、配線用ボックスQの水平位置を調整することも可能である。
図7乃至図12に示す取り付け具は、配線用保護管Rを固定する保護管取付け具30として設けられている。この保護管取付け具30は、保持体31と固定体32とで構成する(図7参照)。保持体31は、配線用保護管Rの側面を挟着保持する部材である。図示例では、支持アーム11の板面に当接する当接板31Aと、この当接板31Aの前面に一体に形成された一対の挟持片31Bとを設けている(図8参照)。また、当接板31Aには、支持アーム11の取付け孔12に挿入して係止せしめる係止突起31Cを突設してあり、使用時の保護管取付け具30の回転を防止し、強固な固定力が得られるようにしている。
一方、固定体32は、支持アーム11の取付け孔12に挿入して固定する部材であり、当接板31Aの後面に突設する回転軸部32Aと、支持アーム11の後面に係止する係止板32Bとから成る(図9参照)。そして、この固定体32を支持アーム11の取付け孔12に挿入後、保護管取付け具30を90度回転させると(図11参照)、係止板32Bと当接板31Aとが取付け孔12を介して支持アーム11を挟持するものである(図7参照)。支持アーム11に固定した保護管取付け具30の保持体31には、配線用保護管Rをワンタッチで装着することができる。尚、図示の保護管取付け具30の回転軸部32Aに、ビス止め孔33を開穿してあり(図10参照)、間柱Pに固定ビス50で直接固定することも可能である(図12参照)。
図13乃至図18に示す取付け具は、配線ケーブルSを装着するケーブル取付け具40として設けられている。このケーブル取付け具40は、保持体41と固定体42とで構成する(図13参照)。保持体41は、配線ケーブルSの側面を挟着して配線ケーブルSを保持する部材で、図示例では、支持アーム11の板面に当接する当接板41Aと、この当接板41Aの前面に一体に形成された二対の挟持片41Bとを設けている(図14参照)。また、当接板41Aには、支持アーム11の取付け孔12に挿入して係止せしめる係止突起41Cを突設してあり、使用時のケーブル取付け具40の回転を防止し、強固な固定力が得られるようにしている。
一方、固定体42は、支持アーム11の取付け孔12に挿入して固定する部材であり、当接板41Aの後面に突設する回転軸部42Aと、支持アーム11の後面に係止する係止板42Bとから成る(図15参照)。そして、この固定体42を支持アーム11の取付け孔12に挿入後、ケーブル取付け具40を90度回転させると(図17参照)、係止板42Bと当接板41Aとが取付け孔12を介して支持アーム11を挟持するものである(図13参照)。支持アーム11に固定したケーブル取付け具40の保持体41には、配線ケーブルSをワンタッチで装着することができる。尚、図示のケーブル取付け具40の回転軸部42Aに、ビス止め孔43を開穿してあり(図16参照)、間柱Pに固定ビス50で直接固定することも可能である(図18参照)。
尚、本発明は、図示例に限定されるものではなく、帯状支持金具10やボックス取付け具20、保護管取付け具30、ケーブル取付け具40等の各構成部品の寸法や形状等の設計変更、および材質の変更など任意に行えるものであり、本発明の要旨を変更しない範囲において自由に変更できるものである。
本発明の帯状支持金具を示す使用斜視図である。 本発明のボックス取付け具を示す使用斜視図である。 本発明のボックス取付け具を示す側面図である。 本発明のボックス取付け具に配線用ボックスを装着する分解斜視図である。 本発明のボックス取付け具に配線用ボックスを装着した平断面図である。 帯状支持金具の他の使用状態を示し(イ)は斜視図、(ロ)は平面図である。 本発明の保護管取付け具を示す使用斜視図である。 本発明の保護管取付け具を示す平面図である。 本発明の保護管取付け具を示す側面図である。 図8に示す矢視X−X線断面図である。 本発明の保護管取付け具の装着過程を示す斜視図である。 本発明の保護管取付け具の他の装着例を示す斜視図である。 本発明のケーブル取付け具を示す使用斜視図である。 本発明のケーブル取付け具を示す平面図である。 本発明のケーブル取付け具を示す背面図である。 図14に示す矢視X−X線断面図である。 本発明のケーブル取付け具の装着過程を示す斜視図である。 本発明のケーブル取付け具の他の装着例を示す斜視図である。 従来の施工例を示す斜視図である。
符号の説明
P 間柱
Q 配線用ボックス
R 配線用保護管
S 配線ケーブル
T 長ボルト
10 帯状支持金具
11 支持アーム
12 取付け孔
13 スライド部
14 固定用ビス
15 固定部
16 屈曲部
20 ボックス取付け具
21 スライド部
22 支持板
23 支持突起
24 ビス用孔
25 止着用ビス
30 保護管取付け具
31 保持体
31A 当接板
31B 挟持片
31C 係止突起
32 固定体
32A 回転軸部
32B 係止板
33 ビス止め孔
40 ケーブル取付け具
41 保持体
41A 当接板
41B 挟持片
41C 係止突起
42 固定体
42A 回転軸部
42B 係止板
50 固定ビス

Claims (4)

  1. 間柱に、配線用ボックス、配線用保護管、配線ケーブルからなる配線具類を選択自在に装着する間柱用配線システムにおいて、間柱側面に固定する帯状支持金具と、該帯状支持金具に着脱自在に装着され前記配線具類を帯状支持金具に固定する各種の取付け具とを設け、帯状支持金具に開穿された長孔状の取付け孔に各種の取付け具を選択自在に装着し、該取付け具に適応した配線具類を固定する間柱用配線システムにおいて、前記帯状支持金具は、長孔状の取付け孔が長手方向に沿って開穿された板面に前記配線具類を選択自在に装着する略帯板状の支持アームと、該支持アームの端部から屈曲延長されて前記間柱側面にビス止めされ該支持アームを略水平に固定する板状の固定部とから成り、該固定部の幅を変更する屈曲部を固定部に形成し、前記間柱に装着する支持アームの固定位置を調整するように設けたことを特徴とする間柱用配線システム。
  2. 前記取付け具は、前記配線用ボックスを固定するボックス取付け具として設けられ、前記支持アームの長手両側縁に沿ってスライドする一対のスライド部と、前記取付け孔の位置に沿って移動する支持板とを有し、該支持板に、配線用ボックスのねじ孔に挿入する支持突起を突設すると共に、配線用ボックスのねじ孔に挿通するタッピンねじから成る止着用ビスをねじ止めする長孔状のビス用孔を開穿し、支持アームの裏側に配したボックス取付け具にて支持アームの前面に配線用ボックスを固定するように設けた請求項1記載の間柱用配線システム。
  3. 前記取付け具は、配線用保護管を固定する保護管取付け具として設けられ、配線用保護管の側面を挟着保持する保持体と、前記支持アームの取付け孔に挿入して固定する固定体とから成り、該固定体に、取付け孔に挿入後回転させることで取付け孔に係止する回転軸部と係止板とを設けた請求項1記載の間柱用配線システム。
  4. 前記取付け具は、配線ケーブルを装着するケーブル取付け具として設けられ、配線ケーブルの側面を挟着して複数本の配線ケーブルを保持する保持体と、前記支持アームの取付け孔に挿入して固定する固定体とから成り、該固定体に、取付け孔に挿入後回転させることで取付け孔に係止する回転軸部と係止板とを設けた請求項1記載の間柱用配線システム。
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