上記実施形態について詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る管理プログラムについて、図1乃至図18を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に係る記録装置及びデータ管理装置の構成を模式的に示す図である。また、図2乃至図5は、データ管理装置の他の構成を模式的に示す図であり、図6は、データ管理装置の手段を示すブロック図である。また、図7は、記録装置を用いた記録媒体の作成手順を示すフローチャート図であり、図8は、データ管理装置を用いた画像データの保存手順を示すフローチャート図であり、図9は、データ管理装置を用いた画像データの削除手順を示すフローチャート図である。また、図10乃至図13は、データの記録構造を示す図、図14は、記録媒体におけるデータの記録領域を示す図、図15は記録媒体(CD−R)の構造を模式的に示す図である。また、図16乃至図18は、データ管理装置の表示手段に表示される画面構成例を示す図である。
図1に示すように、本実施例のシステムは、記録媒体9を作成する記録装置1と、該記録媒体9に記録された画像データを保存、管理し、また、削除するデータ管理装置10とからなり、記録装置1は、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、SDメモリーカード、マルチメディアカードなどの記録媒体(以下、メディア8と呼ぶ。)を装填するメディア装填部2、デジタルカメラ7(デジタルスチルカメラ及びデジタルムービーカメラの双方を含む。)やカメラ付き携帯電話機7a等の撮影機器を有線又は無線、赤外線等によって接続するための機器接続部3、インターネット等の通信ネットワーク15を介してサーバ16から画像データなどをダウンロードするネットワーク接続部等の入力制御手段と、メディア8やデジタルカメラ7から読み取った、又はサーバ16からダウンロードした画像データやDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機などで再生可能な形式に変換された画像データなどが記録されるCD−R/RWやDVD±R/RW、DVD−RAM、Blu−rayディスク等の記録媒体9を装填する記録媒体装填部4と、ボタン、キーボード、マウス等の操作部6及びLCD、CRT等の表示部5(図では操作部6と表示部5とを兼ね備えるタッチパネルを示している。)とを備えている。
また、データ管理装置10は、少なくとも、記録媒体9を装填する記録媒体装填部14と画像データを保存する記録手段(内部のハードディスク11としてもよいし、外付けされたハードディスクやデータ管理装置10にネットワーク接続されたホームサーバやwebサーバなどとしてもよい。)とを備えている。このデータ管理装置10の手段をブロック図で示すと図6に示すようになる。すなわち、記録媒体装填部14に装填された記録媒体9から画像データや識別情報を読み取る入力制御手段17と、ハードディスク11などの記録手段に画像データを記録したり、記録手段から画像データを削除する記録/削除制御手段18と、所定の単位(記録媒体9単位又は画像データの種別単位)で画像データが分類され、所定の単位の画像データの削除を指示するボタンを備えた画面を表示するモニタ等の表示手段12と、キーボード、マウス等の操作手段13とを備えている。
なお、上記各手段はデータ管理装置10にハードウェアとして構成されていてもよいし、コンピュータを、少なくとも、記録/削除制御手段18として機能させる管理プログラムとして構成し、該管理プログラムをデータ管理装置10にインストールして実行する構成としてもよい。また、図1ではデータ管理装置10としてパーソナルコンピュータを用いる場合を示しているが、データ管理装置10の形態も任意であり、例えば、図2に示すように専用のセットトップボックスとしたり、図3に示すようにポータブルライターとしたり、図4に示すように演算処理手段を備えるHDDレコーダやDVDレコーダ、ゲーム機としたり、図5に示すように、演算処理手段を備えるカーナビゲーション装置などとすることもできる。
以下、データ管理装置10を用いて画像データを削除する手順について説明するが、その前に、発明の理解を容易にするために、記録装置1を用いて記録媒体9を作成する手順及び記録媒体9に記録された画像データをデータ管理装置10に保存する手順について説明する。まず、上記構成の記録装置1を用いて記録媒体9を作成する手順について、図7のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS101で、記録装置1のメディア装填部2にメディア8を装填、又は、機器接続部3にデジタルカメラ7やカメラ付き携帯電話機7aを接続、又はネットワーク接続部を通信ネットワーク15に接続すると共に、記録媒体装填部4に記録媒体9を装填する。なお、記録媒体9はデータが記録されていないものを用いてもよいし、管理プログラムやスライドショープログラムなどの他のプログラム、音楽データなどが予め記録された記録媒体をユーザが購入する構成としてもよい。次に、ステップS102で、デジタルカメラ7やメディア8に記録された画像データ(静止画像データや動画データ、画像情報を含むデータなどを総称して画像データと呼ぶ。)やサーバ16に記録された画像データを読み取り、必要に応じて、表示部5や操作部6を用いて記録媒体9に記録する画像データを選択する。
次に、ステップS103で、必要に応じて、画像データを音楽付きスライドショーとして再生するためのBGMとして利用する音楽データをメディア8やサーバ16、記録装置1の記憶手段などから読み取る。この音楽データはユーザが選択してもよいし、予めデフォルトとして設定された音楽データを用いてもよい。
次に、ステップS104で、必要に応じて、読み取った画像データのデータサイズを縮小したサムネイル画像データやスクリーンネイル画像データなどの縮小画像データを作成する。この縮小画像データは入力した画像データよりもデータサイズが小さいものであればよく、例えば、画素数を減縮した画像データや色数、色再現域を減縮した画像データなどとすることができる。
次に、ステップS105で、必要に応じて、読み取った画像データをDVDプレーヤやDVDレコーダ、HDDレコーダ、ゲーム機等の画像再生機器で読み取り可能な動画データ(Video−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式などのデータ)に変換する。なお、画像データから動画データを作成する方法は特に限定されないが、例えば、静止画像データをスライドショーのように表示する場合は、静止画像データにスライド表示の時間分の差分0のデータを付加して動画データを生成したり、静止画像データにスライドショープログラムで設定されたスライド効果に基づく差分データを付加して動画データを生成すればよい。
次に、入力された画像データや作成された縮小画像データ、変換された動画データを記録媒体9に記録するが、その際、任意の記録媒体9に対してデータの記録ができるようにしてもよいし、正規に作成された記録媒体9に対してのみデータの記録を許可するようにしてもよい。後者の場合は、例えば、ステップS106で、記憶手段に予め記憶された位置情報(例えば、物理アドレス)を参照して、該位置に予め特定の識別情報が書き込まれているか否かを判断し、識別情報が書き込まれている場合にのみデータの記録を開始する構成とすることができる。
その場合、上記識別情報は不正なデータの記録を防止するために設けるものであるため、識別情報の記録場所や中身が容易に知られてしまうと識別情報自体もコピーされてしまい、不正なデータの記録を防止することができなくなってしまうため、識別情報の少なくとも一部はコンピュータのOSではアクセスできない領域(すなわち、論理アドレス領域外)、具体的にはディスク型記録媒体の論理アドレス領域の内側の領域に書き込まれていることが好ましい。
ここで、一般的な記録媒体9の構造について、図15を参照して説明すると、CD-Rは、ポリカーボネート基板100上に、シアニン、フタロシアニン、アゾなどの有機色素層101と銀などの反射層102と保護層103とが積層されて形成され、有機色素層101に所定のパワーのレーザ光を当てて色素を分解して基板を変形させることでピットを形成し、情報の記録を行っているが、レーザパワーは、レーザ光を照射するレーザヘッドの方式や使用する有機色素層101の種類に応じて最適な値が異なるため、情報の書き込み、読み出しを確実に行うためにはCD-Rがどのような色素を用いて製作されているかをドライブ側が認識する必要がある。そこで、CD−Rに用いる色素の種別やCD-Rを製作するメーカの名称などの情報を記録媒体9の製造段階でその最内周に書き込み、その情報をドライブのファームウェアが読み取り、ファームウェアが独自にレーザヘッドを制御してレーザパワーの調整を行っている。このようにディスクの最内周の領域はCD-Rの素性に関する情報を記録する領域として使用され、通常、OSではアクセスすることができない領域であることから、この領域(論理アドレス領域外)に記録媒体9の識別情報を書き込むことにより、識別情報自体がコピーされないようにすることができる。
なお、識別情報の具体的な構成は任意であるが、上記したように記録媒体9の論理アドレス領域外にはメーカの名称が予め記録されていることから、このメーカの名称と記録媒体9に対して付与される番号とを識別情報として用いることにより、記録媒体9が正規に作成されたものか否かを簡単かつ確実に識別することができる。
そして、識別情報が書き込まれている記録媒体9にデータを記録するが、画像再生機器ではデータを読み込むことができる記録領域が限定されるため、ステップS107で、変換された動画データや関連付けファイル等(以下、これらを総称して画像再生機器用データ群と呼ぶ。)を予め設けた書き込み用の所定のフォルダに転送した後、該フォルダから画像再生機器用データ群を読み出して、記録媒体9の論理アドレス領域の内側に記録する。その後、ステップS108で、コンピュータ機器用のデータの記録を行う前に、画像再生機器で使用可能なデータの領域を区分するために一旦セッションをクローズする。
次に、ステップS109で、画像データと必要に応じてスライドショープログラムなどのアプリケーションや設定ファイル、情報ファイル、音楽データなど(以下、これらを総称してコンピュータ機器用データ群と呼ぶ。)を予め設けた書き込み用の所定のフォルダに転送した後、該フォルダからコンピュータ機器用データ群を読み出して、記録媒体9に先に記録された画像再生機器用データ群の外側に記録して一連の書き込み処理を終了する。
上記手順で作成された記録媒体9には図14に示すように各種情報が記録され、ディスク型記録媒体9の最も内側の論理アドレス領域外には、必要に応じて所定の形式(好ましくはファイル形式でないデータ形式)の識別情報が記録され、その外側の論理アドレス領域の内側には、必要に応じて画像再生機器用データ群が記録され、更にその外側には画像データを含むコンピュータ機器データ群が記録される。
また、上記手順で作成された記録媒体9の記録構造は、例えば、図10に示すようになり、コンピュータ機器用データ群は、”PS_Roll”フォルダ内の画像データ、サムネイル画像データ、スクリーンネイル画像データなどの複数の種別の画像データ(画像データ群)と、記録媒体9に関する各種情報が記録された情報ファイル(info.txt)、”APPL”フォルダ内のスライドショープログラム、スライドショーの設定ファイル、自動起動ファイル(Autorun.inf)などの他のデータ群とで構成され、画像再生機器用データ群は、”VCD”フォルダ内の画像データをVideo−CD形式、DVD−Video形式、HDTV形式用データ等として関連付けるファイル、”SEGMENT”フォルダ内のTV画面に表示する画像データ、”MPEGAV”フォルダ内の動画データ、”DAT”フォルダ内のTV画面に静止画像データを表示するためのアプリケーションなどで構成される。また、上記情報ファイル(info.txt)には、例えば、記録媒体9の識別情報(記録媒体9の論理アドレス領域外に記録された識別情報と同じであっても異なっていてもよい)や記録媒体9のタイトル、撮影日時情報、記録媒体9に記録されている画像データ群(ロール)の数、各々の画像データ群の識別情報(ロールID)などが記録される。
上記画像データ群の記録構造は任意であるが、画像データ群をデータ管理装置10などにバックアップした場合における管理を容易にするために、予め定められたルールに従ってフォルダを構成し、そのフォルダにユニークな名称を付与することが好ましい。例えば、図10に示すように、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)の下位の階層にメディア8毎、機器毎、フィルム毎の画像データの格納場所を示すフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx、ここではRO030416001_12345601C001)を作成し、各々の要素を、YYMMDD:書き込み年月日を特定する数字、yyy:日毎のシーケンシャル番号、XXXXXX:ランダムなID番号、AA:メーカーコード(00〜ZZ)、B:ソフトウェア、機器の商品カテゴリー(0〜Z)、xxx:シーケンシャル番号などすることもできる。
次に、上記記録装置1で作成された記録媒体9に記録された画像データ群を、管理プログラムで保存、管理される領域に保存する手順について、図8のフローチャート図を参照して説明する。なお、ここでは画像データ群をデータ管理装置10のハードディスク11に保存、管理する場合について記載するが、画像データ群を保存、管理する領域は任意であり、データ管理装置10にネットワーク接続されたホームサーバやwebサーバなどに保存、管理してもよい。
まず、ステップS201で、記録媒体9をデータ管理装置10の記録媒体装填部14に装填すると、ステップS202で、入力制御手段17は、記録媒体9から画像データを読み取る。その際、記録媒体9に記録されている全ての画像データを読み取ってもよいし、記録媒体9に記録されている画像データの一部が既にデータ管理装置10に記録されている場合は、差分の画像データのみを読み取るようにしてもよい。次に、ステップS203で、読み出した画像データのファイルが破損していないかなどのファイルチェックを行い、その後、ステップS204で、記録/削除制御手段18を用いて、該画像データをハードディスク11などの記録先に記録する。
上記手順で保存された画像データの記録構造は任意であるが、画像データの管理を容易にするために、記録媒体9に図10に示すようなデータ構造で画像データが記録されている場合はそのデータ構造を維持して記録されることが好ましい。その場合、ハードディスク11における画像データの記録構造は図11に示すようになり、ハードディスク11の任意の記録位置に、画像データの格納場所を示すフォルダ(PS_Roll)が作成され、その下位の階層には、既に登録済みの画像データが保存、管理されているフォルダ(ROYYMMDDyyy_XXXXXXAABxxx)に加えて、新たに追加された画像データの格納場所を示すフォルダ(ここでは、RO030416001_12345601C001)が作成され、そのフォルダ内にオリジナルの画像データ(OR030416000001.jpg〜OR030416000010.jpg)が格納され、更に、サムネイル画像データの格納場所を示すフォルダ(THM)内にサムネイル画像データ(TH030416000001.jpg〜TH030416000010.jpg)、スクリーンネイル画像データの格納場所を示すフォルダ(SCREEN)内にスクリーンネイル画像データ(SC030416000001.jpg〜SC030416000010.jpg)が格納され、また、記録媒体9に関する各種情報が記録された情報ファイル(info.txt)も格納される。また、PS_Rollフォルダの上位の階層に、移住してきた画像データの格納場所を示すフォルダ(PSYYMMDDyyy_XXXXXXAAB:YYMMDD、yyy、XXXXXX、AA、Bの意味は上記と同様)などを作成してもよい。
次に、ステップS205で、ハードディスク11に保存、管理されている画像データを明確にするために、情報ファイルに記述した情報をデータベースとして登録する。このデータベースの内容は特に限定されないが、例えば、アルバム情報が記述されたアルバムテーブル、各々の画像データ群(ロール)の情報が記述されたロールテーブル、各々の画像データの情報が記述されたファイルテーブル、exif形式の画像データの情報が記述されたexifテーブルなどで構成することができる。
また、アルバムテーブルは、記録媒体9の識別情報(アルバムID)、記録媒体9のタイトル(アルバムタイトル)、撮影日時情報、保存された画像データの種別(例えば、オリジナルの画像データが記録されているか、縮小画像データのみが記録されているかなど)を示すアルバムステータス、アルバムがお気に入り登録されているか否かを示すアルバム種、アルバム内の画像データがリンクされているか否かを示すアルバムリンクなどで構成され、ロールテーブルは、アルバムID、画像データ群(ロール)の識別情報(ロールID)、ロール内の画像データの数量を示す総画像数、ロールの作成日時情報などで構成され、ファイルテーブルは、ロールID、ファイル名、フレームナンバー、ファイルの種類、ファイルの保存先、画像が回転されているか否かを示す回転情報、ファイルがリンクされているか否かを示すファイルリンク、オリジナルの画像データがあるか否かを示す保存ステータスなどで構成され、exifテーブルは、ロールID、ファイル名撮影日時情報、画像タイトル、画像メモなどで構成される。
次に、上記手順で画像データが保存されたデータ管理装置10から特定の画像データを削除する手順について、図9のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS301で、画像表示プログラムなどの所定のプログラムを起動すると、ステップS302で、データ管理装置10の表示手段12には図16に示すような画像表示画面20が表示される。この画像表示画面20には、例えば、画像データ群を識別するためのタグ表示欄21と、記録媒体単位で保存、管理されている画像データに基づく画像が一覧形式で表示される画像表示欄22と、画像データを用いた処理が選択可能に表示される作業メニュー欄23などが設けられている。
また、上記タグ表示欄21には、画像データの記録元の記録手段(記録媒体9)毎に、記録媒体9の識別情報と画像データの撮影年月日などの日時情報とアルバムタイトルなどで構成されるボタンが設けられ、記録媒体9毎に画像データが選択できるように構成されている。また、タグ表示欄21の下側には、アルバムのタイトルなどを変更するため”アルバムタイトル変更”ボタンや、本発明の特徴である記録媒体9毎に画像データの削除を可能とする”アルバム削除”ボタンが設けられている。また、画像表示欄22には、記録媒体単位で保存、管理されている画像データに基づく画像を一覧形式で表示するための枠が配列され、その下側には画像の表示形式を変更するための各種ボタンが設けられている。また、作業メニュー欄23には、画像表示欄22に表示された画像を用いて新しい記録媒体を作成したり複製するボタンや、画像データをお気に入り登録するボタン、画像データを電子メールで送信するためのボタン、画像を家庭用プリンタや写真店でプリントするためのボタンなどが設けられている。
そして、ステップS303で、タグ表示欄21に表示されたボタンを選択して所望の記録媒体9に対応する画像データを表示させた後、ステップS304で、タグ表示欄21の”アルバム削除”ボタンを押して削除を指示する。ここで、削除が指示されたら、選択された記録媒体9に対応する全画像データを直ちに削除してもよいが、上述したように他の記録手段にも画像データがバックアップされておりハードディスク11には縮小画像データのみを保存すればよい場合など、種別毎に削除を希望する場合もある。そこで本実施例では、ステップS305で、図17に示すように、画像表示画面20上に削除する画像データの種別を選択する種別選択画面24を重ねて表示させている。この種別選択画面24には記録媒体9単位の画像データ群(アルバム)を削除することを確認するメッセージに加えて、削除する画像データの種別(ここではオリジナルの画像データのみを削除するか、全ての画像データ(オリジナルの画像データ及び縮小画像データ)を削除するかを選択させるためのボタンが表示される。
そして、ステップS306で、”本画像データのみ削除する”を選択すると、ステップS307で、ハードディスク11内に記録されている画像データの内、図12に示すように、RO030416001_12345601C001フォルダ内のオリジナルの画像データ(OR030416000001.jpg〜OR030416000010.jpg)のみが削除され、THMフォルダ内のサムネイル画像データ(TH030416000001.jpg〜TH030416000010.jpg)及びSCREENフォルダ内のスクリーンネイル画像データ(SC030416000001.jpg〜SC030416000010.jpg)はそのまま保存される。
また、ステップS306で、”全てを削除する”を選択すると、ステップS308で、図13に示すようにRO030416001_12345601C001フォルダ内のオリジナルの画像データ、サムネイル画像データ及びスクリーンネイル画像データの全てがハードディスク11から削除される。なお、ここでは全ての画像データを削除した後、元の状態に復元したり、特定の種別の画像データのみ復元することを望む場合を考慮して、RO030416001_12345601C001フォルダと情報ファイルを残しているが、フォルダごと削除する構成としてもよい。
そして、例えば”全てを削除する”を選択した場合には、画像表示画面20のタグ表示欄21から、画像データを削除した記録媒体9に対応するボタンが消され、”本画像データのみ削除する”を選択した場合には、図18に示すように、画像表示欄22の各々の画像の近傍に、オリジナルの画像データが削除されたことを示す情報(ここでは”本画像なし”)が表示される。
その後、ステップS309で、削除した画像データに関する情報をデータベースに記録してデータベースを更新する。このデータベースは、上記と同様に、アルバム情報が記述されたアルバムテーブル、各々の画像データ群(ロール)の情報が記述されたロールテーブル、各々の画像データの情報が記述されたファイルテーブル、exif形式の画像データの情報が記述されたexifテーブルなどで構成することができ、”本画像データのみを削除する”を選択した場合はアルバムテーブルのアルバムステータス、ファイルテーブルの保存ステータスなどを更新し、”全てを削除する”を選択した場合は上記データベースから削除した記録媒体9に関する情報を削除する。
このように、本実施例では、データ管理装置10のハードディスク11などの記録先に記録媒体9単位で画像データが保存、管理されている構成において、画像表示画面20には記録媒体9単位又は種別単位での削除のみが可能なボタンのみが表示され、ユーザはこのボタンを操作することにより所定の単位での削除のみが実行できるため、どの画像データが保存、管理されているかが不明確になることがなく、画像データを確実に保存、管理することができる。
なお、上記説明では、画像表示画面20に”アルバム削除”ボタンのみを設け、画像データを個別に削除する指示自体ができないようにしたが、第2の実施例に示すような”削除”ボタンを設けて画像データを個別に削除する指示は可能にしておき、タグ表示欄21で所望の記録媒体9を選択又は画像表示欄22で画像データを全て選択して”削除”ボタンを押せば削除が許可され、画像表示欄22で特定の画像データを選択して”削除”ボタンを押せば削除が禁止されるように、記録/削除制御手段18で許可するか禁止するかを制御する構成としてもよい。
次に、本発明の第2の実施例に係る管理プログラムについて、図19乃至図22を参照して説明する。図19は、データ管理装置の手段を示すブロック図であり、図20は、データ管理装置を用いた画像データの削除手順を示すフローチャート図である。また、図21及び図22は、データ管理装置の表示手段に表示される画面構成例を示す図である。
前記した第1の実施例では、画像表示画面20に記録媒体9単位又はその中の種別単位の画像データの削除を指示する”アルバム削除”ボタンのみを設け、個々の画像データの削除ができないように画面を構成したが、個々の画像データが削除されたとしても、削除の履歴が明確であれば、どの画像データが削除されたかが分からなくなることはない。そこで、本実施例では、個々の画像データの削除を可能とする代わりに、個々の画像データを削除する際に、削除の履歴情報を保存して、削除された画像データを識別できるようにしている。
その場合、データ管理装置10の手段をブロック図で示すと図19に示すようになり、記録媒体装填部14に装填された記録媒体9から画像データや識別情報を読み取る入力制御手段17と、ハードディスク11などの記録手段に画像データを記録したり、記録手段から画像データを削除する制御を行う記録/削除制御手段18と、削除に関する履歴情報(削除した画像データを特定するファイル名や該画像データが記録されていた記録場所を特定する情報、削除の日時情報など)を生成する履歴情報生成手段19と、モニタ等の表示手段12と、キーボード、マウス等の操作手段13とで構成される。
なお、本実施例においても、上記各手段はデータ管理装置10にハードウェアとして構成されていてもよいし、コンピュータを、少なくとも、記録/削除制御手段18、履歴情報生成手段19として機能させる管理プログラムとして構成し、該管理プログラムをデータ管理装置10にインストールして実行する構成としてもよく、また、データ管理装置10の形態も任意である。
上記構成のデータ管理装置10を用いて特定の画像データを削除する手順について、図20のフローチャート図を参照して説明する。
まず、ステップS401で、画像表示プログラムなどの所定のプログラムを起動すると、ステップS402で、データ管理装置10の表示手段には、図21に示すような画像表示画面20が表示される。この画像表示画面20には、第1の実施例と同様に、画像データ群を識別するためのタグ表示欄21と、記録媒体単位で保存、管理されている画像データに基づく画像が一覧形式で表示される画像表示欄22と、画像データを用いた処理が選択可能に表示される作業メニュー欄23などが設けられており、本実施例では、任意の画像データを削除することができるように、”アルバム削除”ボタンに代えて、作業メニュー欄23に”削除”ボタンが設けられている。
次に、ステップS403で、タグ表示欄21の所望の記録媒体9を選択して画像表示欄22に画像を表示させた後、削除しようとする画像データを選択し(例えば、図21の網掛け部)、ステップS404で、作業メニュー欄23の”削除”ボタンを押して削除を指示すると、ステップS405で、履歴情報生成手段19は、選択された画像に対応する画像データを特定する情報(ファイル名など)や該画像データが記録されていた記録場所を特定する情報、日時情報などの履歴情報を生成してハードディスク11内の情報ファイル(info.txt)などに記述する。
その後、ステップS406で、記録/削除制御手段18は、選択された画像データをハードディスク11から削除する。なお、削除が指示されたら直ちに履歴情報の生成、画像データの削除が実行されるようにしてもよいが、第1の実施例と同様に、削除する画像データの種別を選択させる画面を表示し、ユーザが選択した種別の画像データが削除されるようにしてもよい。そして、オリジナルの画像データが削除され、縮小画像データが保存されている場合は、画像表示欄22には縮小画像データに基づく画像を表示すると共に、第1の実施例と同様に画像の近傍に、オリジナルの画像データが削除されたことを示す情報(例えば、”本画像なし”)を表示し、また、オリジナルの画像データと縮小画像データの双方が削除された場合は、削除された画像データに基づく画像が表示されていた枠を残し、その枠内に図22に示すように、該画像データが削除されたことを示す情報(例えば”削除”)を表示する構成としてもよい。
その後、ステップS407で、情報ファイルに記述した履歴情報をデータベースに記録してデータベースを更新する。このデータベースは、上記と同様に、アルバム情報が記述されたアルバムテーブル、各々の画像データ群(ロール)の情報が記述されたロールテーブル、各々の画像データの情報が記述されたファイルテーブル、exif形式の画像データの情報が記述されたexifテーブルなどで構成することができ、本実施例の場合はロールテーブルの総画像数、ファイルテーブルのファイル名などを更新する。
このように、本実施例では、データ管理装置10のハードディスク11などの記録先に記録媒体9単位で画像データが保存、管理されている構成において、個々の画像データが削除された場合には、削除に関する履歴情報が保存され、また、該履歴情報に基づいてその画像データが削除されたことが明示されるため、第1の実施例と同様に、どの画像データが保存、管理されているかが不明確になることがなく、画像データを確実に保存、管理することができる。
なお、上記実施例では、管理プログラムにより画像データを管理する場合について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、管理プログラムにより音楽データやコンテンツなどの他の種類のデータを管理する場合についても同様に適用することができる。