JP4280126B2 - 角質繊維洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミド類を含有し、角質繊維にハリ・コシ感を与えるヒト用及び哺乳動物用の角質繊維洗浄剤組成物に関する。
毛髪の脆弱化、ハリ・コシ感の低下は、毛髪に関する普遍的な悩みである。このような毛髪の物性変化は、加齢や、毛髪が機械的又は化学的処理を日常的に長期にわたって受けたことが原因と考えられる。これまでに用いられている毛髪、羊毛等の角質繊維に対するハリ・コシ付与方法としては、例えば、(1)パーマ剤や染毛剤中に添加したポリマー等を毛髪表面に吸着させることにより、毛髪のハリ・コシを改善する方法、(2)タンパク質の加水分解物を毛髪内部に充填する方法、(3)収れん剤により毛髪を収れんさせる方法、(4)水溶性物質をケラチン質繊維に添加し、該繊維内部において水に不溶あるいは難溶の物質を形成させる方法などが知られている。
しかしながら、これら従来のハリ・コシ付与方法には、以下のような問題があった。すなわち、(1)の方法においては、使用されるポリマー等が毛髪の表面に吸着することによって効果を発揮するものであるため、それらを含まないシャンプーで洗浄すれば容易にその効果は消失してしまう。また(2)の方法においては、使用されるタンパク質の加水分解物は、その分子量が通常数千以上と大きいことから、毛髪内部に充填される量は微量に過ぎず、その効果は十分ではない。(3)の方法においては、収れん剤として使用される金属イオンと毛髪内の官能基(主にカルボキシ基)とのキレート化により収れん効果を生ずるものであるため、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム等のキレート剤を含む一般的なシャンプーで洗浄すれば、キレート交換反応を生じ、その効果は徐々に消失してしまう。また、(4)の方法は、パーマ剤等の二剤式の場合においてのみ好適な技術である。このように、これらの技術は、シャンプー等の形態で手軽にかつ持続的に毛髪にハリ・コシ感を付与できるものではなかった。
ところで、セラミドは、皮膚を柔軟で瑞々しく保つための重要な役割を果たしていることが知られている。すなわち、表皮最外層に位置する角質層は、レンガ状に積み重なった角質細胞を細胞間脂質がモルタルのように繋ぎ止める形で強固なバリアー膜を形成し、微生物、化学物質、紫外線等の外界からの侵襲から防御すると共に、水分等の生体必須成分の損失を防いでいる。セラミドは、この角質細胞間脂質中の鍵成分として脂質バリアーを構築しているのである。
セラミド又はセラミド類縁体を配合したシャンプーは既に知られている。例えば、セラミド又はセラミド類縁体としてerythro体:threo体の比率が一定範囲にあるラセミ混合物を使用したもの(特許文献1参照)、セラミド又はグリコセラミドとコレステロールエステルを好適な美容用ビヒクル中に含有し、毛髪からの蛋白やアミノ酸の溶出を防ぐもの(特許文献2参照)、セラミド又はグリコセラミドにアニオン性界面活性剤、双極イオン性界面活性剤及びカチオン高分子を組み合わせた、髪のもつれを解きほぐし、良好な美観や感触を与える洗浄剤組成物(特許文献3参照)、セラミド又はグリコセラミドとカチオン界面活性剤を組み合わせたカチオン分散剤(特許文献4参照)等がある。
しかしながら、これらのシャンプーの構成では、毛髪、羊毛等の角質繊維に対し、ハリ・コシ感を付与することはできず、またきしみ感やごわつき感を生じるという問題を有していた。
仏国特許出願公開第2,673,179号明細書 欧州特許出願公開第278,505号明細書 特開平8-59443号公報 特表平6-502660号公報
従って本発明は、手軽にかつ持続的に角質繊維に優れたハリ・コシ感を付与すると共に、きしみ感やごわつき感を生じることもない角質繊維洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、一定のセラミド類と共に、アニオン又は非イオン界面活性剤及び大量のアルコール類を水中に共存させた組成物で角質繊維を洗浄すれば、角質繊維内に多量の両親媒性アミド脂質が蓄積し、繰り返し使用することにより、きしみ感やごわつき感を生じることなく角質繊維に高いハリ・コシ感を付与できることを見出した。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(D)
(A) 一般式(1)又は(2)で表されるセラミド類:0.05〜1重量%
〔式中、R1はヒドロキシ基、オキソ基若しくはアミノ基が置換してもよい炭素数4〜30の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子を示し、Zはメチレン基、メチン基又は酸素原子を示し、破線はZがメチン基である場合の不飽和結合を示し、X1は水素原子、アセチル基又はグリセリル基を示すか、又は隣接する酸素原子とともにオキソ基を形成し、X2、X3及びX4は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基又はアセトキシ基を示し(但し、Zがメチン基であるとき、X2とX3は一方が水素原子で他方は存在せず、−O−X1がオキソ基であるとき、X4は存在しない)、R2及びR3は各々独立して水素原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシメチル基又はアセトキシメチル基を示し、R4はヒドロキシ基、オキソ基又はアミノ基が置換してもよい、主鎖にエーテル結合、エステル結合又はアミド結合を有していてもよい炭素数5〜60の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基又はアルコキシ基を示し、R5は水素原子を示すか、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコキシ基、アルコキシ基及びアセトキシ基から選ばれる置換基を有してもよい総炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和の炭化水素基を示す(但し、R1が水素原子でZが酸素原子であるとき、R5は総炭素数10〜30の炭化水素基であり、R1が水素原子以外の基であるとき、R5は総炭素数1〜8の炭化水素基である)。〕
〔式中、R6は水酸基及び/又はアルコキシ基が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、R7は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示し、R8は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示す。〕
(B) 非イオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤:10〜50重量%
(C) 低級アルコール、芳香族アルコール、並びに多価アルコール及びその誘導体から選ばれるアルコール類:20〜50重量%
(D) 水
を含有し、(A)/(B)=0.005〜0.1(重量比)である角質繊維洗浄剤組成物を提供するものである。
本発明の角質繊維洗浄剤組成物は、角質繊維の洗浄に使用することにより、きしみ感やごわつき感を生じることなく、手軽にかつ持続的に、角質繊維にハリ・コシ感を与えることができる。また、繰り返し洗浄することにより、その効果を高めることができる。
成分(A)のうち一般式(1)で表されるセラミド類において、一般式(1)中のR1としては、ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数7〜22の直鎖、分岐鎖若しくは環状の飽和若しくは不飽和の炭化水素基又は水素原子が好ましい。X1としては、水素原子、グリセリル基が好ましい。X2、X3及びX4としては、その0〜1個がヒドロキシ基であり、残余が水素原子であるのが好ましい。R2及びR3としては、一方が水素原子又はヒドロキシメチル基であり、他方が水素原子であるのが好ましい。R4としては、ヒドロキシ基又はアミノ基が置換していてもよい炭素数5〜35の直鎖、分岐鎖又は環状の飽和又は不飽和の炭化水素基、又は該炭化水素基のω位に、ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数8〜22の直鎖、分岐又は環状の飽和又は不飽和の脂肪酸がエステル結合又はアミド結合したものが好ましい。結合する脂肪酸としては、イソステアリン酸、12-ヒドロキシステアリン酸又はリノール酸が好ましい。
一般式(1)で表されるセラミド類に含まれるものとして、天然又は天然型セラミド、及びその誘導体(以下、「天然型セラミド類」と記載する)、更にセラミド類似物質がある。
天然型セラミド類の具体例としては、以下に構造を示すような、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759 (1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069 (1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)が挙げられる。
さらに、これらのN-アルキル体(例えばN-メチル体)も挙げられる。これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
また、一般式(1)で表されるセラミド類に含まれるセラミド類似物質の好ましい具体例としては、以下のものが挙げられる。
成分(A)のセラミド類のうち、一般式(2)で表されるジアミド化合物もセラミド類似物質である。一般式(2)中のR6としては、水酸基及び炭素数1〜6のアルコキシ基から選ばれる1〜3個が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。なかでも、無置換の炭素数1〜12のアルキル基、又は水酸基が1〜2個、炭素数1〜6のアルコキシ基が1個、若しくは水酸基と炭素数1〜6のアルコキシ基が1個ずつ置換した、炭素数2〜12のアルキル基がより好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、ドデシル基、2-メチルプロピル基、2-エチルヘキシル基、2-ヒドロキシエチル基、9-ヒドロキシノニル基、2,3-ジヒドロキシプロピル基、2-メトキシエチル基、2-ヒドロキシ-3-メトキシプロピル基、9-メトキシノニル基等が挙げられ、なかでも2-ヒドロキシエチル基、メチル基、ドデシル基、2-メトキシエチル基が好ましい。
一般式(2)において、R7としては、炭素数2〜5の、特に炭素数2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基が好ましい。具体的には、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、1-メチルエチレン基、2-メチルエチレン基、1-メチルトリメチレン基、2-メチルトリメチレン基、1,1-ジメチルエチレン基、2-エチルトリメチレン基等が挙げられ、なかでもエチレン基及びトリメチレン基が好ましい。
一般式(2)において、R8としては、炭素数2〜22の直鎖又は分岐鎖の二価炭化水素基が好ましく、特に炭素数11〜22の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、及び1〜4個の二重結合を有するアルケニレン基が好ましい。具体的には、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、オクタデカメチレン基、1-メチルエチレン基、2-エチルトリメチレン基、1-メチルヘプタメチレン基、2-メチルヘプタメチレン基、1-ブチルヘキサメチレン基、2-メチル-5-エチルヘプタメチレン基、2,3,6-トリメチルヘプタメチレン基、6-エチルデカメチレン基、7-メチルテトラデカメチレン基、7-エチルヘキサデカメチレン基、7,12-ジメチルオクタデカメチレン基、8,11-ジメチルオクタデカメチレン基、7,10-ジメチル-7-エチルヘキサデカメチレン基、1-オクタデシルエチレン基、エテニレン基、1-オクタデセニルエチレン基、7,11-オクタデカジエニレン基、7-エテニル-9-ヘキサデカメチレン基、7,12-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基、8,11-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基等が挙げられる。このうち、7,12-ジメチルオクタデカメチレン基、7,12-ジメチル-7,11-オクタデカジエニレン基、オクタデカメチレン基、ウンデカメチレン基、トリデカメチレン基が特に好ましい。
特に好ましいセラミド類(2)は、R6、R7及びR8として、それぞれ上で挙げた好ましい基を組み合わせた化合物であり、その具体例として、以下の化合物が挙げられる。
一般式(1)又は(2)で表されるセラミド類は、成分(A)として2種以上を併用することもでき、またその含有量は、角質繊維へのハリ・コシ感の付与効果の点から、本発明の洗浄剤組成物中に0.05〜1重量%であり、好ましくは0.1〜0.8重量%である。
成分(B)のうち非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノカプリル酸グリセリン、モノカプリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノイソステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類;硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(以下「POE」という)ソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンテトラオレエート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類;POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類;POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類;POEモノオレエート、POEジステアレート、POEオレエート、ステアリン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類;POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE 2-オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル類;POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類;POE・ポリオキシプロピレン(以下「POP」という)セチルエーテル、POE・POP 2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類;テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合物類;POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油あるいは硬化ヒマシ油誘導体;POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体;ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド;オクチルグルコシド、ドデシルグルコシド、テトラデシルグルコシド、ヘキサデシルグルコシド等のアルキルグルコシド類;POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等を挙げることができる。これらの非イオン界面活性剤のうち、アルキルグルコシド類が起泡性の点から好ましい。
また、成分(B)のうちアニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩;POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN-アシルサルコシン酸塩;N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩;POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等のN-アシルグルタミン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;ロート油等の硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。これらのアニオン界面活性剤のうち、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N-アシルグルタミン酸塩が、皮膚刺激性の低さの面から好ましい。
これら非イオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤は、成分(B)として2種以上を併用することもでき、またその含有量は、角質繊維へのハリ・コシ感の付与効果の点から、本発明の洗浄剤組成物中の10〜50重量%であり、好ましくは15〜40重量%である。
成分(A)のセラミド類と成分(B)の非イオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤は、成分(A)の角質繊維中への蓄積量を最適にし、十分なハリ・コシ感を付与する点から、(A)/(B)=0.005〜0.1の重量比で使用され、好ましくは0.006〜0.05である。
成分(C)である低級アルコール、芳香族アルコール又は多価アルコール若しくはその誘導体は、セラミドを角質繊維上に均一に分散させる目的で使用される。低級アルコールとしては、炭素数2〜5の直鎖又は分岐のアルコール、具体的には、エタノール、n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n-ブチルアルコール等が挙げられる。芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、2-ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール等が挙げられる。多価アルコール又はその誘導体としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、イソプレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等の2価のアルコール;グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6-ヘキサントリオール等の3価のアルコール;ペンタエリスリトール等の4価アルコール;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等のエチレングリコールエーテル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等のエチレングリコール重合体アルキルエーテル類;プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル等のプロピレングリコールアルキルエーテル類;ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等のジプロピレングリコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等の2価アルコールエーテルエステル;キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキル(又はアルケニル)エーテル;エチレングリコールジアジペート、エチレングリコールジサクシネート等の2価アルコールジエステル;キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等の糖類又は糖アルコール類;グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール等が挙げられる。
これらアルコール類のうち、低級アルコールとしてはエタノールが、芳香族アルコールとしてはベンジルアルコールが、多価アルコールとしてはグリセリンや1,3-ブチレングリコールが、保存安定性の点から好ましい。
これらアルコール類は、成分(C)として2種以上を併用することもでき、またその含有量は、成分(A)のセラミド類を、角質繊維上に均一に分散させ、きしみ感やごわつき感など、感触的な問題を回避する点から、本発明の洗浄剤組成物中の20〜50重量%とされ、好ましくは25〜40重量%である。
更に、成分(D)の水としては、公知の方法で精製された水を用いることができる。
本発明の角質繊維洗浄剤組成物には、以上の必須成分のほかに、通常洗浄剤などに用いられる他の成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級アルコール、エステル類、シリコーン類、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子化合物、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アミノ酸類、有機アミン類、合成樹脂エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を、目的に応じて適宜配合することができる。
本発明の角質洗浄剤組成物は、ヒトの頭髪、哺乳動物の体毛等、角質繊維に対して、通常のシャンプーとして使用することができ、角質繊維にハリ・コシ感を与えるものである。また、繰り返し洗浄することにより、セラミド類が角質繊維内に蓄積し、その効果がより高まるものである。
実施例1〜4及び比較例1〜5
表1に示す処方の洗浄剤組成物を調製し、評価を行った。
(評価方法)
毛髪トレス(約15g)を水で濡らし、各洗浄剤組成物2gで洗う。次いで流水で30秒間すすぎ、タオルドライ後、ドライヤーで乾燥する。以上の工程を3回繰り返す。
熟練者10名により、この毛髪トレスについて、未処理の毛髪トレスとの比較で「ハリ・コシ感」、「きしみ感」及び「ごわつき感」を、以下の基準に従って官能評価した。評価点の合計を表1に示す。
(評価基準)
「ハリ・コシ感」
2:未処理毛に比べハリ・コシ感が十分に付与されている。
1:未処理毛に比べハリ・コシ感が付与されている。
0:ハリ・コシ感が未処理毛と比べ差がない。
「きしみ感」
2:未処理毛に比べきしみ感が生じていない。
1:未処理毛に比べきしみ感がやや生じている。
0:未処理毛に比べきしみ感がかなり生じている。
「ごわつき感」
2:未処理毛に比べごわつき感が生じていない。
1:未処理毛に比べごわつき感がやや生じている。
0:未処理毛に比べごわつき感がかなり生じている。
表1から明らかなように、実施例1〜4では高いハリ・コシ感付与効果を示し、きしみ感やごわつき感がほとんど生じていない。一方、比較例1及び2ではハリ・コシ感付与効果は認められず、比較例3ではハリ・コシ感は付与されているものの、きしみ感やごわつき感という感触的な問題が生じている。また、比較例4及び5ではハリ・コシ感付与効果は認められず、感触的にもきしみ感やごわつき感が強い。
実施例5〜7及び比較例6
表2に示す処方の洗浄剤組成物を調製し、前記と同様に評価を行った。なお比較例6は、特開平8-59443号公報試験例1に記載のシャンプー組成物におけるセラミドAに代えて、2-オクタデカノイルアミノオクタデカン-1,3-ジオールを配合したものである。
表2から明らかなように、実施例5〜7は高いハリ・コシ感付与効果を示し、きしみ感やごわつき感がほとんど生じていない。一方、比較例6では感触的な問題は認められないものの、本発明で目的とするハリ・コシ感がほとんど得られていない。

Claims (2)

  1. 次の成分(A)〜(D)
    (A) 下記の(a1)天然型セラミド類及び(a2)セラミド類似物質から選ばれるセラミド類:0.05〜1重量%
    (a1) スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン又はスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7、及びこれらのN-アルキル体から選ばれる天然型セラミド類
    (a2) N-(テトラデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N-(3-ヘキサデシロキシ-2-ヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシエチルヘキサデカナミド、N-ドデシル-N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-2-ヒドロキシオクタナミド、N-ドデシル-N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)ヘキサデカナミド、N-[2-(1,3-ジヒドロキシオクタデシル)]カルバミン酸ヘキサデシル、及び一般式(2)で表される化合物から選ばれるセラミド類似物質
    〔式中、R6は水酸基及び/又はアルコキシ基が置換していてもよい炭素数1〜12の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基を示し、R7は炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示し、R8は炭素数1〜22の直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素基を示す。〕
    (B) アルキルグルコシド類又はN-アシルグルタミン酸塩:10〜50重量%
    (C) 低級アルコール、並びに多価アルコール及びその誘導体から選ばれるアルコール類:20〜50重量%
    (D) 水
    を含有し、(A)/(B)=0.005〜0.1(重量比)である角質繊維洗浄剤組成物。
  2. (a1)天然型セラミド類が、下記式のいずれかで表される化合物である請求項1記載の角質繊維洗浄剤組成物。
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