JP4279003B2 - 液体注出用押圧ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体注出用押圧ヘッドに関するものであり、該押圧ヘッドに付随するノズルからの液垂れや残存内容物の乾燥、固化によるズル閉塞を回避して内容物の安定注出を実現しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
シャンプーやリンスあるいは化粧水等を入れておく据え置きタイプの大型容器には、その口部にプライミング式のポンプが装着されており、該ポンプにつながる押圧ヘッドを作動させることで該押圧ヘッドに一体的に設けられたノズルを通して内容物の適量注出を可能としている。
【0003】
ところで、この種の容器に適用されるポンプは、内容物の注出動作を停止したのちにおいてもノズルの通路内には内容物が残存することが避けられないため、液切れが悪く、場合によっては該通路内で内容物が乾燥、固化してノズル閉塞を起こす不具合があった。
【0004】
上記のような不具合を解決する従来手法としては、ノズルの側通路内に残存した内容物を自然流下させてシリンダ内に引き戻す、所謂、バックサクション機構を備えたポンプが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−156959号公報
【0006】
しかしながら、上記のようなバックサクション機構を備えたポンプは、とくに、ノズルの通路の開口サイズが大きいものではバックサクションによる内容物の引き込み能力が低下するため液垂れや通路内で乾燥固化する可能性が依然として残されていた。
【0007】
内容物の引き込み能力を高める対策としては、ノズルの通路のサイズを小さくすることが有効であるが、この場合、内容物の注出速度が高まるため水鉄砲状に飛び出してしまい、未だ有効な手立てがないのが現状であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ノズルの通路内に残存する内容物を効率良くシリンダ内に引き込んで液垂れや乾燥、固化によるノズル閉塞を回避することができる新規な押圧ヘッドを提案するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポンプの中空ステムを押圧するヘッド本体と、このヘッド本体の側壁に設けられ中空ステムを通して圧送された内容物を外界へ注出するノズルとを備えた押圧ヘッドであって、
前記ノズルに、中空ステムの内部通路につながり該中空ステムを通して圧送された内容物を外界へ注出する主通路と、この主通路の壁面でそれに沿って連続的もしくは断続的に伸延し該主通路内に残存する内容物をポンプのシリンダ内に引き込むバックサクションに際して壁面に近い領域に存在する内容物をも効率よく引き込む少なくとも1本の細溝または隆起部を設けたことを特徴とする液体注出用押圧ヘッドである。
【0010】
また、上記の構成において 細溝または隆起部は、主通路内で螺旋状に伸延させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
【0012】
図1は本発明に従う押圧ヘッドをポンプの中空ステムに組み込んだ状態を示した図であり、図2は押圧ヘッドのみを取り出して示した図である。
【0013】
図において1は容器の口部(図示せず)にねじ止めされるキャップ、2はキャップ1に組み込まれ容器の口部において垂下されるポンプである。
【0014】
また、3はポンプ2の中空ステム2aを押圧するヘッド本体、4はヘッド本体3の側壁に略水平に設けられ中空ステム2aを通して圧送された内容物を外界へ注出するノズル、5はノズル4に設けられた主通路であって、この主通路5は中空ステム2aの内部通路につながり該内部通路を通して圧送される内容物を外界へ注出することができるようになっている。
【0015】
また、6は主通路5の壁面でそれに沿って連続的に伸延する4本の例で示した細溝である。
【0016】
図示したところのヘッド本体3に荷重を付加してポンプ2の中空ステム2aをシリンダの最下端に位置させた状態でヘッド本体3の押し込みにかかる荷重を取り除くと、弾性部材2bの復元力にて中空ステム2aはヘッド本体3とともに初期位置へと戻り、この時、シリンダ内は負圧になることから容器内の内容物がシリンダ内へ吸引される。
【0017】
中空ステム2aが完全に初期位置に復帰した状態で再びヘッド本体3に荷重を付加して押し込むことでシリンダ内の内容物は加圧され、所定の圧力に達したときに中空ステム2aの内部通路及びノズル4の主通路5を通して圧送されて外界へと注出されることになり、この動作を適宜繰り返すことで内容物の適量排出が可能になる。
【0018】
中空ステム2aがヘッド本体3とともに初期位置に復帰する過程で図示のように棒状バルブと中空ステム2a下端の突状シール部との摺り合わせで棒状バルブがポンプ室内に引き込まれた体積分だけ主通路5内に残存する内容物を中空ステム2a内に引き込んだり、あるいはボール弁等を吐出弁として使用する場合にはポンプの吐出弁(図示せず)の動作を緩慢にすることで主通路5内に残存する内容物を中空ステム2aの内部通路を経てシリンダ内に引き込むバックサクション効果を付与することが可能であるところ、従来の押圧ヘッドは、バックサクションによる内容物の引き込みは通路の断面中央領域では比較的効率の良い引き込みが見られるものの、通路の壁面に近い領域ではその引き込みが弱い傾向にあり、これがために液垂れやノズル閉塞を起こすことも懸念されたが、主通路5の壁面にそれに沿って伸延する細溝6を設けることで、通路の開口面積が従来のノズルの開口面積と同等であっても壁面に近い領域に存在する内容物も効率良く引き込まれることとなる。
【0019】
本発明の実施の形態では、主通路5に4本の細溝6を等間隔に設けた場合について示したが、これは、例えば図3に示すような隆起部7を設けて主通路5の断面内で狭小部分を設けるようにしてもよく、これによっても壁面に近い領域に存在する内容物を効率的に引き込むことが可能になる。
【0020】
細溝6あるいは隆起部7を設けた他の例を図4(a)(b)に、また、前述の細溝6、隆起部7をノズル4の全長にではなく先端部から中間まで設け中間から中空ステム2aの内部通路に至るまではノズル通路の径を細くした例を図5にそれぞれ示す。とくに、図5に示すように、ノズル4の根元近傍域の通路を細径とし中間部位から先端に向けて通路の断面積を大きくすると内容物の注出速度が抑えられ水鉄砲状に飛び出すことはない。なお、ノズル通路の径を細くした部分の長さについては、図示のものに限られるわけではなく、内容物の粘度やノズル断面積等の諸条件によって適宜に設定される。
【0021】
細溝6、隆起部7の本数はとくに限定されない。また、これらの細溝6、隆起部7は主通路5に沿って連続的に伸延させてもよいし断続的に伸延させることができ、さらに、これに加えて螺旋を描くように配置してもよい。
【0022】
細溝6または隆起部7による開口断面形状は円形状の他に四角形状、角にRを付与した略四角形状あるいは円弧を付与した楕円形状等、何れかの形状を選択することが可能であるが、内容物の水鉄砲のように勢いよく飛び出してしまうのを抑える観点から、細溝6、隆起部7を含めた主通路5の開口面積が従来使用されているノズルの通路の開口面積とほぼ同等とするのが好ましい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、注出を停止したときにノズル内に残存する内容物を効率よくシリンダ内に引き込むことができるので液垂れを起こしたり残存内容物の乾燥、固化によってノズル閉塞を起こすことがなく安定注出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う押圧ヘッドの実施の形態を示した図である。
【図2】図1に示した押圧ヘッドのみを示した図である。
【図3】本発明に従う押圧ヘッドの他の実施の形態を示した図である。
【図4】(a)(b)はノズルの通路の断面形状を示した図である。
【図5】本発明に従う押圧ヘッドの他の実施の形態を示した図である。
【符号の説明】
1 キャップ
2 ポンプ
2a 中空ステム
2b 弾性部材
3 ヘッド本体
4 ノズル
5 主通路
6 細溝
7 隆起部
Claims (2)
- ポンプの中空ステムを押圧するヘッド本体と、このヘッド本体の側壁に設けられ中空ステムを通して圧送された内容物を外界へ注出するノズルとを備えた押圧ヘッドであって、
前記ノズルに、中空ステムの内部通路につながり該中空ステムを通して圧送される内容物を外界へ注出する主通路と、この主通路の壁面でそれに沿って連続的もしくは断続的に伸延し該主通路内に残存する内容物をポンプのシリンダ内に引き込むバックサクションに際して壁面に近い領域に存在する内容物をも効率よく引き込む少なくとも1本の細溝または隆起部を設けたことを特徴とする液体注出用押圧ヘッド。 - 細溝または隆起部は、主通路内で螺旋状に伸延するものである、請求項1記載の液体注出用押圧ヘッド。
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JP2003036608A JP4279003B2 (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 液体注出用押圧ヘッド |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003036608A patent/JP4279003B2/ja not_active Expired - Lifetime
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