JP4278484B2 - カーテン吊り具 - Google Patents

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Description

本発明は、室内用や車輌用をはじめとして各種用途に使用できるカーテンのカーテン吊り具に関するものである。
近年、カーテン吊り具は、図11に示すように、1本のカーテンレール51に沿って移動するランナ52と、ランナ52に引掛けるカーテンの高さを調節できる樹脂製の軸体55とからなるものが知られている。この軸体55は、カーテン53の上部のプリーツ部54の根元に引掛けるプリーツフック部56と、このプリーツフック部56の基端部から連続してランナ52側に向けてヘアピン状に延び、ランナ52側面に波状突起列59を一列形成し、両側部に溝60を形成した調節部58と、両溝60に係合し、波状突起列59が掛止する被掛止爪62及びランナ52に引掛ける鉤63を備えたランナフック部61とからなっている(例えば、特許文献1参照)。
このランナフック部61の被掛止爪62に対して、溝60が係合摺動しながら波状突起列59を選択的に掛止させることにより、ランナ52に対して調節部58及びプリーツフック部56の相対的な高さが調節できる。この調節によってプリーツフック部56を高くするときは、被掛止爪62に溝60を係合摺動させながら、被掛止爪62にその弾性で下方の波状突起列59を乗り越えさせて、プリーツフック部56及び調節部58を上方に移動させる。プリーツフック部56を低くしたいときは、一旦、被掛止爪62に最下の波状突起列59まで乗り越えさせて、上方にプリーツフック部56を抜き外した後、ランナフック部61の下方からプリーツフック部56の上端を係合摺動させて、被掛止爪62に任意の高さの波状突起列59まで乗り越えさせる。
実開平2−23876号公報
ところが、上記のカーテン吊り具では、ランナ52に対して、プリーツフック部56を相対的に低くなるように調節する場合、一旦、プリーツフック部56を上方に抜き外す必要がある。その際、カーテン53をプリーツフック部56に引掛けたままでは、カーテンレール51にカーテン53が当り困難であった。そのため、カーテン53をプリーツフック部56からはずして作業を行うことになり手間がかかっていた。また、プリーツフック部56を相対的に高くなるように調節した場合、ランナフック部61はプリーツ部54の根元に位置する状態となるため、軸体55の上部がカーテン53の重みで室内側に傾き、ランナ52に引掛けるランナフック部61の安定性が悪くなり、ランナ52からランナフック部61が外れやすく、さらに、カーテン53に横方向のしわが寄りやすいという問題があった。
また、従来のランナ52は、カーテンレール51の内部でカーテンレール51の長さ方向に摺動するようになっているため、カーテン53の開閉の際、カーテンレール51長方向の力には対応できるが、それ以外の方向への力が係るとカーテン53とプリーツフック部56との間、ランナフック部61とランナ52との間、及びランナ52とカーテンレール51との間に無理な力が働き、カーテン53が破れやすくなったり、ランナフック部61がランナ52から及びランナ52がカーテンレール51から外れやすくなったりするという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、カーテンの高さ調節をカーテンを吊るしたままでも行うことができ、カーテンの開閉をランナ及びカーテン吊り具に無理な力がかからず、スムーズに行うことができるカーテン吊り具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のカーテン吊り具は、以下の(1)(2)(3)の手段を採った。
(1)上端部にランナを備えるか又はランナに係合する係合部を備えて下方へ延びる軸体を設け、軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を所定中心角度の列間隔をおいて少なくとも二列形成し、カーテンを止める止め部を備えたリング体を軸体に外嵌可能に設け、リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成し、各波状突起列の最上の係止突起を乗り越えて係止爪が、ランナ又は係合部を上へ越えることなく、軸体の上部を前記所定中心角度の略半分だけ回された後に軸体の下方へ通り抜けられる抜け溝を、波状突起列の列間隔に形成してなる。
(2)上端部にランナに係合する係合部を備えて下方へ延びる軸体を設け、軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を形成し、カーテンを正面からあてがって止める止め部を備えたリング体を軸体に外嵌可能に設け、リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成し、ランナへの係合部の係合の作用点に対して止め部の前端が真下ないし真下より軸体から見てカーテンと反対側へ10mm以下の範囲で奥まって位置するように軸体の位置をシフトしてなる。
(3)上端部にランナに上下軸線周りに回動可能に係合する係合部を備えるとともに係合部にカーテンレール長方向に揺動可能に係合して下方へ延びる軸体を設け、軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を形成し、カーテンを止める止め部を備えたリング体を軸体に外嵌可能に設け、リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成してなる。
上記手段(1)において、少なくとも二列形成する波状突起の列間隔は、特に限定されないが、各波状突起間が等間隔となるように設定することが好ましい。例えば、二列形成する場合の列間隔の所定中心角度は180°であること、すなわち、波状突起が軸体の周囲の正反対側に形成されることが好ましい。なぜなら、吊り下げられるカーテンの重量が係止爪を介して軸体の周囲に均等にかかり、カーテン吊り具が安定するからである。
上記手段(2)において、ランナへの係合部の係合の作用点とは、係合が作用する中心点をいう。例えば、点で係合するならばその点が作用点となり、幅を持って係合するならばその幅の略中央が作用点となる。そして、止め部の前端が作用点の真下ないし真下より10mm以下の範囲で奥まって位置するようにしたのは、カーテンを止め部に正面からあてがう場合にそのカーテンが前記係合の作用点の略真下に位置するようにして、カーテン吊り具がカーテンの重みで傾かないようにするためである。すなわち、特に薄手のカーテンであれば、止め部の前端を作用点の真下にすれば、そのカーテンも作用点の真下に位置する。また、カーテンが厚手になるほど(止め部の相手側が厚い場合も)、止め部の前端を作用点の真下より奥まって位置させれば、そのカーテンを作用点の真下に位置させることができる。もっとも、この数値が10mmを超えるような厚手のカーテンは実質的に無く、10mm以下の範囲でほとんどのカーテンが含まれる。なお、カーテンは作用点の厳密に真下に位置しなくても略真下であればよいため、例えば止め部の前端を作用点の真下より3〜7mmの範囲内で奥まって位置するような実施例があれば、それで各種厚さの大半のカーテンに対応することができる。
上記手段(1)(2)において、軸体は、ランナと係合部との係合において又は係合部と軸体との係合において、カーテンを開閉する際のカーテンレール長方向にかかる力に対応するために、カーテンレール長方向に揺動可能に係合することが好ましい。
この揺動可能な係合の態様は、特に限定されないが、次の(a)(b)(c)を例示できる。
(a)ランナと係合部とに相対的に形成された係合ピンと係合孔との軸着係合である。
(b)係合部と軸体とに相対的に形成された係合ピンと係合孔との軸着係合である。
(c)ランナに形成された係合横孔と係合部としてのフックとの遊嵌係合である。
上記手段(3)において、揺動可能な係合の態様は、特に限定されないが、上記(b)を例示できる。
上記手段(1)(2)(3)において、軸体は、ランナと係合部との係合において、カーテンを開閉する際のカーテンの長さ方向以外の方向に力がかかった場合に、軸体やランナがずれたり、よじれたりせずに、力を逃がすことができるので、上下軸線周りに回動可能に係合することが好ましい。この係合は、特に限定されないが、ランナに形成された係合縦孔と係合部としての頭部付き軸との遊嵌係合であることを例示できる。
また、止め部は、特に限定されないが、止め部とカーテンとに相対的に設けられる雄型スナップと雌型スナップとのうちの一方、カーテンの上部のプリーツ部の根元に引掛けるプリーツフック、カーテン生地そのものを挟持するクリップ等を例示できる。
カーテンレールとランナの種類としては、特に限定されないが、次のものを例示できる。
(a)カーテンレールがスリットを下に向けた断面略C字形のレールであり、ランナがレールの内面を摺動する頭部を備えたものである。
(b)カーテンレールがスリットを下に向けた断面略C字形のレールであり、ランナがレールの内面を転動するローラを備えたものである。
(c)カーテンレールがスリットを横に向けた断面略C字形のレールであり、ランナがスリットを転動するローラを備えたものである。
(d)カーテンレールがスリットを横に向けた断面略C字形のレールであり、ランナがスリットを摺動する頭部を備えたものである。
(e)カーテンレールが断面丸形のポールであり、ランナがポールの外周を摺動するリング部を備えたものである。
カーテン吊り具の素材は、特に限定されないが、プラスチック、金属等を例示でき、プラスチックと金属を組み合わせたものも例示できる。
以上詳述したように、各請求項の発明に係るカーテン吊り具によれば、カーテンの高さ調節をカーテンを吊るしたままでも行うことができ、カーテンの開閉をランナ及びカーテン吊り具に無理な力がかからず、スムーズに行うことができるという優れた効果を奏する。
カーテン吊り具は、上端部にランナを備えるか又はランナに係合する係合部を備えて下方へ延びる軸体を設け、軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を所定中心角度の列間隔をおいて少なくとも二列形成し、カーテンを止める止め部を備えたリング体を軸体に外嵌可能に設け、リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成し、各波状突起列の最上の係止突起を乗り越えて係止爪が、ランナ又は係合部を上へ越えることなく、軸体の上部を所定中心角度の略半分だけ回された後に軸体の下方へ通り抜けられる抜け溝を、波状突起列の列間隔に形成してなる。この軸体は、係合部と軸体との係合において、カーテンレール長方向に揺動可能に係合するとよい。この係合は係合部と軸体とに相対的に形成された係合ピンと係合孔との軸着係合を例示できる。さらに、軸体は、ランナと係合部との係合において上下軸線周りに回動可能に係合するとよい。この係合はランナに形成された係合縦孔と係合部としての頭部付き軸との遊嵌係合を例示できる。
また、カーテン吊り具は、上端部にランナに係合する係合部を備えて下方へ延びる軸体を設け、軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を形成し、カーテンを正面からあてがって止める止め部を備えたリング体を軸体に外嵌可能に設け、リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成し、ランナへの係合部の係合の作用点に対して止め部の前端が真下ないし真下より軸体から見てカーテンと反対側へ10mm以下の範囲で奥まって位置するように軸体の位置をシフトしてなる。この軸体は、ランナと係合部との係合においてカーテンレール長方向に揺動可能に係合するとよい。この係合はランナに形成された係合横孔と係合部としてのフックとの遊嵌係合を例示できる。
さらに、カーテン吊り具は、上端部にランナに上下軸線周りに回動可能に係合する係合部を備えるとともに係合部にカーテンレール長方向に揺動可能に係合して下方へ延びる軸体を設け、軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を形成し、カーテンを止め部を備えたリング体を軸体に外嵌可能に設け、リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成してなる。この揺動可能な係合は、前記係合部と前記軸体とに相対的に形成された係合ピンと係合孔との軸着係合を例示できる。また、軸体は、ランナと係合部との係合において、上下軸線周りに回動可能に係合するとよい。この係合は、ランナに形成された係合縦孔と係合部としての頭部付き軸との遊嵌係合を例示できる。
止め部は、止め部とカーテンとに相対的に設けられる雄型スナップと雌型スナップとのうちの一方を例示できる。
以下、本発明を室内用のカーテン吊り具に具体化した実施例1及び実施例2について、図面を参照して説明する。なお、実施例で示す材料、構成、数値等は例示であって、適宜変更できる。
本発明の実施例1を図1〜図5に示す。本実施例1で使用するカーテンレール1は、窓際の室内の上部に取り付けられ、カーテンレール1長方向に沿って設けられたスリット2を下に向けた断面略C字形のレールである。カーテン吊り具10は、カーテンレール1に対して二以上取り付けられたランナ5に係合して設けられ、軸体11とリング体20とからなり、ランナ5とともにカーテンレール1長方向に移動可能となっている。
ランナ5は、上部がスリット2からカーテンレール1の内部に入り込み下部がスリット2から垂下する本体部6と、本体部6の上部に回動可能に軸着されてカーテンレール1の内面を転動する2つのローラ7とからなっている。このローラ7がカーテンレール1の内面を回動する際に、本体部6はカーテンレール1の長さ方向に変位しうるよう、揺動可能になっている。本体部6の下部は、カーテンレール1長方向に開口した筒状になっており、その筒状の底壁に係合縦孔8が形成されている。
カーテン吊り具10は、それぞれのランナ5の係合縦孔8に遊嵌係合する係合部12としての頭部13付き軸を備えて下方へ延びる軸体11が設けられ、カーテン3を止める止め部21を備えたリング体20が軸体11に外嵌可能に設けられている。
係合部12は、ランナ5の本体部6の底壁の内面を摺動し、係合縦孔8に上下軸線周りに回動可能に遊嵌係合する円形平板状の頭部13を上端部に備え、頭部13の下部に係合縦孔8から垂下し、頭部13より縮径した略円柱状の軸であって、頭部13とプラスチックで一体成形されている。また、係合部12の下部は、係合部12が半円柱状となるように係合部12の上下軸線方向を含む欠け面12aを備えて欠けており、その欠け面12aの略中央には横方向に係合部12を貫通した係合孔14が形成されている。
係合部12から下方へ延びた円柱状の軸体11には、軸体11の横方向に突出する係合ピン15が形成されている。この係合ピン15は係合部12の係合孔14に欠け面12a側から挿入し軸着係合している。係合ピン15の係合孔14より突き出た部分は、係合部12と軸体11とを軸着係合した後、熱により丸めて、係合ピン15が係合孔14から外れないようにしている。この係合ピン15は使用時に係合孔14から外れなければ、係合ピン15を下方に折り曲げた状態であっても、係合ピン15の突出部分に係合孔14を通り抜けない大きさの外れ止め部材を取り付けてもよい。図4に示すように、この軸着係合により、軸体11の下端部がカーテンレール1長方向に変位しうるよう、軸体11の上端部が係合ピン15を中心として係合部12に対し揺動可能となっている。また、この係合により軸体11が係合部12とともに上下軸線周りに回動可能となっている。
軸体11には、9つの係止突起16が上下方向に並んでなる波状突起列17が、係合ピン15の突出方向の軸体11の円柱表面とその向かい合う表面とに180°の中心角度の列間隔をおいて二列形成されている。その波状突起列17の上部の軸体11周りには、横方向の輪状の抜け溝18が形成され、波状突起列17同士の略中間であって向かい合う180°の中心角度の列間隔には縦方向の抜け溝19が形成されている。
リング体20には、各波状突起列17の各係止突起16に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪22が形成されている。リング体20の止め部21は、雄型スナップとしてのカーテン吊り具側スナップが設けられ、このカーテン吊り具側スナップとカーテン3に設けられた雌型スナップとしてのカーテン側スナップ25との嵌合及び離脱により、カーテン吊り具10とカーテン3とが着脱可能になっている。
以上のように設けられたカーテン吊り具10を使用して吊り下げるカーテン3の高さは、以下に示すように、リング体20が軸体11に外嵌する位置を上下方向に変更することで調節することができる。
まず、図5(a)に示すように、リング体20の2つの係止爪22が各波状突起列17に対応するように、軸体11の下方からリング体20を外嵌させ、係止爪22が最下の係止突起16から順に上部の係止突起16を乗り越え選択的に係止突起16に係止させることで、リング体20が軸体11に外嵌する位置を上方向に変更する。次に、係止爪22が、同様に各波状突起列17の最上の係止突起16を乗り越え、横方向の抜け溝18を軸体11の上部を180°の中心角度の略半分である90°回す。次に、図5(b)に示すように、縦方向の抜け溝19を軸体11の下方へ通り抜けると、リング体20が軸体11から外れる。そして、再度、軸体11の下方からリング体20を外嵌させ、係止爪22を選択的に係止突起16に係止させることで、リング体20を軸体11に外嵌する位置を下方向に変更する。
このように、軸体11に横方向の抜け溝18と縦方向の抜け溝19とが形成されていることにより、各波状突起列17の最上の係止突起16を乗り越えて係止爪22が、係合部12を上へ越えることなく、軸体11の下方へ通り抜けることができる。
従って、実施例1のカーテン吊り具10によれば、次のような効果を期待できる。
(1)カーテン3の高さを低くなるように調節することが、軸体11に外嵌するリング体20を軸体11の下方に抜くことによりできるので、カーテン3をリング体20から外した状態でも調節できるが、カーテンレール1にカーテン3が当たることがないので、リング体20にカーテン3を止めたままでもカーテン3の高さ調節を行うことができる。
(2)ランナ5のローラ7に対して、本体部6は揺動可能になっており、本体部6の底壁に係合部12が上下軸線周りに回動可能に係合しており、軸体11の上端部が係合ピン15を中心として係合部12に対し揺動可能となっているので、カーテン3の開閉する際にかかるカーテンレール1長方向の力及びその他の方向の力に柔軟に対応することができるので、ランナ5及びカーテン吊り具10に無理な力がかからず、カーテン3の開閉をスムーズに行うことができる。そのため、カーテン3が、無理に引っ張られて破れることがなくなり、ランナ5とカーテン吊り具10の間又はカーテン吊り具10とカーテン3の間での係合の外れを防止できる。
(3)(2)に示すように、ランナ5及びカーテン吊り具10において、カーテン3の開閉する際にかかるカーテンレール1長方向の力及びその他の方向の力に複数箇所で対応するので力を分散することができ、よりスムーズにカーテン3の開閉が行えて、さらに、カーテン3開閉時に発生する音を減少することができる。
(4)カーテンレール1長方向に揺動可能な部位が複数箇所あるので、例えば、2枚のカーテンの境目のランナ同士が磁石等で引き合っている場所を人が通り抜けるために、片方又は両方のカーテン3を開ける方向に引っ張った場合に、より少ない力で大きな隙間を形成することができる。
(5)ランナ5とカーテン吊り具10が略一体的になっており、カーテン3は止め部21としての雄型スナップに対して、カーテン3に設けられているカーテン側スナップ25としての雌型スナップにより直接止められているため、カーテン3の雌型スナップ25をカーテン3側に引っ張るだけで簡単にカーテン3を取り外すことができ、さらに、カーテン3を取り外した場合に、カーテン3及びランナ5の双方から取り外すことができて紛失してしまうような部品が存在しない。
次に、図6及び図7は、実施例1と同様のカーテンレール1に対して取り付けられた実施例1とは異なるランナ27に係合する実施例2のカーテン吊り具30を示している。このカーテン吊り具30は、軸体11の上部に係合部としてのフック31が形成されていることが主として実施例1と異なっており、軸体11、リング体20は実施例1と同様である。
ランナ27は、上部がスリット2からカーテンレール1の内部に入り込み下部がスリット2から垂下する本体部28と、本体部28の上部に回動可能に軸着されてカーテンレール1の内面を転動する2つのローラ7とからなっている。このローラ7がカーテンレール1の内面を転動する際に、本体部28はカーテンレール1の長さ方向に変位しうるよう、揺動可能になっている。また、本体部28の下部には、カーテンレール1長方向と直角方向に係合横孔29が形成されている。
フック31は、軸体11の上下軸線と直角方向でありランナ27方向に曲げて形成され、ランナ27の係合横孔29にカーテン3側から挿入し幅を持って遊嵌係合している。このフック31のランナ27への係合の作用点は、係合横孔29下端の長さ方向の中心点Aとなり、フック31の形状は、止め部21の前端である雄型スナップの突出した先端表面Bが、真下より軸体11から見てカーテン3と反対側へ5mm奥まって位置するように軸体11の位置をシフトするようになっている。なお、カーテン側スナップ25をカーテン3とともにカーテン吊り具側スナップに嵌合した際に、先端表面Bからカーテン3の略中央までの厚さは約5mmとなっている。
このフック31の係合横孔29への遊嵌係合により、軸体11の下端部がカーテンレール1の長さ方向に変位しうるよう、軸体11の上端部がフック31を中心としてランナ27に対し揺動可能となっている。
従って、実施例2のカーテン吊り具10によれば、実施例1の(1)〜(5)までの効果のほかに、次のような効果を期待できる。
(6)軸体11の位置を軸体11から見てカーテン3と反対側へ奥まらせることで、図7(b)に示すように、止め部21に止められたカーテン3が、ランナ27へのフック31の係合の作用点の真下に位置することになるため、カーテン3をどのような高さに調節した場合であっても、カーテン吊り具30がカーテン3の重みで傾くことを防止でき、ランナ27に遊嵌係合するフック31の安定性が保たれ、ランナ27からフック31が外れにくく、さらに、カーテン3にしわがよりにくい。
なお、本発明は実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)図8に示すように、カーテンレールが断面丸形のポール35であり、ランナ36が、ポール35の外周を摺動するリング部37と、上下方向に開いた係合縦孔8が形成された下部38とを備えている。この係合縦孔8と実施例1のカーテン吊り具10の係合部12としての頭部13付き軸との遊嵌係合すること。
(2)図9に示すように、実施例1タイプのカーテン吊り具40において、上端部にカーテン吊り具10の係合部12と同様な形状のランナ41を備え、ランナ41から下方へ延びる軸体43を設け、この軸体43にカーテン3を止める止め部21を備えたリング体45を外嵌可能に設けること。
このランナ41は、上部がスリット2からカーテンレール1の内部に入り込み上下軸線周りに回動可能に遊嵌係合する円形平板状の頭部13であり、下部がスリット2から垂下し頭部13より縮径した略円柱状の本体部42であり、プラスチックで一体成型されている。また、ランナ41には、実施例1の係合部12と同様に係合孔14が形成されている。軸体43は実施例1の軸体11が上下軸線周りに90°回転しただけの形状であり、軸体43の上部には係合部としての係合ピン15が形成され、ランナ41と軸体43とは、係合ピン15と係合孔14との軸着係合である。また、リング体45は、向かい合った係止爪22と、係止爪22から90°の中心角度の列間隔をおいてカーテン3向きの止め部21とを備えている。止め部21が備えられているリング体45の部位は、リング体45の幅広になっており、この部位に、止め部21が上下方向に並んで複数設けられてもよい。
(3)図10に示すように、カーテン吊り具10の止め部21のスナップが、プリーツフックとなった止め部48を備えたカーテン吊り具47を用いること。止め部48をプリーツフックとすることで、一般的なプリーツ部50を備えたカーテン49に使用することができる。
(4)カーテン吊り具側スナップとして雌型スナップを設け、カーテン側スナップとして雄型スナップを設けること。
(5)室内用以外にも、車輌用、ビニールハウス用、工場間仕切用、室内間仕切用、その他の各種用途のカーテン吊り具として具体化すること。
本発明の実施例1に係るカーテン吊り具の使用状態を示す斜視図である。 同ランナに係合したカーテン吊り具の斜視図である。 同カーテン吊り具の分解斜視図である。 同カーテン吊り具の動きを示す正面図である。 同カーテン吊り具の軸体に対するリング体の動きを示す斜視図である。 本発明の実施例2に係るカーテン吊り具の使用状態を示す斜視図である。 同カーテン吊り具の側面図である。 本発明の変更例を示すカーテン吊り具の斜視図である。 本発明の変更例を示すカーテン吊り具の斜視図である。 本発明の変更例を示すカーテン吊り具の斜視図である。 従来のカーテン吊り具の使用状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 カーテンレール
2 スリット
3 カーテン
5、27、36、41 ランナ
8 係合縦孔
10、30、40 カーテン吊り具
11 軸体
12 係合部
14 係合孔
15 係合ピン
16 係止突起
18、19 抜け溝
20 リング体
21 止め部
17 波状突起列
18 横方向の抜け溝
19 縦方向の抜け溝
20 リング体
22 係止爪

Claims (10)

  1. 上端部にランナを備えるか又はランナに係合する係合部を備えて下方へ延びる軸体を設け、前記軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を所定中心角度の列間隔をおいて少なくとも二列形成し、カーテンを止める止め部を備えたリング体を前記軸体に外嵌可能に設け、前記リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成し、各波状突起列の最上の係止突起を乗り越えて係止爪が、前記ランナ又は前記係合部を上へ越えることなく、前記軸体の上部を前記所定中心角度の略半分だけ回された後に軸体の下方へ通り抜けられる抜け溝を、前記波状突起列の列間隔に形成してなるカーテン吊り具。
  2. 上端部にランナに係合する係合部を備えて下方へ延びる軸体を設け、前記軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を形成し、カーテンを正面からあてがって止める止め部を備えたリング体を前記軸体に外嵌可能に設け、前記リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成し、前記ランナへの前記係合部の係合の作用点に対して前記止め部の前端が真下ないし真下より前記軸体から見てカーテンと反対側へ10mm以下の範囲で奥まって位置するように前記軸体の位置をシフトしてなるカーテン吊り具。
  3. 上端部にランナに上下軸線周りに回動可能に係合する係合部を備えるとともに該係合部にカーテンレール長方向に揺動可能に係合して下方へ延びる軸体を設け、前記軸体に複数の係止突起が上下方向に並んでなる波状突起列を形成し、カーテンを止め部を備えたリング体を前記軸体に外嵌可能に設け、前記リング体に各波状突起列の各係止突起に対し下からは乗り越えるが上からは係止する係止爪を形成してなるカーテン吊り具。
  4. 前記軸体は、前記ランナと前記係合部との係合において又は前記係合部と前記軸体との係合において、カーテンレール長方向に揺動可能に係合する請求項1又は2記載のカーテン吊り具。
  5. 前記揺動可能な係合は、前記ランナと前記係合部とに相対的に形成された係合ピンと係合孔との軸着係合である請求項4記載のカーテン吊り具。
  6. 前記揺動可能な係合は、前記係合部と前記軸体とに相対的に形成された係合ピンと係合孔との軸着係合である請求項3又は4記載のカーテン吊り具。
  7. 前記揺動可能な係合は、前記ランナに形成された係合横孔と前記係合部としてのフックとの遊嵌係合である請求項4記載のカーテン吊り具。
  8. 前記軸体は、前記ランナと前記係合部との係合において、上下軸線周りに回動可能に係合する請求項1、2又は3記載のカーテン吊り具。
  9. 前記係合は、前記ランナに形成された係合縦孔と前記係合部としての頭部付き軸との遊嵌係合である請求項8記載のカーテン吊り具。
  10. 前記止め部は、該止め部とカーテンとに相対的に設けられる雄型スナップと雌型スナップとのうちの一方である請求項1〜9のいずれか一項に記載のカーテン吊り具。
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