JP4278022B2 - データ管理システムおよび検索システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、データ管理システムに関し、特にユーザの柔軟な情報比較選択行動を支援するデータ検索システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、様々なデータ検索システムが提案され、インターネット上で実用化されている。これらのデータ検索システムは、ユーザから入力されるキーワードをもとに情報を探索し、関連する情報を文字や数字などの形式で検索結果としてユーザに提示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら現在のインターネットにおいては、多種多様な情報が氾濫しているため、ユーザが汎用的な検索システムを用いて短時間で所望の情報にアクセスすることは困難になりつつある。例えばユーザが購入する株の銘柄を選択しようとする場合、各企業のウェブページにアクセスしてその企業の動向を確認することはできるが、株式公開している全ての企業のウェブページにアクセスすることは現実問題として不可能であり、結果としてどの銘柄を選択すれば良いのか判断することは容易でない。また家電製品を購入しようと意図する場合も、特定のメーカのウェブページからそこで販売する家電製品の性能や価格を調べることは可能であるが、全てのメーカのウェブページにアクセスするには相当の時間と労力を要するため、市販されている家電製品の全機種を比較して選択することも容易でない。
【0004】
このような汎用検索システムの不具合を解消するために、例えば株式の全銘柄の情報や家電製品全機種の情報を集約した検索システムを構築すればよいという発想がある。インターネット上に株式や家電製品などの特定の情報を整備したウェブページを開設することにより、ユーザの検索に要する負担は大幅に軽減されることになる。
【0005】
ここで問題となるのは、その検索システムが、どの程度の情報量をユーザに対して提供できるかという点である。情報量が少ない場合には、検索条件の選択肢が減るためユーザは短時間で検索作業を終了することができるが、一方でその検索結果が少ない検索条件から取得されたものであるため、検索システムの信頼性は低いと言わざるを得ない。そのため情報量が多い方がユーザの要求を満足することは明らかであるが、この場合には汎用的な従来の検索システムと同様の問題が残り、ユーザが検索条件および検索結果に伴う膨大な量の情報を処理することが困難であるため、短時間で所望の検索結果を取得することができない。
【0006】
本発明者は、このような従来の検索システムの問題が、検索条件をキーワードで入力させ、また検索結果を文章などで提示することにより、ユーザの検索行動に伴う処理負担を大きくしていることにあると考えた。本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、検索条件の入力方法や検索結果の提示方法などの工夫により、ユーザが真に必要とする情報の絞込みを短時間で実現可能とすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の一つの態様は、データ要素を格納する格納部と、ユーザからの指示入力を受け付ける入力受付部と、指示入力に基づいて、評価対象である対象子と、評価指標である評価子とを区別することなく同格のデータ要素として処理する処理部とを備えるデータ管理システムを提供する。対象子と評価子とを同格のデータ要素として扱うことにより、このデータ管理システムは、拡張性に優れたデータ検索ツールを実現し、ユーザの柔軟な比較選択行動を支援することができる。
【0008】
また本発明の別の態様は、データ要素を格納する格納部と、ユーザからの指示入力を受け付ける入力受付部と、指示入力に基づいて、全てのデータ要素を写像として処理する処理部とを備えるデータ管理システムを提供する。データ要素を写像として処理することにより、このデータ管理システムは、拡張性に優れたデータ検索ツールを実現し、ユーザの柔軟な比較選択行動を支援することができる。
【0009】
処理部は、指示入力に基づいて、指示入力に関連するデータ要素の部分集合を評価対象である対象子集合とし、当該対象子集合を定義域とするデータ要素の部分集合を評価指標である評価子集合として扱うか、又は、指示入力に関連するデータ要素の部分集合を評価子集合とし、当該評価子集合の定義域であるデータ要素の部分集合を対象子集合として扱うことを可能とする。ユーザは状況に応じて一つのデータ要素を対象子または評価子として機能させることができ、様々な視点からの情報分析を実現することが可能となる。また処理部は、指示入力に基づいて、複数のデータ要素を組み合わせた新たなデータ要素を生成することを可能とする。この機能により、ユーザは独自の対象子および評価子を設定することができ、各人のニーズに即した比較選択行動を実現することが可能となる。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、ユーザからの指示入力を受け付ける入力受付部と、指示入力により指定された評価指標である評価子に基づいて、評価対象である複数の対象子のそれぞれに対応する表示シンボルを並べて画面に表示させる処理部とを備えるデータ管理システムを提供する。このデータ管理システムは、視覚的に確認可能な評価結果を表示装置の画面を通じて提供することにより、ユーザの感覚的な比較選択行動および検索行動を支援することが可能となる。さらに、ユーザは提示される大量の情報を直観的に瞬時に分析することが可能となり、大量の情報を提示することができなかった従来の検索システムの問題を解決する。
【0011】
このデータ管理システムはデータ要素を格納する格納部を更に備え、処理部は、指示入力に基づいて、あるデータ要素を評価対象である対象子として設定し、別のデータ要素を評価指標である評価子として設定する。このデータ管理システムにおいては、予めデータ要素を対象子または評価子として分類しておく必要がなく、ユーザからの指示入力により初めて任意のデータ要素を対象子または評価子として分類するため、ユーザは柔軟な比較選択行動を実現することが可能となる。
【0012】
処理部は、対象子の数に応じて、表示シンボルの形状を調整して、画面内の所定の領域に表示シンボルを整列させて表示させてもよい。ここで処理部は、対象子の評価値に応じて、表示シンボルを所定の順序に並べて画面に表示させることが好ましい。また処理部は、指示入力に基づいて、複数の配列形式のうちの一つを選択し、選択した配列形式により表示シンボルを並べてもよい。例えばこの配列形式には、評価値の大きい方から降順に並べる形式や、小さい方から昇順に並べる形式などがある。このとき、処理部は、対象子の評価値に応じて、表示シンボルの状態を変化させてもよい。これにより、ユーザは、対象子の評価値を、視覚を通じて把握することが可能となる。
【0013】
処理部は、対象子の評価値に応じて、表示シンボルに配色を施して画面に表示させてもよく、その際、対象子同士の評価値の相対的な関係を視覚的にユーザに認識させるように、表示シンボルを複数色で色付けすることが好ましい。また処理部は、対象子の評価値に応じて、表示シンボルの形状を変化させてもよい。
【0014】
処理部は、まず複数の対象子を第1の評価子によって評価し、当該第1の評価子に基づいた評価結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の画面中の第1の方向における位置を設定し、さらに当該複数の対象子を第2の評価子によって評価し、当該第2の評価子に基づいた評価結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の第1の方向とは異なる第2の方向における位置を設定して、且つ、それぞれの対象子に対応する表示シンボルに、第1の評価子による評価値または第2の評価子による評価値の少なくとも一方を反映させる処理を施して、それぞれの対象子に対応する表示シンボルを画面に表示させてもよい。評価値を反映させる方法には様々なものがあり、例えば表示シンボルの並び順、配色や形状もしくは状態の変化など、さらにはこれらの組合せを用いて、評価値を第1の方向および第2の方向に反映させることが可能である。
【0015】
処理部は、指示入力により、評価値の任意の範囲を指定することを可能とするルーラを生成してもよい。ユーザはこのルーラを用いて特定の条件を満たす複数の対象子を選択することができる。処理部は、指示入力により選択された対象子であることを示す情報を格納部に記録することが好ましい。処理部は、ユーザがポインタを画面中で動かした位置に基づいて、ユーザにより選択された対象子を検出してもよい。処理部は、選択した対象子であることをユーザが視覚的に認識できるように、選択した対象子に対応する表示シンボルの表示形式を変更することが好ましい。
【0016】
処理部は、新たな評価指標に基づいて指示入力により対象子が選択された場合に、既に選択されていた対象子と、新たに選択された対象子との関係に基づいて、関連する新たな対象子を抽出し、抽出した対象子の集合を画面を通じてユーザに提示してもよい。このとき処理部はユーザに対して論理演算の選択肢を提供し、ユーザは論理演算を選択して処理部にその論理演算を実行させることにより、既に選択されていた対象子の集合と新たに選択された対象子の集合との関係を定めてもよい。
【0017】
処理部は、指示入力により表示シンボルが指定されると、当該表示シンボルに対応する対象子に関する情報を画面を通じてユーザに提示することが好ましい。
【0018】
本発明のさらに別の態様は、ユーザからの指示入力に基づいてデータ要素を検索するシステムであって、複数のデータ要素のそれぞれに対応する表示シンボルを所定の順序で並べ、データ要素の評価値に基づいて各表示シンボルに所定の配色を施しまたは各表示シンボルの形状を変化させ、ユーザが該表示シンボルを、その順序、配色または形状に基づいて選択することによりデータ要素の検索範囲を絞ることを可能とした視覚ベースの検索システムを提供する。検索を視覚ベースで行えることとしたため、ユーザは大量の情報を瞬時に確認・分析して情報の直観的な比較選択を行うことが可能となる。
【0019】
本発明のさらに別の態様は、データ要素を格納する格納部と、ユーザからの指示入力を受け付ける入力受付部と、データ要素を写像として処理する機能を有し、指示入力により指定されたデータ要素を評価指標として、該評価指標により評価される対象である複数のデータ要素のそれぞれに対応する表示シンボルを並べて画面に表示させる処理部とを備えるデータ管理システムを提供する。このデータ管理システムは、拡張性に優れたデータ検索ツールを実現し、ユーザの柔軟な比較選択行動を支援することができる。
【0020】
本発明のさらに別の態様は、コンピュータに、ユーザからの指示入力を受け付ける機能と、指示入力により指定された評価指標に基づいて、評価対象に含まれる複数のデータ要素のそれぞれに対応する表示シンボルを並べて画面に表示させる機能とを実現させるためのプログラムを提供する。
【0021】
なお、本発明の表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラムの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による実施の形態に係るデータ管理システム10の外観的な構成を示す図である。このデータ管理システム10において、複数のユーザ端末20a、20b、20c(以下、ユーザ端末を符号「20」で代表させる)とデータ管理装置30とがネットワーク40を介して接続されている。データ管理システム10は、様々なデータを管理する機能を有し、詳細にはユーザによる柔軟なデータ検索を支援する機能を有する。ネットワーク40は、インターネットやイントラネットなど、各種プロトコルのネットワークであってよい。
【0023】
ネットワーク40の通信速度の向上や、ユーザ端末20およびデータ管理装置30の処理速度の向上、記録容量の増加など、通信機能および演算処理機能に関わるインフラが整備されてきたことに伴い、データ管理システム10の実現形式には様々なものが考えられる。例えばユーザ端末20が検索処理に必要な全てのデータ要素を自身の記録装置に格納している場合、ユーザ端末20は単独でデータ管理システム10として機能することが可能である。また、ユーザ端末20がJava(登録商標)等により記述された所定の検索支援用プログラムをダウンロードしてインストールし、データ管理装置30から供給される検索結果のデータを所定の形式で自身のブラウザに表示することも可能である。さらには、データ管理装置30がユーザ端末20から送信された検索条件をもとにその検索結果をJavaスクリプト等の形式で記述してユーザ端末20に返信し、ユーザ端末20が検索結果をブラウザに表示することも可能である。このように本発明によるデータ管理システム10の実現方法はシステム設計者が任意に選択することができ、いずれの方法を採用した場合であっても、以下に説明する機能を実現するシステムが本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0024】
このデータ管理システム10は、柔軟で拡張性に富んだ抽象的データモデルを利用して、統一されたインターフェースでユーザの各種比較選択行動を支援することを可能とする。データ管理システム10は、各人各様の比較選択ニーズを、例外的な処理を行うことなく全て通常の自然な処理により満足させることができる。また、全ての比較選択行動をこのデータモデルで規格化することにより、ユーザの比較選択行動の統計分析を行って有意な情報を取得することも容易に実現できる。
【0025】
さらに、データ管理システム10は、視覚を通じた感覚的なユーザの比較選択行動を支援する機能も有する。従来の検索システムは、テキストで入力されたキーワードに基づいて検索結果を文章などでユーザに提示するものであるため、キーワードの選択や検索結果の検討などユーザにかかる負担が大きかった。本データ管理システム10は、従来の検索システムにおける既成概念を打破し、ユーザが効率的な比較選択行動を実現できる環境を提供することができる。
【0026】
図2は、本発明による実施の形態に係るデータ管理システム10の内部構成の概略を示すブロック図である。データ管理システム10は、入力ツール22、表示装置24、入力受付部50、格納部60および処理部100を備える。図1に関連して説明したように、これらの構成は、ユーザ端末20ないしはデータ管理装置30の一方ないし双方に設けられており、ユーザ端末20ないしデータ管理装置30のどちらが有するように構成するかはシステム設計上任意である。これらの構成がユーザ端末20の一方に設けられる場合には、ユーザ端末20が単独でデータ管理システム10として機能することができ、これらの構成がユーザ端末20とデータ管理装置30の双方に設けられる場合には、ユーザ端末20およびデータ管理装置30が協同してデータ管理システム10として機能する。
【0027】
データ管理システム10は、ハードウェアコンポーネントでいえば、少なくとも一つのコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
【0028】
ユーザ端末20は、少なくとも入力ツール22および表示装置24を備える。表示装置24は、比較対象の評価結果などを提示する画面を有する。入力ツール22は、表示装置24の画面上でポインタを操作するポインティングデバイスなどの入力インターフェースであり、画面表示に基づいてユーザが視覚的に検索行動を行えるようなツールであることが望ましい。なお、入力ツール22は、キーボードなどテキスト入力を行えるものであってもよい。
【0029】
入力受付部50は、入力ツール22を介してユーザからの指示入力を受け付ける。入力受付部50は、指示入力をネットワークを介して受け付けてもよい。格納部60は、検索に必要なデータ要素を格納する。処理部100は、ユーザからの指示入力に基づいて、全てのデータ要素を写像として処理することが好ましい。また、処理部100は、ユーザからの指示入力に基づいてデータ要素を評価対象である「対象子」と評価指標である「評価子」とに分けた場合に、対象子と評価子とを区別することなく同格のデータ要素として処理することが好ましい。
【0030】
本データ管理システム10においては、全ての「主体」が「データ要素」として認識される。一般的に評価対象と考えられる「株式の一銘柄」、「家電製品の一機種」などは全てそれぞれ一つの「データ要素」であり、さらに一般的に評価指標と考えられる「価格」、「長さ」、「機能」、「評判」などもそれぞれ一つの「データ要素」であって、処理部100はそれらを区別することなく扱うことを可能とする。本実施の形態において「評価する」とは、あるデータ要素を「対象子」として設定し、当該対象子に別のデータ要素を「評価子」として作用させて、評価結果である評価値を得ることである。また「評価値」は、評価子の作用による直接的ないしは間接的な対象子の評価結果を意味し、整数、実数、コード、論理値、時刻、文字列等のあらゆるデータ型を取ってもよい。評価値は、その値自身が格納部60に格納されている場合と、関連する他のデータから定義される場合とがある。
【0031】
処理部100は、指示入力に基づいて、指示入力に関連するデータ要素のグループを評価対象である対象子集合とし、当該対象子集合を定義域とするデータ要素のグループを評価指標である評価子集合として扱うか、又は、指示入力に関連するデータ要素のグループを評価子集合とし、当該評価子集合の定義域であるデータ要素のグループを対象子集合として扱ってもよい。したがって、任意のデータ要素は、ユーザからの指示入力に基づいて対象子になることができ、また評価子になることもできる。
【0032】
また、本データ管理システム10は、「グループ」というタイプのデータ要素を持つ。各々のデータ要素は原則としてグループ単位で分類され、かつ各データ要素が複数のグループに所属することもできる。このグループを階層構造により構築することもできる。また、処理部100は、指示入力に基づいて、複数のデータ要素を組み合わせた新たなデータ要素を生成してもよい。したがってユーザは、任意のデータ要素の集合を抽出して、自身で新たなグループを定義することもできる。ユーザは、この新たなグループを、対象子の集合としても評価子の集合としても利用することができる。以下、「対象子」は、1つの対象子または対象子の集合のいずれか又は双方を意味し、同様に「評価子」は、1つの評価子または評価子の集合のいずれか又は双方を意味する概念として用いる。
【0033】
以上のように、処理部100が、評価対象である対象子も、評価指標である評価子も全て同格のデータ要素として表現することで、ユーザによる対象子や評価子の選び方に制約がなくなり、自由度の高い拡張性に優れたデータ管理システム10を構築することが可能となる。さらに、複数のデータ要素を合成して、ユーザ独自の新しいデータ要素を生成することができるため、データ管理システム10の利便性を一層高めることが可能となる。
【0034】
以下、データ管理システム10におけるデータ要素のデータ表現を例示する。
(1)データ対による表現
データ要素fを、あるデータ要素xから別のデータ要素yへの写像ととらえる場合、このデータ要素fを以下のようにデータの組で表現することができる。
f=(x,y)
例えば、「A社の株」の「価格」(例えば株価終値に対応)が6000円であるとすると、
価格=(A社の株,6000)
というデータ対が、データ要素「価格」の表現として定められる。
【0035】
(2)式による表現
データ要素の集合X={x,x,・・・,x}が、
f=f(X)
という式によって別のデータ要素の集合Y={f(x),f(x),・・・,f(x)}に写像される場合、データ対の集合(x,f(x)),(x,f(x)),・・・,(x,f(x))の代わりに、写像の式f(X)によってデータ要素を表現することができる。
例えば、「A社の株の時価総額」は、「A社の株の価格」と「A社の株の発行済株式数」の積により表現できる。すなわち、
時価総額=価格×発行済株式数
となる。2つのデータ要素の積から合成される新たなデータ要素「時価総額」から具体的に「A社の株の時価総額」を生成するためには、「A社の株の発行済株式数」を90000000とすると、
価格=(A社の株,6000)
発行済株式数=(A社の株,90000000)
を用いて、
時価総額=(A社の株,6000)×(A社の株,90000000)
=(A社の株,6000×90000000)
=(A社の株,5400億)
と求められる。このように、本データ管理システム10においては、データ要素の積表現により新たなデータ要素を生成することが可能である。
【0036】
(3)関係表による表現
写像される一つのデータ要素x(定義域)に着目すると、xが写像される先であるy(値域)の集合を用いて、データ要素の集合を表現することができる。すなわち、データ要素xが様々なデータ要素f,f,・・・,fにより写像されてf(x),f(x),・・・,f(x)へと写るのであれば、
【表1】
Figure 0004278022
とする表を用いてデータ要素を表現することが可能である。これは、定義域であるデータ要素xが満たす関係をまとめて表現したものであり、写像の軸はいわゆる属性を示す列(コラム)によって表現される。写像そのものを取り出す際には、関係代数による操作が必要となる。
例えば、「A社の株」が満たす関係「価格」、「発行済株式数」、「時価総額」を一つの表に表現すると、以下のようになる。
【表2】
Figure 0004278022
【0037】
データ管理システム10は、以上に示したデータ表現を採用することによって、各データ要素が対象子または評価子のいずれかに成り得る拡張性の高いデータモデルを実現する。このデータモデルにより、データ管理システム10は、柔軟性の優れたデータ検索を実現することが可能となる。ユーザの比較選択行動に幅広い選択肢を提供するために、データ管理システム10がこのデータモデルを採用することは非常に有効である。
【0038】
図3は、本発明による実施の形態に係るデータ管理システム10の内部構成の詳細を示すブロック図である。データ管理システム10は、入力ツール22、表示装置24、入力受付部50、格納部60および処理部100を備える。処理部100は、データ要素設定部110、選択指示部120、配列形式指定部122、データ要素生成部124、分類評価部130、リスト生成部140、ルーラ生成部142、履歴生成部144、シンボル調整部150および表示処理部160を有する。データ要素設定部110は、対象子グループ設定部112、評価子グループ設定部114、縦評価子設定部116および横評価子設定部118を有する。
【0039】
格納部60は複数のデータ要素を格納し、入力受付部50はユーザからの指示入力を受け付ける。入力受付部50は、この指示入力を入力ツール22から直接受け取ってもよく、またネットワーク40を介して受け取ってもよい。データ要素生成部124は、ユーザの指示入力に基づいて、複数のデータ要素を組み合わせた新たなデータ要素を生成することができる。生成されたデータ要素は格納部60に格納され、他のデータ要素と同様に扱われることが可能となる。以下では、データ管理システム10の一つの特徴である、ユーザによる視覚ベースの比較選択行動を支援する機能について説明する。
【0040】
まず、対象子グループ設定部112が、ユーザの指示入力により指定されたデータ要素のグループを評価対象である対象子グループとして設定する。対象子グループ設定部112が対象子グループを設定すると、評価子グループ設定部114が当該対象子グループに対して評価子として機能するデータ要素群、すなわち当該対象子グループを定義域とするデータ要素群を格納部60から自動的に抽出する。それから、評価子グループ設定部114は、抽出されたデータ要素群から、ユーザの指示入力により指定されたデータ要素を評価指標である評価子グループとして設定する。
【0041】
また、対象子グループを設定する前に、評価子グループ設定部114が、ユーザの指示入力により指定されたデータ要素のグループを評価指標である評価子グループとして設定してもよい。評価子グループ設定部114が評価子グループを設定すると、対象子グループ設定部112が当該評価子グループに対して対象子となるデータ要素群、すなわち当該評価子グループの定義域となるデータ要素群を格納部60から自動的に抽出する。それから、対象子グループ設定部112は、抽出されたデータ要素群から、ユーザの指示入力により指定されたデータ要素のグループを評価対象である対象子グループとして設定してもよい。
【0042】
図4は、表示装置24における対象子グループの選択画面を示す図である。左欄にはグループ名が表示され、右欄には選択したグループに含まれるエレメント(データ要素)が表示される。この例では、対象子グループとして、階層構造上位の「株式全銘柄」、「家電製品」、「宿泊施設」、「株式情報」、「家電製品情報」、「宿泊施設情報」がボタン形式で示される。選択画面の初期状態では、このように階層最上位のグループのみが表示され、下位のグループについてはユーザの指示入力に基づいて順次表示される。ここではユーザが「株式全銘柄」を対象子グループとして選択し、この対象子グループに含まれる会社名が画面右欄にエレメントとして表示されている。この状態でユーザが「決定」ボタンを押し下げることにより、対象子グループが設定される。具体的には、対象子グループ設定部112(図3参照)が、ユーザによる指示入力に基づいて、「株式全銘柄」を対象子グループとして設定する。なお、この例ではユーザが階層最上位のデータ要素を選択しているが、比較選択の目的に応じて階層下位のグループを対象子グループとして設定してもよい。
【0043】
図5は、表示装置24における評価子グループの選択画面を示す図である。対象子グループとして「株式全銘柄」が選択されると、この対象子グループを定義域とする評価子グループが自動的に抽出され、表示装置24に表示される。具体的には、評価子グループ設定部114(図3参照)が、階層最上位を「株式情報」とする階層構造を抽出し、画面左欄に表示する。表示の初期状態においては、最上位の「株式情報」のみが表示されるが、ここでは、ユーザの指示入力に基づいて、下位の「株式相関」、「レベル別」のグループと、さらに「レベル別」の下位の「入門」、「中級」、「上級」が表示された状態が示されている。これらのグループはシステム設計時に用意されたものだけでなく、ユーザが好みに応じて自由に設定することもできる。なお下位のグループは上位のグループの部分集合を構成しており、検索データ量を予め絞り込みたい場合には、ユーザは適当な下位のグループを選択すればよい。一つのデータ要素は、同階層の複数のグループに所属することができる。ここでは、ユーザが「中級」を選択し、「中級」に含まれる株式に関するデータ要素が画面右欄にエレメントとして表示されている。この状態でユーザが「決定」ボタンを押し下げることにより、評価子グループが設定される。具体的には、評価子グループ設定部114が、ユーザによる指示入力に基づいて、「中級」を評価子グループとして設定する。リスト生成部140は、この評価子グループに含まれるデータ要素(評価子)を抽出して、画面に一覧表示するためのリストを生成する。
【0044】
図6は、表示装置24におけるメイン画面を示す図である。このメイン画面は、マップ画面200とリスト画面202とに分割される。マップ画面200には、対象子グループ欄204、縦評価子欄206、横評価子欄208とが設けられており、対象子グループ欄204には、対象子グループとして設定された「株式全銘柄」が表示されている。マップ画面200の中央領域をマップ領域と呼び、このマップ領域には、対象子グループ「株式全銘柄」に含まれる対象子が表示シンボル210として表現されている。
【0045】
各表示シンボル210は、それぞれの対象子に対応し、表示シンボル210の総数は、対象子グループに含まれる対象子の数に等しい。具体的に対象子は、A社、B社・・・など株式を公開している会社に相当する。表示シンボルがどの対象子に対応するかを明示するために、表示シンボル中に対象子の呼び名、すなわち社名やその他のイメージ情報等が記載されてもよい。この段階において、表示シンボルは全て同色・同形状の矩形セルとして表示されており、後述する縦評価子や横評価子を設定することにより、各表示シンボルが評価値に応じて独自の色や形状を有することになる。マップ画面200には、縦評価子または横評価子の設定後、表示シンボルの配列形式を変更するための並替ボタン212も設けられている。
【0046】
リスト画面202のリスト領域214には、「評価子」、「縦」、「横」、「セル」の4つのリストが用意され、この例では「評価子」タブが選択されて、設定された評価子グループのデータ要素(評価子)がリストとして一覧表示されている。このリストは、リスト生成部140(図3参照)により生成される。また、リスト画面202には、マップ領域の縦方向における評価子(縦評価子)を設定するための縦評価子決定ボタン216と、マップ領域の横方向における評価子(横評価子)を設定するための横評価子決定ボタン218とが設けられている。ユーザは、縦評価子決定ボタン216および横評価子決定ボタン218とを用いて、評価子グループに含まれる評価子の中から自分の比較選択行動に適した評価子を縦評価子または横評価子として選択することができる。
【0047】
ユーザは、「評価子」、「縦」、「横」、「セル」のタブを選択することによって、それぞれのリストを表示させることができる。「縦」のリストは、選択した縦評価子による対象子全体もしくは一部の評価値を示し、「横」のリストは、選択した横評価子による対象子全体もしくは一部の評価値を示す。「セル」のリストは、対象子についての評価子グループによる全ての評価値を示す。これらのリストについては後述する。
【0048】
図3を参照して、縦評価子設定部116が、ユーザの指示入力に基づいて縦評価子を設定する。具体的にはユーザが、リスト領域に表示された評価子を選択して縦評価子決定ボタン216を押し下げることにより、縦評価子設定部116が縦評価子を設定する。縦評価子は表示シンボル210の縦方向の並びを規定する。以下、ユーザが複数の評価子の中から「銘柄業種名」を縦評価子として選択した場合を想定する。
【0049】
図7は、表示装置24におけるメイン画面を示す図である。縦評価子欄206には、縦評価子として設定された「銘柄業種名」が表示されている。縦評価値欄230には、縦評価子「銘柄業種名」による評価値が表示される。この評価値は、「陸運業」、「輸送用機器」などの業種名である。
【0050】
分類評価部130は、ユーザの指示入力に基づいて、指定された評価子によって対象子を評価し、その結果を評価値としてシンボル調整部150に引き渡す。評価値は対象子に評価子を作用させた評価結果であり、整数、実数、コード、論理値、時刻、文字列等のあらゆるデータ型を取ってもよい。この評価値は、指定された評価子により導出される値そのものであってもよく、また当該値を統計的手法で処理して求めた値であってもよい。本明細書においては、例えば評価子による対象子の評価値を導出して、その値自身により対象子を評価する場合、当該値自身を評価値と呼び、また評価子による対象子の評価値を導出し、その値を統計的手法等により処理した値によって対象子を評価する場合もその値を評価値と呼び、さらに評価子による対象子の評価値を導出し、その評価値を統計的手法等により処理して対象子を分類する場合には、その分類したカテゴリーのことも評価値と呼ぶ。このように、本明細書においては評価子から1次的(直接的)に導出される評価値だけでなく、ユーザに対して評価結果として提示するべく1次的な評価値に基づいて導出される2次的、3次的な値についても「評価値」と呼ぶこととする。ここで、「分類」とは広義の「評価」に含まれる概念であり、評価値に基づいて、対象子を対応するカテゴリーに所属させることを意味する。以下では理解を容易にするため、分類評価部130における「評価」処理のうち、特に対象子を類別する処理につき、「分類」という用語を用いて説明する。
【0051】
例えば、「株価値上率(前日比)」を評価子とし、M社の株価値上率が+48.44%であるとした場合、「株価値上率(前日比)」という評価子により1次的(直接的)に導出される評価値は、「+48.44%」となる。また、例えばこの1次的に導出される評価値を用いて全銘柄中の順位を導出する場合、このM社の株価値上率(前日比)が全銘柄中最も高かったとすると、その順位は「1位」となり、この「1位」という評価結果も、「株価値上率(前日比)」という評価子により2次的(間接的)に導出される評価値となる。どの評価値を用いるかはユーザの指示入力により決定されることが好ましく、分類評価部130は、その指示入力に基づいて演算処理等を行い、所望の評価値を適宜設定することが可能である。
【0052】
また統計的手法による分類の例として、「株価値上率(前日比)」を評価子とした場合、複数の対象子を相対的に上位から下位まで分類する方法が考えられる。ここでは分類の数を20に設定した場合を想定する。このとき、株価値上率(前日比)の最も高かった上位5%の対象子が最上位の段階として分類されて評価値「第一5%位」を割り当てられ、もっとも低かった5%の対象子が最下位の段階として分類されて評価値「第二十5%位」を割り当てられる。また複数の対象子を絶対的に分類する場合には、例えば株価値上率(前日比)が45%以上のものを最上位の段階として分類して評価値「45%以上」を割り当て、40%以上45%未満のものを第2の段階として評価値「40%以上45%未満」を割り当て、以下5%の幅ごとに段階を設定して、対象子を各段階に割り当てて分類することも可能である。
【0053】
図3を参照して、縦評価子が設定されると、分類評価部130が縦評価子によって対象子を評価(分類)して評価値を設定する。この例では、分類評価部130が対象子に対して「陸運業」、「輸送用機器」などの銘柄業種名の評価値を設定する。その結果、例えば8の対象子が「陸運業」という評価値を割り当てられ、10の対象子が「輸送用機器」という評価値を割り当てられる。シンボル調整部150は、分類評価部130における評価値に基づいて、対象子のそれぞれに対応する表示シンボルを並べる処理を行う。表示処理部160は、シンボル調整部150において並べられた表示シンボルを表示装置24の画面に表示させる。
【0054】
シンボル調整部150が、同じ評価値を持つ対象子の数に応じて表示シンボルの形状を調整し、画面内のマップ領域に表示シンボルを整列させるための処理を行う。矩形の表示シンボルの形状は縦評価子の評価値ごとに調整され、同一の縦評価子による評価値に割当てられる表示シンボルの形状は原則として同一とされる。マップ領域の幅は、縦評価子によるそれぞれの評価値において固定されており、シンボル調整部150は、原則として以下の式により表示シンボルの幅を設定することが好ましい。
【0055】
(設定幅)=(マップ領域の幅)×N/(表示シンボルの数)
ただし、(設定幅)≧(最小幅)
ここで、Nは整数である。このとき、視認性を損なわないように表示シンボルの(最小幅)を設定しておき、シンボル調整部150は、(設定幅)≧(最小幅)となる最小のNを求めて、縦評価子による評価値ごとに表示シンボルの幅を決定する。マップ領域において、このNは表示シンボルの段数に相当する。「電気機器」および「サービス業」は、対象子の数が多いため2段で表示シンボルを表示している。この表示形式には様々なものが考えられ、例えば最小値の設定を行わずに、表示シンボルを全て1段で表示することも可能である。また、1段あたりの表示シンボル数が少ない場合には、表示シンボルの高さを小さくするように調整してもよい。さらに、各表示シンボルの面積が等しくなるように、表示シンボルの幅および高さを調整してもよい。以上の処理により、処理部100は、縦評価子に基づいて対象子に対応する表示シンボルを画面に整列させて表示させる。全ての縦評価子について表示シンボルをマップ領域の幅全体に表示させることにより、縦方向の相対的な関係をユーザが直観的に把握することが可能となる。
【0056】
続いて、横評価子設定部118が、ユーザの指示入力に基づいて、マップ領域の横評価子を設定する。具体的には、ユーザが、リスト領域に表示された評価子を選択して横評価子決定ボタン218を押し下げることにより、横評価子設定部118が横評価子を設定する。横評価子は、表示シンボル210の横方向の並びおよび配色等を規定する。以下、ユーザが複数の評価子の中から「株価値上率(前日比)」を横評価子として選択した場合を想定する。
【0057】
ルーラ生成部142が、設定された横評価子に基づいて、評価値の任意の範囲を指定することを可能とするルーラを生成する。表示処理部160は、生成されたルーラを表示装置24の画面に表示する。
【0058】
図8は、表示装置24におけるメイン画面を示す図である。横評価子欄208には、横評価子として設定された「株価値上率(前日比)」が表示されている。ルーラ232は、評価値を視覚的にユーザに認識させるように、横方向に異なる配色等を施された領域(セル)を有する。分類評価部130がユーザの指示入力に基づいて対象子を分類した場合、ルーラ232は分類の数、すなわち異なる評価値の数に対応した複数の領域に区分され、当該評価値に応じた配色が施される。また分類評価部130がユーザの指示入力に基づいて、対象子を分類することなく連続的に評価する場合には、ルーラ232は一つの連続した領域を構成し、その領域において連続的に変化する配色が施されてもよい。図8の例においては、分類評価部130が、横評価子「株価値上率(前日比)」により対象子を20段階に分類した例を示している。
【0059】
図3を参照して、横評価子が設定されると、分類評価部130は横評価子「株価値上率(前日比)」により対象子の評価値を設定し分類する。前述したように、分類評価部130は、複数の対象子を相対的に上位から下位まで分類してもよく、また絶対的に上位から下位まで分類してもよい。さらに評価値の設定方法として、評価子を対象子に作用させて直接的に得られる評価値そのものを用いてもよく、当該評価値を統計的手法等により評価して間接的に取得される値を評価値として用いてもよい。ユーザは対象子の評価(分類)方法を適宜選択できることが好ましい。
【0060】
シンボル調整部150は、対象子の評価値に応じて表示シンボルを所定の順序に並べる処理を行う。具体的には、シンボル調整部150が、分類評価部130における分類評価の結果を受けて、表示シンボルを降順または昇順などの所定の順序で横方向に並べる。ユーザは並替ボタン212を押し下げることにより、表示シンボルの配列形式を変更することができる。格納部60は複数の配列形式を予め格納しておく。配列形式指定部122は、ユーザからの指示入力に基づいて、格納部60に格納されている複数の配列形式のうちの一つを選択し、シンボル調整部150は、選択した配列形式により表示シンボルを並べ替える。
【0061】
シンボル調整部150は、対象子の評価値に応じて表示シンボルの状態を変化させる。具体的には、シンボル調整部150が、分類評価部130における評価値に基づいて、ユーザが対象子の評価値を視覚的に認識できるように表示シンボルの状態を変化させる。表示シンボルの状態を変化させる方法には様々なものが考えられるが、ユーザが最も直観的に分類評価結果を認識できるようにするために、シンボル調整部150は、対象子の評価値に応じて、表示シンボルに配色を施すことが好ましい。上述したように、分類評価部130が対象子を20段階に分類した場合、シンボル調整部150は、その段階ごとに色を設定し、各対象子の段階すなわち評価値に応じて、対応する表示シンボルに配色を施す。ルーラ232のセルは各段階に設定された色で色付けされる。例えば、マップ領域において株価値上率(前日比)の高い評価値を持つ段階に所属する対象子を左側に配置し、右側に向けて順に低い評価値を持つ段階に所属する対象子を配列する場合、ルーラ232において、最も左側のセルに最も高い評価値の段階を示す色が設定され、右方向に次第に評価値が低くなることを示すように各セルに配色が施され、最も右側のセルに最も低い評価値の段階を示す色が設定される。図8の例とは異なり、対象子を分類することなく、実数などによる連続的な評価値を用いて処理する場合には、シンボル調整部150は連続した配色をルーラ232の各セルに施す。表示シンボルを評価値に応じて色分けすることによって、ユーザは、対象子同士の評価値の相対的な関係を視覚を通じて直観的に認識することが可能となる。図8の例では、評価値の最も高い段階に黒色を割り当て、評価値が低くなるにつれて次第に薄くしていき、評価値の最も低い段階に白色を割り当てる。なお、現実のシステムにおいては、フルカラーの配色を施すことにより、相対的な評価値の関係を一層明確にすることが好ましい。
【0062】
このように処理部100は、複数の対象子を縦評価子によって評価して、縦評価子に基づいた評価(分類)結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の画面中の縦方向における位置を設定し、また当該複数の対象子を横評価子によって評価して、横評価子に基づいた評価(分類)結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の横方向における位置を設定して、それぞれの対象子に対応する表示シンボルの画面中の配置を決定する。さらに処理部100は、配置を定められた表示シンボルに対して、縦評価子による評価値または横評価子による評価値の少なくとも一方を反映させる処理を施す。この例では、縦評価子の評価値によって表示シンボルの縦方向の位置および形状を規定し、さらに横評価子の評価値によって表示シンボルの横方向の位置および配色を規定している。各評価子の評価値を反映させる方法には様々なものがあり、例えば表示シンボルの並び順、配色や形状もしくは状態などを変化させ、さらにはこれらを組み合せることによって、それぞれの評価値を縦方向および横方向に反映させることが可能である。この反映方法は、ユーザが任意に設定できることが好ましい。
【0063】
図8を参照すると、「電気機器」の業種における株価値上率(前日比)が他の業種と比較して非常に好調であることが分かる。一方で、「保険業」や「ゴム製品」の業種における株価値上率(前日比)が他の業種と比較して不調であることも分かる。これらの情報をもとに、ユーザは購買する株の業種を容易に選択することが可能となる。
【0064】
例えばユーザが株式の情報を取得しようと試みる場合、従来の検索システムはいくつかの企業の詳細情報を提示することは可能であったが、本データ管理システム10のように、対象となる企業全体の比較結果を提示することはできなかった。それは、従来の検索システムが文字や数字などの形式で情報を伝えることを前提としていたため、多くの比較対象に関する情報を画面に提示するのが不可能であったという理由によると考えられる。
【0065】
人間の比較選択行動は非常に複雑であり且つ各人各様であるため、提示される情報量が少ないと、その比較選択行動を十分満足なものにすることができない。一方で、上述したように提示される情報量が多いと、従来の検索システムでは、氾濫する情報の渦に飲み込まれ、結果として比較選択行動を満足に行うことが困難であった。これは、従来の検索システムが思考ベースの検索結果しか提示できなかったことに依存する。
【0066】
しかしながら、本実施の形態におけるデータ管理システム10は、人間の感覚的な比較選択行動を支援することを可能とする。人間が文字を読んで理解する速度と色の違いを認識する速度を比較すれば、本データ管理システム10の優位性は当業者に理解されるところである。このような人間の感覚的な処理速度に着目し、本データ管理システム10は、視覚を通じた効率的な比較選択行動を支援することを可能とする。
【0067】
なお、上記の例では表示シンボルに配色を施すこととしたが、シンボル調整部150は、対象子の評価値に応じて表示シンボルの形状を変化させてもよい。例えば、シンボル調整部150は、評価値の高い対象子については表示シンボルを大きく、低いものについては小さくするように矩形の表示シンボルの大きさを変化させてもよい。また、シンボル調整部150は、表示シンボル自体を直観的に人間が評価値を把握できるもので設定してもよく、例えば表示シンボルに「お天気マーク」を採用し、「晴れマーク」は評価値の高い対象子を、「雨マーク」は評価値の低い対象子を示すように表示シンボルを構成してもよい。その他、人の「笑顔」、「悩んでいる顔」、「泣き顔」などで表示シンボルを構成してもよい。
【0068】
図9は、表示装置24におけるメイン画面を示す図である。ユーザが並替ボタン212を押し下げて、表示シンボルの配列形式を変更する。この例では、右側に評価値の高い対象子に対応する表示シンボルを配置し、左側に評価値の低い対象子に対応する表示シンボルを配置する。その結果、ルーラ232の色表示およびマップ領域における表示シンボルの色表示は、図8と左右逆に設定されている。ユーザは配列形式を適宜選択して、自分に適したマップ領域を形成することができる。
【0069】
図10は、ユーザがリスト画面におけるタブを選択したときのリスト領域214の表示例を示す。図10(a)は、ユーザが「横」タブを選択したときの表示例を示す図であり、横評価子の評価値、すなわち株価値上率(前日比)と対象子である株式銘柄とが対応付けられて表示される。この例では株価値上率(前日比)の高い順に株式銘柄が並べられている。この並べ順はユーザが任意に設定できる。
【0070】
図10(b)は、ユーザが「セル」タブを選択したときの表示例を示す図である。ここではユーザがマップ領域において「A社」の表示シンボルを指定したことにより、リスト領域214に「A社」の株式情報が表示される。このように処理部100は、表示シンボルが指定されると、当該表示シンボルに対応する対象子に関する情報を提示する機能を有することが好ましい。例えばこの情報は、対象子の詳細情報を提示するウェブページのリンク先であってもよい。
【0071】
一般にユーザは、表示装置24のメイン画面に提示された情報に基づいて、複数回の比較選択行動(検索行動)により検索範囲を順次絞込み、最終的に所望の情報を取得する。その絞込み過程において、ユーザはメイン画面に提示された対象子についての選択指示を行っていく。
【0072】
図3を参照して、選択指示部120は、ユーザからの指示入力に基づいて、対象子が選択されたことをシンボル調整部150に通知する。シンボル調整部150は、選択された対象子であることをユーザが視覚的に認識できるように、選択された対象子に対応する表示シンボルの表示形式を変更する。履歴生成部144は、ユーザにより対象子が選択されたことを示す選択情報を格納部60に記録するとともに、ユーザによる選択行為の履歴を生成して格納部60に記録する。
【0073】
選択情報を記録することにより、選択された対象子は、縦評価子ないしは横評価子を変更した場合であっても、その選択されている状態を引き継ぐ。したがって、ユーザは続く検索行動において、新たな評価子を用いて、選択した対象子を更に絞り込んで有意な情報を取得することが可能となる。選択指示部120は、新たな評価子に基づいてユーザの指示入力により対象子が選択された場合に、既に選択されていた対象子と、新たに選択された対象子との関係に基づいて、関連する新たな対象子を抽出する機能を有する。抽出した対象子の集合は、表示装置24において提示される。
【0074】
選択履歴は、ユーザにより指示された検索条件を時系列的に一覧として並べて生成される。ユーザはこの選択履歴を参照することにより、自分がどのように検索範囲を絞っていったかを確認することができる。また、この選択履歴は検索条件の集合でもあるため、ユーザは、検索結果に満足しない場合には、この選択履歴に含まれる検索条件を解除することによりその検索条件を無効として、別の新たな検索条件を指定することもできる。このとき、シンボル調整部150は、選択指示部120からの入力ないしは格納部60に記録された選択情報に基づいて、検索条件の変更により新たに絞り込まれた対象子の集合を認識し、対応する表示シンボルの表示形式を変更する。このように、本データ管理システム10は、ユーザの柔軟な比較選択行動を支援することができる。
【0075】
図11は、表示装置24におけるメイン画面を示す図である。ユーザが選択した対象子であることを視認できるように、シンボル調整部150が、選択した対象子を例えば白枠で囲むように処理する。この枠で囲む処理を「マーキング処理」と呼ぶ。シンボル調整部150は、このマーキング処理に限らず、選択した当該対象子の集合に対して、他の対象子と視覚的に区別できるような処理を施すことが好ましい。なお、マーキング処理は、ユーザにより対象子が選択されると自動的に行われてもよく、また例えば「マーク決定」ボタンなどを別個に設けて、ユーザがこのボタンを押した場合にのみマーキング処理が行われるようにシステムを構築してもよい。ユーザは並替ボタン212を用いて自分の見やすい順序に表示シンボルを適宜並べ替えてもよい。
【0076】
データ管理システム10において、ユーザは複数の方法により対象子を選択することができる。一般に、ユーザは入力ツール22を用いてポインタを画面中で動かし、対象子を選択することができる。このとき、入力受付部50がポインタの動いた位置を検出し、選択指示部120がその動いた位置に基づいて、ユーザにより選択された対象子を検出する。
【0077】
一つに、ユーザは、ルーラ232に示される評価値の任意の範囲を指定することにより、対象子を選択することができる。図11の例では、ルーラ232に示された株価値上率(前日比)の上位3段階を選択し、マップ領域においてこの3段階に含まれる対象子に対応する表示シンボルが白枠で囲まれて表示される。具体的には、「陸運業」における上位3つの対象子、「電気機器」における上位12の対象子、「医薬品」における上位4つの対象子に対応する表示シンボルがマーキング処理されている。このようにルーラ232を用いた選択指示を可能とすることにより、ある評価子による特定のレンジの評価値を有する対象子を容易に抽出することが可能となる。
【0078】
また別の方法として、ユーザは、リスト領域214に表示される評価値を指定することにより、対象子を選択することができる。例えば、M社、L社、A社、E社を選択する場合には、複数の対象子の中から株価値上率(前日比)の高い上位4社が抽出されることになる。ユーザは、評価値を確認しながら対象子を選択することができるため、緻密に検索範囲を絞っていくことが可能となる。さらに別の方法として、マップ領域に表示されている複数の表示シンボルをポインタなどで直接指定することにより、対象子を選択することもできる。また、Mグループの関連会社群を選択したい場合などには、ユーザがキーワード「M」を入力することにより、選択指示部120が、文字「M」を社名に含むもしくは文字「M」をその名称に含むグループに所属する対象子を検出することもできる。
【0079】
また、対象子の選択に際して、データ管理システム10は、所定の論理演算をユーザに提供してもよい。例えば、既にマーキング処理されている対象子と、新たに選択された対象子の論理和、論理積、排他的論理和など様々な論理演算をユーザが選択できるようにシステム設計することで、一層柔軟な比較選択行動を支援するシステムを実現することが可能となる。
【0080】
図12は、本発明の実施の形態にかかるデータ管理システム10のハードウェアコンポーネントを示す構成図である。特に、この構成図は、図1に示したユーザ端末20のハードウェアコンポーネントを表現しており、データ管理システム10がユーザ端末20とデータ管理装置30の協調動作により実現される場合には、その双方のハードウェアコンポーネントを表現する。
【0081】
データ管理システム10は、表示装置24、入力ツール22、CPU300、RAM(ランダムアクセスメモリ)304、ハードディスク302およびドライブ装置306を備える。図2および3と同一の符号を付した表示装置24および入力ツール22は、図2および3に関連して説明した機能および動作を実現する。これらの構成は、バス308などの信号伝送路により電気的に接続されている。
【0082】
ハードディスク302は、大容量の磁気記憶装置であり、データ管理システム10においては、データ要素や選択情報、選択履歴などを記録する。なお、図2および3における格納部60は、ハードディスク302およびRAM304の双方を含む概念である。
【0083】
記録媒体310は、実施の形態に関連して説明したデータ管理システム10の機能を、CPU300に実現させるためのプログラムを記録する。記録媒体310がドライブ装置306に挿入されると、そのプログラムは、RAM304またはハードディスク302に読み出され、CPU300は、読み出されたプログラムによりデータ管理機能、すなわちユーザの比較選択行動を支援するための機能を実現する。この記録媒体310は、CD−ROM、DVD、FDなどのコンピュータ読み取り可能な媒体である。また記録媒体310がデータ要素を記録し、記録媒体310がドライブ装置306に挿入されると、データ要素が、ハードディスク302に書き込まれてもよい。
【0084】
ここでは、データ管理用のプログラムが記録媒体310に記録されている例について説明したが、別の例においては、プログラムは、無線、有線を問わず、外部のサーバからユーザ端末20などに送信されてもよい。図12に示したハードウェア構成において、プログラムは、コンピュータにデータ管理機能を実現させればよいのであって、外部から供給される場合だけでなく、予めハードディスク302に格納されていてよいことも当業者には理解されるところである。
【0085】
以上、本発明をいくつかの実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0086】
本実施の形態においては、データ管理システム10が、対象子に関して2次元の評価値を提供してユーザの比較選択行動を支援する例について説明したが、別の例では1次元の評価値を提供してもよく、3次元の評価値を提供することも可能である。3次元の場合には、処理部100が3D技術を用いて、評価値の関係を立体的に画面に表示することが好ましい。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、ユーザの比較選択行動を効果的に支援することのできるデータ管理システムを実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るデータ管理システムの外観的な構成を示す図である。
【図2】 実施の形態に係るデータ管理システムの内部構成の概略を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態に係るデータ管理システムの内部構成の詳細を示すブロック図である。
【図4】 表示装置における対象子グループの選択画面を示す図である。
【図5】 表示装置における評価子グループの選択画面を示す図である。
【図6】 表示装置におけるメイン画面を示す図である。
【図7】 表示装置におけるメイン画面を示す図である。
【図8】 表示装置におけるメイン画面を示す図である。
【図9】 表示装置におけるメイン画面を示す図である。
【図10】 (a)は「横」タブを選択したときの表示例を示す図であり、(b)は「セル」タブを選択したときの表示例を示す図である。
【図11】 表示装置におけるメイン画面を示す図である。
【図12】 実施の形態にかかるデータ管理システムのハードウェアコンポーネントを示す構成図である。
【符号の説明】
10・・・データ管理システム、20・・・ユーザ端末、22・・・入力ツール、24・・・表示装置、30・・・データ管理装置、40・・・ネットワーク、50・・・入力受付部、60・・・格納部、100・・・処理部、110・・・データ要素設定部、112・・・対象子グループ設定部、114・・・評価子グループ設定部、116・・・縦評価子設定部、118・・・横評価子設定部、120・・・選択指示部、122・・・配列形式指定部、124・・・データ要素生成部、130・・・分類評価部、140・・・リスト生成部、142・・・ルーラ生成部、144・・・履歴生成部、150・・・シンボル調整部、160・・・表示処理部、200・・・マップ画面、202・・・リスト画面、210・・・表示シンボル、232・・・ルーラ。

Claims (8)

  1. ユーザからの指示入力を受け付ける入力受付部と、
    検索に必要な複数のデータ要素を格納する格納部であって、評価対象である対象子としてのデータ要素と、対象子を分類するための指標である評価子としての複数のデータ要素と、それぞれの評価子により導出される値の関係を関係表により表現して格納する格納部と、
    前記指示入力に基づいて、前記格納部に対象子として格納されたデータ要素のグループを分類対象として設定する第1設定部と、設定された対象子のグループに対して評価子として機能するデータ要素群を抽出し、抽出したデータ要素の中から前記指示入力により指定されたデータ要素を評価子として設定する第2設定部とを有する処理部とを備えたデータ管理システムであって、
    前記処理部は、
    前記第1設定部により設定された対象子に、前記第2設定部により設定された評価子を演算処理により作用させることで対象子を分類して、分類した結果である評価値を得る分類評価部と、
    前記分類評価部において分類した結果である評価値に基づいて、評価対象である複数の対象子のそれぞれに対応する表示シンボルを画面内で整列させるシンボル調整部とを有しており、
    前記分類評価部は、
    前記第1設定部により設定された複数の対象子に、前記第2設定部により設定された第1の評価子を演算処理により作用させて対象子を分類して、さらに前記第2設定部により設定された第2の評価子を演算処理により作用させて対象子を分類して、
    前記シンボル調整部は、
    当該第1の評価子に基づいた分類結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の画面中の第1の方向における位置を設定し、また当該第2の評価子に基づいた分類結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の第1の方向とは異なる第2の方向における位置を設定し、
    第1の評価子に基づいた分類により同一の評価値をもつ対象子の数に応じて、表示シンボルの形状を第2の方向に調整して、画面内の幅が固定されている所定の領域に前記表示シンボルを整列させ、それぞれの対象子に対応する表示シンボルに、第2の評価子による評価値に応じて、配色を施し、またはその状態を変化させて、前記表示シンボルを所定の順序で画面に並べることを特徴とするデータ管理システム。
  2. 前記格納部は、前記第2の評価子により分類した結果を示す評価値の大きい方から降順に並べる形式および評価値の小さい方から昇順に並べる形式を含む複数の配列形式を格納し、
    前記シンボル調整部は、前記指示入力に基づいて、複数の配列形式の一つを選択し、選択した配列形式により表示シンボルを並べることを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システム。
  3. 前記処理部は、前記指示入力により選択された対象子であることを示す情報を前記格納部に記録することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のデータ管理システム。
  4. 前記処理部は、ユーザがポインタを画面中で動かした位置に基づいて、ユーザにより選択された対象子を検出することを特徴とする請求項に記載のデータ管理システム。
  5. 前記処理部は、選択した対象子であることをユーザが視覚的に認識できるように、選択した対象子に対応する表示シンボルの表示形式を変更することを特徴とする請求項3または4に記載のデータ管理システム。
  6. 前記処理部は、新たな評価指標に基づいて前記指示入力により対象子が選択された場合に、既に選択されていた対象子と、新たに選択された対象子との関係に基づいて、関連する新たな対象子を抽出し、抽出した対象子の集合を提示することを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のデータ管理システム。
  7. 前記処理部は、前記指示入力により表示シンボルが指定されると、当該表示シンボルに対応する対象子に関する情報を提示することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のデータ管理システム。
  8. コンピュータに、
    ユーザからの指示入力を受け付けさせる機能と、
    検索に必要な複数のデータ要素を格納する格納部であって、評価対象である対象子としてのデータ要素と、対象子を分類するための指標である評価子としての複数のデータ要素と、それぞれの評価子により導出される値の関係を関係表により表現して格納する格納部から、前記指示入力に基づいて、対象子として格納されたデータ要素のグループを分類対象として設定させる機能と、
    設定された対象子のグループに対して評価子として機能するデータ要素群を抽出し、抽出したデータ要素の中から前記指示入力により指定されたデータ要素を評価子として設定させる機能と、
    設定された対象子に、設定された評価子を演算処理により作用させることで対象子を分類して、分類した結果である評価値を得る機能と、
    前記分類評価部において分類した結果である評価値に基づいて、評価対象である複数の対象子のそれぞれに対応する表示シンボルを画面内で整列させる機能とを実現させるためのプログラムであって、
    設定された対象子のグループに含まれる複数の対象子に、設定された第1の評価子を演算処理により作用させて対象子を分類させ、当該第1の評価子に基づいた分類結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の画面中の第1の方向における位置を設定させる機能と、
    前記複数の対象子に、設定された第2の評価子を演算処理により作用させて対象子を分類させ、当該第2の評価子に基づいた分類結果である評価値を反映させるように、それぞれの対象子の第1の方向とは異なる第2の方向における位置を設定させる機能と、
    第1の評価子に基づいた分類により同一の評価値をもつ対象子の数に応じて、表示シンボルの形状を第2の方向に調整して、画面内の幅が固定されている所定の領域に前記表示シンボルを整列させ、それぞれの対象子に対応する表示シンボルに、第2の評価子による評価値に応じて、配色を施し、またはその状態を変化させて、前記表示シンボルを所定の順序で画面に並べさせる機能と
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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