JP4277461B2 - 注出用口栓 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、注出口付き袋の注出口に取り付ける注出用口栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスペンサー用バッグインボックスに用いられる注出口付き袋に取り付ける注出用口栓として、例えば、図5に示すような口栓がある。
【0003】
これは、ダストキャップ(1)、口栓本体(2a)、ダイヤフラムバルブ(3)およびプランジャー(4)から成る。
【0004】
口栓本体(2a)は、天板(11)、該天板の外周上方に立ち上げ壁(12)、かつ、下方の中間および下端に第1垂下壁(13)、第2垂下壁(14)を具備し、前記天板(11)は、中央にプランジャー取り付け穴(15)、該プランジャー取り付け穴の周囲に注出孔(16)、該注出孔の外周下方に環状突起部(17)をそれぞれ有し、前記第1垂下壁の内面側にはダイヤフラムバルブの周縁を係止する第1凹条(18)が、設けられている。
【0005】
そして、天板のプランジャー取り付け穴(15)にはプランジャー(4)が挿入され、かつ、天板の注出孔(16)より外側に注出孔(21)を有し上面が環状突起部に密接するダイヤフラムバルブ(3)の周縁(22)を第1垂下壁の第1凹条(18)に係止した構造を有するものである。
【0006】
以上のような構造からなるので、注出前は確実な密封状態を保つことができ、また、注出時にはダストキャップ(1)を外し、コネクター(図示せず)を接続するだけでプランジャー(4)が押し下げられ、ダイヤフラムバルブ(3)はプランジャーの力で降伏状態になり、口栓本体の環状突起部(17)とダイヤフラムバルブ(3)の上面とが離れ連通状態になって流路が形成され、袋内の液体は、ダイヤフラムバルブの注出孔(21)から流路を通って天板の注出孔(16)を経て口栓本体から外部に注ぎ出すことができる。
【0007】
また、口栓本体をコネクターから外すことにより、プランジャーを押していた力は解除され、降伏していたダイヤフラムバルブは元の状態に復元して天板の環状突起部はダイヤフラムバルブの上面に密接して流路は閉鎖されて液体の注出は停止され、袋内の密封状態が維持される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような構造を有する注出用口栓であるが、口栓本体にダイヤフラムバルブを組み込む際にダイヤフラムバルブが斜めに組み込まれることがあり、使用時にダイヤフラムバルブが口栓本体から脱落してしまうことがあった。
【0009】
本発明は、ディスペンサー用バッグインボックス等に用いられる注出口付き袋に取り付ける注出用口栓に関する以上のような問題点を解決するためになされたもので、ダイヤフラムバルブの組み込みが完全な注出用口栓を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、ダストキャップ、口栓本体、ダイヤフラムバルブ、プランジャーおよびストッパー板からなり、前記口栓本体は、天板、該天板の外周上方に立ち上げ壁、かつ、該天板の外周下方の中間および下端に第1垂下壁、第2垂下壁を具備し、前記天板は、中央にプランジャー取り付け穴、該プランジャー取り付け穴の周囲に天板の注出孔、該注出孔の外周下方に環状突起部をそれぞれ有し、前記第1垂下壁の内面側にはダイヤフラムバルブの周縁を係止する第1凹条が、該第1凹条の下方にはストッパー板の周縁を係止する第2凹条がそれぞれ設けられ、前記天板のプランジャー取り付け穴にはプランジャーが挿入され、かつ、天板の注出孔より外側に注出孔を有し上面が環状突起部に密接するダイヤフラムバルブの周縁を第1垂下壁の第1凹条に係止し、かつ、中央に複数の注出孔を有し、外周縁に凸条が形成されたストッパー板を備えた注出用口栓において、前記ストッパー板の周縁が、中央部より肉厚に形成された横断面が略ダンベル状に形成され、該ストッパー板を、その凸条を前記第1垂下壁に設けられた第2凹条に係止させて前記ダイヤフラムバルブの周縁に密接させたことを特徴とする注出用口栓である。
【0011】
このように、ダイヤフラムバルブの下にストッパー板を配置するとともに、立ち上げ壁の内側面の第1凹条の下方にストッパー板の周縁を係止する第2凹条を設け、ストッパー板を前記ダイヤフラムバルブの周縁に密接させて第1垂下壁に設けられた第2凹条に係止させたので、ダイヤフラムバルブは口栓本体にしっかりと組み込まれ、使用時に脱落することはない。
【0012】
また、本発明の注出用口栓は、前記ストッパー板の周縁が、中央部より肉厚に形成された横断面が略ダンベル状に形成され、該ストッパー板の外周縁には凸条が形成されているので、口栓本体をコネクターに接続して、ダイヤフラムバルブが降伏状態になっても、ストッパー板に力が加わることがなく、ストッパー板が外れるようなことはない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の注出用口栓を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の注出用口栓(A)は、図1(a)、(b)、図2に示すように、注出口付き袋(B)の注出口(C)の上端に取り付けて使用するもので、ダストキャップ(1)、口栓本体(2)、ダイヤフラムバルブ(3)、プランジャー(4)およびストッパー板(5)から成る。
【0015】
口栓本体(2)は、天板(11)、該天板の外周上方に立ち上げ壁(12)、かつ、下方の中間および下端に第1垂下壁(13)、第2垂下壁(14)を具備している。
【0016】
そして天板(11)は、中央にプランジャー取り付け穴(15)、該プランジャー取り付け穴の周囲に注出孔(16)、該注出孔の外周下方に環状突起部(17)をそれぞれ有している。
【0017】
第1垂下壁(13)の内面側にはダイヤフラムバルブ(3)の周縁(22)を係止する第1凹条(18)が、また、第1凹条(18)の下方にはストッパー板(5)の周縁(42)に設けられた凸条(43)を係止する第2凹条(19)が、それぞれ設けられている。
【0018】
口栓本体の天板(11)の下に組み込まれるダイヤフラムバルブ(3)には、周縁(22)近傍に注出孔(21)が設けられている。この注出孔(21)はダイヤフラムバルブを口栓本体に組み込んだ際、天板の環状突起部(17)外側に設けられるように設計されている。
【0019】
ダイヤフラムバルブ(3)の下面に組み込まれるストッパー板(5)は、周縁が中央部分より肉厚を厚くして形成された環状部(42)と、この環状部と中心部分を通るリム(44)で放射状に連結して、環状部とリムに囲まれて注出孔(41)を形成するように形成することが好ましい。
環状部(42)の外側周縁には、第1垂下壁(13)の内側面に設けられた第2凹条(19)に係止させる凸条(43)が形成されている(図3(a)、(b)参照)。
【0020】
ストッパー板(5)は、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)等の熱可塑性樹脂を用いて射出成形法等の成形法で作製される。
なお、口栓本体(2)は、HDPE等の熱可塑性樹脂を射出成形法等の成形法を用いて作製されるし、ダイヤフラムバルブ(3)はエラストマーを用いて射出成形法等の成形法で作製される。
【0021】
天板のプランジャー取り付け穴(15)にはプランジャー(4)が挿入され、かつ、上面を環状突起部(17)に密接させてダイヤフラムバルブ(3)の周縁(22)を第1垂下壁の第1凹条(18)に係止させ、かつ、ストッパー板(5)の環状部(42)の上面をダイヤフラムバルブ(3)の周縁(22)下面に密接させてストッパー板(5)の周縁の凸条(43)を第1垂下壁に設けられた第2凹条(19)に係止させて本発明の注出用口栓とする。
【0022】
注出用口栓を袋に取り付けた後の使用方法について詳述する。
先ず、袋内に充填されている液体を注出する際には、ダストッキャップ(1)を外し、口栓本体(2)にコネクター(D)を接続する。このコネクター(D)はチューブ(図示せず)によりポンプ(図示せず)に接続されている。
【0023】
コネクター(D)を接続することにより、プランジャー(4)は押し下げられ、ダイヤフラムバルブ(3)はプランジャーの力で降伏状態になり、口栓本体の環状突起部(17)とダイヤフラムバルブ(3)の上面とが離れ、連通状態になって流路が形成される。この状態でポンプを作動させ吸引すると、袋内の液体は、ストッパー板(5)の注出孔(41)からストッパー板とダイヤフラムバルブの間に入り、ダイヤフラムバルブの注出孔(21)からダイヤフラムバルブと天板が連通状態になっているので、天板の注出孔(16)を経て口栓本体から外部に注出される(図4参照)。
【0024】
そして注出を停止させるには、口栓本体(2)をコネクター(D)から外す。すると、プランジャー(4)を押していた力が解除され、降伏していたダイヤフラムバルブ(3)が上昇して元の状態に復元して天板(11)の環状突起部(17)はダイヤフラムバルブ(3)の上面に密接して流路は閉鎖されて液体の注出が停止され、袋内の密封状態が維持される。
【0025】
【発明の効果】
上記のように、本発明の注出用口栓は、以下に示すような効果がある。
即ち、部品点数が一点増加するが、ダイヤフラムバルブのストッパーとして有効である。
セットに無理がなく、クリック感によりセットされたことがわかり易い。
ダイヤフラムバルブの斜め入り、セット不完全を未然に防止できる。
ダイヤフラムバルブやストッパー板の脱落を防止できる。
ストッパー板の注出孔が大きいため流量を損なわない。
リブが放射状、周縁部がリング状なため軽量で強度が大きい。
ポリエチレン等で成形するため食品衛生上の問題がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の注出用口栓を取り付けた注出口付き袋の一例を示す断面説明図である。
(b)同注出用口栓の一例を示す断面説明図である。
【図2】図1(b)の注出用口栓の要部の分解斜視説明図である。
【図3】本発明の注出用口栓に使用するストッパー板の一例を示す、(a)は平面説明図であり、(b)は(a)のX−X’線断面説明図である。
【図4】図1(a)の注出口付き袋から液体を注出する際の状態を示す要部説明図である。
【図5】従来の注出用口栓を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1‥‥ダストキャップ
2、2a‥‥口栓本体
3‥‥ダイヤフラムバルブ
4‥‥プランジャー
5‥‥ストッパー板
11‥‥天板
12‥‥立ち上げ壁
13‥‥第1垂下壁
14‥‥第2垂下壁
15‥‥プランジャー取り付け穴
16、21、41‥‥注出孔
17‥‥環状突起部
18‥‥第1凹条
19‥‥第2凹条
22‥‥周縁
42‥‥周縁、環状部
43‥‥凸条
44‥‥リム
Claims (1)
- ダストキャップ、口栓本体、ダイヤフラムバルブ、プランジャーおよびストッパー板からなり、前記口栓本体は、天板、該天板の外周上方に立ち上げ壁、かつ、該天板の外周下方の中間および下端に第1垂下壁、第2垂下壁を具備し、前記天板は、中央にプランジャー取り付け穴、該プランジャー取り付け穴の周囲に天板の注出孔、該注出孔の外周下方に環状突起部をそれぞれ有し、前記第1垂下壁の内面側にはダイヤフラムバルブの周縁を係止する第1凹条が、該第1凹条の下方にはストッパー板の周縁を係止する第2凹条がそれぞれ設けられ、前記天板のプランジャー取り付け穴にはプランジャーが挿入され、かつ、天板の注出孔より外側に注出孔を有し上面が環状突起部に密接するダイヤフラムバルブの周縁を第1垂下壁の第1凹条に係止し、かつ、中央に複数の注出孔を有し、外周縁に凸条が形成されたストッパー板を備えた注出用口栓において、前記ストッパー板の周縁が、中央部より肉厚に形成された横断面が略ダンベル状に形成され、該ストッパー板を、その凸条を前記第1垂下壁に設けられた第2凹条に係止させて前記ダイヤフラムバルブの周縁に密接させたことを特徴とする注出用口栓。
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