JP4276163B2 - Icソケット - Google Patents

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Description

本発明は、ICパッケージの内部の集積回路の検査の為にICパッケージの複数の接続用端子に複数の接触子を電気的に接続するICソケットに関し、特にICパッケージをセットする際のアライメント精度を高めたものに関する。
ICを合成樹脂で封止したICパッケージは、通常その4辺から突出する複数のアウタリード(接続用端子)を備えており、このICパッケージを検査装置のICソケットに装着し、複数のアウタリードをICソケットの複数の接触子に電気的に接続し、アウタリードを接触子を介して検査装置のプリント回路基板の端子に電気的に接続して検査に供する。近年、集積回路が小型化しICパッケージが小型化し、複数のアウタリードも小型化して来たため、ICソケットにICパッケージを位置決めする精度を高めることが必要になって来た。
特許文献1には、ICソケットにICパッケージをセットし、ICパッケージを4隅から中心に向かって位置決めする位置決め機構を設けたICソケットが提案されている。
特許文献2には、ICソケットに、ICパッケージを載置して支持する押し上機構と、この押し上機構に上方から対向するバネ支持された位置決め台と、複数の接触子とを設け、位置決め台にはICパッケージの4辺を案内するテーパガイドを形成し、L形に隣接するテーパガイドにICパッケージを位置決めする基準面を形成し、位置決め台と押し上機構とで挟持したICパッケージを水平方向へ押圧して前記の基準面に押付ける押付機構を設けたICソケットが提案されている。
ここで、本願出願人は、例えば図8〜図11に示すICソケットを商品化している。
このICソケット100は、ベース構造101と蓋構造102とを有し、ベース構造101は、2枚のベース板103,104、ベース枠105、ICパッケージ106を載置する為のステージ板107であってベース板103,104とベース枠105に弾性支持されたステージ板107とを有する。蓋構造102は、蓋本体108、ICパッケージ106の4辺の複数のアウタリード106aを上側から押えるパッケージ押え109、係合フック110、調節ねじ部材111などを有する。
前記ステージ板107は、複数のガイドピン112を介して鉛直に昇降自在に案内され、複数のバネ113により弾性支持されている。ステージ板107にICパッケージ106を載置して傾斜面により吸い込み方式にて位置決めする(アライメントをとる)為に、ステージ板107はICパッケージ106を載置する載置部114と、この載置部114の外周4辺に衝立状に一体的に形成された4つの位置決め用案内部115とを有し、位置決め用案内部115には、ICパッケージ106の各辺の下半部の傾斜面よりも緩傾斜状の案内用傾斜面が形成され、この案内用傾斜面は下方ほどICパッケージ106側へ接近する傾斜面に形成されている。
ステージ板107の外周部には、ICパッケージ106の4辺の複数のアウタリード106aに対向するプローブ貫通壁116が形成され、このプローブ貫通壁116には複数の細径の鉛直の貫通孔が例えば、0.5mmピッチに形成され、これら貫通孔に対応するように、ベース板103,104には、複数の細径のプローブピン117が装備され、プローブピン117の上端部がプローブ貫通壁116の貫通孔に貫通し、ICパッケージ106のアウタリード106aに対向するようになっている。なお、ICパッケージ106の集積回路の検査に際しては、ベース板103の下面に、前記多数のプローブピン117に電気的に接続される多数の端子を形成したプリント回路基板118が配置される。
ICパッケージ106の検査の際、ICパッケージ106をステージ板107の載置部の上に載置すると、ICパッケージ106の4辺が4つの位置決め用案内部115の案内用傾斜面で案内されて、ICパッケージ106が吸い込み方式で位置決めされ、ICパッケージ106の各アウタリード106aが対応するプローブピン117に上方から対向し、その状態で蓋構造102が閉じられ、パッケージ押え109により4辺の複数のアウタリード106aを押圧すると、ICパッケージ106を載せたままステージ板107が下方へ沈下移動し、各アウタリード106aがプローブピン117に当接し、プローブピン117の下端がプリント回路基板118の端子に当接した状態となり、その状態でプリント回路基板118に電気的に接続された検査装置により、ICパッケージ106の内部の集積回路の検査が実行される。
尚、ICソケットを用いてICパッケージを検査する方式として、各アウタリードに1本のプローブピンを接触させて電圧や電流値を測定する2端子測定方式と、各アウタリードに2本のプローブピンを接触させて測定する4端子測定方式とが適用されており、検査の信頼性を高めるために4端子測定方式が採用される場合も少なくない。
特開2004−14470号公報 特開平6−174789号公報
従来の図8〜図11に図示のICソケット100における、位置決め用案内部115はステージ板107に固定的に形成されているため、ICパッケージ106をステージ板107上にセットした場合に、ステージ板107の4つの位置決め用案内部115でICパッケージ106を案内することにより、ICパッケージ106をほぼ定位置にセットすることは可能であるが、ICパッケージ106の中心を載置部の中心に一致させるセンタリング機能が得られる訳ではなく、ICパッケージ106は主にステージ板107の隣接する2辺の位置決め用案内部115で案内されることになるため、ICパッケージ106の中心が載置部の中心から僅かにずれた位置にセットされる。
前記のICパッケージ106のアウタリード106aの被押え部の長さが例えば(0.6±0.2)mmであり、ICパッケージ106のアウタリード106aの端から端までの外形寸法が例えば、17.2mm、その寸法公差が例えば0.3mm、ICパッケージ106のパッケージ本体の外形寸法公差が例えば0.2mmである。このような寸法公差が発生するとしても、2端子測定方式を採用する場合は、各アウタリード106aに1つのプローブピン117を接触させればよいので特に支障はない。
しかし、検査の信頼性を高める為に4端子測定方式のICソケットを用いる場合は、ICパッケージの寸法公差に応じて、ICパッケージをステージ板の載置部に水平方向に位置決めする精度を高めることが必要となる。
図12、図13は、各アウタリードに対応する2組のプローブピン120,121を中心間距離0.6mmにて装備した場合の要部断面図であり、図12に示すように、ICパッケージ106の外形寸法が最小の場合に、アウタリード106aに2つのプローブピン120,121を接触させて4端子測定が可能となるようにプローブピン120,121を配置することが可能である。しかし、図13に示すように、ICパッケージ106の外形寸法が最大の場合に、片側(図13では右側)のアウタリード106aには1つのプローブピン121しか接触させることができず、4端子測定が困難になる。
前記ICパッケージの外形寸法の公差0.3mmが比較的大きいのは、ICパッケージ製造の際のロットが変わる際の製作誤差を加味したためであるが、ICパッケージの外形寸法の公差を小さくするには、ICパッケージの製造時のロット間の製作誤差を小さくしなければならならないので、製作費用が高価になるという問題がある。
本発明の目的は、ステージ板に載置されたICパッケージの中心をステージ板の中心線に合わせるセンタリング機能を具備したICソケットを提供することである。
請求項1のICソケットは、ICパッケージをセットしてICパッケージの複数の接続用端子に夫々接触させる複数の接触子を備えたICソケットであって、ICパッケージが載置される弾性支持されたステージ板と、このステージ板を昇降自在に下方から弾性支持するベース板と、ICパッケージの少なくとも対向する平行な2辺を、その辺と直交する水平方向へ案内してステージ板の中心線に対して対称となるように位置決めする位置決め用傾斜部を有すると共に前記ステージ板に対して昇降可能に前記ベース板に弾性支持された少なくとも1対の位置決め部材とを備えたことを特徴とするものである。
ICパッケージをステージ板上に載置する際に、ICパッケージの少なくとも対向する平行な2辺の各々が、昇降可能に弾性支持された位置決め部材の位置決め用傾斜部に当接し、ICパッケージの接続用端子を接触子に接触させるために、ICパッケージが下方へ押圧されると、位置決め用傾斜部がICパッケージの辺に当接したまま、位置決め部材がステージ板に対して下降し、位置決め用傾斜部により、ICパッケージの少なくとも1対の平行な2辺がそれらの辺と直交する水平方向へ案内され、ステージ板の中心線に対して対称となるように位置決めされ、ICパッケージの中心がステージ板の中心線に合致するように精度よくセンタリングされる。
位置決め部材がステージ板に対して昇降可能にベース板に弾性支持されているため、ICパッケージの外形寸法の変化に応じて、ICパッケージの辺が位置決め用傾斜部に当接する高さ位置が変化し、その状態で位置決め部材が下降するため、ICパッケージの外形寸法にバラツキがあっても、前記のセンタリングは精度よく行われる。
このように、ICパッケージの中心をステージ板の中心線に合致させるセンタリングが精度よく行われるため、ICパッケージの外形寸法の誤差をステージ板の中心線の両側に振り分けた状態にしてICパッケージをステージ板にセットすることができるため、ICパッケージの前記平行な2辺から延びる複数の接続用端子の各々に、対応する1つ又は2つの接触子を確実に接触させることができる。
請求項2のICソケットは、請求項1の発明において、前記位置決め用傾斜部は、前記位置決め部材の上端部分に下方程ステージ板の中心線側へ接近する傾斜状に形成され、ICパッケージの前記対応する辺の下端部に当接して位置決めすることを特徴とする。
請求項3のICソケットは、請求項1又は2の発明において、前記ICパッケージが平面視で矩形状に形成され、ICパッケージの4辺に対応する4組の前記位置決め部材を設けたことを特徴とする。
請求項4のICソケットは、請求項3の発明において、前記各組の位置決め部材は、複数の弾性支持された位置決めピンからなることを特徴とする。
請求項5のICソケットは、請求項4の発明において、前記位置決めピンの上端部分に形成された位置決め用傾斜部は、テーパコーンで構成されたことを特徴とする。
請求項6のICソケットは、請求項1〜5の何れかの発明において、前記ICパッケージの各接続用端子としての各アウタリードに接触させる2つの接触子を有し、各接触子は前記ベース板に装備されたプローブピンからなることを特徴とする。
請求項1のICソケットによれば、ステージ板と、ベース板と、ICパッケージの少なくとも対向する平行な2辺を、その辺と直交する水平方向へ案内してステージ板の中心線に対して対称となるように位置決めする位置決め用傾斜部を有すると共に前記ステージ板に対して昇降可能にベース板に弾性支持された少なくとも1対の位置決め部材とを設けたので、ICパッケージをステージ板上にセットする際に、ICパッケージの中心がステージ板の中心線に合致するように精度よくセンタリングしてアライメントを取ることができる。
位置決め部材がステージ板に対して昇降可能にベース板に弾性支持されているため、ICパッケージの外形寸法の変化に応じて、ICパッケージの辺が位置決め用傾斜部に当接する高さ位置が変化し、その当接位置を保持した状態で、位置決め部材が下降するため、ICパッケージの外形寸法にバラツキがあっても、前記のセンタリングを精度よく行なうことができる。
このようにセンタリングを精度よく行えるため、ICパッケージの外形寸法の誤差をステージ板の中心線の両側に振り分けた状態にしてICパッケージをステージ板にセットすることができるから、ICパッケージの前記平行な2辺から延びる複数の接続用端子の各々に、対応する1つ又は2つの接触子を確実に接触させることができる。また、ICパッケージの外形寸法の公差の許容幅を大きくすることができるから、ICパッケージの製作の面で有利である。
請求項2のICソケットによれば、位置決め用傾斜部は、位置決め部材の上端部分に下方程ステージ板の中心線側へ接近する傾斜状に形成され、ICパッケージの辺の下端部に当接して位置決めする構成であるため、ICソケットをステージ板上に載置してステージ板と共に下降させると、ICソケットがステージ板に対してセンタリングされてステージ板に密着状にセットされる。
請求項3のICソケットによれば、ICパッケージが平面視で矩形状に形成され、ICパッケージの4辺に対応する4組の位置決め部材を設けたため、ICパッケージを、ステージ板に対して、直交2方向へ精度よくセンタリングすることができる。
請求項4のICソケットによれば、4組の位置決め部材における各組の位置決め部材が複数の弾性支持された位置決めピンからなるので、位置決め部材の構造が簡単化し、製作する上で有利である。
請求項5のICソケットによれば、前記の位置決めピンの上端部分に形成された位置決め用傾斜部は、テーパコーンで構成されているため、位置決め用傾斜部の構造が簡単化し、製作する上で有利である。
請求項6のICソケットによれば、ICパッケージの各接続用端子としての各アウタリードに接触させる2つの接触子を有し、各接触子はベース板に装備されたプローブピンからなるため、2つのプローブピンを接近位置に配置することができ、ICパッケージを4端子測定により検査可能となる。
本発明に係るICソケットは、ICパッケージをセットしてICパッケージの複数の接続用端子に夫々接触させる複数の接触子を備えたICソケットであって、ICパッケージが載置される弾性支持されたステージ板と、このステージ板を昇降自在に下方から弾性支持するベース板と、ICパッケージの少なくとも対向する平行な2辺を、その辺と直交する水平方向へ案内してステージ板の中心線に対して対称となるように位置決めする位置決め用傾斜部を有する位置決め部材であって、前記ステージ板に対して昇降可能に前記ベース板に弾性支持された位置決め部材とを備えたことを特徴とするものである。
以下、本発明の実施例1について図1〜図5に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、ICソケット1は、ベース構造2と、このベース構造2にヒンジピン4により開閉可能に連結された蓋構造3とを有し、このICソケット1は、その下面部に装備するプリント回路基板5(図4、図5参照)と共にICパッケージ6を検査する検査装置に装着されICパッケージ6の検査に用いられる。本実施例のICパッケージ6はそのパッケージ本体7が平面視正方形のもので、パッケージ本体7の4辺の各々には、ガルウイング形の複数のアウタリード8(接続用端子に相当する)が突出状に設けられている。
ベース構造2は、正方形の金属製又は合成樹脂製のベース枠10と、このベース枠10の下面側に当接させて連結される正方形のベースユニット11とを有する。ベースユニット11は、合成樹脂製の2枚のベース板12,13と、上側のベース板13の中央部の正方形凹部に大部分を収容して昇降可能に配置された正方形の合成樹脂製のステージ板14と、ステージ板14をベース板12,13に昇降自在に弾性支持する昇降機構15と、ICパッケージ6の4辺の複数のアウタリード8(図4、図5参照)に対応するように設けられた複数組の接触子16(各組の接触子16は2本のプローブピン17,18からなる)と、ICパッケージ6の中心がステージ板14の中心Oに合致するようにICパッケージ6を水平方向(図2のX方向とY方向)に位置決めする4組の位置決め部材20などを備えている。
前記蓋構造3は、正方形の蓋本体301と、この蓋本体301の中央部に部分的に収容されてICパッケージ6を押えるパッケージ押え302と、このパッケージ押え302を支持する軸部材303と、パッケージ押え302を蓋本体301側へ引き付ける複数のバネ部材304と、調整用ネジ部材305と、蓋本体301を閉じてパッケージ押え302の4つの押え部306によりICパッケージ6の4辺の複数のアウタリード8(図4、図5参照)を押えた状態でベース枠10の端部に係合するフック部材307と、このフック部材307を弾性付勢するバネ部材308などを備えている。
次に、前記ベース構造2について詳細に説明する。
図2はベースユニット11の平面図であり、図3は図2のIII −III 線断面図であり、2枚のベース板12,13は4本のビス200(図2参照)により一体的に連結されている。ベース板12の下面には、プリント回路基板5をベースユニット11に対して位置決めする2本の位置決めピン201が突設され、ベースユニット11の4隅部には4つのボルト孔202が形成され、これらボルト孔202に挿通される4本のボルトによりベースユニット11の下面にプリント回路基板5が固定される。ベースユニット11の左右の部位には、蓋本体301をベース構造2に閉じる際に案内する2本の位置決めピン203が突設され、蓋本体301をベース構造2に閉じた状態において、蓋本体301は4つのボルト孔204に通したボルトによりベース構造2のベース板13に固定される。
ステージ板14をベース板12,13に昇降自在に弾性支持する昇降機構15について説明する。図3に示すように、この昇降機構15は、ステージ板14の4隅に螺合された4本のビス205と、各ビス205に連結されベース板13に対して昇降可能な軸部材206と、各軸部材206に外装されてステージ板14を弾性支持するコイルバネ207とを有し、ステージ板14は4つのコイルバネ207で昇降可能にバネ支持され、ステージ板14とベース板13の間には所定の隙間が設けられている。
図2、図4、図5に示すように、ステージ板14はICパッケージ6を載置する為の載置部14aを有し、この載置部14aの外周側には、ICパッケージ6の4辺に対応する4つの凹溝22が形成され、この凹溝22の外周壁23の上半部には内側下りに傾斜した傾斜面24が形成されている。
次に、接触子16としてのプローブピン17,18について説明する。
図2〜図5に示すように、凹溝22の水平壁部25には、ICパッケージ6の複数のアウタリード8の各々に対向する2つの立向きの貫通孔が形成され、各組の2つの貫通孔とその下方のベース板12,13に形成された2つの立向きの装着孔26,27には、金属製で導電性の2つのプローブピン17,18が装着されている。内側(載置部14a側)のプローブピン17は例えば最大径0.42mmであり、外側のプローブピン18は例えば最大径0.55mmであり、プローブピン17,18の軸心間距離は0.6mmである。プローブピン17,18はその内部のコイルバネにより伸縮可能であり、プローブピン17,18の上下両端部の各々には4点の接触部が形成されている。
次に、ICパッケージ6の4辺に対応する4組の位置決め部材20について説明する。 図2、図4、図5に示すように、ステージ板14の外周のうち、ICパッケージ6の4辺に夫々対応する各辺には、弾性支持された位置決め部材20として、金属製又は合成樹脂製の3つの位置決めピン21と、これら位置決めピン21を夫々弾性支持する圧縮コイルバネ21aが設けられている。3つの位置決めピン21は各辺の長さ方向に適当間隔おきに配置されている。
各位置決めピン21は、ステージ板14とベース板13の貫通孔28,29に昇降可能に挿通され、位置決めピン21の下端の鍔部30は、ベース板12の収容穴31に昇降可能に収容され、圧縮コイルバネ21aは鍔部30の下側において収容穴31に配設されて位置決めピン21を上方へ弾性付勢し、鍔部30がベース板13の下面に当接した位置で位置決めピン21が上限位置となる。このように、位置決めピン21はステージ板14に対して昇降可能にベース板12に弾性支持されている。位置決めピン21の上端部分には、所定の頂角(例えば60度)のテーパコーン部21aが形成されている。
図4に示すように、ステージ板14が浮上位置にあり、位置決めピン21が上限位置(浮上位置)のとき、テーパコーン部21aがステージ板14の載置部14aよりも高く突出している。各組の3つの位置決めピン21は一直線上に整列しており、X方向に対向する2組の位置決め部材20は、ステージ板14の中心点Oを通るY軸(ステージ板14の中心線)に対して対称の位置にあり、Y方向に対向する2組の位置決め部材20は、中心点Oを通るX軸(ステージ板14の中心線)に対して対称の位置にある。
次に、以上説明したICソケット1の作用、効果について説明する。
ICソケット1にICパッケージ6をセットする際に、ICパッケージ6を水平姿勢に保持してステージ板14の上方から鉛直に下降させると、ICパッケージ6の4辺のうちの対応する辺の下端部6aが各組の3つのテーパコーン部21aに当接して支持される。ICパッケージ6の4辺の下端部6aを4組の位置決め部材20の12個のテーパコーン部21aで支持した状態(パッケージ本体6aは載置部14aから僅かに離間している)において蓋構造3を閉じ、パッケージ押え302の4つの押え部306で、ICパッケージ6の4辺の複数のアウタリード8を下方へ押圧していくと、12本の位置決めピン21の下降移動を介して、X方向に対向する6個の位置決めピン21のテーパコーン部21aにより、Y方向と平行な2辺の下端部6aがY軸に対して対称となるように案内されて、つまりICパッケージ6の中心がステージ板14のY軸に合致するようにX方向にセンタリングされて位置決めされると共に、Y方向に対向する6個の位置決めピン21のテーパコーン部21aにより、X方向と平行な2辺の下端部6aがX軸に対して対称となるように案内されて、つまりICパッケージ6の中心がステージ板14のX軸に合致するようにY方向にセンタリングされて位置決めされる。
つまり、各組の位置決め部材20の3つのテーパコーン21aが形成するICパッケージ6側(X軸又はY軸側)の傾斜面が位置決め用傾斜部20aを構成する。さらに、4辺の複数のアウタリード8が下降する途中においてパッケージ本体7がステージ板14の載置部14aに当接してステージ板14が僅かに下降し、プローブピン17,18が水平壁部25から突出し、各組の2つのプローブピン17,18にアウタリード8が弱い力で押圧されて電気的に接続される。
このように、X方向に対向する2組の位置決め部材20とY方向に対向する2組の位置決め部材20とで、ICパッケージ6の中心をステージ板14の中心点Oに精度よく一致するようにセンタリングすることができる。それ故、ICパッケージ6の外形寸法の製作誤差をステージ板14の中心線(X軸、Y軸)の両側に均等に振り分けることができる。
そのため、X軸の両側において各組のプローブピン17,18をアウタリード8に確実に接触させることができ、Y軸の両側において各組のプローブピン17,18をアウタリード8に確実に接触させることができる。こうして、ICパッケージ6の外形の寸法公差が比較的大きい場合でも、4端子測定方式でICパッケージ6を検査することができる。 そのため、ICパッケージ6の外形の寸法公差の許容範囲を拡大できるから、ICパッケージ6の製作の面で有利で、製作費低減に寄与する。
合成樹脂製の円形断面の位置決めピン21を採用する場合は、位置決めピン21の構造が簡単で安価に製作することができる。各組の位置決め部材20を複数の簡単な構造の位置決めピン21で構成するため、位置決め部材20の構成を簡単化することができ、安価に製作できる。
次に、前記実施例を部分的に変更する例について説明する。
1)各位置決め部材20として3つの位置決めピン21を設けたが、2つの位置決めピンでもよく、4つ以上の位置決めピンを設けてもよい。また、位置決め部材20の位置決め用傾斜部は、平面状の傾斜面で構成するのが望ましいが、緩曲面状の傾斜面で構成することも可能である。
2)前記位置決めピン21の上端部分にテーパコーン21aを形成したが、テーパコーン21aの代わりに1つの位置決め用案内部としての傾斜面を形成してもよく、また、図6に示すように、位置決めピン21のテーパコーン21aの代わりに位置決めピン21Aに位置決め用案内部としての1つの傾斜面20aを含む対称な2つの傾斜面を形成してもよい。
3)図7に示すように、各位置決め部材20として、3つの位置決めピンを結ぶ線上に位置するような細長い弾性支持された板状位置決め部材20Aを設け、この板状位置決め部材20Aの上端部分の内側(X軸又はY軸側)に位置決め用傾斜部としての傾斜面を形成してもよい。
4)前記実施例は、4端子測定方式でICパッケージを検査するためのICソケットに本発明を適用した場合の例であるが、2端子測定方式でICパッケージを検査するためのICソケットに本発明を適用することができる。その場合、ICパッケージの各アウタリードに対応する1本のプローブピンが設けられることになる。
5)前記実施例は、正方形状のICパッケージ6であってその4辺に複数のアウタリード8を有するICパッケージ6を例にして説明した。しかし、ICパッケージには、対向する平行な2辺のみに複数のアウタリードを有するものもあり、そのようなICパッケージ用のICソケットにおいては、例えばY方向に対向する2組の位置決め部材20を省略してもよいが、ICパッケージのY方向の位置を位置決めする何らかの部材を設けるものとする。
6)以上の実施例は、QFPやSOPなどのICパッケージを例にして説明したが、本発明は、上面又は下面にほぼ複数行複数列のマトリックス状に接続用端子を配置したBGAやCSPなどのICパッケージの為のICソケットにも同様に適用することができる。
但し、その場合、プローブピンなどの複数の接触子もマトリックス状の複数の接続用端子に対応するように配置される。
7)その他、当業者ならば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例の装置に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態うも包含するものである。
本発明の実施例に係るICソケットの側面図である。 ベースユニットの平面図である。 ベースユニットの縦断側面図(図2のIII − III線断面図) である。 ベースユニットとICパッケージの要部拡大断面図である。 ベースユニットとICパッケージの要部拡大断面図である。 変形例の位置決めピンの要部斜視図である。 変形例のベースユニットの平面図である。 従来技術に係るICソケットの側面図である。 図8のICソケットのベース構造の平面図である。 図8のICソケットとICパッケージの要部拡大断面図である。 図8のICソケットとICパッケージの要部拡大断面図である。 従来技術に係るICソケットとICパッケージの要部説明図である。 従来技術に係るICソケットとICパッケージの要部説明図である。
符号の説明
1 ICソケット
6 ICパッケージ
8 アウタリード
12,13 ベース板
14 ステージ板
20 位置決め部材
20a 位置決め用傾斜部
21 位置決めピン
21a テーパコーン
16 接触子
17,18 プローブピン

Claims (6)

  1. ICパッケージをセットしてICパッケージの複数の接続用端子に夫々接触させる複数の接触子を備えたICソケットであって、
    ICパッケージが載置される弾性支持されたステージ板と、
    このステージ板を昇降自在に下方から弾性支持するベース板と、
    ICパッケージの少なくとも対向する平行な2辺を、その辺と直交する水平方向へ案内してステージ板の中心線に対して対称となるように位置決めする位置決め用傾斜部を有すると共に前記ステージ板に対して昇降可能に前記ベース板に弾性支持された少なくとも1対の位置決め部材と、
    を備えたことを特徴とするICソケット。
  2. 前記位置決め用傾斜部は、前記位置決め部材の上端部分に下方程ステージ板の中心線側へ接近する傾斜状に形成され、ICパッケージの前記対応する辺の下端部に当接して位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のICソケット。
  3. 前記ICパッケージが平面視で矩形状に形成され、ICパッケージの4辺に対応する4組の前記位置決め部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のICソケット。
  4. 前記各組の位置決め部材は、複数の弾性支持された位置決めピンからなることを特徴とする請求項3に記載のICソケット。
  5. 前記位置決めピンの上端部分に形成された位置決め用傾斜部は、テーパコーンで構成されたことを特徴とする請求項4のICソケット。
  6. 前記ICパッケージの各接続用端子としての各アウタリードに接触させる2つの接触子を有し、各接触子は前記ベース板に装備されたプローブピンからなることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のICソケット。
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