JP4275792B2 - 環境測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば複数台のコンピュータ装置もしくは交換機などの通信機械を配置する室内の温度測定をなし、空気調和運転の制御条件として提供する環境測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば複数台のコンピュータもしくは交換機などの通信機械を配置するコンピュータ室もしくは通信機械室においては、コンピュータ装置や通信機械からの発熱量が極めて大である。
【0003】
そのまま放置すれば、室内の温度が上昇して高温化し、その熱影響によりコンピュータ装置や通信機械などに誤動作が生じる恐れがある。そこで、空気調和装置を用いて、室内が所定温度を越えた場合に冷房し、室温を常に一定範囲内に保持するようにしている。
【0004】
このような空気調和運転をなし、かつ運転状況を正確に把握し評価するためには、コンピュータ装置や通信機械などを配置した室内の温度を室温センサによって常時測定し、その検知信号を空気調和装置に送信する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上記室温センサを被測定室にセットしなければならない。普通、室内の壁面や天井面などに取付けボルトなどを介して支持金具を取付け固定し、ここに室温センサを支持することになる。
【0006】
上記支持金具の取付けにあたっては、本来、作業性の問題から電動工具が用いられるが、この電動工具の運転周波数が稼働中のコンピュータ装置や通信機械の運転に何らかの影響を及ぼすことが考えられる。したがって、可能な限り電動工具の使用は避け、手作業で行うことの要望が大である。
【0007】
また、たとえ手作業で行うことに限定しても、支持金具を取付けるためには室内の壁面や天井面あるいは床面などの建築二次部材に対して孔明け加工しなければならない。
【0008】
その結果、建築二次部材を損傷することになり、かつ加工にともなって切り屑(切り粉)の発生がある。高い測定精度を得るためには多点測定が必要であり、そのため取付けるべき室温センサが多数となる。
【0009】
このことから、建築二次部材に対する孔明け加工が極めて多くなって損傷度合いが無視できないものとなり、切り屑の発生が大量になってコンピュータ装置などへ悪影響を与える。
【0010】
さらに、各室温センサには少なくとも1本の導線が接続されており、たとえば100ヶ所の多点測定をなすために100個の室温センサを室内に配置した場合には、少なくとも100本の伝送線が室内に配線されることになる。
【0011】
多数の室温センサを取付けると、室内に多数の伝送線が複雑に交錯することになり、通行障害が生じ易く、管理が困難となる。そのため、適宜、複数本づつ伝送線を束ねて振れ止めをなす必要があり、手間がかかる。
【0012】
本発明は、上記事情にもとづいてなされたものであり、その目的とするところは、建築二次部材を損傷することなく配備でき、しかも稼働中のコンピュータ装置や通信機械などの機能設備へ悪影響を与えずにすむとともに、環境を高精度で測定する環境測定装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、コンピュータ装置など機能設備を収容した被測定室の環境を測定する環境測定装置において、被測定室に台座部を配置し、この台座部に最上端部が被測定室の天井面付近まで延出されるロッドを備えた支柱部を立設し、この支柱部のロッド最上端部に天井面とはある程度の間隙を存して所定の面積を有する板体からなる頂部プレートを取付け、この頂部プレートから複数の紐状体を垂下し、それぞれの紐状体に環境を測定する測定子を取付け、それぞれの測定子に導線を電気的に接続するとともに紐状体と測定子を台座部に緊張状態にして固定してなり、上記導線は測定子を台座部から頂部プレートに亘る投影範囲からはみ出ることのないように吊持する。
【0024】
このような課題を解決する手段を備えることにより、環境測定装置においては、建築二次部材を損傷することなく配備でき、しかも稼働中のコンピュータ装置や通信機械などの機能設備への悪影響がなく、環境を高精度で測定できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
【0027】
図1に、環境測定装置である室温測定装置Sの全体構成を示す。
この室温測定装置は、たとえば複数台のコンピュータ装置や交換機などの通信機械などの機能設備Aが収容されるコンピュータ室もしくは通信機械室である被測定室の室温を測定するものであって、ここでは図示しない空気調和装置の運転制御条件を設定する。
【0028】
この室温測定装置Sは、被測定室Rに配置される台座手段である台座部1と、この台座部1に立設される支柱手段である支柱部2と、この支柱部2の上部から垂下される垂下手段である紐状体3a,3bと、この紐状体3a,3bに取付けられる測定手段である測定子、すなわち室温センサ4,4と、この室温センサ4,4を上記紐状体3a,3bとともに上記台座部1に緊張して固定する緊張手段である導線5,5とから構成される。
【0029】
上記台座部1は、室内の床面に載置される箱体であり、この台座部1から上記支柱部2が立設される。この支柱部2は天井面Ra付近まで延出されるロッド6と、このロッド6の上端部に取付けられる頂部プレート7からなる。
【0030】
この頂部プレート7から、ここでは長さの異なる2本の上記紐状体3a,3bが垂下され、それぞれの紐状体3a,3bの下端部に上記室温センサ4が取付け吊持される。それぞれの室温センサ4に接続される上記導線5は上記台座部1に後述するようにして取付けられ、よって紐状体3a,3bと室温センサ4,4および導線5,5自体が緊張状態となってる。
【0031】
上記台座部1は、図2(A)(B)に示すように構成される。
すなわち、台座部1は、たとえば合成樹脂製であり、したがって、金属架からなる機能設備Aよりも柔らかい素材である。幅寸法が300mm、奥行き寸法が300mm、高さ寸法が150mmの箱体であり、上面が開口する箱本体1Aと、この箱本体1Aの上面開口部を開閉する上蓋1Bとからなる。
【0032】
組立てられた台座部1の高さ寸法は、上記機能設備Aの下端部に形成される袴部aの高さ寸法(約100mm)よりも大に形成されていて、たとえその位置が変動するようなことがあっても、少なくとも台座部1が袴部a内に入り込むことがない。
【0033】
そして、たとえ何らかの理由によって台座部1が転倒するようなことがあっても、上蓋1Bが箱本体1Aから容易には外れないよう、たとえば板ばね材を上蓋に取付けて箱本体に弾性的に掛合するようなロック機構8を備えている。
【0034】
上蓋1Bの中央部には、上記支柱部2を構成するロッド6が挿通する孔筒部9が設けられる。この孔筒部9の左右両側には、後述する電源線の入力用端子10と、伝送線の出力用端子11が取付けられる。さらに上記孔筒部9と同列位置に室温センサ4に接続する導線が挿通するための案内孔12が開口している。
【0035】
また、台座部1を構成する箱本体1Aの底部には、後述する環境測定システムを構築するための入出力ユニット(I/Oユニットとも呼ばれる)13が収容固定される。
【0036】
この入出力ユニット13はある程度の重量があり、支柱部2を立設した状態で台座部1の重心をなす。そして、入出力ユニット13の上面部で、かつ上蓋1Bに設けられる孔筒部9と対向する位置に上記ロッド6が着脱自在に嵌め込まれる支持用カップ14が設けられる。
【0037】
さらに、上記入出力ユニット13の上面部には導線固定金具15が取付けられていて、上記案内孔12を介して挿通する室温センサ導線5を着脱自在に取付け固定するようになっている。
【0038】
上蓋1Bに設けられる電源線の入力用端子10および伝送線の出力用端子11と、入出力ユニット13に設けられる端子部16,16とは、接続線17を介して接続されている。この状態は、箱本体1Aから上蓋1Bを開放しても保持される。
【0039】
また、同図では図示しないが、入出力ユニット13の所定部位には導線接続端子が設けられていて、導線固定金具15を介して延出される導線5端部に設けられる端子と電気的に接続するようになっている。
【0040】
図3(A)は、箱本体1Aに上蓋1Bを被せ、かつ支柱部ロッド6を取付けて組立てられた台座部1を示す。すなわち、ロッド6の基端部は上蓋1Bの孔筒部9から挿入され、対向する支持用カップ14に嵌め込まれて、台座部1から立設される。
【0041】
箱本体1Aに設けられるロック機構8は、上蓋1Bを確実に押さえて容易には取り外しできないようになっている。室温センサ導線5は上蓋1Bに開口された上記案内孔12を介して台座部1内に挿入され、その中途部は導線固定金具15に取付け固定される。
【0042】
このことにより、導線5自体はもちろんのこと、上記室温センサ4を介して紐状体3a,3bが緊張状態となっている。また、導線5端部に設けられる端子は入出力ユニット13に設けられる導線接続端子に接続されることは、先に述べたとおりである。
【0043】
図3(B)は、室温測定装置S自体を被測定場所に運搬する状態での、台座部1の構成である。
箱本体1Aの入出力ユニット13上面には、保護管4Aに嵌め込まれ保護された2本の室温センサ4,4と、これら室温センサ4に接続され、かつ互いに束ねられた導線5,5と、紐状体3a,3bを取付けた頂部プレート7および後述するように頂部プレート7をロッド6に取付けるための樹脂製ボルト18とナット19が、それぞれ適宜な手段を介して着脱自在に取付けられる。
【0044】
また、上記ロッド6は伸縮自在であるが、最も短縮した状態でも台座部1からはみ出る長さでありここには収容できない。そこで、台座部1外面にロッド6を掛止する何らかの掛止手段を備えることにより、室温測定装置S一式を所定の場所にまとめて運搬できることになる。また、台座部1の所定部位に把手部を設ければ、さらに運搬性がよくなる。
【0045】
図4(B)に示すように、上記ロッド6は、非導電性材であるたとえばグラスファイバ材から形成され、ここでは上中下3段の伸縮自在な中空状のロッド6a,6b,6cからなる。
【0046】
全てのロッド6a,6b,6cを最大限引き出した状態の最大伸張長さが約2700mmあり、下段ロッド6aが上記台座部1に着脱自在に取付けられることは先に説明したとおりである。
【0047】
たとえば釣り竿と同様、中段と上段のロッド6b,6cは最大限まで引き出した状態で固定され、これらにある程度の力を入れないともとの状態に押し込むことができない。長さの途中で引き出しを止めれば、自重でもとの状態に戻る。
【0048】
この室温測定装置Sをセットする室内Rの天井面Ra高さは一定しないので、上段ロッド6cは最大限引き出すまでに至らない場合もある。そのため、上段ロッド6cには最大限引き出さない状態の天井高さに合せた長さを設定する固定具20が取付けられる。
【0049】
図4(A)に拡大して示すように、この固定具20は、少なくとも上段ロッド6cよりも大きな曲率半径の湾曲部20aと、この湾曲部20aの両端縁に一体に設けられ離間対向する一対の鍔部20b,20bを備えるとともに、これら鍔部に挿通されるボルト20cおよびナット20dからなる。
【0050】
上記固定具20は、ボルト20cに対するナット20dの締付けにより上段ロッド6cに強固に取付けられ、上段ロッド6cを中途引き出しの状態で中段ロッド6b上端に掛止して上段ロッド6cの位置を設定保持する。
【0051】
図5(A)(B)に示すように、上記頂部プレート7は、たとえば厚さ2〜5mm程度で、直径約150mmの円盤状をなし、アクリル樹脂材が用いられる。したがって、金属架からなる機能設備Aよりも柔らかい素材である。
【0052】
この中心部には、たとえばねじ径が6mm程度の上記樹脂製ボルト18が挿入されていて、このボルト18の頭部18aが頂部プレート7上面に掛止した状態でねじ部18bにナット19が嵌め込まれる。
【0053】
すなわち、頂部プレート7を介在してプラスチック製ボルト18とナット19が取付けられており、ボルト18のねじ部18bはナット19より所定長さ、たとえば50mm程度は突出している。
【0054】
さらに、頂部プレート7のボルト18取付け部周囲には4ヶ所の紐接続用孔部21…が設けられている。長さの異なる紐状体3a,3bのそれぞれ両端部が隣接する紐接続用孔部21の下部側から上部側へ挿入され、かつこの上部側においてコブ状に結ばれている。
【0055】
結局、頂部プレート7には2本の紐状体3a,3bが下端部を折り返しした状態で垂下され、ある程度の力で引張っても頂部プレート7からは容易に抜け出ないことは勿論である。
【0056】
このような頂部プレート7のナット19から突出するボルトねじ部18bを、所定長さにセットされた支柱部上段ロッド6cの上端部に圧入する、もしくはロッド6cの内周面にめねじ部を備えて、上記ボルトねじ部18bをねじ込むようにしてもよい。したがって、頂部プレート7のロッド6に対する取付けがなされ、かつ支柱部2が構成される。
【0057】
そして、頂部プレート7から垂下される紐状体3a,3bのそれぞれに室温センサ4が取付けられる。たとえば室温センサ4を保護する保護管4Aにフック部bを備えることにより、このフック部bを紐状体3a,3bの折り返し部に掛止すれば室温センサ4が容易に取付けられる。
【0058】
あるいは、フック部bを備えない場合は、紐状体3a,3bを室温センサ4の保護管4Aに縛り付けて固定するようにしてもよい。このようにすれば手間がかかる反面、コストの低減が得られる。
【0059】
再び図1に示すように、一方の室温センサ4は床面Rbから約1.5Mの位置にセットされ、他方の室温センサ4は床面Rbから約2Mのほとんど天井面Ra付近の位置にセットされることになる。
【0060】
各室温センサ4と接続導線5は、支柱部2のロッド6に沿うよう紐状体3a,3bに吊持される。そして、先に説明したように、導線5は台座部1に設けられる案内孔12を介して内部に2本まとめて挿入され、導線固定金具15に接続されて緊張状態となっている。
【0061】
このような室温測定装置Sをコンピュータ装置などの機能設備Aを収容する被測定室Rの所定部位にセットするまでの手順は、以下に述べるようになる。
【0062】
1) 最も短縮化した支柱部ロッド6を台座部1の掛止具に掛止し、かつ導線5を接続した2個の室温センサ4、頂部プレート6およびプラスチック製ボルト18とナット19などを収納した台座部1である室温測定装置S一式を指定位置に搬入する。
【0063】
なおこの状態で、頂部プレート7には長さの異なる2本の紐状体3a,3bが取付けられ、かつ上蓋1Bの入力端子10と出力端子11は入出力ユニット13に接続線17を介して電気的に接続されている。
【0064】
2) 指定位置に搬入したら、台座部1からロッド6を取外し、ロック機構8を解除して上蓋1Bを箱本体1Aから開放し、箱本体1A内から導線5を接続した室温センサ4と紐状体3a,3bを取付けた頂部プレート7を取出す。
【0065】
3) 一旦、箱本体1A開口部に上蓋1Bを嵌め込んで台座部1を元の形態に戻し、下段ロッド6cを台座部上蓋1Bの孔筒部9に挿入するとともに、箱本体1A側の支持用カップ14に嵌め込む。
【0066】
4) この状態から、上段ロッド6cのみを天井高さに合せて引き出し、必要であれば所定位置に固定具20を取付け固定する。そして、頂部プレート7に樹脂製ボルト18とナット19を取付け、このボルト18の突出ねじ部18bを上段ロッド6cの先端に取付ける。
【0067】
5) 頂部プレート7を上段ロッド6cに取付けてから、下段ロッド6aが台座部1から抜け出ないように押さえて、中段ロッド6bを最大限引き出す。すなわち、支柱部ロッド6を天井面Ra高さに合せて伸張することになる。
【0068】
6) 頂部プレート7は天井面Raとある程度の間隙(1〜2cm)を存するようセットされる。そして、頂部プレート7から垂れ下がる紐状体3a,3bそれぞれに室温センサ4を取付ける。
【0069】
7) それぞれの室温センサ4に接続される導線5を上蓋1Bの案内孔12に挿通してから一旦、上蓋1Bを箱本体1Aから外す。なお、このときロッド6の状態は変わらない。
【0070】
8) 導線5と紐状体3a,3bを引張り緊張させた上で、上蓋1Bと箱本体1Aとの間に工具を差し込んで導線5を導線固定金具15に取付け、さらに導線5端部の端子を入出力ユニット13の端子に接続する。
【0071】
このようにして、単体としての室温測定装置Sの配置が終了する。既に稼働中のコンピュータ装置や通信機械などの機能設備Aを収容する室内Rに、後から室温測定装置Sをセットする場合でも、電動工具を使用することなく、また壁面など建築二次部材を損傷することなく行え、切り屑の発生もない。
【0072】
そのため、機能設備Aに対する悪影響がないとともに、室内環境の劣化と建築二次部材の損傷を招かずにすむ。室温測定装置Sの組立および設置作業が簡単ですみ、作業性の向上を得られる。
【0073】
室温センサ4を高さの異なる位置に備えたから、条件の異なる複数の部位の室内温度を測定することができ、測定精度の向上を図れ、より効率の高い空気調和運転に繋げられる。
【0074】
導線5により紐状体3a,3bを緊張させて室温センサ4を吊持するようにしたから、図6に示すように、室温センサ4は台座部1から頂部プレート7に亘る投影範囲Dからはみ出ることがない。したがって、この装置Sの側を通行するにあたって室温センサ4が邪魔することがない。
【0075】
台座部1自体が300×300mm程度の大きさなので、通行障害になることがなく、たとえ極めて強い地震が発生したり、作業者などが誤って室温測定装置Sに衝突するようなことがあっても、台座部1内に入出力ユニット13のような重量物を収容してあるので、容易には転倒しない。
【0076】
図7に示すように、何らかの事情によって台座部1に変化のない代わりに支柱部ロッド6が撓むようなことがあっても、頂部プレート7と天井面Raとの隙間(1〜2cm)を存しているとともに、頂部プレート7自体所定の直径(150mm)に形成されているので、頂部プレート7の一部が天井面Raに接触してロッド6のそれ以上の変形を規制する。
【0077】
図8に示すように、仮に、室温測定装置Sが転倒するようなことがあっても、紐状体3a,3bと導線5を緊張させて頂部プレート7と台座部1との投影範囲D内に室温センサ4を支持しているので、室温センサ4が床面Rbに接触することがない。
【0078】
すなわち、室温測定装置Sが転倒しても室温センサ4が一次的に床面Rbに接触することがなく、そのときの衝撃を受けずにすむ。したがって、室温センサ4の損傷を防止して信頼性を確保する。
【0079】
図9(A)に示すように、直径約150mmの頂部プレート7を備えたから、たとえ室温測定装置Sが転倒するようなことがあっても、機能設備Aの袴部(床面から高さ約100mm)aに頂部プレート7が入り込まない。
【0080】
図9(B)に示すように、平面300×300mmの台座部1を備えたから、たとえ室温測定装置Sが転倒するようなことがあっても、機能設備Aの袴部aに 台座部1が入り込まない。
【0081】
たとえば地震時など装置Sが転倒した状態で、頂部プレート7や台座部1が機能設備Aに衝突を繰り返すようなことがあっても、これら頂部プレート7や台座部1は合成樹脂材から形成しているので、金属架からなる機能設備Aに対して装置が損傷を与えることはない。
【0082】
なお、上記室温測定装置Sの電気回路は、以下に述べるように構成される。 図10に示すように、室温センサ4として、室温を検知して抵抗値に換えるサーミスタが用いられる。このサーミスタへは入出力ユニット13に備えられる電源回路30から動作電流が供給されるようになっている。
【0083】
また、入出力ユニット13には変換手段としてのA/D変換回路40が備えられていて、上記サーミスタである室温センサ4が検出した室温(抵抗値)をアナログ信号として受け取り、これをデジタル信号として出力する。
【0084】
図3(A)に示すように、台座部1の上蓋1Bに設けられる入力用端子10は、この入出力ユニット13の電源回路30と接続されており、かつここには外部から電源線31が接続される。また、出力用端子11には入出力ユニット13のA/D変換回路40と接続されており、かつここには外部から伝送線41が接続される。
【0085】
再び図10に示すように、電源線31と伝送線41は1本の同軸ケーブル50にまとめられて他の室温測定装置Sに接続され、室温測定システムが構築されている。
【0086】
具体的には、図11に示すように、単体として構成される室温測定装置Sをたとえば10ユニット用意して、上述したようにコンピュータ室もしくは通信機械室Rの所定位置にセットする。
【0087】
コンピュータ室もしくは通信機械室の室内面積と、収容されるコンピュータ装置と通信機械などの機能設備Aの規模にもよるが、上述した室温測定装置Sを最大250ユニットまでセット可能にシステムを構築できるようになっている。
【0088】
そして、各室温測定装置S相互を伝送線31と電源線41をまとめた1本の同軸ケーブル線50で接続する。この接続にあたって、コンピュータ装置や通信機械に接続する同軸ケーブルと同様、床面上に沿って配線するとたとえ保護カバーで覆っても、ある程度は通行や掃除、配線工事などの障害になる。
【0089】
そこで、コンピュータ室や通信機械室の床面は二重床として、これら上下部床間に同軸ケーブル50を配線し、適宜これらの接続端子を設けておく。室温測定装置Sを配置した周辺部の上部床を取外して、装置から延出される同軸ケーブル50先端の端子を上記接続端子に接続することにより、極めて容易に配線作業が完了する。
【0090】
接続される複数の室温測定装置Sは、別途用意される通信ユニット60に接続されている。上記通信ユニット60は、各コンピュータ室や通信機械室ごと、もしくは各フロアごとに配置されていて、それぞれ上述のように複数の室温測定装置Sが接続されている。
【0091】
通信ユニット60の全ては相互に接続されていて、たとえば中央管理室に備えられる中央処理手段としてのパソコン70に対してLANを構築している。上記中央管理室のパソコン70は最大10台の通信ユニット60を管理するようになっている。
【0092】
このパソコン70には各室の室温計測と監視用のソフトウエアが入力され、システムとして制御する。すなわち、各室温測定装置Sが測定した室温をデータとして取込み、これを表示し、かつ記録する。そして、監視し、必要に応じて警報発生などの処置をなす。
【0093】
さらに、パソコン70にはCADソフトウエアが入力されていて、上記室温測定装置Sの測定データにもとづいて室温分布図をリアルタイムに表示し、収容される機能設備Aと室温センサ4との対応の表示をなす。
【0094】
中央管理室のパソコン70は、電話回線80を介して外部に設けられる終日監視センタなどのパソコン90に接続されている。この終日監視センタのパソコン90には、他の場所に構築される室温測定システムにも接続されていて、全て集中した監視と、記録およびデータ収集がなされている。
【0095】
以上の室温測定システムの構築から、各室内Rにおける室温を多点で、かつ連続して計測され、室温状況が正確に把握される。そして、この測定結果を空気調和装置にフィードバックして、より効率が高くかつ省エネルギ化をなす空気調和運転に繋げられ、地域ごとに極めて効率のよい集中管理が行える。
【0096】
測定部位が多点に亘るシステムでありながら、各装置SにA/D変換回路40を備えたから、単一の伝送ライン(同軸ケーブル50)ですみ、配線量が低減して配線作業の簡単化を得られ、通行障害がない。
【0097】
なお、上述の実施の形態においては室温測定をなすこととして説明したが、これに限定されることはなく、湿度、電力量、もしくは風量などの環境を測定する装置と、測定システムの構築に適用できる。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の環境測定装置によれば、
地震等の発生により、支柱部のロッドが撓むようなことがあっても、頂部プレートが天井面と所定の隙間を存しているとともに、頂部プレートは所定直径の板体であるので、頂部プレートの一部が天井面に接触してロッドのそれ以上の変形を規制する。
地震等の発生により、この測定装置が転倒するようなことがあっても、紐状体と導線を緊張させて、頂部プレートと台座部との投影範囲からはみ出ないように測定子を支持しているので、測定子が床面に接触することがなくて衝撃を受けずにすみ、損傷を確実に防止して信頼性を確保する。
このように、地震対策として二重に亘る安全構造をなすうえに、建築二次部材を損傷することなく配備でき、たとえば稼働中のコンピュータ装置や通信機械などの機能設備への悪影響がないとともに、環境を高精度で測定するなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す、コンピュータ室にセットされた室温測定装置の正面図。
【図2】同実施の形態を示す、台座部の平面図と、台座部を分解した断面図。
【図3】同実施の形態を示す、組立てられた状態の台座部と、運搬状態にある台座部内部の平面図。
【図4】同実施の形態を示す、固定具を取付けた支柱部ロッドの平面図と正面図。
【図5】同実施の形態を示す、支柱部頂部プレートの平面図と正面図。
【図6】同実施の形態を示す、室温センサが頂部プレートと台座部との投影面積内にある状態を説明する図。
【図7】同実施の形態を示す、支柱部に撓み変形を生じた状態を説明する図。
【図8】同実施の形態を示す、室温測定装置が転倒した状態を説明する図。
【図9】同実施の形態を示す、室温測定装置が転倒した状態の頂部プレートと袴部との関係および台座部と袴部との関係を説明する図。
【図10】同実施の形態を示す、室温測定装置の電気回路の概略図。
【図11】同実施の形態を示す、室温測定システムの構築図。
【符号の説明】
1…台座手段(台座部)、
2…支柱手段(支柱部)、
3a,3b…垂下手段(紐状体)、
4…測定手段(測定子)、
5…緊張手段、
A…機能設備、
a…(機能設備の)袴部、
1A…箱本体、
1B…上蓋、
6…ロッド、
7…頂部プレート、
40…変換手段(A/D変換回路)
50…伝送ライン(同軸ケーブル)、
70…中央処理手段(パソコン)。

Claims (1)

  1. コンピュータ装置など機能設備を収容した被測定室の環境を測定する環境測定装置において、
    被測定室に配置される台座部と、
    この台座部に立設され、最上端部が被測定室の天井面付近まで延出されるロッドを備えた支柱部と、
    この支柱部を構成するロッドの最上端部に、天井面とはある程度の間隙を存して取付けられ、所定の面積を有する板体からなる頂部プレートと、
    この支柱部の前記頂部プレートから垂下される複数の紐状体と、
    それぞれの上記紐状体に取付けられ環境を測定する複数の測定子と、
    それぞれの測定子に電気的に接続され、かつ上記紐状体と測定子を上記台座部に緊張状態にして固定する導線とを具備し、
    上記導線は、それぞれの測定子を台座部から頂部プレートに亘る投影範囲からはみ出ることのないように吊持する
    ことを特徴とする環境測定装置。
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