JP4274979B2 - Ip電話機 - Google Patents

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Description

本発明は、通信網の一部にインターネットを使用するインターネット電話機(Internet Protocol電話機、以下IP電話機と称する)に関し、特にIP電話機の外部から非同期に発生する要求信号に対し、IP電話機において該要求信号によって指定された処理、例えば、IP電話機をリセットし、あるいは、各種設定値を変更する処理を実行する際に、現在処理中のデータの破壊や、後続の処理に関し障害発生の恐れのある時、その処理を遅延させることができるようにしたIP電話機およびIP電話機の要求処理方法ならびに要求処理プログラムに関するものである。
IP電話機は、アナログ音声をデジタル音声データに変換する変換機能を有し音声や映像の送受信が可能である。これらのデータの送受信に関しては、呼制御サーバ、設定管理サーバ、ゲートキーパ、コールエージェント等のインターネット電話用サーバ、もしくはパソコンがIP電話機の動作を管理している。これらのインターネット電話用サーバは、使用しているプロトコルにより呼び方が異なっているのであるが、基本的には端末であるIP電話機の登録、接続先の解決(呼制御)、帯域や接続数の管理を行うものである。具体的には上記のサーバ(以下、外部管理装置と称する)が定期的もしくは非同期的にIP電話機へアクセスしたり、IP電話機に定期的にアクセスさせたりして網アクセス制御、呼制御、端末間制御、データ送受信制御等を行う。
一般のIP電話システムは、図6に示すように、複数のIP電話機A〜IP電話機Dと、呼制御サーバ、各種設定管理を行う設定管理サーバ、あるいは、システム管理者がウエブ設定画面を介してIP電話機A〜IP電話機Dの管理操作を行うために使用する管理者PC装置(コンピュータ装置)とがLAN等のネットワークを経由して接続され、インターネット網を介して他のネットワークに接続されたIP電話機と通話し、あるいは、公衆網を経由して加入者電話機と通話するように構成されている。
このようなIP電話機が呼制御サーバ等の外部管理装置のもとで他のネットワークに接続されたIP電話機と通信を行うためには、ネットワーク機器としてネットワーク上で他の機器と通信するためのネットワークの設定と、呼制御サーバや設定管理サーバ等の外部管理装置へのIP電話機の登録と、IP電話機として通信するための初期設定とが必要である。ネットワークの設定は、例えば、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバなどによりネットワーク端末としての通信パラメータを設定することにより行われる。この設定によりIP電話機はネットワーク接続された呼制御サーバ等の外部管理装置と通信することが可能となり、該サーバへのIP電話機としての登録および初期設定値の設定が可能となる。
IP電話機としての登録は、IP電話機のMACアドレスを外部管理装置に登録することで行われる。MACアドレスとは、ネットワークに接続されているネットワーク端末を特定するために使われるものであり、「イーサネット(登録商標)・アドレス」や「物理アドレス」、「ハードウェア・アドレス」などとも呼ばれている。MACアドレスは、イーサネット(登録商標)・インターフェイスごとに割り当てられている番号で、1つのネットワーク端末が複数のイーサネット(登録商標)・インターフェイスを持つ場合は、それぞれのインターフェイスごとに異なるMACアドレスが割り当てられる。そして一般には48ビット長のアドレスが使用され、各オクテットをコロンまたはハイフンで区切った16進数で表記される。このMACアドレスは「物理アドレス」であり、IPアドレスのようにソフトにより変更可能なアドレスとは異なり、ハードウェア毎に割り当てられるユニークなアドレスである。
端末がIP電話機として機能するためには初期設定が必要である。初期設定の項目としては、例えば、電話番号、外部管理装置にログインするためのユーザーID、パスワード、着信先に表示する表示名、外線、内線の着信音や着信メロディーなどがあり、これらの初期設定値は該当するIP電話機のMACアドレスと対応付けて外部管理装置の管理データベースにシステム管理者が登録することよって設定され、IP電話機側にも同様の初期設定値が書き込まれIP電話機として動作可能となる。IP電話機への初期設定値の書き込みは、通常、IP電話機自身に用意された操作画面、キーを用いてシステム管理者や専門業者等が手動で設定する方法がとられる。最近では、IP電話機がパワーオンした時に外部管理装置にログインしてMACアドレスを送信し、外部管理装置からMACアドレスに対応する初期設定値をIP電話機にダウンロードする方法も考慮されている。
また、外部管理装置は、複数のIP電話機がそれぞれどのライン(回線)に属するかをグループライン情報として設定し、また、IP電話機のラインキーがどのグループラインに対応するかを設定し、これらのグループライン情報を各IP電話機に通知してIP電話機側に設定することによって接続制御を行っている。
IP電話機は自己の持つRAMやHDD等の記憶手段中に前述の初期設定値やグループライン情報の設定値を記憶して発信、着信の通信動作を行う他、該記憶手段には通話履歴、IP電話機を構成するコンピュータを動作させるファームウェア、IP電話機のユーザーが作成するアドレス帳等のユーザーデータが保存される。
また、特定のIP電話に外部から着信があった場合、当該IP電話機が電源オフされているような場合には、外部管理装置は当該IP電話に接続制御することができない。このため、外部管理装置は、各IP電話機が通信可能な状態にあるかを監視する必要があり、各IP電話機のログイン、ログオフの状態を監視する前述の方法や、各IP電話機から周期的に登録信号を受信して登録処理を行わせる方法がある。IP電話機に周期的に登録処理させる方法では、例えば、1800秒毎に各IP電話機から登録信号を送信させて登録処理を行っている。
インターネットの通話プロトコルでは、IP電話機に対して各種の動作をさせるための要求信号を発信する外部管理装置は、要求の発信後、一定の時間にわたりIP電話機から応答が来るのを時間監視しながら待ち、一定時間内に応答がなければ、相手先のIP電話機に対して異常処理なり打ち切り処理なりが行われる。一方、近年IP電話機の内部処理が複雑化しているが、これらの処理中に外部信号に基づくIP電話機への非同期な各種の要求が発生する頻度は多くなりつつある。
例えば、前述の初期設定値やグループライン情報は、IP電話システムの構成変更等によって変更される場合があり、また、各IP電話機を動作させるためのファームウェアを外部管理装置からリモートでバージョンアップする場合もある。このような変更に当たっては、外部管理装置から各IP電話に対してリセット要求などの各種の要求信号を送り、IP電話機の初期設定値やグループライン情報の変更、ファームウェアのリモートバージョンアップ等の操作を行っている。
IP電話機に対して発生する要求信号としては、大別してIP電話機を再起動させるためのリセット要求と、各種設定値の変更を要求する変更要求がある。リセット要求が生じる場合としては、外部管理装置や管理者用コンピュータ装置から単純に特定のIP電話機をリセットする必要が生じた場合、IP電話機のネットワーク設定や自動的に変更が反映されない設定値等の変更後、その変更を有効にするためにIP電話機を再起動する場合、ファームウェアのリモートバージョンアップのためのリセット操作を行わせる場合などがある。
ファームウェアのバージョンアップにおいては、IP電話機をリセット(再起動)後にリモートバージョンアップ用の特別の動作モードでIP電話機を起動して以前のファームウェアを削除して新たなファームウェアを書き込み、あるいは、以前のファームウェアに新たなファームウェアを上書きした後、通常の動作モードで起動する操作が行われる。
一方、変更要求が生じる場合としては、IP電話機のネットワーク設定、例えば、ネットワーク構成の変更に伴うIPアドレス、ドメイン名、接続先サーバのIPアドレスの変更がある場合、IP電話システムの構成変更に伴う電話機設定(初期設定値を含む)、例えば、電話番号、認証用IDとパスワード、グループライン情報等の変更がある場合がある。また、要求信号送信時にIP電話機やその利用者が使用しているデータに対する変更要求は該データに対するアクセスの衝突をもたらすため、データの破壊などその後の処理に悪影響を及ぼす恐れのある変更要求である。
外部管理装置が前述の各種要求をIP電話機に行わせる場合、外部管理装置が各IP電話機のログイン、ログオフの状態を監視する前述の方法である時には、外部管理装置が定期的もしくは必要に応じてIP電話機に要求信号を送信することとなり、IP電話機は、内部で現在実行中の処理とは無関係、すなわち非同期的に、外部管理装置から要求信号を受信することになる。
また、IP電話機が周期的に外部管理装置に登録処理を行う方法の時には、IP電話機自身が内部の処理とは無関係に一定周期で外部管理装置に登録信号を送出し、そのタイミングで外部管理装置から現在の設定情報を得るので、IP電話機はこの情報から自己の設定値が現状と異なっていればそれに合わせるための処理が必要となる。この場合はIP電話機からの周期的な登録処理がトリガになるが、IP電話機内で現在進行中の処理とは無関係、すなわち非同期的に、外部管理装置等の外部から変更要求を受信することになる。
一般に情報通信機器において、外部機器からネットワーク上の他の機器に対してリセット要求を送信し、他の機器が内部の記憶装置に記録しているデータをリセットする技術としては、下記の特許文献1(特開2003−122641号公報)に開示された技術が存在する。特許文献1に開示された技術は、ネットワーク上に接続された複数のコンピュータ装置と、各コンピュータ装置からのアクセス許可し、コンピュータ装置に各種のサービスを提供するサーバと、コンピュータ装置とサーバとの間のアクセスを制御するアクセス制御装置からなるネットワークシステムにおいて、アクセス制御装置に記録されたアクセス履歴をサーバからのリセット要求に従ってリセットするものである。
特開2003−122641号公報
前述したように、IP電話機に対して外部管理装置などの外部装置から非同期的に送信されるリセット要求や変更要求等の各種要求があった場合、IP電話機が通話中であったり、ユーザーがデータの処理中であったりすると、通話が途中で切断されたり、処理中のデータを破壊したりする不都合を生じることがある。しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、アクセス制御装置が記憶しているアクセス履歴をリセットするサーバからのリセット要求に対して、アクセス制御装置が何らかの処理動作を行っていた場合について何ら開示されていない。
従来、このような問題を回避するためには、IP電話機の使用確率の低い夜間や休日にリセット処理、設定変更処理を一括して実行したり、システム管理者からIP電話機の利用者にリセット処理や設定変更処理を実行する時間帯をアナウンスしてその間IP電話機の使用を禁止した上で作業を行うなどの方法がとられるが、このような方法ではユーザーの利便性を損なうという問題があり、特許文献1の方法と本質的に相違するものではなかった。
本願の発明者は、前記の問題点を解消するために種々検討を重ねた結果、外部管理装置等から非同期的に送信されるリセット要求等の要求信号を受けた場合に、IP電話機が該要求信号により要求された動作を直ちに実行可能か否か判定し、実行可能でないときには前記要求信号に基づく処理の開始を遅延させる構成とすることによって前記の問題点を解消し得ることに着目し本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は前記の問題点を解消することを課題とし、外部管理装置等から非同期的に送信されるリセット要求等の要求信号を受けた場合に、IP電話機が該要求信号により要求された動作を直ちに実行可能か否か判定し、実行可能でないときには前記要求信号に基づく処理を遅延させることのできるIP電話機およびIP電話機の要求処理方法ならびに要求処理プログラムを提供することを目的とするものである。
また、本発明は、外部管理装置が異常とみなさない時間範囲内で要求された処理に対する応答を遅延させることができ、各種設定値や処理中の通話の切断、データの破壊を防止でき、後続の処理に悪影響を及ぼす等の不都合を解消することのできるIP電話機およびIP電話機の要求処理方法ならびに要求処理プログラムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本願発明は、ネットワーク接続される外部管理装置の管理下で、インターネット網を介して通話するためのIP電話機であって、IP電話機として動作するための初期設定値および通話のための設定値を保存する設定値記憶部と、前記外部管理装置および/またはネットワークに接続されたコンピュータ装置から受信する各種要求信号を解析する要求解析手段を有するIP電話機において、前記IP電話機に、要求判定手段と待ち設定手段とを有する要求遅延手段を設け、外部から非同期的に発生する前記IP電話機に対する前記要求信号を受信した場合、前記要求解析手段は前記要求遅延手段を起動し、前記要求判定手段が前記要求信号により要求された処理を直ちに実行可能か否か判定し、実行可能でないとき、前記待ち設定手段が前記要求信号に基づく処理を遅延させ、前記要求遅延手段に待ち時間算出手段と待ち設定手段とを設け、前記待ち時間算出手段は、前記待ち設定手段に対し要求信号の種類に応じた遅延時間を求め、許容される時間内で前記要求信号に基づく処理の開始を遅延させることを特徴とする。
本願発明は、IP電話機が外部管理装置等から非同期的に送信される要求信号を受信した場合、該要求信号により要求された処理を直ちに実行可能か否か判定し、実行可能でないとき要求信号に基づく処理を遅延させるように構成したため、通話中の通信が切断されたり、処理中のデータが破壊される等の不都合を防止でき、あるいは、後続の処理に悪影響を及ぼす混乱を防止することができるようになるという顕著な効果を奏する。また、要求遅延手段に待ち時間算出手段と待ち設定手段とを設け、待ち時間算出手段は、前記待ち設定手段に対し要求信号の種類に応じた遅延時間を求め、許容される時間内で前記要求信号に基づく処理の開始を遅延させるものであるから外部管理装置においてIP電話機が異常と判断されることを防止することができるという顕著な効果を奏する。
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係わるIP電話機の構成を示すブロック図である。図2は、IP電話機を管理する外部管理装置の一例としての呼制御サーバの構成図である。図3は、リセット要求信号に対するIP電話機の処理手順を示すフローチャートである。図4は、IP電話機100が周期的に外部管理装置に登録するシーケンスを示すシーケンス図である。図5は、図4の登録シーケンスを利用してIP電話機に保存しているグループライン情報を変更する手順を示すフローチャートである。
本発明に係わるIP電話機100は、図1のブロック図に示すように、LANインターフェイス(LAN−I/F)110を介してLAN等のネットワークに接続されている。IP電話機100は、音声出力のためのスピーカ120、音声入力のためのマイク130、音声コーディック140を備え、音声コーディック140は音声の符号化と複合化、すなわち音声のアナログとデジタルの変換を行っている。この音声コーディック140はその他に受話音量やマイクの感度変更の機能を備えている。
IP電話機100は、ディスプレイパネルによる表示部150と、主としてプッシュ釦から構成される入力部160と、IP電話機100として必要な各種設定値を保存する設定値記憶部170と、各部の動作を制御するための制御部200とを備えている。設定値記憶部170はRAMやHDD等の記憶装置で構成され、設定値記憶部170には、通話サービスに必要な各種の設定値等を保存している。保存する設定値等の内容としては、IP電話機としての初期設定値、グループライン情報、集中管理情報、通話履歴情報等がある。制御部200は、マイクロプロセッサ等のコンピュータ装置で構成され、IP電話機100の各部の動作制御を司る部分であるが、ここでは本発明に関連する部分を中心に図示しており、説明も当該部分について行うこととする。
制御部200は、要求解析手段210、要求遅延手段221、リセット手段231、設定値変更手段232、グループライン情報変更手段233、各種処理手段239から構成されている。要求解析手段210は、外部から受信した要求信号を受けてその要求信号を解析し、それに結果に基づいて、要求遅延手段221、リセット処理手段231、設定値変更手段232、グループライン情報変更手段233、その他の各種処理手段23等の各手段を起動して制御する。
要求遅延手段221は、要求判定手段2211と、待ち時間算出手段2212と、待ち設定手段2213と、待ち通知手段2214と、データ保存手段2215を備えている。要求解析手段210は外部管理装置や他のコンピュータ装置から送られる各種要求信号を解析するものであり、要求信号には、例えば、前述したようにリセット要求、設定値変更要求、グループライン情報変更等の変更要求がある。要求解析手段210はこれらの要求信号を受信すると、要求遅延手段221を起動し、要求判定手段2211において、当該要求信号に基づく処理を直ちに行えるか否かを判断する。IP電話機100が何の処理をも行っていない状態であれば直ちに要求信号に基づいた処理を実行できるが、例えば、IP電話機100が通話中であった場合には、要求信号に基づく処理を遅延させる。待ち時間算出手段2212と、待ち設定手段2213と、待ち通知手段2214と、データ保存手段2215の動作については後に述べる。
図2はIP電話機を管理する外部管理装置の一例としての呼制御サーバの構成図である。制御回路240はマイクロプロサッセを含む論理演算回路で構成され、この制御回路240により表示部241、入力部242、各種プログラムの格納されたROM243、制御回路が動作する際に一時記憶として使用されるRAM244、グループ管理情報や各IP電話機100の初期設定値などの設定値をMACアドレスと対応付けて記憶するEEPROM245が制御される。
(リセット要求に対するIP電話機の処理)
次に、外部管理装置等の外部装置からIP電話機100に対して送信される要求信号がリセット要求信号である場合について説明する。リセット要求には、システム管理者のパソコンのブラウザ画面から入力されるリセット要求、呼制御サーバ等の外部管理装置により各種設定値の変更があった際のリセット要求、ファームウェアのリモートバージョンアップ時の再起動処理に伴うリセット要求等がある。これらのリセット要求は先に述べたようにIP電話機の処理状態とは関係なく非同期的に外部装置からIP電話機に対して送信される。
IP電話機100がリセット要求を受信した際に、当該IP電話機100が何らかの処理動作中である場合、IP電話機100が直ちに要求に基づくリセット処理を実行すると種々の不都合を生じる。例えば、リセット要求信号の受信タイミングが、IP電話機100側で設定値記憶部170に保存された通話履歴の書き込み処理を実行しているタイミングであると、各種のレジスタ類がリセットされるために、処理中の通話履歴情報や、処理中の発着信履歴データ等が破壊されてしまう。このような不都合を回避するため、本発明に係るIP電話機100においては、受信した要求信号を要求解析手段210で解析し、リセット要求であることを判別する。
そして要求判定手段2211はIP電話機100が何らかの処理を実行中であった場合には、実行中の処理が終了するのまでリセット要求に基づく処理を遅延する決定(リセット要求に基づく処理開始を待たせる決定)をする。この決定によって待ち時間算出手段2212が、リセット要求を待たせる時間を設定し、待ち設定手段2213が、時間監視機能を利用し一定時間後に再度リセット要求が発信されたように保留する。保留時間の経過後に要求遅延手段221中の要求判定手段2211は保留したリセット要求に基づく処理を実行する。
リセット要求に基づく処理を待たせる時、外部装置がIP電話機100からのリセットの完了応答を必要とする場合には、待ち通知手段2214がリセット要求信号を送信した外部装置に遅延を報告する。リセット要求信号に基づく処理を待たせる必要がない時や、待ちが完了してリセット要求信号に基づく処理を実行できる場合は、安全のためにデータ保存手段2215によりリセット前の各部のデータを一時記憶等に保存してから、リセット処理手段231を起動しリセット処理を行う。
次に、上記のIP電話機100の処理手順について説明する。図3は、リセット要求信号に対するIP電話機100の処理手順を示すフローチャートである。外部管理装置からIP電話機100に対するリセット要求信号が送信され、IP電話機100がこのリセット要求信号を受信すると、IP電話機100は、ステップS001で待機状態であるかを検査する。IP電話機100が待機状態でない時には、IP電話機100において各種のプログラムが動作中であり、要求されたリセット要求に基づく処理を遅延させる処理へと進む。
IP電話機100が何ら処理を行っておらず待機状態であれば、現在、プログラムは実行中ではないが、データベース等へのデータの書き込み中である可能性があるのでステップS002でデータの書き込み中かを検査する。書き込み中であれば、同じくリセット要求に基づく処理を遅延する処理へと進む。データの書き込み中でなければ、IP電話機100は全く何も実行していないために、リセット求に基づく処理は直ちに実行可能であり、ステップS003にて未保存データの保存を行う。続いてステップS004によりリセット処理が開始される。
リセット要求信号に基づくリセット処理の遅延は、ステップS011で図示されていないカウンタへの待ち時間の加算から始まる。カウンタへの加算値は、既に経過した遅延時間とこれから遅延させる時間の合計時間であり、この合計時間が一定の値TKを超えるかがステップS012で検査され、一定の値TKを超えるとIP電話機100に異常が生じた可能性が強いのでステップS013で待ち時間をゼロにして、ステップS003で未保存データを保存し、ステップS004のリセット処理へと進む。以上の合計時間は、プログラムが実行中である場合とデータの書き込み中である場合では異なっている
ステップS012で遅延時間の合計が一定の値TKに達していない時には、合計時間が経過するまでリセット要求に基づく処理を遅延させる。そしてステップS021で処理の遅延を要求元に通知する必要があるかを検査し、必要があればステップS022で遅延を知らせるコマンドを発信し、続いてステップS023でタイマを起動して待ちに入る。このとき監視時間切れ(タイマ満了)による処理の復帰先はステップS001である。従って、リセット要求に基づく処理の遅延は、一定の時間内に設定することができる。
リセット要求がファームウェアの置換えを伴う場合は、待ち時間算出手段2212がこの要求を発信した外部管理装置等に変更完了待ち応答を返すように構成してある。そして設定値変更を要求した外部管理装置等は完了応答を待っているので、その待ち時間に間に合うよう待ち時間算出手段2212が待ち時間を設定し、必要があれば待ち通知手段2214が遅延時間を外部管理装置に応答するように構成している。
(グループライン情報の変更要求に対するIP電話機の処理)
次に外部管理装置からIP電話に出される要求が設定値の変更に関する要求である場合について、グループライン情報の変更を例に説明する。外部管理装置において各IP電話機が属するグループラインの変更があった場合には、各IP電話機に保存しているグループライン情報を変更する必要があり、外部管理装置から設定情報の変更要求がIP電話機に対して送られる。
外部管理装置からIP電話機にグループライン情報の設定を変更する要求信号は、前述したように、外部管理装置から必要に応じてIP電話機に送信される場合と、IP電話機から周期的に管理装置に登録信号を送出する登録シーケンスを利用してIP電話機に送信する場合とがあるが、ここでは後者の場合を例に説明する。前者の場合は先に説明したリセット要求に対する処理手順と同様の手順となる。
図4は、IP電話機100から周期的に外部管理装置に登録信号を送出する登録シーケンスを示す図である。図4において、ステップS10の「REGISTER」は、IP電話機が接続され外部管理装置(例えばSIPサーバ)へ自電話機を登録するコマンドである。このコマンドを受けて外部管理装置は、IP電話機を登録する。ステップS11の「200OK」は、SIPサーバから、登録してきたIP電話機への正常受付完了を通知するコマンドである。
ステップS12の「INFO」または「NOTIFY」は、外部管理装置からのグループライン情報の設定要求であり、外部管理装置のデータベースに設定されているグループライン情報をIP電話機に送出し設定させるコマンドである。なお、この「INFO」または「NOTIFY」は外部管理装置としてSIPサーバを使用した場合に用いられるコマンドであり、システムによって「INFO」または「NOTIFY」コマンドが使用されるが、このコマンドの機能、目的は同じものである。グループライン情報の中にはグループラインに属する電話番号、各グループラインの使用状況等の情報が含まれている。ステップS13の「200OK」は、IP電話機から外部管理装置にグループライン情報の保存が正常に完了したことを通知するコマンドである。
先に述べたように外部管理装置へのIP電話機の登録処理は有効な期間があり、例えば1800秒毎に定期的に再登録の処理を繰り返している。この登録処理の時点で、外部管理装置側に設定してあるグループラインの情報が変更になっているとIP電話機側に保存してあるグループライン情報と異なる状態になり通話に支障を来すため、最新のグループライン情報を外部管理装置から取りこむ必要がある。従って、周期的な登録処理のシーケンスの中で、外部管理装置からIP電話機に対してグループライン情報の変更要が出される。この時、もし当該IP電話が通話中の場合にグループライン情報の設定変更の保存を行うと通話が途中で切断されるなど後の処理に支障をきたす場合がある。
要求解析手段210がグループライン情報の変更要求を検出した場合には、要求判定手段221は当該IP電話機が通話中であるか、また、当該ラインが使用中であるかを判定し、グループアドレス変更手段233を起動するか、要求に基づく処理を遅延させるか(待ち状態とするか)の判定を行う。変更処理の待ち時間は、待ち時間算出手段2212がIP電話機の再登録周期以内の時間に設定し、この待ち時間を超えた場合は、当該グループライン情報の変更要求を無効として、次の再登録処理のシーケンスにゆだねる。
次に、IP電話機による上記の処理の手順について図5のフローチャートを参照して説明する。図5は、図4の登録シーケンスを利用してIP電話機100に保存しているグループライン情報を変更する手順を示すフローチャートであり、図4における「INFO」または「NOTIFY」受信シーケンス後のIP電話機の処理手順を示すフローチャートである。ステップS101は、「INFO」または「NOTIFY」を正常に受けたことに対する外部管理装置への正常完了応答「200OK」の送出ステップである(図4参照)。
IP電話機100は、外部管理装置から「INFO」または「NOTIFY」を受信すると、これを正常に受信したことを示す応答「200OK」をステップS101で外部管理装置に送出する。ステップS102では「200OK」を応答する際に、グループライン情報の設定値に変更があるかを判定する。設定変更がなければこの処理は終了する。設定変更があれば、待ち時間を集計するカウンタ(図示せず)をステップS103でクリアする。
ステップS104では、IP電話機100が通話中か、あるいは変更対象のラインが使用中であるかを判定し、IP電話機100が通話中またはラインが使用中でなければ、ステップ105でグループライン情報の設定変更処理を行い、ステップ106で、確認に供するために変更内容を表示部に表示する。IP電話機100が通話中またはグループラインが使用中であれば、ステップS116でこれから遅延させる時間をカウンタに加算する。
グループライン情報の変更要求に基づく処理の遅延は、図示されていないカウンタへの待ち時間の加算から始まる。カウンタへの加算値は、既に経過した遅延時間とこれから遅延させる時間の合計時間であり、カウンタへの加算値は、既に経過した遅延時間とこれから遅延させる時間の合計時間であり、この合計時間が一定の値TKを超えるかがステップS117で検査され、この場合一定の値TKはIP電話機100が外部管理装置に登録処理を行う周期であり、この周期を超えると次のIP電話機100の登録処理時に再度グループライン情報の変更要求を受信するシーケンスに処理を任せるためにステップS118で待ち時間をクリアし本処理を終了する。
ステップS117で前回までの遅延時間の合計が一定の値に達していない時には、ステップS201で処理を遅延させるためにタイマを起動して待ちに入る。このとき監視時間切れ(タイマ満了)による処理の復帰先はステップS104である。
なお、以上の説明は、変更要求の例としてグループライン情報を変更する要求の場合における説明であったが、IP電話機のネットワークの設定値や電話機設定の値を変更する場合、また、IP電話機やその使用者が処理中のデータの変更を要求する変更要求の場合の処理もグループライン情報の変更要求に対する処理と同様に処理される。
以上説明したように本発明に係るIP電話機によれば、外部管理装置等の外部装置からIP電話機の動作とは非同期的に送信される各種の要求信号を受信した場合、該要求信号により要求された処理を直ちに実行可能か否か判定し、実行可能でないとき要求信号に基づく処理を遅延させることができる。このため、通話中の通信が切断されたり、処理中のデータが破壊される等の不都合を防止でき、あるいは、後続の処理に悪影響を及ぼす混乱を防止することができるようになる。
本発明に係わるIP電話機の構成を示すブロック図である。 IP電話機を管理する外部管理装置の一例としての呼制御サーバの構成図である。 リセット要求信号に対するIP電話機の処理手順を示すフローチャートである。 IP電話機が周期的に外部管理装置に登録するシーケンスを示すシーケンス図である。 図4の登録シーケンスを利用してIP電話機に保存しているグループライン情報を変更する手順を示すフローチャートである。 従来の一般的なIP電話システムの構成を示す図である。
符号の説明
100 ・・・IP電話機
110 ・・・LANインターフェイス
170 ・・・設定値記憶部
200 ・・・制御部
210 ・・・要求解析手段
221 ・・・要求遅延手段
2211・・・要求判定手段
2212・・・待ち時間算出手段
2213・・・待ち設定手段
2214・・・待ち通知手段
2215・・・データ保存手段
231 ・・・リセット手段
232 ・・・設定値変更手段
233 ・・・グループライン情報変更手段
240 ・・・呼制御サーバ(外部管理装置)

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  1. ネットワーク接続される外部管理装置の管理下で、インターネット網を介して通話するためのIP電話機であって、IP電話機として動作するための初期設定値および通話のための設定値を保存する設定値記憶部と、前記外部管理装置および/またはネットワークに接続されたコンピュータ装置から受信する各種要求信号を解析する要求解析手段を有するIP電話機において、
    前記IP電話機に、要求判定手段と待ち設定手段とを有する要求遅延手段を設け、
    外部から非同期的に発生する前記IP電話機に対する前記要求信号を受信した場合、前記要求解析手段は前記要求遅延手段を起動し、
    前記要求判定手段が前記要求信号により要求された処理を直ちに実行可能か否か判定し、実行可能でないとき、前記待ち設定手段が前記要求信号に基づく処理を遅延させ
    前記要求遅延手段に待ち時間算出手段と待ち設定手段とを設け、前記待ち時間算出手段は、前記待ち設定手段に対し要求信号の種類に応じた遅延時間を求め、許容される時間内で前記要求信号に基づく処理の開始を遅延させることを特徴とするIP電話機。
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