JP4274076B2 - 走行可能距離推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ランフラットタイヤが装着された車輪を備えた車両においてそのランフラットタイヤがパンク状態で走行可能である走行可能距離を推定する走行可能距離推定装置に関するものであり、特に、その走行可能距離を推定する技術の改良に関するものである。
通常のタイヤは、パンクによって空気圧が0に低下した状態で無理に走行させると、それ自体に大きな変形が発生するため、できる限り早期に車両を停止させてタイヤを交換することが推奨される。
これに対し、パンク状態に陥ってもタイヤの交換や修理を安全に行い得る場所まで移動するのに十分な距離走行が可能であるランフラットタイヤが既に知られている。
そして、このようなランフラットタイヤが装着された車輪を備えた車両においてそのランフラットタイヤがパンク状態において走行可能である走行可能距離を推定する技術が既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1においては、ランフラットタイヤにパンクが発生すると、その発生後における車両の走行距離と走行速度とに基づき、そのパンクしたランフラットタイヤが走行可能な距離が推定される。
特開昭62−87816号公報
パンクしたランフラットタイヤが走行可能な距離を精度よく推定することが可能になれば、運転者にとっては、安全に車両を走行させ得る距離が明確になるとともに、そのランフラットタイヤを交換すべき時期も明確になり、その結果、運転者は、パンク時でも安心して車両を走行させることが容易となる。
このような事情を背景にして、本発明者は、パンクしたランフラットタイヤの走行可能距離を精度よく推定するための技術について研究を行い、その結果、その推定精度を向上させるためには、ランフラットタイヤの状態量(例えば、ランフラットタイヤの温度、変形状態量)を検出して参照することが重要であることに気が付いた。
このような知見に基づき、本発明は、ランフラットタイヤが装着された車輪を備えた車両においてそのランフラットタイヤがパンク状態において走行可能である走行可能距離を精度よく推定することを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本明細書に記載の技術的特徴のいくつかおよびそれらの組み合わせのいくつかの理解を容易にするためであり、本明細書に記載の技術的特徴やそれらの組み合わせが以下の態様に限定されると解釈されるべきではない。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈されるべきである。
(1) ランフラットタイヤが装着された車輪が車体に支持されて構成された車両において前記ランフラットタイヤがパンク状態において走行可能である走行可能距離を推定する走行可能距離推定装置であって、
前記ランフラットタイヤの空気圧を検出するタイヤ空気圧センサと、
前記ランフラットタイヤに装着され、それの負荷を表す状態量であるタイヤ負荷状態量を検出するタイヤ負荷状態量センサと、
その検出されたタイヤ負荷状態量に基づき、前記走行可能距離を推定する推定器と
を含み、
前記タイヤ負荷状態量が、前記ランフラットタイヤのたわみ量を含み、
前記推定器が、前記タイヤ負荷状態量センサによって検出されたたわみ量と、前記タイヤ空気圧センサによって検出された空気圧とに基づき、前記ランフラットタイヤの接地荷重をそのランフラットタイヤに作用する荷重として推定し、前記接地荷重と、前記検出されたタイヤ負荷状態量とに基づき、前記走行可能距離を推定する走行可能距離推定装置。
本発明者の研究によれば、ランフラットタイヤがパンク状態において走行可能である走行可能距離は、そのランフラットタイヤの負荷を表す状態量に強く依存することが判明した。具体的には、ランフラットタイヤの温度、変形状態量等に強く依存することが判明したのである。
したがって、ランフラットタイヤの負荷を表す状態量を参照すれば、パンクしたランフラットタイヤの走行可能距離を精度よく推定することが可能となる。
このような知見に基づき、本項に係る装置においては、ランフラットタイヤに、それの負荷を表す状態量を検出するタイヤ負荷状態量センサが装着されるとともに、その検出されたタイヤ負荷状態量に基づき、パンクしたランフラットタイヤの走行可能距離が推定される。
ランフラットタイヤのたわみ量と空気圧と接地荷重との間においては一定の関係が成立する。したがって、たわみ量と空気圧とが検出できれば、接地荷重を推定できる。一方、接地荷重が大きいほど、ランフラットタイヤの負荷が大きくなり、走行可能距離が短くなる。このような知見に基づき、本項に係る装置においては、ランフラットタイヤのたわみ量と空気圧とに基づき、そのランフラットタイヤの接地荷重が推定されるとともに、その推定された接地荷重とタイヤ負荷状態量とに基づき、パンクしたランフラットタイヤの走行可能距離が推定される。
本項における「ランフラットタイヤ」としては、例えば、タイヤのうちサイドフォールの剛性が通常のタイヤより高められ、パンク状態においてもサイドウォールが大きくたわむことが抑制されたサイドウォール補強型とでも称すべき形式がある。
本項における「ランフラットタイヤ」としては、さらに、タイヤより剛性が高い部材が中子としてタイヤの空気室内においてそれのトレッドとホイールのリムとの間に配置され、タイヤの空気室の圧力低下時にはその中子により、それらトレッドとリムとが設定距離以上互いに接近することが抑制される中子型とでも称すべき形式もある。
この中子型においては、中子により、タイヤのサイドウォールの剛性(特に縦剛性)が見かけ上、高められることになる。この中子型においては、中子が、タイヤが正常である状態においては、タイヤに接触せず、パンク状態において初めてタイヤに接触し、それにより、タイヤがたわむことを抑制するように作用する。このように、パンク状態においては、中子がタイヤの剛性を見かけ上向上させるように作用するのであり、よって、中子は、タイヤの正常時にはタイヤから分離しているものの、機能的にはランフラットタイヤの一部を構成すると考えることが妥当である。
よって、この中子型においては、本項における「タイヤ負荷状態量センサ」をランフラットタイヤに装着する行為に、狭義のタイヤに装着することや、広義のタイヤの一要素としての中子に装着することが包含される。
本項における「パンク状態」は、完全なパンク状態を意味する用語として定義したり、完全なパンク状態の前兆を示す状態を意味する用語として定義することが可能である。
本項における「タイヤ負荷状態量センサ」は、タイヤ負荷状態量を直接に検出するものであることが望ましいが、間接に検出するものとすることが可能である。
また、「タイヤ負荷状態量センサ」は、例えば、ランフラットタイヤのうちのサイドウォールに装着することが可能である。この態様によれば、ランフラットタイヤのうち、パンク状態における変形量が大きい部位につき、負荷状態量を検出することが容易となる。
(2) 前記ランフラットタイヤが、それの内部の空気圧に依存しないで車両走行中にそのランフラットタイヤの形状変形を抑制する形状変形抑制部を備えており、
前記タイヤ負荷状態量センサが、その形状変形抑制部に装着されてその形状変形抑制部の負荷状態量を前記タイヤ負荷状態量として検出する(1)項に記載の走行可能距離推定装置。
この装置によれば、ランフラットタイヤの一部である形状変形抑制部の負荷状態量がタイヤ負荷状態量として検出されるとともに、その検出されたタイヤ負荷状態量に基づいて走行可能距離が推定される。
したがって、この装置によれば、ランフラットタイヤの一部である形状変形抑制部の抑制能力の残存量または余裕度を考慮して走行可能距離を推定することが可能となる。
本項における「形状変形抑制部」は、例えば、前述のサイドウォール補強型においてはサイドウォールの補強部材であり、前述の中子型においては中子である。
(3) 前記タイヤ負荷状態量が、前記ランフラットタイヤの温度を含む(1)または(2)項に記載の走行可能距離推定装置。
ランフラットタイヤを構成する一般的な素材であるゴムの特性は熱の影響を受け易く、具体的には、ゴムは高温であるほど劣化し易い。
したがって、ランフラットタイヤの温度を参照すれば、それがパンク状態において走行可能な距離を精度よく推定することが容易となる。
このような知見に基づき、本項に係る装置においては、前記(1)または(2)項におけるタイヤ負荷状態量が、ランフラットタイヤの温度を含むものとされている。
(4) 前記タイヤ負荷状態量が、前記ランフラットタイヤの変形状態量を含む(1)ないし(3)項のいずれかに記載の走行可能距離推定装置。
ランフラットタイヤ(例えば、前述の中子等、形状変形抑制部を含む。)の変形状態量、すなわち、例えば、パンク状態における形状の、パンクしない状態における形状からの変形量が大きいほど、ランフラットタイヤのへたりが大きいと判断したり、ランフラットタイヤの寿命が短いと判断することが可能である。
したがって、ランフラットタイヤの変形状態量を参照すれば、パンクしたランフラットタイヤの走行可能距離を精度よく推定することが容易となる。
このような知見に基づき、本項に係る装置においては、前記(1)ないし(3)項のいずれかにおけるタイヤ負荷状態量が、ランフラットタイヤの変形状態量を含むものとされている。
本項における「変形状態量」としては、例えば、ランフラットタイヤ(例えば、特にそれのサイドウォール)の歪、たわみ量(たわみ角を含む。)、曲げ量(曲げ角を含む。)等がある。
(5) 前記推定器が、前記検出されたタイヤ負荷状態量と、前記車両の走行速度と前記ランフラットタイヤに作用する荷重と前記車両が走行する路面の状態量とのうちの少なくとも一つとに基づき、前記走行可能距離を推定する(1)ないし(4)項のいずれかに記載の走行可能距離推定装置。
ランフラットタイヤのパンク状態における走行可能距離は、例えば、パンクした時点またはそれ以後にそのランフラットタイヤに外部から付加される力の大きさや頻度にも依存する。
例えば、車両の走行速度が高いほど、ランフラットタイヤの変形頻度が増加してそれの負荷が増加するため、走行可能距離が短くなる。また、ランフラットタイヤに作用する荷重が大きいほど、それの変形量が大きくなってそれの負荷が増加するため、この場合にも、走行可能距離が短くなる。また、車両が走行する路面の凹凸が激しいほど、ランフラットタイヤの変形量が大きくなってそれの負荷が増加するため、この場合にも、走行可能距離が短くなる。
ここで、タイヤ負荷状態量と、それら走行速度、荷重および路面状態量とをそれらの性質に関して互いに比較すると、タイヤ負荷状態量は、ランフラットタイヤ(前述の形状変形抑制部を含む。)自体の、パンク状態の各時期における機械的特性を表すパラメータに分類することができるのに対し、それら走行速度等は、タイヤ負荷状態量の各検出時期にそのランフラットタイヤが置かれている環境や、各検出時期の将来においてそのランフラットタイヤが置かれると予想される環境を表すパラメータに分類することができる。
以上説明した知見に基づき、本項に係る装置においては、ランフラットタイヤの負荷を表す状態量と、車両の走行速度とランフラットタイヤに作用する荷重と車両が走行する路面の状態量とのうちの少なくとも一つとに基づき、走行可能距離が推定される。
本項における「車両の走行速度」は、ランフラットタイヤの回転速度として定義することが可能である。また、本項における「ランフラットタイヤに作用する荷重」としては、例えば、ランフラットタイヤにそれの幅方向に作用する荷重、それの高さ方向に作用する荷重すなわち接地荷重等がある。
ここに、「ランフラットタイヤにそれの幅方向に作用する荷重」は、例えば、ランフラットタイヤに作用する横力を検出することによって直接に取得したり、車輪または車体の横加速度を検出することによって間接に取得することが可能である。
また、「接地荷重」は、ランフラットタイヤに作用する上下力を検出することによって直接に取得したり、車輪または車体の上下加速度を検出することによって間接に検出することが可能である。
本項における「路面の状態量」としては、例えば、路面の摩擦係数、路面の凹凸度等がある。
(6) 前記推定器が、前記検出されたタイヤ負荷状態量に基づいて前記走行可能距離を決定し、その決定された走行可能距離を、前記車両の走行速度と前記ランフラットタイヤに作用する荷重と前記車両が走行する路面の状態量とのうちの少なくとも一つに基づいて補正する(1)ないし(4)項のいずれかに記載の走行可能距離推定装置。
この装置によれば、前記(5)項に係る装置と基本的に同じ原理に従い、基本的に同じ作用効果を実現することが可能である
8) 前記推定器が、前記車体に装着されており、当該走行可能距離推定装置が、さらに、
前記車輪に装着され、前記タイヤ負荷状態量センサにより検出されたタイヤ負荷状態量を表す信号を送信する送信機と、
前記車体に装着され、その送信機から送信された信号を受信する受信機と
を含み、前記推定器が、その受信機から供給された信号により表されるタイヤ負荷状態量に基づき、前記走行可能距離を推定する(2)項に記載の走行可能距離推定装置。
この装置によれば、タイヤ負荷状態量を車体側において遠隔的に監視しつつ、パンクしたランフラットタイヤの走行可能距離を車体側において推定することが可能となる。
(9) 前記車輪が、前記ランフラットタイヤとホイールとを含み、前記ランフラットタイヤが前記ホイールに装着されることにより、前記車輪内に環状のタイヤ室が形成され、
前記形状変形抑制部が、前記タイヤ室を前記ランフラットタイヤのうちのトレッドに近いトレッド側と前記ホイールに近いホイール側とに仕切る姿勢で前記タイヤ室内に配置された中子であって、前記トレッドに接触した場合に、そのトレッドが前記ホイールに接近することを抑制するものを含み、
前記タイヤ負荷状態量センサが、その中子に前記ホイール側において装着された(1)ないし(8)項のいずれかに記載の走行可能距離推定装置。
ランフラットタイヤが、それのタイヤ室内に配置された中子を用いて剛性が補強される中子型である場合には、タイヤ室が中子によってタイヤ側とホイール側とに仕切られる。したがって、タイヤ負荷状態量センサを中子に装着する2つの候補位置として、トレッド側の位置とホイール側の位置とが存在する。
それら2つの候補位置を、タイヤ負荷状態量センサがタイヤに接触する可能性に関して互いに比較するに、タイヤ負荷状態量センサが中子にホイール側において装着される場合には、例えば、(a)中子をタイヤに装着するためにそのタイヤ内に挿入しようとする車輪組付け工程、(b)タイヤの空気圧がやや大きく低下したためにタイヤがたわみ易くなり、そのためにタイヤがホイールに定常的に接近している車両走行状態、または、(c)タイヤの空気圧がそれほど低下していないが車両が凹凸路等、悪路を走行しているためにタイヤがホイールに反復的に接近する車両走行状態において、タイヤ負荷状態量センサがタイヤに接触する可能性が存在しないか、存在するにしても、タイヤ負荷状態量センサが中子にタイヤ側において装着される場合より小さい。
このような知見に基づき、本項に係る装置においては、ランフラットタイヤが中子型であり、かつ、それの中子にタイヤ負荷状態量センサが装着される場合に、そのタイヤ負荷状態量センサが中子にホイール側において装着される。
したがって、この装置によれば、タイヤ負荷状態量センサがタイヤに接触する可能性を軽減することが容易となり、ひいては、例えば、車輪の組付け作業性や当該装置の信頼性を向上させることも容易となる。
(10) 前記中子が、前記ホイールに装着される装着部と、その装着部に連結され、前記トレッドに接触した場合にそのトレッドを内側から支持することにより、そのトレッドが前記ホイールに接近することを抑制する支持部とを含み、
前記タイヤ負荷状態量センサが、それら装着部と支持部とのうちの少なくとも一方に前記ホイール側において装着された(9)項に記載の走行可能距離推定装置。
(11) 前記タイヤ負荷状態量センサが、前記中子のうち、それの機械的性質が他の部分より敏感に前記負荷の変動に対して応答する部分に装着された(9)または(10)項に記載の走行可能距離推定装置。
この装置によれば、タイヤ負荷状態量センサが、中子のうち、それの機械的性質が他の部分より鈍感に前記負荷の変動に対して応答する部分に装着される場合より、ランフラットタイヤおよび中子に加えられる負荷を高精度および高感度で検出することが容易となる。
(12) 中子によって補強されたランフラットタイヤが装着された車輪が車体に支持されて構成された車両において前記ランフラットタイヤの走行に関するタイヤ情報を取得するタイヤ情報取得装置であって、
前記中子に装着され、それの負荷を表す状態量であるタイヤ負荷状態量を検出するタイヤ負荷状態量センサと、
その検出されたタイヤ負荷状態量に基づき、前記タイヤ情報を取得する取得器と
を含むタイヤ情報取得装置。
この装置によれば、ランフラットタイヤの中子の機械的性質がそのランフラットタイヤへの負荷に応じて変化するという性質を利用することにより、その中子への負荷の検出値に基づき、ランフラットタイヤの走行に関するタイヤ情報を取得することが可能となる。
例えば、中子型のランフラットタイヤのパンク状態で車両が走行する場合には、車輪のうちタイヤ、中子およびホイールに通常より大きな負荷が加えられる。その負荷の大きさや変動傾向に基づき、ランフラットタイヤがパンク状態で走行可能な距離を推定することが可能であり、そのような情報が本項における「タイヤ情報」の一例である。
中子型のランフラットタイヤがパンクしていない状態で車両が走行する場合であっても、中子に通常より大きな負荷が加えられる可能性がある。例えば、車両が砂利道、凹凸路等、悪路を走行しているためや、ランフラットタイヤが縁石、段差等、突起物を乗り上げたためにタイヤが大きくたわんだことが原因で、通常より大きな負荷がタイヤから中子に衝撃的に加えられる可能性がある。
中子はタイヤより剛性が高い部品である。そのような中子がホイールに装着され、そのホイールは例えばサスペンションという車体側の部品に装着されている。そのため、中子に負荷が衝撃的に加えられる場合には、ホイールおよびサスペンションにも負荷が衝撃的に加えられる可能性がある。いずれの部品であっても、負荷が衝撃的に加えられると、強度耐久性が低下したり復元しない変形が発生したりする可能性がある。
そのような負荷がタイヤの空気圧の変化として顕著に発生し、よって、タイヤ空気圧センサによって漏れなく検出されるのであればよいが、常にそのように期待することが可能であるとは限らない。すなわち、中子に大きな衝撃力が加えられた場合であっても、タイヤの空気圧の高さが、空気圧センサによって検出されるほどには顕著に変化しない可能性があり、そのような場合には、中子に大きな衝撃力が加えられた事実をタイヤ空気圧センサでは検出することができないのである。
これに対し、本項に係る装置によれば、中子に装着されたタイヤ負荷状態量センサにより、その中子への負荷を直接的に検出することができるため、中子およびホイールを含む車輪および/またはサスペンションを含む車体への過負荷を漏れなくかつ早期に検出することが容易となる。
(13) 前記タイヤ情報が、前記ランフラットタイヤがパンク状態において走行可能である走行可能距離を含む(12)項に記載のタイヤ情報取得装置。
(14) 前記タイヤ負荷状態量センサが、前記車両の走行中、路面から前記中子に入力された中子荷重に関連する物理量を検出する中子荷重関連量センサを含み、
前記タイヤ情報が、前記中子荷重に関する中子荷重関連情報を含む(12)または(13)項に記載のタイヤ情報取得装置。
この装置における「中子荷重関連量センサ」の一例は、入力された荷重の大きさに応じて中子に発生する歪みを検出する歪みゲージである。
(15) 前記中子荷重関連情報が、前記中子荷重の大きさと、それの変化頻度とのうちの少なくとも一方を含む(14)項に記載のタイヤ情報取得装置。
路面から荷重を受ける車輪および車体の強度耐久性や復元しない変形の有無を予測するために、中子に作用する荷重がある瞬間において示す大きさを考慮すれば足りる場合や、過去一定時間内におけるその荷重の変化頻度(例えば、一定時間内において荷重の大きさがしきい値を超えた回数)を考慮すれば足りる場合、ないしは、それらの双方を考慮することが精度確保に重要である場合がある。すなわち、中子に作用する荷重につき、瞬間値を考慮すれば足りる場合、傾向を考慮すれば足りる場合、および、それら瞬間値と傾向との双方を考慮することが重要である場合があるのである。
このような知見に基づき、本項に係る装置においては、中子荷重の大きさと、それの変化頻度とのうちの少なくとも一方に基づき、タイヤ情報が取得される。
(16) 前記中子荷重関連情報が、前記ランフラットタイヤがパンクしていない状態における前記中子荷重の大きさと、前記ランフラットタイヤがパンクしていない状態における前記中子荷重の変化頻度とのうちの少なくとも一方を含む(15)項に記載のタイヤ情報取得装置。
この装置によれば、ランフラットタイヤがパンクしていない状態において、路面からそのランフラットタイヤに入力された荷重の検出値に基づき、タイヤ情報を取得することが可能となる。例えば、路面からの衝撃的荷重が原因で、中子やホイールまたは車体のうち車輪に関連する部分につき、強度耐久性が低下した可能性があるか否か、復元しない変形が発生した可能性があるか否か等に関するタイヤ情報を取得することが可能となるのである。
本項における「中子荷重の変化頻度」は、たとえば、一定時間内において中子荷重の大きさがしきい値を超えた回数として表現したり、中子荷重の時間変動の周波数成分のうち強度が実質的に最大であるもの(例えば、パワースペクトルが実質的に最大である周波数成分)の周波数として表現することが可能である。
(17) 前記取得器が、前記取得されたタイヤ情報に基づき、前記車両の運転者に警告を発することが必要であるか否かを判定し、必要である場合には、前記警告を発する警告手段を含む(12)ないし(16)項のいずれかに記載のタイヤ情報取得装置。
(18) 前記中子が、前記ホイールに装着される装着部と、その装着部に連結され、前記トレッドに選択的に接触してそのトレッドを内側から支持することにより、そのトレッドが前記ホイールに接近することを抑制する支持部とを含み、
前記タイヤ負荷状態量センサが、それら装着部と支持部とのうちの少なくとも一方に前記ホイール側において装着された(12)ないし(17)項のいずれかに記載のタイヤ情報取得装置。
(19) 前記タイヤ負荷状態量センサが、前記中子のうち、それの機械的性質が他の部分より敏感に前記負荷の変動に対して応答する部分に装着された(12)ないし(18)項のいずれかに記載のタイヤ情報取得装置。
この装置によれば、タイヤ負荷状態量センサが、中子のうち、それの機械的性質が他の部分より鈍感に前記負荷の変動に対して応答する部分に装着される場合より、ランフラットタイヤおよび中子に加えられる負荷を高精度および高感度で検出することが容易となる。
以下、本発明のさらに具体的な実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に従う走行可能距離推定装置(以下、単に「推定装置」という。)が車両に搭載された状態で概念的に表されている。その車両は、左右の前輪10,10と左右の後輪10,10とを備えている。各車輪10は、図2に断面図で部分的に示すように、空気圧が圧力下に封入されたゴム製のタイヤ20が金属製のホイール22に装着されて構成されている。タイヤ20は、トレッド30とサイドウォール32とを含むように構成されている。
各車輪10のタイヤ20は、パンク状態でもある程度走行が可能であるランフラットタイヤである。このタイヤ20は、前述のサイドウォール補強型であるため、図2に示すように、サイドウォール32のうちの内側部が、他の部分より硬度が高いゴムによって補強された補強部34とされている。ただし、タイヤ20を中子型のランフラットタイヤに変更して本発明を実施することが可能である
図2に示すように、各車輪10に、タイヤ側検出ユニット40とタイヤ負荷状態量センサ42とが装着されている。
タイヤ側検出ユニット40は、具体的には、ホイール22に取り付けられたエアバルブ46に装着されており、図3に示すように、タイヤ空気圧センサ50とコンピュータ52と送受信機54とを備えている。
タイヤ空気圧センサ50は、タイヤ20の空気圧を直接に検出するセンサである。これに対し、送受信機54は、そのタイヤ空気圧センサ50により検出された空気圧を表す信号を無線で送信する機能と、外部からの信号を無線で受信する機能とを有している。コンピュータ52は、それらタイヤ空気圧センサ50と送受信機54とに接続されていて、それらのために必要な信号処理を行う。
図2に示すように、タイヤ負荷状態量センサ42は、タイヤ20に装着されており、具体的には、補強部34に埋設されている。タイヤ負荷状態量センサ42は、図3に示すように、タイヤ20の温度(特にサイドウォール32の温度)を検出するタイヤ温度センサ60と、タイヤ20のたわみ量(特にサイドウォール32のたわみ量)を検出するタイヤたわみ量センサ62とを備えている。
それらセンサ60,62は、図示しないワイヤによってタイヤ側検出ユニット40のコンピュータ52に電気的に接続され、ひいては送受信機54に接続されている。したがって、それらセンサ60,62の検出結果がその送受信機54を介して外部に無線で送信されるようになっている。
ただし、タイヤ負荷状態量センサ42専用の送受信機(少なくとも送信機)を用いることにより、タイヤ負荷状態量センサ42の検出結果を送受信機54を経由せずに無線で送信する態様で本発明を実施することが可能である。
図1および図3に示すように、この推定装置は、さらに、信号処理装置70を備えている。この信号処理装置70は、図3に示すように、コンピュータ72を主体とする電子制御ユニット(以下、「ECU」という。)74を含むように構成されている。コンピュータ72は、よく知られているように、CPU80とROM82とRAM84とが図示しないバスによって互いに接続されて構成されている。
ECU74には、複数のセンサが接続されている。それらセンサとしては、車両の走行速度である車速を検出する車速センサ90と、車体の横加速度を検出する横Gセンサ92と、車体の上下加速度を検出する上下Gセンサ94とがある。
車速センサ90は、複数の車輪10にそれぞれ設けられて車輪速度を検出する複数の車輪速度センサ(図示しない)の出力信号に基づいて総合的に車速を推定する方式とすることが可能である。横Gセンサ92は、タイヤ20の横力を推定するために使用でき、上下Gセンサ94は、路面の凹凸度を推定するために使用できる。
ECU74には、送受信機96も接続されている。この送受信機96は、図1に示すように、各車輪10ごとにそれに近接してアンテナ100を備えており、各車輪10の送受信機54との間において無線で送受信を行う。
図3に示すように、ECU74には、表示器110も接続されている。この表示器110は、ECU74の指令に従い、タイヤ側検出ユニット40により検出された空気圧Pと、タイヤ負荷状態量センサ42の出力信号に基づき、かつ、後述のアルゴリズムに従って推定された、タイヤ20がパンク状態で走行可能な走行可能距離Lとを各車輪10に関連付けて表示する。本実施形態においては、この表示器110は、それらの情報を数値によって表示するようになっている。
図4には、その表示器110による表示の一例が示されている。この表示例においては、この車両を模型的に平面図で表すイメージが表示器110の画面上に表示され、その車両イメージにおける4個のタイヤ20の一部が他のタイヤ20とは区別されて表示されている。そのような区別表示は、パンクしている可能性が高いタイヤ20を特定して表示するために行われる。さらに、この表示器110の画面上においては、そのパンクしている可能性が高いタイヤ20に関連付けて、そのタイヤ20がパンク状態で走行可能な走行可能距離Lが表示される。
図5には、タイヤ側検出ユニット40のコンピュータ52によって繰返し実行されるタイヤ側信号処理プログラムの内容がフローチャートで概念的に表されている。
このタイヤ側信号処理プログラムの各回の実行時には、まず、ステップS1(以下、単に「S1」で表す。他のステップについても同じとする。)において、送信要求が出されたか否かが判定される。
例えば、車体側の信号処理装置70から受信した送信要求に応答してコンピュータ52がタイヤ側から信号を送信するように設計されている場合には、このS1は、信号処理装置70から送信要求を受信したか否かの判定を行う。これに対し、所定の送信タイミングが到来するごとに自発的にコンピュータ52がタイヤ側から信号を送信するように設計されている場合には、このS1は、送信タイミングが到来したか否かの判定を行う。
いずれにしても、今回は、送信要求が出されていないと仮定すれば、S1の判定がNOとなり、直ちにこのタイヤ側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。
これに対し、今回は、送信要求が出されたと仮定すれば、S1の判定がYESとなり、S2に移行する。
このS2においては、タイヤ空気圧センサ50によってタイヤ空気圧Pが検出される。続いて、S3において、タイヤ温度センサ60によってタイヤ温度θが検出される。その後、S4において、タイヤたわみ量センサ62によってタイヤたわみ量dが検出される。
続いて、S5において、コンピュータ52のROM(図示しない)から、このコンピュータ52が装着されている車輪10に装着されているタイヤ20のサイズおよび銘柄が読み出される。
その後、S6において、検出されたタイヤ空気圧P、タイヤ温度θおよびタイヤたわみ量dをそれぞれ表す信号が、今回の車輪10に関連付けて信号処理装置70に送信される。このS6においては、さらに、読み出されたタイヤサイズおよびタイヤ銘柄をそれぞれ表す信号も、今回の車輪10に関連付けて信号処理装置70に送信される。
以上で、このタイヤ側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。
図6には、信号処理装置70のコンピュータ72のROM82に記憶されていてCPU80によって実行される車体側信号処理プログラムの内容がフローチャートで概念的に表されている。
この車体側信号処理プログラムも繰返し実行される。各回の実行時には、まず、S31において、タイヤ側検出ユニット40から信号を受信したか否かが判定される。今回は、受信しなかったと仮定すれば、判定がNOとなり、直ちにこの車体側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。
これに対し、今回は、タイヤ側検出ユニット40から信号を受信したと仮定すれば、S31の判定がYESとなり、S32に移行する。
このS32においては、複数の車輪10についてそれぞれ受信した信号であってタイヤ空気圧Pを表すものに基づき、複数のタイヤ20の中にパンクしているタイヤ20が存在するか否かが判定される。今回は、パンクしているタイヤ20が存在しないと仮定すれば、判定がNOとなり、S33ないしS37がスキップされた後、S38に移行する。
この場合、S38においては、各タイヤ側検出ユニット40から受信した、各車輪10のタイヤ空気圧Pを表す信号がタイヤ空気圧Pを表すデータに復調され、その後、各車輪10に関連付けて、図4に例示するように、タイヤ空気圧Pが数値で表示器110の画面上に表示される。
これに対し、今回は、パンクしているタイヤ20が存在すると仮定すれば、S32の判定がYESとなり、S33に移行する。
このS33においては、接地荷重Fおよび走行可能距離Lの推定のために参照するためにROM82に記憶されている複数の対応関係の中から、パンクしている各タイヤ20ごとに、タイヤ側検出ユニット40から受信したタイヤサイズおよびタイヤ銘柄に適合する対応関係が選択される。
その結果、パンクしている各タイヤ20ごとに、それのタイヤサイズとタイヤ銘柄との双方に適合した、接地荷重Fを推定するための第1の対応関係と、走行可能距離Lを推定するための第2の対応関係とが選択されることになる。第1の対応関係は、タイヤたわみ量dとタイヤ空気圧Pと接地荷重Fとの間に成立する既知の対応関係であり、第2の対応関係は、タイヤ温度θと車速Vと接地荷重Fと走行可能距離Lとの間に成立する既知の対応関係である。いずれの対応関係も、例えば、式によって表現したり、マップによって表現したり、テーブルによって表現することが可能である。
続いて、S34において、車速センサ90によって車速Vが検出される。その後、S35において、パンクしている各タイヤ20ごとに、タイヤ側検出ユニット40から受信したタイヤたわみ量dとタイヤ空気圧Pとに応じ、かつ、選択された第1の対応関係に従い、接地荷重Fが決定される。
ここに、接地荷重Fを決定するために用いられるタイヤたわみ量dとタイヤ空気圧Pは、各タイヤ20のパンクに先立ってタイヤ側検出ユニット40から受信してRAM84に記憶されたものを意味している。そして、このS35において、各タイヤごとに、パンク前に取得されたタイヤたわみ量dとタイヤ空気圧Pとに応じ、かつ、パンク後にS33において選択された第1の対応関係に従って接地荷重Fが決定され、これにより、接地荷重Fが推定されることとなる。図7には、その第1の対応関係の一例がグラフで表されている。
その後、図6のS36において、パンクしている各タイヤ20ごとに、検出された車速Vと、推定された接地荷重Fと、タイヤ側検出ユニット40から受信したタイヤ温度θとに応じ、かつ、選択された第2の対応関係に従い、そのタイヤ20がパンク状態で走行可能な走行可能距離Lが決定される。これにより、走行可能距離Lが推定されることとなる。
本実施形態においては、その第2の対応関係が、
L=K1(V)・K2(F)・f(θ)
なる式によって表現されている。
ここに、「f(θ)」は、タイヤ温度θの関数であって走行可能距離Lの暫定値(補正前の値)を算出するためのものである。この関数f(θ)の特性の一例が、図8の(a)にグラフで表されている。この例においては、タイヤ温度θが高いほど、走行可能距離Lが短くなる。
「K1(V)」は、車速Vに依存した第1補正係数である。この第1補正係数K1の特性の一例が図8の(b)にグラフで表されている。この例においては、車速Vが基準車速V0に等しいときには第1補正係数K1が1となり、車速Vが基準車速V0より増加すると第1補正係数K1が1より減少し、逆に、車速Vが基準車速V0より減少すると第1補正係数K1が1より増加する。
「K2(F)」は、接地荷重Fに依存した第2補正係数である。この第2補正係数K2の特性の一例が図8の(c)にグラフで表されている。この例においては、同図の(b)に示す例と同様に、接地荷重Fが基準接地荷重F0に等しいときには第2補正係数K2が1となり、接地荷重Fが基準接地荷重F0より増加すると第2補正係数K2が1より減少し、逆に、接地荷重Fが基準接地荷重F0より減少すると第2補正係数K2が1より増加する。
以上説明したようにして走行可能距離Lが推定されると、その後、図6のS37において、その推定された走行可能距離Lが、図4に例示するように、パンクした各タイヤ20に関連付けて表示器110の画面上に表示される。
続いて、図6のS38において、各タイヤ20に関連付けて、タイヤ側検出ユニット40から受信したタイヤ空気圧Pが数値で表示器110の画面上に表示される。
以上で、この車体側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。
図9には、タイヤ温度θと走行可能距離Lとの関係が3つ、最上のグラフと中央のグラフと最下のグラフとでそれぞれ表されている。
最上のグラフは、タイヤ温度θが他の2つのグラフより低い温度を示したときにパンクが発生した場合に、その後に走行可能距離Lがタイヤ温度θにつれて減少することを表している。
中央のグラフは、タイヤ温度θが最上のグラフよりは低いが、最下のグラフよりは高い温度を示したときにパンクが発生した場合に、その後に走行可能距離Lがタイヤ温度θにつれて減少することを表している。
最下のグラフは、タイヤ温度θが他の2つのグラフより高い温度を示したときにパンクが発生した場合に、その後に走行可能距離Lがタイヤ温度θにつれて減少することを表している。
それらグラフはいずれも、車速Vが大きいほど、走行可能距離Lが短縮する向きにシフトし、同様に、接地荷重Fが大きいほど、走行可能距離Lが短縮する向きにシフトする。
すなわち、図9には、走行可能距離Lが、タイヤ温度θ(タイヤたわみ量dでも可。)と車速Vと接地荷重Fとに依存する性質がグラフで表されているのである。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、ECU74が前記(1)ないし(7)項のいずれかにおける「推定器」の一例を構成し、補強部34が前記(2)項における「形状変形抑制部」の一例を構成しているのである。
なお付言すれば、本実施形態においては、図4に示すように、あるタイヤ20がパンクした場合には、そのタイヤ20につき、その時点における車速Vと同じ車速Vで車両が走行し続けたと仮定したうえで、走行可能距離Lが推定されて表示される。
これに対し、例えば、図10に示すように、パンクしたタイヤ20につき、将来にとり得る各車速Vに関連付けて、走行可能距離L(および/または走行可能時間)を推定して表示する態様で本発明を実施することが可能である。
この態様によれば、パンク後に運転者が走行したい距離に適合した車速Vがパンク後に速やかに判明するから、運転者は、その希望する走行距離に適合した車速Vを選択することが容易となる。
さらに付言すれば、図2に示す例においては、タイヤ20がサイドウォール補強型であるが、例えば、前述のように、タイヤ20が中子型であり、かつ、タイヤたわみ量センサ62が中子に装着されるように本実施形態を変更することが可能である。この変更例においては、ECU74が前記(8)項における「取得器」の一例を構成し、タイヤたわみ量センサ62が同項における「タイヤ負荷状態量センサ」の一例を構成することになる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素があるため、共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略し、異なる要素についてのみ、詳細に説明する。
図11には、本実施形態に従うタイヤ情報取得装置(以下、単に「取得装置」という。)が搭載される車両に前後左右にそれぞれ装着された4個の車輪10のうちの1個の車輪10が代表的に部分断面図で示されている。車輪10は、第1実施形態と同様に、タイヤ20がホイール22に装着されて構成されている。
タイヤ20は、トレッド30と一対のサイドウォール32,32とを含むように構成されている。ホイール22は、タイヤ20の半径方向においてトレッド30に対向するリム150を含むように構成されている。リム150のうちトレッド30に対向する面に近接してタイヤ側検出ユニット40が配置されており、このタイヤ側検出ユニット40は、リム150に取り付けられたエアバルブ46に装着されている。このタイヤ側検出ユニット40は、図12に示すように、第1実施形態と同様に、タイヤ空気圧センサ50と、コンピュータ52と、送受信機54とを含むように構成されている。
図11に示すように、タイヤ20がホイール22のリム150に密着されることにより、タイヤ20内にタイヤ室152が形成されている。そのタイヤ室152内に中子160が配置されている。すなわち、本実施形態においては、タイヤ20が、中子型のランフラットタイヤとして構成されているのである。
図11に示すように、中子160は、リム150に装着される一対の装着部162,162を、タイヤ20の軸方向に互いに隔たった2位置においてそれぞれ備えている。それら装着部162,162はいずれもゴム製である。中子160は、さらに、それら装着部162,162によって両端を支持された支持部164を備えている。その支持部164は金属製である。
その支持部164は、タイヤ20の空気圧Pの高さが正常である場合には、車両が激しい悪路を走行したり、突起部を乗り上げたりしない限り、トレッド30には接触しない。しかし、この支持部164は、空気圧Pが正規圧より低い場合には、正規圧に等しい場合より容易にトレッド30に接触し、その接触により、トレッド30が、支持部164に最初に接触した位置からさらにホイール22に接近することが機械的に抑制される。したがって、この支持部164は、トレッド30を接触状態で支持することにより、タイヤ20の剛性を見かけ上、増加させるように機能する。
図11に示すように、中子160にタイヤ負荷状態量センサ170が装着されている。タイヤ室152内に中子160が配置されることにより、タイヤ室152内の空間が、トレッド30に近いトレッド側と、ホイール22に近いホイール側とに仕切られている。タイヤ負荷状態量センサ170は、中子160にそのホイール側において装着されている。その結果、このタイヤ負荷状態量センサ170は、中子160が隔壁として機能することにより、タイヤ20と接触することを防止されている。
図12に示すように、タイヤ負荷状態量センサ170は、歪みゲージ172を主体として構成されている。その歪みゲージ172は、図11に示すように、中子160のうち、トレッド30との接触状態においてトレッド30から中子160に作用する外力に対して高い感度で歪みが発生する高感度部分に装着されている。その高感度部分は、例えば、装着部162ではなく支持部164の一部である。その高感度部分は、例えば、支持部164の両端部近傍であって、各装着部162との連結部である。その連結部には、上記外力によって十分に大きな曲げモーメントが発生し、それに伴い、十分に大きな歪みも発生する。
歪みゲージ172は、それが装着された部分に貼り付けられることにより、その部分に発生する歪みを電気的に検出するセンサの一例である。一方、物体に作用する荷重とその荷重によってその物体に発生する歪みとの間に既知の関係が成立する。したがって、歪みゲージ172は、結局、支持部162に発生する歪みを媒介として、その支持部162にトレッド30および路面から作用する荷重を検出するセンサとして利用することが可能である。
図11に示すように、本実施形態においては、タイヤ側検出ユニット40とタイヤ負荷状態量センサ170とが互いに分離して配置されているため、それらタイヤ側検出ユニット40とタイヤ負荷状態量センサ170とは、電気信号を伝送する媒体としてのワイヤ180によって互いに電気的に接続されている。
図13には、タイヤ側検出ユニット40のコンピュータ52によって繰返し実行されるタイヤ側信号処理プログラムの内容がフローチャートで概念的に表されている。以下、このタイヤ側信号処理プログラムを説明するが、図5に示すタイヤ側信号処理プログラムと共通するステップについては簡単に説明する。
このタイヤ側信号処理プログラムの各回の実行時には、まず、S31において、S1と同様にして、送信要求が出されたか否かが判定される。今回は、送信要求が出されていないと仮定すれば、S31の判定がNOとなり、直ちにこのタイヤ側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。これに対し、今回は、送信要求が出されたと仮定すれば、S31の判定がYESとなり、S32に移行する。
このS32においては、タイヤ空気圧センサ50によってタイヤ空気圧Pが検出される。続いて、S33において、歪みセンサ172からの出力信号に基づき、中子160に作用する中子荷重Wが検出される。
その後、S34において、中子荷重Wの変化頻度frqがRAM84に記録される。変化頻度frqは、例えば、過去一定時間間に検出された中子荷重Wのうち、予め定められた第1しきい値Wth1を超えたものの数として定義される。
続いて、S35において、検出されたタイヤ空気圧P、中子荷重Wの大きさおよび変化頻度frqをそれぞれ表す信号が、今回の車輪10(4個の車輪10のうち各タイヤ側信号処理プログラムが実行される対象であるもの)に関連付けて信号処理装置70に送信される。このS35においては、さらに、今回の車輪10のタイヤサイズおよびタイヤ銘柄をそれぞれ表す信号も、今回の車輪10に関連付けて信号処理装置70に送信されるようにこのタイヤ側信号処理プログラムを設計することが可能である。
以上で、このタイヤ側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。
図14には、信号処理装置70のコンピュータ72のROM82に記憶されていてCPU80によって実行される車体側信号処理プログラムの内容がフローチャートで概念的に表されている。以下、この車体側信号処理プログラムを説明するが、図6に示す車体側信号処理プログラムと共通するステップについては簡単に説明する。
この車体側信号処理プログラムは、4個の車輪10について順次、繰り返し実行される。この車体側信号処理プログラムが、それら4個の車輪10のうちの今回の車輪10について実行されると、まず、S71において、今回の車輪10に設けられたタイヤ側検出ユニット40から信号を受信したか否かが判定される。今回は、受信しなかったと仮定すれば、判定がNOとなり、直ちにこの車体側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。これに対し、今回は、今回の車輪10に設けられたタイヤ側検出ユニット40から信号を受信したと仮定すれば、S71の判定がYESとなり、S72に移行する。
このS72においては、今回の車輪10について受信した信号であってタイヤ空気圧Pを表すものに基づき、今回の車輪10のタイヤ20がパンクしているか否かが判定される。今回は、パンクしていると仮定すれば、判定がYESとなり、S73において、今回の車輪10について受信した信号であって中子荷重Wを表すものに基づき、今回の車輪10がパンク状態で走行可能である走行可能距離Lが推定される。
このS73においては、例えば、パンク状態においては中子荷重Wが前述の接地荷重Fに相当することに着目し、かつ、接地荷重Fが大きいほど走行可能距離Lが短いという関係を利用することにより、走行可能距離Lが推定される。このS73においては、例えば、走行可能距離Lの推定精度を向上させるために、第1実施形態と同様に、タイヤ空気圧Pを考慮したりタイヤ温度θを考慮したり車速Vを考慮して走行可能距離Lを推定することが可能である。
以上説明したようにして走行可能距離Lが推定されると、その後、S74において、その推定された走行可能距離Lが、図4に例示するように、パンクした各タイヤ20に関連付けて表示器110の画面上に表示される。
続いて、図14のS75において、各タイヤ20に関連付けて、タイヤ側検出ユニット40から受信したタイヤ空気圧Pが数値で表示器110の画面上に表示される。その後、S76において、タイヤ空気圧Pの検出値がしきい値Pthより低いか否かが判定される。今回は、低いと仮定すれば、判定がYESとなり、S77において、車両が現在、今回の車輪10のタイヤ空気圧Pが正規圧より低い状態で走行している低圧走行中にあることを表すメッセージまたはインジケータが表示器110において起動されることにより、運転者に対して警告される。これに対し、今回は、タイヤ空気圧Pの検出値がしきい値Pthより低くはないと仮定すれば、S76の判定がNOとなり、S77がスキップされる。
いずれの場合にも、以上で、この車体側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。
以上、今回の車輪10につき、パンクしている場合を説明したが、パンクしていない場合には、S72の判定がNOとなり、S78に移行する。
このS78においては、今回の車輪10について検出された中子荷重Wが前記第1しきい値Wth1より大きいか否かが判定される。今回は、大きくはないと仮定すれば、判定がNOとなり、直ちにS75に移行する。
これに対し、今回は、中子荷重Wが第1しきい値Wth1より大きいと仮定すれば、S78の判定がYESとなり、S79において、この中子荷重Wが、第1しきい値Wth1より大きいように予め定められた第2しきい値Wth2より大きいか否かが判定される。今回は、第2しきい値Wth2より大きいと仮定すれば、S79の判定がYESとなり、S80において、車両の点検を運転者に推奨するためのメッセージまたはインジケータが表示器110において起動されることにより、運転者に対して警告される。
すなわち、中子160への入力荷重が第2しきい値Wth2より大きい場合には、中子160、ホイール22および図示しないサスペンションへの大荷重入力が突発的なものにすぎなくても、それら中子160、ホイール22およびサスペンションの強度耐久性が低下したり復元しない変形が発生した可能性があるため、中子荷重Wの変化頻度frqの大小を問わず、車両点検(例えば、中子160、ホイール22およびサスペンションにそれぞれ、亀裂、変形等の損傷が存在するか否かの点検)が必要であることが運転者に対して告知されるのである。その後、S75に移行する。
これに対し、今回は、中子荷重Wが第1しきい値Wth1よりは大きいが第2しきい値Wth2より大きくはないと仮定すれば、S78の判定はYES、S79の判定はNOとなり、S81に移行する。
このS81においては、今回の車輪10についてRAM84に記録されている変化頻度frqが予め定められたしきい値frqthより大きいか否かが判定される。今回は、大きくはないと仮定すれば、判定がYESとなり、S82において、今回の車輪10のタイヤ空気圧Pが正規圧より低い状態で車両が走行する低圧走行を運転者が控えることが望ましいことを表すメッセージまたはインジケータが表示器110において起動されることにより、運転者に対して警告される。すなわち、低圧走行を行うと、中子160、ホイール22またはサスペンションの強度耐久性が低下する可能性があるため、低圧走行を行うことが適切ではないことが運転者に告知されるのである。その後、S75に移行する。
以上で、この車体側信号処理プログラムの一回の実行が終了する。
なお付言するに、本実施形態においては、タイヤ空気圧センサ50のための信号処理・送受信と、タイヤ負荷状態量センサ170のための信号処理・送受信とが、コンピュータ52および送受信機54より成る1組の組合せによって実行されるため、それら2種類のセンサ50,170のための信号処理・送受信がそれぞれ、コンピュータおよび送受信機より成る2組の組合せによって実行される場合より、部品点数、コストおよび重量の削減を容易に図り得る。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第2実施形態と共通する要素があるため、共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略し、異なる要素についてのみ、詳細に説明する。
第2実施形態においては、各車輪10にタイヤ空気圧センサ50とタイヤ負荷状態量センサ170とが装着され、タイヤ空気圧Pと中子荷重Wとが検出されて車体側の信号処理装置70に送信される。これに対し、本実施形態においては、各車輪10にタイヤ負荷状態量センサ170のみが装着され、中子荷重Wのみが検出されて車体側の信号処理装置70に送信される。
さらに、本実施形態においては、中子荷重Wの大きさと変化頻度frqとに基づき、少なくともタイヤ20がパンクしていない状態において、通常より大きい衝撃的荷重が中子160およびホイール22に入力したことに起因してそれらの強度耐久性が低下しているか否かが判定され、そうであれば運転者に対して警告が行われる。この警告のための信号処理は、例えば、図14におけるS78ないしS82に相当するステップが信号処理装置70において実行されることにより、実施される。
図15に示すように、本実施形態に従うタイヤ情報取得装置においては、タイヤ側検出ユニット200が中子160のうちの装着部162に装着(埋設)されている。このタイヤ側検出ユニット200は、図16に示すように、コンピュータ52と送受信機54とタイヤ負荷状態量センサ170とが内蔵されたチップ(またはIDチップ)として構成されている。このタイヤ側検出ユニット200は、第2実施形態におけるタイヤ側検出ユニット40に対し、タイヤ空気圧センサ50に代えてタイヤ負荷状態量センサ170を内蔵している。
すなわち、本実施形態においては、タイヤ負荷状態量センサ170と、コンピュータ52および送受信機54とが互いに一体的に配置された結果、それらを互いに電気的に接続するワイヤが不要なのであり、この点、タイヤ負荷状態量センサ170と、コンピュータおよび送受信機54とが互いに分離されて配置された結果、それらを互いに電気的に接続するワイヤ180が必要である第2実施形態とは異なる。
なお付言するに、本実施形態においては、タイヤ側検出ユニット200が装着部162に装着されているが、支持部164に装着される態様で本発明を実施することが可能である。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第3実施形態と共通する要素があるため、共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略し、異なる要素についてのみ、詳細に説明する。
第3実施形態においては、中子160のうちの支持部164が金属によって構成されている。これに対し、本実施形態においては、中子220が、合成樹脂によって形成されるとともに、図17に示す断面形状を有している。この中子220は、互いに平行な上板部222および下板部224が柱部226によって互いに連結されて構成されている。このような形状を有する中子220においては、外部から中子200に荷重が入力された場合に、柱部226において他の部分より敏感に歪みが発生し易い。したがって、本実施形態においては、タイヤ側検出ユニット200が柱部226に装着されている。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前記[発明の開示]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の第1実施形態に従う走行可能距離推定装置を車両に搭載された状態で示す平面図である。 図1に示す4個の車輪10のうちの1個の車輪10を部分的に示すとともに、その車輪10に装着されるタイヤ側検出ユニット40およびタイヤ負荷状態量センサ42を示す断面図である。 図2におけるタイヤ側検出ユニット40およびタイヤ負荷状態量センサ42と図1における信号処理装置70のハードウエア構成とを概念的に表すブロック図である。 図3における表示器110の画面上における一表示例を示す図である。 図2におけるタイヤ側検出ユニット40のコンピュータ52によって実行されるタイヤ側信号処理プログラムの内容を概念的に表すフローチャートである。 図2における信号処理装置70のコンピュータ72によって実行される車体側信号処理プログラムの内容を概念的に表すフローチャートである。 図6におけるS35の実行内容を説明するためのグラフである。 図6におけるS36の実行内容を説明するためのグラフである。 図6の車体側信号処理プログラムの実行結果を説明するためのグラフである。 図3における表示器110の画面上における別の表示例を示す図である。 本発明の第2実施形態に従うタイヤ情報取得装置が搭載される車両に装着される4個の車輪のうちの1個の車輪10を部分的に示すとともに、その車輪10に装着されるタイヤ側検出ユニット40およびタイヤ負荷状態量センサ170を示す断面図である。 上記第2実施形態に従うタイヤ情報取得装置におけるタイヤ側検出ユニット40、タイヤ負荷状態量センサ170および信号処理装置70を示すブロック図である。 図12におけるタイヤ側検出ユニット40のコンピュータ52によって実行されるタイヤ側信号処理プログラムの内容を概念的に表すフローチャートである。 図12における信号処理装置70のコンピュータ72によって実行される車体側信号処理プログラムの内容を概念的に表すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に従うタイヤ情報取得装置が搭載される車両に装着される4個の車輪10のうちの1個の車輪10を部分的に示すとともに、その車輪10に装着されるタイヤ側検出ユニット200を示す断面図である。 図15におけるタイヤ側検出ユニット200の内部構成を概念的に表すブロック図である。 本発明の第4実施形態に従うタイヤ情報取得装置が搭載される車両に装着される車輪10のうちの中子型ランフラットタイヤの中子220と、その中子220に装着されたタイヤ側検出ユニット200とを示す断面図である。
符号の説明
10 車輪
20 タイヤ
32 サイドウォール
34 補強部
40,200 タイヤ側検出ユニット
42,170 タイヤ負荷状態量センサ
74 電子制御ユニットECU
160,220 中子
172 歪みゲージ

Claims (9)

  1. ランフラットタイヤが装着された車輪が車体に支持されて構成された車両において前記ランフラットタイヤがパンク状態において走行可能である走行可能距離を推定する走行可能距離推定装置であって、
    前記ランフラットタイヤの空気圧を検出するタイヤ空気圧センサと、
    前記ランフラットタイヤに装着され、それの負荷を表す状態量であるタイヤ負荷状態量を検出するタイヤ負荷状態量センサと、
    その検出されたタイヤ負荷状態量に基づき、前記走行可能距離を推定する推定器と
    を含み、
    前記タイヤ負荷状態量が、前記ランフラットタイヤのたわみ量を含み、
    前記推定器が、前記タイヤ負荷状態量センサによって検出されたたわみ量と、前記タイヤ空気圧センサによって検出された空気圧とに基づき、前記ランフラットタイヤの接地荷重をそのランフラットタイヤに作用する荷重として推定し、前記接地荷重と、前記検出されたタイヤ負荷状態量とに基づき、前記走行可能距離を推定する走行可能距離推定装置。
  2. 前記ランフラットタイヤが、それの内部の空気圧に依存しないで車両走行中にそのランフラットタイヤの形状変形を抑制する形状変形抑制部を備えており、
    前記タイヤ負荷状態量センサが、その形状変形抑制部に装着されてその形状変形抑制部の負荷状態量を前記タイヤ負荷状態量として検出する請求項1に記載の走行可能距離推定装置。
  3. 前記タイヤ負荷状態量が、前記ランフラットタイヤの温度を含む請求項1または2に記載の走行可能距離推定装置。
  4. 前記タイヤ負荷状態量が、前記ランフラットタイヤの変形状態量を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の走行可能距離推定装置。
  5. 前記推定器が、前記検出されたタイヤ負荷状態量と、前記車両の走行速度と前記ランフラットタイヤに作用する荷重と前記車両が走行する路面の状態量とのうちの少なくとも一つとに基づき、前記走行可能距離を推定する請求項1ないし4のいずれかに記載の走行可能距離推定装置。
  6. 前記推定器が、前記検出されたタイヤ負荷状態量に基づいて前記走行可能距離を決定し、その決定された走行可能距離を、前記車両の走行速度と前記ランフラットタイヤに作用する荷重と前記車両が走行する路面の状態量とのうちの少なくとも一つに基づいて補正する請求項1ないし4のいずれかに記載の走行可能距離推定装置。
  7. 前記車輪が、前記ランフラットタイヤとホイールとを含み、前記ランフラットタイヤが前記ホイールに装着されることにより、前記車輪内に環状のタイヤ室が形成され、
    前記形状変形抑制部が、前記タイヤ室を前記ランフラットタイヤのうちのトレッドに近いトレッド側と前記ホイールに近いホイール側とに仕切る姿勢で前記タイヤ室内に配置された中子であって、前記トレッドに接触した場合に、そのトレッドが前記ホイールに接近することを抑制するものを含み、
    前記タイヤ負荷状態量センサが、その中子に前記ホイール側において装着された請求項に記載の走行可能距離推定装置。
  8. 前記中子が、前記ホイールに装着される装着部と、その装着部に連結され、前記トレッドに接触した場合にそのトレッドを内側から支持することにより、そのトレッドが前記ホイールに接近することを抑制する支持部とを含み、
    前記タイヤ負荷状態量センサが、それら装着部と支持部とのうちの少なくとも一方に前記ホイール側において装着された請求項に記載の走行可能距離推定装置。
  9. 前記タイヤ負荷状態量センサが、前記中子のうち、それの機械的性質が他の部分より敏感に前記負荷の変動に対して応答する部分に装着された請求項またはに記載の走行可能距離推定装置。
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