JP4273631B2 - 携帯型情報伝送端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル化された画像や音声の情報を遠隔地にある情報装置に伝送するための携帯型情報伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、携帯電話(PDC:Portable Digital Cellular)や、PHS(Personal Handy-Phone System)の普及によって、モバイル通信が華やかである。そのような中において、これらの通信媒体を利用し、画像データや音声データを圧縮して遠隔地にある情報処理装置(パソコンなど)に伝送し、現場の状況を報告するための携帯型情報伝送端末装置が知られている。
【0003】
この携帯型情報伝送端末装置の主たる伝送情報は画像データと音声データであり、現場の映像を画像処理して伝送する機能および現場と音声による情報交換を行うのが一般的である。この携帯型遠隔画像情報伝送端末装置の使用形態を図15に示す。
【0004】
図15において、100が入力された画像情報と音声情報を圧縮処理して伝送するための携帯型情報伝送端末装置の本体、200が伝送された画像情報を受信して処理するための管理局側の情報処理装置(パソコンなど)の本体である。301は、画像情報を入力するためのカメラ装置(ビデオ・カメラや、ディジタル・スチル・カメラなど)、302は音声情報を入力するためのマイクロフォン、303は管理局側から送られてきた音声情報を音声として出力するためのスピーカである。ここでは、302のマイクロフォンと303のスピーカは、一体になって頭部に装着できるヘッドセットを例に採っている。 また、400は情報の伝送媒体である通信網(PDC、PHS、アナログ電話、LANなど)、501は受信した画像情報を表示するための画像出力装置(CRT、LCD、ビデオ・モニタなど)、502は管理局側の音声を入力するためのマイクロフォン、503は端末側から送られてきた音声を再生するためのスピーカである。こちらも、502のマイクロフォンと503のスピーカは、一体になって頭部に装着できるヘッドセットを例に採っている。
【0005】
図15において、遠隔地に赴いた操作員は、図に示すような体勢で、301のカメラから画像情報を入力し、これを100の携帯型遠隔情報伝送端末に於いて、圧縮処理して伝送する。この情報は、400の伝送媒体(通信網)によって遠隔地に送られるので、管理局側では、これを通信網を介して受信し、200の情報処理装置にて伸長処理して元の画像情報に再生し、この情報を501の表示装置に表示する。
更に、このような装置では、現場と管理局との間で、音声情報の交換ができる。この場合は、100の携帯型遠隔情報伝送端末と、200の情報処理装置との間で、双方向の音声圧縮と伸張処理を相互に行うことによってこの機能を実現する。このような携帯性を持たせた情報伝送端末装置については、様々な形態の製品が存在するが、大きく分けると汎用のモバイル・パソコンをそのまま端末に利用する場合と、専用の端末装置とする場合とがある。前者の場合は、もともとLCDパネルと入力用のキーボードなどが装置に付属している。しかし、汎用のモバイル・パソコンは、特定の処理を行うために、様々な操作処理を繰り返し行わなければならず、現場において迅速性が要求される専用の処理には不向きである。(操作が複雑で現場向きでない。)また、モバイル・パソコンの場合耐環境性は十分でないため、荒天時などでの屋外使用は困難である。
【0006】
一方、専用端末装置の場合については、通常操作に必要な最低限の操作ボタンと、LED表示機能しか持たないのが理想である。専用端末装置における課題は、小型化、低価格化と言った点にあるが、これに加えて現場での使用に合わせて、操作の簡易性、堅牢性と言った点が求められる。なお、小型のLCD表示画面を持つ場合もあるが、価格面でのコストアップは必至である。
【0007】
このような、携帯型情報伝送端末装置(100)の1例としての形態を示したものが図16、および図17である。
各図において、100aは、本装置の操作を行うスイッチや表示を集めた操作パネル部、100bは、本装置と外部機器との電気的接続(コネクタ)部分を集めた外部インターフェース・パネル部、100cは、外部インターフェース不使用時にインターフェース部を保護するための保護用蓋、100dは、本装置をベルトに実装するためのベルト・フック、100eは、本装置を肩掛けで使用する場合のストラップを保持するためのストラップ・フックである。
先述の通りこの装置は、屋外の遠隔地から無線などを介して情報を伝送するための端末装置であり、特に施設、設備の保守点検、工事や災害現場などの状況監視などに用いる必要性から、標準的に屋外で使用されるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように機動性の高い携帯型の情報伝送端末を使用する場合、現場から管理局を呼び出して通信回線を接続し、管理局側のサーバ(パソコン)との間で通信プロトコルが成立すると、静止画情報や、動画情報、音声情報などの授受を行って各種の動作が行われる。この装置の一般的な操作処理フローの例を示したものが図18である。また、この処理フローを実現するための、一般的な操作パネルの例を図19に、またその実現回路例を図20に示す。
【0009】
まず、図19において、100aが操作パネルの全体、101は電源ボタン(スイッチ)、102は動画ボタン(スイッチ)、103はシャッター・ボタン(スイッチ)、104は通話ボタン(スイッチ)である。電源ボタンは電源の入/切、動画ボタンは動画伝送の開始/終了の操作、シャッター・ボタンは静止画の取り込みと送信、通話ボタンは通話期間中に押下するのが通常の使用法である。105a〜105dは動作表示(電源、動画、静止画、通話)用のLED、106、107は、エラー表示や充電中表示など状態表示用のLEDである。
また、この操作パネル部を実現するための回路は、図20に示す通りであるが、110は情報伝送端末装置の全体を制御するためのCPU、111はそのCPUのローカルバス、110aは読み出しコマンド信号(RD信号)、110bは書き込みコマンド信号(WR信号)である。また、112はスイッチ状態を読み込むためのDI回路、113は表示LEDを点灯/消灯させるためのDO回路である。更に、101は、図19の操作パネル上にある電源ボタン、102は同じく動画ボタン、103はシャッター・ボタン、104は同じく通話ボタン、105a〜105dは動作表示LEDである。
ここで図18を用いて処理の流れを説明する。図において、楕円は処理フェーズを示し、太い矢印は状態の遷移を示す。
【0010】
p1,電源オフの状態で、ここからスタートする。この例では、この状態でも電源ボタンをスキャンする機能だけは動作している。
【0011】
p2,フェーズp1の状態で、電源ボタンがクリックされると、主電源投入動作を行い、予め記憶させてある複数の宛先の電話番号などの内から接続宛先を選択する宛先指定処理を行う。
【0012】
p3,フェーズp2で指定された宛先との接続処理(ネットワークの接続処理)を行う。
【0013】
p4,宛先との接続処理が完了後、装置としては管理局側との通信が可能な状態で伝送待機状態となる。この状態では、電源ボタン、シャッター・ボタン、通話ボタン、動画ボタンのスキャンを行っているが、基本的には処理の指示を待っている待機状態である。
【0014】
p5,フェーズp4の待機状態で、動画ボタンがクリックされると、動画伝送状態となる。動画像データを連続的に宛先の管理局側に転送する。再度動画ボタンがクリックされるとこの状態からp4に復帰する。この状態では、電源ボタン、シャッター・ボタン、通話ボタン、動画ボタンがスキャンされている。
【0015】
p6,フェーズp4の待機状態または、p5の動画伝送状態で、シャッター・ボタンをクリックすると、装置は静止画の画像情報を読み込み、圧縮処理を行ってその静止画データを宛先の管理局側に転送する。静止画データ伝送を完了すると自動的にp4またはp5に復帰する。
【0016】
p7,フェーズp4の待機状態または、p5の動画伝送状態で、通話ボタンを押下すると、装置は通話状態になる。この状態で装置は音声情報を取り込み、圧縮処理を行ってその音声データを宛先の管理局側に転送する。通話ボタンを開放すると、音声送信状態を終了し、p4またはp5に復帰する。
【0017】
p8,フェーズp4の待機状態または、p5の動画伝送状態で、電源ボタンをクリックすると、装置は接続中のネットワーク(回線)を切断し、電源をオフして初期状態に戻る。105aのLEDはネットワーク接続および切断中はフリッカ、電源がオン状態で点灯、105bのLEDは動画伝送中、105cのLEDは静止画伝送中、105dのLEDは音声送信中(通話中)に点灯する。
【0018】
さて、先に述べた通り、本装置のような専用端末装置については、通常操作に必要な最低限の操作ボタンと、LED表示機能しか持たないのが理想であり、小型化、低価格化、操作の簡易性、堅牢性と言った点が求められている。
ここで、一般的な情報伝送端末装置では、操作ボタン4つと動作表示LEDが4個で処理操作機能を実現しているが、更に操作ボタンや表示LEDを削減することが望ましい。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、主たる制御を行うメイン処理部と、画像信号と音声信号を入力する入力手段および操作パネルとを有し、入力されたデータをもとに通信網を介して遠隔地との信号の授受を行う携帯型情報伝送装置において、前記操作パネルは、前記情報伝送装置の主電源投入と同時に、予め記憶されている宛先接続後に動画伝送状態に移行し、且つ動画状態でクリックすることで接続回線断とする電源入/切用の電源スイッチと、電源スイッチと、静止画の取り込みと送信用に使用されるシャッタースイッチと、動画伝送状態での押下げにより通話状態となり、音声情報を取り込んで送信する通話スイッチとの3スイッチとで構成され、
前記電源スイッチ投入時は、予め定められた宛先を選択する宛先選択手段と、この宛先選択完了後に動画像状態として伝送する動画伝送手段と、この動画伝送状態で前記シャッタースイッチ投入時に静止画の画像情報読み込み、圧縮処理を行って選択された宛先に転送し、転送後は動画伝送手段に復帰させる静止画伝送手段と、前記動画伝送状態で通話スイッチ投入時に音声情報の取り込み、圧縮処理を行って選択された宛先に転送し、通話スイッチ解放時に前記動画伝送手段に復帰させる通話処理手段と、前記動画伝送状態での電源スイッチ操作時に接続中の回線を切断状態とするネットワーク切断手段とを備えたことを特徴としたものである。
【0021】
本発明の第2は、前記電源スイッチは2極の開閉機能を有するタクトスイッチとし、このスイッチによる電源制御回路として、電池から与えられる電圧を前記メイン処理部の要求する2次電圧に変換するDC/DCコンバータ回路と、このコンバータ回路によって変換された2次電圧を監視し、予め定められた電位となったときにメイン処理部に初期化用リセット信号として出力する電源監視部と、前記電源スイッチと一方の入力端が接続され、他方の入力端には第1の積分回路を介して接続され、且つ、電源スイッチ操作時に前記DC/DCコンバータ回路を介してメイン処理部に2次電圧を供給するフリップフロップを備えたものである。
【0022】
本発明の第3は、前記電源スイッチの一端と、前記フリップフロップの一方の入力端間に、前記第1の積分回路の時定数よりも小さな時定数を有する第2の積分回路を接続したものである。
【0023】
本発明の第4は、前記メイン処理部は、前記電源スイッチの開閉有無信号を導入し、電源スイッチ開放状態判断時には電源を開路処理に移行させる電源スイッチ状態判断手段と、この判断手段での電源スイッチ投入時には当該信号がn秒継続したか否かを判断し、n秒継続時には装置の初期化処理を実行し、n秒以下時には前記電源スイッチ状態判断処理に移行させる初期化処理手段を設けたものである。
【0024】
本発明の第5は、前記メイン処理部は、メイン処理中における電源スイッチ操作による割り込み発生を監視し、割り込み発生時にはメイン処理を終了させる終了処理手段と、割り込み発生時には電源スイッチの投入状態の有無信号を導入し、スイッチ投入無との判断時にはメイン処理に戻る誤操作判断手段と、この判断手段で投入信号有時には当該信号がn秒継続か否かを判断し、n秒以下時には誤操作判断処理に戻し、n秒以上時には電源スイッチ開放割り込み発生を待つ割り込み発生待機手段と、この待機手段による割り込み発生を監視し、割り込み発生時には電源の断処理を実行する電源断処理手段を備えたものである。
【0025】
本発明の第6は、前記電源スイッチの操作信号が導入される前記フリップフロップの一方の入力端に入力される信号は、前記第2の積分回路で定まる時限t1以内での電源スイッチの操作によって発生する信号2回で1回だけ生成されるよう構成したものである。
【0026】
本発明の第7は、前記第1の積分回路の入力端にスイッチの一端を接続し、このスイッチの一端と前記電源スイッチの一端にそれぞれ入力端が各別に接続されたNAND回路を設け、このNAND回路の出力は前記フリップフロップの一方の入力端に接続すると共に、前記スイッチの操作信号を前記メイン処理部に入力するよう構成したものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明は、携帯型情報伝送端末装置に求められていた、操作ボタンおよび動作表示LEDの数を削減するための手段を提供するものである。
【0028】
【実施の形態1】
図1は、本発明を用いた携帯型情報伝送端末装置の内部処理フロー例、図2は、この処理フローに合致した端末装置の操作パネルの構成図、図3はこの操作パネル部の回路例である。
図2の操作パネルは、図19の従来の端末装置の操作パネルから102の動画ボタンと、105bの動画LEDを取り去ったものである。パネルは小型になっている。また図3の回路例は、図20の従来の操作パネルの回路から、102の動画ボタンと、105bの動画LEDを取り去ったものである。
ここで、図1を用いて本発明による携帯型情報伝送端末装置の内部処理の流れを説明する。図において、楕円は処理フェーズを示し、太い矢印は状態の遷移を示す。
【0029】
p11,電源オフの状態で、ここからスタートする。この例では、この状態でも電源ボタンをスキャンする機能だけは動作している。
【0030】
p12,フェーズp11の状態で、電源ボタンがクリックされると、主電源投入動作を行い、予め記憶させてある複数の宛先の電話番号などの内から接続宛先を選択するための宛先指定処理を行う。
【0031】
p13,フェーズp12で指定された宛先との接続処理(ネットワークの接続処理)を行う。
【0032】
p14,宛先との接続処理が完了後、装置は自動的に動画伝送状態となる。動画像データを連続的に宛先の管理局側に転送する。この状態では、電源ボタン、シャッター・ボタン、通話ボタンがスキャンされている。
【0033】
p15,フェーズp14の動画伝送状態で、シャッター・ボタンをクリックすると、装置は静止画の画像情報を読み込み、圧縮処理を行ってその静止画データを宛先の管理局側に転送する。静止画データ転送後、自動的にp14に復帰する。 p16,フェーズp14の動画伝送状態で、通話ボタンを押下すると、装置は通話状態になる。この状態で装置は音声情報を取り込み、圧縮処理を行ってその音声データを宛先の管理局側に転送する。通話ボタンを開放すると、音声送信状態を終了し、p14に復帰する。
【0034】
p17,フェーズp14の動画伝送状態で、電源ボタンをクリックすると装置は、接続中のネットワーク(回線)を切断し電源をオフして初期状態に戻る。
【0035】
105aのLEDはネットワーク接続および切断中はフリッカ、動画転送状態で点灯、105cのLEDは静止画伝送中、105dのLEDは音声送信中に点灯する。
【0036】
この処理フローから分かるように、本発明では、図18に示す伝送待機状態p4を完全に省き、回線接続後に、直接、動画伝送モードに移行するようにしたものである。これによってこの端末と管理局との間では、回線接続直後から、動画送信の操作指示をしなくても自動的に動画が送られることになる。
一見、操作指示をしない動画が自動的に流れることは回線の無駄使いのように思われがちであるが、回線自体は接続後、絶えず使用状態になっていることから、待機状態のままデータを流さない方が無駄であると言えるし、管理局側で、動画を見る必要がない(あるいは見たくない)場合には動画面の表示を行わないようにすればよいだけである。従って、システム的には、本処理フローにすることによるデメリットはなく、この処理フローを適用することによって、先述のとおり、操作ボタンと動作表示LEDを1つづつ削減することが可能である。
【0037】
本発明による装置の内部処理フローを適用すれば、端末から管理局への静止画、動画、音声の各情報の伝達のために、電源ボタンの他に、シャッター・ボタンと通話ボタンの2つのボタンだけ(計3つの操作ボタン)で機能を実現できる。また、動作表示のLEDについてもボタンに対応した、3つだけで状態を表現できる。
操作ボタンとLEDの数が削減できることから、形状を小型にできる上、部品コストを下げ得る。また、操作部分を減らすことによって操作の簡便性を向上させ、更に部品点数の削減によって装置の故障率を下げることにも寄与する。これらにより、携帯型情報伝送端末装置に求められている、小型、低価格、簡易操作、堅牢という課題を理想に近づけることができる。
【0038】
【実施の形態2】
主電源のオン/オフについて、同一のスイッチの押下(クリック)操作で処理しようとする場合、機械的なスイッチを用いれば、毎回の押下操作でオン/オフを繰り返すモーメンタリなスイッチを利用できるが、このスイッチは、ア)高価であること、イ)その他の操作ボタンとクリック感や操作距離(ストローク)が異なること(その他の操作ボタンはクリック感を持たせたタクトスイッチを使うのが一般的である。これは安価であり薄形に対応できるためである。)、ウ)ストロークが大きいものが多く防水シートなどを被せると操作ができず、によって防水性を持たせることが困難となる、などの理由によって、この電源ボタンに使用することは得策でない。
このため、この電源ボタンについてもその他のボタンと同一のタクトスイッチを使用することを前提とすると、このタクトスイッチは2極の単純な開/閉状態を持っているだけなので、これを用いて前掲の装置機能を実現するためには、図4に示すような主電源オン/オフ制御回路例を採ることが一般的である。
【0039】
図4において、1000は、本装置のメイン回路であって主たる制御をするプロセッサなどを具備した回路である。1001はDC/DCコンバータで、電池から与えられる1次DC電源「DCIN」をメイン回路の要求する2次直流電源の電圧「Vcc」に変換する。このDC/DCコンバータ回路の入り/切りを「SHUT」信号を持って行うことができる。1002は、電源監視回路であって主電源Vccを監視し、予め定められた電位以下になるとメイン回路に対して「DCLOW」信号を与える。メイン回路はこれを初期化のためのリセット信号として使用する。
更に、1100は装置全体の電源となる電池部分である。また、1101は、電源ボタン(スイッチ)であって、タクトスイッチ(2極)である。1102はプルアップ抵抗である。
1200は、ビット数の少ない(例えば4ビットなど)の小型、低消費電力のシングルチップ・マイクロプロセッサ(以下電源制御マイコンと称す)であって、メイン回路とは異なる電源(Vdd)で動作する。1201は、電池から与えられる1次DC電源「DCIN」を1200のマイクロプロセッサ回路の要求する2次直流電源の電圧「Vdd」に変換するためのDC/DCコンバータ回路である。この回路には「SHUT」の機能はなく、電池から電源が与えられる限り、Vddに変換し続ける。
【0040】
この回路では、上述の通り1201のDC/DCコンバータ回路は絶えず活性であるため、1200の小型の電源制御マイコンも常に動作している(電池電源の投入時には、パワーオン・リセットが生成されて初期化されているとする)。この小型のマイコンは、2本の信号入力IN1とIN2と、2本の信号出力OUT1とOUT2を有する。ここで、IN1入力信号は、電源ボタンのレベルの読み込みに、IN2入力信号は、メイン回路からの電源オフ要求の通知(POFF信号)に用いる。また、OUT1出力信号は、1001のDC/DCコンバータ回路を動作停止させるための「SHUT」信号(レベルHで活性とする)の出力、OUT2出力信号は、電源ボタンのクリックよる操作があったことをメイン回路に伝えるための「SWON」信号として用いる。電源制御マイコンは、常に活性状態であって、次のような動作をする。 ア)IN1入力信号にて、電源ボタン(スイッチ)の状態を監視し、このボタンが1回クリックされると、OUT1信号(SHUT信号)をインアクティブにして1001のDC/DCコンバータ回路をオンさせる。これによって、メイン回路に電源が供給される。1002の電源監視回路によってリセットが生成され、メイン回路は初期状態から立ち上がる。
【0041】
イ)メイン回路が動作中は、1101の電源ボタンが押されると、IN1信号によってこれを検知し、OUT2信号(SWON信号)を用いて、これをメイン回路に対してメイン回路内のプロセッサに割り込みをかけるなどの通知をする。
【0042】
ウ)メイン回路が、上述の処理フローのp17のフェーズにある時に、電源ボタンの押下通知が与えられた場合には、メイン回路は電源のオフの処理に入る。メイン回路は、POFF信号を出力し、これが電源制御マイコンのIN2信号に与えられ割り込み処理などで通知される。この通知により、電源制御マイコンは、OUT1信号(SHUT信号)をアクティブ(Hレベル)にして1001のDC/DCコンバータをオフさせ、メイン回路の電源を切る。このように、携帯型情報伝送端末装置においても、1ボタンで電源の入り/切り操作を行うためには、常に電源の入っている小型の電源制御マイコンなどが必要であった。
【0043】
つまり、この小型の電源制御マイコンそのものが必要である上、常時電源を与えるための専用のDC/DCコンバータ1201、またはこれに類する電源回路が必要である。更にマイコンを使用する上での発振回路や、メモリ回路などが必要な場合もあった。
【0044】
これは、装置として必要な機能とは言え、かなりのコストを必要とし、また、物理的なスペースを確保する必要もある。この実施の形態では、電源監視マイコンに相当する部分を極めて簡単な論理回路とトランジスタなどで実現し、更なるコストダウンおよび省スペース化を図るものである。
【0045】
さて、図5が、第2の実施形態による低消費電力型の主電源オン/オフ制御回路の例である。
同図に於いて、図4と同一部分または相当部分には同一符号を付してその説明を省略する。1300は、電源電圧が高い、CMOSの標準論理ICであって、ここではNAND回路2個だけを利用している。1301〜1304は抵抗素子(R1〜R4)、1401はコンデンサ(C1)、1501,1502はトランジスタまたはFET(TR1,TR2)である。
【0046】
また、図中、A〜D,S,DCIN,Vcc,T01,T02は、説明をし易くするために回路中の各信号に付けた信号名称である。
図6がこの回路例の動作を説明するためのタイムチャート図である。これを用いて、図5の回路例の動作を説明する。図6中の時点T1〜T9にしたがって述べる。始めは、1100の電池が実装されていないものとする。
【0047】
T1,時点T1で、まず装置に1100の電池を実装する。DCIN信号が電池の電圧に立ち上がり、1300のNANDのICにも電源が供給される。電池の電圧は、1001のDC/DCコンバータによってメイン回路の電源が生成できる1次電圧であって、1300のCMOS論理回路の動作できる電圧であればよい。この時、R1を介して接続されているA信号は、ほぼDCIN信号と同時にHレベルに立ち上がるが、R2とC1によるCR積分回路が入ったB信号は、R2・C1による時定数による遅れ時間を持ってHレベルに立ち上がる。
【0048】
T2,A信号とB信号のHレベルへの立ち上がりの時間差により、1300のNANDゲートによるフリップフロップ回路は、必ず固定されたレベルに落ち着く。つまりA=H,B=Lの条件から、D=H、C=Lとなり、その後、B信号がHレベルになっても、(A,B,C,D)=(H,H,L,H)状態で安定である。この状態で、D信号即ち1001のDC/DCコンバータ回路に与えられるSHUT信号はHレベルに固定されているため、1001のDC/DCコンバータはオンすることはない。R2の抵抗とC1による積分回路は、B信号の立ち上がりをA信号の立ち上がりより遅らせることによって、1300のフリップフロップ回路のD信号出力を必ずHレベルに安定させるためにある。これにより、電池の実装時に誤ってメイン回路がオン状態になることはない。
【0049】
T3,D信号がHレベルに安定し、1001回路のSHUT信号がアクティブで、DC/DCコンバータがオフの状態において、1101の電源ボタン(スイッチ)が押下されると、S信号(A信号)がグランドに接続され、Lレベルに移行する。A信号のレベルがLとなることによって、1300のフリップフロップ回路の状態は、(A,B,C,D)=(L,H,H,L)に変化して安定する。ここで、D信号即ち1001のDC/DCコンバータ回路に与えられるSHUT信号はLレベルに変化し、1001のDC/DCコンバータがオンし、メイン回路に電源Vccが供給される。
【0050】
T4,電源ボタン1101が開放されて、S信号(A信号)がHレベルに戻っても、1300のフリップフロップ回路の状態は、(A,B,C,D)=(H,H,H,L)で安定であり、1001回路はオン状態を継続する。
【0051】
T5,T4以降、連続して電源は供給されているが、再度電源ボタン1101が押されたとする。この時、1300のフリップフロップ回路の状態は、(A,B,C,D)=(L,H,H,L)となるが、D=Lで安定であり1001のDC/DCコンバータ回路は変化しない。S信号のLレベルへの変化によって、1502のトランジスタTR2がオンして、T02信号のレベルもLレベルとなる。
【0052】
T6,この時、装置の処理は、図1の処理フローのフェーズp14(動画伝送状態)で電源ボタンの状態をスキャニングしていたとする。この装置ではメイン回路内で、T02信号の立ち下がりによって割り込みを発生させるものとすると、この時点でメイン回路内のプロセッサに割り込みが発生する。
【0053】
T7,T6で発生した割り込みにより、装置のプロセッサは図1の処理フローのフェーズp17(切断処理)を実行し、電源オフの指令信号POFFをアクティブ(Hレベル)に駆動する。これによって、1501のトランジスタTR1がオン状態となって、T01信号がLレベルに変化する。
【0054】
T8,T7によるT01信号の変化により、1303のR3と1401のC1の時定数を持って、B信号がLレベルに変化し、フリップフロップが反転してD信号はHレベルとなる。これにより1300のフリップフロップ回路の状態は、(A,B,C,D)=(H,L,L,H)となる。(A信号は、電源ボタン開放時にHレベルに戻っている。) T9、D信号(SHUT信号)のHレベルへの変化により、1001のDC/DCコンバータがオフし、メイン回路の電源Vcc供給が断たれる。Vcc電源がオフすることにより、POFF信号はネゲートされ、T01は、Hレベルに移行、B信号もHレベルに変化する。状態は、(A,B,C,D)=(H,H,L,H)で安定し、初期状態に戻る。
このような手順により、図5による回路構成例によって、メイン回路の電源の入り/切りを実現できる。
【0055】
【実施の形態3】
実施の形態2の場合、電源ボタンの押下による1001のDC/DCコンバータ回路のオン状態への移行は瞬時に行われる。つまり電源ボタンの押下→開放の操作は極めて短くてもメイン回路の電源はオンされる。
【0056】
通常の操作シーケンスに於いて、主電源の入り操作に対して、電源ボタンの1クリック動作を割り当てることには全く問題ないが、ここでこの携帯型情報伝送端末が、作業現場あるいは災害の現場などで用いられることを考慮すると、この短時間での電源ボタンのクリックで主電源が投入されてしまうことは、ある意味での危険を伴う。例えば、装置の輸送時、かばんなどに本装置を収納する際とか、手で装置を掴んだ際に、意図せずにこの電源ボタンに触れてしまうこともあり得る。この場合、操作者には電源を投入する意図がないため、気付かない内に装置が電源オンの状態に移行し、装置が不要な動作をし続けてしまい、電源である電池を消耗して空にしてしまう危険性がある。
【0057】
このような点を鑑み、実施の形態2に僅かな部品を加えるだけで、この、誤操作によるトラブルを避けることができる。
【0058】
図7に、この実施の形態3を実現する回路例を示す。
同図に於いて、図5の回路例に加えられたものは、破線の楕円部内の1305(抵抗R5)と1402(コンデンサC2)のみであり、このRとCで積分回路を構成する。その他の構成要素は図5と同じである。
【0059】
ここで、新たに付加されるR5とC2による積分回路は、R1を加えた時定数(R1+R5)・C2を、R2とC1による時定数R2・C1よりも小さくなるように選択することが重要である。
図8に、この実施の形態3の回路動作のタイムチャートを示す。以下このタイムチャートを用いて回路例の動作を説明する。
【0060】
T1,まず時点T1で装置に1100の電池を実装する。DCIN信号が電池の電圧に立ち上がり、1300のNANDのICにも電源が供給される。電池の電圧は、1001のDC/DCコンバータによってメイン回路の電源が生成できる1次電圧であって、1300のCMOS論理回路の動作できる電圧であればよい。この時、R1とR5およびC2による積分回路を介して接続されているA信号は、(R1+R5)・C2による時定数による遅れ時間を持ってHレベルに立ち上がり、一方、R2とC1によるCR積分回路が入ったB信号は、R2・C1による時定数による遅れ時間を持ってHレベルに立ち上がる。
ここで新たに付加されるR5とC2による積分回路は、R1を加えた時定数(R1+R5)・C2を、R2とC1による時定数R2・C1よりも小さくなるように選択されていることが重要であり、必ずA信号よりB信号の方が遅れて立ち上がるようにしなければならない。
【0061】
T2,A信号とB信号のHレベルへの立ち上がりの時間差により、1300のNANDゲートによるフリップフロップ回路は、必ず固定されたレベルに落ち着く。つまりA=H,B=Lの条件から、D=H、C=Lとなり、その後、B信号がHレベルになっても、(A,B,C,D)=(H,H,L,H)状態で安定である。この状態で、D信号即ち1001のDC/DCコンバータ回路に与えられるSHUT信号はHレベルに固定されているため、1001のDC/DCコンバータはオンすることはない。R2の抵抗とC1による積分回路は、B信号の立ち上がりをA信号の立ち上がりより遅らせることによって、1300のフリップフロップ回路のD信号出力を必ずHレベルに安定させるためにある。これにより、電池の実装時に誤ってメイン回路がオン状態になることはない。
【0062】
T3,D信号がHレベルに安定し、1001回路のSHUT信号がアクティブで、DC/DCコンバータがオフの状態に於いて、1101の電源ボタン(スイッチ)が押下され、一定時間以上保持されると、S信号がグランドに接続され、Lレベルに移行する。これによりC2に貯えられた電荷が放電し、A信号のレベルがR5・C2の時定数をもってなだらかにLレベルとなる。この変化で、1300のフリップフロップ回路の状態は、(A,B,C,D)=(L,H,H,L)に変化して安定する。ここで、D信号即ち1001のDC/DCコンバータ回路に与えられるSHUT信号はLレベルに変化し、1001のDC/DCコンバータがオンし、メイン回路に電源Vccが供給される。
【0063】
T4〜T9,A信号の立ち上がりと立ち下がりの変化が、積分回路の追加によりなだらかになっただけで、他の基本的な動作のシーケンスは図6と全く同じである。
【0064】
T10,T9以降の装置状態は、T1以降の電源スタンバイ状態(メイン電源はオフ状態)になっている。この時、電源ボタンが短時間にクリック(押下→開放)が行われたとすると、S信号はグランドに接続され、瞬時にLレベルに移行しC2に貯えられた電荷が放電し始めるが、A信号は、R5・C2の時定数を持ってなだらかに変化するため、これを入力する1300のCMOS論理素子によるNANDフリップフロップ回路がこれをLレベルとして受け付ける電位まで落ちずにHレベルに復帰する。この電位がLレベルにならない限り、1300のフリップフロップ回路は反転しないから、D信号はHレベルのままで、電源Vccがオンすることはない。つまりこのR5とC2の積分回路によるフィルタ機能により、短時間のボタン操作には応答しないという特性を持たせることができる。
【0065】
【実施の形態4】
実施の形態3を用いれば電源ボタンの誤操作(持ち運び時などに意図しないで押されてしまうこと)によって、電源が誤投入されることを防ぐことまではできる。しかし、この方式のようにハードウェア回路で時定数を決めて誤投入を防止できる時間には物理的に限界がある。すなわち、CRの時定数を大きくすればよいが、コンデンサ容量が大きくなり、部品サイズが大きくなったり、電力の消費が増えるなどの傾向が出てくる。また、CRによる時定数を大きくすると、ICの入力波形が鈍りすぎてノイズに弱くなるなどの弊害も出てくる。また、持ち運び時などの接触による誤作動を防ぐためには、このハードウェアによるノイズ除去の時定数だけでは満足できない場合が出てくる。
例えば、ハードウェア時定数によるノイズ除去の範囲は0.5秒程度までが妥当と考えられ、この乗数を持つ回路とすると、0.5秒以下のボタン操作については、誤動作を起こさないようにすることができる。これにより瞬時の機械的接触による誤作動は防ぐことが可能となる。しかし、本機をかばんのようなものに入れて持ち運ぶような場合、この時間を超えるような操作が与えられると電源は誤作動してしまう。
【0066】
そこで、実施の形態4では、主回路に於けるプロセッサの制御条件を加えてこの問題を完全になくすための手法を提供するものである。
図9は、本実施の形態を示すもので、図5および図7における1000部の主回路について、その内容を詳しく示した実施回路の構成例である。
図9において、1000は、主回路の全体、1010は、主回路の制御を司るメイン・プロセッサ、1011はメイン・プロセッサの動作時に使用されるメモリ回路、1012は主回路が制御する対象となるI/Oや周辺のコントローラである。
【0067】
また、1010aはメイン・プロセッサのローカル・バスである。更に、このバスに従属する形の、1020はステータスDI回路で、SWON_L信号(図5または図7中の1101のSWが閉じられた時にアサートされる信号)の状態を読み込むことができる。1030はエッジ検出割り込み発生回路で、SWON_L信号のアサート時とネゲート時の信号変化(エッジ)を検出して、メイン・プロセッサに対して割り込みを発生させる機能を持つ。電源ボタンの押下時と、開放時のどちらでも割り込みを掛けられるようにしておくことが重要である。1030aはメイン・プロセッサに対する割り込み信号(INTR)である。
1040はメイン・プロセッサのバスに従属したステータスDO回路であって、POFF_H信号(図5または図7中の1501のTR1をオンすることにより、1300のフリップフロップ回路を反転させ、1001のDC/DCコンバータに対してSHUT_H信号を生成するための信号)を駆動するものである。
このような主回路内の構成を用い、電源のオン/オフ制御にメイン・プロセッサによる処理を関与させることができる。
【0068】
図10は、電源オン/オフ制御手法を実現するためのメイン・プロセッサの処理例(電源オン時)をしめしたものである。
【0069】
ステップS1で電源ボタンを1回押下すると、図5の回路例の場合は直ちに、図7の回路例の場合はCRによる時定数時間を待ってから、装置の電源が物理的に投入される。この電源投入の際には1002の電源監視回路によってRESET_L信号が生成されるので、メイン・プロセッサは初期状態から動作開始する。
【0070】
ステップS2では、メイン・プロセッサは、1020のステータスDI回路を用いて、SWON_L信号の状態を読み込む。
【0071】
ステップS3では、SWON_L信号の状態が「L」レベルでアサート(電源ボタンが押下されている)状態であるかどうかを判断する。
【0072】
ステップS4では、SWON_L信号が「H」レベルでアサートされていない(電源ボタンが開放されている)状態である場合には、一旦押されたボタンが、一定時間以内に開放された、すなわち誤操作であったと判断して、電源オフ処理に移行する(電源オフ処理のエントリは、図11のステップS18に記載)。
【0073】
ステップS5では、SWON_Lのレベルが「L」でアサート状態の場合には、次に進み、n秒経過したかどうかの判断を行う。まだn秒以上経過していない場合には、S2に戻り、SWON_L信号の読み込みから処理を繰り返す。
【0074】
ステップS6では、S5でn秒以上経過したと判断された場合には、装置自体の初期化処理を行い、装置のメイン処理に移行する。
この処理により、電源のオン時については、確実にn秒間以上電源ボタンが押下されていた時のみ、装置の初期化ルーチンに移行できる。n秒以内にボタンが開放された場合には、そのボタンの押下が間違いでたった、すなわち誤操作であったと判断して、電源オフ処理に移行する。
メイン・プロセッサによるこの処理を加えることで、電源の誤操作による投入を防ぐことができる。
【0075】
次に電源オフの場合について説明する。
図11は、電源オフ時のメイン・プロセッサの処理例である。
【0076】
ステップS11で、装置が動画伝送などのメイン処理中に、電源ボタンが押下され、1030のエッジ検出割り込み回路によって、電源ボタン押下の割り込みが発生すると、メイン・プロセッサは装置の終了処理に移行する。
【0077】
ステップS12では、メイン・プロセッサは1020のステータスDI回路を用いて、SWON_L信号の状態を読み込む。
【0078】
ステップS13では、SWON_L信号の状態が「L」レベルでアサート状態であるかどうかを判断する。
【0079】
ステップS14では、SWON_L信号が「H」レベルでアサートされていない状態である場合には、一旦押されたボタンが、一定時間以内に開放された、すなわち誤操作であったと判断して、電源ボタン押下割り込み処理からEXITして元のメイン処理に戻る。
【0080】
ステップS15では、S13でSWON_Lのレベルが「L」でアサート状態の場合には、次に進み、n秒経過したかどうかの判断を行う。まだn秒以上経過していない場合には、S12に戻り、SWON_L信号の読み込みから処理を繰り返す。
【0081】
ステップS16,S17では、n秒以上経過したと判断された場合には、この状態に留まり、電源ボタン開放の割り込みが発生するのを待つ。
【0082】
ステップS18では、電源オフ処理として、図10のS4からエントリする。
【0083】
ステップS19では、電源ボタン開放の割り込みが発生しら、装置のシャットダウン処理として、保護処理などを行う。
【0084】
ステップS20では、1040のステータスDOを用いて、POFF_H信号をアサートし、装置の電源をオフする電源ボタン開放割り込みを待つ部分は、1020のステータスDI回路を用いて、SWON_L信号の状態を読み込み、この信号がネゲートされる(ボタンが開放される)まで待ってもよい。
このような、電源オフの処理により、誤った操作で、電源がオフしてしまうことを避けることが可能になる。つまりn秒以内にボタンが開放された場合には、そのボタンの押下が間違いでたった、すなわち誤操作であったと判断して、電源オフ処理への移行を取りやめる。
【0085】
ここで、このメイン・プロセッサによる処理を追加することにより、図5の場合でも、電源ボタンの誤操作による、電源の誤投入と、誤った電源断を防ぐことが可能になる。更に図7と組み合わせると、短時間(CR回路による時定数時間以下)のボタンの誤操作は、ハードウェア的に除去し、それ以上長時間の誤操作についてはソフトウェア的に除去できるために、より安定度が高まる、先提案の2例の回路構成に、今回の提案による、主回路内の機構と、メイン・プロセッサによる判断処理を加えることによって、誤操作と認識する電源ボタンの押下時間を大きく採ることができる。これにより、電源オン/オフ処理についてより安全な仕様を提供することができる。
また、図5または図7による電源オン/オフ制御の場合、電源をオフするアクションとして電源ボタンを押下した後、そのままこれを押し続けていると、これが押されている間にメインプロセッサが電源オフの処理をすることによって、一旦は物理的に電源がオフされるが、その後も電源ボタンが押されたままになっていると、ハードウェア的に、再度1300回路のフリップフロップ回路が反転して電源投入の処理が行われてしまう。つまり、電源断時に電源ボタンを押し続けていると、一旦電源が切れてから、また再投入されてしまうことになる。しかし、本実施の形態による処理を加えると、最終的な電源のオフのS/W的な処理は電源ボタンが開放された後に実行するため、上記のような問題の解決を図ることもできる。
【0086】
【実施の形態5】
実施の形態4の場合のように、持ち運び時などに意図しないで押されてしまう電源ボタンの誤操作による電源誤投入は防ぐことはできるが、ハードウェア回路で時定数を決めて誤投入を防止できる時間には物理的に限界がある(CRの時定数を大きくすればよいが、コンデンサ容量が大きくなり、部品サイズが大きくなったり、電力の消費が増えるなどの傾向が出てくる。また、CRによる時定数を大きくすると、ICの入力波形が鈍りすぎてノイズに弱くなるなどの弊害も出てくる)。持ち運び時などの接触による誤作動を防ぐためには、このハードウェアによるノイズ除去の時定数だけでは満足できない場合が出てくる。
例えば、ハードウェア時定数によるノイズ除去の範囲は0.5秒程度までが妥当と考えられ、この乗数を持つ回路とすると、0.5秒以下のボタン操作については、誤動作を起こさないようにすることができる。これにより瞬時の機械的接触による誤作動は防ぐことが可能となる。しかし、本機をかばんのようなものに入れて持ち運ぶような場合、この時間を超えるような操作が与えられると電源は誤作動してしまう。
そこで、この実施の形態では、単に電源ボタンの押下時間を延ばすだけでなく、電源ボタンの押下状態のパターンを抽出して、その操作が操作者の明らかな意思によるものかどうかを判断して、明らかな意思を持っている場合と判断される場合についてのみ、その操作が有効となるようにしたものである。
【0087】
すなわち、この実施形態5では、電源ボタンの操作について、操作者の明らかな意思の表示方法として、一定時間内に行われる連続した2回のボタンクリック操作(ダブル・クリック操作)とする。つまり、電源ボタンを連続して2回クリックした場合のみ、その操作を有効にしようとするものである。
その押下時間の長短に関わらず、1回の押下操作だけでは電源の操作は行われず、2回めの操作が連続して行われない場合については、1回目の操作もキャンセルされるようにする。
これによって、不用意な電源ボタンの操作による電源の誤投入、誤切断などを防ぐようにしたものである。
【0088】
図12にその回路例を示す。
図12において、1000は、本装置のメイン回路であって主たる制御をするプロセッサなどを具備した回路である。1001は、電池から与えられる1次DC電源「DCIN」をメイン回路の要求する2次直流電源の電圧「Vcc」に変換するためのDC/DCコンバータ回路であって、この回路の入り/切りを「SHUT」信号を持って行うことができる。1002は、電源監視回路であって主電源Vccを監視し、予め定められた電位以下になるとメイン回路に対して「DCLOW」信号を与える。メイン回路はこれを初期化のためのリセット信号として使用する。
更に、同図において、1100は装置全体の電源となる電池部分である。また、1101は、電源ボタンであって、タクトスイッチ(2極)である。また、同図において、1300は、電源電圧が高い、CMOSの標準論理ICであって、NAND回路2個だけでフリップ・フロップ回路を構成している。1301〜1306は抵抗素子(R1〜R6)、1401〜1403はコンデンサ(C1〜C3)、1501,1502はトランジスタまたはFET(TR1,TR2)である。
更に、1601と1602は電源電圧が高い、CMOSの標準論理ICであって、リトリガラブルなシングル・ショット・バイブレータ(モノマルチ・バイブレータ:以下モノマルチと記載)である。外付けのC,Rの時定数によって、その生成パルス幅を可変できる。1601のモノマルチの時定数は、C2とR5で決まるが、ここではこれを「t1」とする。また、1602のモノマルチの時定数は、c3とR6できまるが、ここではこれを「t2」とする。
また、1603と1604も電源電圧が高い、CMOSの標準論理ICであって、インバーテッドNAND回路(OR回路と等価)である。
なお、図中、A〜D,S,F1,F2,G1,DCIN,Vcc,T01,T02は、説明をし易くするために回路中の各信号に付けた信号名称である。
【0089】
図13がこの回路例の動作を説明するためのタイムチャート図である。これを用いて、図12の回路例の動作を説明する。図13中のT1〜T11に従って述べる。始めは、1100の電池が実装されていないものとする。
【0090】
T1,時点T1で、まず装置に1100の電池を実装する。DCIN信号が電池の電圧に立ち上がり、1300のNANDのICにも電源が供給される。電池の電圧は、1001のDC/DCコンバータによってメイン回路の電源が生成できる1次電圧であって、1300のCMOS論理回路の動作できる電圧であればよい。この時、R1を介して接続されているA信号は、ほぼDCIN信号と同時にHレベルに立ち上がるが、R2とC1によるCR積分回路が入ったB信号は、R2・C1による時定数による遅れ時間を持ってHレベルに立ち上がる。
A信号とB信号のHレベルへの立ち上がりの時間差により、1300のNANDゲートによるフリップフロップ回路は、必ず固定されたレベルに落ち着く。つまりA=H,B=Lの条件から、D=H、C=Lとなり、その後、B信号がHレベルになっても、(A,B,C,D)=(H,H,L,H)状態で安定である。この状態で、D信号即ち1001のDC/DCコンバータ回路に与えられるSHUT信号はHレベルに固定されているため、1001のDC/DCコンバータはオンすることはない。R2の抵抗とC1による積分回路は、B信号の立ち上がりをA信号の立ち上がりより遅らせることによって、1300のフリップフロップ回路のD信号出力を必ずHレベルに安定させるためにある。これにより、電池の実装時に誤ってメイン回路がオン状態になることはない。
【0091】
T2,D信号がHレベルに安定し、1001回路のSHUT信号がアクティブで、DC/DCコンバータがオフの状態において、1101の電源ボタンが押下されると、S信号がグランドに接続され、Lレベルに移行する。S信号の立ち下がりでは変化がないが、ボタンが開放されてこのS信号が立ち上がるときに、1601のモノマルチがトリガされ、F1の出力信号(負論理でLレベルで意味あり)がLレベルに変化する。この時1601はC2とR5による時定数「t1」でタイムアウト(パルスを終わらせる)しようとする(T2’の部分)。
【0092】
T3,ここで、このタイムアウト時間「t1」の経過より早く次のボタン押下があったとする。すると1601のモノマルチは、リトリガを受けて更に、「t1」時間出力パルス(F1信号)を延長しようとする。このリトリガによってタイムアウトしようとするタイミングがT3’部分である。このT3で生成されるS信号のパルスと、1601のモノマルチの出力F1信号が1603回路によってインバーテッドNANDを取られる。つまりS信号とF1信号が共にLレベルの間だけ、1603回路の出力がLレベルとなる。これをG1信号とする。G1信号は、T2のボタン操作ではアサートされないが、T3の操作でアサートされる。このG1信号のパルスの立ち上がりによって、次の1602のモノマルチがトリガを受け、1602のモノマルチの出力F2信号(これは正論理でHレベルで意味あり)がHレベルに変化する。この信号は、1602回路の時定数「t2」でタイムアウトしようとする(T3”部)。ここでG1信号のパルスと、F2信号が、1604回路でインバーテッドNANDを取られる。つまり、G1信号とF2信号が共にLレベルの時だけ、1604回路の出力であるA信号がLアサートされる(Lレベルになる)。これにより、このT3の時点のボタン操作で、A信号にパルスが生成される。A信号のレベルがLとなることによって、1300のフリップフロップ回路の状態は、(A,B,C,D)=(L,H,H,L)に変化して安定する。ここで、D信号即ち1001のDC/DCコンバータ回路に与えられるSHUT信号はLレベルに変化し、1001のDC/DCコンバータがオンし、メイン回路に電源Vccが供給される。
【0093】
T4,F1信号が、1601回路の時定数「t1」時間を経過せず、まだタイムアップしていない状態で、次のボタン操作が行われた場合、F1信号は、Lレベルにあるので、1603の出力G1信号もアサートされる(パルスを生成する)。しかし、この段階では、次の1602回路のモノマルチもまだ「t2」時間のタイムアップをしていないため、そのG1信号上のパルスは、1604回路でネゲートされ、A信号上に現れることはない。1601のモノマルチは、T4の操作によるS信号のパルスでリトリガを受け、更に「t1」時間延長されて、T4’部でタイムアウトする。また、1602のモノマルチは、T4の操作によるG1信号のおパルスでリトリガを受け、更に「t2」時間延長されてT4”部でタイムアウトする。
【0094】
T5,T4’でF1信号がタイムアウトしてもとのHレベルに戻った後に、電源ボタンがクリックされてS信号にパルスが発生すると、T2の場合と同じように、S信号の立ち下がりでは変化がないが、ボタンが開放されてこのS信号が立ち上がるときに、1601のモノマルチがトリガされ、F1の出力信号(負論理でLレベルで意味あり)がLレベルに変化する。この時1601はC2とR5による時定数「t1」でタイムアウトしようとする(T5’部分)。ここで、このタイムアウト時間「t1」の経過より早く次のボタン押下があったとすると、1601のモノマルチは、リトリガを受けて更に、「t1」時間出力パルス(F1信号)を延長しようとする。このリトリガによってタイムアウトしようとするタイミングがT6’部分である。このT6で生成されるS信号のパルスと、1601のモノマルチの出力F1信号が1603回路によってインバーテッドNANDを取られ、G1信号にパルスが生成される。G1信号は、T5のボタン操作ではアサートされないが、T6の操作でアサートされる。このG1信号のパルスの立ち上がりによって、次の1602のモノマルチがトリガを受け、1602のモノマルチの出力F2信号がHレベルに変化する。この信号は、1602回路の時定数「t2」でタイムアウトしようとする(T6”部)。ここでG1信号のパルスと、F2信号が、1604回路でインバーテッドNANDを取られ、G1信号とF2信号が共にLレベルの時だけ、1604回路の出力であるA信号がLアサートされる。これにより、このT6時点のボタン操作で、A信号にパルスが生成される。このA信号はLレベルとなるが、1300のフリップフロップ回路の状態は、既に(A,B,C,D)=(H,H,H,L)で安定しており、A信号がLに変化してもその他の信号は変化しない(電源はオンのまま)。
【0095】
T7,ここで、A信号のLレベルのパルス変化は、1502のトランジスタ(TR2)を介して、1000の主回路に通知され、主回路内のメインプロセッサに対して割り込み通知される。
【0096】
T8,メインプロセッサは、この割り込みによって、装置のシャットダウン処理に移行し、最終的には、POFF_H信号をHレベルにアサートする。
【0097】
T9,POFF_H信号のアサートにより、1501のトランジスタ(TR1)がオンし、B信号のレベルがLレベルに移行すると、1300のフリップフロップが反転してD信号はHレベルとなる。これにより1300のフリップフロップ回路の状態は、(A,B,C,D)=(H,L,L,H)となる。この時点でのA信号は、電源ボタン開放時にHレベルに戻っている。
【0098】
T10,D信号(SHUT信号)のHレベルへの変化により、1001のDC/DCコンバータがオフし、メイン回路の電源Vcc供給が断たれる。Vcc電源がオフすることにより、POFF信号はネゲートされ、T01は、Hレベルに移行、B信号もHレベルに変化する。状態は、(A,B,C,D)=(H,H,L,H)で安定し、初期状態に戻る。
【0099】
このような手順により、図12による回路構成例によって、メイン回路の電源の入り/切りを実現できる。
以上のように、この実施形態では、電源ボタンの操作によって発生するS信号上のパルスが、一定時間「t1」以内に2回発生した場合に、A信号へのパルスが1回だけ生成されるようにしたものである。つまり、規定時間以内に行われるダブルクリックで電源ボタン操作が有効になっている。
図13の例では、T2とT3の連続操作で、A信号に1回パルスを発生して電源オン動作が行われ、更に連続したT4のパルスは無視され、T5とT6の連続操作でまたA信号に1回パルスが生成されて、これが割り込みを起こすことによって、電源オフの動作が行われている。T10とT11の操作は、単一の操作が一定時間「t1」時間以上経過してから行われているため、誤操作として扱われ無視されている。
このような手法により、電源ボタンの押下状態のパターンを抽出して、その操作が操作者の明らかな意思によるものかどうかを判断して、明らかな意思を持っている場合と判断される場合についてのみ、この操作が有効になるようにする手段が実現できる。
【0100】
【実施の形態6】
図14に、この実施の形態6による2ボタン同時操作による電源オン/オフ操作のための回路例を示し、図5と同一部分若しくは相当する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、本回路例は、図5の回路にSW2のスイッチ、TR3のトランジスタ、R5,R6の抵抗と、1601のインバーテッドNAND回路を追加したものである。 1503のトランジスタとその出力T3信号は、判断のために追加された操作ボタン1102のSW2が本来、別の意味に用いられているためで、通常の処理については、このT3信号を1000の主回路によって読み込まれて利用される。但し、電源操作時のSW2の操作は、通常操作に優先するものと考える。この例の特徴は、1300のフリップフロップ回路の入力条件であり、かつ1000の主回路に割り込みを発生させるためのA信号にLレベルのパルスを生成する条件として、SW1とSW2が同時に押された場合という条件を加えたものである。図5では、電源ボタンSW1が押されるだけで、この条件が生成されていた。
A信号が生成されてからの電源オン/オフの制御の方法は、図5と同じである。この方式によると、電源のオン/オフ操作を行うためには、必ず定められた2つのボタンを同時に操作しなければならず、どちらか一方のボタン操作だけでは電源操作を行うことができない。
このような手法により、電源ボタンの押下状態のパターンを抽出して、その操作が操作者の明らかな意思によるものかどうかを判断して、明らかな意思を持っている場合と判断される場合についてのみ、この操作が有効になるようにする手段を実現できる。
【0101】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、端末装置から管理局への静止画、動画、音声の情報伝達のために、電源スイッチの他に、シャッタースイッチと通話スイッチの3スイッチのみで要求する機能の実現が可能となるので、スイッチおよびLEDの数が削減できるため、形状を小形にでき、操作部分を減らすことによって操作の簡便性が向上する。また、部品点数が減少することによって、故障率の減少にも寄与できるものである。また、本発明によれば、意図しない電源スイッチの操作に伴う誤操作を回避するこができ、電源のオン/オフ処理がより安全となるなどの効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す携帯型情報伝送端末装置の処理フロー図。
【図2】本発明の操作パネルの構成図。
【図3】本発明の操作パネルの回路構成図。
【図4】本発明の主電源の制御回路の構成図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す主電源の制御回路構成図。
【図6】図5の動作説明用タイムチャート。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す主電源の制御回路構成図。
【図8】図7の動作説明用タイムチャート。
【図9】本発明の第4の実施形態を示す主電源の制御回路構成図。
【図10】本発明における電源立上時のメインプロセッサの処理フロー。
【図11】本発明における電源断時のメインプロセッサの処理フロー。
【図12】本発明の第5の実施形態を示す主電源の制御回路構成図。
【図13】図12の動作説明用タイムチャート。
【図14】本発明の第6の実施形態を示す主電源の制御回路構成図。
【図15】遠隔情報伝送システムの使用形態図。
【図16】携帯型情報伝送端末装置の外観図。
【図17】携帯型情報伝送端末装置の外部インターフェースのパネル構成図。
【図18】従来の携帯型情報伝送端末装置の処理フロー。
【図19】従来の携帯型情報伝送端末装置の操作パネル構成図。
【図20】従来の操作パネルの回路構成図。
【符号の説明】
100a…操作パネル
101…電源スイッチ(電源ボタン)
103…シャッタースイッチ(シャッターボタン)
104…通話スイッチ(通話ボタン)
1000…メイン処理部
1001…DC/DCコンバータ
1002…電源監視部
1101…電源スイッチ
1300…フリップフロップ
1305…第2の積分回路
Claims (7)
- 主たる制御を行うメイン処理部と、画像信号と音声信号を入力する入力手段および操作パネルとを有し、入力されたデータをもとに通信網を介して遠隔地との信号の授受を行う携帯型情報伝送装置において、前記操作パネルは、前記情報伝送装置の主電源投入と同時に、予め記憶されている宛先接続後に動画伝送状態に移行し、且つ動画状態でクリックすることで接続回線断とする電源入/切用の電源スイッチと、電源スイッチと、静止画の取り込みと送信用に使用されるシャッタースイッチと、動画伝送状態での押下げにより通話状態となり、音声情報を取り込んで送信する通話スイッチとの3スイッチとで構成され、
前記電源スイッチ投入時は、予め定められた宛先を選択する宛先選択手段と、この宛先選択完了後に動画像状態として伝送する動画伝送手段と、この動画伝送状態で前記シャッタースイッチ投入時に静止画の画像情報読み込み、圧縮処理を行って選択された宛先に転送し、転送後は動画伝送手段に復帰させる静止画伝送手段と、前記動画伝送状態で通話スイッチ投入時に音声情報の取り込み、圧縮処理を行って選択された宛先に転送し、通話スイッチ解放時に前記動画伝送手段に復帰させる通話処理手段と、前記動画伝送状態での電源スイッチ操作時に接続中の回線を切断状態とするネットワーク切断手段とを備えたことを特徴とした携帯型情報伝送装置。 - 前記電源スイッチは2極の開閉機能を有するタクトスイッチとし、このスイッチによる電源制御回路として、電池から与えられる電圧を前記メイン処理部の要求する2次電圧に変換するDC/DCコンバータ回路と、このコンバータ回路によって変換された2次電圧を監視し、予め定められた電位となったときにメイン処理部に初期化用リセット信号として出力する電源監視部と、前記電源スイッチと一方の入力端が接続され、他方の入力端には第1の積分回路を介して接続され、且つ、電源スイッチ操作時に前記DC/DCコンバータ回路を介してメイン処理部に2次電圧を供給するフリップフロップとを備えたことを特徴とした請求項1記載の携帯型情報伝送装置。
- 前記電源スイッチの一端と、前記フリップフロップの一方の入力端間に、前記第1の積分回路の時定数よりも小さな時定数を有する第2の積分回路を接続したことを特徴とした請求項2記載の携帯型情報伝送装置。
- 前記メイン処理部は、前記電源スイッチの開閉有無信号を導入し、電源スイッチ開放状態判断時には電源を開路処理に移行させる電源スイッチ状態判断手段と、この判断手段での電源スイッチ投入時には当該信号がn秒継続したか否かを判断し、n秒継続時には装置の初期化処理を実行し、n秒以下時には前記電源スイッチ状態判断処理に移行させる初期化処理手段とを備えたことを特徴とした請求項3記載の携帯型情報伝送装置。
- 前記メイン処理部は、メイン処理中における電源スイッチ操作による割り込み発生を監視し、割り込み発生時にはメイン処理を終了させる終了処理手段と、割り込み発生時には電源スイッチの投入状態の有無信号を導入し、スイッチ投入無との判断時にはメイン処理に戻る誤操作判断手段と、この判断手段で投入信号有時には当該信号がn秒継続か否かを判断し、n秒以下時には誤操作判断処理に戻し、n秒以上時には電源スイッチ開放割り込み発生を待つ割り込み発生待機手段と、この待機手段による割り込み発生を監視し、割り込み発生時には電源の断処理を実行する電源断処理手段を備えたことを特徴とした請求項4記載の携帯型情報伝送装置。
- 前記電源スイッチの操作信号が導入される前記フリップフロップの一方の入力端に入力される信号は、前記第2の積分回路で定まる時限t1以内での電源スイッチの操作によって発生する信号2回で1回だけ生成されるよう構成したことを特徴とした請求項3又は5記載の携帯型情報伝送装置。
- 前記第1の積分回路の入力端にスイッチの一端を接続し、このスイッチの一端と前記電源スイッチの一端にそれぞれ入力端が各別に接続されたNAND回路を設け、このNAND回路の出力は前記フリップフロップの一方の入力端に接続すると共に、前記スイッチの操作信号を前記メイン処理部に入力するよう構成したことを特徴とした請 求項2記載の携帯型情報伝送装置。
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