JP4273461B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents
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Description
一方、インターレース信号を走査線補間してプログレッシブ信号に変換するため、フィールド相関を利用した動き適応型3次元IP変換回路が用いられている。動き適応型3次元IP変換回路は、動画領域についてはライン相関を利用した2次元処理を行い、静止画領域についてはフィールド相関を利用した3次元処理を行って、インターレース信号をプログレッシブ信号に変換するものである。
3次元Y/C分離回路2は動き検出部21を備えている。動き検出部21は後述のようにして入力されたコンポジット映像信号V0における画像の動きを検出し、画像の動きの検出信号に基づいてコンポジット映像信号V0に3次元Y/C分離を施す。
そこで、動き検出部21はコンポジット映像信号V0と2フレーム遅延コンポジット映像信号V04とを用いて画像の動きの有無を検出する。3次元Y/C分離回路2は、動き検出部21より出力された動きの検出信号に基づき、静止画領域については色信号の位相が反転しているコンポジット映像信号V0と1フレーム遅延コンポジット映像信号V02とを加算して1/2にすることにより輝度信号を生成する。3次元Y/C分離回路2はコンポジット映像信号V0から輝度信号を減算することにより色信号を生成する。3次元Y/C分離回路2は、動画領域についてはライン相関を利用した2次元処理を行って輝度信号と色信号を生成する。
色信号C0は色復調回路3に入力されてベースバンドの色差信号R−Y,B−Yとされる。色復調回路3より出力された色差信号R−Y,B−Yはパラレル・シリアル(PS)変換回路4に入力されて、シリアル信号の色差信号CD0として出力される。色差信号CD0は色信号を3次元IP変換する3次元IP変換回路6及びフレームメモリ7に入力される。
3次元IP変換回路5,6はそれぞれ動き検出部51,61を備えている。動き検出部51は互いに走査線の位相が一致している輝度信号Y0と2フィールド遅延輝度信号Y02とを用いて画像の動きの有無を検出する。動き検出部61は互いに走査線の位相が一致している色差信号CD0と2フィールド遅延色差信号CD02とを用いて画像の動きの有無を検出する。
プログレッシブ信号である輝度信号Y0pは出力端子8より出力され、プログレッシブ信号である色差信号CD0pは出力端子9より出力される。
また、3次元IP変換回路5,6内の動き検出部51,61はmフィールドとm−2フィールドとの間で動きを検出し(図4(B)の(B4))、3次元IP変換回路5はmフィールドとm−1フィールドとの間で静止画領域のIP変換を行う(図4(B)の(B5))と共に、mフィールド内で動画領域のIP変換を行う(図4(B)の(B6))。図4(A)には、静止画領域において、m−1フィールドの走査線の画素がmフィールドの2つの走査線の間に破線で示すように内挿されることを図示している。ここでは簡略化のため1つの画素のみのフィールド間補間を示しているが、走査線の各画素が内挿される。また、ここでは図示していないが、動画領域ではmフィールド内の上下の走査線を用いたフィールド内補間が行われる。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、フレームメモリの容量及びフレームメモリに対するアクセス数を削減することができ、構成を簡略化でき低コストで実現することができる映像信号処理装置を提供することを目的とする。
2次元Y/C分離回路12はコンポジット映像信号V0より櫛型フィルタによる2次元処理によって輝度信号Y0と色信号C0とを分離して出力する。輝度信号Y0は3次元Y/C分離回路15に入力され、色信号C0は色復調回路13に入力される。
フレームメモリ18は、色差信号CD0を1フレーム(2フィールド)遅延した1フレーム遅延色差信号CD02を生成して、3次元Y/C分離回路15に供給する。色差信号CD0のフィールドはmであり、1フレーム遅延色差信号CD02のフィールドはm−2である。
輝度信号成分のみで画像の動きの有無を判定してもよいが、本実施形態では好ましい例として、色差信号成分も用いて画像の動きの有無を判定する。具体的には、色差信号CD0と1フレーム遅延色差信号CD02のフィールドとのフレーム差分が所定の閾値を越えるか否かを判定し、輝度信号成分に動きがあり、かつ色差信号成分にも動きがある場合に動きがあると判定する。なお、動き検出部153での動き検出の判定方法はこれに限定されるものではない。
Y処理部151は、動き検出部153からの動きの検出信号により画像に動きがないと判定された静止画領域でコンポジット映像信号V0と1フレーム遅延コンポジット映像信号V02とを加算した3次元処理の輝度信号を出力する。また、Y処理部151は、動き検出部153からの動きの検出信号により画像に動きがあると判定された動画領域では、2次元Y/C分離回路12からの輝度信号Y0をそのまま出力する。Y処理部151より出力される輝度信号をYとする。
CD処理部152は、動き検出部153からの動きの検出信号により画像に動きがないと判定された静止画領域で色差信号CD0と1フレーム遅延色差信号CD02とを加算した3次元処理の色差信号を出力する。また、CD処理部152は、動き検出部153からの動きの検出信号により画像に動きがあると判定された動画領域では、色差信号CD0をそのまま出力する。CD処理部152より出力される色差信号をCDとする。
フレームメモリ18は、Y処理部151より出力された輝度信号Yを1フィールド遅延した1フィールド遅延輝度信号Y01を生成して3次元IP変換回路16に供給し、CD処理部152より出力された色差信号CDを1フィールド遅延した1フィールド遅延色差信号CD01を生成して3次元IP変換回路17に供給する。1フィールド遅延輝度信号Y01及び1フィールド遅延色差信号CD01のフィールドをm−1とする。
プログレッシブ信号である輝度信号Ypは出力端子19より出力され、プログレッシブ信号である色差信号CDpは出力端子20より出力される。
また、3次元IP変換回路16,17はmフィールドとm−1フィールドとの間で静止画領域のIP変換を行う(図2(B)の(B4))と共に、mフィールド内で動画領域のIP変換を行う(図2(B)の(B5))。図2(A)には、静止画領域において、m−1フィールドの走査線の画素がmフィールドの2つの走査線の間に破線で示すように内挿されることを図示している。ここでは簡略化のため1つの画素のみのフィールド間補間を示しているが、走査線の各画素が内挿される。また、ここでは図示していないが、動画領域ではmフィールド内の上下の走査線を用いたフィールド内補間が行われる。
13 色復調回路
15 3次元Y/C分離回路
16,17 3次元インターレース−プログレッシブ変換回路(3次元IP変換回路)
18 フレームメモリ
151 輝度信号処理部(Y処理部)
152 色差信号処理部(CD処理部)
153 動き検出部
Claims (1)
- インターレースの入力コンポジット映像信号を第1の輝度信号と色信号とに分離して出力する2次元Y/C分離回路と、
前記色信号を色復調して第1の色差信号を出力する色復調回路と、
前記入力コンポジット映像信号における画像の動きを検出して静止画領域と動画領域とを判定する動き検出部と、
前記入力コンポジット映像信号と前記入力コンポジット映像信号を1フレーム遅延した1フレーム遅延コンポジット映像信号とを用いた3次元処理によって第2の輝度信号を生成し、前記動き検出部によって静止画領域であると判定されたときには前記第2の輝度信号を第3の輝度信号として出力すると共に、前記動き検出部によって動画領域であると判定されたときには前記第1の輝度信号をそのまま第3の輝度信号として出力する輝度信号処理部と、
前記第1の色差信号と前記第1の色差信号を1フレーム遅延した1フレーム遅延色差信号とを用いた3次元処理によって第2の色差信号を生成し、前記動き検出部によって静止画領域であると判定されたときには前記第2の色差信号を第3の色差信号として出力すると共に、前記動き検出部によって動画領域であると判定されたときには前記第1の色差信号をそのまま第3の色差信号として出力する色差信号処理部と、
前記動き検出部によって静止画領域であると判定されたときには前記第3の輝度信号と前記第3の輝度信号を1フィールド遅延した1フィールド遅延輝度信号とを用いてフィールド間補間して前記第3の輝度信号をプログレッシブ信号に変換し、前記動き検出部によって動画領域であると判定されたときには前記第3の輝度信号を用いてフィールド内補間して前記第3の輝度信号をプログレッシブ信号に変換する第1の3次元インターレース−プログレッシブ変換回路と、
前記動き検出部によって静止画領域であると判定されたときには前記第3の色差信号と前記第3の色差信号を1フィールド遅延した1フィールド遅延色差信号とを用いてフィールド間補間して前記第3の色差信号をプログレッシブ信号に変換し、前記動き検出部によって動画領域であると判定されたときには前記第3の色差信号を用いてフィールド内補間して前記第3の色差信号をプログレッシブ信号に変換する第2の3次元インターレース−プログレッシブ変換回路と、
前記入力コンポジット映像信号が入力され、前記1フレーム遅延コンポジット映像信号を生成して出力し、前記第1の色差信号が入力され、前記1フレーム遅延色差信号を生成して出力し、前記第3の色差信号が入力され、前記1フィールド遅延輝度信号を生成して出力し、前記第3の色差信号が入力され、前記1フィールド遅延色差信号を生成して出力するフレームメモリと
を備えることを特徴とする映像信号処理装置。
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