JP2602213B2 - テレビジヨン受像機 - Google Patents

テレビジヨン受像機

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JP2602213B2
JP2602213B2 JP61188450A JP18845086A JP2602213B2 JP 2602213 B2 JP2602213 B2 JP 2602213B2 JP 61188450 A JP61188450 A JP 61188450A JP 18845086 A JP18845086 A JP 18845086A JP 2602213 B2 JP2602213 B2 JP 2602213B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はテレビジョン受像機に係り、特に、現行NTSC
テレビジョン方式ならびに、両立性のある高精細デレビ
ジョン方式の信号の受信に好適なテレビジョン受像機に
関する。
〔従来の技術〕
現行テレビジョン方式と信号帯域幅、色信号の重畳な
どは全く同じ形態で、かつ、現行テレビジョン方式に比
べ、より高解像度な画像を送受信する新らしいテレビジ
ョン方式として、現行テレビジョン規格と完全に両立性
を有する高精細テレビジョン方式に関連するもの、例え
ば、特願昭58−044238号がある。そして、上記方式、な
らびに、現行テレビジョン方式のいずれも高品質な画像
として再現するものとして、例えば、特願昭60−209942
号に記載のものがあげられる。
〔発明の解決しようとする問題点〕
上記記載(特願昭60−209942号)のテレビジョン受像
機では、輝度信号低域成分YL(4.2MHz以下)、色信号
C、および輝度信号高域成分YH(4.2MHz以上の成分)を
周波数シフトにより低周波成分YH′(4.2MHz)として重
畳された信号に対して、動きに適応したYL,C,YH′信号
の分離、ならびに、走査線補間による60フレーム、順次
走査での画像表示などを行い、高画質化,高精細化を実
現している。
しかしながら、動きに適応した上記信号処理を行なう
ため動き情報の検出精度が低いため、ある種の動きに対
しては検出もれが発生し、これに伴なう画質劣化が生じ
るなどの問題があった。
本発明の目的は、動きに対する検出精度の向上を図
り、上記記載の両立性のあるテレビジョン方式の信号
も、現行テレビジョン方式の信号も高品質な画像で受信
できるテレビジョン受像機を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、動き情報の検出に、従来よく知られてい
る周波数領域における検出、例えばフレーム間差分信号
などよる動きを検出、の他にも、動きの速度情報などを
併用し、検出精度を向上させること、ならびに、画像の
性質に適合した走査線補間を行なうこと、などにより、
達成される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。第
1図は、本発明によるテレビジョン受像機の一実施例の
ブロック構成である。図中、点線で囲んだ領域は、高周
波回路(チューナー)、映像中間周波数増幅回路、映像
検波回路など、放送波をベースバンドの映像信号へ変換
する信号処理部で、従来一般的に実施されている(以
下、現行と略称する)テレビジョン受像機と同様の構成
で実現できるため、説明は省略する。
一方、実線で囲んだ領域は、本発明の主要な信号処理
部の構成である。映像検波回路から得られたベースバン
ドの映像信号、あるいは既にベースバンドになっている
一点破線で示す映像信号は、A/D変換器、および同期信
号分離回路に入る。同期信号分離回路では、映像信号に
ロックした色副搬送波fSC,水平同期信号HD,垂直同期信
号VD、ならびに、4fSC,8fSCなどのクロックを抽出す
る。また、制御信号生成回路では、同期信号分離回路か
ら得られた各種信号をもとに、各ブロックで必要な信号
を生成する。
A/D変換器では、例えば4fSCの標本化周波数で標本化
し、ディジタル信号に変換する。なお、この場合、色差
信号I,Q軸に対応した標本位相で標本化を行なうことに
よって、色信号Cの復調が簡単に実現することができ
る。
次に、YL,C,YH′分離回路では、輝度信号低域成分YL,
色信号C、および高精細信号YH′に分離する。この場
合、動き検出回路において動きの有無の検出を行なう。
分離した高精細信号YH′は、復調回路により元の輝度信
号高域成分YHに復調する。そして、遅延回路で復調回路
分だけ遅延させたYL信号に加算して広帯域の輝度信号Y
を再生する。一方、色信号Cは、復調回路により、例え
ば色差信号I,Qに復調する。
次に、補間回路では、現行テレビジョン方式における
インタレース走査によってフィールドで抜けている走査
線を補間信号YIP,IIP,QIPにより補間する。そして、Y,
I,Q信号ならびに補間信号YIP,IIP,QIPに対し、マトリク
ス演算によりR,G,B、およびRIP,GIP,BIP信号に変換す
る。そして、時間軸変換回路において、走査周波数が現
行テレビジョンの2倍の走査線数525本,60フレーム,順
次走査の信号に変換する。これらの信号はD/A変換部で
アナログのR′,G′,B′信号に変換し、60フレーム,順
次走査で表示する。
一方、偏向回路では、525本,60フレーム,順次走査の
表示に必要な各種信号を発生させる。
以下、上記各ブロックの構成を実施例を用いて詳細に
説明する。なお、A/D変換部,同期信号分離回路、制御
信号生成回路,色信号Cの復調回路、RGB変換回路、時
間軸変換回路、D/A変換部,偏向回路に関しては、前述
の特願昭60−209942号に記載と同じ構成であるので、説
明は省略する。
はじめに、YL,C,YH′分離回路、動き検出回路の実施
例を説明するが、理解を容易にするために、まず、第2
図において、現行テレビジョン方式と両立性のある高精
細テレビジョン方式の、時間、垂直領域における色信号
C,高精細信号YH′などの位相関係について説明する。
第2図(c)において○印は走査線に対応する。現行
テレビジョン,両立性のある高精細テレビジョンのいず
れの方式も伝送にはインタレース走査を行なっているた
め、フィールド毎に交互に走査線が間挿配置されてい
る。さて、現行テレビジョン方式においては、搬送色信
号Cの位相は、走査線毎、フレーム毎に位相反転し、か
つ、同一位相の点はフィールド毎に図示の如く上昇する
関係(○をつなぐ実線)を有する。
一方、両立性のある高精細テレビジョン方式において
も、搬送色信号Cの関係は現行テレビジョンと全く同じ
形態である。そして、さらに、高精細信号YH′の位相
が、走査線毎、フレーム毎に位相反転し、かつ、同一位
相の点がフィールド毎に下降する関係で多重されてい
る。したがって、図中のX0の走査線の信号をYL+C+
YH′とすると、1走査線前のX-1,1走査線後のX1、およ
び1フレーム前のX-525、1フレーム後のX525の点で
は、YL−C−YH′となる。また、262走査線前、後のX
-262,X262では、YL+C−YH′、263走査線前、後のX
-263,X263ではYL−C+YH′となる。また、2フレーム
前のX-1050では、YL+C+YH′となる。したがって、X0
の走査線の信号と、この走査線の前、あるいは後の走査
線の信号との演算等により、YL,C,YH′の分離を行な
う。なお、第2図(a)および(b)はそれぞれ、現行
テレビジョン方式および両立性を持つテレビジョン方式
の信号の水平周波数特性を示す。
第3図は、YL,C,YH′分離回路の一実施例の構成を示
す。262ライン遅延回路1、1ライン遅延回路2、261ラ
イン遅延回路3、525ライン遅延回路4の組み合せによ
り、X0の走査線に対して分離、あるいは後述する動き情
報の検出に必要なXi、あるいはX-i(X-i,XiはX0に対し
i走査線前、後の走査線)の信号をつくる。なお、これ
らの遅延回路は、例えばRAM(ランダムアクセスメモ
リ)等で簡単に構成できるため、説明は省略する。
X0、およびXL,X-iの組み合わせにより、以下に述べる
ように色信号、高精細情報の分離を行なう。
まず、X0、およびX525,X-525の走査線の信号は演算回
路5において、1/2X0−1/4(X525+X-525)の演算を行
ない、いわゆるフレーム間分離によってC&YH′信号成
分を信号aとして抽出する。この信号と、262ライン遅
延回路1で遅延させた信号b,cに対し、一方の演算回路
5では1/2b−1/4(a+c)の演算により信号 を生成する。また、他方の演算回路5では1/2b+1/4
(a+c)の演算により、信号CFMを生成する。
次に、X0、およびX263,X-263の走査線の信号に対し、
演算回路5で1/2X0−1/4(X263+X-263)の演算を行な
い、いわゆるフィールド間分離によって信号a′を抽出
する。この信号と262ライン遅延回路1で遅延させた信
号b′,c′に対し、演算回路5で1/2b′+1/4(a′+
c′)の演算により、信号CFLDを生成する。
また、X0、およびX1,X-1の走査線の信号に対して演算
回路5では、1/2X0−1/4(X1+X-1)により、いわゆる
ライン間分離により信号CLを抽出する。
さらに、X0に対し、BPF5により、水平周波数が例えば
fSC±0.5MHzの成分を信号CBとして抽出する。
選択回路8では通常はCLの信号を出力とするが、垂直
エッジ検出回路7によって、垂直周波数の高い成分が検
出された時には、信号CBを選択することによって、クロ
スルミナンスの少ない色信号の分離を実現する。なお、
垂直エッジ検出回路7は、信号CLならびにこの信号を1
ライン遅延させた信号との加算演算を行ない、演算結果
の絶対値が閾値ΔHを越える場合を垂直周波数の高い成
分、すなわち、垂直エッジとして検出する。この際、垂
直エッジとして検出した画素に対しては、この近傍の画
素(例えば前後の数画素)も垂直エッジを含む画素とし
て処理すること、あるいは、CL,CBに対して適当な重み
付けを行ない、CLからCBへ連続的に遷移させるなどの操
作によって、切換に伴なう劣化の発生の低減を図ること
が望ましい。
選択回路8の出力信号は、遅延回路9により、CFM,C
FLDとの遅延調整を行ない、信号CLINEを生成する。
CFM,CFLD,CLINE信号は、乗算回路10において、動き係
数k1,k2,k3の重み付けを行ない、これらの結果を演算回
路5で加算して、信号C′(すなわちk1CFM+k2CFLD+k
3CLINE)を生成する。この信号と、BPF6を通した信号
C″は、選択回路8でBPCT信号によって静止画像に対し
てはC′、動画像に対してはC″信号が選択される。そ
して、この選択回路8の出力が分離された色信号Cとな
る。なお、乗算回路10は、例えばROM(リードオンリー
メモリ)を利用したテーブルルックアップの手法などで
簡単に実現可能である。
一方、分離された 信号は、BPF6で水平方向の2〜4.2MHzの成分を抽出し、
乗算回路10で動き係数kY,kY′の重み付けを行ない、一
方は、分離された高精細信号YH′となる。
また、X-262の走査線の信号は、遅延回路9により、
C, 信号との遅延調整を行ない、演算回路5で、この信号か
らC, 信号を減算して分離された輝度信号低域成分YL信号を生
成する。
なお、動き係数k1〜k3,kY,kY′、ならびにBPCT信号
は、次に述べる動き検出回路11で生成する。
第4図は、YL,C,YH′信号分離のための動き検出回路
の一実施例を示す。
はじめに、動き情報の検出について説明する。ここで
は、周波数領域での動き情報として以下の3種類を使用
する。
まず、X0,X-525の走査線の信号に対し、演算回路5で
X0−X-525の演算を行ない、LPF12によって0〜2MHz帯域
の信号を抽出する。この信号は絶対値回路13によって、
絶対値化、および、量子化を行ない、動き情報FMD1を生
成する。この絶対値回路13の特性の1例を第5図(a)
に示す。そして、この回路は、ROM等により簡単に構成
できる。すなわち、入力信号をROMのアドレスに対応さ
せ、テーブルルックアップによって入力信号に対応した
出力信号を例えば4ビットの信号として出力すればよ
い。
なお、FMD1の動き情報は、水平周波数μ,垂直周波数
ν,時間周波数fの3次元周波数領域では、第5図
(b)(1)に示す斜線の領域を動きとして検出する。
次に、X263,X262,X-262,X-263の走査線の信号より、
演算回路5でX263−X-262+X262−X-263の演算を行な
い、絶対値回路13により、動き情報FMD2を生成する。こ
の動き情報は、第5図(b)(2)に示した斜線の領域
を動きとして検出する。
さらに、X525,X-525,X0,X-1050の走査線の信号に対し
て、演算回路5ではそれぞれX525−X-525,X0−X-1050
演算を行ない、絶対値回路13で絶対値化ならびに量子化
を行なった後、最大値選択回路14で、絶対値の大きい方
を選択して動き情報FMD3を生成する。この情報は、第5
図(b)(3)に示した斜線の領域を動きとして検出す
る。なお、同図には、静止画像におけるC信号,YH′信
号のスペクトルも併せて示す。
以上述べた3種類の動き情報のうち、FMD1,FMD2は、
静止画像であっても、ある種の画像では、動きの情報を
発生することがある。例えば、垂直周波数成分の高いC
信号、あるいはYH′信号を含んだ画像ではFMD2、水平周
波数μが2MHz近傍のC信号、YH′信号を含んだ画像では
FMD1に動き情報が発生する。したがって、静止画像であ
っても、FMD1,FMD2は誤って動きの検出を行なう可能性
がある。このため、以下に述べる大面積静動判定を併用
して、この種の誤検出の防止を図っている。
まず、FMD3の信号に対し、大面積静動判定回路15で例
えば数十画素の大面積領域で、静止が動画かの判定を行
なう。そして、この結果、静止と判定した場合には、演
算回路5において、FMD1,FMD2の加算演算を中止する。
一方、動画と判定した場合には、演算回路5でFMD3にFM
D1、およびFMD2の加算演算を行なう。以上述べた事項に
よって、FMD1,FMD2の動き情報は動画時に限り使用され
るため、前述の誤検出が防止できる。
なお、静動の判定を大面積領域で行なう理由は、FMD3
の信号は時間周波数f=15Hzの点が零点となり、ある種
の動きに対して検出もれの発生する可能性があるので、
これを防止するためである。
次に、大面積静動判定回路15の一構成例を第6図に示
す。FMD3の信号は、スレッショルド回路25で、閾値ΔTH
を越える場合は1、それ以外は0といった2値の信号に
変換する。このようにして得られた信号イに対し、計測
回路26では、例えば48画素周期の計測期間内において、
1の数を計測し、これが特定値(例えば3)を越えた場
合には動画領域として1、特定値以下では静止画領域と
して0といった、同図信号ロに対応する信号を出力す
る。そして、領域拡大回路27では、動画領域にはさまれ
た静止画領域は動画領域に変更するなどの動画領域の拡
大を行ない、信号ハに示すような大面積領域による静
止,動画の判定信号をつくる。
以上述べたような3種類の動き情報FMD1〜FMD3から得
られた信号FMIは、261ライン遅延回路3、ならびに1ラ
イン遅延回路2でそれぞれ遅延させ、平滑化回路16にお
いて、空間的平滑化を行ない、信号CWを生成する。第7
図に、平滑化回路16の一実施例を示す。1ライン遅延回
路の各出力信号α,β,γに対し、乗算回路10で、それ
ぞれ1/2,1,1/2の重み付けを行ない、これらを演算回路
5で加算演算し、垂直方向の平滑化を行なう。この信号
は、1画素遅延回路28で遅延させ、各遅延信号を、乗算
回路10で1/4,1/2,1,1/2,1/4の重み付けを行ない、演算
回路5で加算演算して、さらに水平方向にも平滑化させ
た信号CWを生成する。
C重み生成回路17では、空間的に平滑化した動きの信
号CW、ならびに、後述するYH重み生成回路24でつくられ
るkY′信号に従って、例えば第8図(a),(b)に示
すような特性の動き係数k1〜k3、ならびにBPCT信号を発
生する。なお、この機能は、同図(c)に示すように、
例えばROMなどを使用して、簡単に実現できる。
以上で、C信号に対する動き情報の検出の説明を終
り、次に、第4図にもどりYH′信号に対する動き情報の
検出について説明する。
YH′信号に対しては、速度の情報も併用して、動きの
情報を行なう。このため、演算回路5より得られるX0
X-1050の信号に対し、正極性量子化回路18、負極性量子
化回路19において、第9図に示す特性で0,1の2値化を
行なう。この操作により、2値化された信号の1の領域
は、X0とX-1050の期間、すなわち2フレームの間に動い
た領域に対応するため、この領域の長短によって、速度
の検出が可能になる。したがって、ラン1測定回路にお
いて、例えば1が4個以上連続した時には1、それ以内
のときには0となる信号RL1、ならびに1が6個以上連
続した時には1、それ以内のときには0となる信号RL2
を生成する。この結果、RL1信号は2フレーム間で4画
素以上の速度、RL2信号は6画素以上の速度の動きを検
出することに相当する。
RL1,RL2の信号はOR回路21でOR演算を行なう。2値化
回路22では、FMD3,FMD2の信号に対し、特定値ΔT′を
越える時は1、それ以下は0といった2値化を行なう。
但し、RL1′,RL2′信号が0の場合、すなわち、静止な
らびに極めてゆっくりした速度の動きに対しては、出力
を0とする。この出力信号は、OR回路21でOR演算され、
速度計数生成回路23において、1のランに従って速度係
数MVを生成する。この特性の一例を第10図に示す。
速度係数MVは、261ライン遅延回路3、1ライン遅延
回路2で遅延させ、平滑化回路16(第7図と同様な構
成)で水平,垂直方向の平滑化を行ない、信号YHWを生
成する。
YH重み生成回路24では、YHWに対応して、高精細信号Y
H′に対する動き係数kY,kY′を生成する。これらkY,k
Y′の特性の1例を図11に示すが、これは、ROM等によっ
て簡単に実現することが可能である。
なお、モード判定回路29では、例えば高精細信号に対
応する副搬送波μの位相情報などによって、現行テレ
ビジョン信号か、両立性のある高精細テレビジョン信号
かの識別を行ない、現行テレビジョン信号の場合には、
YH重み生成回路24の係数kYを常に0とする。
以上、述べた機能により、現行テレビジョン信号、両
立性のある高精細テレビジョン信号のいずれに対して
も、動きに適応したYL,C,YH′信号の分離が実現でき
る。
以上で、YL,C,YH′分離関連の説明を終了し、次に、Y
H′信号の復調回路についての説明を行なう。第12図
に、この復調回路の一実施例を示す。
YH′信号は、乗算回路10において、μ位相再生回路
31により4fSCクロック周期で再生された副搬送波位相
をもとにcosの乗算を行ない、同期検波をする。な
お、この回路は、例えばROMなどで簡単に実現が可能で
ある。さらに、極性制御回路30では、例えば偶数フィー
ルド時にはその極性を反転する。これは、μ位相再生
回路31で再生した位相は、色副搬送波fSCと同様、同一
位相の点がフィールド毎に上昇する関係となるため、先
に第2図に示したフィールド毎に下降するYH′信号の位
相関係と合致させるためである。なお、偶数フィールド
の検出は、偶数フィールド検出回路32において水平同期
信号HD,垂直同期信号VDの両者の位相関係を比較するこ
とで検出できる。そして、BPF6で上側帯波成分を抽出す
ることにより、元の輝度信号高域成分YHに復調する。
次に、μ位相再生回路31の一実施例を第13図に示
す。fSCならびにμは同図に示すような位相関係を有
する。したがって、μをfSC周期の点a,b,c,d,eで標本
化し、a点でこれら標本値が最大となる時にμの位相
をπ/2+3Nπ/10に設定すれば、μの位相再生が実現
できる。
ラッチ回路33は、μをfSC周期のa,b,c,d,eの点で標
本化する。そして、最大値検出回路34では、aの信号が
最大値となる時を検出する。aの信号が最大値となるの
はfSCクロックで5周期毎にあらわれるため、保護回路3
5では、検出された最大値がこの周期で発生しているか
どうかを検出し、正しい周期で検出が行なわれている場
合には、位相生成回路36の位相をπ/2に設定する制御
信号を発生する。この操作によって、雑音などの影響で
最大値検出が誤った場合の誤動作を防止できる。位相
生成回路36では4fSC20クロック周期に、π/2+3Nπ/10
(N=0,1,2,……19)の位相情報を周期的に発生し、保
護回路35の制御信号によってN=0に初期設定を行な
う。
以上で、YH′信号の復調回路の説明を終り、次に補間
回路に関する説明を行なう。
第14図は、補間回路の一実施例を示す。復調された色
差信号I,Qは、4fSCクロック毎に交互に時分割に多重し
た色差信号I/Qを構成する、この構成により、I,Qそれぞ
れ独立に行なうより回路の簡略化が実現できる。262ラ
イン遅延回路1、1ライン遅延回路2の組合せにより、
補間に必要な各種信号をつくる。走査線XC0に対応する
補間信号として、一方の演算回路5では、262ライン前
の走査線の信号XC-262、および263ライン後の走査線の
信号XC263に対し、1/2(XC-262+XC263)の演算によっ
て、静止画像に対応した補間信号DCSを生成する。他方
の演算回路5では、1ライン後の走査線の信号XC1とXC0
で1/2(XC0+XC1)の演算により、動画像に対応した補
間信号DCMを生成する。これらの信号は、1ライン遅延
回路2で1ライン遅延させた後、乗算回路10でそれぞれ
動きに対応した係数k,1−kの加重演算を行ない、演算
回路5で両者を加算して補間走査線の信号を生成する。
一方、輝度信号Yに対しても、色差信号I/Qと同様、2
62ライン遅延回路1、1ライン遅延回路2、263ライン
遅延回路40の組合せで補間に必要な信号を生成する。そ
して、一方の演算回路5では、XY263,XY-262の信号よ
り、1/2(XY263+XY-262)の演算を行ない、静止画像に
対応した補間信号DYSを生成する。他方の演算回路5で
は1/2(XY0+XY1)の演算で、動画像に対応した補間信
号DYMを生成する。これらの信号は乗算回路10で動きに
対応した係数k,1−kの加算演算し、演算回路5で両者
を加算して、輝度信号の補間走査線の信号を生成する。
一方、動き検出回路11では、輝度信号XYiおよびDYS,D
YMを使用して、動き係数kを発生させる。
なお、主走査線(補間を行なわない走査線)の信号に
は、それぞれ、遅延回路9で遅延量を調整した信号を使
用する。
次に、走査線補間の動き検出回路の一実施例を第15図
に示す。以下、この動作を説明する。
まず、演算回路5でXY0−XY-525、あるいはXY263−X
Y-262の演算を行ない、絶対値回路13で、第5図(a)
に示す特性で絶対値量子化を行ない、最大値選択回路14
で両者の値の大きい方を選択して、動き情報MIを生成す
る。
また、演算回路5で、静止画時の補間信号DYS、動画
時の補間信号DYMの差、DYS−DYMを演算し、絶対値回路1
3で絶対値量子化して、MDI信号を生成する。
一方、XY0,XY1の信号より、水平,垂直方向の変化分
の検出を行なう。まず、1ライン遅延回路2で1ライン
遅延したXY-1の信号で、演算回路5でXY0−XY1、あるい
はXY0−XY-1の演算を行ない、絶対値回路13で絶対値量
子化し、最大値選択回路14で両者の最大値を垂直変化分
ΔYとして検出する。また、XY0、および1画素遅延回
路28で得られた信号に対して、水平方向の隣接する画素
間の差分信号を演算回路5で求め、絶対値回路13で絶対
値量子化し、両者の最大値を最大値選択回路14でとり出
し、水平変化分ΔXとして検出する。
これらΔY,ΔXの信号にもとづいて、画像パターン判
別回路37では、第16図に示すような3種類の領域I,II,I
IIに分類する。領域Iは垂直パターンに相当し、パター
ン情報P1、および変化分PW1=ΔYを出力とする。領域I
Iは斜めパターンに相当し、パターン情報P2、および を出力とする。また、領域IIIは水平パターンに相当
し、パターン情報P3、およびPW3=ΔXを出力とする。
なお、これらの動作はROM等で簡単に実現できる。
さて、正規化回路38では、これらP1,PWiの情報に従っ
て、MI,MDI信号を第17図に示す特性で正規化し(a),
(b),(c)は信号MIに対する特性、(d),(e)
は信号MDIに対する特性、それぞれ▲▼,▲
▼信号を出力する。最大値選択回路14では両者の最大値
を選択する。この信号、ならびに1ライン遅延回路2で
遅延された信号は、平滑化回路16(第7図と同様の構
成)で水平,垂直方向で平滑化を行ない、動き情報MVI
を生成する。
動き係数生成回路39は、第18図に示す特性で、この動
き情報MVIに対して、動き係数k,1−kを発生させる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、現行テレビジョン信号、両立性を有
する高精細テレビジョン信号のいずれも、高精細、高画
質な画像として受信することが可能になり、受信画像の
高品質化に極めて大きな効果がある。
なお、本発明の実施例では、YL,C,YH′分離、および
走査線補間ではそれぞれ別々の動き検出回路を使用する
形態で説明を行なったが、共用させることも可能であ
る。また、補間において、色差信号はDCMの固定したモ
ードで行なうことで、回路の簡素化を図ることも可能で
ある。
また、本発明においては音声処理については記述しな
かったが、これに関しては従来の方法を適用すればよ
い。ただし、本発明では、信号処理によって数フレーム
の遅延が伴なうため、音声も遅延させ、再生画像と一致
させることが極ましい。
さらに、本発明ではベースバンドに変換された段階で
信号をA/D変換でディジタル信号に変換した構成で説明
したが、例えば、映像中間周波数の段階でA/D変換によ
ってディジタル信号に変換し、これ以後は、このディジ
タル信号を用いて実現することも可能なことは言うまで
もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のブロック構成、第2図は、テレビジョ
ン信号の説明図、第3〜第11図は、動き適応YL,C,YH
分離の一実施例、第12〜第13図はYH′信号復調回路の一
実施例、第14〜第18図は動き適応走査線補間の一実施例
である。 1……262ライン遅延回路、2……1ライン遅延回路、
3……261ライン遅延回路、4……525ライン遅延回路、
5……演算回路、6……BPF、7……垂直エッジ検出回
路、8……選択回路、9……遅延回路、10……乗算回
路、11……動き検出回路、12……LPF、13……絶対値回
路、14……最大値選択回路、15……大面積静動判定回
路、16……平滑化回路、17……C重み生成回路、18……
正極性量子化回路、19……負極性量子化回路、20……ラ
ン1測定回路、21……OR回路、22……2値化回路、23…
…速度係数生成回路、24……YH重み生成回路、25……ス
レッショルド回路、26……計測回路、27……領域拡大回
路、28……1画素遅延回路、29……モード判定回路、30
……極性制御回路、31……μ位相再生回路、32……偶
数フィールド検出回路、33……ラッチ回路、34……最大
値検出回路、35……保護回路、36……位相生成回路、
37……画像パターン判別回路、38……正規化回路、39…
…動き係数生成回路、40……263ライン遅延回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吹抜 敬彦 国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式 会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−171387(JP,A) 特開 昭62−71391(JP,A) テレビジョン学会誌Vol.39,N o.10(1985)(昭和60年)P.891〜 P.897

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現行テレビジョン方式及び輝度水平高精細
    情報を現行テレビジョン方式の帯域内に周波数シフトし
    て多重する高精細テレビジョン方式のいずれのテレビジ
    ョン信号も60フレーム順次走査の形態で受像するテレビ
    ジョン受像機において、 受信したテレビジョン信号の3次元周波数領域での特定
    検出領域の信号成分で第1の動き情報を検出する手段
    と、 画像の動きの速度を抽出して第2の動き情報を検出する
    手段と、 輝度信号と搬送色信号と輝度水平高精細情報とを動き適
    応信号処理で分離抽出する手段と、 順次走査化のための補間走査線の信号を動き適応信号処
    理で生成する手段とを有し、 上記第1の情報と上記第2の動き情報とをもとに動き適
    応信号処理の動き係数の係数値の設定を行うことを特徴
    とするテレビジョン受像機。
  2. 【請求項2】前記第2の動き情報の検出手段が、フレー
    ム間の差分信号成分の信号レベルが特定値を越える期間
    を計測し、該期間の長短に従って動きの速度の抽出を行
    うことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のテレビ
    ジョン受像機。
  3. 【請求項3】前記テレビジョン受像機が、水平方向と垂
    直方向とにおける信号の変化分で複数種類の画像パター
    ンを抽出する手段を有し、動き適応処理による補間走査
    線の生成においては、前記第1の動き情報と前記第2の
    動き情報とを上記画像パターンに対応する正規化処理し
    た信号をもとに動き係数の係数値の設定を行うことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項乃至第2項記載のテレビ
    ジョン受像機。
  4. 【請求項4】前記テレビジョン受像機が、現行テレビジ
    ョン方式のテレビジョン信号と、高精細テレビジョン方
    式のテレビジョン信号とを識別するモード判別の手段を
    有し、現行テレビジョン方式のテレビジョン信号に対し
    ては、輝度水平高精細情報を成分が零の信号で分離抽出
    を行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第
    3項記載のテレビジョン受像機。
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