JP4273153B2 - 複数の部分より成る、直接噴射式の噴射弁部材を備えた燃料インジェクタ - Google Patents

複数の部分より成る、直接噴射式の噴射弁部材を備えた燃料インジェクタ Download PDF

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Description

自己点火式の内燃機関に、燃料噴射を行うための蓄圧式噴射システムが装着されており、該蓄圧式噴射システムは噴射圧を回転数及び負荷に応じて調節することができる。蓄圧式噴射システム(コモンレール)においては、圧力発生及び噴射が、位置的に互いに分離されている。噴射圧は、独立した別個の高圧ポンプによって生ぜしめられる。この高圧ポンプは、噴射と同期して駆動させる必要はない。圧力は、エンジン回転数及び噴射量とは無関係に調節される。このような燃料噴射システムにおいては、圧力制御式の噴射弁の代わりに、電気操作式のインジェクタが用いられており、この電気操作式のインジェクタによって、噴射開始の制御時点及び制御時間、及び内燃機関の燃焼室内への噴射量が規定される。コモンレール式噴射システムにおいては、複数回の又は分割された噴射過程の形状付与及び形態形成に関連して高い自由度が得られる。
従来技術
ドイツ連邦共和国特許公開第19055271号明細書によれば、液圧式の伝達器を備えた圧力・ストローク制御式のインジェクタが公知である。このインジェクタケーシング内には複数の2/2(2ポート2位置)方向制御弁が収容されており、これらの2/2方向制御弁の垂直方向運動は、ブリッジを介して機械的に連結されている。2/2方向制御弁は、流入側及び流出側に配置されていて、液圧式の伝達器の前方に接続されている。液圧式の伝達器は、ノズルニードルを包囲する圧力室を高圧下にある燃料で負荷する。2つの2/2方向制御弁は、燃料インジェクタのインジェクタケーシング内に互いに反対側に受容されている。
ドイツ連邦共和国特許公開第19055271号明細書により公知の解決策における欠点は、この解決策に従って圧力/ストローク制御式のインジェクタ制御を実現するために多くの個別部分を必要とするという点である。
ドイツ連邦共和国特許第19946838号明細書によれば、液体を制御するための弁が公知である。この弁は、弁体の孔内で軸方向摺動可能な弁部材を有している。この弁部材は、弁閉鎖部材を形成する弁ヘッドを有しており、この弁ヘッドは、弁体に設けられた、弁を開閉するための座部と協働する。また、弁部材を操作するための圧電ユニットと、この圧電ユニット及び/又は別の弁構成部分の伸張公差を補償するための公差補償エレメントとが設けられている。圧電ユニットは、その作用方向に関連して、弁部材の軸方向の運動方向に対してほぼ垂直に配置されていて、圧電ユニットが、レバーアーム(てこ腕)として用いられ、かつ弁部材と作用接続している調節部材に傾倒運動を与えるように、電流によって負荷可能である。
発明の開示
本発明に従って提案された解決策は、複数の部分より構成された、ニードル状の噴射弁部材によって、自己点火式内燃機関の燃焼室内に通じる種々異なる噴射横断面が開放され、この際に、複数の部分より構成された噴射弁部材が特に直接的に制御されている。複数の部分より構成されたニードル状の噴射弁部材を直接制御するために、圧電アクチュエータと、複数の部分より構成されたニードル状の噴射弁部材との間に液圧式の伝達装置が設けられており、この伝達装置は2つの伝達室を有している。2つの伝達室のそれぞれは、内側のニードル部を制御するための、及び複数の部分より構成されたニードル状の噴射弁部材の外側のニードル部を制御するための制御室を負荷する。
複数の部分より構成された噴射弁部材の内側のニードル部と外側のニードル部とは、圧力段を有しており、この圧力段は、ノズル体内のノズル室を圧力負荷する際に、及び複数の制御室を圧力負荷する際に、複数の部分より構成された噴射弁部材のニードル部を時間的にずらして開放することができる。これによって、第1の噴射開口横断面を介して自己点火式内燃機関の燃焼室内に燃料を噴射する第1段階中に、及びそれに続く、複数の部分より構成された噴射弁部材の内側のニードル部を時間的に遅らせて開放させる際の噴射形状において、別の開口横断面がさらに開放されるので、噴射過程の終了時に、噴射過程の開始時におけるよりも多量の燃料が燃焼室内に達する。従って、内燃機関の部分負荷運転中に1つの噴射横断面だけが開放され、これに対して内燃機関の全負荷運転中に、複数の部分より構成された噴射弁部材の2つのニードル部は開放維持されるようになっているので、最大の噴射量が内燃機関の燃焼室内に噴射され得る。
複数の部分より構成された噴射弁部材の外側のニードル部に圧力段を設けるように設計したことによって、外側のニードル部に作用する液圧力は、最小の圧力においても燃料インジェクタの最小燃料量噴射可能性が保証される。2つの圧力段を、複数の部分より成る噴射弁部材の外側のニードル部に形成したことによって、外側のニードル部は非常に早期に開放し、これに対して、複数の部分より構成された噴射弁部材の内側のニードル部は遅れて開放する。何故ならば内側のニードル部に形成された圧力段は非常に小さく構成されているからである。このように、外側のニードル部に2つの圧力段を設け、内側のニードル部に前記のような圧力段を設けたことによって、複数の部分より構成されたニードル状の噴射弁部材の2つのニードル部は、互いに異なる圧力レベルで切換えられる。
図面
以下に図面を用いて本発明を具体的に説明する。
唯一の図面は、本発明によって提案された燃料インジェクタの断面図を示しており、この燃料インジェクタは、複数の部分より構成されたニードル状の噴射弁部材と、液圧式の伝達装置とを備えていて、この伝達装置の伝達室を介して制御室が圧力負荷軽減可能又は圧力負荷可能であり、この制御室には、複数部分より構成された噴射弁のそれぞれ内側若しくは外側のニードル部分が対応配置されている。
実施例
図示された燃料インジェクタ1は、インジェクタ本体2とノズル体3とを有している。インジェクタ本体2とノズル本体3とは、組み付けられた状態で突き合わせ接合部4において互いに当接されている。燃料は、高圧蓄圧式噴射システムの図示されていない蓄圧室(コモンレール)から燃料入口5を介してインジェクタ本体2に流入する。インジェクタ本体2の上部領域内にアクチュエータ6が受容されており、このアクチュエータ6に液圧式の伝達装置9が対応配置されている。燃料入口5からインジェクタ本体2内に高圧管路7が分岐しており、この高圧管路7を介して、高圧下でインジェクタ本体2に流入する燃料がノズル室8内に流入する。ノズル室8は、ノズル体3内に配置されていて、複数の部分より構成された噴射弁部材21を有しており、この噴射弁部材21は、ノズル本体3内で垂直方向に可動に収容されている。
液圧式の伝達装置9は伝達ピストン10を有している。伝達ピストン10は、アクチュエータ6に向き合っている第1の端面11を有している。伝達ピストン10の第2の端面12は、液圧式の伝達装置9の第1の伝達室13を仕切っている。伝達ピストン10には伝達ピストン延長部14が設けられており、この伝達ピストン延長部14は、伝達ピストン10の直径よりも小さい直径で構成されている。伝達ピストン延長部14の端面側15は、第2の伝達室17内に突入している。第2の伝達室17から通路16が延在しており、この通路16は第1の制御室19内に開口している。通路16に対して平行に溢流管路18が延在しており、この溢流管路18を介して第1の伝達室13と第2の制御室20とが、互いに流体接続(液圧式に接続)されている。
複数部分より構成されたニードル状の噴射弁部材21は、外側のニードル部22と、この外側のニードル部22内に可動に配置された内側のニードル部23とを有している。内側のニードル部23は第1の制御室19によって負荷され、この第1の制御室19は、液圧式の伝達装置の第2の伝達室17に接続されており、これに対して外側のニードル部22は、溢流管路18を介して第1の伝達室13に接続された第2の制御室20を介して操作される。外側のニードル部22は、第2の制御室20を制限する、制御室側の端面24を有しており、また外側のニードル部22は、外側に第1の圧力段25を有していて、さらに外側のニードル部22の内側に形成された第2の圧力段26を有している。外側のニードル部22と内側のニードル部23との間に圧力室29が形成されており、この圧力室29は、内側のニードル部23に形成された環状面27によって制限される。内側の圧力室29の負荷は、外側のニードル部22の壁部を貫通する圧力室入口30を介して行われる。圧力室入口30によって燃料の溢流、つまり高圧下でノズル室8内に流入し、かつ外側のニードル部22と内側のニードル部23との間で内側に位置する圧力室29内に流入する、燃料の溢流が保証される。
外側のニードル部22の燃焼室側の端部で外周面に座部31が形成されており、この座部31は第1の座部直径32を有している。第1の座部直径32内に形成された座部縁部は、ノズル本体3の壁部と協働する。複数部分より構成された噴射弁部材21の外側のニードル部22内でガイドされている内側のニードル部23には、同様に、ノズル体の壁部と協働する第2の座部33が形成されている。内側のニードル部23の座部33の座部直径は、外側のニードル部22の第1の座部直径32よりも著しく小さい第2の座部直径34(d)内に形成されている。図面に示された、複数部分より構成された噴射弁21の閉じた状態で、第1の噴射開口35は、外側のニードル部22の閉じた座部31によって環状ギャップ41から分離されており、この環状ギャップ41内にノズル室8を介して、高圧下にある燃料が存在している。同様に図面では閉じた状態にある、内側のニードル部23の座部33によって、第2の噴射開口36は、環状室41内に存在する同様に高圧下にある燃料に対して閉鎖されている。図面に示された、複数部分より構成されたニードル状の噴射弁部材21の閉じた状態で、外側のニードル部22の座部31と内側のニードル部23の座部33との間に楔状の環状室42が形成されている。複数の部分より成る噴射弁部材21が開放されると、燃料が第1の噴射開口35又は第1及び第2の噴射開口35,36を介して噴射される燃焼室は符号43で示されている。
複数の部分より構成されたニードル状の噴射弁部材21の外側のニードル部22は、ノズル本体3のガイド長さ37内に受容されており、これに対して内側のニードル部23は、外側のニードル部23の圧力室入口30と座部31との間でこのノズル本体3内に延在しているガイド長さ38内で制限されている。図面に詳しく示されていないが、外側のニードル部22はノズル本体3内で、例えば互いに120゜ずらして構成されたガイド面内においてもガイドされている。
複数部分より構成されたニードル状の噴射弁21の内側のニードル部23は、内側に位置する圧力室29の上側の領域内で第2の直径39(d)を有しており、この第2の直径39(d)は第2の座部直径34(d)よりも大きい。つまりd>dである。
直径比d:dがd<dであることに基づいて、複数部分より構成されたニードル状の噴射弁部材21の内側のニードル部23は、外側のニードル部22よりも遅れて開放する。直径差d−dによって生ぜしめられる、内側のニードル部23の燃焼室側の先端部における圧力段28は、圧力段25,26と比較して著しく小さい液圧的な有効面を有している。
本発明に従って提案された図示の燃料インジェクタ1の機能形式は次の通りである。
複数部分より構成された噴射弁部材21の図示の閉鎖状態では、アクチュエータ6は給電されていて、かつ伸張している。有利には圧電アクチュエータ(ピエゾアクチュエータ)として構成されていて、互いに積層状に上下に配置されていて、伝達ピストン10を負荷するアクチュエータ6への給電に基づいて、圧電結晶は伸張する。それによって伝達ピストン10の第2の端面は第1の伝達室13内に侵入する。伝達ピストン10の第2の端面12によって、伝達ピストン延長部14も液圧式の伝達装置9の第2の伝達室17内に侵入する。第1の伝達室13と第2の伝達室17とは、外側のニードル部22とノズル本体3との間のガイド漏れ、内側のニードル部23とインジェクタ本体2との間のガイド漏れ、並びに伝達ピストン10と燃料入口5との間のガイド漏れを介して充填される。
第1の伝達室13及び第2の伝達室17の圧力負荷に基づいて、内側のニードル部23を負荷する第1の制御室19、並びに外側のニードル部22を負荷する第2の制御室20も圧力負荷されているので、内側のニードル部23と外側のニードル部22とは、座部31若しくは33を閉鎖する位置を占めている。
それと同時に高圧管路7を介して高圧下にある燃料がノズル室8内に達し、それによってこのノズル室8に接続された、外側のニードル部22を包囲する環状ギャップ41内にも高圧下にある燃料が達するので、燃料は外側のニードル部22の閉じた座部31までしか達することはなく、燃焼室43内に噴射されることはない。
アクチュエータ6への給電が中止されると、伸張した圧電結晶は収縮し、伝達ピストン10は伝達ピストン延長部14と共に、垂直方向で上方に移動する。伝達ピストン10若しくは伝達ピストン延長部14のストローク距離は40μm〜160μmの範囲内である。
従って、内側のニードル部23を負荷する第1の制御室19、並びに外側のニードル部22の制御室側の端面24を負荷する第2の制御室20は、圧力負荷される。ノズル室8内に達する高圧の燃料圧に基づいて外側のニードル部22が早期に開放する。何故ならばこの外側のニードル部22には、外側に位置する第1の圧力段部25と、内側に位置する圧力室29の上側で内側に位置する第2の圧力段部26とが形成されているからである。従って、アクチュエータ6への給電中止の開始時に外側のニードル部22の制御室側の端面24は、第2の制御室20内に侵入し、それによって外側のニードル部22の座部31は開放せしめられる。それによって環状室42は、高圧下にある燃料が存在する環状ギャップ41と連通する。高圧下にある燃料は第1の噴射開口35を介して、噴射過程の第1段階中に燃焼室43内に噴射される。
これに対して噴射過程の第1段階中に、複数部分より構成されたニードル状の噴射弁部材21の内側のニードル部23はその閉鎖位置に留まる。つまり内側のニードル部23の座部33は閉鎖状態に維持される。噴射過程がさらに続けられると、複数部分より構成された噴射弁部材21の内側のニードル部23は開放する。何故ならばこの内側のニードル部23に形成された圧力段28は非常に小さく構成されているからである。
噴射過程がさらに続くと、高圧下にある燃料が圧力室入口30を介して、外側のニードル部22と内側のニードル部23との間の内側の圧力室29内に流入する。内側に位置する圧力室29内に流入する燃料は、内側のニードル部23の環状面27に当接して、この環状面27をさらに閉鎖方向に負荷する。外側のニードル部22が垂直方向で上方に移動する間、環状ギャップ41は環状室42と連通している。その結果は、開放方向に作用する液圧力は、内側のニードル部23の燃焼室側の端部における圧力段28に作用し、この圧力段28が内側のニードル部23を開放方向に移動させる。これによって内側のニードル部23の第2の座部33も開放し、燃料が、開放された第2の座部33を介して第2の噴射開口37に流入する。内側のニードル部23と外側のニードル部22とが同時に開放されると、燃料がノズル室8から環状ギャップ41を介して、また2つの噴射開口35,36を介して燃焼室43内に流入する。内側のニードル部23の直径、つまり第1の直径3は、燃料インジェクタの構成に応じて3.5mmから5.6mmの間である。
図示していない高圧蓄圧器の燃料入口5内に配置されている圧電アクチュエータ6に給電されると、圧電アクチュエータ6の圧電結晶は伸張するので、伝達ピストン10は伝達ピストン延長部14と共に、燃焼室43に向かって作用する閉鎖運動を行う。これによって、第1の伝達室13内並びに第2の伝達室17内の燃料容積は圧縮され、通路6若しくは溢流管路18を介して制御室19若しくは20が圧力負荷される。制御室19若しくは20を制限する、液圧式に作用する面、つまり内側のニードル部23の上側の端面と、外側のニードル部22の制御室側の端面24と、外側のニードル部22の圧力段25,26の液圧式に作用する面と、内側のニードル部23の燃焼室側の端部における圧力段28の開放方向に作用する液圧式の面π(d −d )/4とが上昇するので、複数部分より構成された噴射弁部材21の2つのニードル部22,23は閉鎖方向に移動せしめられる。
燃料インジェクタの断面図である。
符号の説明
1 燃料インジェクタ
2 インジェクタ本体
3 ノズル本体
4 突き合わせ接合部
5 燃料入口
6 圧電アクチュエータ
7 高圧管路
8 ノズル室
9 液圧式の伝達装置
10 伝達ピストン
11 第1の端面
12 第2の端面
13 第1の伝達室
14 伝達ピストン延長部
15 伝達ピストン延長部の端面側
16 通路
17 第2の伝達室
18 溢流管路
19 第1の制御室
20 第2の制御室
21 複数の部分より成る噴射弁部材
22 外側のニードル部
23 内側のニードル部
24 外側のニードル部22の制御室側の端面
25 外側のニードル部22の第1の圧力段
26 外側のニードル部22の第2の圧力段
27 内側のニードル部23の環状面
28 内側のニードル部23の圧力段
29 内側に位置する圧力室
30 圧力室入口
31 外側のニードル部の座部
32 第1の座部直径
33 内側のニードル部の座部
34 第2の座部直径
35 第1の噴射開口
36 第2の噴射開口
37 外側のニードル部22のガイド長さ
38 内側のニードル部23のガイド長さ
39 内側のニードル部23の第1の直径
41 環状ギャプ
42 環状ギャップ
43 燃焼室

Claims (10)

  1. 内燃機関の燃焼室(43)内に燃料を噴射するための蓄圧噴射式の燃料インジェクタ(1)であって、インジェクタ本体(2)とノズル本体(3)とを有していて、該ノズル本体(3)内に、複数の部分より構成された噴射弁部材(21)が受容されており、圧電アクチュエータ(6)が設けられていて、この圧電アクチュエータ(6)の後ろに液圧式の伝達装置(9)が接続されており、複数の部分より構成された噴射弁部材(21)に、この噴射弁部材(21)を操作するための制御室(19,20)が対応配置されている形式のものにおいて、
    圧電アクチュエータ(6)によって操作される液圧式の伝達装置(9)が複数の伝達室(13,17)を有しており、これらの伝達室(13,17)がそれぞれ噴射弁部材(21)のニードル部(22,23)操作る複数の制御室(19,20)に直接的に流体接続されていることを特徴とする、複数の部分より成る、直接噴射式の噴射弁部材を備えた燃料インジェクタ。
  2. 第1の伝達室(13)が通路(16)を介して、外側のニードル部(22)のための第2の制御室(20)に接続されていて、第2の伝達室(17)が内側のニードル部(23)のための第1の制御室(19)に接続されている、請求項1記載の燃料インジェクタ。
  3. 複数の部分より構成された噴射弁部材の互いに入れ子式にガイドされたニードル部(22,23)間に圧力室(29)が形成されており、該圧力室(29)が、複数の部分より構成された噴射弁部材(21)によって包囲されたノズル室(8)から充填可能である、請求項1記載の燃料インジェクタ。
  4. 複数の部分より構成された噴射弁部材(21)の外側のニードル部(22)に、開放方向に作用する第1及び第2の圧力段(25,26)が形成されている、請求項1記載の燃料インジェクタ。
  5. 第2の圧力段(26)が圧力室(29)内に形成されている、請求項4記載の燃料インジェクタ。
  6. 内側のニードル部(23)の燃焼室側の端部に圧力段(28)が形成されていて、該圧力段の、内側のニードル部(23)の開放方向に作用する液圧面が、外側のニードル部(23)の第1及び第2の圧力段(25,26)の液圧式に作用する面よりも小さい、請求項1記載の燃料インジェクタ。
  7. 外側のニードル部(22)の、圧力段(25,26)の開放方向に液圧式に作用する面が、内側のニードル部(23)の燃焼室側の端部における液圧式に作用する面(28)π(d −d )/4よりも大きい、請求項1記載の燃料インジェクタ。
  8. 外側のニードル部(22)に第1の座部(31)が形成され、また内側のニードル部(23)に第2の座部(33)が形成されており、この第1の座部(31)と第2の座部(33)とが、ノズル本体(3)の壁部と協働する、請求項1記載の燃料インジェクタ。
  9. 圧電アクチュエータ(6)が燃料入口(5)内に組み込まれている、請求項1記載の燃料インジェクタ。
  10. 燃焼室(43)に向かって、第1の座部(31)によって開閉可能な第1の噴射開口(35)と、第2の座部(33)によって開閉可能な第2の噴射開口(36)とが、ノズル本体(3)に形成されている、請求項1記載の燃料インジェクタ。
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