JP4272699B1 - 作業用の台 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高所作業用の足場台は左右のフォーク差込部2に差し込まれたフォークの抜止め状態を形成する抜止め機構4を備える。抜止め機構4はフォーク差込部2に差し込まれたフォークによる上げ下ろしの開始と終了とを検出するための検出機構5と、フォーク差込部2の入口の手前位置に出退可能に設けられフォーク差込部2に差し込まれたフォークの背面側へ突き出ることによりフォークの抜止め状態を形成する抜止め部材6と、検出機構5により上げ下ろしの開始が検出されたとき、抜止め部材6によるフォークの抜止め状態を形成し、検出機構5により上げ下ろしの終了が検出されたとき、抜止め部材6によるフォークの抜止め状態を解除する駆動機構7を備える。
【選択図】図3
Description
各フォーク差込部の内部空間の下部寄りに左右の各フォークが差し込まれると、検出ローラはフォークによってバネのバネ力に抗して押し下げられる。この状態のとき、抜止め部材の駆動機構は、抜止め部材をフォークの背面側より退出させてフォークの抜止め状態を解除するので、各フォークは全長がフォーク差込部に差し込まれる。
次に、台の上げ下ろしが開始されて各フォークがフォーク差込部の内部空間を上方へ変位したとき、検出ローラはフォークによる押し下げ力から解放されてバネのバネ力により押し上げられ、フォーク差込部の内部空間へ突出した状態で定位する。この状態のとき、抜止め部材の駆動機構は、抜止め部材をフォークの背面側へ突き出させてフォークの抜止め状態を形成するので、台が地上より持ち上げられている間、各フォークがフォーク差込部より抜き出ることはない。
次に、フォークを下降させ、台が地上に下ろされて各フォークがフォーク差込部の内部空間を下方へ変位したとき、検出ローラはフォークによってバネのバネ力に抗して押し下げられた状態となる。この状態のとき、抜止め部材の駆動機構は、抜止め部材をフォークの背面側より退出させてフォークの抜止め状態を解除するので、各フォークはフォーク差込部より抜き取ることが可能となる。
次に、フォークリフトを後退させると、左右のフォークはフォーク差込部より抜き取られる。
また、フォーク差込部は、フォークの抜き差しを容易となし、フォークの抜き差し位置がずれることを考慮して、内部空間がフォークの断面形状より十分に大きな断面形状となるように形成するのが望ましい。例えば、内部空間の横幅はフォークの幅の1.5倍程度に設定し、縦幅はフォークの厚みの1.5〜2倍程度に設定するとよい。
検出ローラがバネのバネ力により押し上げられると、揺動アームが他方へ揺動し、揺動アームの他端部に設けられた駆動ローラは、その揺動に伴って前記と反対の所定方向へ移動することにより抜止め部材がフォークの背面側へ突き出し、抜止め部材によるフォークの抜止め状態が形成される。
なお、足場台1の上部の構成は、図8に従来例として示したものと同様であり、ここでは図示を省略している。
図1に示す足場台1は、縦長で直方形状のフレーム12により骨組が形成されている。フレーム12は、複数本の縦枠材12aを四方を囲むように周設しかつ上下端に横枠材12bを矩形状に配して形成されている。高さ中央部の内側には図示しない床板部が水平に設けられている。床板部は作業者が載って作業するのに十分な広さを有し、フレーム12の上部位置に設けられた柵(図示せず)によって周囲が囲まれている。柵の前面側には床板部に対して作業者が出入りする出入口が設けられる。フレーム12には出入口と底枠部17との間に梯子15が取り付けられている。底枠部17は、フレーム12の下端に矩形状に配された複数の横枠材12bとその内側に縦横に配された複数の横枠材17a,17bとで形成されており、底枠材17の四隅には自在車輪16が取り付けられている。
フォークリフトの各フォーク30は、フォークリフトの昇降機構に支持される厚めの帯板状の垂直板部32の下端に薄い帯板状の水平板部31が一体に屈曲形成されたものである。
なお、各抜止め部材6はフォーク差込部2の上方に位置するので、たとえ抜止め片60がフォーク30の進入経路上に突き出ていても、フォーク30の水平板部31がフォーク差込部2へ進入することの障害にはならず、さらに、水平板部31が進入する間に抜止め片60が突き出た状態から退出した状態へ移行すれば、垂直板部32の通過も妨げられることはない。
バネ51は左右の抜止め部材6,6の基端部間に張設されており、一方または両方の検出ローラ50が押し下げられたとき、バネ51が伸びてその引張力が復元力として検出ローラ50に作用する。検出ローラ50が前記の押し下げ力から解放されると、検出ローラ50はバネ51の復元力を受けて押し上げられ、バネ51の伸び量がゼロになったとき、フォーク差込部2の内部空間25へ所定の量xだけ突出した状態で定位する。
図4は、検出ローラ50がフォーク差込部2の内部空間25へ所定の量xだけ突出した状態で定位しているときの駆動機構7の状態を、また、図5は、検出ローラ50がフォーク30によって押し下げられたときの駆動機構7の状態を、それぞれ示している。
揺動軸部71aの前端側にフォーク差込部2の方向へ延びる水平軸部71b、後端側に上方へ延びる垂直軸部71cがそれぞれ一体形成されている。水平軸部71bおよび垂直軸部71cは揺動軸部71aと直角をなし、水平軸部71bの先端に検出ローラ50が縦向きに回動自由に支持され、垂直軸部71cの上端に駆動ローラ72が横向きに回動自由に支持されている。検出ローラ50が上下方向へ往復動すると、揺動アーム71が揺動して駆動ローラ72が前後方向へ往復動する。
フォーク30によって検出ローラ50が押し下げられたとき、揺動アーム71が揺動し、その揺動に伴って駆動ローラ72が前方向(抜止め部材6の支え軸61に近づく方向)へ移動するので、ガイド板74が押されて抜止め部材6がB方向へ回動して図5に示す状態となる。検出ローラ50がフォーク30による押し下げ力から解放されたとき、揺動アーム71が反対方向へ揺動し、その揺動に伴って駆動ローラ72が後方向(抜止め部材6の支え軸61から離れる方向)へ移動するので、ガイド板74は駆動ローラ72による押圧力から解放されつつバネ51の復元力を受け、抜止め部材6がA方向へ回動して図4に示す状態となる。
足場台1のフォーク差込部2にフォークリフトのフォークが差し込まれる前は、検出ローラ50はバネ51のバネ力により押し上げられ、フォーク差込部2の内部空間25へ突出した状態で定位している(図6(1))。この状態のとき、抜止め部材6の抜止め片60は突き出た状態にあるが(図7(1))、フォーク30の水平板部31はその下方を進行するので、進行することの障害にはならない。
2 フォーク差込部
3 フォークリフト
4 抜止め機構
5 検出機構
6 抜止め部材
7 駆動機構
11 床板部
12 フレーム
30 フォーク
50 検出ローラ
51 バネ
60 抜止め片
71 揺動アーム
72 駆動ローラ
Claims (4)
- フォークリフトの左右のフォークがそれぞれのフォーク差込部に差し込まれて上げ下ろしされる作業用の台であって、各フォーク差込部に差し込まれたフォークの抜止め状態を形成する抜止め機構を備え、前記抜止め機構は、各フォーク差込部の下部位置に上下方向へ往復動可能にそれぞれ支持された検出ローラと、検出ローラを外周面がフォーク差込部の内部空間へ突出するように上方へ付勢するバネと、各フォーク差込部の入口の手前位置に出退可能に設けられフォーク差込部に差し込まれたフォークの背面側へ突き出ることによりフォークの抜止め状態を形成する抜止め部材と、検出ローラがフォーク差込部の内部空間へ突出した状態にあるとき、抜止め部材によるフォークの抜止め状態を形成し、検出ローラがフォークにより押し下げられた状態にあるとき、抜止め部材によるフォークの抜止め状態を解除する抜止め部材の駆動機構とを備えて成る作業用の台。
- 前記抜止め部材は、先端部に鉤状の抜止め片を有する板状体であり、水平面内を往復回動するように長さ中央部が各フォーク差込部の側方にそれぞれ支持されており、抜止め部材が一方へ回動したときフォーク差込部に差し込まれたフォークの背面側へ抜止め片が突き出てフォークの抜止め状態を形成し、他方へ回動したときフォーク差込部に差し込まれたフォークの背面側より抜止め片が退出してフォークの抜止め状態が解除されるようになっている請求項1に記載された作業用の台。
- 前記抜止め部材の駆動機構は、検出ローラが上下方向へ往復動するよう一端部に検出ローラを揺動可能に支持する揺動アームと、揺動アームの他端部に設けられ揺動アームの揺動に伴って往復動して抜止め部材を出退動作させる駆動ローラとを備えている請求項1に記載された作業用の台。
- 請求項1〜3のいずれかに記載された作業用の台であって、人が載ることが可能な水平な床板部と、上部位置に床板部の周囲を取り囲む柵を有するフレームとをさらに備え、フレームの下部位置にフォーク差込部と抜止め機構とが設けられて成る作業用の台。
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2008
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