JP4270856B2 - 車両用主電動機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の台車内に据え付けられている主電動機内に有するファンにより外気を取り入れ、外気中の塵埃を分離し、外気の一部と共に機外へ排出し、残りの外気を冷却風として回転子並びに固定子などに通気する主電動機に係わり、特に排気側軸受部の冷却性向上と塵埃排出方式を特徴とする車両用主電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両用主電動機は、環境条件の悪い車両台車部に設置されており、環境条件を問わず電車の走行中、外気を取入れて回転子や固定子を冷却している。
この状態は図2に示される。(例えば、出願特許文献1参照。)。
図2はその従来の一例を示す説明図であり、1は主電動機軸、2は主電動機軸1に嵌合されたファン、3は主電動機軸1の排気側に嵌合された補助ファン、4はフレーム、5は外気取入れ口、6は排気口、7は回転子、8は固定子、9、10は軸受、11は塵埃分離室、12は塵埃排出口である。
図2において、電車の運転駆動中、主電動機は常に駆動している。これがために、主電動機内部の機器の温度が上昇するため、常にファン2によって塵埃分離室11を介して外気取入れ口5から外気を吸込んで回転子7や固定子8を冷却している。
図4の別の一実施例を示す説明図(特許文献2の第1図)においては、車両の台車に据え付けられている主電動機内に有する吸い込みファンによりサイクロン式エアクリーナ装置を介して全冷却風を外気より取り入れ、回転子並びに固定子などに通気した後、排気口から放出する車両用主電動機である。フレーム外枠に取り付けられたサイクロン式エアクリーナ装置は、外気を取り入れる円筒体と、この円筒体から集塵した粉塵や水滴を排出する分離ダスト排出経路と、円筒体内で粉塵や水滴を取り除いた外気を前記主電動機内に取り入れる浄化外気排出経路とから構成されたものである。(特許文献2参照。)。
【0003】
【出願特許文献1】
特願2001-277626号 第1図
【特許文献2】
特開2002-272061号公報 第1図
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような手段では次のような課題があった。
排気側軸受部は主電動機内部の温度上昇による廃熱にさらされ、高温になり易く、これがために軸受の不具合に至る場合がある。
これを解消するためには、排気側に補助ファンを設け且つ、適当な仕切りを設けている。しかし、排気側軸受部を冷却することはできるが、車両の台車内における主電動機取り付け用スペースが限られているため、能力の高い、大形のファンを設けることが出来ない場合が多かった。
また、本出願人はすでに出願特許文献1にて出願しているが、出願特許文献1の図1(本願の図2)に示すように、主電動機のフレーム外枠にバイパスダクトを設けて冷却風の一部は塵埃と共に冷却に寄与しないまま機外へ排出され、塵埃を含んだ冷却風をバイパスダクトを経て回転機内部に通気して排気側軸受部を冷却する方式があった。この場合はバイパスダクト内で塵埃は除去されておらず、排気側軸受部へ塵埃も移送されていたので、コイルの絶縁劣化を来たしたり、主電動機の故障を誘発するなど種々の課題があった。
また本出願人による別の出願にかかる特許文献2における図1(本願の図4)に示すように主電動機のフレーム外枠にサイクロン式エアクリーナ装置を取り付け、主電動機ファンより外気を取り入れ、外気中の塵埃、水滴を分離した後に主電動機内に送り込む方式があった。これは吸い込み式車両用主電動機に適用した例である。この場合、冷却風の全量を扱う為にサイクロン式エアクリーナ装置が図示の如く構造が大きくなり、主電動機のような狭い台車間に取り付けの際、配置、スペースの点で課題となっていた。
【0005】
本発明は、上述した点に鑑みて工夫創案されたもので、その目的とするところは、これらの課題を解消し、冷却風量の低下を来たさず、また、バイパスダクト内に内蔵させたコンパクトなサイクロン式エアクリーナ装置を設けて塵埃分離能力を向上させながら、主電動機内部の機器の温度を全域にわたり適正に保ち、軸受劣化を助長することがないよう、また,オーバーホールの期間を短縮させない、常に良好な条件で運転ができる車両用主電動機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
つまり、その目的を達成するための手段は、車両の台車内に据え付けられている主電動機内に有するファンにより外気を取り入れ、外気中の塵埃を分離し、外気の一部と共に機外へ排出し、残りの外気を冷却風として回転子並びに固定子などに通気する主電動機において、前記外気の一部と共に機外へ排出し、残りの外気を冷却風として回転子並びに固定子などに通気するバイパスダクトを外気取り入れ口側のファンの排出側から他方の補助ファン側の主電動機のフレーム部分間に設けて、塵埃を含んだ冷却風がダクトを通過する際に、塵埃はサイクロン式エアクリーナ装置をダクト内に配置することで塵埃を遠心力で分離し、一部の冷却風と共に機外へ排出して、残りのきれいな冷却風は主電動機のフレーム部分に設けられた軸受部入気口から補助ファンの中心部分に噴射され、補助ファンを冷却した後、補助ファンの外周から主電動機のフレーム部分に設けられた排出口を経て機外へ放出されるような手段をとる。
【0007】
サイクロン式エアクリーナ装置を内蔵したバイパスダクトでは、冷却風を入気側から排気側へ渦流スクリュー18により渦流を起こして、冷却風中の塵埃を分離、排出能力を高め、かつ通風を良くするために設ける。さらにその冷却風の流れを補助するための補助ファンを設ける。バイパスダクトは主電動機の運転により高温になったフレームからの影響による冷却風の温度上昇を防止するため、フレームとバイパスダクトとの間隔を適当に設けて配置する。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施例を示す説明図で、12は塵埃排出口、13は軸受部入気口、14は排出口、15はバイパスダクト、16はバイパス入気口、17はサイクロン式エアクリーナ装置である。
なお、図2、図3と同符号のものは、同じ構成、機能を有する部分である。尚、各図は上下が逆に描かれており、図の上部はモータの下部を示す。
図3はサイクロン式エアクリーナ装置の作用図である。
図1の本発明の実施例を示す説明図は押し込みファン式の主電動機への適用であって、主電動機軸1に嵌合されたファン2により外気取り入れ口5より外気を取り込み、ファン2の回転による遠心力によって、外気と共に取り入れられた塵埃を、外気の一部と共にバイパス入気口16を通って機外へ排出し、残りの外気を冷却風として回転子並びに固定子などに通気するバイパスダクト15を設けている。バイパス入気口16からの粉塵を含んだ一部の冷却風を通風させるのみでよいのでクリーナ装置17は小型でよくコンパクトにすることができた。外気取り入れ口5側のファン2の排出側から他方の補助ファン3側の主電動機のフレーム4部分間にフレーム外側に配置し、ダクト内には渦流を発生させる渦流スクリュー18を有するコンパクトなクリーナ装置17を内蔵した構造としている。
サイクロン式エアクリーナ装置17の構造は塵埃を含んだ外気を通気する円筒体19とこの円筒体19から集塵した塵埃を排出する塵埃排出口12と、円筒体19内で塵埃を取り除いた外気を排気側軸受近傍に取り入れる浄化外気排出口20とから構成されている。
【0009】
図3はサイクロン式エアクリーナ装置の作用を示した図である。円筒体19には、外気と共に通過した塵埃、水滴を遠心力によって分離するための渦流を発生させる渦流スクリュー18が外気の入口側に設けられ、この渦流スクリュー18の先端側には所定の間隔X(図1参照)を持たせて浄化外気排出口20の一方が対向するが如く備えられ、他方は冷却風としてバイパスダクト15へ引き続き接続され、排気側軸受近傍を冷却する。
【0010】
このような構成により,外気取り入れ口5から取り入れた外気の一部はサイクロン式エアクリーナ装置17を内蔵したバイパスダクトを通過して、塵埃排出口12から塵埃は一部の外気と共に外界へ放出され、他の外気は主電動機のフレーム4部分に設けられた軸受部入気口13から補助ファン3の中心部分に噴射され、補助ファン3を冷却した後、補助ファン3の外周から主電動機のフレーム4部分に設けられた排出口14を経て外界へ放出されるので、集塵分離、排出がより効果的に出来かつ、冷却性能の向上とメインテナンスフリー化が図れる。
【0011】
すなわち、図1において、車両の台車に据え付けられている主電動機内に有するファン2により外気を取入れ、ファンの回転による冷却風と塵埃との遠心力の差により、塵埃分離室11において冷却風と塵埃とを分離させ、冷却風は回転子7並びに固定子8などに通気した後、排気口6より排出される。一方、塵埃は冷却風の一部と共にバイパス入気口16より入り主電動機内より機外へ一旦排出され、サイクロン式エアクリーナ装置17を内蔵したバイパスダクト15を通り、スクリュー18を通過する際に発生する渦流による遠心力の差により、塵埃排出口12より外界へ排出され、残りの外気は軸受部入気口13より再び機内へ入り、補助ファン3の力を借り、排出口14より外界へ排出される。
【0012】
このことによって、分離した塵埃や水滴は、自動的に塵埃排出口12より外界へ排出されるため、エアフィルタなどの定期的な清掃を必要としないと共に、排気側軸受部の温度上昇を抑えることで、主電動機を常に良好な条件で運転することができる。
以上のように、車両用主電動機にあって冷却風と塵埃との分離を特に考慮したものである。
サイクロン式エアクリーナ装置17は渦流を発生させて塵埃を分離、排出し分離能力を向上させるために、図1ではダクト中間部に配置しているが、ダクト内で塵埃排出口12から塵埃が吐き出し易い位置に適宜配置することは云うまでもない。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、外気取入れ口から冷却風とともに入る多くの塵埃や水滴を効率よく分離し、また絶縁劣化を来たさず、常に自動的に外界に排出することが可能となる。また、ダクト内に渦流を発生させるサイクロン式エアクリーナ装置により塵埃分離効率を向上させることができる。サイクロン式は通風により渦流が発生して、塵埃を外周方向に遠心分離して、塵埃排出口へ導けるので定期的な清掃はほとんど必要とせず,主電動機を常に良好な条件で運転することができ,実用上極めて有用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】従来の一実施例を示す説明図である。
【図3】サイクロン式エアクリーナ装置の作用図である。
【図4】従来の別の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 主電動機軸
2 ファン
3 補助ファン
4 フレーム
5 外気取入れ
6 排気口
7 回転子
8 固定子
9,10 軸受
11 塵埃分離室
12 塵埃排出口
13 軸受部入気口
14 排出口
15 バイパスダクト
16 バイパス入気口
17 サイクロン式エアクリーナ装置
18 渦流スクリュー
19 円筒体
20 浄化外気排出口

Claims (1)

  1. 外気取入口(5)が設けられた側ではない、他方側に、補助ファン(3)を設け、
    該外気取入口(5)側のファン(2)の排出側から他方の該補助ファン(3)側までの主電動機のフレーム(4)部分間にサイクロン式エアクリーナ装置(17)を内蔵したバイパスダクト(15)を有し、
    該主電動機内のファン(2、3)により外気を冷却風として回転子(7)並びに固定子(8)などに通気する車両用主電動機において、
    前記補助ファン(3)によって仕切られた空間に該冷却風を導入し、該空間内に設置された排気側軸受部(10)を冷却することを特徴とする車両用主電動機。
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