JP4270491B2 - リミットスイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば組立て工場においてワークやパレットの有無検出に使用するリミットスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から例えば組立て工場においてライン上のワークやパレットの有無を検出するのにリミットスイッチが多く用いられている。かかるリミットスイッチには、いわゆる直動タイプのリミットスイッチがあり、当該リミットスイッチはハウジングと、ハウジング内に収容された内蔵スイッチと、内蔵スイッチのスイッチ動作方向と同一方向に移動可能で端部に被検出対象物と接触可能なローラを有したスイッチ動作プランジャとを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、このリミットスイッチの構造とは異なり、操作プランジャの動作方向と内蔵スイッチのスイッチ動作方向とを異ならせることでリミットスイッチ自体の取り付けレイアウト上の自由度を高めたタイプのリミットスイッチも存在する。
【0004】
このリミットスイッチの構造は、ハウジングと、ハウジング内に収容された内蔵スイッチと、ハウジング内において内蔵スイッチ動作方向に移動可能に収容された内蔵スイッチをオン・オフするスイッチ動作プランジャと、ハウジング内においてスイッチ動作プランジャの移動方向と直交する方向に支持され、被検出物体の有無に応じて動作する操作プランジャとを備えている。
【0005】
そして、操作プランジャの端部が被検出対象物で押された場合、当該操作プランジャがハウジング内部方向に移動し、操作プランジャの端部がスイッチ動作プランジャの端部を操作プランジャの移動方向と直交する方向に押し込み、これに応じてスイッチ動作プランジャが内蔵スイッチのオン・オフを切り替えるようになっている。
【0006】
なお、かかる操作プランジャとスイッチ動作プランジャの相互位置関係及び作用のしかたを詳細に図示すると以下の通りとなる。
【0007】
具体的には、図5(a)に示すように、スイッチ動作プランジャ50はステンレス製からなり大径円柱部51とこの大径円柱部51の一端に同心に備わった中径円柱部52及び大径円柱部51の他端に同心に備わった小径円柱部53を備えている。そして、中径円柱部52の端面(図中上面)には変移変換部54が例えばかしめによって固定されている。変移変換部54は、ステンレスからなる板材の両端を端面視で角型C字状に折曲し、対向する板材54a,54bの一側端部にステンレス製のローラ55を回動自在に備えて構成されている。なお、ローラ55は図5(b)に示す操作プランジャ70が当たり易いように一部が側面視で対向する板材54a,54bより突出するように変移変換部54に取り付けられている。一方、スイッチ動作プランジャの小径円柱部下端面53aには内蔵スイッチ動作用のネジ56がその突出量を調整可能な状態で螺合されている。
【0008】
以上の構造を有するスイッチ動作プランジャ50は図5(b)に示すようにアルミニウム合金からなるハウジング本体61に焼結金属からなる含油軸受け65を介して一方向(図中垂直方向)に移動可能なように支持されている。また、ハウジング本体61にはハウジングヘッド62が取り付けられ、ハウジングヘッド62にはここでは特に図示しない公知の支持構造で操作プランジャ70が備わっている。そして、操作プランジャ70は図示しない端部が被検出対象物によって押されることでスイッチ動作プランジャ50の移動軸線方向と垂直方向(図5(b)中X方向)に移動可能になっている。
【0009】
以上の構成を有することでスイッチ動作プランジャ50が被検出対象物に押されて図中X方向に移動すると操作プランジャ70の端部に形成されたテーパ付き大径部70aがスイッチ動作プランジャのローラ55と接触し、ローラ55を図中下方に押し込むことでスイッチ動作プランジャ50自体を図中Y方向に移動させ、ネジ56を介して図示しない内蔵スイッチの押しボタンを押し込み、内蔵スイッチオン・オフの切り替えを行う。
【0010】
【特許文献1】
実開昭59−170335号公報(第1頁、第4図)
【発明が解決しようとする課題】
上述したように変移変換部54はスイッチ動作プランジャ50に固定されている。従って、操作プランジャ70がワーク等の被検出対象物に押されて一方向(図5(b)中X方向)に移動し、操作プランジャ70の端部テーパ部70bが変移変換部54のローラ55に押し付けられたとき、スイッチ動作プランジャ50自体にその軸線に対して曲げモーメントが作用する。その結果、図5(b)に示す反力F1と反力F2が含油軸受け65からスイッチ動作プランジャ50に作用した状態でスイッチ動作プランジャ50が一方向(図中Y方向)に移動する。このような状態でスイッチ動作プランジャ50が何百万回と往復移動するとスイッチ動作プランジャ50の、含油軸受け65からの反力F1及び反力F2が作用する領域において含油軸受け65とスイッチ動作プランジャ50との間に局所的な摩耗が生じ、リミットスイッチの耐用年数に悪影響を及ぼしていた。
【0011】
本発明の目的は、軸受けの局所的な摩耗を軽減して寿命の長いリミットスイッチを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のリミットスイッチは、ハウジングと、ハウジング内に収容された内蔵スイッチと、ハウジング内において特定方向にのみ移動可能に収容され、前記内蔵スイッチをオン・オフするスイッチ動作プランジャと、前記ハウジング内において前記スイッチ動作プランジャの移動方向と直交する方向に支持され、被検出物体の有無に応じて前記直交する方向に移動可能な操作プランジャと、前記操作プランジャの動きを前記スイッチ動作プランジャに伝達するプランジャ動作伝達部材とを備えたリミットスイッチにおいて、前記ハウジング内部には前記スイッチ動作プランジャの移動方向と平行かつ前記操作プランジャの端面と対向し当該操作プランジャの移動方向と垂直な平面部が形成され、前記プランジャ動作伝達部材はスイッチ動作プランジャと別体に形成され、かつ前記平面部に対して摺動可能となっており、細長板材を長手方向の2箇所で折曲して形成され、中央平坦部は前記スイッチ動作プランジャ端面との当接面をなし、一方の垂直起立部は前記平面部との摺動面をなし、他方の湾曲起立部は前記操作プランジャ端部の端部に当接することを特徴としている。
【0013】
プランジャ動作伝達部材は一部に摺動面を備え、当該摺動面がハウジング内部においてスイッチ動作プランジャの移動方向と平行かつ操作プランジャの移動方向と垂直な平面部に当接すると共に、当該平面部に対して摺動可能となっている。
【0014】
従って、操作プランジャが被検出対象物に押されて移動した場合、この操作プランジャの端部がプランジャ動作伝達部材の湾曲起立部を介して当該プランジャ動作伝達部材に作用させる押圧力のうち操作プランジャの軸線方向における分力がこの摺動面を介してハウジング内の平面部に直接作用するようになる。そのため、スイッチ動作プランジャには操作プランジャがプランジャ動作伝達部材に作用させる押圧力のうち操作プランジャの軸線方向と垂直方向の分力(スイッチ動作プランジャの軸線方向の分力)のみが作用する。その結果、スイッチ動作プランジャを軸受けに押し付ける曲げモーメントを発生させることなく、リミットスイッチを長期間に亘って使用することができる。
【0015】
また、プランジャ動作伝達部材はスイッチ動作プランジャと別体に形成され、かつスイッチ動作プランジャの端面に対して摺動可能となっている
【0016】
これによって、プランジャ動作伝達部材がスイッチ動作プランジャに固定されていないので、操作プランジャから受ける押圧力のうち、操作プランジャの軸線方向の分力をプランジャ動作伝達部材の摺動面を介してハウジング内部の平面部に均一に作用させる。これによって、この分力がスイッチ動作プランジャに対して曲げモーメントとして作用するのを防止し、含油軸受けの不均一な摩耗を確実に防止する。
【0017】
また、好ましくは、上述のリミットスイッチにおいて、ハウジングがハウジング本体と当該ハウジング本体に着脱可能に取り付けられたハウジングヘッドとを有し、ハウジング内部の平面部はハウジングヘッド内に形成され、操作プランジャはハウジングヘッドに支持されかつハウジングヘッドと操作プランジャとの間には操作プランジャを一方向に付勢する弾性体が介装され、プランジャ動作伝達部材は弾性体に遊動可能に係合しているようにすると良い。
【0018】
上述のリミットスイッチの作用に加えて、ハウジングヘッドをハウジング本体から外したときにプランジャ動作伝達部材がハウジングヘッドの弾性体から離脱することがなく、プランジャ動作伝達部材の紛失を確実に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかるリミットスイッチについて図面に基いて説明する。
【0020】
本発明の一実施形態にかかるリミットスイッチ1は、図1の断面図に示すようにハウジング10と、ハウジング10内に収容された内蔵スイッチ90と、ハウジング10内において特定方向(図中水平方向)にのみ移動可能に収容され、内蔵スイッチ90をオン・オフするスイッチ動作プランジャ20と、ハウジング10内においてスイッチ動作プランジャ20の移動方向と直交する方向に支持され、被検出物体(図示せず)の有無に応じて移動する操作プランジャ30とを備えている。また、操作プランジャ30とスイッチ動作プランジャ20との間にはこれらと別体に形成されたプランジャ動作伝達部材40が備わっている。
【0021】
ハウジング10はアルミニウム合金からなり、図1中上面に開口部11aが備わり一側端面にスイッチ動作プランジャ20の挿通孔11bが形成されたハウジング本体11と、ハウジング本体11の開口部11aにネジ91を介して被着されるアルミニウム合金製のカバー12と、ハウジング本体11の端面に取り付けられプランジャ動作伝達部材40と操作プランジャ30を収容するアルミニウム合金製のハウジングヘッド13とを備えている。
【0022】
ハウジング本体11内底面にはマイクロスイッチ(図示せず)を内部に収容し上部に電線接続用端子90aを備えた内蔵スイッチ90が取り付けられている。また、内蔵スイッチ90にはその端面から図示しないマイクロスイッチの押しボタンが突出している。なお、ハウジング本体11の開口部は電線接続用端子90aに電線を接続しやすくするために形成されたものである。
【0023】
一方、ハウジング本体11内のスイッチ動作プランジャ挿通孔11bには焼結金属からなる円筒状の含油軸受け25が圧入され、この含油軸受け25に対して摺動可能にスイッチ動作プランジャ20が挿入されている。
【0024】
スイッチ動作プランジャ20はステンレス製からなり、図2に示すように、大径円柱部21と、大径円柱部21の一端に同心かつ一体に形成された中径円柱部22と、大径円柱部21の他端に同心かつ一体に形成された小径円柱部23を備えている。そして、中径円柱部22の端面22aには従来型リミットスイッチのスイッチ動作プランジャ50と異なり平坦面が形成されている。また、スイッチ動作プランジャ20の小径部下端面23aには内蔵スイッチ動作用のネジ26がその突出量を調整可能な状態で螺合されている。
【0025】
一方、図1に示すハウジングヘッド13は直方体形状を備え、内部にプランジャ動作伝達部材40や操作プランジャ復帰スプリング35等を収容する収容空間13aを有している。また、ハウジングヘッド13にはスイッチ動作プランジャ20の移動方向と直交する方向に操作プランジャ30及びブッシング36を収容する円筒状のボス部13bが形成されている。また、ボス部13bの周囲には雄ネジ13cが形成されている。
【0026】
なお、操作プランジャ30はブッシング36によってハウジングヘッド内において軸線方向に移動可能に支持されている。また、操作プランジャの段部30eはブッシングの端部36eに当接するようになっており、これによって操作プランジャ30のハウジング外部側への移動を制限している。なお、ブッシング36にはO−リングからなるシール部材37が介装されて液密性を保っている。また、操作プランジャ30及びブッシング36は袋ナット38を介してハウジングヘッド13にしっかりと保持されている。
【0027】
また、ハウジングヘッド13の収容空間13aにおける一部内壁(図1中底壁)には、後述するプランジャ動作伝達部材40の摺動面が当接する平面部13dが形成されている(図2(b)参照)。この平面部13dは、スイッチ動作プランジャ20の移動方向と平行で操作プランジャ30の移動方向と垂直となるように形成されている。また、平面部13dの中央にはプランジャ復帰スプリング35のバネ受け座部13eが形成されている。
【0028】
続いて、操作プランジャ30について説明する。操作プランジャ30はステンレスでできており、図1及び図2(b)に示すように円柱形状を有しかつ基端部30aが若干大径に形成されると共に基端部側にプランジャ復帰スプリング35の収容凹部30bが形成されている。また、操作プランジャ30の基端部端面周囲にはテーパ部30cが形成されている。テーパ部30cは、これがプランジャ動作伝達部材40に当接して操作プランジャ30の移動に応じてスイッチ動作プランジャ20をハウジング本体11内部側に押し込むためのものである。一方、操作プランジャ30の先端部30d(図1参照)はハウジングヘッド13から外部に突出しており、当該先端部30dには被検出対象物と接触する図示しないローラが備わっている。
【0029】
また、操作プランジャ30の収容凹部30bとハウジングヘッド13のバネ受け座部13e(図2(b)参照)との間に介装されたプランジャ復帰スプリング35は、操作プランジャ30をハウジングヘッド13外側方向(図1中上方向)に常に付勢するためのものである。なお、プランジャ復帰スプリング35とハウジングヘッド13のバネ受け座部13eとの間にはピン39が介装され、プランジャ復帰スプリング35の安定した動作を確保している。
【0030】
続いて、プランジャ動作伝達部材40について説明する。プランジャ動作伝達部材40は、図2(a)に示すようにステンレス製の細長板材を長手方向の2箇所で折曲して形成されている。そして、中央平坦部41は図2(b)に示すようにスイッチ動作プランジャ端面22aとの当接面をなし、一方の垂直起立部42はハウジングヘッド13内部の平面部13dとの摺動面42dを有し、他方の湾曲起立部43は操作プランジャ端部のテーパ部30cが当接する変移変換部43aをなしている。なお、垂直起立部42には長孔42aが形成され、プランジャ復帰スプリング35が長孔42aを介してプランジャヘッド13のバネ受け座部13eと操作プランジャの収容凹部30bとの間に介装されるようになっている。
【0031】
以上の構成を有することで、操作プランジャ30が被検出対象物に接触してハウジングヘッド13内に移動したとき、操作プランジャ30の押圧力のうち、操作プランジャ軸線方向の分力はプランジャ動作伝達部材40の摺動面42dを介してプランジャヘッド13内の平面部13dに均一に作用する。一方、操作プランジャ30の押圧力のうち、操作プランジャ軸線と垂直方向方向の分力はプランジャ動作伝達部材40の変移変換部43a及び中央平坦部41を介してスイッチ動作プランジャ20の軸線方向に作用する。これによって、プランジャ動作伝達部材40とスイッチ動作プランジャ20とが内蔵スイッチ90側に若干移動し、内蔵スイッチ90のプランジャを押して内蔵スイッチ90のオン・オフ切り替えを行う。
【0032】
なお、プランジャ動作伝達部材40の垂直起立部42には上述の通り長孔42aが形成されているので、プランジャ動作伝達部材40がスイッチ動作プランジャ20の軸線方向に移動する際、プランジャ動作伝達部材40とプランジャ復帰スプリング35が干渉することはない。
【0033】
また、プランジャ動作伝達部材40はスイッチ動作プランジャ20と別体でありスイッチ動作プランジャ20の端面22aにおいて摺動可能であるので、操作プランジャ30による押圧力のうち操作プランジャ軸線方向分力がスイッチ動作プランジャ20に作用することはなく、従来のリミットスイッチのようにかかる軸線方向分力によってスイッチ動作プランジャ20に曲げモーメントが発生することはない。そのため、スイッチ動作プランジャ20と含油軸受け25との間がせることはない。これによって、スイッチ動作プランジャ20が動作不良となるのを防止し、リミットスイッチ1を長期間に亘って使用することができる。
【0034】
また、プランジャ動作伝達部材40はプランジャ復帰スプリング35に長孔42aを介して遊動可能に係合しているので、例えばハウジングヘッド13を外してスイッチ1のメンテナンスを行う際や、被検出物体の検出方向を変更するためにハウジング本体11からハウジングヘッド13を外してハウジング本体11に対する操作プランジャ30の突出方向を変更する際、プランジャ動作伝達部材40が不用意に脱落してこれが紛失してしまうこともない。そのため、本実施形態にかかるリミットスイッチ1はメンテナンス時やリミットスイッチ1の物体検出方向変更時において不都合を生じない。
【0035】
続いて、上述の実施形態の変形例について説明する。尚、上述の実施形態と同様の構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0036】
まず、第1の変形例として図3(a)に示すようなプランジャ動作伝達部材140が考えられる。かかるプランジャ動作伝達部材140はステンレスの板材を2箇所で折曲して対向する側壁部140a,140bを形成し、両側壁部140a,140bの一側に軸141を介してステンレスからなるローラ142を回動自在に支承した構造をとっている。また、側壁部140a,140bに支持されたローラ142はその上部142aが側壁部140a,140bから若干突出しており、操作プランジャの端面テーパ部(図3(a)では図示せず)がローラ142の上部142aに当接するようになっている。なお、プランジャ動作伝達部材140のローラ142と反対側端部140cは図示しないハウジングヘッドの平面部に当接摺動するようになっており、上述の実施形態と同一の作用を及ぼす摺動面を形成している。
【0037】
プランジャ動作伝達部材140をこのように構成することでプランジャ動作伝達部材140に作用する操作プランジャの押圧力の内、操作プランジャ軸線方向の分力はプランジャ動作伝達部材140の摺動面を介してハウジングヘッド内の平面部に作用し、スイッチ動作プランジャ120には直接作用することはない。これによって、従来例のリミットスイッチのようにスイッチ動作プランジャ120にとって好ましくない曲げモーメントを発生させることがなく、長期間の使用によってもスイッチ動作プランジャ120と含油軸受け(図示せず)との間にせりやかじりが生じることなく、リミットスイッチの動作不良を起こすこともない。
【0038】
また、上述の第1の変形例と異なり、第2の変形例として図3(b)に示すようにプランジャ動作伝達部材240がローラを備えるのではなく垂直起立部242と湾曲起立部243とを備えてこの湾曲起立部243に操作プランジャのテーパ面(ここでは図示せず)が突き当たり、操作プランジャによる押圧力のうち操作プランジャ軸線方向の分力をプランジャ動作伝達部材240の摺動面242aを介してハウジングヘッドの平面部(図示せず)に作用させ、操作プランジャ軸線方向と垂直方向の分力を湾曲起立部243の変移変換部243aを介してスイッチ動作プランジャ220に作用させるようにしても良い。
【0039】
この場合もプランジャ動作伝達部材240がスイッチ動作プランジャ220と別体に形成され、スイッチ動作プランジャ220の端面220aをプランジャ動作伝達部材240が摺動できるようになっているので、操作プランジャによる押圧力のうち操作プランジャ軸線方向の分力がスイッチ動作プランジャ220に作用することはなく、操作プランジャの押圧時にスイッチ動作プランジャ220に好ましくない曲げモーメントが発生するのを防止する。その結果、スイッチ動作プランジャ220の長期間の作動を確保することができる。また、本変形例は、図3(a)に示すプランジャ動作伝達部材140に較べてローラを有していないので、部品点数及び組み付け工数を削減してコスト低減に貢献する。
【0040】
また、更に別の第3の変形例として、図4に示すようなプランジャ動作伝達部材340とスイッチ動作プランジャ320の組み合わせが考えられる。かかるスイッチ動作プランジャ320は図3(a)、図3(b)に示したスイッチ動作プランジャ120,220と異なり、中径部側のプランジャ端面322aに軸部325aと円板部325bからなる側面視T字型の係合部325が形成されている。また、プランジャ動作伝達部材340は図3(b)に示すプランジャ動作伝達部材240と同一材料でできており、これと同一の外形形状に加えて垂直起立部342の基端側に幅広の挿入孔343aが形成されると共にこれと連続して中央平坦部341に長孔343bが形成されている。そして、挿入孔343aからスイッチ動作プランジャ320の係合部325を挿入して、中央平坦部341の長孔343bにスイッチ動作プランジャ320の係合部325を係合させるようになっている。これによって、リミットスイッチ組み付け時にプランジャ動作伝達部材340をスイッチ動作プランジャ320に簡単に組み付けられると共に、ハウジングヘッド313を外した際にプランジャ動作伝達部材340が脱落して紛失するのを極力防止する。
【0041】
また、プランジャ動作伝達部材340が孔343を介してスイッチ動作プランジャ320に組み付けられているので、プランジャ動作伝達部材340とスイッチ動作プランジャ320が係合しているにも係わらず、図4(b)に示すよう操作プランジャ330がハウジングヘッド313内に押し込まれたとき、各部品の公差を吸収してプランジャ動作伝達部材340の摺動面全体をハウジングヘッド313内部の平面部に当接することができる。また、長孔343bをガイド孔としてプランジャ動作伝達部材340がスイッチ動作プランジャ320の端面上を摺動可能なので、操作プランジャ330による押圧力のうち操作プランジャの軸線方向分力がスイッチ動作プランジャ320に作用することはなく、操作プランジャ330が押し込まれる際にスイッチ動作プランジャ320にとって好ましくない曲げモーメントが発生するのを防止する。その結果、スイッチ動作プランジャ320の長期間の作動を確保することができ、リミットスイッチの寿命を格段に延ばすことが可能となる。
【0042】
なお、上述の実施形態において記載した材質名は例示的に挙げたものであり、本発明の範囲を逸脱しない材質であればいかなる材質を使用することも可能である。
【0043】
また、リミットスイッチ各部品の部品寸法精度を厳しくして各部品を製造すれば、プランジャ動作伝達部材をスイッチ動作プランジャに一体に取り付けた状態でプランジャ動作伝達部材の摺動面をハウジングヘッド内部の平面部に当接させることも可能であるが、各部品の部品公差や組み付け公差を考慮すると、プランジャ動作伝達部材をスイッチ動作プランジャと別体に構成した方が好ましい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のリミットスイッチは、プランジャ動作伝達部材が一部に摺動面を備え、当該摺動面がハウジング内部においてスイッチ動作プランジャの移動方向と平行かつ操作プランジャの移動方向と垂直な平面部に当接すると共に、当該平面部に対して摺動可能となっている。従って、操作プランジャが被検出対象物に押されて移動した場合、この操作プランジャがプランジャ動作伝達部材に作用する押圧力のうち操作プランジャ軸線方向における分力がこの摺動面を介してハウジング内の平面部に直接作用するようになる。そのため、スイッチ動作プランジャには操作プランジャがプランジャ動作伝達部材に加える押圧力のうち操作プランジャ軸線方向と垂直方向の分力(スイッチ動作プランジャの軸線方向の分力)のみが作用する。その結果、スイッチ動作プランジャを軸受けに押し付ける曲げモーメントを発生させることがなくなり、リミットスイッチを長期間に亘って使用することができる。
【0045】
また、プランジャ動作伝達部材はスイッチ動作プランジャと別体に形成され、かつスイッチ動作プランジャの端面に対して摺動可能となっている
【0046】
プランジャ動作伝達部材がスイッチ動作プランジャに固定されていないので、操作プランジャから受ける押圧力のうち、操作プランジャ軸線方向の分力をプランジャ動作伝達部材の摺動面を介してハウジング内部の平面部に均一に作用させる。これによって、この分力がスイッチ動作プランジャに対して曲げモーメントとして作用するのを防止し、含油軸受けの不均一な摩耗を確実に防止することができる。
【0047】
また、好ましくは、上述のリミットスイッチにおいて、ハウジングがハウジング本体と当該ハウジング本体に着脱可能に取り付けられたハウジングヘッドとを有し、ハウジング内部の平面部はハウジングヘッド内に形成され、操作プランジャはハウジングヘッドに支持されかつハウジングヘッドと操作プランジャとの間には操作プランジャを一方向に付勢する弾性体が介装され、プランジャ動作伝達部材は弾性体に遊動可能に係合しているようにすると良い。
【0048】
ハウジングヘッドをハウジング本体から外したときにプランジャ動作伝達部材がハウジングヘッドの弾性体から離脱することがなく、プランジャ動作伝達部材の紛失を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるリミットスイッチの断面図である。
【図2】図1に示したリミットスイッチのスイッチ動作プランジャとプランジャ動作伝達部材を示す斜視図(図2(a))、及び図1に示したリミットスイッチの操作プランジャ、プランジャ動作伝達部材、及びスイッチ動作プランジャの動作説明を示す断面図(図2(b))である。
【図3】図2(a)に示したプランジャ動作伝達部材の第1の変形例を示す斜視図(図3(a))、及び図2(a)に示したプランジャ動作伝達部材の第2の変形例を示す斜視図(図3(b))である。
【図4】図2(a)に示したプランジャ動作伝達部材及びスイッチ動作プランジャの第3の変形例を示す斜視図(図4(a))、及び図4(a)に示した操作プランジャ、プランジャ動作伝達部材、及びスイッチ動作プランジャの動作説明を示す断面図(図4(b))である。
【図5】変移変換部を一体に有した従来のスイッチ動作プランジャを示す斜視図(図5(a))、及び図5(a)に示した操作プランジャ及びスイッチ動作プランジャの動作説明を示す断面図(図5(b))である。
【符号の説明】
10 ハウジング
11 ハウジング本体
12 カバー
13 ハウジングヘッド
13a 収容空間
13d 平面部
20 スイッチ動作プランジャ
21 大径円柱部
22a 端面
25 含油軸受け
30 操作プランジャ
30b 収容凹部
30c テーパ部
30d 先端部
35 復帰スプリング
36 ブッシング
37 シール部材
40 プランジャ動作伝達部材
41 中央平坦部
42 垂直起立部
42a 長孔
42d 摺動面
43 湾曲起立部
43a 変移変換部
90 内蔵スイッチ
120 スイッチ動作プランジャ
140 プランジャ動作伝達部材
140a,140b 側壁部
140c 端部
142 ローラ
220 スイッチ動作プランジャ
240 プランジャ動作伝達部材
242 垂直起立部
242a 摺動面
243 湾曲起立部
243a 変移変換部
313 ハウジングヘッド
320 スイッチ動作プランジャ
322a プランジャ端面
325 係合部
330 操作プランジャ
340 プランジャ動作伝達部材
341 中央平坦部
342 垂直起立部
343 孔
343a 挿入孔
343b 長孔

Claims (1)

  1. ハウジングと、
    ハウジング内に収容された内蔵スイッチと、
    ハウジング内において特定方向にのみ移動可能に収容され、前記内蔵スイッチをオン・オフするスイッチ動作プランジャと、
    前記ハウジング内において前記スイッチ動作プランジャの移動方向と直交する方向に支持され、被検出物体の有無に応じて前記直交する方向に移動可能な操作プランジャと、
    前記操作プランジャの動きを前記スイッチ動作プランジャに伝達するプランジャ動作伝達部材とを備えたリミットスイッチにおいて、
    前記ハウジング内部には前記スイッチ動作プランジャの移動方向と平行かつ前記操作プランジャの端面と対向し当該操作プランジャの移動方向と垂直な平面部が形成され、
    前記プランジャ動作伝達部材はスイッチ動作プランジャと別体に形成され、かつ前記平面部に対して摺動可能となっており、細長板材を長手方向の2箇所で折曲して形成され、中央平坦部は前記スイッチ動作プランジャ端面との当接面をなし、一方の垂直起立部は前記平面部との摺動面をなし、他方の湾曲起立部は前記操作プランジャ端部の端部に当接することを特徴とするリミットスイッチ。
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