JP4270176B2 - 飛翔機の制御装置 - Google Patents

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    • G05D1/0072Control of position, course or altitude of land, water, air, or space vehicles, e.g. automatic pilot with safety arrangements to counteract a motor failure

Description

本発明は、2基のガスタービンエンジンを搭載する飛翔機の推力及び姿勢制御を行う制御装置に関するものである。
特許文献1においては、2フリータービンエンジンヘリコプターにおいて、エンジン故障が検出されると、故障エンジンの出力に応じて、残りのエンジンのエンジン操作不可限界が増大される技術が提案されている。
一般的に、2基のエンジンで推力を得るヘリコプターなどの飛翔機においては、エンジン故障時の安全性を考慮し、エンジン1基故障した場合でも、他方の1基で飛行を継続することができるようになっており、エンジン出力は、本来1基でも機体の運行に支障のない出力のものが選定される。
したがって、エンジンが故障に至らない状態においては、機体の要求出力を2基のエンジンで供給することになるので必然的にエンジン1基あたりの出力は低出力状態で運転されることになる。
ガスタービンエンジンは低負荷状態で運転すると燃費が極端に悪化するので、機体としては2基のエンジン運転時のエンジン低負荷状態の撚費改善が重要課題である。
これに対し、エンジンの撚費改善策として、エンジン1基故障時などの緊急時にエンジンのOEI(One Engine Inoperative)出力を使用する方法がある。この方法は、エンジン1基故障時に正常なエンジンの回転速度及び夕一ビン入口温度を定格出力点のそれより上昇させ、より大きいエンジン出力を発生させることでエンジン1基での飛行を可能とするものである。
特表平8−502805号公報 特開2004−26034号公報 特開2004−98752号公報 特開2005−125976号公報
本来、OEI出力(緊急時出力)を利用することを前提としたエンジンでは、上述したように、緊急時に定格出力運転状態より回転速度及びタービン入口温度を上昇させて出力向上を計るため、回転速度及び温度が規定値まで上昇しないと、期待する出力が得られない。それゆえ、緊急時にはできる限り早くエンジンを緊急出力運転が可能な状態にすることが重要である。
しかしながら、本来、緊急時にOEI出力を使用することを前提としたシステムでは、エンジン1基故障直後に、正常な他方のエンジンの回転速度はまだ規定値まで上昇していない。そのため、この状態において、機体側の要求出力がエンジン発生出力より大きいとエンジンが過負荷状態となり、OEI出力を発生出来る回転速度まで上昇ができない、あるいは非常に所要時間が長くなるという問題が発生する。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、緊急時に緊急時出力(OEI出力)で推力及び姿勢制御を行う飛翔機に適用される制御装置
において、早期に緊急時出力を発揮させることができる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る飛翔機の制御装置においては、2基のガスタービンエンジンと、各々のエンジンから抽気される圧縮空気が流通する2つの抽気流路と、前記2つの抽気流路を流通してきた圧縮空気を集合させて流通させる集合空気流路と、当該集合空気流路を流通してきた圧縮空気を利用して推力を発生する推力発生手段と、前記集合空気流路を流通してきた圧縮空気を利用して姿勢制御を行う姿勢制御手段と、を備え、2基のエンジンがともに正常な場合には両エンジンの均等出力で機体の推力及び姿勢制御を行い、2基のエンジンの内の1基のエンジンが故障した場合には正常な残り1基のエンジンの出力を緊急時出力まで上昇させて機体の推力及び姿勢制御を行う飛翔機の制御装置であって、1基のエンジンが故障した場合には、正常な残り1基のエンジンが前記緊急時出力を出力できるようになるまで、機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を、2基のエンジンがともに正常な場合に使用するエンジン出力よりも減少させることを特徴とする。
この飛翔機においては、エンジンが故障することを想定し、2基のエンジンを搭載し、2基のエンジンがともに正常な場合には両エンジンの均等出力で機体の推力及び姿勢制御を行い、2基のエンジンの内の1基のエンジンが故障した場合には正常な残り1基のエンジンの出力を緊急時出力まで上昇させて機体の推力及び姿勢制御を行う。
その際、エンジンの制御装置としては、緊急時出力時には、2基のエンジンがともに正常な場合の均等出力時よりも、エンジン回転速度及びタービン入口温度を上昇させることが好適である。
このように、緊急時出力時に、均等出力時よりもエンジン回転速度及びタービン入口温度を上昇させて出力上昇を図る場合には、回転速度及びタービン入口温度が規定値まで上昇しないと、期待する出力が得られない。それゆえ、エンジン1基故障直後に、正常な残りのエンジンの回転速度はすぐには規定値まで上昇していないため、機体側の要求出力がエンジン発生出力より大きいとエンジンが過負荷状態となり、緊急時出力を発生できる回転速度まで上昇ができない、あるいは非常に所要時間が長くなる。
本発明に係る飛翔機の制御装置においては、1基のエンジンが故障した場合には、正常な残り1基のエンジンが緊急時出力を出力できるようになるまで、機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を、2基のエンジンがともに正常な場合に使用するエンジン出力よりも減少させる。これにより、均等出力から緊急時出力に移行するまでの間に、エンジンの負荷を軽くすることができるので、早期にエンジン回転速度を上昇させることができる。その結果、早期に緊急時出力を発揮させることができる。
なお、機体の推力及び姿勢制御に使用できるエンジン出力を減少させると、機体としては、利用できる最大出力が制限されるため、推力及び姿勢制御に影響が出る。しかしながら、エンジン1基故障発生から残った他方のエンジンが緊急時出力を出力開始できるまでの時間は短時間であるので機体への影響はそれほど無く、逆に短時間で緊急時出力を出力開始できる効果の方が大きい。
また、上述した本発明に係る飛翔機の制御装置において、例えば、1基のエンジンが故障した場合に、正常な残り1基のエンジンが前記緊急時出力を出力できるようになるまで、機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を一定量だけ減少させることが好適である。これにより、均等出力から緊急時出力に移行するまでの間に、確実にエンジンの負荷を軽くすることができるので、早期にエンジン回転速度を上昇させることができ、早期に緊急時出力を発揮させることができる。
また、1基のエンジンが故障した場合に、正常な残り1基のエンジンが前記緊急時出力を出力できるようになるまで、正常な残り1基のエンジンの回転速度に応じて機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を減少させることが好適である。
エンジン回転速度が上昇するにつれて、機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を上昇させることができる。それゆえ、均等出力から緊急時出力に移行するまでの間に、エンジン回転速度が上昇するのに応じて、機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力の制限量を減少させることで、エンジン出力の制限量を一定にする場合よりも飛行性能を向上できるとともに、エンジン出力を制限しない場合よりも早期にエンジン回転速度を上昇させることができ、早期に緊急時出力を発揮させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、早期に緊急時出力を発揮させることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この最良の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の最良の形態に係る飛翔機1の外観を示す図である。本図に示すように、当該飛翔機1は、機体前後それぞれに2つずつ推力発生器(推力発生手段)2を、機体前後左右それぞれに1つずつリアクションジェットノズル(以下、単に「ノズル」という。)3を備えており、乗員席4の下方には駆動源5が備えられている。
駆動源5の構成の概略を示したのが図2であり、第1ガスタービンエンジン(#1)と第2ガスタービンエンジン(#2)の2基のガスタービンエンジン(以下、単に「エンジン」という場合もある。)10を備えている。
エンジン10は、コンプレッサ11、燃焼器12、タービン13を備えている。そして、コンプレッサ11に吸入された空気(吸気)はコンプレッサ11にて圧縮され、燃焼器12において、燃料噴射装置(図示省略)により供給される燃料と混合されて燃焼し、その燃焼ガスはコンプレッサ11と回転軸14で直結されたタービン13を駆動させた後に機関外部へ排出される。
また、コンプレッサ11には、抽気流路15が接続されており、コンプレッサ11にて発生した圧縮空気の一部が抽気流路15へ排出されるようになっている。そして、各エンジン10の抽気流路15各々は、集合空気流路17に接続されており、各コンプレッサ11から抽気された圧縮空気は当該集合空気流路17に集合するようになっている。なお、各抽気流路15の途中には逆止弁16が備えられており、圧縮空気がコンプレッサ11から集合空気流路17の方へ流通することを許容し、集合空気流路17からコンプレッサ11の方へ流通することを許容しないようになっている。そして、これにより、2基のエンジンからの圧縮空気が干渉しないようになっている。
集合空気流路17は、4本の推力用空気流路18と接続されている。そして、この4本の推力用空気流路18それぞれには、後述するECUからの指令に基づき駆動され、当該推力用空気流路18内の流路面積を変更可能な空気流量制御弁19が備えられている。ま
た、4本の推力用空気流路18それぞれは、推力発生器2と連結されている。
推力発生器2の構成の概略を示したのが図3であり、推力発生器2は、主にタービン21、減速機22、ファン23とから構成されている。そして、推力用空気流路18から流入した圧縮空気が膨張する際のエネルギーによりタービン21が回転駆動され、減速機22により減速させられてファン23が回転する。そして、ファン23が高速に回転し、機体下方への空気流を生み出すことで、機体に対してほぼ垂直上方に推力を発生する。この推力発生器2が発生する推力によって、飛翔機1は、垂直方向に離陸/着陸することができる。
また、集合空気流路17は、4本の姿勢調整用空気流路31と接続されている。そして、この4本の姿勢調整用空気流路31それぞれには、ECUからの指令に基づき駆動され、当該姿勢調整用空気流路31内の流路面積を変更可能な電磁弁32が備えられている。また、4本の姿勢調整用空気流路31それぞれは、姿勢制御手段としてのノズル3と連結されている。このノズル3は、圧縮空気を大気中に噴出するものであり、当該ノズル3から圧縮空気を大気中に噴出することで得られる空気の反力を利用して、機体の姿勢を所望の位置に変更することが可能となっている。
機体の推力あるいは姿勢制御に必要な圧縮空気は、2基のエンジン間の干渉を防止するために、一旦、逆止弁16を介した後取り出される。そして、それぞれのエンジンからの圧縮空気は、集合空気流路17で集合させられた後、空気流量制御弁19あるいは電磁弁32に導かれる。
ここで、2基のエンジン10を使用しているのは、安全性を考慮したものである。すなわち、2基のエンジン10の内の1基が故障したとしても、残りの1基のエンジン10で機体の要求出力に応え得るようにして安全性を向上させている。
以上述べたように構成された飛翔機1には、各エンジン10に併設されてエンジン10を制御するための第1電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)40と、
空気流量制御弁19および電磁弁32を制御して機体の推力及び姿勢制御を行う第2電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)41が設置されている。これらのE
CU40、41は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAMなどからなる算術論理演算回路である。
第1ECU40には、エンジン10の回転軸14の回転速度を検出する回転角センサ42等の各種センサが電気配線を介して接続され、上記した各種センサの出力信号が第1ECU40に入力されるようになっている。回転角センサ42は、例えば、回転軸14近傍に配置されて所定回転角度毎(例えば60度毎)にパルス信号を発生するものであり、第1ECU40は、一定時間毎に入力されたパルス信号を基に、回転軸14の回転速度、すなわち1分あたりの回転軸14の回転数(以下、「回転数」という場合もある。)Nを算出する。
また、第1ECU40は、回転角センサ42などからの入力信号をもとに、予め設定されたスケジュールに基づいて、燃焼器12に噴射すべき燃料量を演算し、当該演算された燃料量の指令値が燃料供給アクチュエータ(図示省略)に出力され、当該指令値を基に燃料噴射装置が制御されるようになっている。
本実施例に係る飛翔機1においては、2基のエンジン10がともに正常に作動する場合には、両エンジンからの均等出力で機体の要求出力に応えるようにする。そして、第1ECU40は、エンジン出力が変化したとしても、基本的にエンジン回転数を定格回転数(
N=100%)の一定とすべく燃料噴射装置を作動させ、エンジンヘ適正な燃料を供給するようになっている。つまり、エンジン回転数が定格回転数より低い場合には、第1ECU40は燃料噴射量を増量させ、逆に、エンジン回転数が定格回転数より高い場合には燃料噴射量を減量させ、エンジン回転数を定格回転数とするように作動するものである。
図4に示したのが、コンプレッサの一般的な特性であり、本図に示すようにコンプレッサの特性はエンジン回転数N毎に実線で示すような特性として表すことができる。これは、コンプレッサの回転数Nを一定とした場合にコンプレッサから取り出す空気流量Gaが多いとコンプレッサの出口の圧力P3は下がり、コンプレッサから取り出す空気流量Gaが少なくなるとコンプレッサの出口の圧力P3は上昇するような特性を持っていることを示している。
そして、本実施例に係る飛翔機1において、2基のエンジン10がともに正常に作動する場合には、機体から要求される出力に応じて、図4に示した定格回転数(N=100%)の曲線に沿った出力に制御される。
なお、図4中、θは大気温度/標準大気温度であり、δは大気圧力(P0)/標準大気圧力を示す値である。また、コンプレッサから取り出す空気流量Ga等毎にいかなる範囲にてサージングが発生するかを表す領域であるサージ領域、およびタービン入口温度(T4)の許容温度リミットを図4に示している。また、例えばN=80%は、定格回転数(N=100%)の80%の回転数であることを示す。
また、各第1ECU40は、各種センサからの出力信号を基にエンジン10が故障して所望の出力を発生させることができないかどうかを検出するエンジン異常検出器(図示省略)を有しており、当該エンジン異常検出器でエンジン10が故障して所望の出力を発生させることができないと検出した場合は、他方のエンジンの第1ECU40へ、異常信号であるエマージェンシー(以下、「EMG」という。)信号を出力するようになっている。一方、エンジン10が故障していないと検出した場合は、他方の第1ECU40にEMG信号を出力しない。
また、各第1ECU40には、上述のようにして出力された他方のエンジン10に併設された第1ECU40からのEMG信号を入力するEMG信号入力器(図示省略)を有しており、当該EMG信号入力器がEMG信号を入力すると、第1ECU40は、EMGフラグをOFFからONに切り替える。つまり、EMGフラグがOFFである場合は他方のエンジン10は正常であることを示し、EMGフラグがONである場合は他方のエンジン10は正常でないことを示す。
なお、エンジン10が故障しているか否かは、燃焼器12に所定の燃料量を供給しているにもかかわらずエンジン回転数Nが所定回転数を上回らないこと、回転軸14の回転数が所定回転数に達しているにもかかわらずコンプレッサ11の出口圧力が所定の圧力を下回ることを検出することにより判別することができる。
そして、本実施例に係る飛翔機1においては、上述したように、2基のエンジン10を搭載し、両エンジンが正常に作動している場合においては、両エンジンからの均等出力で要求出力に応えるようにする。
一方、2基のエンジン10の内の1基が故障し、所望のエンジン出力を発生させることができなくなった場合には、正常な残りのエンジン10のみで機体の要求出力に応える必要がある。本実施例に係る飛翔機1においては、このような緊急時の運転方法として、通常の運転では使用しないところの緊急時出力運転を可能とする。つまり、1基が故障した
場合、正常な方のエンジン10の回転数を5%程度上昇させ、さらにタービン13の入口温度(T4)を許容温度リミット(T4=100%)に対して5%程度上昇させるようにする。すなわち、エンジン回転数をN=105%の一定にし、タービン13の入口温度(T4)を最大105%にする。そして、このようにすることで、緊急時のエンジン1基あたりの出力を、使用制限無しに連続して使用できる最大定格出力に対して、最大で30%ほど増加させるOEI(One Engine Inoperative)出力を使用する。
ヘリコプターのような比較的大きな飛翔機においては、2基のエンジンの内の1基が故障したような緊急時に、何処でも着陸するというわけにはいかないので、エンジン1基が故障した時にも、ある程度飛行を継続させることが要求される。このため、エンジンの出力はある程度余裕を持った設計となっているのが現状である。これに対し、本実施例に係る飛翔機1のような小型の飛翔機(最大乗車定員4名以内)においては、比較的小さいスペースでも着陸が可能であり、エンジン1基が故障したような緊急時にも、早期に着陸することができるので、エンジンの出力にそれ程余裕を持たせる必要がない。
かかる事項に鑑み、本実施例に係るエンジン10は、図1に示すような小型の飛翔機に限定して適用するものとし、使用制限無しに連続して使用できる最大定格出力を100%とした場合に、2基のエンジンの内の1基が故障したような緊急時の出力を、時間限定(約2.5分)で130%に出力可能にするものである。
本来、エンジン1基でもある程度飛行を継続させることができるものが選定されるヘリコプターのような比較的大きな飛翔機においては、エンジン100%の出力(最大定格出力)点が、エンジン1基で機体が飛行する場合にエンジンに要求される最高出力となる。そして、機体が要求する出力を2基のエンジンで供給することになる場合には、エンジン1基当りの最高出力は最大定格出力の50%となる。
一方、本実施例に係る飛翔機1では、1基が故障したような緊急時には、エンジンのOEI出力を使用し、機体が飛行するのに必要な出力を、最大130%の出力点で出力させるようにするので、2基とも正常で、2基で機体の要求出力を供給する場合には、エンジン1基あたりの出力は、最大で、最大定格出力の65%の出力とすればよい。
そして、このように構成された飛翔機1においては、各第1ECU40は、燃焼器12へ供給する燃料量を以下のように制御する。
概略としては、EMGフラグがOFFである場合には、エンジン回転数が定格回転数(N=100%)の一定となるように、燃料噴射装置を介してエンジンヘ適正な燃料を供給する。つまり、かかる場合においては、機体からの要求出力に応じて、最大定格出力を上限として(タービン入口温度T4を、許容温度リミット(T4=100%)を上限として)、エンジン目標回転数を定格回転数としたまま、エンジン出力が変更される。
一方、EMGフラグがONである場合には、機体からの要求出力に応じて、最大定格出力の130%を上限として(タービン入口温度T4を、許容温度リミットの105%を上限として)、エンジン回転数が105%の一定となるように、エンジンヘの供給燃料量を制御する。
具体的には、図5のフローチャートに示した燃料噴射量制御ルーチンにしたがって実行する。この制御ルーチンは、一定時間の経過毎に割り込み処理として各第1ECU40が実行するようにするものである。
まず、ステップ(以下、単に「S」と記載する場合もある。)101において、EMG
フラグを読込む。その後、S102へ進み、各種センサの出力信号に基づいて、エンジン回転数N、大気温度T0、大気圧力P0、コンプレッサ出口温度T3、コンプレッサ出口圧力P3、タービン入口温度T4などの、エンジン運転状態を把握するためのエンジン状態量を検出する。
その後、S103へ進み、EMGフラグがONであるか否かを判別する。そして、肯定判定された場合にはS104へ進み、最大エンジン回転数(Nmax)を105%、最大タービン入口温度(T4max)を105%に設定する。一方、否定判定された場合にはS105へ進み、最大エンジン回転数(Nmax)を100%、最大タービン入口温度(T4max)を100%に設定する。
その後、S106に進んで、実際のエンジン回転数(実回転数)と目標回転数の偏差を演算し、S107において、S106にて演算した回転数の偏差に基づいて燃料噴射量Gfを演算する。つまり、実回転数Nが目標回転数と同じである場合は、前回の燃料噴射量値を今回の燃料噴射量Gfとして算出する。一方、実回転数が目標回転数と異なり、実回転数が目標回転数より低い場合には、燃料噴射量を前回より増量させるように補正し、逆に、実回転数が目標回転数より高い場合には燃料噴射量を前回より減量させるように補正する。その補正量は、回転数偏差を予め定められたマップに代入することにより演算するものである。
その後、S108へ進み、S107で演算した燃料噴射量Gfを、次回噴射されるべき量として設定する。
以下に機体の推力及び姿勢制御について述べる。
本実施例は双発エンジン構成であり、両エンジンが正常な場合においては、両エンジンでの最大出力は130%となり、機体側要求出力100%を上回るため支障はない。これに対し、エンジン1基故障時には、故障直後のエンジン出力はそのままでは65%まで低下することになるので、機体側要求出力を満足しないことになる。
したがって、エンジン故障時には、速やかにOEI出力運転が可能な運転条件(回転数で5%,タービン入口温度で5%up)に移行する必要があるが、エンジン出力<機体要求出力の条件では、エンジンが過負荷状態となり、指定回転数まで上昇ができない、あるいは非常に所要時間が長くなるという問題が発生する。
エンジンの回転数を上昇、加速させるためには、下記の式(1)を参照すると、タービン出力は、コンプレッサの消費馬力、エンジン出力及び機械損失の和を上回る必要がある。
加速エネルギー=タービン出力−コンプレッサ消費馬力−エンジン出力−機械損失・・・(1)
ここで、(1)式中のコンプレッサ消費馬力、機械損失はエンジンの運転状態で一義的に決まるものである。
上述した事項に鑑み、本実施例においては、エンジン1基故障時に、残ったエンジンの緊急出力(OEI出力)運転への移行を促進するために、(1)式中のエンジン出力、つまり機体の推力及び姿勢制御に使用するためのエンジン出力を一時的に減少させるものとする。
第1エンジンの第1ECU40は、第2ECU41に対して#1EMG信号および#1Ready信号を出力し、第2エンジンの第1ECU40は、第2ECU41に対して#
2EMG信号および#2Ready信号を出力する。
なお、#1EMG信号および#2EMG信号は、上述したEMG信号と同一である。また、#1Ready信号と#2Ready信号は、エンジン1基故障後に残った正常なエンジンがOEI出力運転を実施することが可能となった場合に、その正常なエンジンの第1ECU40から出力されるものである。例えば、第1エンジンが故障した場合、残った第2エンジンがOEI出力運転を実施することが可能な運転条件(回転数で5%、タービン入口温度で5%up)に至ると、第2エンジンの第1ECU40から#2Ready信号が出力される。
第2ECU41は、上述のようにして出力されたEMG信号を入力するEMG信号入力器(図示省略)を有しており、当該EMG信号入力器がEMG信号を入力すると、第2ECU40は、そのエンジン10のEMGフラグをOFFからONに切り替える。つまり、EMGフラグがともにOFFである場合は両エンジン10は正常であることを示し、いずれかのEMGフラグがONである場合はそのエンジン10は正常でないことを示す。
また、第2ECU41は、Ready信号を入力するReady信号入力器(図示省略)を有しており、当該Ready信号入力器がReady信号を入力すると、第2ECU41は、ReadyフラグをOFFからONに切り替える。つまり、いずれかのReadyフラグがONである場合は、そのエンジン10はOEI出力運転を実施することが可能であることを示す。
具体的には、図6のフローチャートに示した機体制御ルーチンにしたがって飛翔機1の機体を制御する。この制御ルーチンは、一定時間の経過毎に割り込み処理として第2ECU41が実行するようにするものである。
まず、S201において、EMGフラグがONになっているか否かを判別する。そして、肯定判定された場合には、いずれかのエンジンが故障しているので、S202へ進み、正常なエンジンのReadyフラグがONになっているか否かを判別する。
S201にて否定判定された場合及びS202にて肯定判定された場合にはS203に進み、T_PS=1の処理を行う。一方、S202にて否定判定された場合にはS204に進み、T_PS=0の処理を行う。
ここで、T_PS信号は機体側で使用できる最大出力値の判別用として使用されるものであり、2基のエンジンが共に正常である場合、あるいは、エンジン1基故障発生後他方のエンジンのOEI出力運転が可能である場合には、機体の推力及び姿勢制御に使用できるエンジン出力を100%とすることができるのでT_PS=1の信号状態とする。その他の状態、つまり、エンジン1基故障発生後他方のエンジンのOEI出力運転が不可能である場合には、機体側で使用できるエンジン出力を100%とすることができないのでT_PS=0の信号状態とする。
S205においては、T_PS=1であるか否かを判別する。そして、肯定判定された場合には、両エンジンが正常、若しくはエンジン1基故障状態であっても他方のエンジンがOEI出力運転可能状態にあることになるので、機体推力及び姿勢制御では100%エンジン出力を使用する制御を行うものである。
一方、S205において否定判定された場合には、エンジンが1基故障状態にあり、かつ、正常なエンジン側がまだOEI出力運転ができる状態になっていないことになるので、機体側の推力及び姿勢制御で利用できる最大出力を70%程度に制限する制御を行う。
この制御ルーチンにしたがって機体の制御をした場合の、エンジン1基故障から緊急運転に移行するまでの一連の動作の概要を示したのが図7である。
このように、エンジン1基故障発生後他方のエンジンのOEI出力運転が不可能である場合には、機体側の推力及び姿勢制御に使用できるエンジン出力の最大出力を70%程度に制限することで、エンジンに対する負荷が過負荷になることを防止することができる。これにより、エンジンのOEI出力運転への移行をスムーズに行い、OEI出力運転移行時間の短縮を図ることができる。
なお、機体側の推力及び姿勢制御に使用できる最大出力を70%程度に制限する制御を行うと、機体としては、利用できる最大出力が制限されるため、推力及び姿勢制御に影響が出る。しかしながら、エンジン1基故障発生から残った他方のエンジンが緊急時出力を発揮できるようになるまでの間は0.5sec程度であるので機体への影響はそれほど無く、逆に短時間でOEI出力運転を開始できる効果の方が大きくなる。
本実施例は、実施例1に対してエンジン1基故障発生からOEI出力運転への移行の際の、機体側出力減少方法のみ異なり、その他の構成は実施例1と同じなので、その詳細な説明は省略する。
本実施例においては、図8に示すように、両エンジンの第1ECU40より、機体制御を行う第2ECU41に対し、各エンジンの回転数信号が入力されるようになっている。
そして、エンジン1基故障発生からOEI出力運転に移行するまでの間の機体側で使用するエンジン出力制限量を、正常な残りのエンジンの回転数に応じてきめ細かに行うようにする。
エンジン故障発生時に特に問題となるのは、故障発生直後であり、この時点において機体側から大きな出力を要求されると、エンジンは緊急出力運転を行うための回転数まで上昇が困難になる、もしくは規定回転数までの所要時間が非常に長くなる等の問題が発生する。これを避けるために実施例1では、大まかに一定量の負荷量制限を行い出力復帰時間の短縮を図るようにした。
しかしながら、実際には、エンジンの回転数上昇に伴いエンジン出力は増加するので、飛翔機の飛行性を向上させるには、一定量の負荷量制限より、回転数の上昇に伴い負荷制限量を低減させる方が望ましい。
そこで、本実施例では、第2ECU41ヘエンジン回転数信号を取り込むようにし、エンジン1基故障後の正常なエンジンの回転数(Nm)の上昇にしたがって負荷制限量の低減を行うようにするものである。
具体的には、図9のフローチャートに示した機体制御ルーチンにしたがって飛翔機1の機体を制御する。この制御ルーチンは、一定時間の経過毎に割り込み処理として第2ECU41が実行するようにするものである。
まず、S301において、両エンジンの回転速度などといった両エンジンの状態量を検出する。その後、S302に進み、#1EMGフラグがONになっているか否かを判別する。そして、肯定判定された場合には、第1エンジンが故障しているので、S303へ進み、正常な第2エンジンの回転数N2をNmに代入する。
一方、S304において否定判定された場合には、第1エンジンは故障していないので、第2エンジンが故障しているかどうか、つまり#2EMGフラグがONになっているか否かを判別する。そして、肯定判定された場合には、第2エンジンが故障しているので、S305へ進み、正常な第1エンジンの回転数N1をNmに代入する。
ここで、第1エンジン故障時には第2エンジンの回転数を上昇させる必要が有り、又、第2エンジン故障時には第1エンジンの回転数を上昇させる必要がある。したがって、これまでの処理においては、EMG信号を判別して、#1EMG信号ON時には第2エンジンの回転数であるN2をNmに代入して使用する。又、#2EMG信号ON時には第1エンジンの回転数であるN1をNmに代入して使用するようにしている。
S306〜S310の処理は、上述したS202〜S206の処理と各々同一であるのでその詳細な説明は省略する。
S309にて判定された場合、つまり機体側で100%のエンジン出力を使用することができないと判定された場合には、S311へ進み、出力制限量を、図10に示すようにエンジン回転数:Nmで求まるところのS_PSに設定する。そして、S312へ進み、S311で設定したS_PS、(例えば、70%〜90%範囲内)のエンジン出力を機体側で使用するように制御する。
このように上述した機体制御ルーチンにしたがって飛翔機1の推力及び姿勢制御を行うことで、エンジン回転数信号の上昇に伴い機体側の使用可能馬力は増加することになるので、機体の推力、姿勢制御に利用できるエンジン出力が増加し飛行性能は向上する。又、実際のエンジン出力も回転数の上昇と共に増加するのでシステム上は特に問題ない。
図11に本実施例に係る機体制御ルーチンを使用した場合の飛翔機の動作の概要を示す。結果として、エンジン加速エネルギーの一部が機体側に使用されるエンジン出力として利用されることになるので、エンジン1基故障発生から緊急出力運転開始までの所要時間は実施例1より若干悪化するものの、機体側で利用可能なパワーが実質増加することになるので、機体トータルとしての飛行性能は向上する。
実施例に係る飛翔機の概略構成を示す図である。 実施例1に係るガスタービンエンジンなどの概略構成を示す図である。 推力発生器の概略構成を示す図である。 実施例に係るガスタービンエンジンの作動をコンプレッサマップ上に示す図である。 実施例に係る燃料噴射量制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例1に係る機体制御ルーチンを示すフローチャートである。 実施例1に係る飛翔機の動作の概要を時系列に示す図である。 実施例2に係るガスタービンエンジンなどの概略構成を示す図である。 実施例2に係る機体制御ルーチンを示すフローチャートである。 エンジン回転数NmとS_PSの相関関係を示す図である。 実施例2に係る飛翔機の動作の概要を時系列に示す図である。
符号の説明
1 飛翔機
2 推力発生器
3 リアクションジェットノズル
4 乗員席
5 駆動源
10 ガスタービンエンジン
11 コンプレッサ
12 燃焼器
13 タービン
14 回転軸
15 抽気流路
16 逆止弁
17 集合空気流路
18 推力用空気流路
19 空気流量制御弁
31 姿勢調整用空気流路
32 電磁弁
40 第1ECU
41 第2ECU
42 回転角センサ

Claims (4)

  1. 2基のガスタービンエンジンと、
    各々のエンジンから抽気される圧縮空気が流通する2つの抽気流路と、
    前記2つの抽気流路を流通してきた圧縮空気を集合させて流通させる集合空気流路と、
    当該集合空気流路を流通してきた圧縮空気を利用して推力を発生する推力発生手段と、
    前記集合空気流路を流通してきた圧縮空気を利用して姿勢制御を行う姿勢制御手段と、を備え、
    2基のエンジンがともに正常な場合には両エンジンの均等出力で機体の推力及び姿勢制御を行い、2基のエンジンの内の1基のエンジンが故障した場合には正常な残り1基のエンジンの出力を緊急時出力まで上昇させて機体の推力及び姿勢制御を行う飛翔機の制御装置であって、
    1基のエンジンが故障した場合には、正常な残り1基のエンジンが前記緊急時出力を出力できるようになるまで、前記推力発生手段及び前記姿勢制御手段に供給される流量を減少させることで、機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を、2基のエンジンがともに正常な場合に使用するエンジン出力よりも減少させることを特徴とする飛翔機の制御装置。
  2. 前記飛翔機は、前記緊急時出力時には、2基のエンジンがともに正常な場合の均等出力時よりも、エンジン回転速度及びタービン入口温度が上昇させられることを特徴とする請求項1に記載の飛翔機の制御装置。
  3. 1基のエンジンが故障した場合に、正常な残り1基のエンジンが前記緊急時出力を出力できるようになるまで、機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を一定量だけ減少させることを特徴とする請求項1又は2に記載の飛翔機の制御装置。
  4. 1基のエンジンが故障した場合に、正常な残り1基のエンジンが前記緊急時出力を出力できるようになるまで、正常な残り1基のエンジンの回転速度に応じて機体の推力及び姿勢制御に使用するエンジン出力を減少させることを特徴とする請求項1又は2に記載の飛翔機の制御装置。
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