JP2913581B2 - ヘリコプタta級離着陸支援装置 - Google Patents

ヘリコプタta級離着陸支援装置

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JP2913581B2
JP2913581B2 JP6145296A JP6145296A JP2913581B2 JP 2913581 B2 JP2913581 B2 JP 2913581B2 JP 6145296 A JP6145296 A JP 6145296A JP 6145296 A JP6145296 A JP 6145296A JP 2913581 B2 JP2913581 B2 JP 2913581B2
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實 渡利
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KOMYUUTA HERIKOPUTA SENSHIN GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタの離陸
時または着陸時における決心高度への接近状態やエンジ
ン状態を判断するためのヘリコプタTA級離着陸支援装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7はヘリコプタの速度と必要馬力の関
係を示すグラフである。カーブAは全備重量が重い場合
であり、カーブBは軽い場合である。ヘリコプタがある
速度で飛行する場合、対気速度が0、すなわちホバリン
グしている場合、エンジン出力がある程度必要になり、
対気速度が0から増加するにつれてエンジンの必要馬力
は少なくて済むようになり、ある対気速度で最小にな
る。さらに、対気速度を増やしていくと、空気抵抗が増
加するためエンジンの必要馬力は増加していく。
【0003】したがって、効率的な飛行を行うには、ホ
バリング状態から速やかに一定の対気速度が出るように
操縦することが望ましい。
【0004】図8は、ヘリコプタの離着陸方法を示す説
明図である。ヘリコプタの離着陸方法は、普通N級、輸
送TB級、特殊航空機X級、輸送TA級に大別され、不
時着場を確保しにくい市街地では最も安全性が高い輸送
TA級の離着陸が要求される。輸送TA級は、双発エン
ジンを搭載したヘリコプタが離陸時または着陸時に1個
のエンジンが故障しても安全に飛行の継続または中断を
行う方法を定めており、離着陸場の大きさによって通常
方式と垂直方式に分類される。
【0005】図9は、輸送TA級の通常離陸方式を示す
説明図である。先ず、ホバリングした状態で約1m上昇
して点P1に至り、その後エンジンの最大許容トルクを
超えない範囲でエンジンスロットルを全開してCDP
(臨界決心点:criticaldecision point)まで上昇す
る。
【0006】1)CDP通過までに2つのエンジンが正
常であれば、さらに離陸出力で飛行を継続して、飛行速
度Vyで所定の飛行経路に沿って上昇する。これを正常
離陸と称する。 2)CDP通過までに1つのエンジンが故障すると、飛
行を中止して減速操作に入り、点P2に着陸する。この
とき、エンジンは2.5分OEI(oneengine inoperabl
e) 定格出力の範囲内で行う。これを離陸中止と称する。 3)CDP通過後に1つのエンジンが故障すると、パイ
ロットは離陸中止または飛行継続を判断して、離陸中止
を決断すると上記2)の手順に従う。一方、飛行継続を
決断した場合には、エンジンを2.5分OEI定格出力
でスロットルを全開して、離陸安全速度Vtossまで加速
し、途中の最降下点P3を経て高度200ft(フィー
ト)の点P4に至ると、30分OEI定格出力で高度1
000ftの点P5まで上昇し、その後OEI連続最大
出力で飛行を継続し、故障対策を行う。これを離陸継続
と称する。
【0007】図10は、輸送TA級の垂直離陸方式を示
す説明図である。先ず、ホバリングした状態で約1m上
昇して点Q1に至り、さらに15ft垂直上昇して点Q
2に至り、その後エンジンの最大許容トルクを超えない
範囲で後退しながら上昇率200〜300ft/分でC
DP(臨界決心点)まで上昇する。
【0008】1)CDP通過までに2つのエンジンが正
常であれば、さらに離陸出力で飛行を継続して、飛行速
度Vyで所定の飛行経路に沿って上昇する。これを正常
離陸と称する。 2)CDP通過までに1つのエンジンが故障すると、飛
行継続を中止して、残ったエンジンを2.5分OEI定
格出力範囲内で減速操作に入り、元の離着陸場に着陸す
る。これを離陸中止と称する。 3)CDP通過後に1つのエンジンが故障すると、パイ
ロットは離陸中止または飛行継続を判断して、離陸中止
を決断すると上記2)の手順に従う。一方、飛行継続を
決断した場合には、機首を約15度下げてエンジンを
2.5分OEI定格出力でスロットルを全開して、離陸
安全速度Vtossまで加速し、途中の最降下点Q3を経て
高度200ftの点Q4に至ると、30分OEI定格出
力で高度1000ftの点Q5まで上昇し、その後OE
I連続最大出力で飛行を継続し、故障対策を行う。これ
を離陸継続と称する。
【0009】図11は、輸送TA級の通常着陸方式を示
す説明図である。所定の着陸経路に進入してLDP(着
陸決心点:landing decision point)を降下率300f
t/分以下で通過し、着地手前でさらに減速してホバリ
ングして着陸する。
【0010】1)LDP通過までに1つのエンジンが故
障すると、パイロットは着陸復行または着陸継続を判断
して、着陸継続を決断すると後述の2)の手順に従う。
一方、着陸復行を決断した場合には、2.5分OEI定
格出力で離陸安全速度Vtossまで加速し、高度200f
tに至ると、30分OEI定格出力で高度1000ft
まで上昇し、その後OEI連続最大出力で飛行を継続
し、故障対策を行う。これをエンジン故障着陸復行と称
する。 2)LDP通過後に1つのエンジンが故障すると、残っ
たエンジンを2.5分OEI定格出力範囲内で減速操作
に入り着陸する。これをエンジン故障着陸継続と称す
る。
【0011】図12は、輸送TA級の垂直着陸方式を示
す説明図である。所定の着陸経路に進入LDPを降下率
300ft/分以下で通過し、着地手前でさらに減速し
てホバリングして垂直に着陸する。
【0012】1)LDP通過までに1つのエンジンが故
障すると、パイロットは着陸復行または着陸継続を判断
して、着陸継続を決断すると後述の2)の手順に従う。
一方、着陸復行を決断した場合には、機首を約5度下げ
て2.5分OEI定格出力で離陸安全速度Vtossまで加
速し、途中の最降下点Q7を経て高度200ftに至る
と、30分OEI定格出力で高度1000ftまで上昇
し、その後OEI連続最大出力で飛行を継続し、故障対
策を行う。これをエンジン故障着陸復行と称する。 2)LDP通過後に1つのエンジンが故障すると、残っ
たエンジンを2.5分OEI定格出力の範囲内で減速操
作に入り垂直に着陸する。これをエンジン故障着陸継続
と称する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】こうしたTA級離着陸
において高度な操縦が要求されるのは、エンジン故障後
の離陸継続と着陸復行である。残ったエンジンの限られ
た出力を最大限利用して、できるだけ高度ロスが少なく
かつ速やかに速度を回復させる必要があるからである。
【0014】従来、TA級離着陸を行う場合、パイロッ
トは計器だけを頼りにエンジン故障や高度、速度、全備
重量などのデータを把握し、これらのデータを用いて機
内に貼られたグラフ等を参照してエンジン出力制限値を
確認し、かつ外界を目視して障害物や離着陸場を探しな
がらヘリコプタを操縦する必要があり、極めて大きな負
担を強いられている。
【0015】本発明の目的は、パイロットの負担を大幅
に軽減し、TA級離着陸を確実に実行できるヘリコプタ
TA級離着陸支援装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、対地高度を検
出するための対地高度検出手段と、気圧高度を検出する
ための気圧高度検出手段と、外気温度を検出するための
外気温度検出手段と、全備重量を検出するための全備重
量検出手段と、検出された気圧高度、外気温度および全
備重量に基づいて離陸時または着陸時の決心高度を算出
するための決心高度算出手段と、該決心高度と検出され
た対地高度とを比較判定するための高度判定手段と、高
度判定手段からの出力に基づいて、パイロットに決心高
度への接近状態を告知するための接近状態告知手段とを
備えることを特徴とするヘリコプタTA級離着陸支援装
置である。本発明に従えば、気圧高度、外気温度および
全備重量を検出して、コンピュータ等の決心高度算出手
段が離陸時または着陸時の決心高度を自動的に算出し、
さらに決心高度と対地高度とを比較判定することによっ
て決心高度への接近状態をパイロットに告知している。
そのため、パイロットは、計器の確認やエンジン出力制
限値の算定などの労力から解放され、TA級離着陸に従
った操縦が容易になる。
【0017】本発明は、エンジンのガスプロデューサの
回転数を検出するためのガスプロデューサ回転数検出手
段と、検出されたガスプロデューサ回転数と所定基準値
とを比較判定するためのエンジン故障判定手段と、エン
ジン故障判定手段からの出力に基づいて、パイロットに
エンジン故障を告知するためのエンジン故障告知手段と
を備えることを特徴とする。本発明に従えば、パイロッ
トの判断能力に依存しないで、エンジン故障を確実に判
定することが可能になる。
【0018】本発明は、エンジンのタービンアウト温度
を検出するためのタービンアウト温度検出手段と、エン
ジンのガスプロデューサの回転数を検出するためのガス
プロデューサ回転数検出手段と、エンジンの出力軸の回
転数を検出するための出力軸回転数検出手段と、エンジ
ンの出力トルクを検出するためのトルク検出手段と、エ
ンジンの時間制限出力を選択するための選択手段と、エ
ンジン状態および選択手段の動作開始からの経過時間に
基づいて、エンジン限界値を設定するエンジン限界値設
定手段と、検出されたタービンアウト温度、ガスプロデ
ューサ回転数、出力軸回転数および出力トルクと該エン
ジン限界値とを比較判定するためのエンジン限界判定手
段と、エンジン限界判定手段からの出力に基づいて、パ
イロットにエンジン状態を告知するためのエンジン状態
告知手段とを備えることを特徴とする。本発明に従え
ば、タービンアウト温度、ガスプロデューサ回転数、出
力軸回転数および出力トルクを検出して、各項目に対応
するエンジン限界値と比較判定することによって、パイ
ロットにエンジン状態を告知している。そのため、TA
級離着陸の状況に応じてエンジン限界値が刻々と変化し
ても、パイロットはエンジン状態が定格内か否かを即座
に判断することができる。
【0019】本発明は、対地高度を検出するための対地
高度検出手段と、気圧高度を検出するための気圧高度検
出手段と、外気温度を検出するための外気温度検出手段
と、全備重量を検出するための全備重量検出手段と、検
出された気圧高度、外気温度および全備重量に基づいて
離陸時または着陸時の決心高度を算出するための決心高
度算出手段と、該決心高度と検出された対地高度とを比
較判定するための高度判定手段と、高度判定手段からの
出力に基づいて、パイロットに決心高度への接近状態を
告知するための接近状態告知手段と、エンジンのガスプ
ロデューサの回転数を検出するためのガスプロデューサ
回転数検出手段と、検出されたガスプロデューサ回転数
と所定基準値とを比較判定するためのエンジン故障判定
手段と、エンジン故障判定手段からの出力に基づいて、
パイロットにエンジン故障を告知するためのエンジン故
障告知手段と、エンジンのタービンアウト温度を検出す
るためのタービンアウト温度検出手段と、エンジンの出
力軸の回転数を検出するための出力軸回転数検出手段
と、エンジンの出力トルクを検出するためのトルク検出
手段と、エンジンの時間制限出力を選択するための選択
手段と、エンジン状態および選択手段の動作開始からの
経過時間に基づいて、エンジン限界値を設定するエンジ
ン限界値設定手段と、検出されたタービンアウト温度、
ガスプロデューサ回転数、出力軸回転数および出力トル
クと該エンジン限界値とを比較判定するためのエンジン
限界判定手段と、エンジン限界判定手段からの出力に基
づいて、パイロットにエンジン状態を告知するためのエ
ンジン状態告知手段とを備えることを特徴とするヘリコ
プタTA級離着陸支援装置である。本発明に従えば、気
圧高度、外気温度および全備重量を検出して、コンピュ
ータ等の決心高度算出手段が離陸時または着陸時の決心
高度を自動的に算出し、さらに決心高度と対地高度とを
比較判定することによって決心高度への接近状態をパイ
ロットに告知している。そのため、パイロットは、計器
の確認やエンジン出力制限値の算定などの労力から解放
され、TA級離着陸に従った操縦が容易になる。さら
に、タービンアウト温度、ガスプロデューサ回転数、出
力軸回転数および出力トルクを検出して、各項目に対応
するエンジン限界値と比較判定することによって、パイ
ロットにエンジン状態を告知している。そのため、TA
級離着陸の状況に応じてエンジン限界値が刻々と変化し
ても、パイロットはエンジン状態が定格内か否かを即座
に判断することができる。
【0020】本発明は、対地高度を検出するための対地
高度検出手段と、気圧高度を検出するための気圧高度検
出手段と、外気温度を検出するための外気温度検出手段
と、全備重量を検出するための全備重量検出手段と、検
出された気圧高度、外気温度および全備重量に基づいて
離陸時または着陸時の決心高度を算出するための決心高
度算出手段と、該決心高度と検出された対地高度とを比
較判定するための高度判定手段と、高度判定手段からの
出力に基づいて、パイロットに決心高度への接近状態を
告知するための接近状態告知手段と、エンジンのガスプ
ロデューサの回転数を検出するためのガスプロデューサ
回転数検出手段と、検出されたガスプロデューサ回転数
と所定基準値とを比較判定するためのエンジン故障判定
手段と、エンジン故障判定手段からの出力に基づいて、
パイロットにエンジン故障を告知するためのエンジン故
障告知手段と、対地高度が決心高度より高い場合に、エ
ンジン状態および対地高度に応じて目標飛行速度を決定
し、パイロットに告知するための目標飛行速度告知手段
を備えることを特徴とするヘリコプタTA級離着陸支援
装置である。本発明に従えば、気圧高度、外気温度およ
び全備重量を検出して、コンピュータ等の決心高度算出
手段が離陸時または着陸時の決心高度を自動的に算出
し、さらに決心高度と対地高度とを比較判定することに
よって決心高度への接近状態をパイロットに告知してい
る。そのため、パイロットは、計器の確認やエンジン出
力制限値の算定などの労力から解放され、TA級離着陸
に従った操縦が容易になる。さらに、パイロットの判断
能力に依存しないで、エンジン故障を確実に判定するこ
とが可能になる。さらに、決心高度より高い高度で飛行
を継続する場合、TA級離着陸の状況に応じた目標飛行
速度を即座に認識することができる。
【0021】本発明は、対地高度が決心高度より高い場
合に、エンジン状態および対地高度に応じて目標飛行速
度を決定し、パイロットに告知するための目標飛行速度
告知手段を備えることを特徴とする。本発明に従えば、
決心高度より高い高度で飛行を継続する場合、TA級離
着陸の状況に応じた目標飛行速度を即座に認識すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態を
示すブロック図である。ヘリコプタTA級離着陸支援装
置は、飛行条件やエンジン状態を検出するためのセンサ
装置1と、センサ装置1からの信号に基づいて所定の演
算を行う制御計算機2と、制御計算機2の演算結果をパ
イロットに音声で告知するための音声装置3と、制御計
算機2の演算結果をパイロットに視覚的に告知するため
の表示装置4で構成される。
【0023】センサ装置1は、2つのエンジン状態を検
出するエンジンセンサと、自機の対気速度、気圧高度、
外気温度を検出する対気速度センサと、自機の対地高度
を検出する自機位置センサ等を備える。エンジンセンサ
は、ガスプロデューサの各回転数NA、NB、エンジン
出力軸の各回転数MA、MB、各出力トルクQA、Q
B、各タービンアウト温度TA、TBなどを検出する。
自機位置センサは、たとえば複数の人工衛星からの電波
を受信して3角測量の原理で緯度、経度および高度を測
定するGPS(Grobal Positioning System) などが使用
可能であり、高度の測定精度を上げるためにGPS誤差
の補正をデータリンクを通じて行うDGPS(Differen
tial GPS)や慣性航法装置を併用してもよい。
【0024】制御計算機2は、自機の種類に対応した各
種制限データ、たとえばCDPでの高度Hcdp および速
度Vcdp 、離陸安全速度Vtoss、最良上昇速度Vyや両
エンジン作動時(AEO)の離陸出力および連続最大出
力、片エンジン作動時(OEI)の2.5分定格出力、
30分定格出力および連続最大出力の限界値などを性能
データベースとして記憶しており、センサ装置1からの
信号に基づいて後述するエンジン故障認識支援、決心高
度認識支援、出力制限制御支援、飛行速度制御支援など
所定の演算処理を実行する。
【0025】音声装置3は、音声合成装置やスピーカ等
で構成され、たとえばエンジン故障やCDPおよびLD
Pへの接近状態を音声で出力する。
【0026】表示装置4は、外界視野とオーバーラップ
して表示できるHUD(Head UpDisplay) 、ヘルメット
やゴーグルにディスプレイを搭載したHMD(HeadMoun
ted Display)、陰極線管や液晶パネル等で多機能表示が
可能なMFD(MultiFunction Display)などで構成さ
れ、たとえばエンジン故障やCDPおよびLDPへの接
近状態を視覚的に出力する。
【0027】図2は、エンジン故障認識支援の動作を示
すフローチャートである。制御計算機2はセンサ装置1
からの出力信号を絶えずモニタしており、まずステップ
a1において第1および第2エンジンのガスプロデュー
サの各回転数NA、NBを検出して、ステップa2で回
転数NAと基準値Nrとを比較し、ステップa3で回転
数NBと基準値Nrとを比較し、ステップa4で2つの
エンジン作動状態を総合判定する。判定結果は、1)両
エンジン正常、2)第1エンジン故障、3)第2エンジ
ン故障、4)両エンジンとも故障の何れかとなる。次の
ステップa5で、制御計算機2は判定結果を音声装置3
や表示装置4に出力し、たとえば「第1エンジン OU
T」という文字が点滅したり、「第1エンジン故障」と
発声してパイロットに告知する。
【0028】このようにパイロットは計器を常時監視し
ていなくても、制御計算機2がエンジン故障を認識して
判定結果を告知してくれるため、パイロットの負荷が低
減して誤判断を防止できる。
【0029】図3は、決心高度認識支援の動作を示すフ
ローチャートである。まずステップb1において、制御
計算機2はセンサ装置1からの出力信号に基づいて自機
の全備重量、気圧高度、外気温度を検出する。全備重量
の算出方法に関して、離陸時の全備重量を飛行開始前に
データ入力しておいて、燃料計を用いて燃料消費量を検
出し、両者の数値に基づいて現在の全備重量を算出す
る。次のステップb2において、所定の換算テーブルを
参照して決心高度ADを算出する。
【0030】図4は、決心高度ADを算出する換算テー
ブルの一例を示すグラフである。離陸時または着陸時の
決心高度ADは、全備重量、気圧高度および外気温度の
関数として求まる。図4に示すように、たとえば外気温
度が25℃、気圧高度が6000ft、全備重量が26
00kgである場合、まず外気温度を示す横軸を参照し
て、外気温度25℃の位置から上方へ垂線を引いて気圧
高度6000ftのカーブと交差する第1交差点を求
め、第1交差点から右方に水平線を引いて全備重量26
00kgのカーブと交差する第2交差点を求め、第2交
差点から下方に垂線を引いて、対地高度を示す第2の横
軸を参照する。すると、交差した横軸の値が離陸時また
は着陸時の決心高度ADを示す。制御計算機2は、こう
した換算テーブルをデータベースとして記憶している。
【0031】図3に戻って、ステップb3において制御
計算機2は自機位置センサからの出力信号に基づいて自
機の対地高度ALを検出し、ステップb4で決心高度A
Dと対地高度ALとを比較するために高度差ΔA=決心
高度AD−対地高度ALを計算する。ステップb5〜b
7において、高度差ΔAが正か負か、高度差ΔAが基準
値Arより大きいか小さいかを比較して、ステップb8
において決心高度に対する接近状態を総合判定する。判
定結果は、1)CDPまたはLDPを通過、2)CDP
またはLDPに接近中、3)CDPまたはLDPに未だ
接近していない、の何れかとなる。次のステップb9
で、制御計算機2は判定結果を音声装置3や表示装置4
に出力して、たとえばCDPまたはLDPに接近中の場
合は「CDP」または「LDP」という文字が点滅した
り、「CDP接近」または「LDP接近」のように発声
する。また、CDPまたはLDPを通過した場合は「C
DP通過」または「LDP通過」という文字が点滅した
り、「CDP通過」または「LDP通過」のように発声
する。
【0032】このようにパイロットは計器を常時監視し
ていなくても、制御計算機2がCDPまたはLDPへの
接近状態を認識して判定結果を告知してくれるため、パ
イロットの負荷が低減して誤判断を防止できる。
【0033】図5は、出力制限制御支援の動作を示すフ
ローチャートである。ヘリコプタのエンジンは、過負荷
を防止するため、正常時または緊急時等の飛行状況に応
じて細かく限界値が設定されている。下記(表1)は、
エンジン作動限界の一例を示している。
【0034】
【表1】
【0035】こうしたエンジン作動限界を示す各数値
は、データベースとして制御計算機2に予め記憶されて
いる。
【0036】図5に戻って、まずステップc1におい
て、制御計算機2は図2のフローチャートによって判定
されたエンジン状態を参照して、両エンジン作動(AE
O)であればステップc2へ移行し、片エンジン作動
(OEI)であればステップc5へ移行する。ステップ
c2において、まず表1に示すAEO連続最大出力時の
各限界値を設定した後、ステップc3でエンジン作動時
間を検出するTGFスイッチがオンまたはオフであるか
を判定する。なお、TGFスイッチは、離陸(Takeof
f)、復行(Go around)、フレア(Flare)の操縦開始
時にパイロットが操作する。TGFスイッチがオンであ
れば、このスイッチが押されてから5分間のみ表1に示
す離陸出力時の各限界値を設定する。一方、TGFスイ
ッチが押されてから5分経過した場合、およびTGFス
イッチがオフである場合には、ステップc2で設定した
各限界値が採用される。
【0037】ステップc1において片エンジン作動(O
EI)であれば、ステップc5で表1に示すOEI連続
最大出力時の各限界値を設定した後、ステップc6でT
GFスイッチがオンまたはオフであるかを判定する。T
GFスイッチがオンであれば、このスイッチが押されて
から2.5分間のみ表1に示す2.5分定格出力時の各
限界値を設定し、2.5分経過後はステップc8におい
てTGFスイッチが押されてから30分間のみ表1に示
す30分定格出力時の各限界値を設定する。一方、TG
Fスイッチが押されてから30分経過した場合、および
TGFスイッチがオフである場合には、ステップc5で
設定した各限界値が採用される。
【0038】次にステップc9で、制御計算機2はセン
サ装置1からの出力信号に基づいて、2つのエンジンに
関して、ガスプロデューサの各回転数NA、NB、エン
ジン出力軸の各回転数MA、MB、各出力トルクQA、
QB、各タービンアウト温度TA、TBを検出する。ス
テップc10において、上述の限界値から各検出値を引
算して各項目に関するマージン(余裕度)を比較判定す
る。判定結果は、各評価項目について、1)マージンが
負で定格オーバー、2)マージンが所定基準値内、3)
マージンが多い、の何れかとなる。
【0039】次のステップc11で、制御計算機2は判
定結果を音声装置3や表示装置4に出力する。たとえば
第1エンジンのガスプロデューサの回転数NAが定格オ
ーバーの場合、「NA OVER」という文字が赤色で
点滅したり、「第1エンジンのガスプロデューサ回転数
定格オーバー」と発声する。また、各評価項目につい
て定格内であれば、マージン量をそれぞれデジタル表示
またはアナログ表示で告知してもよく、マージンが所定
基準値内であれば「NA MAX」という文字を緑色で
表示してもよい。
【0040】こうしてパイロットは、各評価項目が定格
内の上限付近で収まるように操縦することによって、エ
ンジン性能を最大限に引き出すことができる。
【0041】図6は、飛行速度制御支援の動作を示すフ
ローチャートである。まずステップd1において、図3
のステップb1〜4と同様に、制御計算機2は決心高度
ADを算出し、さらに自機位置センサからの出力に基づ
いて対地高度ALを検出し、高度差ΔA=決心高度AD
−対地高度ALを計算する。次のステップd2におい
て、高度差ΔAの正負を判定し、高度差ΔAが正であれ
ば決心高度を通過しておらず、飛行速度制御支援をジャ
ンプして終了する。高度差ΔAが0以下であれば、自機
は決心高度以上の高度で飛行していることになる。
【0042】そこで、ステップd3において、図2の動
作によって判定されたエンジン作動状態に基づいて両エ
ンジン動作状態または片エンジン動作状態を判定する。
両エンジン動作状態であれば、飛行目標速度を飛行速度
Vyに設定する。片エンジン動作状態であれば、ステッ
プd5で対地高度ALが200ftに達したか否か、す
なわち図9に示す点P4や図10に示す点Q4に到達し
たかを判定する。対地高度ALが200ft以下であれ
ば、飛行目標速度を離陸安全速度Vtossに設定する。ま
た、対地高度ALが200ftより高ければ、ステップ
d4と同様に、飛行目標速度を飛行速度Vyに設定す
る。
【0043】こうして設定された飛行目標速度は、ステ
ップd8において音声装置3や表示装置4に出力され、
たとえば飛行目標速度をデジタル表示やアナログ表示し
たり、「目標速度 65ノット」と発声する。このとき
現時点の飛行速度および目標速度を同時に表示すること
によって、パイロットの判断が容易になる。
【0044】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、気
圧高度、外気温度および全備重量を検出して、離陸時ま
たは着陸時の決心高度を自動的に算出し、さらに決心高
度と対地高度とを比較判定することによって決心高度へ
の接近状態をパイロットに告知している。こうした決心
高度認識支援によって、パイロットは計器の確認やエン
ジン出力制限値の算定などの労力から解放され、TA級
離着陸に従った操縦が容易になる。
【0045】また、エンジン故障認識支援によってパイ
ロットはエンジン故障を確実に判定でき、しかもTA級
離着陸の状況に応じてエンジン限界値が刻々と変化して
も、出力制限制御支援によってエンジン状態が定格内か
否かを即座に判断することができる。
【0046】さらに、決心高度より高い高度で飛行を継
続する場合、飛行速度制御支援によってTA級離着陸の
状況に応じた目標飛行速度を即座に認識できる。
【0047】こうしてパイロットの負担を大幅に軽減し
ながら、TA級離着陸を確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すブロック図であ
る。
【図2】エンジン故障認識支援の動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】決心高度認識支援の動作を示すフローチャート
である。
【図4】決心高度ADを算出する換算テーブルの一例を
示すグラフである。
【図5】出力制限制御支援の動作を示すフローチャート
である。
【図6】飛行速度制御支援の動作を示すフローチャート
である。
【図7】ヘリコプタの速度と必要馬力の関係を示すグラ
フである。
【図8】ヘリコプタの離着陸方法を示す説明図である。
【図9】輸送TA級の通常離陸方式を示す説明図であ
る。
【図10】輸送TA級の垂直離陸方式を示す説明図であ
る。
【図11】輸送TA級の通常着陸方式を示す説明図であ
る。
【図12】輸送TA級の垂直着陸方式を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 センサ装置 2 制御計算機 3 音声装置 4 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−7799(JP,A) 特開 昭59−149896(JP,A) 特公 昭48−18795(JP,B1) 実表 平9−505787(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64D 45/04 B64D 45/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対地高度を検出するための対地高度検出
    手段と、 気圧高度を検出するための気圧高度検出手段と、 外気温度を検出するための外気温度検出手段と、 全備重量を検出するための全備重量検出手段と、 検出された気圧高度、外気温度および全備重量に基づい
    て離陸時または着陸時の決心高度を算出するための決心
    高度算出手段と、 該決心高度と検出された対地高度とを比較判定するため
    の高度判定手段と、 高度判定手段からの出力に基づいて、パイロットに決心
    高度への接近状態を告知するための接近状態告知手段と
    を備えることを特徴とするヘリコプタTA級離着陸支援
    装置。
  2. 【請求項2】 エンジンのガスプロデューサの回転数を
    検出するためのガスプロデューサ回転数検出手段と、 検出されたガスプロデューサ回転数と所定基準値とを比
    較判定するためのエンジン故障判定手段と、 エンジン故障判定手段からの出力に基づいて、パイロッ
    トにエンジン故障を告知するためのエンジン故障告知手
    段とを備えることを特徴とする請求項1記載のヘリコプ
    タTA級離着陸支援装置。
  3. 【請求項3】 エンジンのタービンアウト温度を検出す
    るためのタービンアウト温度検出手段と、 エンジンのガスプロデューサの回転数を検出するための
    ガスプロデューサ回転数検出手段と、 エンジンの出力軸の回転数を検出するための出力軸回転
    数検出手段と、 エンジンの出力トルクを検出するためのトルク検出手段
    と、 エンジンの時間制限出力を選択するための選択手段と、 エンジン状態および選択手段の動作開始からの経過時間
    に基づいて、エンジン限界値を設定するエンジン限界値
    設定手段と、 検出されたタービンアウト温度、ガスプロデューサ回転
    数、出力軸回転数および出力トルクと該エンジン限界値
    とを比較判定するためのエンジン限界判定手段と、 エンジン限界判定手段からの出力に基づいて、パイロッ
    トにエンジン状態を告知するためのエンジン状態告知手
    段とを備えることを特徴とする請求項1または2記載の
    ヘリコプタTA級離着陸支援装置。
  4. 【請求項4】 対地高度を検出するための対地高度検出
    手段と、 気圧高度を検出するための気圧高度検出手段と、 外気温度を検出するための外気温度検出手段と、 全備重量を検出するための全備重量検出手段と、 検出された気圧高度、外気温度および全備重量に基づい
    て離陸時または着陸時の決心高度を算出するための決心
    高度算出手段と、 該決心高度と検出された対地高度とを比較判定するため
    の高度判定手段と、 高度判定手段からの出力に基づいて、パイロットに決心
    高度への接近状態を告知するための接近状態告知手段
    と、 エンジンのガスプロデューサの回転数を検出するための
    ガスプロデューサ回転数検出手段と、 検出されたガスプロデューサ回転数と所定基準値とを比
    較判定するためのエンジン故障判定手段と、 エンジン故障判定手段からの出力に基づいて、パイロッ
    トにエンジン故障を告知するためのエンジン故障告知手
    段と、 エンジンのタービンアウト温度を検出するためのタービ
    ンアウト温度検出手段と、 エンジンの出力軸の回転数を検出するための出力軸回転
    数検出手段と、 エンジンの出力トルクを検出するためのトルク検出手段
    と、 エンジンの時間制限出力を選択するための選択手段と、 エンジン状態および選択手段の動作開始からの経過時間
    に基づいて、エンジン限界値を設定するエンジン限界値
    設定手段と、 検出されたタービンアウト温度、ガスプロデューサ回転
    数、出力軸回転数および出力トルクと該エンジン限界値
    とを比較判定するためのエンジン限界判定手段と、 エンジン限界判定手段からの出力に基づいて、パイロッ
    トにエンジン状態を告知するためのエンジン状態告知手
    段とを備えることを特徴とするヘリコプタTA級離着陸
    支援装置。
  5. 【請求項5】 対地高度を検出するための対地高度検出
    手段と、 気圧高度を検出するための気圧高度検出手段と、 外気温度を検出するための外気温度検出手段と、 全備重量を検出するための全備重量検出手段と、 検出された気圧高度、外気温度および全備重量に基づい
    て離陸時または着陸時の決心高度を算出するための決心
    高度算出手段と、 該決心高度と検出された対地高度とを比較判定するため
    の高度判定手段と、 高度判定手段からの出力に基づいて、パイロットに決心
    高度への接近状態を告知するための接近状態告知手段
    と、 エンジンのガスプロデューサの回転数を検出するための
    ガスプロデューサ回転数検出手段と、 検出されたガスプロデューサ回転数と所定基準値とを比
    較判定するためのエンジン故障判定手段と、 エンジン故障判定手段からの出力に基づいて、パイロッ
    トにエンジン故障を告知するためのエンジン故障告知手
    段と、 対地高度が決心高度より高い場合に、エンジン状態およ
    び対地高度に応じて目標飛行速度を決定し、パイロット
    に告知するための目標飛行速度告知手段を備えることを
    特徴とするヘリコプタTA級離着陸支援装置。
  6. 【請求項6】 対地高度が決心高度より高い場合に、エ
    ンジン状態および対地高度に応じて目標飛行速度を決定
    し、パイロットに告知するための目標飛行速度告知手段
    を備えることを特徴とする請求項4記載のヘリコプタT
    A級離着陸支援装置。
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