JP4269611B2 - 固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法 - Google Patents

固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法に関し、特に、膜電極接合体の面内における電流密度の不均一性を解消させることにより反応効率を向上させた固体高分子型燃料電池用膜電極接合体を簡易な方法で製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は発電効率が高く、環境への負荷も小さいことから今後の普及が見込まれている。中でも固体高分子型燃料電池は出力密度が高く、作動温度が低いために小型化や低コスト化が他の燃料電池よりも容易なことから、自動車などの移動体用や分散発電システム、家庭用のコージェネレーションシステムとして広く普及することが期待されている。
【0003】
一般に固体高分子型燃料電池の膜電極接合体101は、図4に断面図で示すように、イオン交換体ポリマーによる固体高分子膜103の両側にアノードとカソードの触媒層105a、105bを接合させ、その外側にガス拡散層107a、107bとしてカーボンペーパーやカーボンクロス等が配置される。
【0004】
ガス拡散層107a、107bの外側には、導電性のセパレータ109が配置される。セパレータ109は、ガス拡散層107a、107bに面してガス流路111a、111bが形成されている。ガス流路は、具体的には、図5又は図6のように、入口109aから出口109bに至る直列溝111c、並列溝111d等の各種の態様がある。
【0005】
前述の通り、膜電極接合体101は、高分子電解質膜103の両側に貴金属を含む触媒層105a、105bを接合して形成される。この触媒層105a、105bの形成にあたっては、触媒担持カーボンと固体高分子電解質樹脂(例えばスルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体)の分散液を主要成分とした触媒層形成用インクを高分子電解質膜103に直接塗布する方法や、当該インクを予め基材上に塗工してシート状に形成した触媒層105a、105bを高分子電解質膜103にホットプレスなどの手段によって作製される。
【0006】
基材上に、触媒層105a、105bを作製する具体的な方法として、図7に示すダイ121を用いて塗工基材125上に形成する方法がある。この方法は、塗工基材125上に、例えば上述の触媒層形成用インクを塗工して、一方の触媒層105aを形成する方法である。さらに、ダイ121を用いてこの触媒層105aの上にイオン交換体ポリマーの分散液をキャストして高分子電解質膜103を積層して形成することもできる。逆に、先に高分子電解質膜103をキャスト製膜し、その上に触媒層105aを形成しても良い。
【0007】
このように構成された固体高分子型燃料電池の膜電極接合体101は、セパレータ109のガス流路111a、111bにそれぞれ燃料ガスと酸化剤ガスを通過させると同時に、ガス拡散層107a、107bから電流を外部に伝え、電気エネルギーを取り出すことができる。
【0008】
膜電極接合体101においては、セパレータ109から供給されるガスを受けて電池反応が起こる。供給されるガスは電池反応によって消費され、かつ、水等の反応生成物が生成されることから、反応ガス組成やガスの加湿状態等がガス流路に沿って変化し、その結果反応条件もガス流路に沿って変化する。この条件変化により、膜電極接合体101の面内で電流密度が不均一となり、特性低下の一要因となる。
【0009】
この問題に関し、膜電極接合体101の全面において一様の反応効率を確保するために、ガス流路の入口109aから出口109bに向かって触媒量を変化させることが提案されている(例えば、特許文献1、2等)。その具体的な方法は、スプレー塗布における距離に応じた濃度勾配を利用し、又は、スクリーン印刷塗布の重ね塗り回数に応じた濃度変化を利用して触媒塗布量を変化させるものである。
【特許文献1】
特開平3−245463号公報(特許請求の範囲、実施例)
【特許文献2】
特開2000−149959号公報(特許請求の範囲、実施例1〜3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スプレー塗布により膜電極接合体101の触媒層105a、105bの塗布量を変化させるには、塗布厚さの高度な管理を要する。また、スクリーン印刷塗布による場合は、複雑な塗布工程と塗布量の段階的変化を避けられない。
【0011】
本発明は、膜電極接合体の面内における電流密度の不均一性を解消させることにより反応効率を向上させた固体高分子型燃料電池用膜電極接合体を簡易な方法で製造する方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため本発明(請求項1)は、高分子電解質膜と、該高分子電解質膜に隣接して配置される触媒層を有し前記高分子電解質膜を介して対向するカソードとアノードとを備え、前記カソード及び前記アノードの少なくとも一方の触媒層を、触媒とイオン交換樹脂とを含む塗工液を用いて形成する固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法であって、前記塗工液を導入するための注入口と該塗工液が吐出される線状出口とを備えるダイを使用し、前記ダイは、前記注入口から前記線状出口に向けて複数の区画に仕切る案内隔壁を有しており、前記案内隔壁の仕切る方向は、前記線状出口に臨む塗工基材が前記ダイに対して相対的に移動する方向に対して傾斜しており、互いに組成が異なる複数の塗工液が互いに混ざり合わないように前記注入口から導入されてそれぞれ異なる前記複数の区画を通って前記線状出口に向かい、前記ダイ及び前記塗工基材の少なくとも一方を移動させることにより前記塗工基材を前記線状出口の長手方向とほぼ直角方向に相対的に移動させて、前記塗工基材上に前記塗工液を塗布して前記触媒層を形成することにより、前記触媒層の少なくとも一部を、前記複数の塗工液の配分により前記ダイの前記線状出口の長手方向に連続的に組成が変化するように形成することを特徴とする。
【0013】
ダイの入口には案内隔壁が設けられていることから、この案内隔壁によって仕切られた区画に応じて複数の塗工液が互いに混合することなく導入され、この複数の塗工液は層流流線に沿ってそれぞれの区画間で互いに対応関係を維持しつつ案内されて線状出口に至る。
【0014】
上記案内隔壁は塗工基材がダイに対して相対的に移動する方向に対して傾斜して注入口を仕切ることから、複数の塗工液は、線状出口において塗工基材がダイに対して相対的に移動する方向に対して傾斜して配分される。この傾斜配分された複数の塗工液は、塗工基材がダイに対して相対的に移動することにより線状出口から塗工基材上に塗布されるが、その際、複数の塗工液が案内隔壁による区画と対応して塗工膜の厚さ方向に傾斜して重畳された塗工膜が形成される。
【0015】
したがって、本発明の固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法は、固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の触媒層を触媒層に供給されるガスの流れる方向(以下、ガス流という)に沿ってその組成を連続的に変化させることができる。そのため、ガス流の上流下流によらず面内全域にわたり効率の良い電池反応を確保しうる固体高分子型燃料電池用膜電極接合体を製造することができる。
【0016】
なお、注入口は複数あっても良く、この場合には、各注入口は、案内隔壁により仕切られた複数の異なる区画にそれぞれ通じていて、塗工液をそれぞれ異なる注入口から導入しても良い。また、線状出口も塗工液の数に応じて複数あっても良い。
【0017】
また、本発明(請求項2)は、上記方法を用いて前記触媒層の厚さを均一とすることが好ましい。
【0018】
触媒層の厚さが不均一であると、触媒層と隣接してカーボンクロスやカーボンペーパー等からなるガス拡散層を配置した場合、触媒層とガス拡散層との密着が不充分となりやすい。また、触媒層の厚さが厚くなった部分は反応ガスの電極反応面への拡散が悪くなり、燃料電池特性が低下するおそれがある。上記方法によれば、触媒層の面内でその組成は連続的に変化していても厚さは均一にできる。
【0019】
さらに、本発明(請求項3)は、高分子電解質膜と、該高分子電解質膜に隣接して配置される触媒層を有し前記高分子電解質腹を介して対向するカソードとアノードとを備え、前記高分子電解質膜をイオン交換樹脂を含む塗工液を用いて形成する固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法であって、前記塗工液を導入するための注入口と該塗工液が吐出される線状出口とを備えるダイを使用し、前記ダイは、前記注入口から前記線状出口に向けて複数の区画に仕切る案内隔壁を有しており、前記案内隔壁の仕切る方向は、前記線状出口に臨む塗工基材が前記ダイに対して相対的に移動する方向に対して傾斜しており、互いに組成が異なる複数の塗工液が互いに混ざり合わないように前記注入口から導入されてそれぞれ異なる前記複数の区画を通って前記線状出口に向かい、前記ダイ及び前記塗工基材の少なくとも一方を移動させることにより前記塗工基材を前記線状出口の長手方向とほぼ直角方向に相対的に移動させて、前記塗工基材上に前記塗工液を塗布して前記高分子電解質膜を形成することにより、前記高分子電解質膜の少なくとも一部を、前記複数の塗工液の配分により前記ダイの前記線状出口の長手方向に連続的に組成が変化するように形成することを特徴とする。
【0020】
本発明の固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法は、固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の高分子電解質膜をガス流に沿ってその組成を連続的に変化させることができる。したがって、簡易な操作により、ガス流の上流下流によらず面内全域にわたり効率の良い電池反応を確保しうる固体高分子型燃料電池用膜電極接合体を製造することができる。また、触媒層の場合と同様に、高分子電解質膜も、この方法によれば面内でその組成は連続的に変化していても厚さを均一にすることができる。
【0021】
さらに、本発明(請求項4)は、前記注入口は、1つの案内隔壁により内部が2つの区画に仕切られており、2種類の塗工液がそれぞれ異なる前記区画から注入されることを特徴とする。
【0022】
このことにより、注入口を簡易に構成することができる。
【0023】
さらに、本発明(請求項5)は、前記線状出口における2種類の塗工液の配分区画の境界線が、前記線状出口の1つの対角線位置となるように、前記注入口において対応する対角線の位置に前記案内隔壁が配置されていることを特徴とする。
【0024】
このことにより、線状出口を簡易に構成することができる。また、2種類の塗工液の組成が、線状出口の長手方向全体にわたって、直線的な傾斜特性を有しかつ連続的に変化するようにすることができる。
【0025】
さらに、本発明(請求項6)は、前記注入口は、矩形、円形又は楕円形であって、前記案内隔壁は前記注入口を斜めに横断して配置されていることを特徴とする。
【0026】
このことにより、ダイの製造において、加工容易な注入口の形状を選択することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の方法では、固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の触媒層又は高分子電解質膜を塗工により製造する。以下、本発明における塗工法により製造される触媒層又は高分子電解質膜を塗工膜と称して説明する。この塗工膜製造方法に使用するダイを図1に平面図(a)、正面図(b)、(b)のI−I線断面図(c)により示す。
【0028】
図1(a)〜(c)において、塗工用のダイ1は、組成が異なる複数種類(図では2種類)の塗工液A、Bを注入するための注入口3を上部に備え、この注入口3から塗工液A、Bを層流流線にそって末広がり状に拡開案内する拡開部5を介してその下端にスリット状に開口する線状出口7を備える。
【0029】
ダイ1は、複数種類の塗工液A、Bが線状出口7において所要の区画に配分されて送出されるように複数種類の塗工液A、Bを互いに仕切る案内隔壁9を備える。案内隔壁9は、注入口3の内部を仕切り、少なくとも拡開部5に達するまでの範囲に、また、必要により、注入口3から線状出口7に及ぶ範囲に形成する。
【0030】
案内隔壁9は、線状出口7における配分区画の境界線Lがダイ1を塗工基材に対して相対的に移動させる方向X(線状出口7の長手方向に垂直な方向)に対して傾斜するように配置する。例えば、線状出口7の1つの対角線位置を配分区画の境界線Lとする場合は、層流流線を介して線状出口7の配分区画と対応する位置に、すなわち、注入口3において対応する対角線の位置に案内隔壁9を配置する。
【0031】
次に、上記塗工膜製造方法による処理動作について説明する。
上記構成を有するダイ1においては、案内隔壁9によって分割された注入口3の各区画に振り分けて複数種類の塗工液A、Bを図示せぬポートから同時に注入する。
【0032】
案内隔壁9は、注入された複数種類の塗工液A、Bの相互の混合を回避しつつ拡開部5に導く。塗工液A、Bは、層流流線に沿って拡開部5内を線状出口7に向けて案内される。このとき、塗工液A、Bは、案内隔壁9によって区画された相互間の対応関係を維持しつつ線状出口7に送られる。
【0033】
膜の塗工は、図示せぬ塗工基材に対してダイ1をその正面方向X(拡開するダイ1の幅方向と直交する方向)に相対的に移動させる(通常、ダイ1を固定し塗工基材を移動させる)ことにより行う。この操作により、線状出口7の配分区画と対応する内部構成を有する塗工膜が形成される。
【0034】
すなわち、線状出口7における配分区画の境界線Lが上記操作における方向Xに対して傾斜することから、上記操作により、塗工液A、Bが重畳されるとともに、厚さ方向に対して組成が傾斜する内部構成を有する塗工膜が形成される。
【0035】
次に、本発明の塗工膜製造方法により形成された塗工膜について説明する。
本発明の塗工膜製造方法により形成される塗工膜を図2の平面図(a)、そのII−II線断面図(b)により示す。
【0036】
図2(a)(b)において、上述の製造方法により形成された塗工膜11は、ダイ1を塗工基材に対して相対的に移動させる方向Xに対して直交する任意の断面内において、塗工液A、Bがダイ1の線状出口7の配分区画と対応して形成される。したがって、塗工膜11は、厚さ方向に対して傾斜した境界線Mによって塗工液A、Bが傾斜重畳されて構成される。
【0037】
この塗工膜11は、2種類の塗工液A、Bが上下に重なりつつ、その境界線Mが断面の対角線に沿って傾斜する。すなわち、塗工膜の2種類の塗工液A、Bは、断面の一端(図の右端)で一方の塗工液Aが塗工膜の厚さT全体を占め、他方の一端(図の左端)で他方の塗工液Bが塗工膜の厚さT全体を占め、塗工膜11の幅Wの中間部ではその位置に応じた厚さ配分で傾斜重畳される。
【0038】
このように、一方の塗工液Aの厚さは、断面の一端から徐々に減少し、逆に、他方の塗工液Bの厚さは、断面の一端から徐々に増加し、塗工膜11の組成がその横断線の方向に連続的に変化する。このことから、塗工膜11は、その組成変化と対応して横断線方向に連続的に特性が変化する傾斜特性を呈する。
【0039】
具体的には、塗工膜11の特性は、断面の一端(図の右端)で一方の塗工液Aの特性が優位を占め、他方の一端(図の左端)で他方の塗工液Bの特性が優位を占め、中間位置では2種類の塗工液A、Bの配分に応じた特性となる。
【0040】
固体高分子型燃料電池の膜電極接合体101の製造においては、高分子電解質膜103及び/又はアノードの触媒層105a及び/又はカソードの触媒層105bについて上記傾斜特性を有する塗工膜を適用する。
【0041】
具体的には、膜電極接合体101に作用する反応ガスの流路行程に沿って反応条件が徐々に変化することから、この反応条件の変化に対応させて傾斜特性を付与するべく高分子電解質膜103、触媒層105a、105bの少なくとも1つをキャスト製膜する。
【0042】
このように、高分子電解質膜103、又は触媒層105a、105bの傾斜特性によって条件の変化に応じた反応環境を確保することができるので、ガス流路の全行程において電流密度が均一で高効率の電池反応を確保することができる。したがって、本発明の製造方法により、膜電極接合体101の全体の反応効率を向上することができる。
【0043】
次に、塗工膜のその他の傾斜配分例について説明する。
図3(a)〜(d)に注入口3の案内隔壁の配置例を示す。図3において、いずれも、ダイ1の塗工基材に対して相対的に移動する方向X(図の上下方向)に対して案内隔壁9、9a、9bを傾斜して構成する。
【0044】
図3(a)の案内隔壁9は、矩形の注入口3の幅方向の一部を斜めに横断して配置した例である。この案内隔壁9により仕切られた区画と対応する配分で、塗工液A、Bが塗工膜の幅方向の一部で傾斜重畳される。
【0045】
図3(b)の案内隔壁9a、9bは、注入口3の幅方向を二分してそれぞれに斜めに横断して配置した例である。塗工液A、Bは、塗工膜の幅方向の一半部で傾斜重畳され、また、塗工液B、Cが塗工膜の幅方向の他半部で傾斜重畳される。
【0046】
図3(c)の案内隔壁9a、9bは、それぞれが注入口3の幅方向の異なる一部を斜めに横断して配置した例である。塗工液A、B、Cは、部分的に3層に重畳し、かつ、互いに傾斜重畳する。
【0047】
図3(d)の案内隔壁9は、円形の注入口3aに斜めに横断して配置した例である。注入口3aを回動可能に構成することにより、塗工液A、Bの傾斜重畳に応じて傾斜角度を任意に選択することができる。また、注入口3aは、楕円形とすることもできる。
【0048】
上記注入口3、3aを有するダイ1により、その区画構成と対応する配分で塗工膜が形成される。この塗工膜は、案内隔壁9、9a、9bが、いずれも、ダイ1のキャスティング方向X(図の上下方向)に対して傾斜することから、塗工液A、B、Cが傾斜重畳され、塗工膜の構成に応じた傾斜特性が得られる。
【0049】
なお、前述の塗工膜11の説明において、2種類の塗工液A、Bは、境界線Mによって互いに接することから、両者間で互いに浸透拡散し、いわゆるぼかし状(境界線Mがはっきりしない状態)に連続的に組成を変化させることができる。このぼかし状の浸透拡散の程度は、塗工液A、Bの組成及び案内隔壁9の長さその他の浸透拡散条件によって決定される。
【0050】
特に、案内隔壁9の範囲の選択については、ダイ1の注入口3から線状出口7に至る範囲において、注入口3を含めることを条件に適宜選択することにより、塗工液A、Bが塗工基材に達するまでの押出しの段階における浸透拡散の程度を調節することができる。
【0051】
また、注入口3は2つあっても良く、その場合、各注入口3は、案内隔壁9により仕切られた2つの異なる区画にそれぞれ通じていて、塗工液A、Bは、それぞれ異なる注入口3から導入することができる。塗工液が3種類以上の場合も同様に、3つ以上の注入口3としても良い。さらに、線状出口7も塗工液の数に応じて複数あっても良い。
【0052】
本発明において触媒層105a、105b及び/又は高分子電解質膜103を構成するイオン交換樹脂としては、スルホン酸基を有する含フッ素重合体が好ましく、特にスルホン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体が好ましい。
【0053】
また、触媒層105a、105bに含まれる触媒は白金、白金族金属又はそれらの合金が好ましい。塗工液に含まれる分散媒は特に限定されないが、イオン交換樹脂や触媒を良好に分散できるものが好ましく、例えばアルコール類やエーテル類が挙げられる。
【0054】
本発明の製造方法により得られる固体高分子型燃料電池用膜電極接合体101は、例えば以下のような効果が得られる。固体高分子型燃料電池においては、アノードに水素を含むガス、カソードに酸素を含むガスが供給されるが、反応により水素及び酸素が消費されカソードで水が生成する。
【0055】
そのため、水素及び酸素ガスの濃度は、ガスの入口から出口に向けて連続的に徐々に低下し、またカソードではガスが水蒸気による飽和状態で供給されない場合は、ガスの入口から出口に向けて生成水により連続的に徐々にガス中の水分量が増加する。
【0056】
本発明の方法によれば、これらの反応ガス濃度や水分量の連続的変化に応じ触媒層105a、105b又は高分子電解質膜103の面内の組成を連続的に変化させることができ、その結果反応を面内でより均一に行わせることが可能となる。そうすることにより、水管理、温度管理等がより適切となり、反応効率を高めることができる。
【0057】
以下に具体的に例を挙げて説明する。例えば、アノードに炭化水素系ガスから改質した水素ガスを燃料ガスとして供給する場合、通常ガス中にCOを含んでいるが、供給されるガス中のCOの濃度と水素ガスとの濃度比は、水素ガスが触媒上の電気化学反応で消費され減少することにより、燃料ガスの入口から出口にかけて連続的に変化している。
【0058】
ここでアノードの触媒に例えば白金と白金ルテニウム合金を使用する場合、このCO濃度と水素ガスとの濃度比に対応させてガスの入口から出口にかけてアノード触媒層105aの面内で白金と白金ルテニウム合金の割合を連続的に変化させていけば、膜電極接合体101の面内全体でCOによる被毒を効率よく抑制できる。その結果、電気化学反応の効率を高められる。
【0059】
また、カソードでは反応により水が生成するので、供給するガスを作動温度以上における飽和状態で加湿して供給しない場合は、ガスの入口から出口に向けて徐々にガス中の水分量が増えていく。したがって、ガスの出口よりも入口付近に含水率の高い(イオン交換容量の高い)イオン交換樹脂が多く配置されるように連続的にイオン交換容量の高い樹脂と低い樹脂との混合割合を変化させれば、膜電極接合体101の面内全体で反応サイトを増加させることができ、高出力が得られる。
【0060】
【実施例】
以下実施例に従って本発明を説明する。
カソード触媒層に組成の傾斜を連続的につけた例(実施例1)、高分子電解質膜に組成の傾斜をつけた例(実施例2)及び、従来の塗工方法による例(比較例1)を合わせ、3種の膜電極接合体101について、ガス流路の上流、中流、下流それぞれに対応する位置の電流密度を測定した。
【0061】
電流密度は、低密度(0.2A/cm2)と高密度(0.5A/cm2)の2つのレベルについて、初期の出力電圧及びアノード側の電極を電気的に3つ(電池入口側から上流、中流、下流)に分割した電池構成によって測定した。結果を表1に示す。
【0062】
(実施例1)
テトラフルオロエチレンに基づく重合単位とCF2=CF−OCF2CF(CF3)O(CF22SO3Hに基づく重合単位とからなるイオン交換容量が1.10ミリ当量/g乾燥樹脂である共重合体(以下、「共重合体A」と呼ぶ)と白金ルテニウム合金(白金:ルテニウムがモル比で4:6)担持カーボン(カーボン:合金が質量比で1:1)とを5:9の質量比で含み、エタノールに溶解又は分散させた固形分濃度10質量%の液を作製した。これを「アノード触媒層形成用分散液」とする。
【0063】
共重合体Aと白金担持カーボン(白金:カーボンが質量比で1:1)を1:2の質量比で含み、エタノールを分散媒とする固形分濃度13.7質量%の分散液を作製した。これを「カソード触媒層形成用分散液1」とする。
【0064】
また、上記共重合体Aと同様にしてそのイオン交換容量が1.33ミリ当量/g乾燥樹脂である共重合体(以下、「共重合体B」と呼ぶ)を用い、この共重合体Bと白金担持カーボン(白金:カーボンが質量比で1:1)を1:2の質量比で含み、エタノールを分散媒とする固形分濃度14.5質量%の分散液を作製した。これを「カソード触媒層形成用分散液2」とする。
【0065】
次に、上記アノード触媒層形成用分散液を、厚さ50μmのポリプロピレン
(以下、PPという。)フィルムからなる塗工基材の片面に、白金ルテニウム付着量が0.50mg/cm2となるようにダイコート法で塗工し、乾燥することによりアノード触媒層105aを形成した。
【0066】
カソード触媒層105bは、カソード触媒層形成用分散液1とカソード触媒層形成用分散液2の2種類の塗工液を2つのポートから導入する注入口3と、それらが排出される線状出口7を有するダイ1を使用して形成した。なお、このダイ1は、図1に示すように、注入口3から線状出口7に至るまで、ダイ1内を流れる2種類の塗工液がその接触部で線状出口7の厚さ方向に重なるように傾斜させた案内隔壁9を有する。
【0067】
このダイ1を用いて、2種類の塗工液が連続的に偏在するように、厚さ50μmのPPフィルムからなる塗工基材の片面に塗工した(白金付着量は0.40mg/cm2)。その塗工膜を乾燥することによりカソード触媒層105bを形成した。
【0068】
上記で得られたカソード触媒層105bが片面に形成されたPPフィルムとアノード触媒層105aが片面に形成されたPPフィルムとを、触媒層が形成された面を内側に向けて対向させ、それらの間にイオン交換膜(商品名:フレミオンHR、旭硝子社製、イオン交換容量:1.1ミリ当量/g乾燥樹脂、乾燥膜厚30μm)を高分子電解質膜103として挟んでホットプレスを行った。
【0069】
ホットプレスの条件は130℃、3MPaで4分間とした。ホットプレス後、カソード、アノードともにPPフィルムを触媒層105a、105bから剥離することでこれら触媒層を膜に転写し、触媒層とイオン交換膜とからなる膜電極接合体101を得た。
【0070】
上記方法で得られた膜電極接合体101を有効電極面積が25cm2となるように切り抜き、電池性能測定用セルに組み込んだ。この電池性能測定用セルについて、アノードに水素ガス、カソードに空気をそれぞれ供給し、セル温度80℃、アノード加湿温度75℃、カソード加湿温度50℃にて発電試験を行った。
カソード触媒層105bの傾斜方向は、カソード触媒層形成用分散液2が多く塗工された部分を空気入口側に配置し、少なく塗工された部分を空気出口側に配置した。
【0071】
(実施例2)
高分子電解質膜103の製造には、共重合体Aを13.5質量%含み、エタノールを溶媒とする「イオン交換膜形成用塗工液1」と、共重合体Bを13質量%含み、エタノールを溶媒とする「イオン交換膜形成用塗工液2」の2種類の塗工液をそれぞれ2つのポートから導入する注入口3と、それらが排出される線状出口7を有する図1に示すダイ1を使用した。
【0072】
このダイ1は、注入口3から線状出口7に至るまで、ダイ1内を流れる2種類の塗工液がその接触部で線状出口7の厚さ方向に重なるように傾斜させた案内隔壁9を有する。このダイ1を用いて、2種類の塗工液が連続的に偏在するようにPPフィルム上に塗工した。その塗工膜を80℃のオーブンで10分間乾燥してPPフィルムを剥離することにより、厚さ30μmの高分子電解質膜103を形成した。
【0073】
次に、実施例1と同一仕様にてアノード触媒層105aを形成した。
また、カソード触媒層形成用分散液(実施例1のカソード触媒層形成用分散液1と同一仕様のもの)を、厚さ50μmのPPフィルムからなる塗工基材の片面にダイコート法で塗工した(白金付着量は0.50mg/cm2)。その塗工膜を乾燥することにより組成が均一なカソード触媒層105bを形成した。
【0074】
上記方法で得られたカソード触媒層105bが片面に形成されたPPフィルムとアノード触媒層105aが形成されたPPフィルムとを、触媒層が形成された面を内側に向けて対向させ、それらの間に本実施例で製作した厚さ30μmの高分子電解質膜103として挟んでホットプレスを行った。ホットプレスの条件は実施例1と同一仕様にて膜電極接合体101を得た。
【0075】
上記で得られた膜電極接合体101を実施例1と同一仕様にて発電試験を行った。
なお、高分子電解質膜103の傾斜方向は、共重合体Bが多く偏在した部分を空気入口側に配置した。
【0076】
(比較例1)
カソード触媒層形成用分散液1のみを用いて、組成が均一なカソード触媒層105bを作製した以外は、実施例1と同様にして膜電極接合体101を作製した。この膜電極接合体101を用いて実施例1と同一仕様にて発電試験を行った。実施例1、実施例2、比較例1の各セルについて、0.2(A/cm2)、0.5(A/cm2)におけるセル電圧と、ガスの上流付近、中流付近及び下流付近における電流密度を測定した。結果を表1に示す。
【0077】
【表1】
Figure 0004269611
【0078】
表1より、実施例では比較例に比べ、電流密度がガス流の上流、中流、下流であまり差がなく、セル電圧が高いことがわかる。すなわち、膜電極接合体101の面内で電流密度が均一化されたためセル電圧が高くなっている。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の製造方法によれば、ダイに2種類以上の異なる組成の塗工液を供給することで、組成が連続的に変化する塗工膜を単一の塗工工程により形成することができる。
【0080】
したがって、本発明の製造方法によれば、膜電極接合体における電流密度分布が均一化されるので、簡易な方法によってコスト増なくして高い電池性能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法に使用するダイの平面図(a)、正面図(b)、及びそのI−I線断面図(c)
【図2】 本発明の製造方法により形成される塗工膜の平面図(a)及び、そのII−II線断面図(b)
【図3】 本発明の製造方法による注入口の案内隔壁の各種配置例 (a)〜(d)
【図4】 固体高分子型燃料電池の膜電極接合体の断面図
【図5】 セパレータのガス流路の構成例1
【図6】 セパレータのガス流路の構成例2
【図7】 従来のキャスト製膜方法を示す斜視図
【符号の説明】
1 ダイ
3、3a 注入口
5 拡開部
7 線状出口
9、9a、9b 案内隔壁
11 塗工膜
101 膜電極接合体
103 高分子電解質膜
105a、105b 触媒層
A、B、C 塗工液
L、M 境界線
T 塗工膜の厚さ
W 塗工膜の幅
X ダイを塗工基材に対して相対的に移動させる方向

Claims (6)

  1. 高分子電解質膜と、該高分子電解質膜に隣接して配置される触媒層を有し前記高分子電解質膜を介して対向するカソードとアノードとを備え、前記カソード及び前記アノードの少なくとも一方の触媒層を、触媒とイオン交換樹脂とを含む塗工液を用いて形成する固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法であって、
    前記塗工液を導入するための注入口と該塗工液が吐出される線状出口とを備えるダイを使用し、
    前記ダイは、前記注入口から前記線状出口に向けて複数の区画に仕切る案内隔壁を有しており、
    前記案内隔壁の仕切る方向は、前記線状出口に臨む塗工基材が前記ダイに対して相対的に移動する方向に対して傾斜しており、互いに組成が異なる複数の塗工液が互いに混ざり合わないように前記注入口から導入されてそれぞれ異なる前記複数の区画を通って前記線状出口に向かい、
    前記ダイ及び前記塗工基材の少なくとも一方を移動させることにより前記塗工基材を前記線状出口の長手方向とほぼ直角方向に相対的に移動させて、前記塗工基材上に前記塗工液を塗布して前記触媒層を形成することにより、
    前記触媒層の少なくとも一部を、前記複数の塗工液の配分により前記ダイの前記線状出口の長手方向に連続的に組成が変化するように形成することを特徴とする固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法。
  2. 前記触媒層は、厚さが均一となるように形成される請求項1に記載の固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法。
  3. 高分子電解質膜と、該高分子電解質膜に隣接して配置される触媒層を有し前記高分子電解質腹を介して対向するカソードとアノードとを備え、前記高分子電解質膜をイオン交換樹脂を含む塗工液を用いて形成する固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法であって、
    前記塗工液を導入するための注入口と該塗工液が吐出される線状出口とを備えるダイを使用し、
    前記ダイは、前記注入口から前記線状出口に向けて複数の区画に仕切る案内隔壁を有しており、
    前記案内隔壁の仕切る方向は、前記線状出口に臨む塗工基材が前記ダイに対して相対的に移動する方向に対して傾斜しており、互いに組成が異なる複数の塗工液が互いに混ざり合わないように前記注入口から導入されてそれぞれ異なる前記複数の区画を通って前記線状出口に向かい、
    前記ダイ及び前記塗工基材の少なくとも一方を移動させることにより前記塗工基材を前記線状出口の長手方向とほぼ直角方向に相対的に移動させて、前記塗工基材上に前記塗工液を塗布して前記高分子電解質膜を形成することにより、
    前記高分子電解質膜の少なくとも一部を、前記複数の塗工液の配分により前記ダイの前記線状出口の長手方向に連続的に組成が変化するように形成することを特徴とする固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法。
  4. 前記注入口は、1つの案内隔壁により内部が2つの区画に仕切られており、2種類の塗工液がそれぞれ異なる前記区画から注入される請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法。
  5. 前記線状出口における2種類の塗工液の配分区画の境界線が、前記線状出口の1つの対角線位置となるように、前記注入口において対応する対角線の位置に前記案内隔壁が配置されている請求項4記載の固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法。
  6. 前記注入口は、矩形、円形又は楕円形であって、前記案内隔壁は前記注入口を斜めに横断して配置されている請求項4記載の固体高分子型燃料電池用膜電極接合体の製造方法。
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